JP4248614B2 - 温水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給湯用、暖房用等の温水装置に関し、特に給水源から供給される水を所定温度の適温水に短時間で加熱する、瞬間加熱式の温水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から一般的に知られている温水装置としては、タンク内に定量貯溜した水をヒータにより常時適温に加熱・保温する貯湯式のタイプと、給水された水を瞬間的に加熱して適温の温水を供給する瞬間加熱式のタイプとがある。前記貯湯式の温水装置としては、図17に示す特公平2−3860号公報に記載されているようなものがあった。図17において、101は温水装置102の貯湯タンクであり、その上部開口端には蓋体103が、図示しない締着部材を用いて堅締固着されている。104は蓋体103に止着した入水管であり、その一方端は給水管105を介して図示しない給水源と接続され、他方端は蓋体103を貫通して貯湯タンク101の底面付近まで伸出されている。106は蓋体103に止着された出湯部であり、出湯ロ106aを貯湯タンク101内と連通させている。107は蓋体103を貫通して貯湯タンク101内に挿入した温水加熱用のヒー夕であり、また、108は加熱された温水の湯温を検出する温度センサで、検温部108aを貯湯タンク101内に挿入した状態で蓋体103に取付けられ、前記温度センサ108によって検出した温水の温度に対応して、ヒータ107の通電制御を行い、貯湯タンク101内の温水を常に所定の設定温度(例えば約40℃)に維持するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成のような従来の貯湯式の温水装置では、貯湯量が限られているので吐水量が貯湯量を超えるまでは設定温度の温水が供給されるものの、貯湯量をこえた長時間使用すると、温水の温度が徐々に低下し始める。即ち、吐水量が貯湯量をこえると、貯湯タンク101内にヒー夕107により加熱され貯湯された温水の大部分が貯湯タンク101から吐出され、かわって温水の吐出開始後に貯湯タンク101内に流入した流入水が吐出されるようになる結果、貯湯タンク101から吐出される温水の温度が徐々に低下し始める。これは、温水使用開始直後に貯湯タンク101内に流入した水は、ある程度設定温度近くまで加熱されるものの、それ以降の流入水はほとんど加熱されないまま吐出されるために発生するもので、これにより設定温度よりも低い温度の温水が出湯されるおそれがあった。従って、貯湯式の温水装置102においては出湯時間の短い用途にしか使用できないという課題があった。
【0004】
上記貯湯式温水装置102の貯湯タンク101を大きくできない場合、上記課題を解決するための温水装置の構成として、例えば図18に示す実公平1−42757号公報に記載されているような円筒状の加熱手段を用いた瞬間加熱式の温水装置が採用されている。図18に示す温水装置109は、有底筒状に形成した金属製の加熱タンク110と、中空筒状に形成した合成樹脂製の貯湯筒111からなり、前記加熱タンク110は貯湯筒111内に、その上部に貯湯部111aを有するように収納して前記加熱タンク110の開口端側を貯湯筒111の一方の開口部に嵌着し、この加熱タンク110の開口端側の周縁に開口した通抜孔112を介して加熱タンク110と貯湯筒111とを連通する。つづいて、表面または2層のセラミック基板の間にプリントする等して形成した電気発熱体を有する中空円筒状のセラミックヒータ113を図示しない給水ラインと連通させて遊嵌したあと、前記貯湯筒111の一方の開口部をセラミックヒータ113の鍔部にて閉鎖し、この貯湯筒111の他方の開口部は、フロートスイッチ114を具備した函体116を用いて、該函体116と貯湯筒11とを連通させた状態で閉鎖することにより構成され、函体116に止着した出湯管117から温水が出湯されるようになっている。また加熱タンク110に開口した通抜孔112の上方には、セラミックヒータ113により加熱した温水の温度を検出する温度センサ118が取付けられている。
