JP4245460B2 - 複合タイル及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は多孔質のセラミックスを構成要素のひとつとする複合タイル及びその製造方法に関する。
多孔質のセラミックス及びその製造方法については幾多の事例が知られている。しかし、多孔質のセラミックスと通常の焼物とが焼結により結合された複合セラミックス構造体及びその製造方法、あるいはその複合セラミックス構造体から成る製品は未知である。
一方、植木鉢に多孔質のセラミックスを利用することが、試みられ、鉢壁を多孔質のセラミックスとして、蘭の栽培に使用することが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。又、中底で上下に仕切られた鉢の上部に多孔質セラミックス粒体を充填し、下部に水を貯留し、上下部を多孔質セラミックス棒で貫く構成が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
前者は鉢壁に通常の植物栽培からみると過剰ともいえる通気性が要求される特殊かつ膨大な手間のかかる蘭の栽培に適用されるもので、通常の植物栽培には適さない。又、製造方法も複雑になる。後者は、多孔質セラミックス粒体を鉢に充填するものであり、家庭等で小規模に用いる場合は比較的問題ないが、ビルの屋上等で鉢を多数ならべて植物を育成するなど、大規模の使用にあたっては、多孔質セラミックス粒体の充填作業に手間がかかり、又、植物の根元がグラグラするおそれもある。更に、鉢が倒れると多孔質セラミックス粒体がこぼれ出し、修復に手間がかかる。予め鉢に多孔質セラミックス粒体を充填しておいて施工現場へ運搬しようとすると、運搬途中に鉢が傾いたり倒れると多孔質セラミックス粒体がこぼれ出すおそれもある。又、後者の事例に限らず鉢の下部に水を貯留する植木鉢の構成は、特に屋外で使用する態様に適用すると、ボウフラやレジオネラ菌の発生源となったり、水の周辺に苔が繁殖する等の問題がある。
特開2000−270680号公報(第1頁、第1、2図) 実開平3−10743号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図)
本発明は、これら問題点に鑑み、多孔質のセラミックスと通常の焼物とが焼結により結合された複合セラミックス構造体から成る新規な複合タイルを提供しようとする。
本発明の要旨とするところは、多孔質のセラミックス体を表に配し、粘土を主成分とし、発泡剤、焼失性粒子、焼失性多孔質体のいずれをも実質的に含まない素地を焼成してなる焼物体を裏に配して成り、施工面に着脱自在に装着される係合部を備え、植物をタイル 表面に直接植生して用いる複合タイルであることにある。
また、本発明の要旨とするところは、多孔質のセラミックス体を表に配し、粘土を主成 分とし、発泡剤、焼失性粒子、焼失性多孔質体のいずれをも実質的に含まない素地を焼成 してなる焼物体を裏に配して成り、前記多孔質体の切断面または破断面を表面とする複合 タイルであることにある。
前記複合タイルは、施工面に着脱自在に装着される係合部を備え得、植物をタイル表面に直接植生して用い得る。
またさらに、本発明の要旨とするところは、表面に植物を定着させた前記複合タイルであることにある。
前記複合タイルにおいては、前記植物がセダムまたは苔であり得る。
前記複合タイルにおいては、前記多孔質のセラミックス体が発泡剤により焼成時に発泡した多孔質のセラミックス体、焼失性粒子の焼失により多孔質化した多孔質のセラミックス体、焼失性多孔質体の焼失により多孔質化した多孔質のセラミックス体から選択される多孔質のセラミックス体であり得る。
前記多孔質のセラミックス体は、焼成時に発泡した多孔質のセラミックス体であり得る。
前記複合タイルは、前記焼物体用の成形素地体と、発泡剤を含有させた素地体とを同時焼成してなり得る。
前記前記多孔質のセラミックス体は、マグネシュウム酸化物、カルシュウム酸化物から選択されるアルカリ成分を1〜10重量%含み得る。
前記複合タイルにおいては、前記焼物体が前記多孔質のセラミックス体の下側端面を覆い得、前記焼物体の下端面に該下端面をタイルの横方向に横切る導水用溝が形成され得る。
また、本発明の要旨とするところは、筒状の素焼体又は焼物用成形素地体の中空部に、発泡剤、焼失性粒子、又は焼失性多孔質体を含有させた素地体を挿填し、次いで、前記素焼体又は前記焼物用成形素地体を焼成して柱状体となし、該柱状体を自身の長手方向と平行な切断面あるいは破断面で切断あるいは破断する工程を含む複合セラミックス構造体の製造方法であることにある。
