JP4246041B2 - 自律移動装置 - Google Patents

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本発明は、距離センサによって検知した壁形状と内部に記憶した地図情報とを比較することにより、自己位置を認識・補正しながら移動し、所望の動作を達成する自律移動装置に関する。
従来から自律移動装置においては、装置と床面との距離を検知する床面検知センサを用いて床面の凹部を検出し、迂回あるいは停止することにより転倒を防止するものが知られている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。また、床面の凹部を検出したとき、車体の速度が所定値以下である場合は、非常停止を行わないようにした走行車両の制御方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。また、自律移動装置が段差に進入する際、段差に対する進入角(段差稜線部と装置の移動方向との相対角度)を検出し、誤った角度で段差に進入した場合は、装置の走行を停止させるように構成された自律移動装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2002−366226号公報 特開2002−323926号公報 特開平9−62354号公報 特開平8−271227号公報
しかしながら、上記各特許文献に示されたような手法では、段差検知センサが所定値よりも大きな凹部を検知すると、自律移動装置が通過可能であるにも関わらず、凹部を回避したり停止してしまい、どうしても通り抜けを必要とする凹部に対して、適切な対応をとることができなかった。また、凹部を検知すると走行速度を低下させる制御をするものがあるが、移動装置が落下・転倒する虞があるような大きな段差に対しては、速度を低下させても非常に危険であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、凹部のある床面において車体が転倒あるいは走行不能になることを防止しながら、通過可能な所定の凹部に対しては、凹部を検出したとしても走行を継続する対応をとることができる自律移動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、走行する領域の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、障害物の情報及び自己の位置を認識するための情報から成る環境情報を取得する環境情報取得手段と、走行を行うために装置を駆動する走行駆動手段と、環境情報取得手段によって取得された情報と地図情報記憶手段が記憶している地図情報とを比較して自己の位置を認識する自己位置認識手段と、この自己位置認識手段によって認識された自己の位置に基づいて、走行駆動手段を制御する走行制御手段とを有し、障害物を回避しながら自律走行する自律移動装置であって、環境情報取得手段は、障害物又は壁面との水平距離を測定し、周辺の環境形状を認識する距離センサと、路面に存在する凹部の深さを検知する路面センサとから成り、地図情報記憶手段は、予め設定された走行領域の地図情報中に、所定の深さ以上でかつ自律移動装置が走行可能な凹部と、その凹部がある場所とを対応させて予め記憶し、走行制御手段は、自律移動装置が走行中に、路面センサによって所定深さ以上の凹部が検知されたとき、その検知された凹部が地図情報に予め記憶されている走行可能な凹部であると判断でき、かつ、距離センサによって認識された環境形状が該凹部に対応させて地図情報中に記憶した場所のものと一致する場合には、そのまま走行を続けるように走行駆動手段を制御し、それ以外の場合には、その場で停止、又は予め決めた一定量後退して停止するように走行駆動手段を制御するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の自律移動装置において、走行する領域は、エレベータの籠とエレベータホールを含み、地図情報記憶手段が記憶する凹部は、走行領域にあるエレベータの籠とエレベータホールのフロアとの間隙を含み、距離センサで認識された環境形状は、エレベータ籠内の壁面形状又はエレベータホールの壁面形状を含むものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の自律移動装置において、走行制御手段は、自律移動装置がエレベータから降籠する際に、該装置がエレベータの籠とエレベータホールのフロアとの間隙の位置に接近したとき、路面センサによって検出される情報を無視するものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の自律移動装置において、走行制御手段は、自律移動装置が予め地図情報に記憶されている凹部近傍に接近したとき、装置の走行速度を通常速度よりも低速の予め設定された速度に制御するものである。