【0005】
そして、瞬間加熱式の温水装置109は、セラミックヒータ113の内周面を通って加熱タンク110内に流入する水を、前記セラミッタヒータ113の電気発熱体により瞬時に設定温度まで加熱することができるので、長時間にわたって一定温度の温水を吐出できる利点がある。ところが、一般家庭には過電流保護用のブレーカが設置されており、ブレーカがトリップしないためにはヒーター容量をAC100Vで1200W程度以下に設定する必要があり、例えば40℃の温水を使用する場合、温水装置への入水温が低い冬季の場合を考慮して水温を40度上昇させるには毎分約400cc以下の吐水量となる。上記構成の瞬間加熱式の温水装置では中空円筒状セラミックヒータ113の径を小さくすればする程製造が困難になり、伝熱面積も小さくなってしまうので径寸法には限界があり、前記セラミックヒータ113の大きさに対応した容積の加熱タンク110や、貯湯筒111等の水路部分に水の溜まる貯水部ができてしまう。例えば、200cc程度であっても貯水部ができてしまうと熱容量が大きくなり、また毎分約400cc以下の吐水量に対して小さくない貯水部に水が溜まっているので、昇温や温度制御応答に時間を要するばかりでなく、上記吐水量に対してセラミックヒータ111内外周の流路断面積が大きいので流速が小さくなり、熱伝達率が悪くなるので温水装置の熱効率も悪くなるという課題があった。
【0006】
また、上記貯湯式の温水装置においては、出湯時間に制限があるという課題とともに、貯湯槽があるために装置のサイズが大きくなってしまうという課題や、何時使用されるかわからないので昼夜通電しておかねばならず、貯湯による放熱ロスが大きな部分を占めランニングコストが非常に高くなるという課題があった。一方、上記構成の瞬間加熱式の温水装置においては、中空円筒状セラミックヒータの寸法から加熱タンクの容積が大きくなり、装置のコンパクト化が図りにくく、また貯水部ができてしまうので熱容量が大きくなる結果、制御応答性が悪く、瞬時的な設定温度可変が困難であるという課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、電力を供給することによりジュール熱を発生する発熱体をアルミナ等のセラミックに内装して形成した平板状加熱手段を有すると共に、入水するための入水口、平板状加熱手段により加熱された湯を出湯する出湯口、および前記入水口と前記出湯口を連通し前記平板状加熱手段の両面に水が直接接触するように形成された少なくとも1つ以上の屈曲部を有する蛇行水路を備え、かつ前記平板状加熱手段が挿入される樹脂製の熱交換部を有する温水装置であって、前記熱交換部は、略垂直になるように設置され、その一側面に前記平板状加熱手段を挿入するための挿入口が形成され、前記熱交換部の両内面壁のそれぞれには、挿入された平板状加熱手段の一面に直接接触する蛇行水路と、他面に直接接触する蛇行水路とが一体的に形成され、前記平板状加熱手段は、そのリード線が接続された端部だけが前記挿入口から突き出た形で、前記熱交換部内に水密に挿入され、前記蛇行水路は、前記入水口から入った水が分岐部により前記両側の蛇行水路を通り、合流部で合流し、前記出湯口から出湯され、かつ、下流側が下方に向かうことが無いように構成されている。
【0008】
【0009】
【0010】
上記発明によれば、瞬間加熱式温水装置であるので長時間にわたって一定温度の温水を吐出でき、また伝熱面積を確保したまま蛇行水路の断面積を小さくして流速を増大させ熱伝達率を大きくすることができるので、高い熱効率、簡単構成で高負荷化、コンパクト化が図れる。
【0011】
【0012】
そして、平板状加熱手段として、絶縁体で熱伝導率の大きいアルミナで構成された昇温速度の早いセラミックヒーターを備えているので、温水の昇温および温度制御応答を瞬時にできるとともに、水が直接セラミックヒーターに接触する蛇行水路の構成となっているので、更なる昇温速度と応答性の向上が図れ、熱効率の向上も図ることができる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
