JP4247803B2 - 工作機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークを加工する際に生じる切粉の容積を小さくすることができる工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械の一例としてのNC旋盤は旋盤本体を有し、この旋盤本体はワーク(加工物)をチャッキングするためのチャック手段と、チャック手段に保持されたワークに対してZ軸方向(チャック手段に保持されたワークの軸線方向)及びX軸方向(Z軸方向に対して直角の水平方向)に移動自在に支持された工具テーブルとを備え、この工具テーブルに切削工具(バイト)が着脱自在に取付けられる。
【0003】
このようなNC旋盤でワークを切削加工すると、切削屑としての切粉が発生し、発生した切粉は切削作業域の下方に落下し、落下した切粉が溜まると切削工具、ワーク等に付着して所望の切削加工ができなくなる。
そこで、連続して切削加工を行うことができるように、旋盤本体に切粉排出装置を取付けたものが実用に供されている。この切粉排出装置を備えたNC旋盤では、切削加工によって生成された切粉は切削作業域の下方に落下するが、落下した切粉は切粉排出装置によって旋盤本体の外部に移送されて例えば切粉回収台車に回収され、切粉回収台車が一杯になるまで連続して切削加工を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
切削加工によって生じる切粉は、通常、細長い螺旋状であり、その容積は大きくて嵩張っている。それ故に、旋盤本体から切粉排出装置によって切粉回収台車に回収しても切粉回収台車がすぐに一杯になる。切粉が一杯になると、切粉の排出を一時的に停止して切粉回収台車に回収された切粉を所定場所に廃棄しなければならず、切粉の廃棄頻度が多くなってその廃棄作業が煩雑となる。
【0005】
このような切粉の問題は、NC旋盤に限らず、例えばフライス盤、ボール盤等の工作機械にも同様に存在する。
本発明の目的は、切削加工によって生じる切粉を小さくして切粉の廃棄頻度を少なくすることができる工作機械を提供することである。
【0006】
本発明は、ワークを加工する工作機械本体と、切粉を切断破砕するための切粉切断破砕装置と、前記工作機械本体にて生成された切粉を前記切粉切断破砕装置に移送するための切粉移送手段とを備え、前記切粉移送手段及び前記切粉切断破砕装置が前記工作機械本体に組付けられており、
前記切粉切断破砕装置は、導入口及び排出口を有する筒状ケーシングと、前記筒状ケーシング内に回転自在に配設され、前記導入口を通して導入された切粉を前記排出口に向けて搬送するための搬送スクリューと、前記導入口から前記排出口に向けて搬送される切粉を切断破砕するための切断破砕手段とを備えており、
前記切粉移送手段は、前記工作機械本体と前記切粉切断破砕装置の前記筒状ケーシングとを接続する移送ケーシングと、前記移送ケーシング内に回転自在に配設され、ワークを加工することによって生成される切粉を前記切粉切断破砕装置の前記筒状ケーシングの前記導入口に向けて移送するための移送スクリューとを備えており、
前記切断破砕手段は第1の切断破砕処理域に設けられた第1の切断破砕手段と、前記第1の切断破砕処理域の下流側の第2の切断破砕処理域に設けられた第2の切断破砕手段と、前記第2の切断破砕処理域の下流側の第3の切断破砕処理域に設けられた第3の切断破砕手段と、前記第3の切断破砕手段の下流側の第4の切断破砕処理域に設けられた第4の切断破砕手段とを備え、前記導入口は前記第1の切断破砕処理域に設けられており、
