JP4244311B2 - 自動二輪車における燃料タンク構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車、特にエンジンを搭載する車体フレームが、フロントフォークを軸支するヘッドパイプと、このヘッドパイプから後下がりに傾斜して後方に延出しエンジンの少なくともクランクケースよりも上側を通る上フレーム部と、その上フレーム部の後端部に一体的に接続されエンジンの後側を略上下方向に延びる後フレーム部とを少なくとも備えてなる自動二輪車における燃料タンク構造に関する。
上記自動二輪車において、燃料タンクを、主タンクと、この主タンク内に連通管を介して連通すると共に燃料ポンプを内蔵した補助タンクとから分割構成したものは、例えば下記特許文献1に記載されるように従来公知であり、このものでは、補助タンクが車体フレームの上フレーム部の後端部後方に配備されていた。
特公昭61−47751号公報
上記従来構造では、補助タンクが上フレーム部の後端部後方に配備されているため、補助タンク内の燃料ポンプからエンジン側に延びる燃料供給ラインが長くなってしまう。また、他の車載部品との兼ね合いで配管構成が複雑になり易く、配管の取り回しを工夫する必要があった。また補助タンクの位置が車体の前後中心位置より後方に比較的離れてしまうため、車両の上り、下り走行に伴い補助タンク内の油面が揺れ易く、補助タンク内の燃料ポンプの配置等に特別な配慮を必要とした。さらに重量物であるリヤクッションを車体の前後中心側に寄せるべく車体フレームの後フレーム部に近づけようとすると、そのリヤクッションが補助タンクの位置と重なることになり、補助タンクとの干渉を避けるためにリヤクッションの構造・レイアウトを工夫する必要もあった。
本発明は前述の諸事情に鑑みてなされたもので、従来構造の上記問題を簡単な構造で解決することができる、自動二輪車における燃料タンク構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、シリンダヘッドを上部に結合したシリンダブロックと、そのシリンダブロックよりも後方側に張出す後方張出部を有して該ブロック下部に連設されるクランクケースとを備えたエンジンが車体フレームに搭載され、その車体フレーム、フロントフォークを軸支するヘッドパイプと、このヘッドパイプから後下がりに傾斜して後方に延出しエンジンの少なくともクランクケースよりも上側を通る上フレーム部と、その上フレーム部の後端部に一体的に接続されエンジンの後側を略上下方向に延びる後フレーム部とを少なくとも備えた自動二輪車において、燃料タンク、エンジンの少なくともクランクケースよりも上方側に配置される主タンクと、この主タンク内に連通管を介して連通すると共に燃料ポンプを内蔵した補助タンクとから分割構成されると共に、その補助タンク、車両側面視でシリンダブロックと、クランクケースの後方張出部と、上フレーム部と、後フレーム部とで囲まれる車体フレームの内方空間に配置され、前記上フレーム部が、エンジンの左右を通る左右一対のフレーム材又はパイプ材で構成されると共に、その左右一対のフレーム材又はパイプ材間で前記補助タンクの直上には、操縦者のアクセル操作に応じてエンジンへの吸気量を制御するスロットル弁装置が配設されることを特徴とする。
また請求項2の発明は、前記請求項1の発明の特徴に加えて、前記補助タンクは、上フレーム部に略沿うように前傾配置されることを特徴とする。
また請求項3の発明は、前記請求項2の発明の特徴に加えて、前記燃料ポンプは、その縦軸線が補助タンクの傾斜した下側壁に略沿うように車体前後方向に配置され、その燃料ポンプの燃料吸込部が該ポンプの後端部に配置されることを特徴とする。
また請求項の発明は、前記請求項1〜の何れかの発明の特徴に加えて、後フレーム部には、後輪を軸支するスイングアームが揺動可能に支持され、このスイングアームと車体フレーム間に介装されるリヤクッションが、補助タンクの後側で後フレーム部に略沿うように上下方向に配設されることを特徴とする。
