JP2002281846A - 植栽ブロック - Google Patents

植栽ブロック

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JP2002281846A
JP2002281846A JP2001092891A JP2001092891A JP2002281846A JP 2002281846 A JP2002281846 A JP 2002281846A JP 2001092891 A JP2001092891 A JP 2001092891A JP 2001092891 A JP2001092891 A JP 2001092891A JP 2002281846 A JP2002281846 A JP 2002281846A
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water
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Akira Kawai
章 河井
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Kurimoto Ltd
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KANSAI GOLF UNION-GREEN SECTION RESEARCH CENTER
Kurimoto Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビル屋上やマンションのベランダ等の広い面
積に適合し、土壌を使用せず、軽量で、取扱い容易、か
つ敷設面積に容易に合致させるよう加工性のよい植栽ブ
ロックを得る。 【解決手段】 植栽ブロックA1 又はA2 は、1つの水
受け皿1を畳一枚又はその1/2程の大きいサイズと
し、これに+の中間支持台2、多孔質セラミックスの植
栽ボード3を嵌合して形成され、このようなブロックを
設置場所の広さに応じて数個又は数10個分組合わせて
敷設する。各ブロックA1 又はA2 は、主要部分は水受
け皿1、中間支持台2、植栽ボード3の断面構造である
が、その外周辺には水受け皿1上に多孔質セラミックス
の緻密ボード3’と植栽ボード3を重ねた断面構造であ
るため、切断加工が容易で、設置場所の形状に合わせて
容易に加工される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビル屋上や家庭
のベランダで土壌等を使用せずに芝生等を植生するのに
用いられる植栽ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】ビル屋上や家庭のベランダで植物を育生
し、環境の緑化への取組みが種々行われている。このよ
うな植物の育生には、自然土壌や人工土壌が従来から使
用されているが、これに代わるものとしてポーラスコン
クリートのブロックの空隙部に人工土壌を含む培養土を
充填し、これらブロックに植物を育生して床面、壁面、
あるいは法面などに設置し、緑化をする方法が多数提案
されている。その代表的なものとして特開平11−32
3882号公報(公報1)による「ポーラスコンクリー
ト部体」の発明がある。
【0003】上記公報1の「ポーラスコンクリート部
体」は、ポーラス孔とは別に口径が5〜80mmの独立
又は連続した空隙穴を形成し、これらをポーラス孔と連
通して形成したものである。このポーラスコンクリート
部体は、代表的な形態としてブロック形状に成形し、こ
れに客土、覆土などで土壌を空隙穴に充填し、植物を根
付かせるように使用される。
【0004】土壌材を用いずに植物を植栽することがで
きる基盤材の一例として、特開2000−92978号
公報(公報2)の「無土壌植栽用セラミックブロック及
びその使用方法」の発明が知られている。このセラミッ
クブロックは、表面に植物を直接植栽することができる
軽量のブロックであり、土壌材を用いずに植栽ができる
とされている。
【0005】上記公報1のポーラスコンクリート部体
は、ポーラス孔と空隙穴が形成されてはいるが、素材が
コンクリート材であるため重量がなお重く、土壌を充填
して植栽するため土壌が流出し、植物が枯れてしまう。
