JP4251345B2 - 注出キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壜体の口筒に組付けられ、内容液の注出口を開設したキャップ本体に、注出口を開閉する蓋体をヒンジ結合して構成した注出キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ドレッシングやめんつゆ等の内容液を収納する壜体の口筒に組付けられるこの種の注出キャップは、通常、内容液の注出口を形成する注出筒をキャップ本体に立設し、このキャップ本体にヒンジ結合した蓋体の頂壁内面に、キャップ本体の注出筒に嵌脱して注出口を開閉する栓筒片を突設して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の壜体にあっては、内容液の種類によっては、内容液の注出に際し、蓋体を閉じた状態で壜体を振って内容液をよく攪拌してから注出する必要があるが、この攪拌動作により内容液が蓋体の頂壁内面に付着するため、注出時に壜体を傾けた際に、この蓋体に付着した内容液が垂れて、壜体の外面や周辺を汚すことがある、と云う問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、壜体の攪拌等により、注出キャップの蓋体内面に付着した内容液の、注出時における液垂れを防止することを技術的課題とし、もって壜体の外面や周辺を汚すことなく、良好かつ円滑に注出できるようにした注出キャップを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、第1の発明の手段は、
壜体口筒に組付き、この壜体の内容液の注出口を形成する注出筒を立設したキャップ本体を有すること、
キャップ本体の後端にヒンジを介して連結され、頂壁の内面に、キャップ本体の注出筒に嵌脱して開閉する栓筒片を突設すると共に、この栓筒片の内方部分の後端部に、相互間に頂壁の内面に付着した内容液が侵入可能な向きに、また相互間に侵入した内容液を付着保持可能な間隔で、複数の液溜め片を突設した蓋体を有すること、
液溜め片を栓筒片の先端面を超えて突出形成する構成とすること、
にある。
【0006】
壜体の注出使用時において、壜体を振っての内容液の攪拌や壜体の持ち運び等によって、内容液が注出キャップの蓋体の頂壁内面に付着することがある。
【0007】
かかる場合において、内容液の注出のために、注出キャップの蓋体を開放し、壜体を前方へ傾けると、蓋体も前傾し(図2の2点鎖点参照)、その頂壁内面に付着している内容液は、ヒンジが位置する側、すなわち後端側に流下して各液溜め片間の空間に付着保持されるため、そのまま注出動作を続けても、この蓋体内面に付着した内容液が液垂れする恐れは全く無い。
【0008】
内容液の注出が終了し、蓋体を閉じると、この閉蓋時のパチンという衝撃で、各液溜め片間に付着保持されていた内容液は、各液溜め片を伝ってその先端から落下し、または液溜め片の先端がキャップ本体の一部に接触し、この部分に流下して、壜体内に回収される。
【0009】
第2の発明は、第1の発明に、キャップ本体を、破断溝の内側部分を除去壁部とした口壁で注出筒の下端部を閉塞し、除去壁部の上面周端部に立設した支持柱片を介してプルリングを一体設して構成し、支持柱片を、閉姿勢状態で液溜め片が突き当たらない位置に配置した、ことを加えたものである。
【0010】
この第2の発明にあっては、キャップ本体が、ピルファープルーフ機能を発揮する除去壁部とプルリングとの組合せを有する構造であるので、開封前には、注出筒内にプルリングと液溜め片とが一緒に位置することになり、注出筒内への液溜め片の侵入にプルリングが邪魔となることになる。
【0011】
しかしながら、プルリングは、注出筒内に侵入する液溜め片に突き当たらない位置に配置された支持柱片で支持されているので、注出筒内に侵入してくる液溜め片により簡単に押し退けられ、液溜め片の注出筒内への侵入を、支障なく達成させる。
【0012】
第3の発明は、第1または第2の発明に、複数の液溜め片を、前後方向に平行な平板状に形成する、ことを加えたものである。
【0013】
この第3の発明にあっては、蓋体の内面に付着して流下してくる内容液が、そのまま速やかに液溜め片間に侵入するので、壜体内の内容液を急激な傾動動作により注出しても、蓋体に付着した内容液は、液止溜め片間で確実に付着保持され、そのまま滴下することはない。
【0014】
第4の発明は、第1または第2の発明に、複数の液溜め片を、周方向に沿って同心円弧状に形成する、ことを加えたものである。
【0015】
この第4の発明にあっては、蓋体の内面に付着して流下してくる内容液を、外側に位置する液溜め片間から順に満たして付着保持するので、内容液を大量に付着保持することができ、蓋体内面に多量の内容液が付着しても、この付着内容液の不良滴下を確実に防止する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1、図2は、本発明の第一実施例を示したもので、注出キャップは、壜体口筒に組付くキャップ本体1と、このキャップ本体1の後端にヒンジ18を介して連結された蓋体13とから構成されている。
【0017】
