JP4248100B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はソレノイドバルブに関し、詳しくはソレノイドバルブの作動安定性と制御特性を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来のソレノイドバルブの基本的な構成を説明するための模式図である。このソレノイドバルブ100は、円筒状のバルブボディ101の内部にソレノイド部102とバルブ部103とを同軸的に配置した構成のものである。
【0003】
ソレノイド部102には、電流が印加されて磁束を発生するコイル102a、コイル102aにより発生した磁束を収束するセンタポスト102b、センタポスト102bに磁気吸引されて軸方向に移動するプランジャ102c及びプランジャ102cの駆動を伝達するロッド102dが備えられている。
【0004】
また、バルブ部103には、バルブシート103aに接離するバルブ103bが備えられている。バルブ103bは、開弁方向にスプリング103cにより付勢され、コイル102aに電流が印加されることによりロッド102dにより付勢力を受け、閉弁方向に移動して流体の制御を行なう。
【0005】
このようなソレノイドバルブとしては、バルブを開弁または閉弁状態のいずれかの状態として制御対象流体のオン・オフ制御を行なうものと、印加電流に応じてバルブ(プランジャ)のストローク位置を変化させ、バルブ部の開口面積等を変えて圧力や流量を制御する比例制御(電流−圧力(流量))を行なうものに大別される。
【0006】
尚、図5では、上述のうち比例制御に好適な形態のものが示されており、プランジャが移動しても各電流ごとの推力を一定とするような特性を得るために、センタポスト102bとプランジャ102cとの対向面を円錐形状としている。
【0007】
そして、オン・オフ制御と比例制御の各ソレノイドバルブにおいては、以下のような条件の下で作動される。
【0008】
(オン・オフ制御ソレノイドバルブ)
オン・オフ制御のソレノイドでは、開放電流(図5の場合は開弁電流)以下でオフし、作動電流(同閉弁電流)以上でオンする必要がある。
従って、スプリング103cとソレノイド吸引力の関係は、ソレノイド吸引力の傾き(Ksol)>スプリング定数(Ksp)の関係とする必要がある。
【0009】
図6は、オン・オフ制御のソレノイドにおける、バルブに加わる荷重とバルブ位置との関係を示すグラフ図であり、横軸にバルブのストローク(移動量)を示し、縦軸はバルブの各ストローク位置におけるスプリング力とソレノイド吸引力のそれぞれの荷重(荷重方向は逆方向である)を示し、ソレノイド吸引力がスプリング力を上回っている位置では、オン(閉弁)側にバルブが移動し、逆の場合はオフ(開弁)側に移動する。
【0010】
ソレノイド吸引力S0〜S3は、コイルに印加される電流に応じて変化するものであるが、各吸引力における作動状態は以下のようになる。
【0011】
▲1▼ ソレノイド吸引力S0のとき、全ストローク範囲でソレノイド吸引力が大きく、オン側に作動し保持される。
【0012】
▲2▼ ▲1▼の状態から電流を下げていくと、ソレノイド吸引力がS3より下がったとき、オン位置でスプリング力が上回り、オフ側に作動開始する。この状態では、全ストローク範囲でスプリング力が大きくオフ端まで一挙に作動する。
【0013】
▲3▼ 次に再び電流を上げると、ソレノイド吸引力がS1より上がったとき、オン側に作動を開始し、▲2▼の状態とは逆にオン端まで一挙に作動する。
【0014】
▲4▼ ソレノイド吸引力のS1とS3の間では、ソレノイド吸引力S2に示されるように、スプリング力との交点を境にオン/オフが分かれるが、バルブはオフ電流になれば開弁位置までストロークし、オン電流になれば閉弁位置までストロークして保持されるので、中立位置でバランスすることはない。
【0015】
(比例制御ソレノイドバルブ)
一方、比例制御においては、電流に応じてストローク(図5の場合は開弁量)を任意の位置に制御する必要があるので、ソレノイド吸引力の傾き(Ksol)<スプリング定数(Ksp)の関係とする必要がある。
【0016】
図7は、比例制御のソレノイドにおける、図6と同様のバルブに加わる荷重とバルブ位置との関係を示すグラフ図である。図7において、ソレノイド吸引力とスプリング力の交点がバランス位置となり、この時のバルブのストローク量が開弁量となる。
【0017】
ソレノイド吸引力S0〜S3は、コイルに印加される電流に応じて変化するものであるが、各吸引力における作動状態は以下のようになる。
【0018】
▲1▼ ソレノイド吸引力S0のとき、全ストローク範囲でソレノイド吸引力が大きく、オン側に作動し保持される。
【0019】
▲2▼ ▲1▼の状態から電流を下げていくと、ソレノイド吸引力とスプリング力の交点にてバルブにかかる荷重がバランスし、この時のバルブのストローク量が開弁量となる。
【0020】
▲3▼ さらに電流を下げていくと、そのときのソレノイド吸引力とスプリング力の交点にてストローク位置が決まり、開弁量が増加する。また反対に電流を上げると開弁量が減少する。
【0021】
▲4▼ 同様に電流を上げ下げすることにより開弁量が調整され、任意の位置での制御が行なわれる。
【0022】
このように、オン・オフ制御と比例制御のソレノイドは、それぞれソレノイド吸引力の傾きとスプリング定数を上記のような関係に設定され、異なる制御目的に対し使用されている。
【0023】
さらに、近年では、制御流体の圧力や気圧等の圧力に応答する圧力応答手段により発生する荷重をバルブに加え、圧力に応じてストローク位置が変わる自動調圧機能を備えたソレノイドバルブ200も提案されている。
【0024】
図8は、このようなソレノイドバルブ200の構成を説明するための模式図であり、図5のソレノイドバルブ100の構成に加え、内部を真空または所定圧として密封したベローズ組立体110(圧力応答手段)が備えられている。
