JP4252661B2 - タンデイッシュノズル部の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続鋳造用のタンデイッシュのノズル部の構造に関し、特に、スラグや異物がノズルレンガとストッパーとの間に入り込まないようにするための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていた連続鋳造用タンデイッシュのノズル部は図示していないが、一体成形した円筒状の升レンガにノズルレンガを嵌合する構造で、このノズルレンガは、一回注入作業を終える度に、新しいものと交換している。このノズル交換作業時、ノズルを升レンガから外すときに、升レンガの上部隅、即ちノズルレンガ上部外側と接する部分を欠損させることがあった。
この部位は、ノズル孔近傍であるため、溶鋼の流速が早く、升レンガの欠損部は、溶鋼流れによって益々削られ、拡大して早期に取替えが必要となっていた。
このような事情に鑑み、本出願人は実公平5−4933号公報で示されるように新たなノズル部の構造を提案した。
即ち、図3において、タンデイッシュ1のタンデイッシュノズル部1Aを構築する場合、本体耐火物3の厚さからリング状耐火物7の厚さを差し引いた厚さの升レンガ4を敷設しておき、その後、ノズルレンガ5を升レンガ4に嵌め込む。次にノズルレンガ5の上部外側にリング状耐火物7を嵌め込み、このリング状耐火物7と本体耐火物3との隙間に不定形耐火物6を充填する。また、ノズルレンガ5の頂部接触面5aとリング状耐火物7の稼動面7aとは同一高さで、かつ本体耐火物3に対しても同一高さに施工されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のタンデイッシュノズル部の構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、タンデイッシュは一回の注入を終了すると、タンデイッシュを冷却してノズル部を交換し、交換を終えると再び使用するためにガス或いは重油を燃焼させてタンデイッシュを1250℃程度に予熱して溶鋼を受けている。
このタンデイッシュを予熱する時には熱効率を良くするためにタンデイッシュカバーと共に予熱されるが、この予熱時にタンデイッシュカバーの内側天井、側壁に付着していたスラグや地金が、熱風や振動によって剥離して落下する。
また、予熱時には、タンデイッシュ内の溶鋼流量を制御するストッパーは装着した状態で予熱乾燥されるが、ノズルレンガの頂部接触面とリング状耐火物の稼動面とは同一高さで、しかも本体レンガとも同一高さに施工して有るため、前述したスラグや地金が熱風の風向きによってタンデイッシュノズル部へ容易に集合し、この集合したスラグや地金がノズルレンガのノズルを塞ぐためのストッパーとノズルレンガ頂部で軟化溶融する。これに伴い、ストッパーとノズルレンガとが強固に溶着し、溶鋼を受ける際に、ストッパーを完全に閉塞操作を行うと鋳造開始時にストッパーが作動しない状態や、これとは逆に地金やスラグの噛み込みにより完全に閉塞しない状態で溶鋼を受ける事態が生じていた。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ノズルレンガの頂部接触部とリング状耐火物の稼動面とを従来のように同一高さで、しかも本体レンガと平行で同一高さの構成とせずに、リング状耐火物の稼動面をノズルレンガの頂部接触面から下向きに傾斜させることにより、スラグや地金が熱風の風向きによってノズル部へ容易に集合しないタンデイッシュノズル部の構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によるタンデイッシュノズル部の構造は、連続鋳造用タンデイッシュのタンデイッシュノズル部を構成すると共にストッパーが嵌合するためのノズルレンガを有し、前記ノズルレンガの外周に円筒状の升レンガを敷設し、前記升レンガの上部にリング状耐火物を設け、前記リング状耐火物の外周を不定形耐火物で構築し、前記不定形耐火物及び前記升レンガの外周には本体耐火物が設けられたタンデイッシュノズル部の構造において、前記リング状耐火物の稼動面は前記ノズルレンガの頂部接触面と同一高さで施工されて前記本体耐火物へ向けて下向きにテーパ状となるように5〜10mm前記本体耐火物面より高めにしたリング状耐火物で構成され、前記リング状耐火物と本体耐火物の間の端部は前記不定形耐火物で埋められ、前記リング状耐火物の稼動面端部と本体耐火物とは水平面となっている構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるタンデイッシュノズル部の構造の好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号を用いて説明する。