又流出した土壌により排水口が目詰まりするなどの問題
がある。このような問題に対処するため、公報2のセラ
ミックブロックは、軽量であって土壌を使用せず植物を
植栽できるとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビル屋上や
家庭のベランダ等で植物を育生するのに用いられる植栽
ブロックは、運搬の便や設置後の床面への悪影響を避け
るためにも軽量とするのが好ましい。植栽ブロックを設
置する場所は、大きなビルの屋上全部が対象というよう
な広い面積部の所やそのごく一部の小面積部の所など広
さが種々異なる。小面積部では例えば300〜450角
のような小さいブロック単位の方が配置や運搬の都合な
どから適している。
【0007】しかし、このような小面積部用のブロック
単位の植栽ブロックを広い面積部にそのまま使用する
と、ブロックとブロックの繋ぎ箇所が増える等により施
工の際作業に手間が掛かり過ぎるという施工上の問題が
生じる。そこで、ブロック単位の大きい植栽ブロックを
設計する必要が生じるが、しかし単にブロック単位を小
面積用のものを相似的に大きくし、面積が大きいものと
するだけでは強度が低下し、特に軽量ブロック用に用い
られる多孔質セラミック系のブロックでは、持上げた
り、設置の際に傾いて置かれたりするとブロックが破損
したりする。従って、軽量で広い面積にも適合し、加工
性の良い植栽ブロックが所望されている。
【0008】この発明は、上記の問題点に留意して、ビ
ル屋上やマンションのベランダ等の広い面積に適合し、
土壌を使用せず軽量で、取扱い容易、かつ敷設面積に容
易に合致させることができる加工性のよい植栽ブロック
を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決する手段として、複数の多角形状の凹部を互いに
規則的に隣接して所定面積広さに形成した水受け皿と、
上記凹部形状にそれぞれ相似形の複数の中間支持台及び
複数の多孔質セラミックス製の植栽ボードとを備え、水
受け皿の各凹部に中間支持台を挿置し、その上に植栽ボ
ードを載置して植栽ボードを支持するように構成した植
栽ブロックとしたのである。
【0010】上記構成の植栽ブロックは、広い設置面積
に適合するブロックとして各構成部材の構造及び断面が
形成されている。基本的にはブロック1つの大きさとし
て畳1枚又はその1/2程度として形成されるが、これ
より少し大きくても小さくてもその大きさは任意であ
る。ビル屋上やマンションのベランダなどの広い面積場
所に設置する場合、上記ブロックを数個又は数10個分
を互いに隣接して設置する。
【0011】多数の凹部は殆ど完全形の多角形状である
から、これら凹部には中間支持台を載せ、さらにその上
に多孔質セラミックス製の植栽ボードを載置して設置す
る。植栽ボードの下面から下向きに脚部を設けた植栽ボ
ードを用いる場合は、その脚部が水受け皿に予め給水さ
れた水に水没し、この脚部を介して植栽ボードに給水さ
れる。植栽ボード、脚部はそれぞれ多孔質セラミックス
で形成され、その内部には微細な連通気孔が形成されて
いるため、水没した脚部から連続する気孔を通じて毛細
管現象により水の重力に打ち勝って上へと上昇し植栽ボ
ードへと水が供給され、植栽ボードに給水がなされる。
【0012】上記脚部を有する植栽ボードを用いる場合
は、散水は不要であるが、雨水や散水を水受け皿に溜
め、この溜水の蒸発で植栽ボードに給水する形式の場合
は、給水のための脚部は不要である。このような植栽ブ
ロックは、土壌を使用することなくビルの屋上やベラン
ダで芝生等の植物を育成することができる。芝生を育成
する場合は、予め植栽ボードのみを外して外部で芝生を
植付けし、ある程度育成された状態で適当数の植栽ボー
ドグループを次々とそれぞれの中間支持台上に置き設置
するとよい。
【0013】この植栽ブロックを定形サイズの所定面積
広さに形成する場合、その面積の殆どに完全形の多角形
状の凹部が形成されるが、外周辺には寸法を合わせるた
めに不完全形の凹部が生じる。これらの凹部は定形寸法
より少し大きいサイズで形成し、これら凹部に中間支持
台を省略しその代わりに多孔質セラミック製の緻密ボー
ドとその上に植栽ボードを載置し、この外周辺を定形寸