【0025】
ベローズ組立体110は、ベローズ110a外部にかかる圧力による圧縮力の変化に対して長さが変化し(矢印A101方向)、ロッド110bがバルブ103bに接続している状態で圧力に応じて変動する軸方向の荷重を与えている。
【0026】
そして、ソレノイドバルブ200は、例えば車両の空調装置に用いられる可変容量型の圧縮機の容量制御弁として用いられる。
【0027】
可変容量型の圧縮機としては、例えば図10に模式的に示されるように、車両のエンジン等から回転駆動力が入力される回転軸301に対し揺動して所定の傾き角に設定される斜板302の軸方向変位をピストン303の往復動に変換して冷媒を圧縮する斜板式の圧縮機がある。
【0028】
この圧縮機300では、斜板302の傾き角θに応じてピストン303のストロークが定まり、回転軸301の1回転あたりの圧縮機300の冷媒の吐出量が決まるので、斜板302の傾き角θが一定に固定された場合、入力される回転数の変化に応じて冷房能力が変化してしまう。
【0029】
従って、斜板302の回転数や必要とされる冷房能力に応じて斜板302の傾き角θを変え、ピストン303の往復動ストロークを変更して冷房能力の調整を行なうことが行なわれている。
【0030】
この冷房能力の調整においては、例えば、冷媒が気化して吸熱作用を伴うエバポレータを通過する冷風の吹き出し温度(冷風の吹き出し量及び冷却前の温度にも関係する)と圧縮機の冷媒の吸入圧力Psは、相関関係を有することから(吸入圧力Psが上昇すると冷風温度が上がり、吸入圧力Psが下降すると冷風温度が下がる。)、吸入圧力Psを所定値に保つよう斜版の角度を変える制御が行なわれている。
【0031】
ソレノイドバルブ200においては、吸入圧力Psに応じてベローズ110aの長さを変化させてベローズ組立体110による付勢力がバルブ103bへと伝達される。
【0032】
このベローズ組立体110による付勢力の変化により、バルブ103bが開閉され、狙いの吸入圧力Psとなるようにクランクケース圧力Pcを制御して斜板302の傾き角θを変化させる。
【0033】
このような作動により、一定電流のソレノイド吸引力でバルブ103bを閉めると、吸入圧力Psがある圧力一定(冷風の吹き出し温度一定)でバランスするようベローズ組立体110がバルブ103bを微小に開閉し、斜板302の傾き角θを変化させて圧縮機300の冷媒の吐出量を制御することになる。
【0034】
尚、圧縮機300の斜板302の傾き角θは、図11に示されるように圧縮機300の吐出圧力Pd、クランクケース圧力Pc、吸入圧力Psのバランスにより決まるため、
Pc:小(バルブ閉状態)のとき傾き角θが大となり、吐出圧力Pd:大、吸入圧力Ps:少(冷風の吹き出し温度低い)
Pc:大(バルブ開状態)のとき傾き角θが小となり、吐出圧力Pd:小、吸入圧力Ps:大(冷風の吹き出し温度高い)
となる。
【0035】
また、圧縮機300の前述のPd,Pc,Psの圧力となる各ポート及びソレノイドバルブ200は、図12に示される回路のように接続されている。クランクケース圧力Pcは、圧縮機300内部にてオリフィス305を介して吸入圧力Psと接続され、圧縮機300の運転停止状態が続けば(エンジン停止時等)圧縮機内の圧力は均一化するような構成となっている。
【0036】
上記説明において、吸入圧力Psがある圧力一定(冷風の吹き出し温度一定)となるようにバランス制御を行うとは、吸入圧力Psが小さいとベローズ組立体110は伸び側に力が働いてバルブ103bを開き、吸入圧力Psが大きいとベローズ組立体110は縮み側に力が働いてバルブ103bを閉じるというように一定の吸入圧力Psとなるように斜板302の傾き角θを制御し、吸入圧力Psを調整するということである。
【0037】
一方、図8で示したソレノイドバルブ200の従来技術における具体化例として、図13に示される構成のソレノイドバルブ400が存在する。
【0038】
このソレノイドバルブ400は、概略ソレノイド部402とバルブ部403及びベローズ組立体410により構成されている。
【0039】
ソレノイド部402は、概略円筒状のバルブボディ404の一方の端部に配置され、公知技術による一般的に使用されているものと同様のものであり、電流をコイル402aに供給して磁力を発生させ、プランジャ402bをセンタポスト402cへと引き付けることで、電流値に応じた大きさの付勢力(ソレノイド吸引力)を発生可能としている。
【0040】
バルブ部403は、バルブボディ404の内部に形成された弁室403aに弁体403bを備え、この弁体403bは弁室403aに開口する弁座403cに接離するように、弁室403a内を軸方向に移動可能な構成となっている。また、弁体403bは付勢手段としてのスプリング403dによって開弁方向に付勢され、ソレノイド側ロッド402dと一体化されている。
【0041】
尚、バルブ部403の弁室403aにはポート403eが接続し、弁座403cにはポート403fが接続している。ポート403fは、連通路404aにより、クランク室圧Pcをプランジャ室402eに導いている。
【0042】
バルブボディ404のソレノイド部402とは反対側の他方の端部には、ベローズ組立体410が配置されている。
【0043】
ベローズ組立体410は、内部を真空状態または一定圧として密封したベローズコア410aと、ベローズコア410aの両端部を保持するストッパ410b,ホルダ410cとベローズコア410aの内部で伸長して付勢力を与え、つぶれを防止するスプリング410dを備えている。
【0044】
そして、ベローズコア410aの周囲の圧力(吸入圧Ps)に応答して伸縮し、保持部410eに摺動自在に保持されたロッド410fを介して、所定の長さ以上に伸長した場合に(吸入圧Psが低下した場合)弁体403bに開弁方向の付勢力を与えている。
