JP4251943B2 - ラベル貼付装置およびラベル貼付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ラベルを被着体に貼付するラベル貼付装置およびラベル貼付方法に関し、特にラベル吸着体に吸着したラベルを被着体方向に吹き付けて貼付するエアーブロー方式のラベル貼付装置およびラベル貼付方法に関する。
従来、コンベア上を搬送される被着体に台紙から剥離したラベルを貼付するラベル貼付装置としては、台紙から剥離されたラベルをラベル吸着体に吸着し、コンベア上を搬送される被着体が所定位置に到達した際に、エアーによってラベル吸着体に吸着したラベルを被着体方向に吹き付けることにより、ラベルを被着体に貼付するエアーブロー方式のものが知られている。
このようなエアーブロー方式のラベル貼付装置では、コンベア上を搬送されている被着体に非接触でラベルを貼付するため、ラベルの貼付時にコンベアを停止させる必要がなく、効率よくラベルの貼付を行うことができるが、ラベルの貼付位置にずれが生じやすく、正確な位置にラベルを貼付するためには、ラベル貼付時にラベル吸着体と被着体との距離(ラベルを吹き付ける距離)をできるだけ短く設定する必要がある。
しかし、コンベア上を搬送される被着体として高さの異なる被着体が混在している場合には、ラベル吸着体と被着体とが接触しないように、最も高さの高い被着体を基準にしてラベルを吸着したラベル吸着体と被着体との距離を設定する必要があり、ラベル吸着体と高さの低い被着体との距離が離れてしまい、高さの低い被着体には、ラベルがずれて貼付されてしまう可能性が高くなる。
そこで、複数のセンサやスリットを用いてコンベア上を搬送される被着体の高さを検出し、検出した高さに応じて印字部を含む装置全体を上下させて、ラベルを貼付する際のラベルを吸着したラベル吸着体と被着体との距離を適正なものにする技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、従来技術では、被着体の高さに印字部を含む装置全体を上下させているため、作業効率が悪く、コンベアによる被着体の搬送速度を遅く設定する必要があると共に、被着体の高さを複数のセンサやスリットを用いて検出しているため、部品数が多くなり、装置が大型化し、コスト高になってしまうという問題点があった。
特開昭57−77433号公報
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ラベル吸着体のみを上下させることにより、作業効率が改善することができ、コンベアによる被着体の搬送速度を早く設定することができると共に、被着体の高さを単一のセンサによって検出することによって部品数を少なくし、装置を小型化することができ、コストを低減することができるラベル貼付装置およびラベル貼付方法を提供する点にある。
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、ラベル吸着体に吸着したラベルを被着体の方向に吹き付けて貼付するラベル貼付装置であって、コンベア上を搬送される前記被着体の高さの変位量を上方から検出する変位センサと、該変位センサによって検出された前記変位量から求められる前記被着体の最大高さに基づいて前記ラベル吸着体がラベル貼付時に位置するラベル貼付高さを算出する被着体高さ計測手段と、前記ラベルを吸着した状態の前記ラベル吸着体を前記被着体高さ計測手段によって算出された前記ラベル貼付高さに移動させて前記ラベルを前記被着体の方向に吹き付けて貼付するラベル貼付手段とを有し、前記被着体高さ計測手段は、前記変位センサによって検出された前記変位量から求められる前記被着体の最大高さとラベル貼付位置の高さとに基づいてラベル貼付時に前記ラベル吸着体に供給するエアー量を算出し、前記ラベル貼付手段は、前記被着体高さ計測手段によって算出された前記エアー量を前記ラベル吸着体に供給して前記ラベルを前記被着体の方向に吹き付けて貼付することを特徴とするラベル貼付装置に存する。
また請求項記載の発明の要旨は、ラベル吸着体に吸着したラベルを被着体の方向に吹き付けて貼付するラベル貼付方法であって、変位センサによってコンベア上を搬送される前記被着体の高さの変位量を上方から検出し、該変位センサによって検出した前記変位量から求められる前記被着体の最大高さに基づいて前記ラベル吸着体がラベル貼付時に位置するラベル貼付高さを算出すると共に、前記被着体の最大高さとラベル貼付位置の高さとに基づいてラベル貼付時に前記ラベル吸着体に供給するエアー量を算出し、前記ラベルを吸着した状態の前記ラベル吸着体を前記ラベル貼付高さに移動させ、算出された前記エアー量を前記ラベル吸着体に供給して、前記ラベルを前記被着体の方向に吹き付けて貼付することを特徴とするラベル貼付方法に存する。
