JP4249686B2 - 遊技設備 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技に供する遊技球を供給皿に排出する球排出装置を備えて、島設備に設置される複数の弾球遊技機と、これらの各弾球遊技機に対応して設けられた個別管理装置と、を有する遊技設備に関する。
従来、前記した遊技設備に関する技術が、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この技術は、弾球遊技機に設けられている供給皿から溢れ出る賞球を、溢れ球検出装置によって計数し、この計数値を預かり球数として表示装置において表示するとともに、計数後の賞球を回収樋に回収することにより、弾球遊技機の前面への払い出しを省略するようにしたものである。
そして、遊技者は、獲得した賞球数を前記表示装置の表示によって確認し、また、必要に応じて返却操作を行なうことにより、預かり球を適宜供給皿へ排出させて遊技のための球を確保し、これによって遊技を継続するようになっている。
また、遊技終了時点においては、実球の払い出しを行なう代わりに、預かり球に係る球数を数字等の可視情報として記録した可視表示体(たとえば、レシートや表示機能を備えた磁気カードやICカード等)を発行するようにしている。
したがって、この技術では、遊技中においては、大量の賞球の発生があっても、この賞球が実際に遊技者へ払い出されることがなくなり、これによって、払い出された賞球を箱に移し替えるといった作業がなくなる。また、遊技終了後においては、獲得した賞球が数値情報として提供されるから、球を直接持ち運ぶ必要がなくなる。したがって、遊技者においては実球の取り扱いが少なくて済み、また、遊技店側においては、払い出す実球が少なくなる分、遊技設備内を循環させる球数が少なくなり、設備費の低減が図られる。
特公平5ー84196号公報
しかしながら、前述した提案の遊技設備においては、遊技終了操作手段に係る遊技終了指令が発生された場合、この遊技終了指令に基づく処理が、弾球遊技機の状態に拘わりなく実行されてしまう。
たとえば、弾球遊技機において遊技が継続して行なわれている状態、また、入賞による賞球の排出中、遊技球の購入操作による貸球の排出中、預かり球返却操作による返却排出中、溢れ球の検出最中等、弾球遊技機が何等かの作動状態にある場合においても、遊技終了指令が発せられて、その指令に基づく処理が実行されてしまう。
そして、このように弾球遊技機が何等かの作動状態にある場合において遊技終了指令に基づく処理が実行されてしまうと、遊技終了操作後に、入賞球の発生に伴う賞球の払い出しや溢れ球等が発生することがあり、遊技を終了させたにも拘わらず、弾球遊技機に遊技のための球や預かり球が残ってしまう。このような残存球を全て回収するには、さらに、遊技終了操作手段を操作する必要があり、操作が煩雑であるばかりでなく、可視表示体発行装置における可視表示体の発行が頻繁に行なわれることとなる。また、一旦、遊技の終了操作を行なうと、その時点で全ての球が排出されたものと考えるのが一般的であるため、終了操作を行ない、その処理が完了した時点で弾球遊技機から離れてしまい、残存球の取り残しが生じてしまうことも想定される。
一方、遊技中に誤って遊技終了操作手段を操作してしまった場合においても、遊技終了処理が開始されてしまうことから、遊技が強制的に中断させられてしまうことも考えられる。
さらに、弾球遊技機中に球が全くない状態で遊技終了操作手段が操作された場合においても、その遊技終了処理が開始されてしまい、機器の無駄な作動を招いてしまうという不具合もある。
本発明は、前述した事情に鑑み提案されたもので、弾球遊技機が遊技状態にある場合等において、遊技終了指令を不能化することのできる遊技設備を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の遊技設備は、
遊技に供する遊技球を供給皿に排出する球排出装置を備えて、島設備に設置される複数の弾球遊技機と、これらの各弾球遊技機に対応して設けられた個別管理装置と、を有する遊技設備において、
前記弾球遊技機の供給皿における遊技球の貯留が一杯になった際に前記島設備に設けられた回収樋に流出する遊技球を検出する溢れ球検出装置と、
前記溢れ球検出装置によって検出された遊技球数を預かり球数とし、前記球排出装置に対して、当該預かり球数の範囲内で、預かり球の返却指令を発するための預かり球返却操作手段と、
遊技者の操作により、前記供給皿に貯留されている遊技球を前記溢れ球検出装置を介して前記回収樋に流出せしめる遊技終了指令を発するための遊技終了操作手段と、
前記遊技終了操作手段の操作に係り前記溢れ球検出装置によって検出された遊技球数を前記預かり球数に加算した計数値が可視表示された可視表示体を発行する可視表示体発行装置と
前記預かり球返却操作手段の操作に係る返却指令の有無を判断する第1ステップにおいて返却指令がある場合に前記遊技終了操作手段の操作に係る遊技終了指令を不能化する遊技終了指令不能化手段と、を備え、