【0045】
従って、ベローズ組立体410は、弁体403bの開閉ストロークにおける全位置で弁体403bに係合して付勢力を与えるものではなく、吸入圧Psに応答して少なくとも弁体403bの閉弁位置から開閉ストロークの途中位置まではロッド410fと弁体403bが係合当接するように構成されている。尚、弁体403bの開弁量が確保されていれば、全ストロークにおいて係合させることも可能である。
【0046】
また、吸入圧Psが所定圧以上に上昇した場合、ベローズコア410aは縮み、ロッド410fと弁体403bの係合が解除される。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような自動調圧機能を備えたソレノイドバルブ200又はソレノイドバルブ400により制御される圧縮機としては、電磁クラッチを備え、斜板を回転させるための回転軸への伝達される動力を電磁クラッチにより伝達したり、しなかったりすることにより圧縮機を動かしたり、動かさなかったりしてオン・オフを行う電磁クラッチ付き圧縮機が一般的であった。
【0048】
しかしながら、近年では、車両のエンジン運転状態では絶えず斜板を回転させているクラッチレス圧縮機が開発されている。このクラッチレス圧縮機では、圧縮機のオン・オフ制御をクラッチの接続/非接続ではなく斜板の傾き角により行っている。
【0049】
つまり、傾き角がほぼ0の状態(完全に0では斜板の傾きを変える力が発生しなくなる。)ではピストンがほとんどストロークせず冷媒の吐出は行われず、オフ(エンジンに負荷がかからない)の状態となる。
【0050】
オンの状態では、ソレノイドバルブに通電してバルブを閉じ、クランクケース圧力Pcを吐出圧力Pdより小さくすることによって斜板の傾き角を大きくして、冷媒の吐出量を増加させて空調装置を機能させる。
【0051】
従って、クラッチレス圧縮機では、ソレノイドバルブのバルブ開閉制御により圧縮機のオン・オフが行われることになり、ソレノイドバルブとしては、圧縮機のオン・オフを行うためのバルブの開閉(オン・オフ制御)と吸入圧力Psを調節するための比例制御の2つの機能を併せ持つ必要がある。
【0052】
図9は自動調圧機能を備えたソレノイドバルブ200のバルブに加わる荷重とバルブ位置との関係を示すグラフ図である。図9において、ソレノイド吸引力(実線のHIとLOの間)とベローズ力及びスプリング力(破線)との交点がバランス位置となり、この時のバルブのストローク量が開弁量となる。
【0053】
つまり、ベローズ組立体110は、外部の圧力(吸入圧力Ps)の変化に応じてバルブへ与える荷重が変更するので、外部圧(P0(低圧)〜P3(高圧))によりKb+Kspは平行移動し、所定の電流値により発生するソレノイド吸引力との交点位置がバルブの開弁量となる。
【0054】
この場合において、スプリング103cのバネ定数をKspとし、ベローズ組立体110のバネ定数をKbとし、ソレノイド吸引力の傾きをKsolとし、Kb+Ksp<Ksol(図6のKspをKb+Kspと設定したものと同様)と設定した場合は、電流によるソレノイド吸引力の変化に対してバルブは閉弁又は開弁状態にて落ち着くため、中間位置でのバランス制御が行えず、バランス制御(リニア制御)を行うために図9に示されたようにKb+Ksp>Ksolと設定している。
【0055】
このように、Kb+Ksp>Ksolと設定すると、例えばソレノイド吸引力のHI及びLOに対し、バルブのストローク領域の閉弁側の領域R101、開弁側の領域R102の範囲において自動調圧範囲とすることが可能となる。
【0056】
しかしながら、Kb+Kspの定数設定を図9とした場合、オン・オフ制御によりバルブを閉弁させるためにはソレノイド吸引力をHIまたはそれ以上とする必要があり、ソレノイドにおいてはセンタポストとプランジャが離間した状態で大きな吸引力が必要となる。また、それ以下の吸引力では中間位置にてバランスする可能性があり、オン・オフ制御を行うソレノイドとしては問題があることになる。
【0057】
従って、オン・オフ制御を行う場合の設定は、図6と同様の設定としたほうが必要吸引力を低く設定でき、効率的となる。
【0058】
また、従来技術における具体化例である図13に示された構成のソレノイドバルブ400においては、ベローズ組立体410に係合するロッド410f、弁体403bと一体化されているソレノイド側ロッド402d、プランジャ402bが別体構成となっている。
【0059】
そして、ロッド410f及びソレノイド側ロッド402dは、それぞれの部材が軸方向の摺動を可能とすること、及び制御流体の漏れを防止可能とするために、クリアランスシールCS401,CS402(精密な摺動嵌合)による保持を行っていた。
【0060】
また、プランジャ402bとプランジャ室402eの嵌合も精密に行う必要があり、ロッド410f及びソレノイド側ロッド402dと共に精度の高い加工を必要としていた。
【0061】
加えて、クリアランスシールCS401,CS402,プランジャ402bの摺動抵抗により、ソレノイドバルブ400の作動時の摺動ヒステリシスの一要因となっていた。特に、クリアランスシールCS401,CS402は、流体固着を引き起こして大きな摺動抵抗を発生させる虞がある。
【0062】
また、プランジャ室402e内におけるプランジャ402bのスムーズな移動を可能とするために、クランク室圧Pcをプランジャ室402eへと導くための連通路404aを設ける必要があった。
【0063】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、バルブ制御における弁体を駆動する際の摺動ヒステリシスや摺動部の流体固着を低減し、安定した信頼性の高い作動を可能とするソレノイドバルブを提供することにある。
【0064】
