JP4247177B2 - 積層型圧電素子 - Google Patents

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本発明は、積層型圧電素子に関するものである。
従来の積層型圧電素子として、複数の圧電体と複数の内部電極とが交互に積層されてなる積層体と、その積層体の側面に設けられ、所定の内部電極と電気的に接続された外部電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1に記載された積層型圧電素子では、外部電極は、その全体が積層体の積層方向に延在するように形成されている。特許文献2に記載された積層型圧電素子では、外部電極は導電性線材からなるメッシュ部材であって、導電性接着剤により積層体の側面に固着されている。特許文献3に記載された積層型圧電素子では、外部電極はコイル状弾性部材である。
特開2000−340849号公報 特開2001−210884号公報 特開2002−171003号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載された積層型圧電素子には、次のような問題が存在する。
特許文献1に記載された積層型圧電素子では、外部電極の全体が積層体の積層方向に延在しているため、積層体の積層方向への変位(伸縮動作)が阻害されてしまう。また、積層型圧電素子が長期間に渡って使用されると、積層体の伸縮動作に耐え切れずに、外部電極が断線するおそれがある。
特許文献2,3に記載された積層型圧電素子では、外部電極はメッシュ部材或いはコイル状弾性部材であり、積層体の伸縮動作に追従し得ることから、積層体の変位の阻害及び外部電極の断線の発生は抑制される。ところが、外部電極にメッシュ部材或いはコイル状弾性部材といった特殊形状の部材が採用されるため、圧電素子の構成が複雑になってしまう。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、積層体の変位の阻害及び外部電極の断線の発生を単純な構成で抑制することができる積層型圧電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る積層型圧電素子は、複数の圧電体と複数の内部電極とが交互に積層されてなる積層体と、積層体の側面に設けられ、所定の内部電極と電気的に接続された第1の外部電極と、第1の外部電極の外側に設けられ、積層体の積層方向に沿って波状に延在する平板状の第2の外部電極と、を備え、第1の外部電極と第2の外部電極とは、複数の接続部において半田により電気的且つ物理的に接続されており、第1の外部電極の外側表面及び第2の外部電極の内側表面のそれぞれには、少なくとも接続部が位置する部分を除いて半田絶縁層が形成されており、第1の外部電極の外側表面に形成された半田絶縁層と、第2の外部電極の内側表面に形成された半田絶縁層との間には、隙間が設けられていることを特徴とする。
この積層型圧電素子においては、第2の外部電極は、積層体の積層方向に沿って波状に延在すると共に、複数の接続部において第1の外部電極と電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第2の外部電極は積層方向に伸縮性を有することとなるため、外部電極の全体が積層体の積層方向に延在しているものに比べ、積層体の積層方向への変位が阻害されるのを抑制することができ、また、圧電素子が長期間に渡って使用されても、第2の外部電極が断線するのを抑制することができる。しかも、積層体の側面に設けられた第1の外部電極が断線したとしても、第1の外部電極には、第2の外部電極が複数の接続部において電気的且つ物理的に接続されているため、所定の内部電極への導通路が確保されることとなり、圧電素子としての機能が損なわれることはない。更に、この積層型圧電素子においては、第2の外部電極に、積層体の積層方向に沿って波状に延在する平板状のものといった極めて簡易な部材が採用されているため、外部電極にメッシュ部材或いはコイル状弾性部材といった特殊形状の部材が採用されているものに比べ、圧電素子の構成を単純化することができる。また、第1の外部電極と第2の外部電極とは、接続部において半田により電気的且つ物理的に接続されている。これにより、圧電素子の製造時における第1の外部電極と第2の外部電極との接続が容易となる。そして、第1の外部電極の外側表面及び第2の外部電極の内側表面のそれぞれには、少なくとも接続部が位置する部分を除いて半田絶縁層が形成されている。これにより、第1の外部電極と第2の外部電極とを、所定の位置において所定量の半田によって電気的且つ物理的に正確に接続することができる。