該遊技終了指令不能化手段は、前記第1ステップにおいて返却指令がないと判断された場合に実行される第2ステップにおいて遊技球の発射終了より所定の設定時間経過していない場合に、当該弾球遊技機での遊技が継続状態にあると検出する遊技継続状態検出手段を備え、この遊技継続状態検出手段からの検出出力があることに基づいて遊技終了指令を不能化するようになされ、
前記設定時間は、遊技球の発射後、当該遊技球の入賞に基づいて前記球排出装置により排出される賞球が前記溢れ球検出手段に検出されるまでに必要な時間であることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の遊技設備によれば、弾球遊技機の供給皿における遊技球の貯留が一杯になった際に、遊技球が島設備の回収樋に流出し、それら遊技球が溢れ球検出装置によって検出される。また、逆に、供給皿上の球が減ってきた際には、遊技者によって預かり球返却操作手段が操作されることにより、溢れ球検出装置によって検出された遊技球数(預かり球数)の範囲内で、球排出装置から供給皿に、預かり球が、たとえば所定数宛に排出され、この遊技球による継続遊技が可能となる。また、遊技を終了すべく、遊技者によって遊技終了操作手段が操作されると、供給皿に貯留されている遊技球が抜き取られるとともに、この抜き取り球が溢れ球検出装置によって検出される。そして、遊技終了操作手段の操作に係り溢れ球検出装置によって検出された遊技球数を前記預かり球数に加算した計数値が可視表示された、たとえば、レシートや磁気表示式カード等の可視表示体が、可視表示体発行装置によって発行され、遊技者は、この可視表示体により景品等との交換が可能となる。さらに、預かり球返却操作手段の操作に係る返却指令の有無を判断する第1ステップにおいて返却指令がある場合には、遊技終了指令不能化手段が機能することにより、遊技終了処理の開始が阻止される。そして、前記第1ステップにおいて返却指令がないと判断された場合に実行される第2ステップにおいて遊技球の発射終了より所定の設定時間経過していない場合、遊技継続状態検出手段によって、当該弾球遊技機での遊技が継続状態にあると検出され、その検出信号に基づいて、遊技終了指令不能化手段によって遊技終了指令が不能化され、遊技中における遊技終了処理の開始が阻止される。つまり、遊技球の発射後、当該遊技球の入賞に基づいて球排出装置により排出される賞球が溢れ球検出装置に検出されるまでに必要な時間が経過するまでの間、遊技終了処理が不可能な状態となる。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の遊技設備によれば、余剰の賞球が遊技者へ直接払い出されることがなくなり、余剰の溢れ球を球箱に移し替えるといった作業がなくなることにより、遊技の興趣が損なわれることを防止できる。また、遊技を終了する場合においては、獲得した球数を可視情報として記録して遊技者へ発行することにより、遊技終了時における景品交換時において、実球を持ち運ぶ必要をなくし、景品交換の作業を、容易かつ簡素化することができる。しかも、遊技終了指令不能化手段が設けられていることにより、預かり球返却操作手段の操作に係る返却指令の有無を判断する第1ステップにおいて返却指令がある場合には、遊技終了処理の開始を阻止することができる。さらに、前記第1ステップにおいて返却指令がないと判断された場合に実行される第2ステップにおいて遊技球の発射終了より所定の設定時間経過していない場合、遊技継続状態検出手段によって、当該弾球遊技機での遊技が継続状態にあると検出され、その検出信号に基づいて、遊技終了指令不能化手段によって遊技終了指令が不能化され、遊技中における遊技終了処理の開始が阻止される。つまり、遊技球の発射後、当該遊技球の入賞に基づいて球排出装置により排出される賞球が溢れ球検出装置に検出されるまでに必要な時間が経過するまでの間、遊技終了処理が不可能な状態となる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1および図2中、符号1は本実施形態に係わる遊技設備を示し、この遊技設備1は、弾球遊技機2と、これらの各弾球遊技機2に対応して設けられた個別管理装置3とを備え、かつ、これらの多数が並列的に設置されて島設備Aを構成している。
この島設備Aにおいては、表面側の、前記弾球遊技機2や個別管理装置3の下方にテーブル4が設置されて、弾球遊技機2から排出される球を貯留するための球箱5や小物を置くスペースが形成されている。
また、図2に示すように、前記島設備Aの裏面側上部には、遊技球が順次送り込まれている球補給樋6が設けられているとともに、下部には、前記各弾球遊技機2から排出される遊技球を回収するための球回収樋7が設けられている。
前記球補給樋6の、前記各弾球遊技機2と対向する位置に分岐樋8が連設されており、この分岐樋8を介して賞球を、前記弾球遊技機2の裏機構体Bの上方に設置されている賞球タンク9へ供給するようになっている。
また、前記賞球タンク9の下流側には、この賞球タンク9から供給される賞球を整列させるとともに、下流側に設けられている種々の機器へ球の供給をなす誘導路としての整列樋10と、後述する球有無検出手段42、および、排出球検出手段58とからなり、前記賞球や購入球を計数して排出する球排出装置11が順次設けられている。