以上のように各請求項の発明によれば、車体フレームとエンジンとの間の(即ち上フレーム部より下側、後フレーム部より前側、シリンダブロックより後側、クランクケースの後方張出部より上側の)フレーム内方のデッドスペースを有効に利用して、燃料ポンプを内蔵した補助タンクを無理なくコンパクトに配備できるので、車両の小型化を図る上で有利である。しかも補助タンク内の燃料ポンプからエンジン側に延びる燃料供給ラインを極力短縮できるから、その配管構成を単純化できて配管の取り回し自由度も高くなり、またポンプ吐出燃料の燃料供給ライン内での圧力損失を軽減してポンプ効率を高めることができ、ポンプ容量も小さくできる。その上、補助タンクの位置を車体の前後中心位置に近づけることができるから、車両の上り、下り走行が繰り返されてもタンク内油面の揺れを少なくでき、その油面変動がポンプ性能に及ぼす影響を極力抑えて、タンク内燃料残留量が少ない場合でもエンジン側へ安定した燃料供給を行うことができる。さらにスロットル弁装置を左右の上フレーム部間で補助タンクの直上に配設したので、スロットル弁装置を、それと補助タンクとの干渉を回避しながら左右の上フレーム部間のデッドスペースに無理なくコンパクトに配備でき、しかもそのスロットル弁装置とエンジンとの間の吸気管の短縮も図られる。
また特に請求項2の発明によれば、補助タンクは、上フレーム部に略沿うように前傾配置されるので、傾斜した上フレーム部の下側空間を有効に活用して、十分な容量の補助タンクを無理なく配置することができる。
また特に請求項3の発明によれば、燃料ポンプは、その縦軸線が補助タンクの傾斜した下側壁に略沿うように車体前後方向に配置され、その燃料ポンプの燃料吸込部が該ポンプの後端部に配置されるので、燃料ポンプは、補助タンク内で油面変動の影響を受けにくい部位から安定して燃料を吸い込むことができ、エンジン側への燃料供給をより安定させることができる。
また特に請求項の発明によれば、リヤクッションが、補助タンクの後側で後フレーム部に略沿うように上下方向に配設されるので、重量物であるリヤクッションを車体の前後中心側に寄せることができて、車両の走行性能を高めることができ、またこの配置によりリヤクッションが車体フレームの後フレーム部に接近しても、補助タンクは後フレームの前側に在って、リヤクッションとの干渉を容易に回避でき、それだけリヤクッションの構造・レイアウトの設計自由度も高くなる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
添付図面において、図1〜図4は、本発明の一実施例を示すものであって、図1は、自動二輪車の全体側面図、図2は、自動二輪車の要部拡大側面図、図3は、自動二輪車の要部拡大平面図(図2の3矢視拡大図)、図4は、図3の4−4線拡大断面図である。
図1には、本発明を、起伏変化の激しい路面を低速で走行する所謂「トライアル車」と呼ばれるシートの無い自動二輪車に適用した一実施例が示される。
この自動二輪車の車体フレームFには、エンジンE及びその吸、排気系と、燃料タンクTと、該タンクTからエンジンE側へ燃料を導く燃料供給系等が搭載される。その車体フレームFの前端部には、上部に操向ハンドル2を有するフロントフォーク1を介して前輪Wfが支持され、また同フレームFの後端下部には、後輪Wrを支持したスイングアームSAが上下揺動可能に枢支連結3され、そのスイングアームSAと車体フレームFとの間にはリヤクッションRCが介装される。エンジンEの駆動力はチェン伝動機構Cを介して後輪Wrに伝えられる。
前記車体フレームFは、フロントフォーク1を操向可能に支持するヘッドパイプFhと、このヘッドパイプFhから下方に各々延出し且つ互いに左右方向に並列してエンジンEの前側を通る左右一対のダウンチューブDTと、そのダウンチューブDTの下端に一体的に結合(図示例ではボルト止め)されエンジンEの前側及び下側を通って後方に延びる頑丈な金属板よりなるステッドプレートSPと、ヘッドパイプFhから後下がりに傾斜して後方に各々延出し且つ互いに左右方向に並列してエンジンEの上側を通る側面視で略ストレートな左右一対のメインパイプMPと、そのメインパイプMPの後端部に上端部が一体的に結合(図示例では溶接)されると共に下端部が前記ステッドプレートSPの後端部に一体的に結合(図示例ではボルト止め)されるピボットフレーム枠PFとを備えていて、側面視で閉ループ状のフレーム構造となっており、そのフレーム内方空間にエンジンEが配設される。尚、図示例では、ダウンチューブDT、メインパイプMP及びピボットフレーム枠PFにエンジンEの取付支持部4,4′,4″が設けられている。