請求項5の発明は、請求項1に記載の自律移動装置において、走行制御手段は、路面センサによって検出された凹部が予め地図情報に記憶されてた凹部と判断でき、かつ、距離センサで認識された環境形状がその凹部に対応して記憶したものと一致する場合には、自律移動装置が該凹部から予め設定した距離以上走行するまで、装置の走行速度を通常速度よりも低速の予め設定された速度に制御するものである。
請求項6の発明は、請求項1に記載の自律移動装置において、地図情報には、走行経路周辺の落下する可能性のある危険個所に関する危険環境情報が付加されており、自律移動装置が走行中に、路面センサによって所定深さ以上の凹部が検知されたとき、走行制御手段は、危険環境形状を検索し、距離センサによって認識された環境形状に相当する危険環境情報が存在すれば、自律移動装置を停止させるものである。
請求項7の発明は、請求項1に記載の自律移動装置において、走行領域内の特定の領域においては、走行エリアに応じて、路面センサの凹部を検知する機能を使用しないことを選択可能としたものである。
請求項1の発明によれば、路面センサによって検知された凹部が地図情報に記憶されており、かつ、距離センサによって認識された環境形状が地図情報中に記憶したものと一致する場合には、そのまま走行を続け、それ以外の場合は停止するので、自律移動装置が走行可能な凹部以外は停止することになり、自律移動装置が階段や穴などに転落することがなくなる。また、距離センサによって認識された環境形状と、地図情報記憶手段に記憶している地図情報とを照合しながら、走行継続についての判断を行うので、自律移動装置が自己位置を喪失していても、凹部に転落することがない。また、予め決めた一定量だけ後退して停止するので、自律移動装置は、安全な位置まで退避することができ、停止後の安全を確保することができる。
請求項2の発明によれば、エレベータの籠とエレベータホールのフロアとの間隙、及びエレベータ籠内の壁面形状又はエレベータホールの壁面形状から自己位置を認識するので、階段等をエレベータと誤認することがなくなり、階段から転落する虞がなくなる。特に、自律移動装置が無人のエレベータに乗籠しようとするときに有効である。
請求項3の発明によれば、エレベータ降籠時に、路面センサによって検出される情報を無視するので、エレベータホールに人や物があって、記憶した環境形状が認識されない場合でも、混乱することなくスムーズな降籠が可能となる。
請求項4の発明によれば、自律移動装置が地図情報に記憶されている凹部の近傍に達したとき、その走行速度を通常速度よりも低速に制御するので、凹部直前において走行制御手段の処理時間を確保することができ、停止処理が間に合わず自律移動装置が凹部に転落することを防止できる。
請求項5の発明によれば、走行可能な凹部を通過する際に、走行速度を通常速度よりも低速に制御するので、凹部を走行する際の衝撃を緩和することが可能になる
請求項6の発明によれば、地図情報記憶手段が危険環境情報を記憶しているので、自律移動装置が自己位置を見失って正規の経路を逸脱し、路面センサで凹部を検出した場合であっても、重大なトラブルになりそうな危険個所を確実に検出し、停止することができる。
請求項7の発明によれば、路面センサの検知機能を使用するか否かを、走行エリアに応じて選択可能であるので、例えば網目状の路面等、隙間があっても落下の危険がないことが予め分っている場所を通過する場合に、停止することなくスムーズに走行できる。
本発明を実施するための最良の実施形態による自律移動装置について図面を参照して説明する。図1は病院等において自律走行により薬品や医療器具を搬送する自律移動装置の側面を示している。自律移動装置1の前進方向は、矢印2によって示される。自律移動装置1は、自律移動装置1を駆動する駆動車輪3と、車体を支えるために駆動車輪3の前後に設けられた自在キャスタ4と、自律移動装置1の自律走行時における各種制御を司る走行制御部(地図情報記憶手段、自己位置認識手段、走行制御手段)5と、ユーザが各種の指示を入力するための入力指示部6と、自律移動装置1の前部に配置され、障害物又は壁面との水平距離を測定するスキャン型距離センサ(環境情報取得手段)7と、自律移動装置1の側方向の障害物を検知する障害物検知センサ8と、床面Rの凹部を検知する床面検知センサ(路面センサ、環境情報取得手段)9と等によって構成されている。
図2は、自律移動装置1の各車輪及び床面検知センサ9の配置を示している。駆動車輪3は、車体の略中央の左右に同軸に対向配置され、駆動用モータ3a(図3参照)によって回転駆動される。左右の駆動車輪3を同じ速度で同一方向に回転させると自律移動装置1は前進・後退動作を行うことができ、左右の駆動車輪3を逆方向に回転させると自律移動装置1はその場で旋回動作を行うことができる。自在キャスタ4は、自律移動装置1の安定性を保つために、駆動車輪3の前後に設けられており、自律移動装置1がその場旋回を円滑に行なえるように、自律移動装置1のシャーシに対して転回自在に取り付けられている。