前記弾球遊技機2は、図3に示すように、矩形状に形成された後枠12と、この後枠12の前面に一対のヒンジ13・14を介して回動自在に取付けられた前枠15とを備えており、まず、この前枠15の前面側に取付けられた諸部材について説明する。
この前枠12の略中央部から上方には、前枠12に取り付けられる遊技盤(図示略)の外周前方を取り囲む矩形状の支持枠16が回動自在に取り付けられており、この支持枠16には、前記遊技盤の前面に形成される遊技領域Cを覆う透明板17が取付けられて、遊技領域Cの透視を可能とするとともに、遊技領域C内に発射される遊技球の飛び出しを防止するようになっている。また、前記遊技盤の遊技領域Cには、複数の入賞口が形成されているとともに、これらの入賞口内に入賞した入賞球を検出する入賞信号発生手段(何れも図示略)が設けられている。
また、前記支持枠16の下方には、この支持枠16と同様に回動可能となされた開閉パネル18が取り付けられ、この開閉パネル18の下方に前面パネル19が一体に取り付けられている。そして、前記開閉パネル18の前面には、球払い出し口20が形成されているとともに、この球払い出し口20から払い出されて後述する発射装置へ球を送り込まれる球を貯留する供給皿21が取り付けられている。また、前記前面パネル19の右側には、前記発射装置を作動させることにより、前記供給皿21から供給される球を前記遊技領域Cへ向けて発射する操作ダイヤル22が設けられ、中央部には、前記供給皿21上に貯留されている球を抜き取る際に、この抜き取られる球を、前述した球箱5へ案内するための抜き取り樋23が設けられ、さらに、左側には、灰皿24が設けられている。
一方、前記供給皿21の上流側および下流側の適宜位置には、供給皿21上の球の貯留量を検出するための貯留量検出手段としての第1の球検出センサー25および第2の球検出センサー26が取り付けられ、また、前記抜き取り樋23の下部には、その下方に球箱5があるか否かの検出をなす球箱検出センサー27が取り付けられている。
これらの第1および第2の球検出センサー25・26には、フォトセンサーや近接スイッチ等の非接触型のセンサーが用いられ、また、前記球箱検出センサー27には、前述の非接触型のセンサーや、球箱が接触させられることによって作動させられるマイクロスイッチ等の接触型のセンサーが用いられる。また、前記供給皿21に、球の重量を受けて揺動させられる揺動片を設置することが可能であるならば、前記第1および第2の球検出センサー25・26にマイクロスイッチを用いることも可能である。
さらに、前記前枠15の上部には、遊技状態等を表示するパイロットランプ28が設けられ、また、前枠15の右側の辺には、当該前枠15および前記支持枠16の開閉をなす施錠29が設けられている。
ついで、前記前枠15の裏面側に取り付けられる諸部材について説明すれば、この前枠15の裏面には、図4に示すように、前記球排出装置11の下流側に連設された供給樋30が設けられており、この供給樋30は、前記球払い出し口20へ連通させられているとともに、この球払い出し口20との連続部分よりも若干上流側には、前記供給皿21の球の貯留が一杯になった際に、余剰の球を前記回収樋7へ向けて案内する補助樋31が連設されている。
また、前記補助樋31には、前記遊技領域Cへ向けて発射された球が、遊技領域へ達せず、発射装置側へ戻ってきた場合(以下、この球をファール球と称す)に、このファール球を前記補助樋31を介して回収樋7へ導くファール球排出口32が連通させられている。さらに、この補助樋31には、前記供給皿21から抜き取られた球が案内される球抜き樋33が連通させられ、この球抜き樋33の上流側の端部には球抜き口34が形成されており、この球抜き口34に、前記供給皿21から発射装置へ球を1個ずつ送り込む球送り装置35が、連通および遮断が可能な状態で連設されている。
一方、前記球抜き樋33の、前記補助樋31との連続部分の近傍には、前記球抜き口34から抜き出される球を、前記抜き取り樋23へ案内する排出樋36が連設されているとともに、前記球抜き樋33を、前記補助樋31と排出樋36とに選択的に連通させる流路切り換えゲート37が回動自在に設けられている。そして、この流路切り換えゲート37は、その回動中心に連設された流路切り換えソレノイド38によって作動させられるようになっている。
さらに、前記補助樋31の下流側の端部には、フォトセンサーからなる溢れ球検出装置としての、溢れ球センサー39が設けられている。
また、前記球送り装置35の下方には、前記操作ダイヤル22によって操作量が調整されるとともに、前記球送り装置35から送り込まれる球を、前記遊技領域C内へ向けて発射する発射装置40が取り付けられており、前記操作ダイヤル32からの信号等に基づいて、発射の制御を行なう発射制御回路41が装着されている。
