JP4246457B2 - 異形缶の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は異形缶、特にある特定な外径の円筒缶用の設備への適応性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、清涼飲料等の内容物が充填された金属製の円筒缶詰が用いられている。円筒缶詰は、例えばリベット止めされたタブを引き上げ、弱化線で囲まれた口部を破断し開口する金属製の蓋を備える。円筒缶詰は、長期保存が行え、熱効率が良くて温まり易い。また逆に、冷え易く、円筒形で転がり易いので、自動販売機で販売する容器として最適である。
【0003】
これらの缶詰には、底付きの胴部と蓋との二つの部品で構成されている2ピース缶詰や、図4に示されるような3ピース缶詰10がある。同図に示す3ピース缶詰10は、胴部12と、蓋14と、底蓋16の三つの部品で構成されている。これらの缶詰は、底蓋や蓋の大きさを小さくし缶詰を軽量化するため、通常は、胴部の端部を縮径し、直径の小さな蓋を装着させている。
【0004】
最近、前記缶詰においては、種々の目的で胴部を異形にした異形缶詰が注目されている。
異形缶詰としては、例えば清涼飲料等の内容物を充填し缶詰にした後の熱殺菌工程で、内容物の熱劣化を防ぐために、胴部に環状の凹部を施し、殺菌用加熱蒸気を胴部の間に素早く循環させ、加熱殺菌時間を短縮させたものがある。また加熱殺菌での内圧の変化に伴う胴部の変形を防止するために、胴部に環状のビード若しくは小さな多面体の凹凸を施し、胴部を補強した異形缶詰もある。また缶詰を開けると胴部が変位し、内容物のビールを泡立たせる異形缶詰もある。さらに拡販のために装飾効果を向上させた異形缶詰も散見される(例えば意匠登録第1045777号公報等参照)。
【0005】
このように異形缶詰によれば、一般的な円筒缶にはない優れた利点を付加することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、缶の製造設備、缶詰の製造設備、缶詰の自動販売機等の供給設備等の設備は、円筒缶用のものが主流であり、製造する円筒缶の直径や高さによって、それらの設備は型替えと称して変更される。したがって、異形缶、異形缶詰を製造するのに、円筒缶用の設備等からの変更点が多いと、負担が大きく、異形缶詰の普及の妨げとなる。
このため異形缶詰の普及の促進のためには、円筒缶用の設備からの変更点を少なくすることが非常に重要である。
【0007】
しかしながら、円筒缶用の設備に対する適応性に関しては、改善の余地が残されていた。
例えば胴部を異形にした缶に、蓋を装着するためのフランジを形成させ、該フランジに蓋を装着させるためには、例えば異形缶を搬送させるガイド等に改造を加える必要がある。また胴部を異形にした缶に内容物を詰め、蓋を装着させ、異形缶詰を製造する際、円筒形の胴部用の缶詰製造設備に改造を加える必要がある。さらに異形缶詰は、直線的に転がり難いため、自動販売機で販売すると、その内部で詰まってしまうおそれがある。
【0008】
これらの改造は、異形缶の外径や形状や高さによって、個々に対応しなければならないのが現状である。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は特に胴部の外径が約52.7mmの円筒缶用の設備に対して高い適応性を得ることのできる異形缶を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明にかかる異形缶の製造方法は、外径が約50.4mmの円筒状缶又は円筒状有底缶胴部の上部及び下部(端部を除く)に、それぞれの最大外径がほぼ同一外径で、該外径が約52.7mmとなるように、蓋部も含めて最も外方へ拡径した環状部を形成する工程と、前記環状部形成後の円筒状缶胴部の端部を、拡径あるいは縮径することなく、装着後の外径が約52.3mmとなるように蓋部、又は蓋部及び底部を装着する工程とを備えることを特徴とする。
【0010】
