JP4247341B2 - 回旋移乗式自動介助装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は回旋移乗式自動介助装置に関し、より詳しくは要介護者が車椅子から便座、ベッドや浴槽に身体を移動させるに際し、介護者の労を少なくして要介護者自らの自立立位能力を用いて、回旋移乗機と起立着座支援機のサポート機能により容易に移乗できる回旋移乗式自動介助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12に示す如く、高齢者や患者などの要介護者(P)が車椅子(C)から便座(T)などへ身体移動する際には、壁(W)や手摺り(B)につかまって体の向きをかえなければならない。
要介護者(P)が体の向きを変えなければならない動作は、車椅子(C)から便座(T)への身体移動及びこの逆の動作、車椅子から入浴用の車椅子への移動及びこの逆の動作、更には車椅子からベッドへの移動及びこの逆の動作など多くの動作が日常生活上存在する。
【0003】
これらの動作は要介護者(P)は勿論、介護者(図外)にも難渋する作業である。
従って、介護者は要介護者(P)の身体移動動作をさけ、十分立位機能が残存している要介護者(P)でも多くの施設では寝たきりにさせられていることが多く問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、高齢者や患者などの要介護者(P)が車椅子(C)から便座(T)などへ身体移動をする際に、十分立位機能が残存している要介護者(P)には、何らかの支援装置により残存している自立立位機能を積極的に活用して体の向きをかえ要介護者(P)の運動能力を高めるとともに、介護者(図外)の作業を軽減する必要があった。
【0005】
ここで、本発明の目的は、回旋移乗機及び起立着座支援機により要介護者の自立立位能力を維持するとともにこの能力を高め、介護者の労苦を軽減せんとする回旋移乗式自動介助装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、車椅子と、便座、入浴専用車椅子、ベッド、通常椅子との間の要介護者の移乗にあたり、該要介護者の身体を回旋しなければならない場合に用いられるものであって、上面部に要介護者の肘を載せられるようにした平行棒或いは上面部に要介護者の肘を載せられるようにした1本の支持棒と、前記平行棒或いは支持棒が設けられた小径回転円盤と、この小径回転円盤を回転させる電動式回旋駆動機構と、からなり、前記平行棒又は支持棒は、上面部に肘を載せられるようにした肘当て用直線状部が設けられているとともに、要介護者側に向けて下向きに傾斜した状態となっている回旋移乗式自動介助装置である。
【0007】
請求項2記載の発明は、起立着座支援機付き車椅子と、請求項1記載の回旋移乗式自動介助装置と、起立着座支援機付き便座或いは起立着座支援機付き入浴専用椅子或いは起立着座支援機付きベッド或いは起立着座支援機付き通常椅子と、からなる回旋移乗式自動介助装置である。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記起立着座支援機が、車椅子、入浴専用車椅子、ベッド、通常椅子に取り付け取り外しが可能な携帯用とされていることを特徴とする請求項2に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記起立着座支援機が、エアバッグ式であることを特徴とする請求項2に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記肘当て用直線状部の高さを要介護者が使用し易いように調節可能としたことを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0011】
請求項6記載の発明は、前記肘当て用直線状部には、肘引き込み装置が備えてあり、この肘引き込み装置に設けた取っ手を要介護者が握れば該取っ手がその身体から離れる向きに電動方式或いはスプリング方式によって自動的に移動し、身体の起立を支援可能としたことを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0012】
請求項7記載の発明は、前記平行棒又は支持棒を弾性的に形成することにより、要介護者が起立時に該平行棒又は支持棒を手前側に引き込めば、平行棒又は支持棒が手前側へ傾斜してその上部に肘を載せ易いようになり、この平行棒又は支持棒の上部に肘を載せて起立状態に近づき平行棒又は支持棒への荷重が減少するにつれ平行棒又は支持棒がその復元力によって元の状態に復元し、これにより起立が容易となることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0013】