床面検知センサ9は、自律移動装置1の前進方向にある凹部14を検出するように、自律移動装置1の前方下部に配置されている。また、自律移動装置1が旋回走行中であっても、常に進行方向の前方の床面形状を検出することができるように、別の床面検知センサ9aが自在キャスタ4の支持部に取り付けられている。床面検知センサ9,9aの取付角は、路面に対して垂直(鉛直)であってもよいが、自律移動装置1が走行する領域の床面Rに存在する凹部14の深さZ及び幅Wに応じて適宜設定することができる。本実施例では、走行中において凹部14を比較的早い段階で検出できるように、床面検知センサ9は前方に向けて傾斜されて搭載されている。このように搭載された床面検知センサ9又は床面検知センサ9a(以下、床面検知センサ9とする)は、自律移動装置1の走行中に、矢印方向Aに光を照射し、床面Rとの距離を測定する。床面Rに凹部14が存在するときは、床面検知センサ9,9aと床面Rとの距離が変化するため、凹部14の深さZ及び幅Wを検知することができる。
図3は、走行制御部5と上記各種センサ等のブロック構成を示している。走行制御部5は、走行する領域の地図情報を予め記憶しており、入力指示部6から目的地が入力されると、目的地までの経路を生成し、駆動用モータ3aの回転を制御して、自律移動装置1を生成した経路に沿って走行させる。走行前及び走行中において、走行制御部5は、スキャン型距離センサ7及び障害物検知センサ8によって検知される周辺の環境情報と、上記記憶した地図情報とを照合することにより、自己位置を認識し、障害物を回避しながら目的地まで駆動用モータ3aの回転を制御する。
以上のような構成を有する自律移動装置1の自律走行動作について説明する。まず、入力指示部6の操作により目的地が指定されると、走行制御部5は目的地までの経路を自動的に生成し、駆動用モータ3aの回転を制御して、自律移動装置1が経路に沿って走行するよう走行制御を行う。このとき、スキャン型距離センサ7及び障害物検知センサ8は、一定時間毎に、自律移動装置1の周囲の障害物や壁等を検知し、その検知信号を走行制御部5に出力する。
図4は、壁11に囲まれた走行経路12にある自律移動装置1が、スキャン型距離センサ7を用いて自己位置を認識する様子を示している。スキャン型距離センサ7は、水平方向に放射状にレーザ光Lを走査させて、障害物10又は壁11との水平距離を測定することにより、周辺の環境形状(2次元的配置)13を認識する。レーザ光Lの走査範囲は、自律移動装置1の前進方向2に対して±90°の範囲とされ、この走査範囲内で一定角度毎にレーザ光Lを照射することにより、自律移動装置1から見た前方領域の環境形状13に関する検知信号を取得し、これを走行制御部5に出力する。
スキャン型距離センサ7から障害物10及び壁11等の環境形状13に関する検知信号が入力された走行制御部5は、記憶している地図情報と、スキャン型距離センサ7から入力された検知信号とを照合させて、自己位置を認識し、この認識した自己位置を必要に応じて補正する。
図5は、走行制御部5が記憶している地図情報上の環境形状23により定義される走行経路22と、スキャン型距離センサ7によって検知された環境形状13とを示している。走行経路22は、図4に示した走行経路12に対応するものであり、壁11に相当する環境形状23が含まれ、人体等の障害物10に関する環境形状は除かれている。また、走行経路22には、自律移動装置1の自己位置24が示されている。上述したように、スキャン型距離センサ7によって、一定時間毎に環境形状13が計測されており、走行制御部5は、予め記憶している地図情報の中の環境形状23とスキャン型距離センサ7によって計測された環境形状13とを照合させることにより自己位置を認識する。このような地図情報の中の環境形状23と計測によって得られた環境形状13との照合による自己位置の認識は一定時間毎に行われ、これにより、走行制御部5は、自己位置24を適宜補正しながら、目的地までの経路を自動的に生成し、走行することができる。
また、自律移動装置1は、走行中、スキャン型距離センサ7及び障害物検知センサ8により周囲の障害物を検知し、走行経路12上に障害物が存在する場合には障害物を回避しながら、自動的に目的地まで走行する。
自律移動装置1の走行中においては、床面検知センサ9又は床面検知センサ9a(以下、床面検知センサ9とする)は、床面Rまでの距離を測定することにより床面Rの凹部14を検知し、予め決められた深さ以上の凹部又は予め決められた幅以上の凹部を検知すると、その検知信号を走行制御部5に出力する。走行制御部5は、床面検知センサ9によって検知された凹部が地図情報に記憶した凹部と一致するかを判断し、その結果に基づいて自律移動装置1の走行を制御する。この判断にあたっては、スキャン型距離センサ7及び障害物検知センサ8によって認識した周辺の壁等の環境形状と地図情報に記憶した環境形状との照合結果も併用される。すなわち、スキャン型距離センサ7及び障害物検知センサ8によって認識した凹部周辺の環境形状が地図情報に記憶した環境形状と一致すると判断した場合は、そのまま走行を継続し、両者が一致しない場合は、自律移動装置1の走行を停止させる。