タンデイッシュ1のタンデイッシュノズル部1Aを構築する場合、本体耐火物3の厚さからリング状耐火物7の厚さを差引いた厚さの升レンガ4を敷設しておき、その後、ストッパー8と嵌合するためのノズルレンガ5を升レンガ4に嵌め込む。次にノズルレンガ5の上部外側に稼動面7aをテーパ状に傾斜させたリング状耐火物7を嵌め込み、このリング状耐火物7と本体耐火物3との隙間に不定形耐火物6が充填されている。従って、図1のように、前記不定形耐火物6及び前記升レンガ4の外周には本体耐火物3が設けられている。前記稼動面7aは、ノズルレンガ5の頂部接触面5aから下向きに傾斜され、この稼動面7a上に落下したスラグ等の異物はノズルレンガ5側に行くことなく外側へ排除される。
【0007】
前記リング状耐火物7の稼動面7aはノズルレンガ5の頂部接触面5aと同一高さで施工されて本体耐火物3へ向けて下向きにテーパ状となるように5〜10mm本体耐火物3面より高めにしたリング状耐火物7で構成され、リング状耐火物7と本体耐火物3の間の端部は不定形耐火物6で埋められ、リング状耐火物7の稼動面端部7bと本体耐火物3とは水平面となっている。
【0008】
【実施例】
次に、本出願人が実際に行った例について述べる。まず、タンデイッシュ1のノズル孔にノズルレンガ5を装着し、更に外径が250mmで最大厚みが52mmで溶鋼を受ける面、即ち稼動面7aに傾斜をつけ材質が86アルミナー7シリカでできたリング状耐火物7を施設した。勾配を10/83を付けて、リング状耐火物7の端部は不定形耐火物6で隙間を埋め、本体耐火物3とリング状耐火物7は高さが同一となるように仕上げられている。なお、この実施例で用いたリング状耐火物7は、図2で示される通りであり、その組成は、次の表1の第1表に示される通りである。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明の効果】
本発明によるタンデイッシュノズル部の構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、ノズル頂部に本体耐火物より5〜10mm高めにしたテーパーを設けたリング状耐火物がはめ込んであるため、予熱時に蓋等から落下したスラグや異物がノズルとストッパーとの嵌合部に容易に集まらないようにすることができ、ストッパーとノズルの異物溶着や遮蔽不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるタンデイッシュノズル部の構造を示す断面図である。
【図2】 図1の要部を示す断面図である。
【図3】 従来のタンデイッシュノズル部の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 連続鋳造用タンデイッシュ
1A タンデイッシュノズル部
2 鉄皮
3 本体耐火物
4 升レンガ
5 ノズルレンガ
5a 頂部接触面
6 不定形耐火物
7 リング状耐火物
7a 稼動面
8 ストッパー
Claims (1)
- 連続鋳造用タンデイッシュ(1)のタンデイッシュノズル部(1A)を構成すると共にストッパー (8) が嵌合するためのノズルレンガ(5)を有し、前記ノズルレンガ(5)の外周に円筒状の升レンガ(4)を敷設し、前記升レンガ(4)の上部にリング状耐火物(7)を設け、前記リング状耐火物(7)の外周を不定形耐火物(6)で構築し、前記不定形耐火物 (6) 及び前記升レンガ (4) の外周には本体耐火物 (3) が設けられたタンデイッシュノズル部の構造において、前記リング状耐火物(7)の稼動面(7a)は前記ノズルレンガ(5)の頂部接触面(5a)と同一高さで施工されて前記本体耐火物 (3) へ向けて下向きにテーパ状となるように5〜10mm前記本体耐火物 (3) 面より高めにしたリング状耐火物 (7) で構成され、前記リング状耐火物 (7) と本体耐火物 (3) の間の端部は前記不定形耐火物 (6) で埋められ、前記リング状耐火物 (7) の稼動面端部 (7b) と本体耐火物 (3) とは水平面となっていることを特徴とするタンデイッシュノズル部の構造。
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