JP4244681B2 - カセット収納ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カセット収納ケースに関し、更に詳しくは、部品点数及び作業工数を少なくして製造コスト及び生産性の向上を図ることができるカセット収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、放送局等で使用される業務用ビデオテープカセットは、テープカセット収納ハードケース(以下「カセット収納ケース」という。)に収納して保管されている。例えば、DV(デジタルビデオ)カセットミニタイプ用の従来のカセット収納ケースの構成として図13に示すものがある(下記特許文献1参照)。
【0003】
従来のカセット収納ケース1は、テープカセットが収納されるケース本体2と、ケース本体2に被せられる蓋体3と、ケース本体2及び蓋体3に対してヒンジ5,6を介して結合された連接部4とを備えている。ケース本体2には、収納されるテープカセットの外形に対応する大きさに形成された凹所(収納部)9を有する内トレイ8が内装されており、これにより収納したテープカセットの保護及びガタツキの防止が図られている。
【0004】
内トレイ8は、ケース本体2とは別部材で構成されるもので、ケース本体2の側壁7の内方側に位置し、ケース本体2の底板部2Aに対して熱溶着により一体化されている。内トレイ8の高さは、凹所9に収納されたテープカセットの高さ(厚さ)と略同等であり、両側部に形成した低高の取出部8a,8aを介してテープカセットに指を掛け、凹所9からカセットを取り出せるようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−309582号公報
【特許文献2】
特開平11−321968号公報
【特許文献3】
特開平11−91851号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような構成の従来のカセット収納ケース1においては、ケース本体2とは別部材である内トレイ8を準備し、これをケース本体2へ熱溶着してテープカセットを収納する凹所9を形成する構造であるため、部品点数及び作業工数が多く、製造コストの削減、生産性の改善が求められている。
【0007】
また、従来のカセット収納ケース1においては、凹所9に収納されているテープカセットの取出しを、内トレイ8に凹設した取出部8aを介して行う構造であるが、より取出し性に優れた構造が求められている。
【0008】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、製造コストの増大及び生産性の低下を防ぎ、取出し作業も容易なカセット収納ケースを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するに当たり、本発明のカセット収納ケースは、ケース本体に、テープカセットを位置決めするリブ体が、テープカセットの四隅部に対応する位置に各々一体的に形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明では、上記各リブ体によってケース本体にテープカセットの収納部を形成し、当該収納部に収納されたテープカセットは、その四隅部が上記リブ体によって各々位置決めされることになる。この構成により、上記リブ体をケース本体に一体成形により形成できるので部品点数及び作業工数の増大は回避され、また、各リブ体の形成間隙を利用して容易にテープカセットを取り出すことが可能となる。
【0011】
テープカセットの四隅部を位置決めするリブ体は、略L字形状に形成するのが好適である。これにより、テープカセットをガタツキなく収納することができる。また、各リブ体の端縁からケース本体の側壁に向かって補助リブを延在させることによって、成形後のリブ体の反りや変形を防止し、カセット収納部の適切な容積を確保することができる。
【0012】
また、複数のリブ体のうち、テープカセットの左右方向に対向する何れか一組のリブ体に各々、テープカセットの側面部に設けられた係合溝に係合する係合突起を当該リブ体の立設方向に沿って形成するようにすれば、リブ体とテープカセットとの間に一定の係合力を持たせることが可能となり、これにより、テープカセットのホールド性が高められ、例えばケース開放時にテープカセットが収納部から不用意に抜け落ちないようにすることができる。
【0013】
また、上記係合突起の形成によってテープカセットの収納性が損なわれないようにするために、係合突起の上部に内方へ向けて傾斜するガイド面を形成したり、係合突起の上部を先細り形状とするのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1〜図4は本発明の実施の形態によるカセット収納ケース10の全体を示している。ここで、図1はカセット収納ケース10の全体斜視図、図2はその平面図、図3は図2における[3]−[3]線方向断面図、図4は正面図である。