そして、蛇行水路を一体形成した熱交換部が熱容量の小さい樹脂材料で形成されているので、温水装置全体の熱容量も増大せず、温水の昇温速度および温度制御応答性を向上できる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
そして、蛇行水路が入水口から出湯口まで順次上方に向か、水温の上昇による溶存空気の分離等により気泡が発生しても浮力で上方の出湯口まで流され吐出されるので、気泡による出湯流の乱れが生じることなく定常な出湯を維持し温水装置を安定に運転できるとともに、温水装置内の気泡による熱伝達率の低下と熱効率の低下を防止できる。さらに、大径化および一体化した気泡が蛇行水路中に止まり、その部分で急激に熱伝達率が低下し局所的な熱衝撃が生じることもなくなり、温水装置および平板状加熱手段の信頼性を向上させることができる。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
そして、平板状加熱手段の両面に水を流すので、平板状加熱手段の両面間に温度勾配が生じず、熱歪みによる平板状加熱手段の反りや破断を防止し、信頼性を向上させることができる。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例、参考例を図面を参照して説明する。
【0033】
参考例1
図1は本発明の参考例1の温水装置の概略斜視図であり、図2は左側面断面図、図3は右側面断面図である。図1〜図3において温水装置本体1は、略中央に配された平板状加熱手段であるセラミックヒーター2と、熱伝導をよくするため接触面にシリコン剤3が塗布され、セラミックヒーター2を挟持するように配された一対の金属製の熱交換部4とで構成されている。セラミックヒーター2は、電力を供給することによりジュール熱を発生する金属製の発熱体5をアルミナ等の一対の矩形セラミック板6により挟んで焼成し一体化したもので、発熱体5の両端部に接続されたリード線7を備えている。また、それぞれの熱交換部4のセラミックヒーター2と平行な略中央の断面には、複数の屈曲部8を有する蛇行水路9が形成され、熱交換部4の端面に開口された入水口10と出湯口11とを連通している。そして、一方の熱交換部4の出湯口11と他方の入水口10とは配管12により接続されている。
【0034】
上記構成により、一方の熱交換部4の開口した入水口10に水を導入し、セラミックヒーター2のリード線7から電力を供給すると、発熱体5により発生した熱がセラミック板6とシリコン剤3を経て熱交換部4に伝わり、入水口10から流入した水に伝達され、水は一方の熱交換部4の蛇行水路9から配管12を経て他方の蛇行水路9に直列に流れる間に加熱され、温水装置本体1を通過する短時間のうちに温水となり出湯口11より流出される。したがって温水装置本体1は、入水口10から水を連続的に供給してやると水を瞬間的に加熱する瞬間加熱式温水装置であるので、長時間にわたって一定温度の温水を途切れることなく吐出できる。また、蛇行水路9の壁が熱伝達面であるので、その長さに沿って広く伝熱面積を確保でき、蛇行水路9の断面積を小さくして流速を増大させることができるので熱伝達率を大きくすることが可能となり、高い熱効率、簡単構成で高負荷化、コンパクト化が図れる。さらに貯水部がなく水の熱容量がわずかになるので、温水装置使用開始から実際に適温の温水が出湯されるまでの昇温速度も速く、使用者が出湯温を変えたい場合や流量を変えたい場合などの制御部を設けて調節する場合の制御応答性も良くなる。
【0035】
なお、本参考例においては、平板状加熱手段として平板状のセラミックヒータを用いたが、シーズヒータやマイカヒータ等、様々な応用が考えられる。
【0036】
参考例2