法線に沿ってカッタで切断して定形サイズのものを製作
する。緻密ボードは、植栽ボードの加工時の約1.5倍
程の大きい加圧力で加圧が加工されたものである。この
ような周辺構成とするとカッタによる切断加工が容易で
あり、加工性がよい。
【0014】又、定型サイズに製作した植栽ブロックを
使用すると、設置場所の面積、形状によっては定型サイ
ズの植栽ブロックを任意の位置で切断する必要が生じる
ことがある。このような時も、その切断しようとする線
上に完全形の植栽ボードが載置されていれば、その線上
の植栽ボードの下の中間支持台を緻密ボードに代えて植
栽ボードをその上に置き、全体を一体として切断すべき
線上で切断すると加工が容易で、設置場所の広さ、形状
に正確に合致させることができる。
【0015】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図
面を参照して説明する。図1に実施形態の植栽ブロック
の外観斜視図、図2に図1の矢視II−IIから見た断面図
を示す。図示の植栽ブロックA1 、A2 は、A1 の長さ
がA2 の2倍であるだけで断面構造、材質は全く同一の
ものであり、それぞれ所定企画の定形サイズのブロック
として形成されたものである。上記ブロックA1 、A2
はそれぞれサイズが1800×900mm、900×9
00mmの長方形、正方形のものである。以下ではブロ
ックA1 について主として説明する。ブロックA1 は、
図示の定形サイズの大きさの水受け皿1の上に、図2に
示すように、中間支持台2を置き、その上に多孔質セラ
ミックス製の植栽ボード3を載置したものから成る。
【0016】上記水受け皿1は、規格サイズ(1800
×900)より少し大きい寸法に形成されたものを、後
で説明するように、その外周辺の不要部分を切断して図
1、図4に示す規格サイズのものとして形成される。こ
の水受け皿1には多角形状(図示の例では六角形)の凹
部1aが複数箇所、互いに規則的に隣接して所定面積広
さに形成されている。但し、凹部は完全形状(六角形の
ような多角形)のもの以外にも、図4に示すように不完
全形状の凹部1b、1c、1dも複数箇所設けられてい
る。その理由は後で説明する。
【0017】上記凹部1a、1b・・・が、図1、図4
に示すように、ハニカム状の受け皿1を形成している。
この水受け皿1は軽量な硬質の合成樹脂材で形成されて
いる。合成樹脂材とはプラスチック、硬質発泡スチロー
ル、塩化ビニールなどである。水受け皿1の複数箇所の
凹部1aには、それぞれ図6に示す軽量な硬質の合成樹
脂材製の中間支持台2が嵌合挿置される。この中間支持
台2は、平面視が水受け皿1の凹部1aと相似形で、凹
部1aの入口形状と同じ寸法に形成されている。
【0018】又、中間支持台2は、その下面に放射状に
多角形状の辺数と同数の脚材21が一体に形成されて下
方へ延びており、各脚材21と脚材21の間に同数の挿
通孔22が、中心部にも挿通孔23がそれぞれ形成され
ている。上記凹部1の上の中間支持台2上には、図7に
示す多孔質セラミックス製の植栽ボード3が載置され
る。この植栽ボード3は、中間支持台2と同様に凹部1
aと相似形で、中間支持台2の外形より平面視寸法がや
や大きいサイズに形成されている。
【0019】植栽ボード3の下面には、中間支持台2の
複数の挿通孔22と中央の挿通孔23とに対応してこれ
ら挿通孔に挿通される複数の脚部31がそれぞれ一体に
形成されて下方へ延びている。その下端は中間支持台2
の厚さより少し短いが、水受け皿1に貯留される水に没
入して水を吸い上げるに十分な長さとされる。なお、植
栽ボード3の下面には、中間支持台2に正確に嵌合する
よう中間支持台2と同形状に浅い凹面3aが形成されて
いる。
【0020】植栽ボード3は、本出願人他が先の特許出
願である特願2000−272797号で提案した「多
孔質セラミックスの製造方法」の発明により製造された
多孔質セラミックスが用いられる。この多孔質セラミッ
クスは、スラグに発泡剤を添加した発泡性スラグを焼成
し、成形して得られるものであり、その詳細については
後で説明する。
【0021】上記各構成部材1〜3は、図1、図4に示
すように、完全形の多角形状の中間支持台2、植栽ボー
ド3、これらを挿置する水受け皿1の断面部分について