【0016】
カセット収納ケース10は、テープカセットが収納されるケース本体11と、このケース本体11に被せられる蓋体12と、ケース本体11と蓋体12とを連結する連接部13とを備えている。ケース本体11と連接部13との間はヒンジ14を介して連結されており、蓋体12と連接部13との間はヒンジ15を介して連結されている。このカセット収納ケース10は、全体として、ポリプロピレン等の合成樹脂材料の射出成形体で構成されている。
【0017】
ケース本体11は略長方形状の底板部21を有しており、この底板部21上に各種構造体が立ち上げ形成されている。
【0018】
まず、底板部21には、その周縁に沿って4つの側壁22f,22b,22s及び22sがそれぞれ連続的に立上がり形成されている。このうち、側壁22fは正面壁部を構成し、側壁22bは背面壁部を構成する。また、側壁22s,22sは左右の側壁部を構成している。これらの側壁は互いに連続的に形成されている。
【0019】
側壁22f,22b,22sによって囲まれる領域の底板部21上には、テープカセットを収納する収納部を形成するための位置決めリブ23A,23B,23C及び23Dが立設されている。位置決めリブ23A〜23Dは、テープカセットの四隅部に対応する位置に、底板部21に一体形成されている。なお、位置決めリブ23A〜23Dの構成の詳細については後述する。
【0020】
ここで、図5に本実施の形態のカセット収納ケース10に収納されるテープカセットCの外観を示す。本実施の形態では、DVカセットミニタイプを例にして説明するが、勿論これに限られない。テープカセットCは磁気テープを巻装した一対のリールを回転自在に収容するカセットシェルSHと、カセットシェルSH前面のマウス部MSを覆うリッドRD等を備えている。
【0021】
ケース本体11の底板部21の略中央部には、これに収納されるテープカセットCのリールハブHBを受ける環状のハブ受けリブ24、カセットシェルSHの下面を支持する放射状の支持リブ25、カセットシェルSHの下面に穿設されているテープエンド検出用孔LHに嵌合する嵌合リブ26、及び、テープカセットCの収納姿勢方向を示す表示27がそれぞれ設けられている。
【0022】
ここで、ハブ受けリブ24の高さは、カセット載置時、当該カセットの下シェルが支持リブ25上端との間に一定の隙間が形成されるように設計されている。また、表示27は、テープカセットCの前方向が連接部13側であることを示唆する矢印で構成されているが、特にこれに限定されることはない。例えば、テープカセットの正規の姿勢を模式的に示す図形表示で当該表示27を構成してもよい。
【0023】
一方、蓋体12は略長方形状の天板部31を有し、この天板部31には、その周縁に沿って3つの側壁32f,32s及び32sがそれぞれ連続的に立上がり形成されている。このうち、側壁32fは、ケースを閉じた際にケースの正面壁部を構成し、32sは左右の側壁部を構成する。これらの側壁32f,32sは、ケースを閉じた際、ケース本体の側壁22f,22sの外方側に位置するように構成されている。
【0024】
天板部31には、カセット収納時、テープカセットCのカセットシェルSHの上面を押圧する押圧リブ33,34がそれぞれ設けられている。また、側壁32fの内面側には、ケースを閉じた際、ケース本体11の正面壁部22fと蓋体12の正面壁部32fとの間の相対距離を規制する規制部36が設けられている。
【0025】
更に、蓋体12の左右の側壁部32sの内面側には、ケースを閉じた際、ケース本体11の側壁部22sに形成された係合孔28に係合する係合凸部35がそれぞれ設けられている。これら係合孔28及び係合凸部35によって、カセット収納ケース10の側壁ロック部を構成している。なお、係合孔28が設けられる側壁部22sの上面には、係合凸部35を係合孔28へガイドするためのテーパ面29が形成されている。
【0026】
連接部13には、ケースを閉じた際、ケース本体11の背面壁部22bの外面側に当接するストッパ37が突設されている。このストッパ37は、連接部13とケース本体11の背面壁部22bとの間の最近接位置を規制する機能を有している。
【0027】
次に、ケース本体11の底板部21の正面略中央部には、ヒンジ42を介してフラップ板41が連結されている。このフラップ板41には、蓋体12の正面壁部32fに突設された係止部44に係止される鉤部43が設けられている。これにより、ケースを閉じた際、フラップ板41を折り返して鉤部43と係止部44とを互いに係止させることによって、カセット収納ケース10のサイドロック機能が得られることになる。