前記第1の切断破砕手段は、前記筒状ケーシングの内周面に設けられ、切粉の搬送方向に延びる第1の固定刃と、前記第1の固定刃と協働する第1の回転刃から構成され、前記第2切断破砕手段は、前記筒状ケーシングの内周面に設けられた第2の固定刃と、前記第2の固定刃と協働する第2回転刃とから構成され、前記第3の切断破砕手段は、前記筒状ケーシングの内周面に設けられた第3の固定刃と、前記第3の固定刃と協働する第3の回転刃とから構成され、また前記第4の切断破砕手段は、前記筒状ケーシングの端面に設けられた第4の固定刃と、前記第4の固定刃と協働する第4の回転刃から構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に従えば、工作機械本体に切粉移送手段及び切粉切断破砕装置が取付けられているので、工作機械本体でワークに加工を施すことによって生成された切粉は、切粉移送手段によって切粉切断破砕装置に移送され、この移送された切粉は切粉切断破砕装置によって小さく切断される。従って、例えば切粉回収台車に回収される切粉は小さくて嵩張らず、切粉回収台車に多量の切粉を収容することができ、切粉の廃棄頻度を少なくして加工の作業効率を高めることができる。
また、工作機械本体と切粉切断破砕装置の筒状ケーシングとは切粉移送手段の移送ケーシングによって接続されているので、工作機械本体から切粉切断破砕装置に移送される切粉は確実に筒状ケーシングに送られ、この切粉が外部に落ちることがない。
更に、切断破砕手段は第1〜第4の切断破砕処理域に設けられた第1〜第4の切断破砕手段を備えているので、第1〜第4の切断破砕手段によって、筒状ケーシング内を搬送される切粉が切断されて小さくなり、小さく切断された切粉が排出口から排出される。工作機械本体からの切粉は切粉切断破砕装置の第1の切断破砕処理域に送られるので、導入口を通して導入された切粉は第1の切断破砕手段によって切断され、筒状ケーシングに導入された時にある程度小さく切断された後下流側に搬送され、このように切断することよって筒状ケーシング内の切粉の搬送がスムースとなる。また、第1の切断破砕手段の下流側に第2の切断破砕手段が設けられているので、筒状ケーシング内を搬送される切粉を一層確実に且つ小さく切断することができる。また、第2の切断破砕手段の下流側に第3及び第4の切断破砕手段が設けられているので、これら切断破砕手段によって切粉をより一層確実に且つ小さく切断することができる。尚、工作機械として例えばNC旋盤、フライス盤、ボール盤等に適用することができる。
【0008】
また、本発明では、前記切粉切断破砕装置の前記搬送スクリューは、前記第1の切断破砕手段の前記第1の回転刃として機能し、前記第2及び第3の切断破砕手段の前記第2及び第3の回転刃は、前記搬送スクリューが設けられた回転軸に装着され、前記第3の切断破砕手段の前記第3の回転刃は、前記第4の切断破砕手段の前記第4の回転刃として機能することを特徴とする。
【0009】
本発明に従えば、切粉切断破砕装置の搬送スクリューが第1の切断破砕手段の第1の回転刃として機能するので、第1の切断破砕手段に関連して切粉切断破砕装置の構成を簡単にすることができる。また、第2の切断破砕手段の第2の回転刃は、回転軸に設けられていて切粉の搬送に実質上寄与せず、これにより切粉を一層小さく切断することができる。更に、第3の切断破砕手段の第3の回転刃が第4の切断破砕手段の第4の回転刃として機能するので、第3及び第4の切断破砕手段に関連して切粉切断破砕装置の構成を簡単にすることができる。
【0010】
また、本発明では、前記切粉移送手段の前記移送ケーシングの排出部は、前記切粉切断破砕装置の前記導入口に向けて上方に傾斜して延びており、前記移送ケーシングを通して移送される切粉は、前記移送スクリューの作用によって斜め上方に圧送されて前記切粉切断破砕装置の前記導入口から前記筒状ケーシングに導入されることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、切粉移送手段の移送ケーシングの排出部は切粉切断破砕装置の筒状ケーシングの導入口に向けて斜め上方に延びているので、移送ケーシングを通して移送される切粉は、この排出部においては移送スクリューの作用によって圧送されるようになる。従って、切粉移送手段によって移送される切粉は、ある程度の圧力でもって切粉切断破砕装置の筒状ケーシングに送られるため、導入口を通して確実に導入することができる。また、生成された切粉が移送スクリューによって移送される量に対応する量の切粉が移送ケーシングの排出部から切粉切断破砕装置の筒状ケーシングに導入されるようになり、切粉を少しずつ確実に切粉切断破砕装置に送ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う工作機械の一実施形態について説明する。