のものであるが、水受け皿1は、例えば図2、図3の右
側に示すタイプbの構成部材3、3’、1’、さらに図
1、図4に示すタイプc及びdの構成部材3、3’、
1’部分をも有する。タイプbの構成部材3は、完全形
の植栽ボード3を用いたタイプaの多孔質セラミックス
と同じ材料で作られているが、脚部31は設けられてい
ない。
【0022】又、中間支持台2を用いずにこれに代えて
多孔質セラミックスの緻密ボード3’が使用されてい
る。この緻密ボード3’は、厚さが中間支持台2の脚材
21の深さを含む寸法として形成されている。緻密ボー
ドとは、植栽ボード3の多孔質セラミックスを通常成形
する加圧力(2.0〜2.2g/cm2 )の約1.5倍
の加圧力(3.0〜4.0g/cm2 )で加圧成形した
ものである。この緻密ボードは金型で加圧成形する際に
金型底面と接触する部分がより緻密となり平面度が優れ
ているので、この面を植栽ボード3の底面と接触させる
ように用いる。
【0023】なお、タイプbの構成部材の3、3’、
1’は、最終形状は実線で示す半部分のみであるが、最
終加工前には一点鎖線で示す半部分を含んで製作されて
おり、切断加工により一点鎖線の半部分が切り落とされ
て形成される。又、タイプc、dについてもタイプbと
形状が異なるだけであり、切断加工によりそれぞれの形
状のものとされる。
【0024】図2、図3に示すように、水受け皿1に多
数の凹部1aが形成されると、それぞれの凹部1aと1
aの境界部にはランド部1T が形成される。このランド
部1 T は凹部1aの周縁に形成されるため、当然凹部1
aと相似形である。このランド部1T に対し、載置され
る植栽ボード3の外周辺部の下面との間には、図2に示
すように、隙間5が形成される深さに植栽ボード3の外
周辺部は形成されている。又、植栽ボード3と3の隣接
する辺の間には所定の隙間4が生じる寸法に植栽ボード
3は形成されている。
【0025】さらに、ランド部1T のうち対向する2辺
のそれぞれ中間位置には通水溝6が設けられている。こ
れら通水溝6は、一直線上に複数の凹部1aが形成され
た時、それらの通水溝6も直線上に並ぶ位置に配置され
ている。なお、植栽ボードをその外周辺の定形サイズ位
置で切断した時、緻密ボード3’と植栽ボード3が重な
った状態で切断された端面は、水受け皿1の側辺が無い
ため、上記両ボード3’、3が外れないようにするた
め、両ボード3’、3は予め水受け皿1に接着剤で接着
して固定しておくか、又はその端面を押さえる押部材を
設けて抜止めとしてもよい。
【0026】以上から分かるように、上記切断された端
面は殆ど隙間のない状態で終わる構造となるが、隙間5
は隙間4と共に切断端面まで連続して形成されている。
このため、切断端面に開口する隙間5による開口から水
を供給すると、少しずつ多角形状の隙間5を取り凹部1
a内に水を供給することができる。従って、植栽ブロッ
クAの側辺にタンクを接触して設け、その水圧で水を少
しずつ多数の凹部1aへ送るようにすることができる。
又、雨水や散水があればその水は植栽ボード3と3の間
の隙間4から外周辺の隙間5を通り各凹部1a内に流入
することとなる。
【0027】前述した植栽ボード3の多孔質セラミック
スは、スラグに発泡剤を添加して形成した発泡性スラグ
を焼成して作られるが、その概略は次の通りである。ス
ラグは鋳物用キュポラで発生するキュポラスラグ、高炉
で発生する高炉スラグ、転炉、電気炉などで発生する製
鋼スラグなどである。このようなスラグに発泡剤を添加
して発泡性スラグを形成する場合、発泡剤は0.2〜
1.0重量%の範囲の炭化珪素とし、発泡性スラグは平
均粒子径が4〜40μmの範囲とされ、この発泡性スラ
グを0.2mm〜10mm範囲内の造粒物として形成し
た後、その造粒物を焼成するとよい。
【0028】造粒物の形成方法としては、発泡性スラグ
粉末をパン型、インテンシブミキサ(アイリッヒミキ
サ)などの造粒機により形成してもよく、又はスラグ粉
末と発泡材(S:C)とを水と共にボールミル等湿式粉
砕し、平均粒子径7〜8μmのスラリーを作製した後、
スプレードライヤで乾燥して形成してもよい。なお、造
粒物の粒子径を1mm以下とする場合は、発泡剤と顆粒
の強度保持のため、無機バインダ(水ガラス)0.5%
などや、有機バインダ(ポリビニールアルコール)0.