さらに、本発明の要旨とするところは、建造物の壁面に列配された複数の前記複合タイルと、前記複合タイルの表面に育生された植物とを含んで成る壁面構造であることにある。
さらにまた、本発明の要旨とするところは、建造物の壁面に列配された複数の前記複合タイルを含んで成る壁面構造であることにある。
前記壁面構造においては、前記列配された複数の複合タイルの最上段の複合タイルの更に上段に、前記列配された複数の複合タイルに給水する給水手段を備え得る。
前記給水手段は、
前記最上段の複合タイルの上方に水平に張られて位置する給水パイプと、
前記最上段の複合タイルの上方に位置し、施工面に着脱自在に装着される係止部とを備え、表面側に前記給水パイプを位置させる受けタイルと、
該受けタイルの上方に位置し、前記給水パイプを覆い、前記給水パイプを覆う蓋部と施工面に着脱自在に装着される係着部とを有する蓋タイルと
を備え得る。
前記壁面構造においては、前記複合タイルの係合部と、前記受けタイルの係止部と、前記蓋タイルの係着部とが略同一の形状を有し得る
本発明の複合タイルは焼物体と多孔質のセラミックス体が互いの境界で焼結により強固に結合して成るので互いの境界で剥離することがなく、安定した構造となっている。
本発明の複合タイルは建造物の外壁に使用されて良好な断熱性を有する。又、保水性があり、かつ、植物の根を保持するのに適した立体的な網目構造を有するので、セダムや苔をはじめとする植物を植生(育生)したり蔦等の蔓性植物をはわせて育成するのに好適である。又、焼物体と多孔質のセラミックス体とが焼結により強固に結合されているので、建造物の外壁面に長期に使用されても、両者が剥離することがない。
本発明の複合タイルは建造物の外壁に着脱自在に装着することが出来るので、部分的な交換が可能である。これにより、植生された植物が枯れたり損傷した場合、その枯れたり損傷した部分の複合タイルを容易に交換できる。又、植生された植物が均一に生育するように、日当たり等を考慮して、装着する位置を定期的に移動させることも出来る。
本発明に係る態様を説明する。本発明においては、陶磁器等の焼物の前駆体である素焼体と、陶磁器等の焼物の原料である坏土が用いられる。坏土はそのまま成形して焼成すると素焼物となるが、本発明においては、焼成するまえに坏土にSiCのような発泡剤が混合される。SiCは、坏土の乾燥重量に対して1〜10重量%混入されることが好ましい。
次いで、発泡剤が混合されて含有された坏土を、目的の形状に成形し、図1のように素焼体2と成形された坏土から成る素地体4とを添接面6で添接させ、複合前駆体10と成す。複合前駆体10を本焼き焼成すると、図2に示すような複合セラミックス構造体12が得られる。複合セラミックス構造体12は、素焼体2が焼成されて成る焼物体18と、素地体4が焼成されて成る多孔質のセラミックス体16とから成り、かつ互いの境界17がこの焼結により強固に結合されているので境界17で剥離することがなく、安定した構造となっている。
本発明の他の態様においては、焼成するまえに坏土に粒子状のフェノール樹脂のような樹脂から成る焼失性粒子が混合される。次いで、焼失性粒子が混合されて含有された坏土を、目的の形状に成形し、図1のように素焼体2と成形された坏土から成る素地体4aとを添接面6で添接させ、複合前駆体10aと成す。複合前駆体10aを本焼き焼成すると、図2に示すような複合セラミックス構造体12aが得られる。複合セラミックス構造体12aは、素焼体2が本焼き焼成されて成る通常の焼物から成る焼物体18と、素地体4aが本焼き焼成されてこの焼成により焼失性粒子体が焼失した多孔質のセラミックス体16aから成り、かつ互いの境界17でこの焼成で焼結により結合されて成る。この複合セラミックス構造体12aも焼物体18と多孔質のセラミックス体16aが互いの境界17で焼結により強固に結合して成るので境界17で剥離することがなく、安定した構造となっている。
焼失性粒子の素材は、樹脂であることが好ましい。樹脂は天然樹脂であってもよい。合成樹脂であってもよい。焼成されるときガスを発生する樹脂であることが好ましい。焼失性粒子がガスを内包していてもよい。焼失性粒子の素材は、炭素であってもよい。焼失性粒子は坏土の容積に対して5〜50容量%混入されることが好ましい。
本発明の更に他の態様においては、ウレタンフォームのような焼失性多孔質体を用いる。坏土を泥漿化して焼失性多孔質体に含浸させて坏土と焼失性多孔質体との複合素地体4bと成す。泥漿の付着量は例えば1cm×1cm×1cmの焼失性多孔質体に対して0.2〜0.4g程度が望ましい。図1のように素焼体2と複合素地体4bとを添接面6で添接させ、複合前駆体10bと成す。複合前駆体10bを本焼き焼成すると、図2に示すような複合セラミックス構造体12bが得られる。複合セラミックス構造体12bは、通常の焼物から成る焼物体18と、本焼き焼成により焼失性多孔質体が焼失した多孔質のセラミックス体16bが互いの境界17でこの焼成による焼結により結合して成る。この複合セラミックス構造体12bも焼物体18と多孔質のセラミックス体16bが互いの境界でこの焼結により強固に結合して成るので境界17で剥離することがなく、安定した構造となっている。