図4は本発明の参考例2の温水装置の概略斜視図であり、図1〜図3と同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は省略する。図において、一対の熱交換部4はそれぞれ樹脂材料で形成され、蛇行水路9はセラミックヒーター2側の面が開口されて水が直接セラミックヒーター2に接触するように構成されているとともに、熱交換部4に設けられたOリング13により密閉されて水が漏れないように構成されている。
【0037】
上記構成により、入水口10に水を導入しセラミックヒーター2に電力を供給すると、平板状加熱手段であるセラミックヒーター2が絶縁体で熱伝導率の大きいアルミナで構成されているので加熱手段自身の昇温速度も早く、その結果温水の昇温および温度制御応答を瞬時にできるとともに、入水口10から流入した水は、蛇行水路9中で直接セラミックヒーター2に接触するので、更なる昇温速度と応答性の向上が図れ、熱効率の向上も図ることができる。このとき、水と発熱体5とは絶縁されているので、漏電や短絡心配なく運転することができる。また、熱交換部4は樹脂材料で形成されているので熱容量が小さくなり、温水装置全体の熱容量も増大せず、温水の昇温速度および温度制御性を向上できる。
【0038】
参考例3
図5は本発明の参考例3の温水装置の概略斜視図であり、図6は平面断面図である。図1〜図4と同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は省略する。図において、14は平板状加熱手段として設けた触媒燃焼バーナーであり、プロパンやブタンあるいはメタノールなどの炭化水素燃料を供給する燃料管15と、燃料管15から供給された燃料を均一に流すために容積部16と、内部に波板状に折り曲げられた2枚の金属板17を備え触媒燃焼バーナー14下方の容積部16から上方へ板状に伸びる扁平な燃料通路18と、金属板17上に触媒(図示せず)を塗布して形成した触媒燃焼部19と、燃焼排ガスを排出する排気口20とで構成されている。燃料通路18の両側には、一対の金属製の熱交換部4が燃料通路18に熱を伝えやすいように接着されて温水装置が構成されている。
【0039】
上記構成により、燃料管15から供給された燃料は容積部16を経て一対の熱交換部4に挟まれた燃料通路18に入る。燃料通路18に入った燃料は、金属板17の隙間を通過する途中で触媒燃焼部19に接触し、触媒の作用により空気中の酸素と酸化反応し発熱して、排気口20から燃焼排ガスとして排気される。このとき触媒燃焼部19で生じた熱は、金属板17や燃料通路18の壁面を経て熱交換部4に伝わり、入水口10から導入された水が熱交換部4の略中央に設けられた蛇行水路9を流れる間に伝達されて、水は適温の温水となり出湯口11から出湯されるので、炭化水素燃料等の燃料を用いたコンパクトで構成の簡単な瞬間式温水装置が実現できる。また、触媒燃焼を用いているので酸化反応があまり高温にならずに進行し、高温で窒素酸化物等が生成されることなく、燃焼排ガスのクリーンな温水装置となる。
【0040】
参考例4
図7は本発明の参考例4の温水装置の概略斜視図であり、図8は左側面断面図、図9は右側面断面図である。図1〜図6と同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は省略する。図において、図示しない給水源と一対の樹脂製熱交換部4それぞれの入水口10とは分岐部21を有する給水管22に接続され、2つの出湯口11は合流部23を有する出湯管24に接続されている。熱交換部4それぞれの入水口10と出湯口11とは近接して設けられているとともに、連通する蛇行水路9はセラミックヒーター2側の面が開口し、入水口10近傍の流入路25と出湯口11近傍の流出路26とが隣接して並行に進んだ後、屈曲部8を経て接続する形状に構成されている。この開口した蛇行水路9はOリング13を介して伝熱板である銅板27により水漏れのないように一体に密閉固着され、銅板27と一体化した一対の熱交換部4により、蛇行水路9より面積の一回り小さいセラミックヒーター2を、熱伝導性に優れた薄いゴムシート28を介して圧接し挟持して温水装置を構成している。
【0041】