本発明のラベル貼付装置およびラベル貼付方法は、変位センサによって上方から被着体の到達と高さとを検出し、ラベル吸着体のみを被着体の最大高さに応じたラベル貼付高さに移動させるように構成することによって、作業効率が改善することができ、コンベアによる被着体の搬送速度を早く設定することができると共に、被着体の高さを単一のセンサによって検出することによって部品数を少なくし、装置を小型化することができ、コストを低減することができるという効果を奏する。
さらに、本発明のラベル貼付装置およびラベル貼付方法は、変位センサによって上方から被着体の最大高さとラベル貼付位置の高さを検出し、当該検出結果に基づいてラベルを被着体方向に吹き付けて貼付する際のエアー量を制御するように構成することにより、被着体の最大高さとラベル貼付位置の高さとが大きく異なっている場合にもラベルを確実に貼付することができるという効果を奏する。
さらに、本発明のラベル貼付装置およびラベル貼付方法は、変位センサによって上方から被着体の到達と貼付位置最大高さとを検出し、ラベル吸着体のみをラベル貼付位置の最大高さに応じたラベル貼付高さに移動させるように構成することによって、ラベル貼付時のラベル吸着体と被着体との距離を最小にすることができ、ラベルを確実に貼付することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係るラベル貼付装置の第1の実施の形態の構成を示す概略図であり、図2は、図1に示すラベル吸着体の構成を示す断面図であり、図3は、図1に示す変位センサの配置位置を説明するための説明図であり、図4は、図1に示す制御部の構成を示すブロック図であり、図5は、図3に示す被着体高さ計測部での計測結果を説明するための説明図であり、図6は、図3に示す貼付制御部によるラベル吸着体の高さ制御を説明するための説明図である。
第1の実施の形態は、コンベア1上を搬送されてくる被着体2にラベル3を貼付する装置であり、図1を参照すると、ラベル3を被着体2に貼付するラベル貼付機構4と、ラベル3に印字を行うラベル印字機構5と、コンベア1の上方に配置され、被着体2の到達および高さを上方から検出する変位センサ6と、ホストコンピュータ8からの印字データおよび変位センサ6からの出力に基づいてラベル貼付機構4およびラベル印字機構5を制御する制御部7とからなる。なお、被着体2は、図1に矢印で示すように右から左に搬送されるものとする。
ラベル貼付機構4は、ロッド42を上下方向に進退動作させるシリンダ40と、ロッド42の先端に取り付けられ、ラベル3を吸着するラベル吸着体41とからなり、シリンダ40によってロッド42を上下方向に進退動作させることにより、ラベル吸着体41をラベル印字機構5からラベル3が供給される高さ(以下、基準高さと称す)とラベル3を被着体2に貼付する高さ(以下、ラベル貼付高さと称す)との間を移動させることができる構成になっている。
ラベル吸着体41には、図2を参照すると、中空部44に連通するエアー給排流路43と、中空部44に連通する多数の吸着孔45とが形成されており、基準高さでエアー給排流路43から中空部44内部の空気を排出してエアーの負圧を各吸着孔45に生じさせることによりラベル吸着体41の下面にラベル3を吸着させ、ラベル貼付高さでエアー給排流路43からエアーを中空部44に加圧状態で供給し、各吸着孔45からエアーを吹き出させてラベル3を被着体2方向に吹き付けて貼付する。
また、ラベル貼付機構4は、ラベル貼付高さを上下方向に変位させることができる構成になっており、制御部7からの高さ指定データに基づいてラベル貼付高さを上下方向に変位させる。例えば、シリンダ40がエアーシリンダである場合には、制御部7からの高さ指定データに基づいてエアーの供給時間を制御することにより、ラベル貼付高さを上下方向に変位させる。
さらに、ラベル貼付機構4は、エアー給排流路43から中空部44に供給するエアー量を可変にすることができる構成となっており、制御部7からのエアー量指定データに基づいて、エアー給排流路43から中空部44に供給するエアー量を変化させる。
ラベル印字機構5は、帯状の台紙に所定の間隔でラベル3が複数仮着されたラベル連続体31を回転可能に支持する供給軸51と、供給軸51から供給されるラベル連続体31に仮着されているラベル3に印字を行う印字部52と、ラベル連続体31を転向させて台紙からラベル3を剥離させる剥離ローラ53と、ラベル3が剥離された台紙を巻き取る巻き取り軸54とからなり、剥離ローラ53により台紙から剥離されたラベル3は、ラベル貼付機構4のラベル吸着体41に供給され、剥離ローラ53によりラベル3が剥離された台紙は、巻き取り軸54に巻き取られる。