このような諸態様で得られるセラミック構造体12、12a、12bは、新規な構成の植木鉢やタイルに好適に適用することが出来る。
セラミック構造体12、12a、12bを植木鉢に適用した複合植木鉢は、鉢状の焼物体の内底部を含む内側空間の大部分が多孔質のセラミックス体で満たされている。多孔質のセラミックス体は1の塊となっている。焼物体と多孔質のセラミックス体とは、焼物体の内壁面の多孔質のセラミックス体との境界面で焼結により結合されている。
この複合植木鉢は、土を使用していないので、土が据付時や使用時に人や物体が触れて飛散したり、風雨に混じって流れたり飛散したりたりして周囲を汚すことがない。
このような構成の複合植木鉢は、空の焼物体もしくは空の素焼の焼物体の中に、前述の発泡剤が混合されて含有された坏土や、焼失性粒子が混合されて含有された坏土を充填し、次いでこのように充填された坏土とともに焼物体を焼成して得ることが出来る。あるいは、前述の焼失性多孔質体を用い、焼物体の内壁面の形状と焼失性多孔質体の外面の形状が合致するように焼失性多孔質体を成形し、その成形された焼失性多孔質体に坏土を泥漿化して含浸させて坏土と焼失性多孔質体との複合素地体と成し、その複合素地体を焼物体に挿入して、このように挿入された複合素地体とともに焼物体を焼成して複合植木鉢を得ることが出来る。
この態様においては、焼物体のかわりに、これらとほぼ同じ形状の成形された坏土が用いられてもよい。即ち、鉢状に成形された坏土の中に、焼成により発泡する坏土や複合素地体を挿入して、このように挿入された坏土や複合素地体とともに成形された坏土を焼成して複合植木鉢を得ることが出来る。
多孔質のセラミックス体の部分に植物を植生(育生)させる。植生する植物としては、セダム(ベンケイソウ科のマンネングサ属の総称)のような乾燥に強く背丈の低い植物が好ましい。あるいは、スナゴケ、ハイゴケ等の苔であることが背丈が低くかつ多孔質のセラミックス体の表面での成長に適した植物であり好ましい。多孔質のセラミックス体の部分に植木を根付かせる方法としては、予め多孔質のセラミックス体に液肥あるいは水を含浸させた後、苗を多孔質のセラミックス体の上面に載置して根付かせるのがよい。この態様は、セダムやスナゴケ、ハイゴケ等の苔に好適に適用される。
セダムは、多孔質のセラミックス体への根付きもよく、水遣りを頻繁にしなくとも育成可能であり、屋上断熱構造に適した植物である。あるいは、スナゴケ、ハイゴケ等の苔が背丈が低くかつ多孔質のセラミックス体の表面での成長に適した植物であり好ましい。
多孔質のセラミックス体を複合植木鉢に用いた場合は、土を使用していないので、土が据付時や使用時に人や物体が触れて飛散したり、風雨に混じって流れたり飛散したりたりして周囲を汚すことがない。又、建造物の屋上に隙間なくならべて配置することにより、屋上の床面から、飛来の種による植物が育つことを予防出来る。
多孔質のセラミックス体は容器に収められており水を多量に含有して保持することができるので、多孔質のセラミックス体を複合植木鉢に用いた場合は頻繁な水遣りを必要とせず、保守が容易である
セラミック構造体12、12a、12bをタイルに適用した態様を説明する。図3に示すように、本発明の複合タイル50は、板状の焼物体18gと、板状の多孔質のセラミックス体16gから成り、多孔質のセラミックス体16gが複合タイル50の表側に配され焼物体18gと重畳されている。
複合タイルは建造物の外壁に使用されて良好な断熱性を有するとともに、保水性があり、かつ多孔性の表面を有するので、植物を植え付けて繁茂させたり、蔦等の付着根を有する蔓性植物をはわせてその付着根の着生させて植物を介して繁茂させるのに好適である。多孔性の表面は、付着根の着生に適している。又、焼物体18gと多孔質のセラミックス体16gとは焼結により強固に結合されているので、建造物の外壁面に長期に使用されても、両者が剥離することはない。複合タイル50は多孔質のセラミックス体16gを施工面の外側にして使用されるが、焼物体18gを施工面の外側にして使用してもよい。この場合、更に、良好な施工壁の断熱性が得られ、又、施工面との接着に際して、この接着に用いられるモルタル等の接着剤が多孔質のセラミックス体16gの表面の凹凸にくいこんで強固な接着がなされる
