JP4249566B2 - パワーアシスト型引戸 - Google Patents
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Description
よって、モータが起動するまでの間、引戸本体の把手に働く開放力を増力して、引戸本体の開き動作を小さな力でできるパワーアシスト型引戸として、閉じ側に付勢された引戸と、前記引戸を開き側に駆動するモータと、前記引戸の開き動作を検出するセンサからの信号を受けて、前記モータを起動する制御部を備え、把手に働く力を増力して引戸を開くてこ式の増力機構を備えたものが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
しかしながら、上記てこ式の増力機構は引戸内部に組み込まれているので、既設の引戸に上記増力機構を組み付けて、既設の引戸を改善されたパワーアシスト型引戸とすることは出来なかった。
すなわち、改善されたパワーアシスト型引戸を得るには、先ず既設の引戸を取除き、その後、新たに改善されたパワーアシスト型引戸の取付施工しなければならず、非常に高価になるとともに、作業が煩雑であった。
又、使用者の手が、疾病等で不自由であったり、或いは、物を持っていて塞がっていたりした場合等は、手で把手を動かす事が出来ないため、手以外の身体の部分を使って把手を動かし引戸本体を開けているのが実態であったが、これは無理な姿勢で把手を操作することとなり、この時にモータが起動して引戸が急に開くと、使用者は姿勢を崩す等して非常に危険な状態となることがあった。
又、アシスト機能が発揮される設定寸法(リニアモータが起動するまで引戸本体を開放する寸法)を、アシスト用ユニットの厚み寸法分大きめにコントローラで選択することで、アシスト機能が発揮される設定寸法が既設の状態と変わらないので、把手を使用して開放する場合、改善する前と全く違和感がない。
請求項2に記載の発明によると、第1の手段に加え、基体は、横断面略C字型に形成され、戸先側縦枠の内面側、あるいは、子扉部の内面側に着脱自在に取付けられるので、必要以外のアシスト機構が外部に露呈する事がなく、既設の従来型パワーアシスト型引戸に取付けても、美観を大きく損なうことがない。
請求項3に記載の発明によると、第2の手段に加え、アシスト機構は、基体の下端部に位置し室内外に突出する足踏みペダルと、基体の所定高さに位置し室内外に突出する押下げペダルと、足踏みペダルと押下げペダルの動きを伝達する伝達杆と、伝達杆の動きによって、引戸を開放方向に所定寸法移動させるアシストレバーを有しているので、使用者の手が塞がっていても、足で操作できるので使い勝手が良く、しかも、脚力を利用するので、老人、子供であっても容易に操作できる。
又、車椅子の使用者や、足の不自由な人が、足踏みペダルを使用出来ない場合には、手で押下げペダルを押し下げるように使用すればよく、引戸本体に把手を設けなくて、健常者あるいは車椅子使用者等、全ての人が使用可能となるのでコストダウンを図ることが可能となる。
図1、図2において、符号1は本発明のパワーアシスト型引戸を示し、符号11は戸先側縦枠を示し、符号12は戸尻側縦を示し、符号13は戸先側縦枠11と戸尻側縦枠12の上部間に配設された支持部材を示し、符号14は支持部材13の内面に設けられたレール取付部材を示し、符号2はレール取付部材14に取付けられたスライドレールを示し、符号3は、吊り金具21、及び吊座31を介してスライドレール2に吊り下げられた引戸本体を示し、符号5は、支持部材13と吊り金具21間に配設されたリニアモータを示し
、符号6は、支持部材13に設けられたリニアモータ5のコントローラを示し、 符号7は、戸先側縦枠11の内面側(引戸本体3側、いわゆる出入口側)に着脱自在に設けられたアシスト用ユニットを示している。
引戸本体3は、前記戸吊り下げ部211、211に対応して、逆U字形の吊座31、31が上端部に形成され、連結ピン33を介して、吊り金具21に吊り下げられている。
。
固定子取付金具(図示せず。)はL字形に形成され、リニアモータ取付け部142に形成された連結螺孔(図示せず。)に対応して、上下方向の長孔(図示せず。)が形成され、固定子51の取付け高さを調節可能としている。
センサユニットは、ホール素子等を用いた3個の磁気検出センサとそれらの磁気検出信号を送信する信号線回路および3個の扁平コイルに給電する給電回路と、それらの各回路と電気的接続を確保するためのソケットをインサートモード樹脂加工により一体成形したもので、その樹脂外郭の開閉方向の一端に前記コイルユニットに嵌める連結突部が形成されている。
可動子取付金具212は断面略コ字形に形成され、可動子取付部210との間にスペーサを介在せしめることにより、前記固定子取付金具の長孔と連係して、可動子52と固定子51間を所定の寸法に設定する。
すなわち、コントローラ6に内蔵した各種のIC基板とセンサユニットによって、引戸本体3は各種機能を有する事となる。
例えば、引戸本体3の閉鎖途中で障害物に当たったとき、直ちに反転して、全開位置まで移動し、所定の時間が経過すると閉鎖運動を始め、反転した位置で一旦停止し、障害物が無いことを確認してから全閉する機能、あるいは、全閉位置から手動で所定寸法まで開くと、あとは自動で全開位置まで開く機能(アシスト機能)、又、通過するものの大きさにあわせて、開放巾を選択する機能、さらに、スライドレールを使用した場合は、所定の開閉回数に達すると、ドアを一度全開位置まで開放させる機能、等を有することが可能である。