前記ピボットフレーム枠PFは、左右方向に並列する左右一対のピボットプレート5の上部間及び下部間をそれぞれ上,下ク−ロス部材6,6′で一体的に結合して構成され、その各々のピボットプレート5は、エンジンEの後側を概ね鉛直に延びるプレート本体部5mと、そのプレート本体部5mの上端部に一体に連なり且つ前側に湾曲形成された前方曲がり部5uとを備えており、その左右の前方曲がり部5uは、左右のメインパイプMPの後端部に、該メインパイプMPと一体的に連続するようそれぞれ結合(溶接)されている。
各々の前方曲がり部5uの上面部には、上方及び内方に支持枠部5uaが一体的に結合(図示例では溶接)されており、その左右の支持枠部5ua間に横架連結した前記上クロス部材6の中間部の後面に、リヤクッションRCの上端部を枢支連結するピボットブラケット6aが突設される。そのリヤクッションRCは、左右のピボットプレート5間に在って、そのプレート本体部5mに略沿うように上下方向に配置され、その下端は、プロリンクと呼ばれるリンク機構PLを介してスイングアームSAに連結される。そのリンク機構PLは、プレート本体部5mに一端が枢支連結7された第1リンク8と、この第1リンク8の他端に一端が枢支連結9され他端がスイングアームSAの中間部に枢支連結10された第2リンク11とより構成されており、この第2リンク11にリヤクッションRCの下端部が枢支連結12される。
而して本実施例では、前記ダウンチューブDT及びステッドプレートSPにより、ヘッドパイプFhから下方に延出しエンジンEの前側及び下側を通って後方に延びる下フレーム部Fdが構成される。また前記メインパイプMP及びピボットフレーム枠PFの上側前傾部分(即ちピボットプレート5の前方曲がり部5u)により、ヘッドパイプFhから後下がりに傾斜して後方に各々延出し且つ互いに左右方向に並列してエンジンEの上側を通る左右の上フレーム部Fuが構成される。さらに前記ピボットフレーム枠PFの下側鉛直部分(即ちピボットプレート5のプレート本体部5m)により、後フレーム部Frが構成される。
またエンジンEは、図示例では燃料噴射装置を有する水冷4サイクルエンジンであり、シリンダヘッドCHを上部に結合したシリンダブロックCBと、そのシリンダブロックCBの下部に一体的に連設されるクランクケースCRとを備える。そのクランクケースCRは、ミッションケースを兼ねるものであって、シリンダブロックCBよりも後方側に張出す後方張出部CRaを一体に有している。そのクランクケースCR内には、クランク軸及びこれに連動連結される変速機構(何れも図示せず)が収容されており、その変速機構の出力軸が前記チェン伝動機構Cに連動連結される。
シリンダヘッドCHの前面からは排気管EXが前方に延び出している。この排気管EXは、ダウンチューブDTの近くで180度反転してからシリンダヘッドCHの左右一側に略沿うように後方へ延び、その後端部には、後上がりに傾斜した排気マフラMに接続されている。
またシリンダヘッドCHの後半部には、そのヘッド下面の燃焼室15に燃料を所定のタイミングで噴射する燃料噴射ノズルINと、同燃焼室15に開口し且つ吸気弁で開閉される吸気ポート16に連通する吸気管IPとが設けられる。その吸気管IPの上流端にはエアクリーナACが接続されており、このエアクリーナACは、車体フレームFの後側に隣接配置されると共に、そのピボットプレート5の支持枠部5uaにボルトで結合される。また、そのエアクリーナACの後端部には、排気マフラMが支持ステーを介して支持されている。
また吸気管IPの途中には、スロットル弁装置としてのスロットルボディTBが介装される。このスロットルボディTBは、従来周知のように操縦者のアクセル操作に応動するスロットル弁を有してエンジンEへの吸気量を制御するものであり、図示例では、後述する補助タンクTsの直上で左右の上フレーム部Fu(メインパイプMP)間に配置されている。この配置によれば、スロットルボディTBは、これと補助タンクTsとの干渉を回避しながら左右の上フレーム部Fu(メインパイプMP)間のデッドスペースに無理なくコンパクトに配備可能となり、しかもそのスロットルボディTBとエンジンEとの間を結ぶ吸気配IPの短縮も図ることができる。
前記燃料噴射ノズルINに加圧燃料を供給する燃料供給系は、燃料タンクTと、このタンクTs内の燃料を吸い込んで燃料噴射ノズルIN側に圧送する燃料ポンプPとを備える。次に燃料タンクT及び燃料ポンプPの構成について説明する。