【0028】
続いて、本発明に係る位置決めリブ23A〜23Dの構成の詳細について図6〜図12を参照して説明する。
【0029】
ここで、図6はケース本体11の拡大平面図、図7は位置決めリブ23Dの斜視図、図8は図6におけるA部の拡大図、図9は図6における[9]−[9]線方向断面図、図10は図7における[10]−[10]線方向断面図、図11は図6における[11]−[11]線方向断面図、図12はケース本体11にテープカセットCを収納した状態を示す正面図である。
【0030】
位置決めリブ23A及び23Bは、テープカセットCの前方側隅部を位置決めするためのもので、互いに対称な形状に形成されており、背面壁部22bに略平行な第1リブ部51Aと側壁22sに略平行な第2リブ部51Bとを有する略L字形状のリブ体51で構成されている。
【0031】
第1リブ部51Aの先端には、これと直交するように、背面壁部22bへ向かって延在する補助リブ52Aが設けられている。また、第2リブ51Bの先端には、これと直交するように、側壁22sへ向かって延在する補助リブ52Bが設けられている。これら補助リブ52A,52Bの形成により、リブ体51の特に内方側への反り又は変形を規制して、テープカセットCの収納性を確保するようにしている。
【0032】
リブ体51から側壁(背面壁部22b,側壁部22s)へ向かって延びる補助リブ52A,52Bの先端は、側壁22b,22sと対向しており、これら側壁22b,22sとは非連続的とされている。これにより、補助リブ52A,52Bと側壁22b,22sとの連接によって底板部21の外面側に発生する樹脂のヒケを防止することができる。
【0033】
また、補助リブ52A,52Bの上面は、側壁22b,22sへ向かうに従って低高となる傾斜面tを有している(図1,図3,11)。これにより、補助リブ52A,52Bの樹脂充填不良等の成形不良の発生が抑制される。
【0034】
一方、位置決めリブ23C及び23Dは、テープカセットCの後方側隅部を位置決めするためのもので、互いに対称な形状に形成されており、正面壁部22fに略平行な第1リブ部53Aと側壁22sに略平行な第2リブ部53Bとを有する略L字形状のリブ体53で構成されている。
【0035】
第1リブ部53Aの先端には、これと直交するように、正面壁部22fへ向かって延在する補助リブ54Aが設けられている。また、第2リブ部53Bの先端には、これと直交するように、側壁22sへ向かって延在する補助リブ54Bが設けられている。これら補助リブ54A,54Bの形成により、リブ体51の特に内方側への反り又は変形を規制して、テープカセットCの収納性を確保するようにしている。
【0036】
リブ体53から側壁(正面壁部22f,側壁部22s)へ向かって延びる補助リブ54A,54Bの先端は、側壁22f,22sと対向しており、これら側壁22f,22sとは非連続的とされている。これにより、補助リブ54A,54Bと側壁22f,22sとの連接によって底板部21の外面側に発生する樹脂のヒケを防止することができる。
【0037】
また、補助リブ54A,54Bの上面は、側壁22f,22sへ向かうに従って低高となる傾斜面tを有している(図7,図9,10)。これにより、補助リブ52A,52Bの樹脂充填不良等の成形不良の発生が抑制される。
【0038】
そして、これら位置決めリブ23C,23Dには、テープカセットCの側面後方側にカセット厚さ方向に形成されたカセットオートチェンジャー挿入用の係合溝SWに係合する係合突起55がリブ体53の立設方向に沿ってそれぞれ形成されている。
【0039】
係合突起55の上部には、内方へ向けて下方傾斜するガイド面55aが形成されている(図7〜図9)。この構成により、ケース本体11へ収納されるテープカセットCを位置決めリブ23C及び位置決めリブ23Dの間にガイドする作用を行わせるようにしている。
【0040】
また、係合突起55の中途部から上部に向かって先細り形状の先細り部55bを有している。この構成により、位置決めリブ23C及び位置決めリブ23Dとの間に収納配置されたテープカセットCの係合溝SWへ係合突起55を容易に係合できるようにして、テープカセットCの収納性を確保している。
【0041】
なお、位置決めリブ23C,23Dの第2リブ部53Bの外面側であって、係合突起55の形成位置と対応する領域に溝部56を設けており、これにより、底板部21の外面側であって係合突起55の形成部位に対応する領域での樹脂のヒケの発生を抑えるようにしている。
【0042】