また、接続部は、第2の外部電極上において直線状に位置していることが好ましく、このとき、接続部は、第2の外部電極において隣り合う頂部間の中央部分(略中央の部分を含む)に位置していることがより好ましい。このように接続部が位置していると、第2の外部電極の積層方向への伸縮性が最大限に発揮されることとなる。更に、圧電素子の製造時における第1の外部電極と第2の外部電極との接続が容易となる。
また、接続部は、第2の外部電極上において千鳥状に位置していることが好ましく、このとき、接続部は、第2の外部電極の頂部に位置していることがより好ましい。このように接続部が位置していると、接続部同士が離れることとなるため、ショートを防止しつつ、第2の外部電極において隣り合う頂部間の積層方向に沿った距離を短くすることができる。
また、第2の外部電極は、積層方向に沿って矩形波状に延在することが好ましい。これにより、第2の外部電極の製造が容易となる。そして、このとき、接続部は、第2の外部電極において積層方向に沿った第1の部分に位置している場合や、第2の外部電極において積層方向と交差する方向に沿った第2の部分に位置している場合がある。
本発明に係る積層型圧電素子によれば、積層体の変位の阻害及び外部電極の断線の発生を単純な構成で抑制することができる。
以下、本発明に係る積層型圧電素子の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1及び図2に示されるように、第1の実施形態に係る積層型圧電素子1は、多角柱形状(ここでは、四角柱形状)の積層体2を備えている。積層体2は、当該積層体2の積層方向(以下、単に「積層方向」という)に平行で且つ互いに対向するように位置する第1の側面2aと第2の側面2bとを有している。
積層体2は、圧電体3と圧電体5とが交互に積層され、更に、圧電体7と圧電体9とで上下から挟み込まれるようにして構成されている。各圧電体3,5,7,9は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電セラミックス材料からなり、矩形薄板状に形成されている。ここでは、各圧電体3,5の厚さは50〜100μmである。
積層体2は、第1の内部電極11と第2の内部電極13とを有している。第1の内部電極11は圧電体3の上面に形成されており、第2の内部電極13は圧電体5,9の上面に形成されている。各内部電極11,13は、例えば、銀及びパラジウムを主成分とする導電材料からなり、スクリーン印刷によりパターン形成されたものである。ここでは、各内部電極11,13の厚さは0.5〜5μmである。
積層体2では、圧電体3,5を介在させて第1の内部電極11と第2の内部電極13とが積層されている。これにより、積層体2では、複数の圧電体3,5と複数の内部電極11,13とが交互に積層されることとなる。
第1の内部電極11は、第2の側面2bよりも内側から第1の側面2aに露出するように形成されている。すなわち、第1の内部電極11の第2の側面2b側の端は、第2の側面2bから所定の距離だけ離れて位置している。第1の内部電極11は、第2の側面2bに露出していない。
第2の内部電極13は、第1の側面2aよりも内側から第2の側面2bに露出するように形成されている。すなわち、第2の内部電極13の第1の側面2a側の端は、第1の側面2aから所定の距離だけ離れて位置している。第2の内部電極13は、第1の側面2aに露出していない。そして、第2の内部電極13は、積層方向から見て、その一部が第1の内部電極11の一部に重なるように位置している。
積層体2の各側面2a,2bには、外部電極21が設けられている。外部電極21は、第1の外部電極23と第2の外部電極25とを含んで構成されている。第1の外部電極23は、各側面2a,2bの一部を覆うように形成されている。第1の外部電極23は、例えば、銀を主成分とする導電材料からなり、スクリーン印刷によりパターン形成されたものである。ここでは、第1の外部電極23の厚さは1〜40μmである。
第1の側面2aに形成された第1の外部電極23は、第1の側面2aにおいて、当該第1の側面2aに露出する第1の内部電極11と電気的に接続されている。第2の側面2bに形成された第1の外部電極23は、第2の側面2bにおいて、当該第2の側面2bに露出する第2の内部電極13と電気的に接続されている。
第2の外部電極25は、各第1の外部電極23の外側に配置され、積層方向に沿って波状に延在している。第2の外部電極25は、例えば、銅又はその合金、ニッケル又はその合金、ステンレス或いはベリリウム銅等の導電材料からなり、平板状に形成されている。ここでは、第2の外部電極25の厚さは50〜150μm程度である。
第2の外部電極25は、第1の部分25aと第2の部分25bとを有している。第1の部分25aは、積層方向に沿って延在し、積層方向において不連続に配置されている。第2の部分25bは、積層方向と交差する方向(ここでは、積層方向と直交する方向)に沿って延在し、第1の部分25a同士を繋いでいる。これにより、第2の外部電極25は、全体として、積層方向に沿って矩形波状(すなわち、パルス波状)に延在することとなる。