本発明においては、複合セラミックス構造体を図4に示す態様で製造してもよい。図4において、筒状の素焼の焼物体20の中空部に、前述の、発泡剤が混合されて含有された坏土22から成る素地体、又は、焼失性粒子が混合されて含有された坏土から成る素地体又は、坏土を泥漿化して焼失性多孔質体に含浸させてなる素地体(複合素地体)を挿填し、この挿填された素地体22とともに筒状の素焼の焼物体20を焼成して、柱状の焼物体(柱状体)24を得る。焼物体24の内部は、多孔質セラミックス25で満たされている。次いで、この柱状の焼物体24を切断面(あるいは破断面)29に沿って切断あるいは破断し、長手方向に切り分けて複合セラミックス構造体28を得る。複合セラミックス構造体28は切断面(あるいは破断面)29を表面として複合タイル33として使用できる。この方法により、焼物体20のサイズや外表面の形状をかえて各種の用途に使用される複合セラミックス構造体が得られる。例えば、40cm角厚さ5cmの板状のものは、ビルの屋上に敷詰めて断熱材と植生用の床とを兼用させて使用できる。なお、焼物体24を破断面に沿って破断する操作は石材をたがね等の治具を用いて割って破断する操作に準じて行なうことが出来る。
この態様は、発泡剤が混合されて含有された素地体22を用いた場合、発泡時に素地体22が焼物体20の中空部で体積が増してゆく過程で、素地体22が焼物体20の中空部に充満し、焼物体20の内壁面に自らを押し当てることになる。これにより、焼物体20の内壁面と多孔質セラミックス25との境界に隙間のない、多孔質セラミックス25の完全な充満が実現される。
複合タイル33は、切断面(あるいは破断面)29を施工面に接合される裏面として使用してもよい。切断面(あるいは破断面)29の表面には切断により生じた微細で縁が鋭利な凹凸が網目状に多数形成されているので、モルタル等の接着材との接合力に優れ好ましい。又、このようにして施工された施工壁は、断熱性に優れる。
焼物体24は、図5に示すように、長手方向に沿って図面視縦方向と斜めの切断面(あるいは破断面)で切断あるいは破断されてもよい。この場合は、施工面の方向と斜向する表面29sを有する複合タイル33s(複合セラミックス構造体28s)が得られる。複合タイル33sを用いて施工された施工壁面は、変化に富んだ凹凸が得られ美的価値に優れる。
複合タイル33sによる施工壁面の態様の例を断面模式図(図6)に示す。図6(a)は、表面29sが上向きになるように配置された壁面構造90であり、図6(b)は、表面29sの向きが施工壁84の面の上下方向に対して交互に上向き下向きになるように配置された壁面構造90aである。表面29sが上向きになるように配置された複合タイル33sは、表面29sが降ってきた雨を有効に受け止めることになるので、雨水が多孔質セラミックス25に多量に保持される。保持された雨水はある保持時間を経過し、余剰の雨水が表面29sから溢出する。溢出する雨水の一部または全部が複合タイル33sの下面37又は下縁を伝わって下方の複合タイル33ssに達し、下方の複合タイル33ssの多孔質セラミックス25に吸収される。このような水の流れと滞留が、複合タイル33s、複合タイル33ssに植生(育生)された不図示の植物の育成によい効果を与える。
筒状の焼物体としては、図7に示すように、外面にあり溝56が形成された焼物体20aであってもよい。あり溝56は、複合タイル28aの裏面に相当する面に形成される。あり溝56は、建造物の外壁面に設けられた突条のありに係合する係合部82となっており、これにより、複合タイル28aと建造物の外壁面とがあり継ぎにより着脱自在に係合されて、複合タイル28aが建造物の外壁面に着脱自在に挿着される。切断面(あるいは破断面)29が複合タイル28aの表面となる。このように、本発明の複合タイル28aを用いて乾式工法による垂直壁の形成がなされる。建造物の外壁面との係合は、外壁面に設けられた、特開2002−4545に開示されているような係合用の金具と係合する係合部によりなされてもよい。建造物の外壁面に設けられた突条のありが、特開2001−90314に開示されているようなあり状金具であってもよい。
複合タイル28aが建造物の外壁面に着脱自在に挿着されることにより、挿着された複合タイル28aの部分的な交換が可能となる。複合タイル28aの表面に前述のセダムや苔のような植物が植生されている場合、植生されている植物が枯れた部分の複合タイル28aを交換して新たに植物を植生するか、予め植物が植生(育生)されている複合タイル28aに交換することが出来る。又、植生された植物が均一に生育するように、日当たり等を考慮して、装着する位置を定期的に相互交換して移動させることも出来る。