なお、この実施形態ではNC旋盤に適用して説明するが、フライス盤、ボール盤等のその他の工作機械にも同様に適用することができる。図1は、本発明に従う工作機械の一例としてのNC旋盤を側方から見たところを一部断面で示す示す簡略断面図であり、図2は、図1におけるII−II線による断面図であり、図3は、図1におけるIII−III線による断面図であり、図4は、図1の工作機械の切粉切断破砕装置を示す断面図であり、図5は、図4におけるV−V線による断面図である。
【0019】
図1〜図3を参照して、工作機械の一例としての図示のNC旋盤は、工場等の床面に設置される旋盤本体2(工作機械本体を構成する)を備え、この旋盤本体2の背面側(図1において右側)に切粉切断破砕装置4が設けられ、旋盤本体2と切粉切断破砕装置4とが切粉移送手段6によって接続されている。
【0020】
旋盤本体2の図2及び図3(旋盤本体の裏面側から見ている)において右部には主軸部8が設けられ、この主軸部8に主軸(図示せず)が回転自在に装着され、この主軸にチャック手段10が取付けられている。加工すべきワーク(加工物)(図示せず)はチャック手段10に着脱自在に装着され、主軸が所定方向に回転駆動されることによって、これと一体的に所定方向に回動する。
【0021】
この旋盤本体2には往復テーブル12がZ軸方向(図1において紙面に垂直な方向、図2及び図3において左右方向)に移動自在に装着され、この往復テーブル12に支持テーブル14がX軸方向(図1において左右方向、図2及び図3において紙面に垂直な方向)に移動自在に装着され、この形態ではこの支持テーブル14に、切削工具(図示せず)が着脱自在に装着されるタレット15が回転自在に装着されている。旋盤本体2のほぼ中央部には切削作業域16が設けられ、タレット15に装着された切削工具は、この切削作業域16にてチャック手段10に保持されたワークに作用して切削加工を施す。
【0022】
切粉移送手段6は、旋盤本体2の下部に、この形態では切削作業域16の下方に設けられ、この切削作業域16の下方から旋盤本体2の後方(図1において右方)に延びている。主として図1を参照して、図示の切粉移送手段6は筒状の移送ケーシング18を備え、移送ケーシング18の一端部は旋盤本体2の切削作業域16の下方に位置し、その他端部、即ち排出部は旋盤本体2から後方(図1において右方)に突出している(旋盤本体2の下部には、この移送ケーシング18を通すための空間が生成されている)。移送ケーシング18の一端部には上方に解放された開口20が形成されている。旋盤本体2の切削作業域16の下方には、漏斗状の受部材22が設けられ、この受部材22の下端が移送ケーシング18の開口20に接続されている。従って、旋盤本体2の切削作業域16にて生成された切粉は、下方に受部材22に落下し、その上面に沿って下方に流下して開口20を通して移送ケーシング18内に集められる。尚、この形態では、専用の移送ケーシング18を用いているが、旋盤本体2の一部を移送ケーシング18の一部として機能させることもできる。
【0023】
移送ケーシング18内には移送スクリュー24が配設されている。移送スクリュー24は螺旋状部材から構成され、その一端部は移送ケーシング18の開口に位置し、その他端側は移送ケーシング18の排出部近傍まで延びている。この実施形態では、移送ケーシング18の排出部は、図1に示す通り、切粉切断破砕装置4に向けて上方に傾斜して延びている。この排出部18の傾斜角度αは、水平方向に対して30〜50度程度の適切な角度に設定することができる。そして、このことに関連して、移送スクリュー24の他端部はこの傾斜部の手前まで位置し、上記傾斜部まで延びていない。移送スクリュー24の一端部は回転自在に支持された駆動軸25に固定され、この駆動軸25はチェーン、駆動シャフト(図示せず)等を介して移送用モータ27に駆動連結され、この移送用モータ27によって所定方向に回転駆動される。このように構成されているので、移送ケーシング18内に集められた切粉は、移送スクリュー24の作用によって矢印26で示す下流側に移送され、移送ケーシング18の排出部(この部分には移送スクリュー24が存在していない)において、移送スクリュー24によって圧送される切粉によって更に下流側に切粉切断破砕装置4に向けて移送される。このように移送ケーシング18の排出部を上方に傾斜させることによって、切粉を少しずつ確実に切粉切断破砕装置4に移送することができる。