また、ソレノイドバルブにおける各バネ定数及びソレノイドの吸引力特性の傾きの関係を示し、オン・オフ制御と比例制御の機能を効率的に実現可能とするソレノイドバルブを提供することにある。
【0065】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、バルブボディと、前記バルブボディ内を軸方向に移動可能で付勢手段により開弁方向または閉弁方向に付勢される弁体と、前記弁体のバルブボディの軸方向における一方の側に配置され、該弁体に閉弁方向の付勢力を与えるプランジャを有するソレノイドと、前記弁体のバルブボディの軸方向における他方の側に配置され、圧力に応答して前記弁体に開弁方向の付勢力を与える圧力応答手段と、前記弁体とプランジャとの間を接続するソレノイド側の接続部材と、前記弁体と圧力応答手段との間を接続する圧力応答手段側の接続部材と、を備えたソレノイドバルブにおいて、
前記弁体、前記ソレノイド側の接続部材、前記プランジャ及び圧力応答手段側の接続部材は一体的に構成された一体構成物であり、前記一体構成物は、該一体構成物の圧力応答手段側の接続部材に対する前記バルブボディに備えられた摺動支持部と、前記プランジャに対する前記ソレノイドに備えられた摺動支持部により、その両端部が2点で支持される構成で、前記ソレノイドは、ソレノイド側の接続部材の周囲にセンタポストを備え、前記センタポストの内周とソレノイド側の接続部材の外周との間に環状隙間を設けたことを特徴とする。
【0066】
このように構成することにより、弁体とプランジャは一体構成物となり、またこの一体構成物の両端部である圧力応答手段側の部位とプランジャがそれぞれ摺動支持部により支持されるものとなり、摺動抵抗が低減しかつ安定した作動が可能となる。
【0067】
加えて、部品点数の削減及びそれによる組立性の改善を図り、コスト低減に寄与することができる。
【0069】
さらに、センタポストの内周とソレノイド側の接続部材の外周との間に環状隙間を設けることにより、ソレノイド側の接続部材とセンタポストとの摺動がなくなり摺動抵抗が低減すると共に、環状隙間を流体の連通路とすることができ、プランジャ室内におけるプランジャのスムーズな移動を補助する。
【0070】
前記圧力応答手段側の接続部材の外周に環状溝を設けることも好適である。
【0071】
このように構成することにより、圧力応答手段側の接続部材と摺動支持部との流体固着を防止することが可能となる。
【0072】
また、前記弁体を前記付勢手段により開弁方向に付勢し、前記付勢手段のバネ定数をKsp、前記ソレノイドの吸引力特性の傾きをKsol、前記圧力応答手段のバネ定数をKbとした場合に、
Kb+Ksp>Ksol
Ksol>Ksp
の関係に設定したことも好適である。
【0073】
このような構成とすることにより、圧力応答手段が弁体に係合せず付勢力を与えない状態では、Ksol>Kspの関係より、オン・オフ制御による弁体の開閉制御を行なうことが可能となる。
【0074】
また、圧力応答手段が弁体に係合して付勢力を与える状態では、Kb+Ksp>Ksolの関係より、圧力に応じた比例制御による弁体の開閉制御を行なうことが可能である。
【0075】
前記圧力応答手段は、弁体の閉弁位置から開閉ストロークの途中位置まで前記弁体に係合して付勢力を与え、かつ弁体の開閉ストロークの途中位置から全開弁位置までは前記弁体に係合せず付勢力を与えないことも好適である。
【0076】
このような構成とすることにより、ソレノイドに電流が印加されない状態では、弁体は開弁側に位置しており、この状態からソレノイドに電流を印加すると、弁体の開閉ストロークの途中位置までは、Ksol>Kspの関係より、ソレノイドの吸引力が付勢手段の全開弁位置における付勢力を上回った時に、全開弁位置から弁体と圧力応答手段とが係合する途中位置まで一挙に作動するオン・オフ制御による弁体の開閉制御を行なうことが可能となる。
【0077】
また、圧力により伸縮する前記圧力応答手段と、前記圧力応答手段の伸縮経路を前記弁体に対して定位置に定める保持手段と、前記弁体と圧力応答手段との間に介在される分離接続手段と、を備え、分離接続手段は、圧力応答手段に設けられた保持部と圧力応答手段側の接続部材が保持部とが摺動嵌合する構成で、互いの対向面同士が当接している場合のみ圧力応答手段による付勢力が圧力応答手段側に付与される構成となっていることを特徴とする。
【0078】
このように構成することにより、圧力応答手段の収縮力が弁体にかかることにより、ソレノイドをオフとした状態で弁体を開弁させること(オン・オフ制御)に支障をきたすことがなくなる。
【0079】
また、前記一体構成物の圧力応答手段側の部位に、弁体と圧力応答手段との間を接続する接続部材を一体的に設け、
前記接続部材は、圧力により伸縮する前記圧力応答手段に接続固定されていることも好適である。
【0080】
この構成によると、接続部材により圧力応答手段を保持することができる。
【0081】
前記弁体を前記付勢手段により閉弁方向に付勢し、前記付勢手段のバネ定数をKsp、前記ソレノイドの吸引力特性の傾きをKsol、前記圧力応答手段のバネ定数をKbとした場合に、
Kb+Ksp>Ksol
の関係に設定したことも好適である。
【0082】
このように構成することにより、弁体のバランス制御をソレノイドへの電流印加が行われないときにおいても行なうことが可能となり、ソレノイドの吸引力を0から最大印加電流の範囲で開弁状態の設定を行なうことができ、ソレノイドの吸引力が効率良く使用される。
【0083】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は、本発明を適用した第1の実施の形態のソレノイドバルブ1の断面構成を説明する図である。このソレノイドバルブ1は、例えば車両の空調装置に用いられる可変容量ポンプ(従来技術の項にて説明した圧縮機300と同様のもの)の吸入圧Psの制御を行なうものとして用いられ、ソレノイドバルブ1によりオン・オフ制御を行なうクラッチレスタイプの圧縮機に好適である。