複合タイル28aは建造物の内壁面に挿着されてもよい。この複合タイル28aの表面に植物を植生して、内壁面の装飾効果を得ることが出来る。内壁面は頻繁な水遣りがしにくいので、植物がセダムであることが、水遣りを頻繁にしなくとも育成可能なので好ましい。あるいは、スナゴケ、ハイゴケ等の苔であることが背丈が低くかつ多孔質のセラミックス25の表面での成長に適した植物であり好ましい。
図4、図5、図7に示す態様においては、筒状の焼物体20や焼物体20aのかわりに、これらとほぼ同じ形状の成形された坏土が用いられてもよい。即ち、筒状の成形された坏土の中空部に、焼成により発泡する素地体22を充填して、これらを同時に焼成して柱状の焼物体24や柱状の焼物体24aとなしてもよい。
図4、図5、図7に示す態様においては、筒状の焼物体20や焼物体20aは、素地を押し出し成形し、乾燥後素焼して得ることが出来る。又、成形された坏土は、その素焼する前の押し出し成形された素地である。
本発明の複合タイルの他の態様の一例を図8に示す。図8において複合タイル100は、焼物体118の部分と、板状の多孔質のセラミックス体116の部分とが重畳されて成る。焼物体118は複合タイル100の表面104に相当する面に長手方向の溝106が形成され、溝106に多孔質のセラミックス体116が充填された構造となっている。多孔質のセラミックス体116の露出面107も複合タイル100の表面を構成している。
複合タイル100の上面111には、複合タイル100の短幅方向A(以下短幅方向と称する)上方に突出し、複合タイル100の長幅方向B(以下長幅方向と称する)に延出する凸条部110が形成され、複合タイル100の裏面105には長幅方向に延出する懐溝112が形成されている。懐溝112の内面は底部上方の隅に更に係合溝115が長幅方向に形成されている。
複合タイル100の下面109には、長幅方向に延出する係止溝114が形成されている。又、下面109には係止溝114より表面のがわに、導水用溝135が長幅方向に延出して形成されている。係止溝114の、裏面105寄りの側壁119と裏面105に挟さまれて位置し、係止溝114の形成により生じた凸条部120は下端部が長手方向に一律に削り取られたように欠落して凸条部120の下面122が下面109より上方に位置し、これにより、下面122には表面106寄りの側壁125と裏面105との間に段差140が形成され、段差140により、窪み空間142が下面122と裏面105との交差かど部に生じている。
このような構造の複合タイル100は、例えば図4に示すような工程に準じて製造される。即ち、焼物体118の部分が対称に対称面を間に対向した形状の素焼筒状体の中空部に多孔質のセラミックス体116の前駆体を充填して焼成し、焼物体118の部分が対称に対向した筒状体の中空部に多孔質のセラミックス体が充填された構造物とし、この構造物を対称面で切断あるいは破断し、長手方向には所定の長さに切り分けて製造する。
図9に複合タイル100が建造物の外壁159に装着された態様を示す。複合タイル100は、外壁159に貼合された係止用板124を介して外壁159に係止装着される。係止用板124は、基板126と、基板126の表面に長手方向を水平にして上下に配列して固定された複数の長尺の係止用受け部130から成る。係止用受け部130は、下部受け部材128と、その上方に配された上部受け部材129から成る。下部受け部材128は、一の平帯状板と他の平帯状板とが互いに面を直交させてそれぞれの自身の長手方向に沿った一縁部で互いに連接した形状の断面L字形の長尺部材から成り、一の平帯状板の面が基板126の面と平行に配され、他の平帯状板の長手方向に沿った他の縁部が基板126に固着している。下部受け部材128は、長尺板が自身の長手方向に沿った折り目で断面くの字形に折られた形状の他の長尺部材から成り、面を基板126の面と上方に斜向させて自身の長手方向に沿った縁部で基板126に固着している。
複合タイル100は係止用受け部130に係着装着される。くわしくは、下部受け部材128が係止溝114(図8)と係合し、上部受け部材129が係合溝115(図8)と係合する。又、複合タイル100は外壁159の壁面に沿って上下左右に面一に配され、隣接の上下の複合タイル100は、上方の複合タイル100の窪み空間142に下方の複合タイル100の凸条部110が挿入されて組み合わされる。係止溝114と係合溝115とを含んで複合タイル100を施工面に装着する係合部82p(図8)が構成される。
下部受け部材128や、上部受け部材129の断面形状は係止溝114や係合溝115と係合するものであればL字形やくの字形に限定されない。