請求項8記載の発明は、前記肘当て用直線状部の上面には取っ手が設けられるとともに、要介護者が使用し易いようにこの取っ手はその位置を該直線状部に沿った方向に移動調節可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0014】
請求項9記載の発明は、前記小径回転円盤上に設けたステップに足を載せれば、該円盤上の端部から起立時における適切な位置まで足とともに前記ステップが移動する電動スライドステップ装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0015】
請求項10記載の発明は、前記回旋移乗式介助装置が使用時に転倒しないように、前記小径回転円盤の外方の複数箇所に、外側へ張り出す転倒防止脚が設けてあり、回旋移乗式介助装置を移動し易いように、この転倒防止脚は上方へ折り畳み可能とされるか、或いは、小径回転円盤の方へ引き込み可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0016】
請求項11記載の発明は、請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置又は請求項10に記載の転倒防止脚の下部に複数個のストッパ付きキャスタを設けることにより移動し易くされた請求項1又は10に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0017】
請求項12記載の発明は、前記小径回転円盤の回転速度を1〜8rpmに調節可能とされ、回旋開始時には回転速度が徐々に増加し、回旋停止時には回転速度が徐々に減少するように、加速度を小さくし、要介護者が転倒しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0018】
請求項13記載の発明は、前記小径回転円盤の駆動のための動力伝達機構として、ピニオンと歯車の組み合わせ方式、又は、ピニオンと内歯車の組み合わせ方式、又は、摩擦ローラと摩擦盤の組み合わせ方式、のいずれかの方式を採用する事を特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0019】
請求項14記載の発明は、回旋移乗機と起立着座支援機とからなる要介護者の身体旋回移動を介助する回旋移乗式自動介助装置であって、回旋移乗機は、要介護者の身体を立ったまま回転し体の向きを変える小径回転円盤と、この小径回転円盤に設けられた要介護者を支持する平行棒と、平行棒に接続された要介護者の身体支持ベルト、この小径回転円盤を駆動する電動機と、この電動機に連結された減速機とからなり、起立着座支援機は、要介護者の身体上下サポート機構を有する、ことを特徴とする請求項1記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0020】
請求項15記載の発明は、前記起立着座支援機の要介護者の身体上下サポート機構が、前低後高エアバッグを設けられた座面板及び底板からなることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0021】
請求項16記載の発明は、前記回旋移乗機の小径回転円盤の外方に移動用キャスタ付き転倒防止脚が設置されていることを特徴とする請求項14又は15に記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0022】
請求項17記載の発明は、前低後高エアバッグを設けられた起立着座支援機が便座に設けられていることを特徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0023】
請求項18記載の発明は、前低後高エアバッグを設けられた起立着座支援機がベッドに設けられていることを特徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0024】
請求項19記載の発明は、前記起立着座支援機の要介護者の身体上下サポート機構がスライド式入浴用車椅子であることを特徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0025】
請求項20記載の発明は、前低後高エアバッグを設けられた起立着座支援機が車椅子に設けられていることを特徴とする請求項14乃至19のいずれかに記載の回旋移乗式自動介助装置である。
【0026】
【実施例】
以下、本発明に係る回旋移乗式自動介助装置の実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す実施例は、起立着座支援機つき車椅子から起立着座支援機つき便座へ移乗或いはこの逆の動作をおこなう回旋移乗式自動介助装置の基本構成を示すものである。
図2(A)に示す実施例は、起立着座支援機つき車椅子から要介護者の身体を立ったまま回転し体の向きを変える小径回転円盤とこの小径回転円盤に設けられた要介護者を支持する平行棒等からなる回旋移乗機に移乗する回旋移乗式自動介助装置の基本構成の動作を示す図である。