図6は、自律移動装置1の走行経路の一例として、壁31に囲まれ、2つの凹部14,15を有する走行経路32を示している。自律移動装置1の内部地図には、これに対応する走行経路42が記憶されている。この場合、地図情報の中の走行経路42には、凹部14に相当する凹部16が記憶されており、凹部15に関する情報は記憶されてないものとする。自律移動装置1は、走行経路32を走行する際、まず床面検知センサ9によって凹部14を検出する。このとき、走行制御部5は、床面検知センサ9によって検出された凹部14が内部の地図情報に記憶している凹部16と一致し、スキャン型距離センサ7で認識された環境形状33が地図情報の中の凹部16の周辺の環境形状43と一致すると判断できれば、そのまま走行を継続して凹部14を通過する。その後、床面検知センサ9が凹部15を検知したとき、走行制御部5は、地図情報中に凹部15に相当する凹部が存在しないと判断し、自律移動装置1の転倒を防止するために走行を停止させる。このとき、仮に凹部15の形状が地図情報中の凹部16と類似しており、走行制御部5が凹部15を凹部16に相当すると誤って推定した場合であっても、凹部15の手前においてスキャン型距離センサ7で認識された環境形状が凹部16に対応して予め記憶した地図の環境形状43と一致しないことから、走行制御部5は、凹部15が地図情報に記憶した凹部16に相当しないと判断することができる。このように、走行制御部5は、地図情報に凹部15に相当する凹部が存在しないと判断した場合には、自律移動装置1を一旦停止させ、予め定められた一定距離だけ後退させた後、完全に停止させる。これは、停止後、何らかの理由によりバランスを崩して凹部15に落下するような危険を回避するためのもので、このように、自律移動装置1が一定距離だけ後退して停止することにより、安全に待機することが可能になる。
図7は、凹部14を通過する際の自律移動装置1の動作を示している。自律移動装置1が高速で移動している場合、停止処理が間に合わずに凹部に落下する虞がある。そこで、本実施例では、走行制御部5は、スキャン型距離センサ7で認識された環境形状33に基づいて得られた自己位置が地図情報中の凹部16に接近したとき、自律移動装置1の走行速度を、処理時間が十分に確保できるように、通常速度よりも低速に予め設定された速度νMINに減速するように制御する。
また、自律移動装置1の速度が十分低速でなければ凹部14を乗越える際の衝撃により、自律移動装置1又は凹部14が損傷する虞がある。そこで、凹部14を乗越えるときには、走行制御部5は、自律移動装置1が凹部14の手前から一定距離以上を走行するまでの低速走行区間において、通常速度よりも低速に予め設定された速度νMINで走行するように制御する。
自律移動装置1は、凹部14を通過する際に、凹部14(原点O)から距離DSの位置まで接近する(減速区間に進入する)と、減速を開始する。このときの自律移動装置1の速度をνENTとする。また、凹部14の前方又は後方には、それぞれ距離DLの低速走行区間が設定されており、この区間では、自律移動装置1は速度νMINで走行する。すなわち、自律移動装置1は、図中の減速区間において、速度をνENTからνMINまで減速し、その後の低速走行区間を通常より低速の速度νMINで走行する。
凹部14を通過する際の自律移動装置1の動作について、図8を参照して説明する。自律移動装置1が低速走行区間内又は減速区間内に進入したとき(#1においてYES)、自律移動装置1の速度νを位置χの関数として算出し、その速度になるように自律移動装置1を制御する(#2)。このとき、速度νは、次式
ν=(νENT−νMIN)χ/(DS−DL
によって算出される。そして、速度νがνMINよりも小さくなれば(#3においてYES)、速度νをνMINに制御して低速区間を走行する(#4)。
自律移動装置1が速度νMINで凹部14に接近し、床面検知センサ9が凹部14を検知すると(#5においてYES)、走行制御部5は検知された凹部14が予め記憶した地図情報に記憶した走行可能な凹部16に相当するかを判断する(#6)。凹部14が凹部16に相当すると判断され(#6においてYES)、さらにスキャン型距離センサ7で認識された環境形状33が、凹部16に対応して予め記憶した地図の環境形状43と一致する場合には(#7においてYES)、凹部14が通行可能な凹部であると判断し、そのまま通過する(#8)。