図9に示す態様で複合タイル100が外壁159に装着された本発明の壁面構造150は、断熱性に優れた多孔質のセラミックス体116の効果的な配置により、建造物の優れた外断熱構造を実現する。更に、多孔質のセラミックス体116が表面に露出しているために、前述の複合タイル50、28、28s等と同様に建造物外面への植物133の定着に適する。
更に、壁面構造150においては、上方の複合タイル100に付着して湿潤させ飽和した雨水等の水が上方の複合タイル100の表面104の下端から、直下の複合タイル100の上面111の表面がわの部分に落下し、落下した部分から直下の複合タイル100の表面104(図8)の上端部に達し次いで直下の複合タイル100の表面104(図8)の上下方向全体に行き渡る。この水の行程が最上段の複合タイル100から順次下方の複合タイル100に実現されて、上下全ての複合タイル100の表面に万弁なく水がゆきわたる。
加えて、複合タイル100の表面104の下端達した水は、一部が下面109(図8)の表面104がわの縁部から下面109に沿って裏面105(図8)がわに向けて進行するが、導水用溝135に達すると、そこで進行が妨げられて直下の複合タイル100の上面111に落下する。このように、導水用溝135は水が下面109に沿って複合タイル100の裏面105に達することを妨げて、上段の複合タイル100からその下段の複合タイル100の表面に効率よく水を導入することに寄与する。
又、複合タイル100をはじめ、複合タイル50、28、28s等が外壁に装着された壁面構造は、外断熱や植物による装飾効果に加えて、降雨時に多孔質のセラミックス体116に吸収された水分が晴天時に蒸散し、この気化熱により壁が冷却されるという冷房効果がある。
本発明の壁面構造の他の一例を図10に示す。図10の給水手段付き壁面構造150aにおいては、図9と同様の配置で係止用板124を介して外壁159に係止装着された複合タイル列の最上段の複合タイル100aの更に直上部に給水手段160が配置される。
給水手段160は囲み具162と、囲み具162に包絡されて係止用板124に沿って水平に配置される給水管165とから成る。囲み具162は、複合タイル100の焼物体118の部分と同様の形状をなす受けタイル164と、受けタイル164を覆う蓋タイル168とから成る。両者とも焼き物から成る。受けタイル164は、複合タイル100と同様の態様で係止部82qを介して係止用板124に係着され、受けタイル164の窪み空間142に複合タイル100aの凸条部110が挿入されて組み合わされる。
蓋タイル168は、複合タイル100と同様にして係止用板124に係着される係着部170と、受けタイル164を覆う、係着部170に連接した蓋部172とから成る。係着部170は輪郭が複合タイル100とほぼ同じである。蓋部172は断面コの字形の長尺部材から成り、給水管165を覆い、蓋部172の内側面178と受けタイル164の溝106の内面180とに囲まれて形成された長尺空間部174に給水管165が収まる。
給水管165には、長手方向に沿った不図示の孔列が形成され、給水管165に供給された水がその孔列から排出され、長尺空間部174を経由して最上段の複合タイル100aを経て更に下方の複合タイル100に供給される。
給水手段付き壁面構造150aにおいては、植生された植物133への給水や、複合タイル100の前述の蒸散効果による壁面冷却のための給水が、雨水を頼らずに積極的に、しかも人手を要せずになされる。更に、本発明の給水手段付き壁面構造150aは、植生された植物133への給水が自動化されるという効果のみならず、壁面に植物を植生しない場合であっても、給水管165から水を多数の複合タイル100の多孔質のセラミックス体116に供給し、その多数の多孔質のセラミックス体116に万遍なく水分を吸収させることにより、その吸収された水分が晴天時に蒸散し、この気化熱により壁が冷却されて建屋の室温を下げて冷房の負荷を減少させる効果がある。
又、給水管165が複合タイルと同質の素材で形成されたカバーで覆われるので、外壁外観とマッチし、外観を損なうことがない。更に、このカバーは特別の配設工事を伴うことなく複合タイル用の係止用板124を利用して取り付けることが出来るので設置コストが極めて小さい。
壁面構造150や給水手段付き壁面構造150aにおいても、多孔質のセラミックス体116の露出面107にセダム類、つゆくさ類、いわだれ草類又は苔類のような植物133が植生(育生)される。あるいは、蔦類のようなつる性の植物がはわせて育生することが出来る。植物133は、外壁の美観を向上させるとともに、直射日光を遮り、かつ自身の水分蒸散により、建屋の冷房エネルギ負荷の低減に寄与する。