燃料タンクTは、シリンダヘッドCHの上方側で左右のメインパイプMP間に配置され上面に開閉可能な給油キャップ17を有する主タンクTmと、この主タンクTmの底部に連通管Lを介して連通すると共に燃料ポンプPを内蔵した補助タンクTsとから分割構成される。そして、主タンクTmはメインパイプMPの適所に、また補助タンクTsはエンジンEのクランクケースCR(特に後方張出部CRa)の上面にそれぞれ着脱可能に取付けられ、また主タンクTmの容量は、補助タンクTsの容量よりも大きく設定される。また連通管Lの途中(図示例では主タンクTmの近傍)には、手動操作式の開閉コックLcが介装され、このコックLcで主タンクTmと補助タンクTs間が任意に連通・遮断できるようになっている。
補助タンクTsは、車両側面視でシリンダヘッドCH及びシリンダブロックCBと、クランクケースCRの後方張出部CRaと、上フレーム部Fuと、後フレーム部Fdとで囲まれる車体フレームFの内方空間Sに配置される。この配置により、車体フレームFとエンジンEとの間の(即ち上フレーム部Fuより下側、後フレーム部Frより前側、シリンダヘッドCH及びシリンダブロックCBより後側、クランクケースCRの後方張出部CRaより上側の)フレーム内方のデッドスペースを、補助タンクTsの設置空間として有効に利用可能となる。
また図示例で補助タンクTsは、一端が閉塞され且つ他端が開放された筒状のタンク本体21と、そのタンク本体21の開放端にボルトbで着脱可能に被着される蓋体22とより構成される。そのタンク本体21は、横断面が横長の長円形状又は矩形状に形成され、その底部がクランクケースCRの後方張出部CRaの上面にボルトで結合される。この補助タンクTsは、その縦軸線が左右の上フレーム部Fu(即ちメインパイプMP及びピボットプレート5の前方曲がり部5u)に略沿うように、上部が前方に向かって上側に傾斜した前傾姿勢で前記フレーム内方空間Sに配置されており、これにより、傾斜した上フレーム部Fuの下側空間を有効に活用して、十分な容量の補助タンクTsを無理なく配置することができる。
補助タンクTsの蓋体22には、該タンク内への燃料導入部となる第1ジョイント管J1と、燃料排出部となる第2ジョイント管J2とが液密に貫通支持されており、第1ジョイント管J1には前記連通管Lの下流端が接続される。また第2ジョイント管J2には、前記燃料噴射ノズルINに連なる燃料圧送管27が接続される。
また補助タンクTsは、図3で明らかなように、車両の縦中心線に対し左右一側方(即ち排気管EXと反対側)にオフセットして配置されており、これにより、排気管EXと略同じ高さの補助タンクTsを、エンジンの運転時に高温となる排気管EXより極力遠ざけることができる。
前記燃料ポンプPは、概ね円筒状のポンプケーシング23を備えており、そのポンプケーシング23は、その縦軸線が補助タンクTsの傾斜方向と同方向に傾斜して(即ち補助タンクTsの下側壁Tsdに略沿うように)車体前後方向に配置される。また前記ポンプケーシング23の内部には、図示しない従来公知のポンプ作動部が収容され、その燃料吸込部となる燃料吸込口24がポンプケーシング23の後端部下面に下向きに開口する。またポンプケーシング23の前端部には、燃料ポンプPの燃料吐出口26が前向きに開口しており、この燃料吐出口26は前記第2ジョイント管J2に接続される。
前記燃料吸込口24は、前傾姿勢にある補助タンクTsの内部空間の後端近傍部に臨んでいて、その開口端にストレーナ25が接続されている。そのストレーナ25は、補助タンクTsの下側壁Tsdとポンプケーシング23底部との間の空間において、該下側壁Tsdに略沿うように傾斜姿勢で細長く形成される。
さらに車体フレームFの適所には、前端が主タンクTmの後端に隣接するカウル30が固定支持され、このカウル30は、主タンクTmより後方の車載部品の大部分を体裁良く覆い、更に後輪Wrの上方まで延びてリヤフェンダとしても機能する。
尚、図1〜3において、エンジンのラジエータ等の冷却系部品は、本発明の要旨に関係がないので、図示を省略している。
次に前記実施例の作用を説明する。燃料タンクTは、上側の主タンクTmと、燃料ポンプPを内蔵した下側の補助タンクTsとから分割構成されているが、その両タンクTm,Ts間は、平時は開放状態に置かれる開閉コックLc付きの連通管Lを介して連通しており、給油キャップ17を開けて給油を行うと両タンクTm,Tsに燃料が溜められる。尚、開閉コックLcは、燃料ポンプPのメンテナンス作業時等において随時に閉じられ、両タンクTm,Ts間を遮断できるようになっている。