【0084】
吸入圧Psの制御は、可変容量ポンプの吐出圧Pdとクランク室圧Pcとを、吸入圧Psに応答する圧力応答手段としてのベローズ組立体10を利用したバルブ部3の開閉制御により制御することにより結果的に行なわれる。
【0085】
ソレノイドバルブ1は、概略ソレノイド部2とバルブ部3及びベローズ組立体10により構成されている。
【0086】
ソレノイド部2は、円筒状のバルブボディ4の一方の端部に配置され、電流をコイル2aに供給して磁力を発生させ、プランジャ2bをセンタポスト2cへと引き付けることで、電流値に応じた大きさの付勢力(ソレノイド吸引力)を発生可能としている。
【0087】
尚、プランジャ2bとセンタポスト2cの対向面の形状は、比例制御に好適な形態とするために、プランジャが移動しても各電流ごとの推力の変化を抑えるような特性を得るために円錐形状としている。
【0088】
プランジャ2bは、スリーブ2dの内周面が摺動支持部となり、スリーブ2dの内周面に沿って軸方向にガタのないスムーズな摺動が行われる。
【0089】
バルブ部3は、バルブボディ4の内部に形成された弁室3aに弁体3bを備え、この弁体3bは弁室3aに開口する弁座3cに接離するように、弁室3a内を軸方向に移動可能な構成となっている。弁体3bは後述するバルブロッド5を介して付勢手段としてのスプリング3dによって開弁方向に付勢されている。
【0090】
尚、バルブ部3の弁室3aにはバルブボディ4の周壁を貫通するポート3eが接続し、弁座3cには同じくポート3fが接続している。ポート3fには可変容量ポンプの吐出圧Pdが導入され、ポート3eには吐出圧Pdをバルブ部3により制御して得られるクランク室圧Pcとなっている。
【0091】
弁体3bは、バルブボディ4の内筒部に摺動自在に配置される一体構成物としてのバルブロッド5の中央部の一部を縮径させた小径部5aに面する端面5bと弁座3cとの距離によって圧力/流量を制御する。
【0092】
バルブロッド5は、弁体3bよりもソレノイド部2側にソレノイド側の接続部材としてのソレノイド側ロッド5cを有している。ソレノイド側ロッド5cはセンタポスト2cの内筒部を環状隙間6(クリアランス)を形成するように貫通し、端部5dがプランジャ2bに嵌合固定されている。
【0093】
また、バルブロッド5は、弁体3bよりもベローズ組立体10側に圧力応答手段側の接続部材としてのベローズ側ロッド5eを有している。ベローズ側ロッド5eに対しては、バルブボディ4の内筒部4aが摺動支持部(精密な摺動嵌合によるクリアランスシール)となり、ベローズ側ロッド5eは内筒部4aの内周面に沿って軸方向にガタのないスムーズな摺動が行われる。
【0094】
さらに、ベローズ側ロッド5eの外周面には、環状溝5f(この実施の形態の場合2本)が設けられ、クリアランスシールにおける流体固着の発生を抑制している。
【0095】
環状溝5fの形状や本数は、ベローズ側ロッド5eをスプールのランド部として扱う場合に、ランド部にかかる横力(径方向/偏心方向の圧力)が軸方向の作動に影響を与えない程度となるように適宜設定することが好ましい。
【0096】
バルブボディ4のソレノイド部2とは反対側の他方の端部には、ベローズ組立体10が配置されている。
【0097】
ベローズ組立体10は、内部を真空状態または一定圧として密封したベローズコア10aと、ベローズコア10aの両端部を保持するストッパ10b,ホルダ10cとベローズコア10aの内部で伸長して付勢力を与え、つぶれを防止するスプリング10dを備えている。
【0098】
10fはベローズ組立体10のホルダ10cをストッパ10b方向に付勢し、カバー部材10gの凹部に押し付けてベローズ組立体10の保持を行なう保持スプリングであり、保持スプリング10fとカバー部材10gの凹部とにより、ベローズ組立体10の伸縮経路を弁体3bに対して定位置に定める保持手段として機能させている。
【0099】
そして、ベローズコア10aの周囲の圧力(吸入圧Ps)に応答して伸縮し、保持部10eに摺動自在に保持されたベローズ側ロッド5eを介して、所定の長さ以上に伸長した場合に(吸入圧Psが低下した場合)弁体3bに開弁方向の付勢力を与えている。
【0100】
従って、ベローズ組立体10は、弁体3bの開閉ストロークにおける全位置で弁体3bに係合して付勢力を与えるものではなく、吸入圧Psに応答して少なくとも弁体3bの閉弁位置から開閉ストロークの途中位置まではベローズ側ロッド5eが保持部10eに係合当接するように構成されている。
【0101】
また、この実施の形態では該開閉ストロークの途中位置から弁体3bの全開弁位置までは、弁体3bに係合しない構成となっている。尚、弁体3bの開弁量が確保されていれば、全ストロークにおいて係合させることも可能である。
【0102】
また、吸入圧Psが所定圧以上に上昇した場合、ベローズコア10aは縮み、ベローズ側ロッド5eとの係合が解除される。
【0103】
このように構成されたソレノイドバルブ1は、バルブロッド5が弁体3bと、その両側にソレノイド側ロッド5cとベローズ側ロッド5eを備え、ソレノイド側ロッド5cはプランジャ2bと接続した一体構成物であることから、バルブロッド5は両端部がスリーブ2dの内周面とバルブボディ4の内筒部4aによる2点支持となり、摺動抵抗が低減しかつ安定した作動が可能となる。
【0104】
また、部品点数の削減及びそれによる組立性の改善を図り、コスト低減に寄与することができる。
【0105】
バルブロッド5のソレノイド側ロッド5cとセンタポスト2cの内周との間に環状隙間6を設けることで、ソレノイド側ロッド5cとセンタポスト2cとの摺動がなくなり摺動抵抗が低減すると共に、環状隙間6を流体の連通路とすることができ、プランジャ室内におけるプランジャ2bのスムーズな移動を補助する。