また、本実施形態においては、前記整列樋10と球排出装置11との間に、排出可能な球Qが存在するか否かを検出する球有無検出手段42が設けられている。詳述すれば、この球有無検出手段42は、図5に示すように、前記整列樋10に連続し、かつ、羊腸状に形成された誘導路42aと、この誘導路42a内を移動する球によって押し上げられるように回動させられる揺動片43と、この揺動片43が前述したようにして押し上げられた状態において、この揺動片43を検出することにより、前記球の存在を検出するフォトセンサー44とによって構成されている。そして、この球有無検出手段42は、前記球排出装置11の上流側で、所定量の球分離間した位置に取り付けられている。
前記球排出装置11は、図6に示すように、前記球有無検出手段42の誘導路42aと連続した誘導路45aを有するケーシング45と、この誘導路45aの壁部の一部から誘導路45a内に突出して設けられるとともに、この誘導路45a内に位置する球Qを、その流れ方向に1個ずつ分離して落下させる分離手段46と、この分離手段46を作動させる駆動手段47と、前記分離手段46に対して係脱させられる制動手段48とによって構成されている。
詳述すれば、前記誘導路45aは、並列的に2列設けられており、前記分離手段46は、それぞれの誘導路45a内に突出させられるとともに、前記球Qの一部が嵌合させられる凹部49aが周方向に間隔おいて複数形成された一対の分離盤49と、これらの分離盤49を前記ケーシング45に回転自在に支持する支持軸50とによって構成されている。そして、前記分離盤49は、停止状態において、前記球Qを係止してその落下を阻止するようになされており、また、その回転によって、その凹部49aに収納されている球Qを、直上の球Qから分離して下方へ落下させるようになっている。
前記駆動手段47は、前記両分離盤49と一体的に設けられ、前記支持軸50によって回転自在に支持されたギヤ51と、このギヤ51に噛合されたピニオン52と、このピニオン52を介して前記ギヤ51および分離盤49を回転させるモータ53とによって構成されている。
前記制動手段48は、前記ケーシング45に、ステー54を介して揺動自在に取り付けられ、前記ギヤ51に係脱させられる係合片55と、この係合片55と前記ステー54との間に張設されて、前記係合片55を前記ギヤ51と係合する方向へ付勢するスプリング56と、前記ステー54に取り付けられて、前記係合片55をスプリング56の弾発力に抗して、ギヤ51との係合を解除する方向に揺動させる電磁石57とによって構成されている。
さらに、この球排出装置11の誘導路45aには、前記分離手段46の下流側の近接した位置に、この分離装置46を経て排出される球Qを計数するための、フォトセンサからなる排出球検出装置58が設けられている。
前記球送り装置35は、図7に示すように、前記供給皿21から一列状態で供給される球Qを前記発射装置40へ1個ずつ送り込むもので、球送り動作が停止させられた状態においては、最先端にある球Qにその下流側から当接させられることによって球Qの移動を拘束する位置に位置され、また、球送り動作に際しては、最先端にある球Qを1個受け入れる位置に位置させられる揺動片59と、この揺動片59を、球送り時において揺動させるソレノイド60とによって構成されている。
また、前記球送り装置35へ球Qを一列状態で誘導する誘導路61の下流側の端部には、この誘導路61の最先端に位置させられている球Qを検出する第3の球検出センサ62が形成されているとともに、この第3の球検出センサ62の下方に、前記球抜き樋33の上流側に設けられている球抜き口34へ連通させられた球抜き誘導路63が設けられている。そして、本実施形態においては、前記第3の球検出センサ62が遊技可能球検出装置となされている。
さらに、前記球抜き誘導路63の上流側の端部には、通常時には、この球抜き誘導路63を閉塞して、前記球送り装置35への球Qの供給を可能にし、また、球抜き時においては、前記誘導路61の下方を開放して、この誘導路61と球抜き誘導路63とを連通させることにより、前記誘導路61へ供給される球Qを前記球抜き口34へ誘導させるための球抜き装置64が設けられている。
この球抜き装置64は、前記球送り装置35の近傍まで延設され、かつ、前記誘導路61の下壁を構成し、さらに、誘導路61の長さ方向に摺動可能となされた摺動板65と、この摺動板65をリンク片66を介して摺動させることにより、この摺動板65を前記球抜き誘導路63の上端部を閉塞する位置と開放する位置との2位置に選択的に位置させるソレノイド67とによって構成されている。
一方、前記個別管理装置3は、図3に示すようにその前面に、前記溢れ球センサ39からの検出信号に基づき、供給皿21からの溢れ球、ファール球、あるいは、球抜きされた抜き球等の預かり球数を表示する液晶表示パネル68と、遊技球を購入するための遊技価値情報が記録された遊技価値記録媒体(たとえば、プリペイドカードのような磁気カード、あるいは、ICカード等)が挿入される遊技価値記録媒体挿入口69(本実施形態においては、遊技価値情報記録媒体として磁気カードを用いた例について説明し、この遊技価値記録媒体挿入口をカード挿入口と称する)と、球排出装置11に対し、前記遊技価値記録媒体の価値範囲内で、遊技に供するための遊技球の排出指令を発する遊技球購入スイッチ70と、前記球排出装置11に対し、預かり球数の範囲内で、預かり