上記構成により、給水管22に供給された水は分岐部21においてほぼ均等に分流し、2つの入水口10に流入する。そして、流入路25を通り複数の屈曲部8を経る間にセラミックヒーター2の発熱により加熱された温水は、蛇行水路9の流出路26において隣接した流入路25の水との間でも温度差により熱交換するので、蛇行水路9に入った低温の水は早期に温められることになり、蛇行水路9内の温度差は緩和される。この小さくなっている温度差は、非常に熱伝導率の大きい銅板27でその断面方向に熱が拡散することにより更に緩和され、その結果セラミックヒーター2表面の温度分布が均一になるので、熱歪みによるセラミックヒーターの破断を防止することができる。また、セラミックヒーター2の発熱部である発熱体5がセラミックヒーター2の端部一杯まで形成されていても、蛇行水路9がセラミックヒーター2を覆い隠すように一回り大きい面積部に形成されているので、熱流が水に吸収されずに熱交換部4等の温水装置構成部材に伝わり、温水装置端部などが部分的に異常高温になることを防ぎ、熱効率と安全性の向上を図ることができる。さらに、蛇行水路9の上流の給水管22に設けた分岐部21で供給水を分流しているので、一対の熱交換部4それぞれにほぼ均等に水を流すことができ、セラミックヒーター2の両面の熱的条件が等しくなるので両面間に温度勾配が生じず、熱歪みによるセラミックヒーター2破断を防止し、信頼性を向上させることができる。また、平板状加熱手段に図5に示した触媒バーナー14などを用いた金属製である場合は熱歪みによる反りが発生するが、これも防止することができる。
【0042】
実施例
図10は本発明の実施例の温水装置の概略斜視図であり、図11は平面断面図、図12は右側面断面図である。図1〜図9と同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は省略する。図において、温水装置本体1は、一組の入水口10と出湯口11を有する1つの樹脂製熱交換部4と、熱交換部4の略中央にリード線7を有する端部だけが突き出た形で水密に挿入された平板状加熱手段であるセラミックヒーター2とで構成され、熱交換部4の内部には入水口10からセラミックヒーター2の端部を通る流入路と、流入路の下流に設けられ水路をセラミックヒーター2の両面に分岐する分岐部と、セラミックヒーター2の両面に配されセラミックヒーター2側の面が開口されて水が直接セラミックヒーター2に接触するように形成された一対の蛇行水路9と、この2つの蛇行水路9の終端で2つを合流させる合流部と、セラミックヒーター2の流入路と対向する端部に設けられ合流部から出湯口11に温水を導く流出路とを備えている。そして、温水装置本体1はセラミックヒーター2が略垂直になるよう固定されているとともに、蛇行水路9は屈曲部8を除いて水平方向に設けられた水路を水が流れて、屈曲部8で方向変換することを繰り返すように形成されている。そして、入水口10が最下端で、流入路分岐部、蛇行水路9、合流部流出路と上流に向かうにつれて上方に位置し、出湯口11が最上端に配され、蛇行水路9も下流側が下方に向かうことがないように構成されている。
【0043】
上記構成により、絶縁体で熱伝導率の大きいアルミナで構成された昇温速度の早いセラミックヒーター2に直接水が接触しながら熱伝達されるので、温水の昇温および温度制御応答を瞬時にできるとともに、熱効率の向上も図ることができる。また、水流が入水口10から蛇行水路9を通り出湯口11まで順次上方に向かうので、水温の上昇による溶存空気の分離等により気泡が発生しても水平な水路中を水流で流され浮力で上方の出湯口11まで流され吐出されるので、気泡による出湯流の乱れが生じることなく定常な出湯を維持し温水装置を安定に運転できるとともに、熱交換部4内の気泡による熱伝達率の低下と熱効率の低下を防止できる。さらに、大径化および一体化した気泡が蛇行水路9中に止まり、その部分で急激に熱伝達率が低下し局所的な熱衝撃が生じることもなくなり、セラミックヒーター2が破断するなどの寿命が著しく低下することを防止し、平板状加熱手段の信頼性を向上させることができる。さらに、セラミックヒーター2の両面に並列に水を流すので、セラミックヒーター2の両面間に温度勾配が生じず熱歪みによる破断を防止し、平板状加熱手段の信頼性を向上させることができる。