ここにいう異形缶とは、内容物が空の異形缶、さらに該異形缶に内容物が充填された異形缶詰を含めていう。
ここにいう底部とは、底部と一体になった胴部、蓋部の二つの部品で構成されている2ピース缶の底部をいう。
なお、本発明においては、前記胴部の端部を、拡径も縮径もさせずに、該胴部の端部に、装着後の外径が約52.3mmの前記蓋部を設けることが好適である。
【0011】
また、本発明においては、前記環状部の頂点が、前記蓋部若しくは底部から缶高の10%以上、20%以下の範囲内の位置に設けられていることが好適である。
すなわち、その第一の理由は、前記環状部の頂点が、蓋部若しくは底部からの缶高の10%よりも近い位置、或いは20%よりも遠い位置に設けられていると、円筒缶用の設備は、異形缶の環状部の頂点を支えられないことがある。これにより、異形缶の胴部を円筒形の胴部と同様に扱えないことがある。これに対し、前記環状部の頂点が、前記所定の範囲内の位置に設けられていると、円筒缶用の設備もほぼその位置で、異形缶の環状部の頂点を支えることができるので、異形缶の環状部を、円筒缶の胴部と同様に扱うことができるからである。
【0012】
またその第二の理由は、前記環状部の頂点が、蓋部若しくは底部から缶高の10%よりも近い位置に設けられていると、異形缶の環状部と一般的な円筒缶用の設備とが干渉することがある。特に一般的な円筒缶用のフランジャー、シーマー等の設備への適応性が低下してしまうことがある。これに対し、前記環状部の頂点が、蓋部若しくは底部からの缶高の20%よりも高い位置に設けられていると、環状部での転がり時の安定性が悪くなり、環状部で直線的に転がりにくくなる。これにより、円筒形の胴部と同様に扱うことができないことがあるからである。
【0013】
また本発明においては、外径約50.4mmの胴部を拡径した前記環状部の頂点の外径が約52.7mmであって、前記缶高が約104.7mmであり、該環状部の頂点が、該胴部の端部から約15mmの位置に設けられており、外径約50.4mmの該胴部の端部に設けられた前記蓋部及び底部の外径が約52.3mmであって、内容量が182mlであることが好適である。
このように本発明にかかる異形缶を構成することにより、胴部の外径が約52.7mmの円筒缶用の設備への適応性を向上させることができる。
【0014】
すなわち、本発明においては、外径約50.4mmの胴部の上部と下部とのそれぞれに、蓋部を含めて最も外方へ拡径させた環状部をほぼ同一外径の約52.7mmで設けることとした。このため本発明においては、胴部の上部と下部にそれぞれ設けた環状部が、外径約52.7mmの円筒形の胴部と同じ作用をする。したがって、本発明においては、外径約52.7mmの円筒形の胴部用の缶の製造設備、円筒缶詰の製造設備をほぼそのまま使用することができる。
しかも、本発明においては、前記環状部は、外径約52.7mm用の自動販売機内で、自動販売機の導出路と接し、あたかも車輪のように缶詰を直線的に回転移動するので、缶詰が詰まってしまうのを防ぐことができる。
【0015】
また本発明においては、胴部の端部を拡径も縮径もせずに蓋部を設けることにより、外径約52.7mmの胴部の端部を縮径させて装着させていた蓋をそのまま使用することができると共に、拡径した胴部による装飾効果を、よりきれいに得ることができる。また本発明においては、拡径した胴部の部分で容積が増加するので、同一の蓋径で胴部の端部を縮径させた外径約52.7mmの従来の円筒缶詰とほぼ同じ容積の異形缶詰を作ることができる。また本発明においては、胴部の端部を縮径させる工程を省略できる。
【0016】
また本発明においては、環状部の頂点を、蓋部若しくは底部から缶高の10%以上、20%以下の範囲内の位置に設けることにより、外径約52.7mmの円筒形の胴部用の缶製造設備、円筒缶詰の製造設備、円筒缶詰の自動販売機等で異形缶若しくは異形缶詰を支えることができる。このため、異形缶の胴部であっても、その位置で環状部の頂点が支えられるので、異形缶を円筒缶と同様に扱うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施形態について説明する。