第2の外部電極25は、図3に示されるように、各第1の部分25aに位置する接続部Pにおいて不連続に第1の外部電極23と電気的且つ物理的(すなわち、機械的)に接続されている。つまり、第2の外部電極25は、千鳥状に位置する複数の接続部Pにおいて不連続に第1の外部電極23と電気的且つ物理的に接続されている。ここでは、第2の外部電極25上において隣り合う接続部P間の積層方向に沿った距離は400〜1000μmである。なお、第2の外部電極25が積層方向に沿って矩形波状に延在する場合には、第1の部分25aが頂部となる。
第2の外部電極25は、図4に示されるように、各接続部Pにおいて半田27により第1の外部電極23と電気的且つ物理的に接続されている。ここでは、半田27の直径は100〜200μm程度である。なお、第1の外部電極23と第2の外部電極25とを、各接続部Pにおいてスポット溶接により或いは導電性接着剤により接続してもよい。
以上のように構成された積層型圧電素子1においては、第1の側面2aに形成された第1の外部電極23と第2の側面2bに形成された第1の外部電極23との間に電圧が印加されると、第1の内部電極11と第2の内部電極13との間に電圧が印加されることとなる。これにより、圧電体3,5においては、第1の内部電極11と第2の内部電極13とで挟まれた部分に電界が生じ、当該部分が活性部として変位することとなる。
次に、第1の実施形態に係る積層型圧電素子1の製造方法について説明する。
まず、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電セラミックス材料に有機バインダや有機溶剤等を混合して基体ペーストを作製し、その基体ペーストを用いて、各圧電体層3,5,7,9となるグリーンシートを成形する。また、所定比率の銀とパラジウムとからなる金属材料(例えば、銀:パラジウム=7:3)に有機バインダや有機溶剤等を混合して電極パターン形成用の導電ペーストを作製する。
続いて、グリーンシート上に、第1の内部電極11に対応する電極パターンを形成する。また、別のグリーンシート上に、第2の内部電極13に対応する電極パターンを形成する。各電極パターンの形成は、上述した導電ペーストをスクリーン印刷することで行われる。
続いて、第1の内部電極11に対応する電極パターンが形成されたグリーンシートと、第2の内部電極13に対応する電極パターンが形成されたグリーンシートとを交互に積層し、更に、電極パターンが形成されていないグリーンシートを最外層に積層して、積層体グリーンを作製する。ここでは、グリーンシートの積層数は350層程度である。
続いて、積層体グリーンを所定の温度(例えば、60℃程度)で加熱しながら、所定の圧力(例えば、100MPa程度)で積層方向にプレスした後、その積層体グリーンを所定の大きさに切断する。積層体グリーンの切断は、例えば、ダイヤモンドブレードにより行われる。これにより、第1の内部電極11が第1の側面2aに露出し、第2の内部電極13が第2の側面2bに露出することとなる。
続いて、積層体グリーンを所定の温度(例えば、400℃程度)で脱脂(すなわち、脱バインダ)した後、所定の温度(例えば、1100℃程度)で所定の時間(例えば、2時間程度)焼成して、積層体2を得る。
続いて、積層体2の各側面2a,2bに、銀を主成分とする導電ペーストをスクリーン印刷した後、所定の温度(例えば、700℃程度)で焼き付けて、第1の外部電極23を形成する。なお、第1の外部電極23の形成には、スパッタリング法や無電解めっき法等を適用してもよい。
続いて、用意した第2の外部電極25を、半田付けにより各接続点Pにおいて第1の外部電極23と接続する。第2の外部電極25は、例えば、ステンレス板にスズめっきを施し、矩形波形状に加工することで得られる。
最後に、分極処理(例えば、温度120℃の環境下で、強度が2kV/mmになるように3分間にわたって電界を印加する)を施して、積層型圧電素子1を得る。
以上説明したように、第1の実施形態に係る積層型圧電素子1においては、第2の外部電極25は、積層方向に沿って波状に延在すると共に、複数の接続部Pにおいて第1の外部電極23と電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第2の外部電極25は積層方向に伸縮性を有することとなるため、外部電極の全体が積層体の積層方向に延在しているものに比べ、積層体2の積層方向への変位が阻害されるのを抑制することができ、また、圧電素子1が長期間に渡って使用されても、第2の外部電極25が断線するのを抑制することができる。
しかも、積層体2の各側面2a,2bに形成された第1の外部電極23が断線したとしても、第1の外部電極23には、第2の外部電極25が複数の接続部Pにおいて電気的且つ物理的に接続されているため、第1の内部電極11への導通路及び第2の内部電極13への導通路が確保されることとなり、圧電素子1としての機能が損なわれることはない。