エンジンEの運転中は、燃料ポンプPが作動されて補助タンクTs内の燃料を燃料噴射ノズルINに圧送し、該ノズルINからエンジンEの燃焼室15内に所定のタイミングで燃料が噴射される。燃料が消費されるに伴い、先ず、主タンクTm内の油面が徐々に下がり、主タンクTm内が空になると補助タンクTs内の油面が下がり始めるが、補助タンクTs内の燃料ポンプPは、その燃料吸込口24が同タンクTs内の後端下部に開口しているため、同タンクTsの貯留燃料が僅かとなるまでは燃料の吸込みに支障は生じない。
ところで補助タンクTsは、車両側面視でシリンダヘッドCH及びシリンダブロックCBと、クランクケースCRの後方張出部CRaと、上フレーム部Fuと、後フレーム部Fdとで囲まれる車体フレームFの内方空間Sに配置されており、この配置によれば、車体フレームFとエンジンEとの間の(即ち上フレーム部Fuより下側、後フレーム部Frより前側、シリンダヘッドCH及びシリンダブロックCBより後側、クランクケースCRの後方張出部CRaより上側の)フレーム内方のデッドスペースを有効に利用して、燃料ポンプP内蔵の補助タンクTsを無理なくコンパクトに配備できる。しかも補助タンクTsの上記配置により、補助タンクTs内の燃料ポンプPからエンジン側(即ち燃料噴射ノズルIN)に延びる燃料供給ライン、即ち燃料圧送管27を極力短縮できるから、その配管構成を単純化できて配管の取り回し自由度も高くなり、また燃料圧送管27内での圧力損失が軽減されてポンプ効率を高められ、ポンプ容量も小さくできる。その上、補助タンクTsの位置を車体の前後中心位置に近づけることができるから、主タンクTm内が空となった場合(燃料タンクTの燃料残留量が少ない場合)において、トライアル走行のために急な上り、下り走行が繰り返されても補助タンクTs内の燃料油面の揺れを極力少なくでき、その油面変動がポンプ性能に及ぼす影響を極力抑えて、エンジン側へ安定した燃料供給を行うことができる。
また図示例では、補助タンクTsが左右の上フレーム部Fu(メインパイプMP及びピボットプレート5の前方曲がり部5u)に略沿うように前傾配置されており、これにより、傾斜した上フレーム部Fuよりも下側のフレーム内空間を有効に活用して、十分な容量の補助タンクTsを無理なく配置することが可能となる。しかも燃料ポンプPは、その縦軸線が補助タンクTsの傾斜した下側壁Tsdに略沿うように車体前後方向に配置され、その燃料ポンプPの燃料吸込口24がポンプ後端部に下向きに開口しているので、燃料ポンプPは、補助タンクTs内で油面変動の影響を最も受けにくい部位から燃料を安定して吸い込むことができ、エンジン側への燃料供給がより安定する。
またリヤクッションRCは、左右のピボットプレート5間に在って、そのプレート本体部5mに略沿うように上下方向に配置されているので、重量物であるリヤクッションRCを車体の前後中心側(従って重心位置)に寄せることができて、車両の走行性能を高めることができる。しかもこの配置により、リヤクッションRCが車体フレームFの後フレーム部Frに接近しても、補助タンクTsは後フレーム部Frの前側に在って、該タンクTsとリヤクッションRCとの干渉を容易に回避でき、それだけリヤクッションRCの構造・レイアウトの設計自由度が高くなる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、前記実施例では、「トライアル車」と呼ばれるシートの無い自動二輪車に適用したものを示したが、本発明では、通常の自動二輪車に適用してもよい。
また前記実施例では、燃料噴射装置を備えたエンジンEに適用したものを示したが、本発明では、気化器を備えたエンジンに適用してもよく、この場合は、気化器の、吸気道を含む気化器本体がスロットル弁装置を構成し、また燃料ポンプPは、気化器本体の燃料溜に燃料を圧送する。
また前記実施例では、上フレーム部Fu及び後フレーム部Frを構成するメインパイプMPとピボットフレーム枠PF(ピボットプレート5)を、別部品として後付けで結合(溶接)するようにしたものを示したが、これらを一体に形成してもよい。