図1〜2には本発明の一実施形態にかかる異形缶の概略構成が示されており、図1は本実施形態にかかる異形缶の正面図、図2は同様の異形缶の縦断面図である。なお、前記従来技術と対応する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。
同図に示す異形缶詰(異形缶)110は、3ピース缶を想定しており、胴部112と、蓋(蓋部)114と、底蓋116の三つの部品で構成されている。
【0018】
本実施形態においては、装飾効果を得るために、胴部112を拡径させている。
ここで、異形缶詰の普及のためには、円筒形の胴部用の缶製造設備、円筒缶詰の製造設備、円筒缶詰の自動販売機等の設備(以下、円筒缶用の設備という)からの変更点を少なくすることが重要である。例えば円筒形の胴部用の缶製造設備、円筒缶詰の製造設備をほぼそのまま使用し異形缶及び異形缶詰を製造できること、異形缶詰を円筒缶詰を販売する自動販売機で販売できること、異形缶詰が自動販売機内で詰まってしまうのを防ぐことが重要である。
【0019】
<環状部>
そこで、本発明において特徴的なことは、外径約52.7mmの円筒缶用の設備への適応性を得るために、胴部の上部と下部とのそれぞれに、蓋部も含めて最も外方へ拡径された環状部を、ほぼ同一外径で設けたことである。
このために本実施形態においては、前記胴部112が、上部の環状部118と、下部の環状部119を備える。
前記上部環状部118と、下部環状部119は、胴部112の上部と下部とのそれぞれに設けられている。
【0020】
前記上部環状部118と、下部環状部119は、蓋114も含めて最も外方へ、ほぼ同一外径で拡径されており、外径約52.7mmの円筒缶の外径とほぼ同一外径となっている。
このため上部環状部118、及び下部環状部119が、円筒缶の胴部と同じ作用をする。
【0021】
本実施形態においては、呼称径200径、実際の直径の寸法約50.4mm(2inch)(以下、200径という)の円筒缶の胴部を、呼称径202径、実際の直径の寸法約52.7mm(2&2/16inch)(以下、202径という)に拡径し、本実施形態にかかる異形缶詰110の環状部118,119の外径を、一般的な202径の円筒缶の同部の最大外径と同じにしており、一般的な202径の円筒缶詰と同じ取り扱いが行えるようにしている。
【0022】
したがって、本実施形態においては、異形缶詰110を取り扱うのに、一般的な202径の円筒缶用の設備をほぼそのまま使用することができる。
また一般的な異形缶詰は、自動販売機で販売すると、直線的に転がり難いため、自動販売機内で詰まってしまうおそれがある。すなわち、一般的な異形缶詰は、胴部の缶高方向の略中心部の外径が一番大きいので、自動販売機等では、その導出路と胴部の略中心部がガイド等と接しながら転がる。このとき、胴部の略中心部を軸とし端部方向に振り子のようなゆれが生じ、安定性が悪い。
【0023】
これに対し、本実施形態においては、胴部112の上部環状部118、及び下部環状部119の両方が、自動販売機内で導出路と接し、あたかも車輪のように異形缶詰110を直線的に回転移動させるので、異形缶詰110が自動販売機内で詰まってしまうのを防ぐことができる。
【0024】
<胴部の端部の径>
ここで、本実施形態においては、装飾効果を得るために、胴部を拡径しているが、これにより一般的な円筒缶に比較し内容量が変わってしまったのでは、一般的な円筒缶用の設備への適応性を低下させてしまうことがある。このために本実施形態においては装飾効果を得ながら、一般的な円筒缶の容積と同じ、ないし近い容積を得ることも重要である。
また従来の異形缶は、胴部の端部を縮径させているので、胴部の端部をきれいに装飾するのが困難なことがあった。
【0025】
そこで、本発明において、第二に特徴的なことは、胴部の端部をきれいに装飾すること等を目的として、胴部の端部を、拡径も縮径もさせずに、蓋部若しくは底部を設けたことである。