球の返却指令を発する預かり球返却操作手段としての預かり球返却スイッチ71と、遊技終了時に操作される遊技終了スイッチ72と、供給皿21に貯留されている遊技球が所定量以下となった場合に自動的に預かり球の返却を行なわせるか否かの設定を行なう自動返却スイッチ73と、前記カード挿入口69に挿入されているカードを排出させるためのカード返却スイッチ74と、遊技台を移動する際に操作される遊技台移動スイッチ75と、前記預かり球数の範囲内で、払い出し球数が可視情報として記録された可視表示体(本実施形態では、球数が数字やバーコードによって記録されたレシートを用いた例について示した)を発行する可視表示体発行装置としてのレシート発行機76と、景品交換のために預かり球の所定数を前記レシートによって払い出すための景品交換スイッチ77とが設けられている。
そして、この景品交換スイッチ77は複数(本実施形態では3個)設けられており、複数の景品(たとえば、煙草や飲み物あるいはスナック等)を選択できるように、異なる払い出し球数を設定できるようになっている。
さらに、前記個別管理装置3には、図4に示すように、前記各スイッチからの検出信号あるいは指令信号に基づいて種々の機器を制御する制御手段78が設けられており、電源線や信号線からなるケーブル79を介して前記弾球遊技機2の電源や制御回路へ接続されている。
一方、図8および図9に示すように、球箱5が島設備Aのテーブル4上の、前記抜き取り樋23の下方位置に設置された際に、この球箱5の上部開口縁部が、前記抜き取り樋23の裏面側に設けられている球箱検出センサ27によって検出されるか否かによって、前記球箱5の有無が検出されるようになっている。
ついで、このように構成された本実施形態の遊技設備1の作用について、図10以降の制御フロー図を加えて説明する。図10は、本実施形態の遊技設備1の全体制御を示すゼネラルフロー図であり、本制御は、まず、ステップS1において預かり球返却数設定制御が行なわれる。この預かり球返却数設定制御は、1回の返却操作によって払い出される預かり球の球数を設定するための処理で、たとえば、遊技設備の中央管理装置等において設定されている数値を読み込むことによって行なわれる。
ついで、ステップS2において、信号のチャタリング判定等の入力の処理としての入力制御が行なわれたのちに、供給皿21からの溢れ球に対する処理としての溢れ球制御(ステップS3)が行なわれる。この溢れ球制御においては、供給皿21が一杯の状態において、入賞に伴う賞球の排出が行なわれると、この賞球が供給皿21から溢れ、補助樋31を経て回収樋7へ回収されるが、この回収される溢れ球が溢れ球センサ39によって計数され、その計数値が預かり球数として加算されて、液晶表示パネル68において表示される。
このような溢れ球制御に続いて、預かり球の返却可否の判定を行なう返却判定処理(ステップS4)が行なわれる。この返却判定処理は、たとえば、前記第2の球検出センサ26からの検出信号に基づいて、供給皿21上の貯留球数が所定量以上あると判断された場合、あるいは、前回の返却処理から所定時間経過していない場合等において、返却不可の判定を行ない、不必要なあるいは不自然な返却操作を行なわせないようにするものである。
ついで、この返却判定と預かり球返却スイッチ71や自動返却スイッチ73の操作状況とに基づき、預かり球の返却要求を行なうか否かを決定する返却制御(ステップS5)が行なわれ、返却可能と判断された状態において、前記スイッチ71の作動が確認された際に、または、スイッチ73の操作に基づく後述の自動返却制御(ステップS9)の処理により、返却要求信号(すなわち、返却指令)をセットするようになっている。
続いて行なわれる球貸制御(ステップS6)は、遊技球購入スイッチ70の操作状況等に基づいて、貸球の排出要求を行なうか否かを決定するもので、前記遊技球購入スイッチ70が操作された際に、挿入されている遊技価値記録媒体に記録された遊技価値の範囲内で、前記排出要求信号(すなわち排出指令)をセットするようになっている。
つぎのステップS7における賞球排出制御は、遊技の結果として入賞があった場合に、その入賞に対応して設定されている排出すべき賞球数の情報に基づき賞球排出要求信号(すなわち賞球排出指令)をセットするようになっている。
そして、前述の各種の球排出指令に基づいて、つぎのステップS8において、球排出装置11の作動により、遊技球や賞球または預かり球の排出が行なわれる。
また、つぎのステップS9においては、自動返却スイッチ73によって自動返却モードがセットされている状態において、供給皿21に設けられている第1の球検出センサ25による球の検出が行なわれなくなった時点で、預かり球の範囲内で、この預かり球を所定量づつ排出要求する処理が行なわれる。
これより、液晶表示パネル68における表示を制御する表示制御(ステップS10)、個別管理装置3に挿入されたカードの遊技価値情報を制御するカード制御(ステップS11)、遊技台を移動する際に行なわれる台移動制御(ステップS12)、本発明の特徴部分である、遊技終了処理の可否判定を行なう遊技終了判定処理(ステップS13)、および、遊技終了処理可能な状態において、遊技終了スイッチ72の操作状況に基づいて行なわれる遊技終了制御(ステップS14)、また、景品交換スイッチ77の操作状況に基づいて行なわれる景品交換制御(ステップS15)、制御中において用いられる各種タイマ値の更新処理を行なうタイマ制御(ステップS16)の各制御が、リセット割り込み動作による時分割処理によって行なわれる。