【0106】
さらに、このソレノイドバルブ1は、スプリング3dのバネ定数をKsp、ソレノイド部2の吸引力特性の傾きをKsol、ベローズ組立体10のバネ定数をKb(保持スプリング10fによる付勢力も含む)とした場合に、
Kb+Ksp>Ksol
Ksol>Ksp
の関係に設定されている。
【0107】
次に図2を参照して、ソレノイドバルブ1の作動を説明する。
【0108】
図2は、弁体3bに加わる荷重と弁体3bの位置との関係を示すグラフ図であり、横軸に弁体3bの開閉ストローク(移動量)を示し、縦軸は各ストローク位置における弁体3bに付与される荷重を示している。
【0109】
弁体3bに対して付与される荷重としては、ソレノイド部2の吸引力特性がKsol1となる場合において、弁体3bの開閉ストロークにおける途中から閉弁側(領域R1:圧力調整領域)で、ベローズ組立体10とスプリング3dの付勢力及びソレノイド部2の吸引力の、3つの荷重が付与されている。
【0110】
また、弁体3bの開閉ストロークにおける途中から開弁側(領域R2)では、スプリング3dの付勢力及びソレノイド部2の吸引力の2つの荷重が付与されている。
【0111】
尚、開閉ストロークにおける途中位置とは、弁体3bとベローズ組立体10の係合関係が実質的になくなる位置のことである。
【0112】
弁体3bに3つの荷重が付与されている領域R1では、ベローズ組立体10にかかる圧力に応じた比例制御による弁体3bの開閉制御が行なわれる。
【0113】
ベローズ組立体10は、外部圧(P0(低圧)〜P4(高圧))によりKb+Ksp(実線)は平行移動し、所定の電流値により発生したソレノイド吸引力(破線)との交点位置(図2の黒点位置)が弁体3bの開弁位置となる。
【0114】
また、弁体3bに2つの荷重のみが付与されている領域R2では、Ksol>Kspの関係より、全開弁位置におけるソレノイド吸引力がスプリング3dの付勢力を上回ったとき、全開弁位置から開閉ストロークの途中位置までのストローク範囲でソレノイド吸引力はスプリング3dの付勢力よりも大きく、弁体3bが開閉ストロークの途中位置まで一挙に作動するオン・オフ制御による開閉制御が行なわれる。
【0115】
従って、全開弁位置におけるソレノイド吸引力をスプリング3dの同位置での荷重に対して大きく設定する必要はなくなり、ソレノイドの小型化、あるいは電流消費の抑制を可能とする。
【0116】
尚、ソレノイド吸引力は印加される電流値により変更することが可能であるので、Kb+Kspの値に合わせて目的とする出力特性となるように所定値に調整されている。
【0117】
以上の作動条件により、ソレノイドバルブ1が組み込まれる圧縮機に対してなされる実際の制御は以下のようになる。
【0118】
圧縮機の通常動作時には、ソレノイドバルブ1のベローズ組立体10は吸入圧Psの圧力を受け、吸入圧Psが上昇するとベローズコア10aは図において左側に縮み、吸入圧Psが下降するとベローズコア10aは図において右側に伸長する。
【0119】
そしてこのような圧力調整の行なわれる状態(図2の領域R1)において、ベローズ組立体10はベローズ側ロッド5eを介して弁体3bと当接係合しているため、上記のベローズコア10aの作用による付勢力とスプリング3dの付勢力及びソレノイド吸引力とのバランスにより、弁体3bを移動させてポート3fからポート3eへと流れる吐出圧Pdの流体の流量を制御する。
【0120】
そして、ポート3eから供給されるクランク室圧Pcの圧力を調整して可変容量ポンプの出力を調整し、結果的に可変容量ポンプの吸入圧Psを自動調圧する。
【0121】
例えば、圧縮機からの吐出圧Pdを上昇させるためには、斜板302の傾き角θを大きくする必要があるが、そのためにはソレノイドバルブ1の弁体3bを閉じてクランク室圧Pcを小さくする必要がある。
【0122】
ソレノイドバルブ1の吸引力を変えて制御する場合には、弁体3bの開閉ストロークの開弁側から途中位置までの領域R2において、ソレノイドバルブ1はKsol>Kspの関係より、ソレノイドの吸引力がスプリング3dの全開弁位置における付勢力を上回った時に、全開弁位置から弁体3bとベローズ組立体10とが係合する途中位置まで一挙に作動するオン・オフ制御による弁体3bの開閉制御が行なわれる。
【0123】
従って、弁体3bの開弁側から途中位置まで移動させる閉弁動作を、素早く行うことができ、圧縮機の始動時の応答性を向上させることになる。
【0124】
図2の領域R1において、ソレノイドバルブ1の弁体3bは、スプリング3dとソレノイド吸引力及びベローズ組み立て体10の付勢力がバランスされた状態(バランス制御)で留まり、流体の流量制御が行なわれる。
【0125】
流体のバランス制御状態において、吸入圧Psが上昇してベローズコア10aが図において左側に縮んだ場合、あるいはソレノイドバルブ1の吸引力を大きくした場合には、ソレノイドバルブ1の弁体3bは閉弁する場合がある。
【0126】
このような弁体3bの閉弁時には、圧縮機300内のオリフィス305(図12参照)によるPc−Ps間の流量より吐出圧Pdからクランクケース圧Pcへの流体の流量が小さく(閉弁しても流体の流れは0ではなく、弁体3bの洩れが発生する。)なり、クランクケース圧Pc=吸入圧Psとなる。
【0127】
以上のバランス制御及び閉弁時のPc=Ps制御により、ソレノイド吸引力を調整することで吸入圧Ps(即ち、吹き出し温度)を結果的に設定することも可能となる。
【0128】
尚、圧縮機の駆動開始時には(図10,図11,図12参照)、クランク室圧Pcはオリフィス305を介して吸入圧Psと同圧となっていること及び不図示の傾角減少バネのバネ力によって、斜板302の傾き角θは小さくほぼ0の状態となっている。
【0129】