アシスト用ユニット7は、アシスト機構8と、アシスト機構8を内部で支持し、戸先側縦枠11に着脱自在に取付けられる基体9と、引戸本体3の戸当たり900が、引戸本体3の閉鎖時当接する、基体9の出入口側に取付けられる戸当り受け90より構成されている。
基体9は、引戸側壁面91と室内外側壁面92、93と、室内外側壁面92、93の戸先側縦枠11側の端面に連設された縦枠側突片94、95より、横断面略C字型に形成され、縦枠側突片94、95間の上下方向所定位置に、縦枠連結座96・・・が設けられ、縦枠連結座96・・・には戸先側縦枠11との連結孔961・・・が形成され、引戸側壁面91には、前記縦枠連結座96・・・に対応して連結操作用孔911・・・が形成されている。
室内側の足踏み操作部81は、室内側端部裏面にゴム材からなる緩衝ストッパー811を設けた足踏みペダル812と、足踏みペダル812の裏面側から、基体9の室内側壁面92の取付け開口921を貫通して、基体9の内部に突出し、先端に伝達杆連結部813が形成され、取付け開口921に位置する上面に緩衝材814が取付けられ、足踏み操作支持部材84に枢軸841によって回動自在に連結される足踏み操作杆815より構成されている。
室内側の押下げ操作部82は、室内側端部に設けた押下げペダル822と、押下げペダル822の裏面側から、基体9の室内側壁面92の取付け開口922を貫通して、基体9の内部に突出し、先端に伝達杆連結部823が形成され、取付け開口922に位置する上面に緩衝材824が取付けられ、押下げ操作支持部材85に枢軸851によって回動自在に連結される押下げ操作杆825より構成されている。
符号941は、縦枠側突片94、95の所定位置(足踏み操作支持部材84及び押下げ操作支持部85が位置する個所)に形成された枢軸841、851の取付用切欠き部を示している。
、上端部に枢軸841・・・の取付孔840・・・を有し、足踏み操作杆815、815を枢軸841にて回動自在に挟持する操作杆取付用突壁842・・・と、4隅に操作杆取付用突壁842・・・が連設された底壁843と、底壁843の室内外側壁面92、93側の端部に連設され、室内外側壁面92、93の内面に連結される連結用突壁844、844より形成されている。
押下げ操作支持部材85は、押下げ操作杆825、825を枢軸851にて回動自在に挟持する操作杆取付用突壁852・・・と、底壁853と、連結用突壁854、854より、踏み操作支持部材84と同形に形成されている。
そして、基体9の下方部内部に設けられたバネ支持部864と前記足踏み操作杆815、815の伝達杆連結部813、813間にコイルバネ860が配設されて、伝達杆86は常に下方に移動するよう付勢されている。
すなわち、コイルバネ860によって、足踏みペダル812、押下げペダル822は常に上方に押上げられた状態を維持している。
次に、基体9の引戸側壁面91に戸当り受け90を両面テープ等で取付けて、連結操作用孔911を隠蔽し、パワーアシスト型引戸1とする。
すなわち、車椅子の使用者や、足の不自由な人が、足踏みペダル821を使用出来ない場合には、手で押下げペダル822を押し下げるように使用すればよく、引戸本体3に把手を設けなくて、健常者あるいは車椅子使用者等、全ての人が使用可能となるのでコストダウンを図ることが可能となる。
又、アシスト機能が発揮される設定寸法(リニアモータ5が起動するまで引戸本体3を開放する寸法)を、アシスト用ユニット7の厚み寸法分大きめにコントローラ6で選択することで、アシスト機能が発揮される設定寸法が既設の状態と変わらないので、把手を使用して開放する場合、改善する前と違和感がなく、両手が塞がっている場合は、足の操作で引戸本体3を開放するよう改善することができる。
11 戸先側縦枠
12 戸尻側縦枠
3 引戸本体
5 リニアモータ
6 コントローラ
7 アシスト用ユニット
8 アシスト機構
812 足踏みペダル
822 押下げペダル
9 基体
Claims (3)
- 引戸本体が所定寸法開放されると、この動きを検知してその後モータの駆動力で引戸本体を開放するパワーアシスト型引戸において、人力による上下方向の動きを引戸本体の開閉方向の動きに転換するアシスト機構と、アシスト機構が内部に組み込まれて一体化された基体と、引戸本体の閉鎖時に引戸本体の戸当りが当接する、基体の出入口側に取付られた戸当り受けより構成されたアシスト用ユニットを、戸当り受けが取り外された戸先側縦枠の内面側、あるいは、戸当り受けが取り外された戸先側の子扉部の内面側に、着脱自在で後付け可能に設けたことを特徴とするパワーアシスト型引戸。
- 基体は、引戸側壁面と室内外側壁面と、室内外側壁面の戸先側縦枠側の端面に連設された縦枠側突片より、横断面略C字型に形成され、縦枠側突片間の上下方向所定位置に、縦枠連結座が設けられ、縦枠連結座には戸先側縦枠との連結孔が形成され、引戸側壁面には、縦枠連結座に対応して連結操作用孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパワーアシスト型引戸。
- アシスト機構は、基体の下端部に位置し室内外に突出する足踏みペダルと、基体の所定高さに位置し室内外に突出する押下げペダルと、足踏みペダルと押下げペダルの動きを伝達する伝達杆と、伝達杆の動きによって、引戸本体を開放方向に所定寸法移動させるアシストレバーを有する事を特徴とする請求項2に記載のパワーアシスト型引戸。
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