ついで、本発明の特徴部分について、サブルーチンとして設けられているステップS13の遊技終了判定処理およびステップS14の遊技終了制御に基づき説明する。
まず、ステップS13の遊技終了判定について、図11および図12に基づいて説明する。この遊技終了判定は、本実施形態における遊技終了指令不能化手段としての機能を示すもので、この制御が開始されると、まず、返却排出要求の有無が判断され、返却排出要求がある場合には(この返却排出要求は、ステップS5の返却制御においてセットされる)、つぎのステップS1302(図12参照)へ移行して遊技終了処理不可の判定がなされたのちにメインルーチンへ戻り、返却排出要求がない場合にはつぎのステップS1303へ移行する。
このステップS1303においては、前記球貸制御(ステップS6)においてセットされる貸球排出要求の有無が確認され、貸球排出要求がある場合には、前記ステップS1302以降の処理へ移行し、貸球排出要求がない場合には、つぎのステップS1304へ移行する。
このステップS1304においては、前記賞球排出制御(ステップS7)においてセットされる賞球排出要求の有無が確認され、賞球排出要求がある場合には、前記ステップS1302以降の処理へ移行し、賞球排出要求がない場合には、つぎのステップS1305へ移行する。
このステップS1305においては、球排出装置11に対する排出制御が行なわれているか否かの判断がなされ、排出制御中である場合には、前記ステップS1302以降の処理へ移行し、排出制御中でない場合には、つぎのステップS1306へ移行する。これまでの処理により、球の排出に係わる要求や排出処理が行なわれている間においては、遊技終了処理が不可能と判定される。
この前記ステップS1306においては、発射装置40における発射終了より所定時間経過したか否かの判断がなされ、所定時間経過していない場合には、前記ステップS1302以降の処理へ移行し、また、所定時間経過している場合には、つぎのステップS1307へ移行する。これは、最後に発射された遊技球が、遊技領域Cに到達して入賞し、これに伴って発生する賞球が溢れ球として補助樋31へ流入したり、あるいは、ファール球となって前記補助樋31へ流入すると、これらの賞球やファール球が溢れ球センサ39によって検出され、この結果として溢れ球カウンタ値が変化することとなるが、このような溢れ球カウンタの変化が予想される状態においては、遊技終了を行なわせないようにするための処置である。そして、前記所定時間として設定される時間は、遊技球の発射後において、前述したファール球や賞球の検出が完了するまでに必要な時間が設定される。
前記ステップS1307においては、遊技制御中であるか否かが判断され、遊技制御中である場合には、前記ステップS1302以降の処理へ移行し、遊技制御中でない場合に、つぎのステップS1308へ移行する。このステップS1307における処理は、たとえば、弾球遊技機2が可変表示ゲームの機能を有している場合等において、発射操作や球の排出操作とは関係なく、可変表示ゲームが継続されていることが想定されることから、このような遊技状態の終了を待って遊技を終了させるための処置である。したがって、これらのステップS1306およびステップS1307における処理が、遊技継続状態検出手段の機能となされている。
前記ステップS1308においては、景品交換制御中であるか否かが判断され、景品交換制御中である場合には、前記ステップS1302以降の処理へ移行し、景品交換制御中でない場合には、つぎのステップS1309へ移行する。この景品交換制御は、個別管理装置3設けられている複数の景品交換スイッチ77が操作された際に行なわれるものである。そして、前記ステップS1308の処理は、景品交換制御が行なわれている間においては、溢れ球カウント値が変化する可能性があることから、このような状態での遊技終了処理を行なわせないための処理である。したがって、本実施形態においては、前記ステップS1301、ステップS1303、ステップS1304、ステップS1305、および、ステップS1308が、特定機能装置作動状態検出手段の機能となされている。
ステップS1309においては、供給皿21上に貯留球があるか否かが判断され、貯留球がある場合には、つぎのステップS1310へ移行して遊技終了可能判定が行なわれ、貯留球がない場合には、ステップS1311へ移行して、預かり球の有無が判断される。前記貯留球の有無、すなわち、遊技可能球の有無の判断は、球送り装置35の近傍に設けられた、遊技可能球検出装置としての第3の球検出センサ62からの検出信号の有無に基づいて行なわれる。