ソレノイドバルブ1は、圧縮機に組み込まれた場合に以上のように作動するので、制御対象流体の圧力に応じて比例制御とオン・オフ制御の二つの制御を効率良く行なうことができる。
【0130】
尚、この実施の形態の構成において、保持部10eとベローズ側ロッド5eが摺動嵌合であり、互いの対向面同士が当接している場合のみベローズ組み立て体10による付勢力がベローズ側ロッド5eへと与えられるような分離接続手段を採用することにより、弁体3bが閉弁している状態以上にベローズ組み立て体10が収縮することにより、弁体3bの閉弁方向の付勢力が発生することが阻止されている。
【0131】
これは、圧縮機がクラッチレスタイプの場合において、圧縮機の駆動が停止状態となっている場合に、ベローズ組み立て体10の収縮力が弁体3bの閉弁方向の付勢力として作用していると、弁体3bの開弁動作に影響を与えることが懸念され、これを抑制することを可能とするためである。
【0132】
また、分離接続手段を採用せずに、べローズ側ロッド5eとベローズ組み立て体10の保持部10eを、例えば圧入嵌合等により接続固定することも可能である。
【0133】
この場合に、ベローズ組み立て体10が大きく収縮した場合には、ストッパ10bがカバー部材10gから離れてしまうことも想定されるが(実際のベローズ組み立て体10の寸法設定上はこのような状態を避けることが好ましい)、ベローズ組み立て体10は、少なくともべローズ側ロッド5eにより片側が保持されているので、特別な保持手段(保持スプリング10fや後述する図3における保持スプリング10h等)を不要とすることも可能となる。
【0134】
また、図3に示されるように、付勢部材としての保持スプリング10hによりベローズ組み立て体10をカバー部材10gとの間で開弁方向に付勢保持し、ベローズ組み立て体10の伸びを吸収する構成を採用することも可能である。この場合には、図1に示されている保持スプリング10fは不要である。
【0135】
但し、クラッチ付きの圧縮機にソレノイドバルブ21を適用する場合には、弁体3bを閉弁する必要がないため、上記のように説明された、保持部10eとベローズ側ロッド5eの分離構成や、保持スプリング10hによる付勢を不要としても良い。
【0136】
(実施の形態2)
図4は、第2の実施の形態のソレノイドバルブ21の断面構成を示す図である。この図4において第1の実施の形態と同様の構成に関しては同一の符号を付し、第1の実施の形態の説明を参照するものとする。
【0137】
ソレノイドバルブ21は、第1の実施の形態とは異なり、ソレノイドバルブにオン・オフ制御機能を必要としないクラッチ付きの圧縮機に好適である。
【0138】
このソレノイドバルブ21の特徴的な構成としては、弁体3bの付勢手段であるスプリング23dが弁体3bを閉弁させる方向にバルブロッド5を付勢するような構成としている。
【0139】
これは、オン・オフ制御機能を必要としないので、ソレノイドバルブの吸引力を発生させない、低電流(0A)よりの制御を可能とするための構成である。
【0140】
即ち、プランジャ22bのセンタポスト2c側の端部22b1がソレノイド側ロッド5cの端部5dに嵌合固定されており、スリーブ2dの底部2d1に対向する端面22b2から端部5dの外径よりも大きい内径部22b3が設けられ、環状溝部22b4を形成している。
【0141】
そして、この環状溝部22b4とスリーブ2dの底部2d1の間に、圧縮された状態でスプリング23dが保持され、バルブロッド5を付勢している。
【0142】
このような設定とすることにより、ソレノイド部2への印加電流が0の状態でも、吸入圧力Psの変化を利用して吸入圧Psに対する応答を行なうことが可能であり、弁体3bのバランス制御をソレノイド部2への電流印加が行われないときにおいても行なうことが可能となり、換言するならば、ソレノイド吸引力Fが0から最大印加電流に対応する範囲まで利用して開弁状態の設定を行なうことができ、ソレノイド吸引力Fを効率良く使用可能となる。
【0143】
【発明の効果】
上記のように説明された本発明によると、ソレノイドバルブにおける弁体の摺動抵抗が低減しかつ安定した作動が可能となり、信頼性の高い作動を可能とするソレノイドバルブが得られる。
【0144】
また、部品点数の削減及びそれによる組立性の改善を図り、コスト低減に寄与することができる。
【0145】
センタポストの内周とソレノイド側の接続部材の外周との間に環状隙間を設けることにより、ソレノイド側の接続部材とセンタポストとの摺動がなくなり摺動抵抗が低減すると共に、環状隙間を流体の連通路とすることができ、プランジャ室内におけるプランジャのスムーズな移動を補助する。
【0146】
圧力応答手段側の接続部材の外周に環状溝を設けることにより、圧力応答手段側の接続部材と摺動支持部との流体固着を防止することが可能となる。
【0147】
また、オン・オフ制御と比例制御の機能を効率的に実現するための、ソレノイドバルブにおける各バネ定数及びソレノイドの吸引力特性の傾きの関係が得られ、圧力応答手段が弁体に係合せず付勢力を与えない状態では、Ksol>Kspの関係よりオン・オフ制御による弁体の開閉制御が行なわれ、圧力応答手段が弁体に係合して付勢力を与える状態では、Kb+Ksp>Ksolの関係より、圧力に応じた比例制御による弁体の開閉制御が行なわれる。
【0148】
圧力応答手段と弁体との係合状態を規定することにより、ソレノイドに電流が印加されない状態では、弁体は開弁側に位置しており、この状態からソレノイドに電流を印加すると、弁体の開閉ストロークの途中位置までは、Ksol>Kspの関係より、ソレノイドの吸引力が付勢手段の全開弁位置における付勢力を上回った時に、全開弁位置から弁体と圧力応答手段とが係合する途中位置まで一挙に作動するオン・オフ制御による弁体の開閉制御を行なうことが可能となる。途中位置から閉弁側では圧力に応じた比例制御による弁体の開閉制御が行なわれる。