このために本実施形態においては、200径の胴部112の上部端部、下部端部を拡径も縮径もさせずに、胴部112の上部端部に、202径の円筒缶の端部を縮径させて装着させる200径用の蓋114を装着し、その下部端部に200径用の底蓋116を装着している。
【0026】
また本実施形態にかかる異形缶詰110の容積を、202径、190mlの円筒缶の容積とほぼ同じとなるように、200径の円筒缶の胴部を拡径し、環状部118,119の頂点を202径としている。異形缶詰110の内容量を、202径、190mlの円筒缶の内容量とほぼ同じ186mlとしている。
より具体的には、外径約50.4mmの胴部112を拡径した環状部118,119の頂点の外径を約52.7mmとしている。缶高約104.7mmとしている。環状部118,119の頂点を異形缶詰110の端面から約15mmの位置としている。外径約50.4mmの胴部112の端部に装着された蓋114の外径を約52.3mmとすることにより、内容量を182mlとしている。
【0027】
この結果、本実施形態においては、胴部112の端部を拡径も縮径もさせていないので、胴部112の端部に施した装飾が、胴部112の端部を縮径させた従来の缶詰のように歪んでしまうことなく、胴部112の端部まできれいに装飾することができると共に、蓋114と底蓋116に、202径の胴部の端部を縮径させて装着させる従来のものをそのまま転用することができる。
また本実施形態においては、拡径した胴部112による装飾効果を得ながら、同一の蓋径で胴部112の端部を縮径させた従来の円筒缶詰とほぼ同じ容積の異形缶詰を作ることができる。また本実施形態においては、胴部112の端部を縮径させる工程を省略することができる。
【0028】
<環状部の頂点の位置>
環状部の頂点の位置に関し、本発明者らが鋭意検討を行った結果、202径の円筒缶用の設備では、いずれも底面からの缶高の10%以上、20%以下の範囲内の位置で、缶若しくは缶詰を支えている点に着目した。そして、異形缶の胴部であっても、前記所定の範囲の位置で缶若しくは缶詰の環状部の頂点が支えることができれば、異形缶の胴部を円筒形の胴部と同様に扱うことができるを見出した。
【0029】
そこで、本発明において、第三に特徴的なことは、環状部の頂点を、蓋面若しくは底面からの缶高の10%以上、20%以下の範囲内の位置に設けたことである。
このために本実施形態においては、缶高約104.7mmの異形缶詰110に対し、上部環状部118の頂点を異形缶詰110の上部端部から約15mmの位置に成形し、下部環状部119の頂点を異形缶詰110の下部端部から約15mmの位置に成形している。
【0030】
例えば外径が約52.7mm、缶高が約104.7mmの異形缶詰では、蓋114の上面から環状部118の頂点までの距離、及び、底蓋116の下面から環状部119の頂点までの距離を、15mm以上、18mm以下の範囲に入るように形成すると、円筒缶用の設備は、異形缶、異形缶詰110を胴部112の環状部118,119で支えることができる。したがって、本実施形態においては、異形缶詰110の胴部112を円筒缶詰の胴部と同様に扱うことができるので、ほぼそのまま円筒缶用の設備を使用することができる。
【0031】
また環状部118,119の頂点が、蓋114若しくは底部116から、缶高の10%よりも近い位置に設けられていると、異形缶詰110の環状部118,119と202径の円筒缶用の設備とが干渉し、特に202径の円筒缶用のフランジャー、シーマー等の設備への適応性が低下してしまうことがある。これに対し、前記環状部118,119の頂点が、蓋114若しくは底蓋116から、缶高の20%よりも高い位置に設けられていると、環状部118,119での転がり時の安定性が悪くなり、例えば自動販売機内において環状部で直線的に転がりにくくなり、円筒缶の胴部と同様に扱うことができなくなることがあるからである。
【0032】
この点からも、本実施形態においては、環状部118,119の頂点は、蓋114若しくは底蓋116から、缶高の10%以上、20%以下の範囲内に位置することが、非常に好ましい。