そして、このステップS1311において預かり球がないと判断された場合には、前段の処理において貯留球もないと判断されていることから、持ち球が全てないということであり、この場合には遊技終了処理を行なう必要が全くないことから、前記ステップS1302へ移行して遊技終了処理不可判定がなされる。また、預かり球がある場合には、その払い出しを行なう必要があるから、前記ステップS1310へ移行して遊技終了可能の判定がなされる。
このような処理により、遊技終了処理が可能な状態であるか不可能な状態であるかの判定がなされ、弾球遊技機2の何等かの機器が作動状態にある場合には、遊技終了指令が不能化されるとともに、持ち球がない状態においても遊技終了指令が不能化されることとなる。
ついで、前述したような遊技終了判定制御が行なわれたのちに行なわれるステップS14の遊技終了制御について、図13に基づき説明する。この遊技終了制御が開始されると、前記遊技終了判定制御におけるステップS1302やステップS1310においてセットされる遊技終了処理不可判定や遊技終了可能判定の信号に基づいて、遊技終了処理が可能な状態であるか否かの判断がなされる(ステップS1401)。このステップS1401において遊技終了が不可能と判断された場合には、直接メインルーチンへ戻り、遊技終了可能であると判断された場合には、つぎのステップS1402へ移行する。
このステップS1402においては、供給皿21の貯留球の球抜き処理中であるかが判断され、球抜き処理中でないと判断された場合には、つぎのステップS1403へ移行して遊技終了スイッチ72が操作されたか否かが判断される。また、球抜き処理中である場合には、ステップS1404へ移行して、貯留球の全数が抜き取られたか否かが判断され、全数抜き取りが完了した場合には、球抜き処理の終了処理がなされたのちに(ステップS1405)、レシート発行機76から、預かり球カウント値に対応する球数が数値等の可視情報として印刷されたレシートが発行されて(ステップS1406)メインルーチンへ戻る。
一方、前記ステップS1404において全数抜き取りが完了していないと判断された場合には、ステップS1407の球抜き処理を経てメインルーチンへ戻ることにより、全数抜き取りが完了するまで継続して球抜き処理が行なわれる。
さらに、前記ステップS1403において遊技終了スイッチ72の操作が行なわれたと判断された場合には、ステップS1408において球抜き処理が開始されてメインルーチンへ戻る。そして、このような球抜き処理が開始されると、流路切り換えゲート37が図4に実線で示す位置に揺動させられて(通常の状態では、流路切り換えゲート37は、図4に実線で示す位置に揺動させられている)球抜き樋33が補助樋31へ連通させられ、これによって、供給皿21から抜き取られる球Qが前記補助樋31へ導かれて溢れ球センサ39によって検出・計数されるとともに、その計数値が溢れ球カウンタに加算されるとともに、その加算結果が液晶表示パネル68上に表示される。
このような処理により、遊技終了時においては、供給皿21上の貯留球が、一旦、預かり球として溢れ球カウンタに加算されたのちに、その加算結果に基づき、その球数が可視情報として印刷されたレシートが発行されることにより、持ち球の返却が行なわれる。そして、遊技者は、このレシートに記載された可視情報に基づく景品交換が可能となる。
このような制御により、遊技終了指令が可能化されている状態で遊技終了スイッチ72が操作された場合にのみ、レシートの発行が行なわれることとなる。
このように、本実施形態の遊技設備1によれば、遊技の結果、入賞に伴う賞球の払い出しに際し、賞球が排出される供給皿21が一杯で、この供給皿21から賞球が溢れ出た場合、この余剰の賞球を溢れ球センサ39によって計数しつつ回収樋7へ回収するとともに、その計数値が液晶表示パネル68において表示されることにより、預かり球として遊技者へ報知される。したがって、余剰の賞球が遊技者へ直接払い出されることがなくなり、余剰の溢れ球を球箱に移し替えるといった作業がなくなることにより、遊技の興趣が損なわれることが抑制される。また、遊技を終了する場合においては、獲得した球数が、レシートに可視情報として記録されて遊技者へ発行される。したがって、遊技終了時における景品交換時において、実球を持ち運ぶ必要がなくなり、景品交換の作業が容易かつ簡素化される。
また、供給皿21上の貯留球が減少して、遊技に必要な球が不足するような事態となった場合には、遊技者の操作により、預かり球数の範囲内で供給皿21に球が払い出されて、遊技の継続が可能となる。
また、遊技終了指令不能化手段の機能により、設定された条件のもとでの遊技終了処理の開始が防止される。
そして、本実施形態においては、遊技継続状態検出手段により、弾球遊技機2が遊技状態にある場合に遊技終了指令が不能化されることにより、遊技が完全に終了した時点でのみ、遊技の終了処理が可能となる。したがって、遊技終了処理後に賞球や預かり球が発生することはなく、残り球の回収忘れや、弾球遊技機2の構成機器の不要な作動が防止される。
また、本実施形態においては、遊技終了指令に基づく遊技終了処理が可能な状態においてのみ、レシートの発行処理が可能な状態となされることにより、遊技終了操作に際し、複数のレシートを発行しなければならないような不具合が防止される。