【0024】
次に、主として図4及び図5を参照して、図示の切粉切断破砕装置4について説明する。主として図4を参照して、図示の切粉切断破砕装置4は、円筒状のケーシング30と、この筒状ケーシング30内に設けられた搬送スクリュー体32とを備えている。筒状ケーシング30の両端部には端板34,36が設けられ、一方の端板34は環状部材38を介して筒状ケーシング30の一端部(図4において左端部)に装着され、他方の端板36は環状部材40を介して筒状ケーシング30の他端部に装着されている。
【0025】
筒状ケーシング30の外周面には、周方向に間隔を置いて4個の補強リブ31が設けられている(図5参照)。補強用リブ31は筒状ケーシング30の一端部から他端部まで直線状に設けられている。この筒状ケーシング30は、図1及び図3に示すように、支持脚構造33によって、旋盤本体2に隣接してその背面側の床面に高さ調整自在に設置される。
【0026】
搬送スクリュー体32は、回転軸42と、この回転軸42の外周面に螺旋状に設けられた搬送スクリュー44から構成されている。回転軸42の一端部(図4において左端部)には連結軸部46が設けられ、この連結軸部46がキー48を介して連結スリーブ50に駆動連結され、この連結スリーブ50が円錐コロ軸受52を介して一方の端板34に回転自在に支持され、この円錐コロ軸受52の内側にオイルシール54が設けられている。また、回転軸42の他端部には支持軸部56が設けられ、この支持軸部56が玉軸受58を介して回転自在に支持され、この玉軸受58の内側にオイルシール59が設けられている。一方の端板34の外面には、スペーサ60を介して搬送用モータ62が取付ねじ64によって取付けられている。搬送用モータ62は、例えば、減速機が組込まれたギアモータから構成され、その出力軸66がキー68を介して連結スリーブ50に駆動連結されている。尚、図3及び図4に示す通り、筒状ケーシング30の一端面は端板34及び搬送用モータ62によって閉塞され、その他端面は他方の端板36及びこれに装着されたカバー70によって閉塞されている。このように構成されているので、搬送用モータ62が回転駆動すると、出力軸66、キー68、連結スリーブ50及びキー48を介して搬送スクリュー体32が矢印72で示す所定方向に回転駆動され、これによって筒状ケーシング30内の切粉は矢印74で示す方向に、即ち筒状ケーシング30の一端側から他端側に向けて搬送される。
【0027】
この切粉切断破砕装置4では、筒状ケーシング30の軸線方向(図4において左右方向)中間部に導入口75が設けられ、この導入口75は円形状に形成されている。この導入口75には接続部76が設けられ、接続部76は切粉移送手段6の移送ケーシング18の排出端に向けて斜め下方に延び、この接続部76に設けられたフランジ78と移送ケーシング18の排出端に設けられたフランジ80とが、連結ボルト及びナット(図示せず)によって連結されている(図1参照)。また、筒状ケーシング30の他端部の下部には排出口82が設けられている。このように構成されているので、移送ケーシング18を通して移送される切粉は、その排出部から接続部76を通して導入口75から筒状ケーシング30内に導入され、外部にこぼれることなく筒状ケーシング30に確実に導かれる。導入された切粉は、搬送スクリュー体32の作用によって下流側に搬送され、かかる搬送中に後述する如く切断、破砕された後に排出口82から排出され、例えば切粉回収台車(図示せず)に収集される。
【0028】