一方、凹部14に相当する凹部が存在しないとき(#6においてNO)、又はスキャン型距離センサ7で認識された環境形状33が地図の環境形状43と一致しないときは(#7においてNO)、一旦停止し(#10)、予め定められた一定距離だけ後退した後(#11)、安全な場所で完全に停止する(#12)。なお、自律移動装置1が低速走行区間又は減速区間に進入することなく(#1においてNO)、床面検知センサ9によって凹部15が検知されたときは(#9においてYES)、#10に移行する。また、#5,#9において凹部が検知されなかったときは(#5,#9においてNO)、#1に戻る。
図9は、エレベータの籠17の壁35、エレベータホール18の壁36によって囲まれた走行経路37と、それに対応する地図情報中の走行経路47を示している。一般的に、エレベータの籠17は、エレベータホール18に対して入り込んだ位置にあり、同様に廊下に対して入り込んだ位置にある階段と混同しやすく、このような場所では、自律移動装置1は自己位置を見失いがちになる。そこで、本実施例では、走行制御部5は、走行経路47の地図情報として、実際の籠17に相当する籠57、エレベータホール18に相当するエレベータホール58、籠17とエレベータホール18との間隙19に相当する間隙59、及び壁35,36に相当する環境形状60を記憶している。
自律移動装置1が籠17に乗籠する際には、床面検知センサ9が間隙19を検知するとともに、スキャン型距離センサ7が籠17の環境形状61を認識する。そして、床面検知センサ9に検知された間隙19と、地図情報に記憶した間隙59とが一致し、かつスキャン型距離センサ7に認識された籠17の環境形状61と地図情報に記憶した籠57の環境形状60とが一致するとき、走行制御部5は、自律移動装置1がエレベータの直前に位置していると判断し、間隙19を乗越えて籠17に乗り込むように駆動用モータ3aを制御する。一方、床面検知センサ9に検知された間隙19と地図情報に記憶した間隙59、又は、スキャン型距離センサ7に認識された壁面形状61と地図情報に記憶した籠57の環境形状60のいずれかが一致しないときは、走行制御部5は自己位置を見失ったと判断し、自律移動装置1の走行を停止させる。これにより、自律移動装置1が階段をエレベータと誤認して、自己位置を見失ったまま走行し、階段から落下することがなくなる。
一方、自律移動装置1がエレベータの籠17から降りる場合においては、間隙19の位置で検出される床面検知センサ9の情報を無視する。これにより、間隙19は存在しないものと扱われるので、籠17、又はエレベータホール18内に人や物があり、スキャン型距離センサ7で認識された環境形状61が予め記憶した地図情報の環境形状60と一致しない場合でも、自律移動装置1は停止することなく降籠することができる。
また、走行制御部5は、自律移動装置1が落下する可能性のある個所の周辺の環境形状を、危険環境情報として地図情報中に付加して記憶している。そして、床面検知センサ9が凹部を検出し、その検出した凹部が自律移動装置1の通行可能な凹部かどうかを判断する際には、上述した判断方法に加え、危険環境情報も合わせて判断する。すなわち、床面検知センサ9によって検出された凹部周辺においてスキャン型距離センサ7によって認識された環境形状が危険環境情報に合致する場合には、走行制御部5は、たとえ検出された凹部が予め地図に記憶された凹部だと判断し得るときであっても、自律移動装置1の走行を停止させる。これにより、自律移動装置1が自己位置を見失って正規の経路を逸脱した状態で走行し、床面検知センサ9が凹部を検出した際に、その凹部が階段等の落下危険性のある凹部であるにも関わらず、走行制御部5が通過可能な凹部であると誤認して自律移動装置1の走行を継続させて、自律移動装置1が落下することを防ぐことができる。
また、自律移動装置1は、走行エリアに応じて、床面検知センサ9の検知機能を使用するか否かを選択できるように構成されている。これによって、例えば自律移動装置1が網目状の路面を走行するような場合等、床面検知センサ9が凹部を検知しても落下の危険がないことが予め分っている場合には、床面検知センサ9の検知機能を停止させて、網の隙間を路面の凹部であると誤認することを防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、スキャン型距離センサ7は、障害物又は壁面との水平距離を測定することが可能な他の距離センサに置き換えることができる。また、図8において、検知された凹部に相当する凹部が地図情報にないとき(#6においてNO)、又は、スキャン型距離センサ7で認識された環境形状が地図情報の環境形状と一致しないときは(#7においてNO)、#9及び#10を経由することなく、#11に移行し、その場で停止するように制御しても構わない。また、走行経路中に凸部が存在する場合にも、上述した凹部が存在する場合と同等の動作をするように構成されていてもよい。