さらに、本実施形態においては、遊技に供することのできる球がない状態での遊技終了操作が阻止されるため、悪戯等を目的とした遊技終了スイッチ72の操作による、機器の不要な作動が防止される。
なお、前記実施形態に示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、弾球遊技機2や島設備Aの種類等、あるいは、設計要求等に基づき種々変更可能である。
たとえば、前記実施形態においては、球排出装置11を弾球遊技機2の裏面に設け、この球排出装置11へ球を供給する分岐樋8、賞球タンク9、整列樋10等の諸機器を弾球遊技機2側に連設した例について説明したが、前記球排出装置11を個別管理装置3側へ設けて、前述した諸機器をこれに関連づけて配置することもできる。
本発明の一実施形態が適用された遊技設備を構成する島設備を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態が適用された遊技設備を構成する島設備の裏面図である。 本発明の一実施形態に用いられる弾球遊技機の正面図である。 本発明の一実施形態に用いられる弾球遊技機の裏面図である。 本発明の一実施形態に用いられる弾球遊技機に取り付けられた、球有無検出手段を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に用いられる弾球遊技機に取り付けられた球排出装置を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に用いられる弾球遊技機に取り付けられた球送り装置および球抜き装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に用いられる弾球遊技機の抜き取り樋の下方に、球箱を設置した状態を示す要部の縦断面図である。 本発明の一実施形態に用いられる弾球遊技機の抜き取り樋の下方に、球箱を設置した状態を示す要部の平面図である。 本発明の遊技設備の全体制御を説明するためのゼネラルフロー図である。 本発明の遊技設備の制御の一つである遊技終了判定制御に係るサブルーチンの詳細を示すフロー図である。 本発明の遊技設備の制御の一つである遊技終了判定制御に係るサブルーチンの詳細を示すフロー図である。 本発明の遊技設備の制御の一つである遊技終了制御に係るサブルーチンの詳細を示すフロー図である。
符号の説明
1 遊技設備
2 弾球遊技機
3 個別管理装置
5 球箱
7 球回収樋
11 球排出装置
21 供給皿
23 抜き取り樋
25 第1の球検出センサ
26 第2の球検出センサ
30 供給樋
31 補助樋
32 ファール球排出口
33 球抜き樋
37 流路切り換えゲート
39 溢れ球センサ(溢れ球検出装置)
42 球有無検出手段
49 分離盤
58 排出球検出装置(排出球検出手段)
62 第3の球検出センサ(遊技可能球検出装置)
64 球抜き装置
68 液晶表示パネル
69 遊技価値記録媒体挿入口
70 遊技球購入スイッチ
71 預かり球返却スイッチ(預かり球返却操作手段)
72 遊技終了スイッチ(遊技終了操作手段)
76 レシート発行機(可視表示体発行装置)
78 制御手段

Claims (1)

  1. 遊技に供する遊技球を供給皿に排出する球排出装置を備えて、島設備に設置される複数の弾球遊技機と、これらの各弾球遊技機に対応して設けられた個別管理装置と、を有する遊技設備において、
    前記弾球遊技機の供給皿における遊技球の貯留が一杯になった際に前記島設備に設けられた回収樋に流出する遊技球を検出する溢れ球検出装置と、
    前記溢れ球検出装置によって検出された遊技球数を預かり球数とし、前記球排出装置に対して、当該預かり球数の範囲内で、預かり球の返却指令を発するための預かり球返却操作手段と、
    遊技者の操作により、前記供給皿に貯留されている遊技球を前記溢れ球検出装置を介して前記回収樋に流出せしめる遊技終了指令を発するための遊技終了操作手段と、
    前記遊技終了操作手段の操作に係り前記溢れ球検出装置によって検出された遊技球数を前記預かり球数に加算した計数値が可視表示された可視表示体を発行する可視表示体発行装置と
    前記預かり球返却操作手段の操作に係る返却指令の有無を判断する第1ステップにおいて返却指令がある場合に前記遊技終了操作手段の操作に係る遊技終了指令を不能化する遊技終了指令不能化手段と、を備え、
    該遊技終了指令不能化手段は、前記第1ステップにおいて返却指令がないと判断された場合に実行される第2ステップにおいて遊技球の発射終了より所定の設定時間経過していない場合に、当該弾球遊技機での遊技が継続状態にあると検出する遊技継続状態検出手段を備え、この遊技継続状態検出手段からの検出出力があることに基づいて遊技終了指令を不能化するようになされ、
    前記設定時間は、遊技球の発射後、当該遊技球の入賞に基づいて前記球排出装置により排出される賞球が前記溢れ球検出手段に検出されるまでに必要な時間であることを特徴とする遊技設備。
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