更に、第1の実施形態に係る積層型圧電素子1においては、第2の外部電極25に、積層方向に沿って波状に延在する平板状のものといった極めて簡易な部材が採用されているため、外部電極にメッシュ部材或いはコイル状弾性部材といった特殊形状の部材が採用されているものに比べ、圧電素子1の構成を単純化することができる。
また、第1の外部電極23と第2の外部電極25とが電気的且つ物理的に接続される接続部Pは、第2の外部電極25の各第1の部分25aに千鳥状に位置しているため、接続部P同士が離れることとなる。従って、ショートを防止しつつ、第2の外部電極25において隣り合う第1の部分25a間の積層方向に沿った距離を短くすることができる。
また、第2の外部電極25は、積層方向に沿って矩形波状に延在する部材であるため、第2の外部電極25の製造が容易となる。
また、第1の外部電極23と第2の外部電極25とは、接続部Pにおいて半田27により電気的且つ物理的に接続されているため、圧電素子1の製造時における第1の外部電極23と第2の外部電極25との接続が容易となる。
なお、上述した第1の実施形態に係る積層型圧電素子1では、接続部Pは、第2の外部電極25の各第1の部分25aに千鳥状に位置していたが、図5に示されるように、接続部Pは、第2の外部電極25において隣り合う第1の部分25a間の中央部分(すなわち、各第2の部分25bの中央部分)に直線状に位置していてもよい。このように接続部Pが位置していると、第2の外部電極25の積層方向への伸縮性が最大限に発揮されることとなる。更に、圧電素子1の製造時における第1の外部電極23と第2の外部電極25との接続が容易となる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る積層型圧電素子1は、第1の外部電極23の外側表面及び第2の外部電極25の内側表面にレジストが形成されている点で、上述した第1の実施形態に係る積層型圧電素子1と異なっている。以下、その相異点を中心に第2の実施形態に係る積層型圧電素子1について説明する。
図6に示されるように、第1の外部電極23の外側表面23aには、少なくとも接続部Pが位置する部分(すなわち、半田27が配置される部分)を除いてレジスト(半田絶縁層)29が膜状に形成されている。同様に、第2の外部電極25の内側表面25cには、少なくとも接続部Pが位置する部分(すなわち、半田27が配置される部分)を除いてレジスト29が膜状に形成されている。そして、第1の外部電極23と第2の外部電極25とは、各接続部Pにおいて半田27により電気的且つ物理的に接続されている。なお、レジスト29は、例えば、エポキシ系、アクリル系のレジストである。
次に、第2の実施形態に係る積層型圧電素子1の製造方法について説明する。ただし、積層体2を得るまでの製造工程は、第1の実施形態に係る積層型圧電素子1と同様であるため、それ以降の製造工程について説明する。
作製された積層体2の各側面2a,2bに、銀を主成分とする導電ペーストをスクリーン印刷した後、所定の温度(例えば、700℃程度)で焼き付けて、第1の外部電極23を形成する。そして、第1の外部電極23の外側表面23aに、少なくとも接続部Pが位置する部分を除いてレジスト29を形成する。
その一方で、銅又はその合金、ニッケル又はその合金、ステンレス或いはベリリウム銅等からなる板材にスズめっきを施して矩形波形状に加工し、第2の外部電極25を得る。そして、第2の外部電極25の内側表面25cに、少なくとも接続部Pが位置する部分を除いてレジスト29を形成する。
続いて、第1の外部電極23の外側表面23aにおいて接続部Pが位置する部分に対し、メタルマスクを用いて半田ペーストを充填スクリーン印刷する。
続いて、第1の外部電極23の外側表面23aにおいて接続部Pが位置する部分と、第2の外部電極25の内側表面25cにおいて接続部Pが位置する部分とが全て一致するように、第1の外部電極23と第2の外部電極25との位置合わせを行う。そして、第2の外部電極25の外側からホットプレート等により半田を加熱して溶融させ、第1の外部電極23と第2の外部電極25とを、各接続部Pにおいて半田27により電気的且つ物理的に接続する。
最後に、分極処理(例えば、温度120℃の環境下で、強度が2kV/mmになるように3分間にわたって電界を印加する)を施して、積層型圧電素子1を得る。
以上説明したように、第2の実施形態に係る積層型圧電素子1においては、第1の外部電極23の外側表面23a及び第2の外部電極25の内側表面25cには、少なくとも接続部Pが位置する部分を除いてレジスト29が形成されている。これにより、第1の外部電極23と第2の外部電極25とを、所定の位置において所定量の半田27によって電気的且つ物理的に正確に接続することができる。また、予め第2の外部電極25の半田接続部分に所定の厚さの半田めっき処理を施し、半田をそのまま接続することができる。