この実施形態では、切粉切断破砕装置4は4つの切断破砕手段、即ち第1〜第4の切断破砕手段84,86,88,90を備えている。第1の切断破砕手段84は、導入口76及びその近傍に配置された第1の切断破砕処理域Aに設けられ、筒状ケーシング30の内周面に設けられた第1の固定刃92と、この固定刃92と協働する第1の回転刃とを備え、第1の回転刃が搬送スクリュー体32の搬送スクリュー44から構成されている。第1の固定刃92はブレード状のものから構成され、筒状ケーシング30の上端部に、その一端部から軸線方向に導入口76を越えて直線状に延びている。このように搬送スクリュー体32を第1の回転刃として機能させているので、第1の切断破砕手段84に関連して切粉切断破砕装置4の構成を簡単にすることができる。また、導入口76に関連して設けているので、導入口76を通して導入された切粉は第1の切断破砕手段84によってある程度小さく切断、破砕され、筒状ケーシング30内の切粉の搬送がスムースとなる。尚、第1の切断破砕手段84の第1の固定刃92は、筒状ケーシング30の内周面に周方向に間隔を置いて複数個設けてもよい。また、第1の切断破砕手段84の第1の回転刃として専用の回転刃を設けるようにしてもよい。
【0029】
第2の切断破砕手段86は、矢印74で示す搬送方向に見て第1の切断破砕処理域Aの下流側に位置する第2の切断破砕処理域Bに設けられ、筒状ケーシング30の内周面に設けられた第2の固定刃94と、この固定刃94と協働する第2の回転刃96とを備えている。第2の固定刃94はリング状の固定刃から構成されている。また、第2の回転刃96はブレード状であり、搬送スクリュー体32の回転軸42に固定され、第2の固定刃94の内周面に向けて半径方向外方に延びている。かく構成することによって、矢印74で示す方向に搬送される切粉を第2の切断破砕処理域Bにおいて一層小さく切断、破砕することができる。
【0030】
第3の切断破砕手段88は、矢印74で示す搬送方向に見て第2の切断破砕処理域Bの下流側であって、排出口82の近傍に配置された第3の切断破砕処理域Cに設けられている。図5にも示すように、この第3の切断破砕手段88は、筒状ケーシング30の内周面であって、排出口82の一側部を規定する部位設けられた第3の固定刃98と、この第3の固定刃98と協働する第3の回転刃100とを備えている。第3の固定刃98及び第3の回転刃100はブレード状のものから構成され、第3の回転刃100が搬送スクリュー体32の回転軸42に間隔を置いて2個設けられている。第3の固定刃98は筒状ケーシング30の排出口82の実質上全幅(軸線方向の長さ)に渡って設けられている。この第3の切断破砕処理域Cの上端側には、搬送される切粉をこの第3の切断破砕処理域Cに導くためのガイド102が設けられている。尚、第3の回転刃100は1個又は3個以上設けてもよい。このように構成されているので、矢印74で示す方向に排出口82まで搬送されてきた切粉は、第3の切断破砕手段90によって切断、破砕された後排出口82を通して排出され、従って排出口82から排出される切粉を更に小さくして嵩張りを一層少なくすることができる。
【0031】
第4の切断破砕手段90は、矢印74で示す搬送方向に見て第3の切断破砕処理域Cの更に下流側であって、筒状ケーシング30の他端近傍に配置された第4の切断破砕処理域Dに設けられている。この第4の切断破砕手段90は、他方の端板36の内面に設けられた円板状の第4の固定刃104(その表面に切断用チップが複数個設けられている)と、この第4の固定刃104と協働する第4の回転刃とを備え、第3の回転刃100、特にそれらの側部(第4の固定刃104と対向する側部)が第4の回転刃を構成している。このように第3の回転刃100を第4の回転刃としても機能させているので、第3及び第4の切断破砕手段88,90に関連して切粉切断破砕装置4の構成を簡単にすることができる。また、筒状ケーシング30の他端まで搬送された切粉は、第4の切断破砕処理域Dにて第4の切断破砕手段90によって更に小さく切断、破砕され、かく切断、破砕された切粉が排出口82を通して排出され、切粉の嵩張りを更に少なくすることができる。なお、第4の切断破砕手段90の第4の回転刃として専用の回転刃を設けるようにしてもよい。
【0032】