【0033】
以上のように本実施形態にかかる異形缶詰によれば、200径の胴部を拡径し、胴部の上部と下部に、上部の環状部と下部の環状部を、202径でほぼ同一外径で設けている。したがって、本実施形態においては、拡径した胴部により装飾効果を得ることができると共に、環状部が202径の円筒缶の胴部と同じ作用をする。これにより、202径の円筒缶用の設備をほぼそのまま使用し、異形缶詰を取り扱うことができるので、202径の円筒缶用の設備への適応性を向上させることができる。
【0034】
また本実施形態においては、胴部の端部を拡径も縮径もさせていないので、胴部の端部に施した装飾が一般的な円筒缶詰、つまり胴部の端部を縮径させたもののように、歪んでしまうことがなく、胴部の端部まできれいに装飾することができる。このため本実施形態においては、拡径した胴部による装飾効果を、より得ることができる。また拡径した胴部の膨出凸条で容積が増加する。また202径の円筒缶詰、つまり同一の蓋径を有し、胴部の端部を縮径させたものとほぼ同じ容積の異形缶詰を作ることができる。また胴部の端部を縮径させる工程を省略することができる。
【0035】
さらに本実施形態においては、環状部の頂点が、蓋若しくは底蓋から、缶高の10%以上、20%以下の範囲内の位置に成形されているので、202径の円筒缶用の設備を使用することができる。これにより本実施形態においては、異形缶詰であっても、円筒形の胴部と同様の取り扱いが、より確実に行える。
なお、前記構成では、3ピース缶詰を例示したが、2ピース缶詰に適用することもできる。
【0036】
また前記構成では、胴部の拡径方式として、エキスパンド方式を採用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の拡径方式や、その組み合わせ方式を採用することもできる。
胴部の拡径方式としては、前記エキスパンド方式のほか、例えばエンボス方式、ビード方式、バルジ方式や、これらの方式を組み合わせた複合方式等が一例として挙げられる。
【0037】
前記エンボス方式は、外面に所望形状を凹設又は凸設させた円筒形のロールを、缶に挿入し、外面に所望形状を凸設又は凹設させたロールで胴部を挟み、両ロールの凹凸をかみ合わせ、間に挟まれた胴部に模様を刻設させるものである。
前記ビード方式は、業務用の大型缶詰の胴部を補強するために良く使われており、複数の環状凹凸若しくは単数の環状凹状を設けたロールとそれを受ける受けロールとで、胴部を挟むことによって、胴部に環状の凹凸を刻設させる方式である。
【0038】
前記バルジ方式は、円筒形の缶を、内面に所望形状を刻設した雌型に挿入し、缶の開口側から、強化ゴムの風船に液体を充填したものや液体を直接缶内に挿入し、該液体に圧力を加え、缶を雌型に押し付け、胴部を所望形状に変形させるものである。
また前記構成では、環状部として、上部環状部、下部環状部を設けた例について説明したが、前記上部環状部、及び下部環状部の外径とほぼ同一外径であれば、これらの環状部に加えて、さらに一又は二以上の環状部を胴部に設けることもできる。ただし、追加の環状部は、胴部における上部環状部と下部環状部との間に設けることが、例えばフランジャー、シーマー等の設備との干渉を防ぎ、円筒缶用の設備への適応性が得られ易い点で、特に好ましい。
【0039】
また本実施形態においては、発明の要旨の範囲内で、例えば図3に示されるように環状部318,319の頂点330,336の外径dmaxに比較し、胴部312の缶高方向の略中央部の外径dminを前記ビード方式によって凹ますことも、好ましい。なお、前記図1と対応する部分には符号200を加えて示し、説明を省略する。
【0040】
すなわち、円筒缶は、胴部の端部を除き、胴部の外径が同じである。そして製造設備においては、例えば隣り合う円筒缶詰同士が接触し合う状態の工程(例えば缶に内容物を充填し、該缶詰の加熱殺菌工程後の冷却水による冷却工程等)もあるが、円筒缶、円筒缶詰では、隣り合う胴部同士の隙間がほとんどない。