変位センサ6は、コンベア1に向けてレーザ光を照射する投光素子と、拡散反射成分を受光する位置検出素子とからなるレーザ型センサであり、コンベア1上を搬送される被着体2の複数箇所で高さ方向の変位量をそれぞれ検出し、検出した高さ方向の変位量を変位量データとして制御部7に出力する。また、変位センサ6は、図3に示すように、コンベア1上を搬送される被着体2におけるラベル3の貼付位置が変位センサ6の下方を通過するように配置されており、ラベル3の貼付位置を含む、図3に一点鎖線で示すライン上の高さ方向の変位量を検出する。なお、変位センサ6は、レーザ型センサに限らず、例えば超音波型センサ等を用いても良い。
制御部7は、図4を参照すると、ホストコンピュータ8からの印字データを受信する印字データ受信部71と、タイミング決定部72と、ラベル印字機構5を制御してラベル3に印字を行う印字制御部73と、ラベル貼付機構4を制御してコンベア1上を搬送される被着体2にラベル3を貼付する貼付制御部74と、被着体高さ計測部75とからなる。
タイミング決定部72は、被着体高さ計測部75から到達信号に基づいてラベル3への印字タイミングおよび被着体2へのラベル3の貼付タイミングを決定する。
被着体高さ計測部75は、変位センサ6からの変位量データの立ち上がりを被着体2の到達信号としてタイミング決定部72に出力すると共に、変位センサ6からの変位量データに基づいてラベル貼付高さを指定する高さ指定データと、エアー給排流路43から中空部44に供給するエアー量を指定するエアー量指定データとを計測結果として算出し、算出した高さ指定データおよびエアー量指定データをラベル貼付機構4に出力する。
被着体高さ計測部75における高さ指定データの算出は、図5および図6を参照すると、変位センサ6からの変位量データの中から最も高い地点の高さを被着体2の最大高さHとして抽出し、ラベル吸着体41のラベル3の吸着面とコンベア1の表面との距離Kから抽出した最大高さHと予め設定されているマージンギャップGとを減算することによりラベル吸着体41の移動量Nを高さ指定データとして算出する。なお、マージンギャップGは、ラベル吸着体41が被着体2に接触しないように予め設定されている値であり、オペレータの入力によって任意に設定できるように構成しても良い。
被着体高さ計測部75におけるエアー量指定データの算出は、図5を参照すると、変位センサ6からの変位量データからラベル貼付位置Wの平均高さLを算出し、最大高さHから平均高さLを減算した間隙値Mに対応し、当該間隙値Mが大きいほどエアー給排流路43から中空部44に供給するエアー量を増やすエアー量指定データが算出される。なお、間隙値Mの算出に際し、ラベル貼付位置Wの平均高さLの代わりにラベル貼付位置Wの最大高さや最小高さを用いても良い。
次に、第1の実施の形態のラベル貼付動作について図7を参照して詳細に説明する。
図7は、本発明に係るラベル貼付装置の第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
図7を参照すると、被着体高さ計測部75は、変位センサ6からの変位量データの入力を監視しており(ステップA1)、変位センサ6から変位量データが入力されると、変位センサ6からの変位量データの立ち上がりを被着体2の到達信号としてタイミング決定部72に出力し、タイミング決定部72は、被着体高さ計測部75から到達信号が入力されると、印字制御部73に印字を指示すると共に、貼付制御部74にラベル3の吸着を指示し、印字制御部73は、ラベル印字機構5を制御してラベル3に印字を行い(ステップA2)、貼付制御部74は、ラベル貼付機構4を制御してラベル印字機構5によって印字されたラベル3をラベル吸着体41に吸着する(ステップA3)。
また、被着体高さ計測部75は、変位センサ6から変位量データが入力されると、変位量データに基づいて高さ指定データとエアー量指定データとを算出して、算出した高さ指定データとエアー量指定データとを貼付制御部74に出力する(ステップA4、A5)。
次に、貼付制御部74は、ラベル3を吸着した状態のラベル吸着体41を高さ指定データによって指定されたラベル貼付高さに移動させる(ステップA6)。なお、ステップA2〜ステップA6までの処理は、変位センサ6とラベル貼付機構4との間に他の被着体2が存在する場合には、他の被着体2へのラベル貼付動作が終了した後に行われる。
次に、タイミング決定部72は、到達信号の受信(変位量データの立ち上がり)からの時間をカウントすることでラベル3を貼付する貼付タイミングを監視し(ステップA7)、カウントが予め設定された貼付タイミングになると、貼付制御部74にラベル3の貼付を指示する。貼付タイミングとしては、図1を参照すると、被着体2が変位センサ6によってその到達が検出される位置からラベル3の貼付が行われる位置までの搬送距離Xをコンベア1によって搬送される時間が予め設定されている。