図2(B)に示す実施例は、回旋移乗機から起立着座支援機つき便座へ移乗動作をおこなう回旋移乗式自動介助装置の基本構成を示すものである。
図3に示す実施例は、起立着座支援機つき車椅子から起立着座支援機つき便座へ移乗或いはこの逆の動作をおこなう回旋移乗式自動介助装置の基本構成の平面図を示すものである。
図4に示す実施例は起立着座支援機つき車椅子の側面図である。
図5に示す実施例は起立着座支援機つきベッドの側面図である。
図6に示す実施例はスライド式入浴用車椅子の側面図である。
図7は回旋式移乗機の外観図である。
図8は同側面図である。
図9は同平面図である。
図10はこの回旋式移乗機の駆動部の分解図である。
図11は回線式移乗機の他の実施形態を示す図である。
図12は高齢者や患者など要介護者の従来の身体移乗の様子を示す図である。
【0027】
本発明に係る回旋移乗式自動介助装置(1)では、回旋移乗機(2)は要介護者(P)の身体を立ったまま回転し体の向きを変える小径回転円盤(3)と、この小径回転円盤(3)に設けられた要介護者(P)を支持する平行棒(4)、要すれば平行棒(4)に接続された要介護者(P)の身体支持ベルト(図示せず)、この小径回転円盤(3)を駆動する電動機(5)とこの電動機(5)に連結された減速機(6)とからなる。
平行棒(4)は、互いに平行な2本の棒から構成されており、双方とも水平、或いは要介護者側に傾斜した状態になっている。
平行棒(4)は要介護者(P)の肘を載せられるような高さを有しており、肘から手首までの部分を載置できる直線状部とされている。平行棒(4)は、好ましくは肘を載せ易いように手前側が適度に下がった傾斜状態とされる。
【0028】
図1、図2(A)、図2(B)、図3に示す回旋移乗式自動介助装置(1)では、起立着座支援機(7)は、要介護者(P)の身体の上下動をサポートする機構が便座(8)の着座に設けられている。
【0029】
この実施例では、起立着座支援機(7)つき車椅子(10)あるいは単なる車椅子(10)から要介護者(P)が自力であるいは介護者の支援を得て小径回転円盤(3)上に立ち、小径回転円盤(3)に設けられた平行棒(4)を握持することによって要介護者(P)の体が支持される。図2(A)参照。
尚、自立が困難な要介護者(P)には、平行棒(4)に接続された身体支持ベルトで身体特に腰を支持する。
この状態で電動機(5)とこの電動機(5)に連結された減速機(6)を作動させ小径回転円盤(3)を駆動回旋する。図1、図7乃至10参照。
【0030】
この際、要介護者(P)が小径回転円盤(3)上で倒れないように回転の角速度及び角加速度は十分減速する。
要介護者(P)の身体が旋回して身体の向きが変わると、要介護者(P)は便座(8)の着座(9)に腰を下ろす。
要介護者(P)が着座(9)に腰を下ろすまでは、前低後高エアバッグ(11)の空気が内部に充満しており、腰をおろすと体重の加重により空気が抜けて、要介護者(P)の着座行為が支援される。図2(B)参照。
【0031】
図3示の如く、前記回旋移乗機(2)の小径回転円盤(3)の外方に移動用キャスタ付き転倒防止脚(14)が設けられていてもよい。この移動用キャスタ付き転倒防止脚(14)は、基端部を中心として起伏可能となっており、起立時には要介護者(P)の転倒を防止する支持脚として、伏時にはキャスタとして機能することができる。
図4示の如く、前低後高エアバッグ(11)からなる起立着座支援機(7)が車椅子(10)に設けられていてもよい。
図5示の如く、前低後高エアバッグ(11)からなる起立着座支援機(7)がベッド(12)に設けられている場合も、この発明の要旨を満足する。
前低後高エアバッグ(11)からなる起立着座支援機(7)に設けられた着座(9)から起立するには、着座行為と逆に空気の抜けた前低後高エアバッグ(11)に腰を下ろした状態で空気を前低後高エアバッグ(11)内に充満すると、起立行為が支援される。
【0032】
図6は、前記起立着座支援機(7)の要介護者の身体上下サポート機構がスライド式入浴用車椅子(13)である実施例を示す。この例では、着座(9)が例えばバネに支持されており、着座(9)はバネの弾性力で要介護者を支持しながら上下動可能とされている。要介護者が浴槽に入るとき着座(9)は降下し、浴槽から出るとき着座(9)は上昇する。
【0033】
尚、本発明に係る回旋移乗式自動介助装置(1)は、必ずしも起立着座支援機(7)を備えている必要はなく、回旋移乗機(2)のみから構成することもできる。
回旋移乗式自動介助装置(1)を構成する回旋移乗機(2)は、図11に例示されるように、上面部に要介護者(P)の肘を載せられるようにした平行棒(4)或いは上面部に要介護者(P)の肘を載せられるようにした1本の支持棒(図示せず)と、前記平行棒(4)或いは支持棒が設けられた小径回転円盤(3)と、この小径回転円盤(3)を回転させる電動式回旋駆動機構(図示せず)と、からなるようにしてもよい。