ここで、通常、前記冷却工程において冷却水は、缶詰に対し上方より当てられるので、冷却水のほとんどは、蓋或いは底蓋、その直ぐ近くの端部ばかりに当り、円筒缶詰の胴部まではうまく当らないことが多いので、冷却効率等が悪い。
【0041】
このように製造工程によっては、隣り合う缶、缶詰同士の胴部と胴部の間に隙間を作ることが非常に重要である。
そこで、本実施形態においては、製造設備内で隣り合う異形缶、異形缶詰の胴部同士の隙間を確実に作るため、図3に示すように環状部318,319の頂点330,336の外径dmaxに比較し、胴部312の缶高方向の略中央部の外径dminを凹ますことも好ましい。
【0042】
本実施形態においては、胴部312の略中央部の外径dminを、例えば環状部318,319の頂点330,336の外径dmaxに対し、0%以上、6%以下の範囲内で凹ますことが好ましい。
これにより、本実施形態においては、例えば異形缶に内容物を充填し、該異形缶詰の加熱殺菌工程後の冷却水による冷却工程等において、円筒缶、或いは円筒缶詰が隣り合っても、隣り合う円筒缶詰の環状部318,319の頂点330,336同士は接触するが、隣り合う円筒缶詰310の胴部312と胴部312の間(缶高方向の頂点330,336間)には、隙間を確実に設けることができる。このため、上方よりの冷却水は、円筒缶詰310の胴部312の略中央部まで良好に当り、さらには胴部312の下部の端部まで、例えば底蓋316のすぐ近くでうまく当たるので、円筒缶、円筒缶詰に比較し、冷却水による冷却効率を大幅に向上させることができる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を説明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
本実施例にかかる異形缶詰の製造方法を示す。
まずフォーミングを行う。
すなわち、予め外面に装飾や商標等が印刷され、内面に防食処理が施された厚さ0.22mm、縦108.7mm、横158.2mmの長方形の鋼鈑を円筒形に丸める。
【0044】
前記フォーミング後に溶接を行う。
すなわち、円筒形に丸められた鋼鈑の端部を僅かに重ね合わせ、該重合部を銅線電極で挟んで電気抵抗溶接する。
ここで、溶接機は、通常202径までの仕様であるが、本実施形態においては、溶接機を200径が溶接できるように改造している。
この結果、本実施形態においては、異形缶の形状に対する選択が増える。
【0045】
例えば本実施形態においては、後段のエキスパンド成形で外形を202径で製作することができる。また本実施形態においては、ネックを202径では成形できなかった113径(1&13/16inch)よりも小さい径に成形することができ、より小さな蓋を装着することが可能である。
前記溶接された重合部の内外面に防食処理を施し、本実施形態においてはエキスパンド方式で、外径が約50.4mmの円筒缶を異形缶に成形する。
【0046】
すなわち、該円筒缶の内側に、12ピースに分割し束ねた雄型を挿入する。該円筒缶内で12ピースの雄型を一斉に半径方向へ押し広げ、円筒缶を異形缶に成形する。
ここで、12ピースに分割した雄型のそれぞれの幅は、約10mmで、縦長のスティック状をしている。雄型の一つ一つの外面形状は、図1及び図2に示した異形缶詰110の側面の形状をしている。該雄型の水平面方向の形状は、成形完了後に異形缶の水平断面形状が略円形となるようにするため、円弧形をしている。
【0047】
したがって、本実施例において、エキスパンド方式で成形される異形缶の形状を、図1及び図2に示した異形缶詰110の形状に対応させて説明するが、前記円筒缶内で12ピースの雄型を一斉に半径方向に押し広げると、12ピースの雄型の外面形状が円筒缶の胴部112に移され、上方直線部120と下方直線部122の間で、円筒缶の胴部112が拡径され、膨出凸条124を形成する。さらに上方直線部120と下方直線部122の間で、雄型の外面形状で成形された膨出凸条124と相隣り合う膨出凸条124との間に、縦凹溝126が形成され、円筒缶は異形缶110に成形される。
【0048】