貼付制御部74は、エアー量指定データによって指定されたエアー量をエアー給排流路43から中空部44に供給し、各吸着孔45からエアーを吹き出させてラベル3を被着体2方向に吹き付けて貼付し(ステップA8)、ラベル3の貼付後、ラベル吸着体41を基準高さに移動させ(ステップA9)、一連のラベル貼付動作が終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、変位センサ6によって上方から被着体2の到達と高さとを検出し、ラベル吸着体41のみを被着体2の最大高さに応じたラベル貼付高さに移動させるように構成することによって、作業効率が改善することができ、コンベアによる被着体の搬送速度を早く設定することができると共に、被着体の高さを単一のセンサによって検出することによって部品数を少なくし、装置を小型化することができ、コストを低減することができるという効果を奏する。
さらに、第1の実施の形態によれば、変位センサ6によって上方から被着体2の最大高さとラベル貼付位置Wの高さとを検出し、当該検出結果に基づいてラベル3を被着体2方向に吹き付けて貼付する際のエアー量を制御するように構成することにより、被着体2の最大高さとラベル貼付位置Wの高さとが大きく異なっている場合にもラベル3を確実に貼付することができるという効果を奏する。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明に係るラベル貼付装置の第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートであり、図9は、本発明に係るラベル貼付装置の第2の実施の形態の動作を説明するための説明図である。
第1の実施の形態では、高さ指定データの算出をラベル吸着体41の最大高さHに基づいて行うように構成したが、第2の実施の形態では、高さ指定データの算出をラベル貼付位置Wの貼付位置最大高さPに基づいて行うと共に、貼付位置最大高さPよりも高い地点が前縁部側に存在するか否かに応じてラベル吸着体41の移動タイミングを制御するように構成した。
被着体高さ計測部75における高さ指定データの算出は、図6および図9を参照すると、変位センサ6からの変位量データからラベル吸着体41のラベル貼付位置Wの最も高い地点の高さを貼付位置最大高さPとして抽出し、ラベル吸着体41のラベル3の吸着面とコンベア1の表面との距離Kから抽出した貼付位置最大高さPと予め設定されているマージンギャップGとを減算することによりラベル吸着体41の移動量Nを高さ指定データとして算出する。
図8を参照すると、被着体高さ計測部75は、変位センサ6からの変位量データの入力を監視しており(ステップA1)、変位センサ6から変位量データが入力されると、変位センサ6からの変位量データの立ち上がりを被着体2の到達信号としてタイミング決定部72に出力し、タイミング決定部72は、被着体高さ計測部75から到達信号が入力されると、印字制御部73に印字を指示すると共に、貼付制御部74にラベル3の吸着を指示し、印字制御部73は、ラベル印字機構5を制御してラベル3に印字を行い(ステップA2)、貼付制御部74は、ラベル貼付機構4を制御してラベル印字機構5によって印字されたラベル3をラベル吸着体41に吸着する(ステップA3)。
また、被着体高さ計測部75は、変位センサ6から変位量データが入力されると、変位量データに基づいて高さ指定データを算出して、算出した高さ指定データを貼付制御部74に出力すると共に(ステップB1)、貼付位置最大高さPよりも高い地点が前縁部側に存在するか否かを示す判定し(ステップB2)、当該判定結果をタイミング決定部72および貼付制御部74に出力する。
図9(a)および(b)に示すように、貼付位置最大高さPよりも高い地点が前縁部側に存在しない場合には、第1の実施形態と同様にステップA6〜A9の処理を行って一連のラベル貼付動作が終了する。
図9(c)に示すように、貼付位置最大高さPよりも高い地点が前縁部側に存在する場合には、被着体高さ計測部75は、貼付位置最大高さPをタイミング決定部72に出力し、タイミング決定部72は、到達信号の受信(変位量データの立ち上がり)からの時間をカウントすることでラベル吸着体41を移動させる移動タイミングを監視し(ステップB3)、カウントが移動タイミングになると、貼付制御部74にラベル吸着体41の移動を指示する。なお、移動タイミングとしては、ラベル吸着体41が移動量N(高さ指定データ)を移動するのに要する時間を貼付タイミングから減算した時間が設定される。すなわち、ラベル吸着体41を図9(c)に示すラベル貼付高さへ移動させた後に、被着体2が搬送されてくるのを待つのではなく、被着体2が図9(c)に示す位置に搬送されてきた時に、ちょうど、図9(c)に示すラベル貼付高さにラベル吸着体41が移動されるようにして、ラベル吸着体41が被着体2(貼付位置最大高さPよりも高い地点)に接触しないように制御する。