次に、主として図1及び図4を参照して、上述したNC旋盤の作用について説明する。このNC旋盤においては、切削作業域16にてワーク(図示せず)に切削加工を施すことによって生成される切粉は下方に落下したり、周囲に飛散したりするが、落下、飛散した切粉は受部材22上に落下してその表面に沿って流下し、このようにして切粉が切粉移送手段6の開口20を通して移送ケーシング18内に集められる。移送ケーシング18内に集まった切粉は、移送スクリュー24の作用によって移送ケーシング18を通して切粉切断破砕装置4に向けて移送され、その排出部から導入口75を通して切粉切断破砕装置4の筒状ケーシング30内に送られる。
【0033】
筒状ケーシング30内に移送された切粉は、搬送スクリュー体32が矢印72で示す方向に回転駆動されることによって、矢印74で示す方向に排出口82に向けて搬送される。そして、かかる搬送中に、まず、第1の切断破砕処理域Aにて第1の切断破砕手段84が切粉を切断、破砕し、次いで第2の切断破砕処理域Bにて第2の切断破砕手段86が第1の切断破砕処理域Aにて切断処理された切粉を更に切断、破砕し、その後第3の切断破砕処理域Cにて第3の切断破砕手段88が第2の切断破砕処理域Bにて切断処理された切粉を切断、破砕し、このようにして小さく切断、破砕された切粉が排出口82を通して搬送ケーシング30外に排出される。また、第3の切断破砕手段88によって切断、破砕されることなく第4の切断破砕処理域Dに搬送された切粉は、第4の切断破砕手段90によって切断、破砕され、かく小さく切断、破砕された切粉も排出口82を通して筒状ケーシング30外に排出される。排出口82の下方には、例えば、切粉回収台車(図示せず)が配置され、この排出口82から排出された切粉は、この切粉回収台車に集められる。排出口82から排出される切粉は小さく切断、破砕されてその嵩が少なく、従って切粉回収台車に多量の切粉を収容することが可能となり、収集された切粉の廃棄頻度を少なくすることができる。
【0034】
以上、本発明に従う工作機械の一例としてのNC旋盤の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、図示の実施形態では、切粉切断破砕装置4に第1〜第4の切断破砕手段84,86,88,90を設けているが、切粉を小さく切断、破砕することができる場合、第1〜第4の切断破砕手段84,86,88,90の任意の一つ、2つ又は3つを省略することもできる。
【0035】
本発明の請求項1に記載の工作機械によれば、工作機械本体でワークに加工を施すことによって生成された切粉が小さく切断、破砕され、それ故に、例えば切粉回収台車に回収される切粉は小さくて嵩張らず、切粉回収台車に多量の切粉を収容することができ、切粉回収台車の切粉の廃棄頻度を少なくすることができる。また、工作機械本体と切粉切断破砕装置の筒状ケーシングとは切粉移送手段の移送ケーシングによって接続されているので、工作機械本体から切粉切断破砕装置に移送される切粉は確実に筒状ケーシングに送られ、この切粉が外部に落ちることがない。更に、切断破砕手段は第1〜第4の切断破砕処理域に設けられた第1〜第4の切断破砕手段を備えているので、第1〜第4の切断破砕手段によって、筒状ケーシング内を搬送される切粉が切断されて小さくなり、小さく切断された切粉が排出口から排出される。
【0036】
また、本発明の請求項2に記載の工作機械によれば、切粉切断破砕装置の搬送スクリューが第1の切断破砕手段の第1の回転刃として機能するので、このこと関連して切粉切断破砕装置の構成を簡単にすることができる。また、第2の切断破砕手段の第2の回転刃は、回転軸に設けられていて切粉の搬送に実質上寄与せず、これにより切粉を一層小さく切断することができる。更に、第3の切断破砕手段の第3の回転刃が第4の切断破砕手段の第4の回転刃として機能するので、このことに関連して切粉切断破砕装置の構成を簡単にすることができる。
【0037】
また、本発明の請求項3に記載の工作機械によれば、移送ケーシングを通して移送される切粉は、この排出部において圧送されるようになり、従って、生成された切粉が移送スクリューによって移送される量に対応する量の切粉が切粉移送手段から切粉切断破砕装置に送られ、切粉を少しずつ確実に切粉切断破砕装置に送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う工作機械の一例としてのNC旋盤を側方から見たところを一部断面で示す示す簡略断面図である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図である。