なお、上述した第2の実施形態に係る積層型圧電素子1では、第1の外部電極23の外側表面23a及び第2の外部電極25の内側表面25cの双方にレジスト29が形成されていたが、レジスト29は、第1の外部電極23の外側表面23a及び第2の外部電極25の内側表面25cのいずれか一方に形成されていてもよい。この場合にも、双方にレジスト29が形成されていない場合に比べれば、第1の外部電極23と第2の外部電極25とを、所定の位置において所定量の半田27によって電気的且つ物理的に正確に接続することができる。
本発明は、上述した第1及び第2の実施形態に限定されるものではない。
例えば、積層体2の形状は、多角柱形状に限られず、円柱形状であってもよい。そして、積層体2において外部電極21が設けられる側面は、互いに対向するように位置する2つの側面に限られず、隣り合う2つの側面であってもよい。なお、積層体2が円柱形状である場合には、外部電極21は、互いに接触しない位置であれば、側面の任意の領域に設けられる。
また、第2の外部電極25は、積層方向に沿って矩形波状に延在するものに限られず、図7に示されるように、積層方向に沿って三角波状に延在するものであってもよいし、図8に示されるように、積層方向に沿って正弦波状に延在するものであってもよい。これらの場合には、積層方向と直交する方向において第2の外部電極25の幅が最大となる極値部分25dが頂部となる。
また、第1の内部電極11は、第2の側面2bに設けられる外部電極21と電気的に絶縁されるのであれば、第2の側面2bに露出してもよい。同様に、第2の内部電極13は、第1の側面2aに設けられる外部電極21と電気的に絶縁されるのであれば、第1の側面2aに露出してもよい。
第1の実施形態に係る積層型圧電素子の斜視図である。 図1に示された積層型圧電素子の断面構成を説明するための模式図である。 図1に示された積層型圧電素子の外部電極の正面図である。 図1に示された積層型圧電素子の断面構成を説明するための拡大模式図である。 外部電極における接続部の位置の一変形例を示す正面図である。 第2の実施形態に係る積層型圧電素子の断面構成を説明するための拡大模式図である。 外部電極の一変形例を示す正面図である。 外部電極の一変形例を示す正面図である。
符号の説明
1…積層型圧電素子、2…積層体、2a…第1の側面、2b…第2の側面、3,5…圧電体、11…第1の内部電極、13…第2の内部電極、23…第1の外部電極、23a…外側表面、25…第2の外部電極、25a…第1の部分(頂部)、25b…第2の部分、25c…内側表面、25d…極値部分(頂部)、27…半田、29…レジスト(半田絶縁層)、P…接続部。

Claims (8)

  1. 複数の圧電体と複数の内部電極とが交互に積層されてなる積層体と、
    前記積層体の側面に設けられ、所定の前記内部電極と電気的に接続された第1の外部電極と、
    前記第1の外部電極の外側に設けられ、前記積層体の積層方向に沿って波状に延在する平板状の第2の外部電極と、を備え、
    前記第1の外部電極と前記第2の外部電極とは、複数の接続部において半田により電気的且つ物理的に接続されており、
    前記第1の外部電極の外側表面及び前記第2の外部電極の内側表面のそれぞれには、少なくとも前記接続部が位置する部分を除いて半田絶縁層が形成されており、
    前記第1の外部電極の外側表面に形成された前記半田絶縁層と、前記第2の外部電極の内側表面に形成された前記半田絶縁層との間には、隙間が設けられていることを特徴とする積層型圧電素子。
  2. 前記接続部は、前記第2の外部電極上において直線状に位置していることを特徴とする請求項1記載の積層型圧電素子。
  3. 前記接続部は、前記第2の外部電極において隣り合う頂部間の中央部分に位置していることを特徴とする請求項2記載の積層型圧電素子。
  4. 前記接続部は、前記第2の外部電極上において千鳥状に位置していることを特徴とする請求項1記載の積層型圧電素子。
  5. 前記接続部は、前記第2の外部電極の頂部に位置していることを特徴とする請求項4記載の積層型圧電素子。
  6. 前記第2の外部電極は、前記積層方向に沿って矩形波状に延在することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の積層型圧電素子。
  7. 前記接続部は、前記第2の外部電極において前記積層方向に沿った第1の部分に位置していることを特徴とする請求項6記載の積層型圧電素子。
  8. 前記接続部は、前記第2の外部電極において前記積層方向と交差する方向に沿った第2の部分に位置していることを特徴とする請求項6記載の積層型圧電素子。
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