キャップ本体1は、壜体口筒の外周に嵌着する組付き筒2の内方に、頂板3、および蓋体13の周壁15が係脱可能に外嵌する嵌着筒片4を介して、壜体口筒の内周面に密接するシール筒5を連設し、さらに底板6を介して内筒7、およびこの内筒7を上方へ延長した形態で、注出口を形成する注出筒8が連設されている。
【0018】
キャップ本体1の注出口の底面は、破断溝10の内側部分を除去壁部11とした口壁9で閉塞されており、この除去壁部11は、その上面周端に立設した支持柱片19を介して一体設したプルリング12を使用時に引き上げることにより、破断溝10部分で破断されて除去され、開口部を形成する。
【0019】
支持柱片19は、注出筒8内に侵入してくる蓋体13の液溜め片17に突き当たらないように、一方側方に偏って配置されており、これにより蓋体13の液溜め片17が注出筒8内に侵入してきた際に、プルリング12がこの液溜め片17に押し退けられて自由に変位して、液溜め片17の注出筒8内への侵入動作にプルリング12が邪魔とならないようにしている。
【0020】
また、支持柱片19が一方側方に偏って位置しているので、プルリング12を引き上げての開封操作は、横向きに引いてから手前に引く操作となるので、一気に開封することができず、このため破断開封操作の衝撃で、内容液が飛散すると云う不都合の発生は殆どない。
【0021】
蓋体13の頂壁14の内面には、蓋体13の閉状態において注出筒8の内周面に密接して注出口を密閉する栓筒片16が突設されていると共に、栓筒片16の内方部分の後端部(ヒンジ18側部分)に、相互間に内容液を付着保持可能な間隔で、三つの平板状の液溜め片17が前後方向に平行に突設されている。
【0022】
この液溜め片17の個数、間隔、高さ、長さ等は、壜体に収納する内容液の粘度等の物性を考慮して適宜設定される。
【0023】
図3、図4に示す第二実施例は、複数の液溜め片17を周方向に沿う同心円弧板状に形成したもので、最後端の液溜め片17は、栓筒片16の後端部分の高さを高くして構成している。
【0024】
それゆえ、蓋体13の頂壁14内面に付着して流下する内容液は、最終的には栓筒片16にガイドされて必ず液溜め片17間に侵入することになる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
第1の発明にあっては、蓋体の頂壁内面に液溜め片を設けたので、壜体を前傾させての内容液注出時において、蓋体の頂壁内面に付着している内容液は、前方へ流下して各液溜め片間の空間に付着保持されるため、そのまま注出動作を続けても、この蓋体内面に付着した内容液が液垂れする恐れは全く無く、もって蓋体内面に付着した内容液の液垂れにより、壜体の外面や、周辺を汚すこと無く、良好かつ円滑に注出を行うことができる。
【0026】
第2の発明にあっては、ピルファープルーフ機能を発揮する除去壁部とプルリングとの組合せ構造を採用することができるので、開封前のより強固な密閉と、確実で安定した不正開放防止効果とを得ることができる。
【0027】
第3の発明にあっては、蓋体内面に付着した内容液の液溜め片間への侵入を速やかに達成させるので、付着内容液の液垂れ防止動作を速やかに発揮することができる。
【0028】
第4の発明にあっては、蓋体内面に付着した内容液の液溜め片間への侵入を順にかつ確実に達成させるので、付着内容液の量が大きくても安定して確実な液垂れ防止効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例を示す、開姿勢状態の全体平面図。
【図2】 図1中、A−A線に沿って切断矢視した縦断側面図。
【図3】 本発明の第二実施例を示す、開姿勢状態の要部平面図。
【図4】 図3中、B−B線に沿って切断矢視した縦断側面図。
【符号の説明】
1 ; キャップ本体
2 ; 組付き筒
3 ; 頂板
4 ; 嵌着筒片
5 ; シール筒
6 ; 底板
7 ; 内筒
8 ; 注出筒
9 ; 口壁
10; 破断溝
11; 除去壁部
12; プルリング
13; 蓋体
14; 頂壁
15; 周壁
16; 栓筒片
17; 液溜め片
18; ヒンジ
19; 支持柱片
Claims (2)
- 壜体口筒に組付き、該壜体の内容液の注出口を形成する注出筒(8) を立設したキャップ本体(1) と、該キャップ本体(1) の後端にヒンジ(18)を介して連結され、頂壁(14)の内面に、前記注出筒(8)に嵌脱して開閉する栓筒片(16)を突設すると共に、該栓筒片(16)の内方部分の後端部に、相互間に前記頂壁 (14)の内面に付着した内容液が侵入可能な向きに、また相互間に該侵入した内容液を付着保持可能な間隔で、複数の液溜め片(17)を前後方向に平行な平板状に突設した蓋体(13)と、から成り、前記液溜め片(17)を前記栓筒片(16)の先端面を超えて突出形成する構成とした注出キャップ。
- キャップ本体(1) を、破断溝(10)の内側部分を除去壁部(11)とした口壁(9) で注出筒(8) の下端部を閉塞し、前記除去壁部(11)の上面周端部に立設した支持柱片(19)を介してプルリング(12)を一体設して構成し、前記支持柱片(19)を、閉姿勢状態で液溜め片(17)が突き当たらない位置に配置した請求項1記載の注出キャップ。
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