なお、多孔質のセラミックス体には、マグネシュウム酸化物、カルシュウム酸化物等のアルカリ性の成分が1〜10重量%含有されることが好ましい。これにより、多孔質セラミックスはアルカリ性となり、セダム類、つゆくさ類の育成に適した多孔質のセラミックス体が得られる。このためには、タイル素地の焼成に際して、焼成前の素地体や複合素地体を構成する坏土にマグネシュウム酸化物、カルシュウム酸化物等のアルカリ性の成分を1〜10重量%含有させておくことが好ましい。
多孔質のセラミックス体116は、保水性を有するとともに、ゴミ状の有機物を孔内に保持するので植生された植物への水分補給とともに養分の補給もなされ好ましい。又、根が孔によるマトリクス構造に保持されるので、強風等の外力で植物がセラミックス体116から剥離しにくい。更に、つる性の植物をはわせたときには、このマトリクス構造が植物にとって強固な足場となり、確実に植物をはわせることが出来る。
多孔質のセラミックス体116の多孔には、予め、あるいは定期的に液肥等の肥料や土を含浸やふりかけや押し込みにより含有させることが出来る。これにより、植物の育成が更に促進される。
又、壁面構造150や給水手段付き壁面構造150aにおいても、複合タイル100は容易に着脱自在であり、好みの色調のものに時期をみて交換したり、植生された植物のいたみがはげしい複合タイルや、日当たり等の加減で成長度に差がある部分の複合タイルを交換したり入れ替えたりすることが出来る。汚れた複合タイルを外して掃除し、再装着することも容易である。又、外壁に装着する前に予め植物を植付け定着させてから、外壁に装着することが容易に出来る。
なお、従来、外壁に植物を植生させる方式として図11に示すように外壁200に直接棕櫚製等の繊維マット202を植生床として縦横に配列して接着剤により貼りつけることが行なわれた。繊維マット202の横列の上端に多孔のパイプ204が水平に配されて繊維マット202への給水が行なわれる。この方式では、繊維マット202が汚れたり、植物が枯れたりしたときの交換が容易でない。又、パイプ204がむきだしであり外壁の美観を損なう。パイプ204にカバーをかけるには複雑な工事を要する。
又、従来、断熱性を向上させたタイルとしては、図12に示すような多孔質のセラミックス体216が焼き物218によって完全に覆われたいわゆる饅頭構造タイプのタイル220があるが、このタイプのものは、多孔質のセラミックス体216の面が露出していないので、本発明の複合タイルのような吸水効果や水分の蒸散効果はもとより期待できない
[実施例1]
粘土を図3に示すような板状の焼物体18gと同様の形状に成形し、素焼して板状の素焼体を得た。素焼体の厚さは4mm、平面形状は一辺5cmの正方形である。素焼体の裏面には溝55を設けた。一方、粘土にSiCを混合して、坏土を得た。SiCの混合率は、粘土の乾燥重量に対して4重量%であった。この坏土を図3に示すような板状の多孔質のセラミックス体16gと同様の形状に成形し板状の素焼体の表面に重畳した。この重畳体を1100℃24時間で焼成して多孔質のセラミックス体が重畳された複合タイルを得た。
[実施例2]
信楽産の粘土素地を用いて、図7に示す形状の筒状の焼物体20と同形状の成形素地を押し出し成形により作った。この成形素地の長手方向と直交の幅は4×6cmであった。筒壁の厚さは5mmであった。この成形素地の中空部に焼成により発泡する坏土を挿入した。この坏土は、信楽産の粘土素地に、その乾燥重量に対してSiCが10重量%混合されたものである。この坏土は、成形素地の中空部の容積に対して30容積%が挿入された。ついでこの坏土が挿入された成形素地を1100℃24Hrで焼成して柱状の焼物体24aを得た。柱状の焼物体24aを長手方向と平行な面に沿って切断により2等分し、長さ25cmmに切り分けて複合タイル28aを得た。発泡後の多孔質セラミックス25は、切断後の焼物体20aとその境界面ですみずみまで密着状態で焼結により結合し、良好な結合状態が得られた。複合タイル28aは、あり溝56を建造物の外壁に備えられた突条のありを係合され、これにより、多孔質セラミックス25の面(切断面29)を外面に露出させた建造物の外壁面が得られた。この外壁面は植生されたセダムの良好な足場となった。又、この複合タイル28aを備えた建造物の壁は断熱性にすぐれていた。
以上本発明に用いられる複合セラミックス構造体及びその製造方法、その複合セラミックス構造体から成る複合植木鉢、本発明の複合タイルの態様を説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本発明の範囲に属するものである。