すなわち、異形缶110の形状は、上から順に、上方直線部120と、該上方直線部120に滑らかに続いて外方へ向かう傾斜部128と、該傾斜部128の頂点(上部環状部の頂点)130から下方へ向かってなだらかに窄むテーパ部132と、該テーパ部132から外方へ向かう緩傾斜面部134と、該緩傾斜面部134の頂点(下部環状部の頂点)136から内方へ向かう急傾斜面部138と、該急傾斜面部138から滑らかなに続く下方直線部122とからなる形状をしている。
【0049】
前記異形缶110の上方直線部120と下方直線部122の外径は、円筒缶の外径のままの約50.4mmであり、頂点130,136の外径は、それぞれ同一の外径を有しており、約52.7mmとなっている。頂点130,136は、縦凹溝126で不連続になっているものの、最も外方へ拡径した実質的に環状部118,119を形成させている。
また異形缶110の上部端面から頂点130までの距離、及び異形缶110のもう一つの端面、すなわち下部端面から頂点136までの距離は、約15mm以上、18mm以下の範囲内に入っている。
【0050】
つぎに、このように成形された異形缶110の両端に、フランジャー(図示省略)でフランジを形成させる。該フランジの一方に、タブを引き上げ弱化線で囲まれた口部を破断し開口する金属製の蓋114を、シーマー(図示省略)で装着させる。このとき、異形缶110のフランジに装着された蓋114の外径は、約52.3mmになっている。
【0051】
前述のように異形缶110にフランジを成形し蓋114を装着するとき、異形缶110の環状部118,119の頂点130,136の外径が、約52.7mmとなっている。このように異形缶110の缶高は、外径約52.7mmの円筒缶とほぼ同じ缶高になっているので、本実施形態にかかる異形缶110の製造時、フランジャーとシーマーとしては、外径が約52.74mmの円筒缶用のフランジャーとシーマーを使用することができる。
【0052】
この後、蓋114を装着させた異形缶に清涼飲料等を充填し、開口している缶口のフランジに底蓋116を装着し、異形缶詰を完成する。これを異形缶詰110とする。
このとき、底蓋116の外径も蓋114の外径と同様に約52.3mmになっている。底蓋116の下面から蓋114の上面までの該異形缶詰110の高さは、104.7mmとなっており、内容量は182mlである。
【0053】
異形缶の胴部112の上部と下部にそれぞれ設けた環状部118,119の頂点130,136での外径は52.7mmである。異形缶の缶高が外径約52.7mmの円筒缶の缶高と同じであるので、環状部118,119が円筒缶の胴部と同じ作用をし、本実施例にかかる異形缶の製造時に、約52.7mmの一般的な円筒缶用の充填機とシーマーを使用することができる。
このように本実施例においては、缶胴112の元径を200径とし、現行202径190ml缶のネック径と同じとしている。したがって本実施例においては、フランジ加工をすれば、蓋巻締め部が、現行缶、例えば202径190ml缶と同じ形状となる。
【0054】
これにより本実施例においては、製缶側のフランジャー、シーマは、大幅な改造を必要とすることなく、また客先の円筒缶用の設備に関しても大きな改造を必要とすることなく、本実施例にかかる異形缶、異形缶詰110を製造することができる。また製缶会社において新設備をする際、ネック設備が不要となる。
このように外径が約52.7mm、缶高が約104.7mmでは、蓋114の上面から頂点130までの距離、及び底蓋116の下面から頂点136までの距離を、それぞれ15mm以上、18mm以下の範囲に入るように形成しているので、ほぼそのまま202径の円筒缶用の設備を使用することができる。
【0055】