また前記実施例では、下フレーム部Frを構成するダウンチューブDTとステッドプレートSPを、別部品として後付けで結合(ボルト止め)するようにしたものを示したが、ステッドプレートに代わるフレーム材又はパイプ材をダウンチューブと結合するようにしてもよく、或いはダウンチューブの下部をエンジンEの下側まで長く延ばすようにしてもよい。また、下フレーム部の無い所謂ダイヤモンドタイプの車体フレームや、ダウンチューブ及び下フレーム部の無い所謂バックボーンタイプの車体フレームに本発明を適用してもよい。
また前記実施例では、主タンクTmがエンジンEのシリンダヘッドCHよりも上側に配置したものを示したが、本発明では、主タンクをエンジンEの少なくともクランクケースCRよりも上方するものが含まれる。
本発明の実施例に係る自動二輪車の全体側面図 自動二輪車の要部拡大側面図 自動二輪車の要部拡大平面図(図2の3矢視拡大図) 図3の4−4線拡大断面図
符号の説明
CB・・・シリンダブロック
CH・・・シリンダヘッド
CR・・・クランクケース
CRa・・後方張出部
E・・・・エンジン
F・・・・車体フレーム
Fd・・・下フレーム部
Fh・・・ヘッドパイプ
Fr・・・後フレーム部
Fu・・・上フレーム部
L・・・・連通管
P・・・・燃料ポンプ
RC・・・リヤクッション
S・・・・内方空間
SA・・・スイングアーム
TB・・・スロットルボディ(スロットル弁装置)
T・・・・燃料タンク
Tm・・・主タンク
Ts・・・補助タンク
Tsb・・下側壁
Wr・・・後輪
1・・・・フロントフォーク
24・・・燃料吸込口(燃料吸込部)

Claims (4)

  1. シリンダヘッド(CH)を上部に結合したシリンダブロック(CB)と、そのシリンダブロック(CB)よりも後方側に張出す後方張出部(CRa)を有して該ブロック(CB)下部に連設されるクランクケース(CR)とを備えたエンジン(E)が車体フレーム(F)に搭載され、
    その車体フレーム(F)、フロントフォーク(1)を軸支するヘッドパイプ(Fh)と、このヘッドパイプ(Fh)から後下がりに傾斜して後方に延出しエンジン(E)の少なくともクランクケース(CR)よりも上側を通る上フレーム部(Fu)と、その上フレーム部(Fu)の後端部に一体的に接続されエンジン(E)の後側を略上下方向に延びる後フレーム部(Fr)とを少なくとも備えた自動二輪車において、
    燃料タンク(T)、エンジン(E)の少なくともクランクケース(CR)よりも上方側に配置される主タンク(Tm)と、この主タンク(Tm)内に連通管(L)を介して連通すると共に燃料ポンプ(P)を内蔵した補助タンク(Ts)とから分割構成されると共に、その補助タンク(Ts)、車両側面視でシリンダブロック(CB)と、クランクケース(CR)の後方張出部(CRa)と、上フレーム部(Fu)と、後フレーム部(Fd)とで囲まれる車体フレーム(F)の内方空間(S)に配置され
    前記上フレーム部(Fu)が、エンジン(E)の左右を通る左右一対のフレーム材又はパイプ材で構成されると共に、その左右一対のフレーム材又はパイプ材間で前記補助タンク(Ts)の直上には、操縦者のアクセル操作に応じてエンジン(E)への吸気量を制御するスロットル弁装置(TB)が配設されることを特徴とする、自動二輪車における燃料タンク構造。
  2. 前記補助タンク(Ts)は、上フレーム部(Fu)に略沿うように前傾配置されることを特徴とする、請求項1に記載の自動二輪車における燃料タンク構造。
  3. 前記燃料ポンプ(P)は、その縦軸線が補助タンク(Ts)の傾斜した下側壁(Tsd)に略沿うように車体前後方向に配置され、その燃料ポンプ(P)の燃料吸込部(24)が該ポンプ(P)の後端部に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の自動二輪車における燃料タンク構造。
  4. フレーム部(Fr)には、後輪(Wr)を軸支するスイングアーム(SA)が揺動可能に支持され、このスイングアーム(SA)と車体フレーム(F)間に介装されるリヤクッション(RC)が、補助タンク(Ts)の後側で後フレーム部(Fr)に略沿うように上下方向に配設されることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の自動二輪車における燃料タンク構造。
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