3%などを添加するのが好ましい。
【0029】この造粒物は、発泡性スラグを無機質粒子
(粒子径0.5〜10mm)の表面にコーティングして
形成してもよく、これにより発泡量が制限され粒子間隙
間(アグリゲート)が確保されるため、無機質粒子の種
類に応じて保水性、吸水性、通気性、吸音性、吸放湿性
などに優れた多孔質セラミックスを作製できる。無機質
粒子は砕石、ガラス粒、スラグ粒子、砂、黒曜石発泡粒
子、真珠岩発泡粒子、又は調質機能を有する材料で形成
した粒子のいずれかとするのがよい。スラグに発泡剤を
添加して形成した発泡性スラグは、ボールミル等の粉砕
機を用いてスラグを微粉化する際に、発泡剤を添加して
乾式粉砕して形成するか、又はボールミル等粉砕機内に
スラグ及び発泡剤を水と共に混入させ湿式粉砕した後ス
プレードライヤなどで乾燥粉末化して形成する。
【0030】コーティングに際しては、無機質粒子の径
によって表面積が異なり、発泡性スラグのコーティング
量が、粒子間隙間(通気性や吸音性と関係する)や製品
強度に影響を与えるため、発泡性スラグの添加量を調整
する必要がある。又、無機質粒子の径も粒子間隙間に係
わり、通気性、透水性又は吸音性に影響するため調整が
必要である。
【0031】個々に独立した多孔質セラミックスを得る
場合は、発泡性スラグにて形成した造粒物、又は無機質
粒子に発泡性スラグをコーティングして形成した造粒物
を乾燥した後、ロータリキルンなどで融着防止剤(例え
ば水酸化アルミニウム水簸カオリン粘土類)と共に温度
1000〜1100℃で焼成する。所要形態に形成した
一体成形物の多孔質セラミックスを得る場合は、発泡性
スラグ、発泡性スラグにて形成した造粒物、又は無機質
粒子に発泡性スラグをコーティングして形成した造粒物
を耐熱容器内に充填して、あるいは押出成形機やプレス
成形機にて所要形態に成形した後、トンネルキルンなど
を用いて温度1000〜1100℃で焼成する。
【0032】具体的に1例として挙げれば次のようなも
のである。無機質粒子として、スラグ粒(粒径1〜2m
m、粒径2〜3mm)、黒曜石発泡粒(パーライト;粒
径0.7〜1.2mm、粒径1.7〜2.4mm、粒径
4.0〜4.8mm)をそれぞれ準備し、コンクリート
ミキサー(301容量)内において、スラグ粒2kg
(1800〜1900ml)に対して発泡性スラグ1k
gの割合でコーティングする。
【0033】より具体的には、メチルセルロース1重量
%水溶液(有機質バインダー)をスプレーガンで噴霧し
て無機質粒子の表面を濡らしながら転動させて、造粒物
をその表面にコーティングする。その後、耐熱容器中に
充填し、温度1000〜1020℃で30分、昇温時間
3.5時間の条件下焼成発泡させ、板状の多孔質セラミ
ックスを作製する。
【0034】得られた多孔質セラミックスは、1つ1つ
の粒子の表面層に数ミクロンから100ミクロン程度の
大きさを持つ無数の連続気孔を有し、無機質粒子の表面
に造粒物をコーティングしているため、発泡量が制限さ
れ平均500〜600ミクロン程度の粒子間隙間(アグ
リゲート)が確保され、吸水性および保水性の他、通気
性、透水性に富むものとなった。以下表1に各物性値を
示す。また、黒曜石発泡粒にコーティングしたものは、
優れた吸音特性を有する。
【0035】
【表1】
【0036】上記植栽ブロックA1 又はA2 は、水受け
皿1、中間支持台2、植栽ボード3を図2の断面のよう
に組立てて形成される。完成状態では、図1に示す長方
形又は正方形に切断加工されたものとなり、このような
ブロックA1 又はA2 を複数個組合わせて設置される。
これらブロックA1 又はA2 は、1つのブロックが畳1
枚分(1800×900)又は畳の1/2枚分(900
×900)の広さであるから、広い面積場所に使用する
のに適している。例えば、10坪程の広さのガーデンで
あればブロックA1 を20枚程度設置すればよい。勿
論、設置場所の形状によってはブロックA1 にブロック
2 を混合して組合わせるようにしてもよい。上記植栽
ブロックA1 又はA1 とA2 の組合わせのものは、例え
ばビルの屋上又はマンションのベランダに設置して使用
される。
【0037】上記植栽ボードA1 又はA2 を所定場所に
組立てて設置する場合、A1 又はA 2 を図1の定形サイ
ズで互いに隣接して設置するときは、予め水受け皿1の