更に、位置決めリブ23A〜23Dの高さはそれぞれ任意に設定可能である。このとき、少なくとも位置決めリブ23Dの高さを、ケース本体11に収納されているテープカセットCの背面に取り付けられているセイフティタブSTの取付位置よりも低く形成するようにすれば、ケース本体11からテープカセットを取り出すことなくその記録可否状態を認識することができるようになる。より具体的には、図12に示すように、テープカセットCがケース本体11に収納された状態において、セイフティタブSTが「記録可能位置」及び「記録不可能位置」の何れに位置しているかを認識できる程度の高さに位置決めリブ23Dの高さが設定されている。
【0043】
なお、本実施の形態では、他の位置決めリブ23A〜23Cの高さが当該位置決めリブ23Dと同等の高さに形成されている。
【0044】
また、ケース本体11の側壁22f,22b,22sであって、位置決めリブ23A〜23Dの補助リブ52A,52B,54A及び54Bの先端と対向する領域には、これら側壁を補助リブ先端と同等の高さにするための欠落部22pがそれぞれ設けられている。この欠落部22pの形成により、ケース本体11からのテープカセットCの取出し性が高められている。
【0045】
なお、この欠落部22pの形成範囲は、各側壁22f,22b,22sにおいて、少なくとも互いに対向する一対の補助リブの間、すなわち、位置決めリブ23Aの補助リブ52Aと位置決めリブ23Bの補助リブ52Aとの間、位置決めリブ23Bの補助リブ52Bと位置決めリブ23Dの補助リブ54Bとの間、位置決めリブ23Cの補助リブ54Aと位置決めリブ23Dの補助リブ54Aとの間、そして、位置決めリブ23Aの補助リブ52Bと位置決めリブ23Cの補助リブ54Bとの間に設けられていればよい。
【0046】
本発明に係る位置決めリブ23A〜23Dは以上のように構成される。次に、この作用について説明する。
【0047】
テープカセットCをカセット収納ケース10に収納する際、先ず、ケース本体11の位置決めリブ23A〜23Dによって区画形成される収納部へテープカセットCを配置する。このとき、ケース本体11の底板部21に形成された表示27は、テープカセットCの収納方向を示唆する作用を行う。
【0048】
ケース本体11へテープカセットCを収納する際、位置決めリブ23C及び位置決めリブ23Dの各々に設けられた係合突起55がテープカセットCの係合溝SWに係合する。このとき、係合突起55のガイド面55aがテープカセットSHを位置決めリブ23C及び位置決めリブ23Dの間にガイドする作用を行い、また、係合突起55の先細り部55bがテープカセットCの係合溝SWを係合突起55へガイドする作用を行う。これにより、係合突起55の形成によるテープカセットCの位置決めリブ23C,23Dに対する収納性低下が回避される。
【0049】
以上のようにして、ケース本体11上において、テープカセットCの四隅部が位置決めリブ23A〜23Dによって位置決めされる。本実施の形態では、位置決めリブ23A〜23Dを構成するリブ体51,53が略L字形状で構成されているので、テープカセットCをガタツキなく収納支持することができる。
【0050】
また、この状態において、テープカセットCは位置決めリブ23C及び位置決めリブ23Dとの間に一定の係合力を持っているので、ケース本体11に対するテープカセットCのホールド性が高められ、これにより、例えばケース開放時にテープカセットCの不用意な脱落等が防止される。
【0051】
テープカセットCは、ケース本体11に載置されると、その一対のリールハブHBがハブ受けリブ24によって各々支持される。このとき、カセットシェルSHの下面は支持リブ25との間に一定の隙間を介して対向される。この状態で蓋体12がヒンジ14,連接部13及びヒンジ15を介してケース本体11に被せられて、係合孔28と係合凸部35とで構成される側壁ロック部が機能すると、天板部31上の押圧リブ33,34によってカセットシェルSHの上面が押圧され、カセットシェルSHの下面が支持リブ25に当接される。これにより、リールハブHBは、ハブ受けリブ24と、カセットシェルSH内の図示しないリール押えバネとの間で支持されることになる。そして、フラップ板41を折り曲げて鉤部43を係止部44へ係止させることによって、カセット収納ケース10へのテープカセットCの収納操作が完了する。
【0052】
本実施の形態のカセット収納ケース10によれば、テープカセットCの四隅部を支持する位置決めリブ23A〜23Dが、ケース本体11の底板部21に各々一体的に形成されているので1ショットの成形作業でケースを製造することができ、カセット支持機構を別部品で構成する従来のケース構造に比べて部品点数及び作業工数を低下させて、製造コストの低減及び生産性の向上を図ることが可能となる。
【0053】