平行棒(4)は、上述したように互いに平行な2本の棒から構成されているが、前記支持棒は、1本の水平或いは要介護者側に傾斜した棒とされている。
【0034】
図11に示す例では、平行棒(4)又は支持棒には上面部に肘を載せられるようにした肘当て用直線状部(4a)が設けられており、この肘当て用直線状部(4a)には、肘引き込み装置(15)が備えてあり、この肘引き込み装置(15)に設けた取っ手(16)を要介護者(P)が握れば該取っ手(16)がその身体から離れる向き(A)に電動方式或いはスプリング方式によって自動的に移動し、身体の起立を支援可能とした構成になっている。
【0035】
また、図11に示す例では、小径回転円盤(3)上に設けたステップ(17)に足を載せれば、該円盤(3)上の端部から起立時における適切な位置まで足とともに前記ステップ(17)が移動する電動スライドステップ装置(18)を備えた構成になっている。
図11に示すような構成とすれば、起立支援をより確実に行うことができる。尚、前記した肘引き込み装置(15)と電動スライドステップ装置(18)は、その双方が設けられることが好ましく、互いに同期して動くことが好ましい。
【0036】
【発明の効果】
本発明にかかる回旋移乗式自動介助装置によれば、高齢者や患者などの要介護者が車椅子から便座などへ身体の向きを変えて移動をする際に、十分立位機能が残存している要介護者に、何らかの支援装置により残存している自立立位機能を積極的に活用して体の向きをかえ要介護者の運動能力を高めるとともに、介護者の作業を軽減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】起立着座支援機つき車椅子から起立着座支援機つき便座へ移乗或いはこの逆の動作をおこなう回旋移乗式自動介助装置の基本構成を示す。
【図2】図2(A)は、起立着座支援機つき車椅子から要介護者の身体を立ったまま回転し体の向きを変える小径回転円盤とこの小径回転円盤に設けられた要介護者を支持する平行棒等からなる回旋移乗機に、移乗する回旋移乗式自動介助装置の基本構成の動作を示す図である。図2(B)は、回旋移乗機から起立着座支援機つき便座へ移乗動作をおこなう回旋移乗式自動介助装置の基本構成を示すものである。
【図3】起立着座支援機つき車椅子から起立着座支援機つき便座へ移乗或いはこの逆の動作をおこなう回旋移乗式自動介助装置の基本構成の平面図を示すものである。
【図4】起立着座支援機つき車椅子の側面図である。
【図5】起立着座支援機つきベッドの側面図である。
【図6】スライド式入浴用車椅子の側面図である。
【図7】回旋式移乗機の外観図である。
【図8】回旋式移乗機の側面図である。
【図9】回旋式移乗機の平面図である。
【図10】回旋式移乗機の駆動部の分解図である。
【図11】回旋式移乗機の他の実施形態を示す図である。
【図12】高齢者や患者など要介護者の従来の身体移乗の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 回旋移乗式自動介助装置
2 回旋移乗機
3 小径回転円盤
4 平行棒
4a 肘当て用直線状部
5 電動機
6 減速機
7 起立着座支援機
8 便座
9 着座
10 車椅子
11 前低後高エアバッグ
12 ベッド
13 スライド式入浴用車椅子
14 転倒防止脚兼移動用キャスタ
15 肘引き込み装置
16 取っ手
17 ステップ
18 電動スライドステップ装置
Claims (20)
- 車椅子と、便座、入浴専用車椅子、ベッド、通常椅子との間の要介護者の移乗にあたり、該要介護者の身体を回旋しなければならない場合に用いられるものであって、上面部に要介護者の肘を載せられるようにした平行棒或いは上面部に要介護者の肘を載せられるようにした1本の支持棒と、前記平行棒或いは支持棒が設けられた小径回転円盤と、この小径回転円盤を回転させる電動式回旋駆動機構と、からなり、
前記平行棒又は支持棒は、上面部に肘を載せられるようにした肘当て用直線状部が設けられているとともに、要介護者側に向けて下向きに傾斜した状態となっている回旋移乗式自動介助装置。 - 起立着座支援機付き車椅子と、請求項1記載の回旋移乗式自動介助装置と、起立着座支援機付き便座或いは起立着座支援機付き入浴専用椅子或いは起立着座支援機付きベッド或いは起立着座支援機付き通常椅子と、からなる回旋移乗式自動介助装置。