多数の凹部1aにタイプaとしてそれぞれ完全形の中間
支持台2と植栽ボード3を嵌め込んでおき、タイプb、
c、dに相当する部分には緻密ボード3’と脚部31の
ない植栽ボード3とを嵌め込み、それぞれ不要部分は電
気カッタ(図示せず)により切断して定形サイズで仕上
げたものを作り、これらを順次設置場所に置いてガーデ
ンが形成される。
【0038】しかし、設置場所の広さによっては植栽ボ
ードA1 とA2 の定形サイズのものを敷き詰めても寸法
が調整できない場合がある。このような場合、例えば植
栽ボードA1 の長さを略2/3の長さ位置で切断すれば
よいとすると、定形サイズのブロックではこの2/3長
さ位置には完全形の中間支持台2と植栽ボード3が嵌合
されているのを予めbタイプ断面のように緻密ボード
3’と脚部のない植栽ボード3に取替えておき、その切
断長さ位置で敷設場所の寸法に合わせて電気カッタで切
断する。
【0039】このとき、ハニカム形状の凹部1aを切断
するが、この切断されるハニカム状の凹部には緻密ボー
ド3’が挿入されているので、全体を一体として切断す
れば、寸法に狂いがなく、設置場所に正確に合致する。
なお、隣接する植栽ボード3同士の間には隙間4が設け
られ、水受け皿1のランド部1T と植栽ボード3の外周
辺下面との間には隙間5が設けられているので、隙間5
に工具を差込みテコの原理で植栽ボード3を持上げる
と、それぞれの植栽ボード3は単品で簡単に交換するこ
とができる。
【0040】植栽ブロックA1 、A2 への給水は、前述
したように、ブロックの側辺に設置されるタンクの水圧
で隙間5、通水溝6を経由して複数の凹部1a、1a・
・・に順次送られる。雨水や散水があれば隙間4からそ
れぞれの凹部1a、1a・・・に流入して溜められる。
【0041】こうして給水される植栽ブロックには、例
えば芝生が植生される。この場合、芝生は最初から植栽
ブロック上に植えるのではなく、植栽ボード3だけを取
り外して外部で植物の種を撒き予め初期の芝生の育生を
行なうとよい。そして、ある程度芝生が生長すると、植
栽ボード3と芝生を各ブロック毎にビルの屋上又はベラ
ンダへ運んで、中間支持台2上へ乗せてセットする。そ
の後は水を供給するだけで芝生は生育が維持される。植
栽ボード3の粒子間は平均500〜600ミクロン程度
の空隙を有するため、芝生等毛根の細い植物の育成に適
している。
【0042】植栽ボード3を中間支持台2の上に乗せ、
水受け皿1の各凹部1a、1aに水を給水した際に、植
栽ボード3上に生育された芝生には植栽ボード3の脚部
31の多孔質セラミックスの粒子間に作用する毛細管現
象により給水が行なわれる。植栽ボード3も脚部31も
共に多孔質セラミックスで形成されているから、脚部3
1の下部が水受け皿1の各凹部1a、1a内に水没され
ているため、脚部31の水没していない部分に毛細管現
象で水が伝達される。
【0043】これは脚部31を形成している粒状物の微
細組織内には微細な連続気孔が含まれているため、その
連続気孔内に水が毛細管現象で伝達され、脚部31の下
部から上部へと重力に逆らって上昇し、植栽ボード3へ
と伝達され植栽ボード3の全面に給水されるからであ
る。植栽ボード3から芝生に水分が吸い取られると、植
栽ボード3へは脚部31から常に一定量の水が送られ、
水枯れすることなく給水が行なわれる。このため、必要
以上の水を与えた場合に発生し易い各種の病気や根腐れ
の防止にも役立つ。
【0044】又、植栽ボード3に芝生を育生した後、植
栽ブロックを1単位として多量に設置する遠隔地に運搬
する際も植栽ボード3には多孔質セラミックスの微細な
連続気孔内に多量の水を含んでいるため、夏の炎天下に
放置した状態でも一定期間水を給水せずとも直ちに芝生
が枯れることはない。上記植栽ブロックにより育生でき
る植物の対象は、芝生以外にも苔や一部シダ類が含まれ
る。多孔質セラミックスには気孔付与材を含んでいない
ため、材料としての強度も十分確保されている。
【0045】上記の実施形態では水受け皿1の凹部1
a、中間支持台2、植栽ボード3の多角形状は、六角形
としたが、四角形その他任意の多角形のものを採用する
ことができる。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この発明
の植栽ブロックは水受け皿に多角形の凹部を複数箇所、