また、ケース本体11に対するテープカセットCの支持機構をテープカセットCの四隅部を各々支持する位置決めリブ23A〜23Dで構成したので、これら位置決めリブ23A〜23D間の立設間隙を介してテープカセットCをその両側端は勿論、前後の端部にも指を掛けられることになり、ケース本体11からのテープカセットCの取出し性を改善することができる。
【0054】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0055】
例えば以上の実施の形態では、位置決めリブ23A〜23Dのリブ体51,53をそれぞれ第1リブ部51A,53A及び第2リブ部51B,53Bの一体的なリブ構造体で構成したが、これら第1リブ部及び第2リブ部は互いに離間して形成されていてもよい。
【0056】
また、以上の実施の形態では、DVカセットミニタイプ用のカセット収納ケースを例に挙げて説明したが、勿論、テープカセットの種類はこれに限られず、他のフォーマット形式のテープカセット用のカセット収納ケースに対しても、本発明は適用可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のカセット収納ケースによれば、ケース本体に、テープカセットを位置決めするリブ体が、テープカセットの四隅部に対応する位置に各々一体的に形成されているので、製造コストの低減及び生産性の向上を図ることができるとともに、ケース本体に対するテープカセットの取出し性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるカセット収納ケース10の全体構成を示す斜視図である。
【図2】カセット収納ケース10の平面図である。
【図3】図2における[3]−[3]線方向断面図である。
【図4】カセット収納ケース10の正面図である。
【図5】カセット収納ケース10に収納されるテープカセットCの下面側から見た斜視図である。
【図6】カセット収納ケース10のケース本体11の平面図である。
【図7】本発明に係る位置決めリブ23Dの斜視図である。
【図8】位置決めリブ23Cの要部平面図である。
【図9】図6における[9]−[9]線方向断面図である。
【図10】図6における[10]−[10]線方向断面図である。
【図11】図6における[11]−[11]線方向断面図である。
【図12】ケース本体11へテープカセットCを収納配置したときのカセット収納ケース10の正面図である。
【図13】従来のカセット収納ケースの全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…カセット収納ケース、11…ケース本体、12…蓋体、13…連接部、14,15…ヒンジ、21…底板部、22…側壁、23A〜23D…位置決めリブ、31…天板部、32…側壁、51,53…リブ体、52A,52B,54A,54B…補助リブ、55…係合突起、55a…ガイド面、55b…先細り部、C…テープカセット、HB…リールハブ、SH…カセットシェル、SW…係合溝。
Claims (5)
- テープカセットを収納する収納部を有するケース本体と、
前記ケース本体に被せられる蓋体と、
前記ケース本体及び前記蓋体に対してヒンジを介して結合された連接部と、
前記ケース本体に一体形成され、前記テープカセットの四隅部にそれぞれ位置し、前記収納部を形成する略L字状のリブ体と、
前記収納部の周囲を囲むように前記ケース本体に一体形成され、前記収納部に収納された前記テープカセットの各側面と対向する4つの壁部からなる側壁と、
前記ケース本体に一体形成され、前記リブ体のそれぞれの端縁から前記側壁に向かって、高さが漸次低くなるように延在し、前記側壁との間が非連続的である補助リブと、
隣接する2つの前記リブ体から同一の前記壁部に向かって延びる2つの前記補助リブの間の距離よりも大きな距離にわたって前記各壁部に形成され、当該壁部の高さを前記補助リブの先端と同等の高さにする欠落部と
を具備するカセット収納ケース。 - 請求項1に記載のカセット収納ケースであって、
前記リブ体は、前記収納部に収納された前記テープカセットの背面に取り付けられているセイフティタブの取付位置よりも、低い高さで形成されている
カセット収納ケース。 - 請求項1に記載のカセット収納ケースであって、
前記リブ体は、前記テープカセットの左右方向に隣接する何れか一組が、各々、前記リブ体の立設方向に沿って形成される、前記テープカセットの左右の側壁部に設けられた係合溝に係合する係合突起を有する
カセット収納ケース。 - 請求項3に記載のカセット収納ケースであって、
前記係合突起は、内方へ向けて傾斜するガイド面を上部に有する
カセット収納ケース。 - 請求項3に記載のカセット収納ケースであって、
前記係合突起は、上部が先細り形状となる
カセット収納ケース。
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