- 前記起立着座支援機が、車椅子、入浴専用車椅子、ベッド、通常椅子に取り付け取り外しが可能な携帯用とされていることを特徴とする請求項2に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記起立着座支援機が、エアバッグ式であることを特徴とする請求項2に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記肘当て用直線状部の高さを要介護者が使用し易いように調節可能としたことを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記肘当て用直線状部には、肘引き込み装置が備えてあり、この肘引き込み装置に設けた取っ手を要介護者が握れば該取っ手がその身体から離れる向きに電動方式或いはスプリング方式によって自動的に移動し、身体の起立を支援可能としたことを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記平行棒又は支持棒を弾性的に形成することにより、要介護者が起立時に該平行棒又は支持棒を手前側に引き込めば、平行棒又は支持棒が手前側へ傾斜してその上面部に肘を載せ易いようになり、この平行棒又は支持棒の上面部に肘を載せて起立状態に近づき平行棒又は支持棒への荷重が減少するにつれ平行棒又は支持棒がその復元力によって元の状態に復元し、これにより起立が容易となることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記肘当て用直線状部の上面には取っ手が設けられるとともに、要介護者が使用し易いようにこの取っ手はその位置を該直線状部に沿った方向に移動調節可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記小径回転円盤上に設けたステップに足を載せれば、該円盤上の端部から起立時における適切な位置まで足とともに前記ステップが移動する電動スライドステップ装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記回旋移乗式介助装置が使用時に転倒しないように、前記小径回転円盤の外方の複数箇所に、外側へ張り出す転倒防止脚が設けてあり、回旋移乗式介助装置を移動し易いように、この転倒防止脚は上方へ折り畳み可能とされるか、或いは、小径回転円盤の方へ引き込み可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置又は請求項10に記載の転倒防止脚の下部に複数個のストッパ付きキャスタを設けることにより移動し易くされた請求項1又は10に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記小径回転円盤の回転速度を1〜8rpmに調節可能とされ、回旋開始時には回転速度が徐々に増加し、回旋停止時には回転速度が徐々に減少するように、加速度を小さくし、要介護者が転倒しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記小径回転円盤の駆動のための動力伝達機構として、ピニオンと歯車の組み合わせ方式、又は、ピニオンと内歯車の組み合わせ方式、又は、摩擦ローラと摩擦盤の組み合わせ方式、のいずれかの方式を採用する事を特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 回旋移乗機と起立着座支援機とからなる要介護者の身体旋回移動を介助する回旋移乗式自動介助装置であって、
回旋移乗機は、要介護者の身体を立ったまま回転し体の向きを変える小径回転円盤と、この小径回転円盤に設けられた要介護者を支持する平行棒と、平行棒に接続された要介護者の身体支持ベルト、この小径回転円盤を駆動する電動機と、この電動機に連結された減速機とからなり、
起立着座支援機は、要介護者の身体上下サポート機構を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の回旋移乗式自動介助装置。 - 前記起立着座支援機の要介護者の身体上下サポート機構が、前低後高エアバッグを設けられた座面板及び底板からなることを特徴とする請求項1に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記回旋移乗機の小径回転円盤の外方に移動用キャスタ付き転倒防止脚が設置されていることを特徴とする請求項14又は15に記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前低後高エアバッグを設けられた起立着座支援機が便座に設けられていることを特徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前低後高エアバッグを設けられた起立着座支援機がベッドに設けられていることを特徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前記起立着座支援機の要介護者の身体上下サポート機構がスライド式入浴用車椅子であることを特徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載の回旋移乗式自動介助装置。
- 前低後高エアバッグを設けられた起立着座支援機が車椅子に設けられていることを特徴とする請求項14乃至19のいずれかに記載の回旋移乗式自動介助装置。
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