【0044】
参考例5
図13は本発明の参考例5の温水装置の概略斜視図であり、図14は概略構成図である。図1〜図12と同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は省略する。図において、図示しない給水源と一対の樹脂製熱交換部4それぞれの入水口10とは分岐部21を有する給水管22に接続され、2つの出湯口11は合流部23を有する出湯管24に接続され、合流部23下流の出湯管24には出湯温度を検知するサーミスタ29を備えている。温水装置本体1はセラミックヒーター2が略垂直になるよう配されているとともにそれぞれの熱交換部4の入水口10と出湯口11を連通する蛇行水路9は入水口10から出湯口11まで順次上方に向かうように形成され、入水口10は温水装置本体1の略最下端に、出湯口11は略最上端に設けられた構成となっている。そして、セラミックヒーター2内部の発熱体は略同容量の電気ヒーター2回路になるように並列に発熱体30aと発熱体30bとが2回路形成されて一方の端部は2回路とも1本の共通リード線31に接続され、他方の端部は2回路それぞれ別のリード線32a、リード線32bに接続されている。共通リード線31およびリード線32a、リード線32bは2回路の発熱体30aと発熱体30bのそれぞれへの通電率を制御する制御部33に接続されている。
【0045】
上記構成により、入水口10から出湯口11まで順次上方に向かう蛇行水路9を備えているので、気泡が発生しても出湯口11まで流され吐出されるので、定常な出湯を維持し温水装置を安定に運転できるとともに、熱交換部4内の気泡による熱伝達率の低下と熱効率の低下を防止できる。また、大径化および一体化した気泡による局所的な熱衝撃が生じることもなくなり、セラミックヒーター2が破断を防止し、平板状加熱手段の信頼性を向上させることができる。さらに、セラミックヒーター2の両面に並列に水を流すので、熱歪みによる破断を防止し、平板状加熱手段の信頼性を向上させることができる。さらに、同じ容量の電気ヒーターとして発熱体30aと発熱体30bとを並列に2回路構成しているので、1回路当りの電気ヒーターの電気容量が必要総電気容量に対し、回路数の逆数で小さくなる。その結果、容量の小さい1回路の通電率を制御することになるので、制御分解能が飛躍的に向上して木目細かな温度制御が可能となり、ヒートショックも小さくなるので電気ヒーターの寿命を延ばし信頼性を向上させることができる。また、ある一定時間の制御周期内でサイクル数を調整し、その制御周期を繰り返すことによって電気ヒーターへの通電率を制御するサイクル制御方式の場合には、小さい電気容量ヒーターのサイクルON/OFFで済むので、電源ラインの電圧変動を小さく抑えることができ、結果として照明のちらつき等を防止できるとともに、温水装置使用者に不快となる温度変動の発生を抑えることができる。
【0046】
なお、ここでは同容量の電気ヒーター2回路になるように構成しているが、それ以上の回路数にすれば更に分解能が向上するので同様の効果が得られる。また、略同容量の電気
ヒーターにしなくても、制御方法により同様の効果が得られることは、明らかである。
【0047】
参考例6
図15は本発明の参考例6の温水装置の要部拡大断面図である。図において、9は矩形断面の蛇行水路の一部であり、その内部にねじり板34が乱流促進体として挿入されている。
【0048】
上記構成において、蛇行水路9を流れてきた水流はねじり板34の作用により、その主流が旋回し蛇行水路9壁面から水への熱伝達率が向上するので伝熱面積を小さくでき、熱容量密度の大きい平板状加熱手段を使用して高負荷のコンパクトな温水装置を実現できる。
【0049】
参考例7
図16は本発明の参考例7の温水装置の要部拡大断面図である。図において、9は矩形断面の蛇行水路の一部であり、その内部に矩形に巻かれたコイル状の針金35が乱流促進体として挿入されている。
【0050】