互いに規則的に隣接して形成し、これら凹部にこの凹部
と対応する相似形状の中間支持台とその上に多孔質セラ
ミックス製の植栽ボードとを載置し、所定面積広さに形
成したから、畳程の大きさにブロックを形成しても土壌
を使用しないため軽量であり、広い面積に敷設しても植
栽ボードを1つずつ連結する必要がなく、単にブロック
を必要個数だけ設置場所に隣接して置くだけであるから
設置工事も容易であり、水受け皿に予め給水するが、雨
水又は散水を溜めて植栽ボードに給水すると植栽ボード
の連続する微細の連続気孔の毛細管現象を利用して水を
吸上げ植物を育生できるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の植栽ブロックの組立状態の外観斜視
【図2】図1の矢視II−IIから見た断面図
【図3】図2の矢視III −III から見た平面図
【図4】図2の矢視IV−IVから見た断面平面図(矩形)
【図5】図2の矢視IV−IVから見た断面平面図(正方
形)
【図6】中間支持台の詳細図
【図7】積載ボードの詳細図
【符号の説明】
1 水受け皿 1a 凹部 2 中間支持台 3 植栽ボード 3’ 緻密ボード 4、5 隙間 6 通水溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B027 NC05 NC16 ND01 ND17 NE09 QA03 QC45 UA15 2B314 MA58 MA63 NA08 NA22 ND10 ND14 PB13 PB60 PC03 PC26 PC29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の多角形状の凹部を互いに規則的に
    隣接して所定面積広さに形成した水受け皿と、上記凹部
    形状にそれぞれ相似形の複数の中間支持台及び複数の多
    孔質セラミックス製の植栽ボードとを備え、水受け皿の
    各凹部に中間支持台を挿置し、その上に植栽ボードを載
    置して植栽ボードを支持するように構成した植栽ブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記中間支持台に複数の挿通孔を設け、
    植栽ボードの下面に水受け皿底面へ延びる脚部を上記挿
    通孔に対応して複数設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の植栽ブロック。
  3. 【請求項3】 前記水受け皿の凹部を、それぞれの凹部
    が六角形状で、かつ互いに規則的に隣接して形成された
    ハニカム構造としたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の植栽ブロック。
  4. 【請求項4】 前記水受け皿の複数の凹部のうち特定引
    用にのみ多孔質セラミック製の緻密ボードと多孔質セラ
    ミック製の植栽ボードを嵌合させ、これらボードの任意
    の位置で切断してブロックを形成したことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の植栽ブロック。
  5. 【請求項5】 前記水受け皿の凹部外周辺のランド部と
    植栽ボード外周辺の下面との間に隙間を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の植栽ブロッ
    ク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004077931A1 (ja) * 2003-03-06 2004-09-16 Kyodo Ky-Tec Corp. 緑化設備
JP2006094826A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Sekisui Plastics Co Ltd 人工地盤上での緑化方法と、緑化構造物、およびそれに使用する保水排水基盤材と見切り材との結合構造
JP2010022205A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Ngk Insulators Ltd 植栽用セラミック培地

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