複合セラミックス構造体の製造に用いる複合前駆体の構成を示す断面説明図である。 複合セラミックス構造体の構成を示す断面説明図である。 本発明の複合タイルの構成の一例を示す断面説明図である。 本発明の他の態様の複合タイル及びその製造の過程を説明する断面模式図である。 本発明の更に他の態様の複合タイル及びその製造の過程を説明する断面模式図である。 図5に示す本発明の複合タイルが施工壁面に装着された状態を示す断面模式図である。 本発明の又更に他の態様の複合タイル及びその製造の過程を説明する断面模式図である。 本発明の複合タイルの他の態様の一例を示す斜視模式図である。 本発明の複合タイルが建造物の外壁に装着された本発明の壁面構造の態様を示す断面模式図である。 本発明の壁面構造の他の一例を示す断面模式図である。 従来の壁面構造を示す断面模式図である。 従来の断熱タイルの構造を示す断面模式図である。
符号の説明
2:素焼体
4,4a,22:素地体
6:添接面
10,10a,10b:複合前駆体
12,12a,12b,33,33s:複合セラミックス構造体
16,16a,16b,16g:多孔質のセラミックス体
17:境界
18,18g,20:焼物体
34:境界面
28,28a,28s,50:複合タイル
56:あり溝

Claims (16)

  1. 多孔質のセラミックス体を表に配し、粘土を主成分とし、発泡剤、焼失性粒子、焼失性多孔質体のいずれをも実質的に含まない素地を焼成してなる焼物体を裏に配して成り、施工 面に着脱自在に装着される係合部を備え、植物をタイル表面に直接植生して用いる複合タイル。
  2. 多孔質のセラミックス体を表に配し、粘土を主成分とし、発泡剤、焼失性粒子、焼失性多 孔質体のいずれをも実質的に含まない素地を焼成してなる焼物体を裏に配して成り、前記多孔質体の切断面または破断面を表面とする複合タイル。
  3. 施工面に着脱自在に装着される係合部を備え、植物をタイル表面に直接植生して用いる請 求項2に記載の複合タイル。
  4. 表面に植物を定着させた請求項1からのいずれかに記載の複合タイル。
  5. 前記植物がセダムまたは苔である請求項1、3、4のいずれかに記載の複合タイル。
  6. 前記多孔質のセラミックス体が発泡剤により焼成時に発泡した多孔質のセラミックス体、焼失性粒子の焼失により多孔質化した多孔質のセラミックス体、焼失性多孔質体の焼失により多孔質化した多孔質のセラミックス体から選択される多孔質のセラミックス体である請求項1から5のいずれかに記載の複合タイル。
  7. 前記多孔質のセラミックス体が焼成時に発泡した多孔質のセラミックス体である請求項1から6のいずれかに記載の複合タイル。
  8. 前記焼物体用の成形素地体と、発泡剤を含有させた素地体とを同時焼成してなる請求項に記載の複合タイル。
  9. 前記多孔質のセラミックス体がマグネシュウム酸化物、カルシュウム酸化物から選択されるアルカリ成分を1〜10重量%含む請求項1から8のいずれかに記載の複合タイル。
  10. 前記焼物体が前記多孔質のセラミックス体の下側端面を覆い、前記焼物体の下端面に該下端面をタイルの横方向に横切る導水用溝が形成された請求項1から9のいずれかに記載の複合タイル。
  11. 筒状の素焼体又は焼物用成形素地体の中空部に、発泡剤、焼失性粒子、又は焼失性多孔質体を含有させた素地体を挿填し、次いで、前記素焼体又は前記焼物用成形素地体を焼成して柱状体となし、該柱状体を自身の長手方向と平行な切断面あるいは破断面で切断あるいは破断する工程を含む複合セラミックス構造体の製造方法。
  12. 建造物の壁面に列配された複数の請求項1からのいずれかに記載の複合タイルと、前記複合タイルの表面に育生された植物とを含んで成る壁面構造。
  13. 建造物の壁面に列配された複数の請求項に記載の複合タイルを含んで成る壁面構造。
  14. 前記列配された複数の複合タイルの最上段の複合タイルの更に上段に、前記列配された複数の複合タイルに給水する給水手段を備える請求項12または13に記載の壁面構造。
  15. 前記給水手段が、
    前記最上段の複合タイルの上方に水平に張られて位置する給水パイプと、
    前記最上段の複合タイルの上方に位置し、施工面に着脱自在に装着される係止部とを備え、表面側に前記給水パイプを位置させる受けタイルと、
    該受けタイルの上方に位置し、前記給水パイプを覆い、前記給水パイプを覆う蓋部と施工面に着脱自在に装着される係着部とを有する蓋タイルと
    を備える請求項14に記載の壁面構造。
  16. 前記複合タイルの係合部と、前記受けタイルの係止部と、前記蓋タイルの係着部とが略同一の形状を有する請求項15に記載の壁面構造
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