本発明の一実施形態による自律移動装置の側面図。 床面検知センサの配置を示す側面図。 同装置の制御系のブロック図。 スキャン型距離センサによって環境情報を取得する要領を示す平面図。 スキャン型距離センサで認識された環境形状と地図情報に記憶している環境情報を照合する要領を示す図。 複数の凹部を有する走行経路を通過する際の同装置の動作を示す平面図。 凹部を通過する際の同装置の速度制御の要領を示す側面図。 凹部を通過する際の同装置の動作を示すフローチャート。 エレベータに乗り込む際の同装置の動作を示す平面図。
符号の説明
1 自律移動装置
3a 駆動用モータ(走行駆動手段)
5 走行制御部(地図情報記憶手段、自己位置認識手段、走行制御手段)
7 スキャン型距離センサ(距離センサ)
9 床面検知センサ(路面センサ)

Claims (7)

  1. 走行する領域の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、障害物の情報及び自己の位置を認識するための情報から成る環境情報を取得する環境情報取得手段と、走行を行うために装置を駆動する走行駆動手段と、前記環境情報取得手段によって取得された情報と前記地図情報記憶手段が記憶している地図情報とを比較して自己の位置を認識する自己位置認識手段と、この自己位置認識手段によって認識された自己の位置に基づいて、前記走行駆動手段を制御する走行制御手段とを有し、障害物を回避しながら自律走行する自律移動装置であって、
    前記環境情報取得手段は、障害物又は壁面との水平距離を測定し、周辺の環境形状を認識する距離センサと、路面に存在する凹部の深さを検知する路面センサとから成り、
    前記地図情報記憶手段は、予め設定された走行領域の地図情報中に、所定の深さ以上でかつ自律移動装置が走行可能な凹部と、その凹部がある場所とを対応させて予め記憶し、
    前記走行制御手段は、
    自律移動装置が走行中に、前記路面センサによって前記所定深さ以上の凹部が検知されたとき、その検知された凹部が前記地図情報に予め記憶されている走行可能な凹部であると判断でき、かつ、前記距離センサによって認識された環境形状が該凹部に対応させて前記地図情報中に記憶した場所のものと一致する場合には、そのまま走行を続けるように前記走行駆動手段を制御し、それ以外の場合には、その場で停止、又は予め決めた一定量後退して停止するように前記走行駆動手段を制御することを特徴とする自律移動装置。
  2. 前記走行する領域は、エレベータの籠とエレベータホールを含み、
    前記地図情報記憶手段が記憶する凹部は、走行領域にあるエレベータの籠とエレベータホールのフロアとの間隙を含み、距離センサで認識された環境形状は、エレベータ籠内の壁面形状又はエレベータホールの壁面形状を含むことを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。
  3. 前記走行制御手段は、自律移動装置がエレベータから降籠する際に、該装置がエレベータの籠とエレベータホールのフロアとの間隙の位置に接近したとき、路面センサによって検出される情報を無視することを特徴とする請求項2に記載の自律移動装置。
  4. 前記走行制御手段は、自律移動装置が予め地図情報に記憶されている凹部近傍に接近したとき、装置の走行速度を通常速度よりも低速の予め設定された速度に制御することを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。
  5. 前記走行制御手段は、前記路面センサによって検出された凹部が予め地図情報に記憶されてた凹部と判断でき、かつ、前記距離センサで認識された環境形状がその凹部に対応して記憶したものと一致する場合には、自律移動装置が該凹部から予め設定した距離以上走行するまで、装置の走行速度を通常速度よりも低速の予め設定された速度に制御することを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。
  6. 前記地図情報には、走行経路周辺の落下する可能性のある危険個所に関する危険環境情報が付加されており、自律移動装置が走行中に、前記路面センサによって前記所定深さ以上の凹部が検知されたとき、前記走行制御手段は、前記危険環境形状を検索し、前記距離センサによって認識された環境形状に相当する危険環境情報が存在すれば、自律移動装置を停止させることを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。
  7. 前記走行領域内の特定の領域においては、前記路面センサの凹部を検知する機能を使用しないことを選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。
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