また図4に示した一般的な円筒形胴部12を備えた3ピース缶詰10は、厚さ0.18mm、縦108mm、横165.7mmの長方形の鋼板を丸め胴部12の外径を52.7mmとし、胴部12の両端を絞り込み、装着後の外径が52.3mmの蓋14と底蓋16を装着しており、内容量は190mlである。これに対し、本実施例の異形缶は、一般的な円筒形胴部12を備えた3ピース缶詰10と同じ、外径が52.3mmの蓋114と底蓋116を装着し、頂点130,136の外径を、前記図4に示した円筒缶詰10の胴部12の最大外径とほぼ同じ52.7mmとしている。このため本実施例の異形缶、異形缶詰110を、円筒缶用の設備で、202径の円筒形の3ピース缶詰10と同じ取り扱いができる。
【0056】
このように本実施例においては、200径缶胴を、202径190mlの円筒缶詰とほぼ同じサイズの異形缶詰110としている。すなわち、本実施例においては、200径の缶胴を202径に拡径し、異形缶の最大外径を、一般的な202径の円筒缶と同じにしている。すなわち、異形缶の胴部112にて、上部環状部118と下部環状部119の少なくとも2ヶ所を202径にしている。
この結果、本実施例においては、客先等のガイド、搬送等の202径の円筒缶用の設備にあまり大きな改造を必要としない。また本実施例においては、異形缶、異形缶詰を、202径の円筒缶とほぼ同様に取り扱うことができるので、ベンダーに、例えば202径190mlの円筒缶と同じように入れることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる異形缶によれば、200径の胴部を拡径し、また胴部の上部と下部とのそれぞれに、蓋部も含めて最も外方へ拡径された環状部を、ほぼ同一外径の202径で設けることとした。
この結果、本発明においては、拡径した胴部により装飾効果を得ることができると共に、環状部が、円筒形の胴部と同じ作用をするので、202径の円筒缶用の設備への適応性を向上させることができる。
また本発明においては、前記胴部の端部を拡径も縮径もさせずに、蓋部を設けることにより、胴部による装飾効果と、202径の円筒缶用の蓋をそのまま使用することができると共に、設備への適応性を、さらに向上させることができる。また本発明においては、前記環状部の頂点が、前記蓋部若しくは底部からの缶高の10%以上、20%以下の範囲内の位置に設けられることにより、202径の円筒缶用の設備への適応性を、さらに向上させることができる。
また本発明においては、搬送用のカートンボックスを202径の円筒缶詰用のものをそのまま転用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる異形缶詰の一例を示した正面図である。
【図2】図1に示した異形缶詰の縦断面図である。
【図3】本実施形態にかかる異形缶詰の変形例の説明図である。
【図4】一般的な3ピース缶詰の一例を示した正面図である。
【符号の説明】
110 異形缶詰(異形缶)
112 胴部
114 蓋部
116 底蓋(底部)
118 上部環状部
119 下部環状部
Claims (3)
- 外径が約50.4mmの円筒状缶又は円筒状有底缶胴部の上部及び下部(端部を除く)に、それぞれの最大外径がほぼ同一外径で、該外径が約52.7mmとなるように、蓋部も含めて最も外方へ拡径した環状部を形成する工程と、
前記環状部形成後の円筒状缶胴部の端部を、拡径あるいは縮径することなく、装着後の外径が約52.3mmとなるように蓋部、又は蓋部及び底部を装着する工程と
を備えることを特徴とする異形缶の製造方法。 - 請求項1記載の異形缶の製造方法において、前記上部及び下部の環状部の頂点が、いずれも前記蓋部もしくは底部から缶高の10%以上、20%以下の範囲内の位置となるように、前記環状部を形成することを特徴とする異形缶の製造方法。
- 請求項1又は2記載の異形缶の製造方法において、外径約50.4mmの前記胴部を拡径した前記環状部の頂点の外径が約52.7mmであって、前記缶高が約104.7mmであり、該環状部の頂点が、該胴部の端部から約15mmの位置に設けられており、外径約50.4mmの該胴部の端部に設けられた前記蓋部の外径が約52.3mmであって、内容量が182mlである異形缶とすることを特徴とする異形缶の製造方法。
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