上記構成において、蛇行水路9を流れてきた水流は針金35の作用により、伝熱面近傍の流れがかく乱させられ蛇行水路9壁面から水への熱伝達率が向上するので伝熱面積を小さくでき、熱容量密度の大きい平板状加熱手段を使用して高負荷のコンパクトな温水装置を実現できる。
【0051】
なお、ここでは乱流促進体としてねじり板34と針金35を用いたが、伝熱面近傍の流れをかく乱させるために伝熱面に設ける突起体(四角形、台形、鋸刃型、三角形)や、主流を旋回させるための螺旋羽根、主流をかく乱させるために管路に一定の間隔で並べた円板や円環でもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の温水装置は、以下に述べる効果を有するものである。
【0053】
すなわち、瞬間加熱式温水装置として長時間にわたって一定温度の温水を吐出でき、また伝熱面積を確保したまま蛇行水路の断面積を小さくして流速を増大させ熱伝達率を大きくすることができるので、高い熱効率、簡単構成で高負荷化、コンパクト化が図れる。さらに貯水部がなく、熱容量を小さくできるので昇温速度も速く、制御応答性も良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1における温水装置の概略斜視図
【図2】 同温水装置の左側面断面図
【図3】 同温水装置の右側面断面図
【図4】 本発明の参考例2における温水装置の概略斜視図
【図5】 本発明の参考例3における温水装置の概略斜視図
【図6】 同温水装置の平面断面図
【図7】 本発明の参考例4における温水装置の概略斜視図
【図8】 同温水装置の左側面断面図
【図9】 同温水装置の右側面断面図
【図10】 本発明の実施例における温水装置の概略斜視図
【図11】 同温水装置の平面断面図
【図12】 同温水装置の右側面断面図
【図13】 本発明の参考例5における温水装置の概略斜視図
【図14】 同温水装置の概略構成図
【図15】 本発明の参考例6の温水装置の要部拡大断面図
【図16】 本発明の参考例7の温水装置の要部拡大断面図
【図17】 従来の人体局部洗浄装置における概略構成図
【図18】 従来の人体局部洗浄装置における概略構成図
【符号の説明】
1 温水装置本体
2 セラミックヒーター(平板状加熱手段)
4 熱交換部
5 発熱体(発熱部)
6 セラミック板
8 屈曲部
9 蛇行水路
10 入水口
11 出湯口
14 触媒燃焼バーナー(平板状加熱手段)
18 燃料通路
19 触媒燃焼部
21 分岐部
23 合流部
25 流入路
26 流出路
27 銅板(伝熱板)
29 サーミスタ(温度検知手段)
30a、30b 発熱体(電気ヒーター)
33 制御部
34 ねじり板(乱流促進体)

Claims (1)

  1. 電力を供給することによりジュール熱を発生する発熱体をアルミナ等のセラミックに内装して形成した平板状加熱手段を有すると共に、
    入水するための入水口平板状加熱手段により加熱された湯を出湯する出湯口、および前記入水口と前記出湯口を連通し前記平板状加熱手段の両面に水が直接接触するように形成された少なくとも1つ以上の屈曲部を有する蛇行水路を備え、かつ前記平板状加熱手段が挿入される樹脂製の熱交換部を有する温水装置であって、
    前記熱交換部は、略垂直になるように設置され、その一側面に前記平板状加熱手段を挿入するための挿入口が形成され、
    前記熱交換部の両内面壁のそれぞれには、挿入された平板状加熱手段の一面に直接接触する蛇行水路と、他面に直接接触する蛇行水路とが一体的に形成され、
    前記平板状加熱手段は、そのリード線が接続された端部だけが前記挿入口から突き出た形で、前記熱交換部内に水密に挿入され、
    前記蛇行水路は前記入水口から入った水分岐部により前記両側の蛇行水路を通り、合流部で合流し、前記出湯口から出湯され、かつ、下流側が下方に向かうことが無いように構成されている
    ことを特徴とする温水装置。
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