JP4248648B2 - バキュームヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的薄手の鉄板等の被吸着物を吸盤で吸着し吊り下げるバキュームヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のバキュームヘッドは図7に示すように、外筒3’内に摺動可能に嵌挿され、かつ外筒3’と共に同行可能な吸盤ホルダー1’に吸盤2’に通じる空気口14’が設けられると共に、外筒3’に外気と通じる空気供給口22’が穿設され、鉄板の吸着はシリンダーの進退ロッドと連結する吸盤ホルダー1’が外筒3’と同行して昇降する時は、空気口14’と空気供給口22’は遮断され、鉄板の解放は外筒3’内を吸盤ホルダー1’が上昇し、空気口14’と空気供給口22’が合致した時、吸盤2’内と外気の圧力差により、外気が吸盤2’内に自然に導入されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
比較的薄手の鉄板を吸盤で吸着し吊り下げるバキュームヘッドは、シリンダーの進退ロッドに連結され、シリンダーロッドが前進しバキュームヘッドを下降することにより、バキュームヘッドの先端に設けた吸盤が鉄板に吸着し、シリンダーロッドの後退によりバキュームヘッドを上昇し、吸着している鉄板を吊り下げている。
この吊り下げられた鉄板は、水平方向に進行する磁石付のコンベアベルトに吸引され、今度はコンベアベルトにより横方向に搬送されるのである。
【0004】
このコンベアベルトに鉄板を受け渡す時、コンベアベルトに吸引されると同時にバキュームヘッドより迅速に鉄板を解放しないと鉄板が曲がってしまうことになる。
このバキュームヘッドから鉄板の解放は、バキュームヘッドの先端の吸盤に空気を送り込み、真空状態を解除することにより行われるが、従来は上記のように外気と吸盤内の圧力差により、外気が自然に吸盤内に導入され、吸盤を鉄板より解放しているので、空気の流れが必ずしも速いとは言えず、迅速な解放とならなかったのである。
したがって、バキュームヘッドからコンベアベルトへの鉄板の受け渡し時に、鉄板が曲がってしまうことも度々生じていたのである。
【0005】
上記点より本発明は、バキュームヘッドの吸盤に吸着した被吸着物を、吸盤内に空気を速く送り込むことにより、迅速に吸盤より解放可能としたバキュームヘッドを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明バキュームヘッドは、外筒内に摺動可能に嵌挿され、かつ外筒と共に同行する吸盤ホルダーと外筒で、外筒内に密閉された空気室が形成されると共に、吸盤ホルダーに吸盤に通じる空気口が設けられ、被吸着物の吸着時は前記外筒と吸盤ホルダーが同行して昇降すると共に、空気室と空気口は遮断され、被吸着物の解放時は外筒内を吸盤ホルダーが上昇し、吸盤ホルダーにより空気室内の空気が圧縮されると共に、圧縮後、空気室と空気口が連通し、空気室内の圧縮空気が空気口から吸盤に圧送されることを特徴とするものである。
【0007】
上記構成を有する本発明は、被吸着物の吸着時は外筒と吸盤ホルダーが同行して下降し、空気室と空気口は遮断されているので吸盤内は真空状態となり、吸盤で被吸着物を吸着する。
この状態で外筒と吸盤ホルダーは被吸着物を吊り下げ上昇する。上昇後、被吸着物の解放時は外筒は停止しているが、吸盤ホルダーのみが外筒内を上昇し、密閉された空気室を狭め、空気室の空気を圧縮する。
【0008】
圧縮後、更に吸盤ホルダーが上昇することにより、吸盤ホルダーの空気口が空気室と連通し、圧縮された空気は空気口より吸盤内に圧送される。
この空気室の空気は圧縮されているので、速いスピードで吸盤内に供給され、迅速に吸着が解除される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1乃至図5は本発明バキュームヘッドの一連の工程を示す断面図である。
而して、図中1は下端に吸盤2を設けた吸盤ホルダーであり、吸盤ホルダー1は外筒3内に摺動可能に嵌挿され、この吸盤ホルダー1、吸盤2、外筒3でバキュームヘッドが構成されている。
【0010】
吸盤ホルダー1は、上部がシリンダー4の進退ロッド5と連結されたスライドロッド6、及びスライドロッド6内に下部より一部が嵌入し、ベアリングナット7でスライドロッド6に固定された通入ボルト8、及び通入ボルト8の下部に固定された吸盤2の取り付けカプラー9より構成されている。
【0011】
又、外筒3の内壁に凹所3Aが設けられると共に、凹所3Aに対応してスライドロッド6の外周に段部6Dを形成して小径とした小径胴部6Aが設けられている。この小径胴部6Aと前記凹所3Aにより空気室10が形成される。
空気室10の上部及び下部は、外筒3の内壁にスライドロッド6の外周が接触すると共に、スライドロッド6の大径胴部6Bと小径胴部6Aに当接するOリング23、24を外筒3の内壁に挿着してあるので、空気室10は密閉状態となる。又、空気室10を形成する小径胴部6Aには溝6Cを有し、後述の外気導入路と成る。
更に、外筒3内の下部にスライドロッド6と外筒3の内壁間に間隙11が設けられ、この間隙11内にスプリング12が介在され、スライドロッド6に巻着している。
スプリング12の一端は外筒3側へ、他端はスライドロッド6側に固定され、外筒3を上方へ押している。
【0012】
又、スライドロッド6の外筒3の上端より突出している上部外側面に鍔13が設けられている。
そして、吸盤ホルダー1と外筒との同行時は、外筒3の上端にスライドロッド6部の外側に設けた鍔13が当接し、外側面3は上部の鍔13と下部のスプリング12で挾持されて昇降する。
14はスライドロッド6の小径胴部6Aに連接した下方の大径胴部6Bの側部よりスライドロッド6の内側のボルト挿通孔15内に貫通した空気口である。
又、空気口14は外筒3と吸盤ホルダー1が同行する時は、空気室10と連接する下方の外筒3の内壁に接触しており、空気の導入は遮断されている。
【0013】
ボルト挿通孔15は、前記通入ボルト8の上端から下端に貫通した通気路17と連通し、通気路17は前記取り付けカプラー9の上端から下端に貫通した通気路18と連通し、通気路18は前記吸盤2内の通気路19に連通している。