【0149】
従って、全開弁位置におけるソレノイド吸引力を付勢手段の同位置での荷重に対して大きく設定する必要はなくなり、ソレノイドの小型化、あるいは電流消費の抑制を可能とする。
【0150】
また、弁体を付勢手段により閉弁方向に付勢したことにより、弁体のバランス制御をソレノイドへの電流印加が行われないときにおいても行なうことが可能となり、ソレノイドの吸引力を0から最大印加電流の範囲で開弁状態の設定を行なうことができ、ソレノイドの吸引力を効率良く使用可能となり、ソレノイドの小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態に係るソレノイドバルブの断面構成説明図である。
【図2】図2は弁体に加わる荷重と弁体の位置との関係を示すグラフ図である。
【図3】図3は圧力応答手段の支持構造の説明図である。
【図4】図4は第2の実施の形態に係るソレノイドバルブの断面構成説明図である。
【図5】図5は従来技術に係るソレノイドバルブの断面構成説明図である。
【図6】図6は従来技術に係る弁体に加わる荷重と弁体の位置との関係を示すグラフ図である。
【図7】図7は従来技術に係る弁体に加わる荷重と弁体の位置との関係を示すグラフ図である。
【図8】図8は従来技術に係るソレノイドバルブの断面構成説明図である。
【図9】図9は従来技術に係る弁体に加わる荷重と弁体の位置との関係を示すグラフ図である。
【図10】図10は圧縮機の構成を模式的に説明する図である。
【図11】図11は圧縮機に係る圧力の関係を説明する図である。
【図12】図12は圧縮機の圧力経路を示す回路図である。
【図13】図13は従来技術に係わるソレノイドバルブの断面構成説明図である。
【符号の説明】
1 ソレノイドバルブ
2 ソレノイド部
2a コイル
2b プランジャ
2c センタポスト
2d スリーブ
2d1 底部
3 バルブ部
3a 弁室
3b 弁体
3c 弁座
3d スプリング(付勢手段)
3e,3f ポート
4 バルブボディ
4a 内筒部
5 バルブロッド(一体構成物)
5a 小径部
5b 端面
5c ソレノイド側ロッド
5d 端部
5e ベローズ側ロッド
5f 環状溝
6 環状隙間
10 ベーローズ組立体(圧力応答手段)
10a ベローズコア
10b ストッパ
10c ホルダ
10d スプリング
10e 保持部
10f 保持スプリング
10g カバー部材
10h 保持スプリング
21 ソレノイドバルブ
22b
22b1
22b2
22b3
22b4
23d
Ps 吸入圧
Pd 吐出圧
Pc クランク室圧

Claims (7)

  1. バルブボディと、
    前記バルブボディ内を軸方向に移動可能で付勢手段により開弁方向または閉弁方向に付勢される弁体と、
    前記弁体のバルブボディの軸方向における一方の側に配置され、該弁体に閉弁方向の付勢力を与えるプランジャを有するソレノイドと、
    前記弁体のバルブボディの軸方向における他方の側に配置され、圧力に応答して前記弁体に開弁方向の付勢力を与える圧力応答手段と、
    前記弁体とプランジャとの間を接続するソレノイド側の接続部材と、
    前記弁体と圧力応答手段との間を接続する圧力応答手段側の接続部材と、を備えたソレノイドバルブにおいて、
    前記弁体、前記ソレノイド側の接続部材、前記プランジャ及び圧力応答手段側の接続部材は一体的に構成された一体構成物であり、
    前記一体構成物は、該一体構成物の圧力応答手段側の接続部材に対する前記バルブボディに備えられた摺動支持部と、前記プランジャに対する前記ソレノイドに備えられた摺動支持部により、その両端部が2点で支持される構成で、
    前記ソレノイドは、ソレノイド側の接続部材の周囲にセンタポストを備え、前記センタポストの内周とソレノイド側の接続部材の外周との間に環状隙間を設けたことを特徴とするソレノイドバルブ。
  2. 前記圧力応答手段側の接続部材の外周に環状溝を設けることを特徴とする請求項1に記載のソレノイドバルブ。
  3. 前記弁体を前記付勢手段により開弁方向に付勢し、前記付勢手段のバネ定数をKsp、前記ソレノイドの吸引力特性の傾きをKsol、前記圧力応答手段のバネ定数をKbとした場合に、Kb+Ksp>KsolKsol>Kspの関係に設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のソレノイドバルブ。
  4. 前記圧力応答手段は、弁体の閉弁位置から開閉ストロークの途中位置まで前記弁体に係合して付勢力を与え、かつ弁体の開閉ストロークの途中位置から全開弁位置までは前記弁体に係合せず付勢力を与えないことを特徴とする請求項に記載のソレノイドバルブ。
  5. 圧力により伸縮する前記圧力応答手段と、前記圧力応答手段の伸縮経路を前記弁体に対して定位置に定める保持手段と、前記弁体と圧力応答手段との間に介在される分離接続手段と、を備え、該分離接続手段は、圧力応答手段に設けられた保持部と圧力応答手段側の接続部材が保持部とが摺動嵌合する構成で、互いの対向面同士が当接している場合のみ圧力応答手段による付勢力が圧力応答手段側に付与される構成となっていることを特徴とする請求項に記載のソレノイドバルブ。
  6. 前記一体構成物の圧力応答手段側の接続部材は、圧力により伸縮する前記圧力応答手段に接続固定されていることを特徴とする請求項に記載のソレノイドバルブ。
  7. 前記弁体を前記付勢手段により閉弁方向に付勢し、前記付勢手段のバネ定数をKsp、前記ソレノイドの吸引力特性の傾きをKsol、前記圧力応答手段のバネ定数をKbとした場合に、Kb+Ksp>Ksolの関係に設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のソレノイドバルブ。
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