次に、貼付制御部74は、ラベル3を吸着した状態のラベル吸着体41を高さ指定データによって指定されたラベル貼付高さに移動させ(ステップB4)、直ちにエアー給排流路43から中空部44に供給し、各吸着孔45からエアーを吹き出させてラベル3を被着体2方向に吹き付けて貼付し(ステップA8)、ラベル3の貼付後、ラベル吸着体41を基準高さに移動させ(ステップA9)、一連のラベル貼付動作が終了する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、変位センサ6によって上方から被着体2の到達と貼付位置最大高さPとを検出し、ラベル吸着体41のみをラベル貼付位置Wの最大高さに応じたラベル貼付高さに移動させるように構成することによって、ラベル貼付時のラベル吸着体41と被着体2との距離を最小にすることができ、ラベル3を確実に貼付することができるという効果を奏する。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
本発明に係るラベル貼付装置の第1の実施の形態の構成を示す概略図である。 図1に示すラベル吸着体の構成を示す断面図である。 図1に示す変位センサの配置位置を説明するための説明図である。 図1に示す制御部の構成を示すブロック図である。 図3に示す被着体高さ計測部での計測結果を説明するための説明図である。 図3に示す貼付制御部によるラベル吸着体の高さ制御を説明するための説明図である。 本発明に係るラベル貼付装置の第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るラベル貼付装置の第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るラベル貼付装置の第2の実施の形態の動作を説明するための説明図である。
符号の説明
1 コンベア
2 被着体
3 ラベル
4 ラベル貼付機構
5 ラベル印字機構
6 変位センサ
7 制御部
8 ホストコンピュータ
31 ラベル連続体
40 シリンダ
41 ラベル吸着体
42 ロッド
43 エアー給排流路
44 中空部
45 吸着孔
51 供給軸
52 印字部
53 剥離ローラ
54 巻き取り軸
71 印字データ受信部
72 タイミング決定部
73 印字制御部
74 貼付制御部
75 被着体高さ計測部

Claims (2)

  1. ラベル吸着体に吸着したラベルを被着体の方向に吹き付けて貼付するラベル貼付装置であって、
    コンベア上を搬送される前記被着体の高さの変位量を上方から検出する変位センサと、
    該変位センサによって検出された前記変位量から求められる前記被着体の最大高さに基づいて前記ラベル吸着体がラベル貼付時に位置するラベル貼付高さを算出する被着体高さ計測手段と、
    前記ラベルを吸着した状態の前記ラベル吸着体を前記被着体高さ計測手段によって算出された前記ラベル貼付高さに移動させて前記ラベルを前記被着体の方向に吹き付けて貼付するラベル貼付手段とを有し、
    前記被着体高さ計測手段は、前記変位センサによって検出された前記変位量から求められる前記被着体の最大高さとラベル貼付位置の高さとに基づいてラベル貼付時に前記ラベル吸着体に供給するエアー量を算出し、前記ラベル貼付手段は、前記被着体高さ計測手段によって算出された前記エアー量を前記ラベル吸着体に供給して前記ラベルを前記被着体の方向に吹き付けて貼付することを特徴とするラベル貼付装置。
  2. ラベル吸着体に吸着したラベルを被着体の方向に吹き付けて貼付するラベル貼付方法であって、
    変位センサによってコンベア上を搬送される前記被着体の高さの変位量を上方から検出し、該変位センサによって検出した前記変位量から求められる前記被着体の最大高さに基づいて前記ラベル吸着体がラベル貼付時に位置するラベル貼付高さを算出すると共に、前記被着体の最大高さとラベル貼付位置の高さとに基づいてラベル貼付時に前記ラベル吸着体に供給するエアー量を算出し、前記ラベルを吸着した状態の前記ラベル吸着体を前記ラベル貼付高さに移動させ、算出された前記エアー量を前記ラベル吸着体に供給して、前記ラベルを前記被着体の方向に吹き付けて貼付することを特徴とするラベル貼付方法。
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