尚、20は被吸着物の鉄板、21は外筒3の上端が当接するシリンダーベースである。
【0014】
次に、作業工程を説明する。
鉄板20を吸着する時は、シリンダー4の進退ロッド5を前進すれば、進退ロッド5と連結する吸盤ホルダー1が下降し、スライドロッド6の鍔13が外筒3の上端に当接し、外筒3はスプリング12と鍔13で挾持される。
この時、空気口14は外筒3の内壁に接触しており、空気の導入は遮断されている(図1)。
【0015】
次に、更に進退ロッド5を前進すれば、挾持されたままの状態で外筒3は吸盤ホルダー1と共に下降し、吸盤ホルダー1の先端の吸盤2は鉄板20に吸着する(図2)。
【0016】
吸着2で鉄板20を吸着した後、進退ロッド5を後退すれば、鉄板20を吊り下げた状態で外筒3と吸盤ホルダー1は一緒に上昇し、外筒3の上端がシリンダーベース21に当接するから、外筒3はそれ以上上昇しない。
そして、吸着を解除する時は、図5のように更に進退ロッド5を後退すれば、外筒3に嵌挿されている吸盤ホルダー1のみが上昇し、大径胴部6Bが空気室10の一部を形成して行くため、空気口14がOリング23の位置にくるまで空気室10は徐々に狭くなり、空気室10内の空気は圧縮される。この時、上方のOリング24の位置にスライドロッド6の上方の外周壁が接触したままの状態で空気室10内の気密性を保持している。
【0013】
そして、空気口14がOリング23の位置を越え始め(図3)、空気口14が空気室10内に入ると圧縮空気は空気口14からボルト挿通孔15、通入ボルト8の通気路17、取り付けカプラー9の通気路18、吸盤2の通気路19を通り、吸盤2内に導入され、鉄板20は吸盤2の吸着より解放される。
又、吸盤ホルダー1が上昇し、スライドロッド6の上方の外周壁と上方のOリング24との接触が外れると、溝6Cを通って新しい空気は上方より空気室10内に導入される(図4)。
尚、溝6Cは図面では一条設けてあるが、複数設けてもよい。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、バキュームヘッドの吸盤に吸着した鉄板を、吸盤内に空気を送り込み、吸盤より解放するに際して、吸盤への空気の送り込みは従来の外気と吸盤内の圧力差により空気の自然な流通と異なり、密閉された空気室の空気を圧縮し、この圧縮された空気が勢いよく速いスピードで吸盤内に供給されるので迅速に吸着が解除され、吸盤より鉄板が解放される。
したがって、バキュームヘッドから磁石付のコンベアベルトへの鉄板の受け渡しが迅速に行われ、吸着解除の遅れによる鉄板の曲がりの発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明バキュームヘッドの一実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明バキュームヘッドの一実施の形態を示す断面図である。
【図3】本発明バキュームヘッドの一実施の形態を示す断面図である。
【図4】本発明バキュームヘッドの一実施の形態を示す断面図である。
【図5】本発明バキュームヘッドの一実施の形態を示す部分断面図である。
【図6】スライドロッドの横断面図である。
【図7】従来のバキュームヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1 吸盤ホルダー
2 吸盤
3 外筒
3A 凹所
4 シリンダー
5 進退ロッド
6 スライドロッド
6A 小径胴部
6B 大径胴部
6C 溝
6D 段部
7 ベアリングナット
8 通入ボルト
9 取り付けカプラー
10 空気室
11 間隙
12 スプリング
13 鍔
14 空気口
15 ボルト挿通孔
17 通気路
18 通気路
19 通気路
20 鉄板
21 シリンダーベース
23 Oリング
24 Oリング
Claims (1)
- 外筒内に摺動可能に嵌挿され、かつ外筒と共に同行する吸盤ホルダーと外筒で、外筒内に密閉された空気室が形成されると共に、吸盤ホルダーに吸盤に通じる空気口が設けられ、被吸着物の吸着時は前記外筒と吸盤ホルダーが同行して昇降すると共に、空気室と空気口は遮断され、被吸着物の解放時は外筒内を吸盤ホルダーが上昇し、吸盤ホルダーにより空気室内の空気が圧縮されると共に、圧縮後、空気室と空気口が連通し、空気室内の圧縮空気が空気口から吸盤に圧送されることを特徴とするバキュームヘッド。
Priority Applications (1)
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JP36004798A JP4248648B2 (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | バキュームヘッド |
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Publications (2)
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JP2000169073A JP2000169073A (ja) | 2000-06-20 |
JP4248648B2 true JP4248648B2 (ja) | 2009-04-02 |
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ID=18467636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36004798A Expired - Fee Related JP4248648B2 (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | バキュームヘッド |
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JP (1) | JP4248648B2 (ja) |
-
1998
- 1998-12-02 JP JP36004798A patent/JP4248648B2/ja not_active Expired - Fee Related
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