【図3】図1におけるIII−III線による断面図である。
【図4】図1の工作機械における切粉切断破砕装置を示す断面図である。
【図5】図5は、図4におけるV−V線による断面図である。
【符号の説明】
2 旋盤本体(工作機械本体)
4 切粉切断破砕装置
6 切粉移送手段
16 切削作業域
18 移送ケーシング
24 移送スクリュー
30 筒状ケーシング
32 搬送スクリュー体
42 回転軸
44 搬送スクリュー
62 搬送用モータ
76 導入口
82 排出口
84 第1の切断破砕手段
86 第2の切断破砕手段
88 第3の切断破砕手段
90 第4の切断破砕手段

Claims (3)

  1. ワークを加工する工作機械本体と、切粉を切断破砕するための切粉切断破砕装置と、前記工作機械本体にて生成された切粉を前記切粉切断破砕装置に移送するための切粉移送手段とを備え、前記切粉移送手段及び前記切粉切断破砕装置が前記工作機械本体に組付けられており、
    前記切粉切断破砕装置は、導入口及び排出口を有する筒状ケーシングと、前記筒状ケーシング内に回転自在に配設され、前記導入口を通して導入された切粉を前記排出口に向けて搬送するための搬送スクリューと、前記導入口から前記排出口に向けて搬送される切粉を切断破砕するための切断破砕手段とを備えており、
    前記切粉移送手段は、前記工作機械本体と前記切粉切断破砕装置の前記筒状ケーシングとを接続する移送ケーシングと、前記移送ケーシング内に回転自在に配設され、ワークを加工することによって生成される切粉を前記切粉切断破砕装置の前記筒状ケーシングの前記導入口に向けて移送するための移送スクリューとを備えており、
    前記切断破砕手段は第1の切断破砕処理域に設けられた第1の切断破砕手段と、前記第1の切断破砕処理域の下流側の第2の切断破砕処理域に設けられた第2の切断破砕手段と、前記第2の切断破砕処理域の下流側の第3の切断破砕処理域に設けられた第3の切断破砕手段と、前記第3の切断破砕手段の下流側の第4の切断破砕処理域に設けられた第4の切断破砕手段とを備え、前記導入口は前記第1の切断破砕処理域に設けられており、
    前記第1の切断破砕手段は、前記筒状ケーシングの内周面に設けられ、切粉の搬送方向に延びる第1の固定刃と、前記第1の固定刃と協働する第1の回転刃から構成され、前記第2切断破砕手段は、前記筒状ケーシングの内周面に設けられた第2の固定刃と、前記第2の固定刃と協働する第2回転刃とから構成され、前記第3の切断破砕手段は、前記筒状ケーシングの内周面に設けられた第3の固定刃と、前記第3の固定刃と協働する第3の回転刃とから構成され、また前記第4の切断破砕手段は、前記筒状ケーシングの端面に設けられた第4の固定刃と、前記第4の固定刃と協働する第4の回転刃から構成されていることを特徴とする工作機械。
  2. 前記切粉切断破砕装置の前記搬送スクリューは、前記第1の切断破砕手段の前記第1の回転刃として機能し、前記第2及び第3の切断破砕手段の前記第2及び第3の回転刃は、前記搬送スクリューが設けられた回転軸に装着され、前記第3の切断破砕手段の前記第3の回転刃は、前記第4の切断破砕手段の前記第4の回転刃として機能することを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記切粉移送手段の前記移送ケーシングの排出部は、前記切粉切断破砕装置の前記導入口に向けて上方に傾斜して延びており、前記移送ケーシングを通して移送される切粉は、前記移送スクリューの作用によって斜め上方に圧送されて前記切粉切断破砕装置の前記導入口から前記筒状ケーシングに導入されることを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
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