JP4241298B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、被加熱物の温度を複数の温度検知手段によって検知するようにした誘導加熱調理器に関するものである。
従来、被加熱物の温度を検知するために複数の温度検知手段を備えた加熱調理器は、すでに知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−257067号公報
しかしながら、前記従来の構成では、第1の温度検知手段が故障すると、第2の温度検知手段の制御温度で加熱停止または火力低減することになるが、第2の温度検知手段は、第1の温度検知手段より高い制御温度で加熱制御することになる。したがって、第2の温度検知手段が第1の温度検知手段に比べて温度追従性が悪い時、加熱停止時の被加熱物の温度は故障前に比べて異常に高くなるという課題があった。また、第1、第2の温度検知手段のいずれかが故障した場合、安全のために加熱を禁止すると、故障した温度検知手段が修理されるまで調理ができなくなるという不具合があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、複数の温度検知手段のうち、少なくとも一つの温度検知手段が故障した場合でも、被加熱物の温度が異常高温になることなく安全に使用できる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記被加熱物を誘導加熱する加熱手段である加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて前記被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段の故障を検知するセンサ故障検知手段と、前記第1の温度検知手段または前記
第2の温度検知手段が予め定めた前記被加熱物の制御温度を検知することにより前記被加熱物の加熱を停止または火力低下をさせる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1の温度検知手段が故障したことを前記センサ故障検知手段検知した場合には、前記制御温度を当初よりも低く再設定するようにものである。
これにより、故障していない温度検知手段であり故障した第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段より前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段を用いて温度検知しても、被加熱物の制御温度を当初よりも低く再設定することで、被加熱物は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
また、本発明の誘導加熱調理器は、被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記被加熱物を誘導加熱する加熱手段である加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて前記被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段の故障を検知するセンサ故障検知手段と、第2の設定火力で加熱開始し前記第1の温度検知手段または前記第2の温度検知手段が、前記第2の設定火力に対応して予め定めた前記被加熱物の第1の制御温度を検知すると前記第2の設定火力より小さな第1の設定火力に切り替え、その後、前記第1の温度検知手段または前記第2の温度検知手段が、前記第1の設定火力に対応して予め定めた前記第1の制御温度より低い第2の制御温度を検知すると前記第1の設定火力よりも小さな第3の設定火力を設定するかまたは加熱を停止することにより前記被加熱物の加熱制御をする制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知した場合には、前記第1の制御温度及び前記第2の制御温度をそれぞれ当初よりも低く再設定するようにしたものである。
これにより、故障していない温度検知手段であり故障した第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段を用いて温度検知しても、設定火力毎に予め定めた被加熱物の制御温度である第1の制御温度及び第2の制御温度をそれぞれ当初よりも低く再設定することで、被加熱物は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
また、本発明の誘導加熱調理器は、特に、第2の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知した場合には、請求項1に記載の制御手段は、制御温度を当初よりも低く再設定することに代え、設定火力を当初よりも低い設定火力に再設定するようにしたものである。
これにより、故障していない温度検知手段であり故障した第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段を用いて温度検知しても、設定火力を当初よりも低い設定火力に再設定することで、被加熱物は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
また、本発明の誘導加熱調理器は、特に、第2の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知した場合には、第1の制御温度及び第2の制御温度をそれぞれ当初よりも低く再設定することに代え、第1の設定火力及び第2の設定火力をそれぞれ当初よりも低い設定火力に再設定するようにしたものである。
これにより、故障していない温度検知手段であり故障した第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段を用いて温度検知しても、第1の設定火力及び第2の設定火力をそれぞれ当初よりも低い設定火力に再設定するようにしたことで、被加熱物は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
本発明の誘導加熱調理器は、被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段と被加熱物の温度を検知し第1の温度検知手段に比べて被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段のうち、第2の温度検知手段が故障した場合でも、被加熱物の温度が異常高温になることなく安全に使用できるものである。
第1の発明は、被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記被加熱物を誘導加熱する加熱手段である加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて前記被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段の故障を検知するセンサ故障検知手段と、前記第1の温度検知手段または前記第2の温度検知手段予め定めた前記被加熱物の制御温度を検知することにより前記被加熱物の加熱を停止または火力低下をさせる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1の温度検知手段が故障したことを前記センサ故障検知手段検知した場合には、前記制御温度を当初よりも低く再設定するようにした誘導加熱調理器としたことにより、故障していない温度検知手段であり故障した第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段を用いて温度検知しても、被加熱物の制御温度を当初よりも低く再設定することで、被加熱物は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
第2の発明は、被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記被加熱物を誘導加熱する加熱手段である加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて前記被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段の故障を検知するセンサ故障検知手段と、第2の設定火力で加熱開始し前記第1の温度検知手段または前記第2の温度検知手段、前記第2の設定火力に対応して予め定めた前記被加熱物の第1の制御温度を検知すると前記第2の設定火力より小さな第1の設定火力に切り替え、その後、前記第1の温度検知手段または前記第2の温度検知手段が、前記第1の設定火力に対応して予め定めた前記第1の制御温度より低い第2の制御温度を検知すると前記第1の設定火力よりも小さな第3の設定火力を設定するかまたは加熱を停止することにより前記被加熱物の加熱制御をする制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1の温度検知手段が故障したことを前記センサ故障検知手段検知した場合には、前記第1の制御温度及び前記第2の制御温度をそれぞれ当初よりも低く再設定するようにした誘導加熱調理器としたことにより、故障していない温度検知手段であり故障した第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段を用いて温度検知しても、設定火力毎に予め定めた被加熱物の制御温度である第1の制御温度及び第2の制御温度をそれぞれ当初よりも低く再設定することで、被加熱物は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
第3の発明は、第1の発明において、特に、第1の温度検知手段が故障したことを前記センサ故障検知手段検知した場合に、制御手段は、制御温度を当初よりも低く再設定することに代え、設定火力を当初よりも低い設定火力に再設定するようにした加熱調理器としたことにより、故障していない温度検知手段であり故障した第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段を用いて温度検知しても、設定火力を当初よりも低い設定火力に再設定することで、被加熱物は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
第4の発明は、第2の発明において、特に、第1の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知した場合に、制御手段は、第1の制御温度及び第2の制御温度をそれぞれ当初よりも低く再設定することに代え、第1の設定火力及び第2の設定火力をそれぞれ当初よりも低い設定火力に再設定するようにした誘導加熱調理器としたことにより、故障していない温度検知手段であり故障した第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段を用いて温度検知しても、第1の設定火力及び第2の設定火力をそれぞれ当初よりも低い設定火力に再設定することで、被加熱物は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
第5の発明は、特に、第3または第4の発明において、設定火力を再設定するタイミングは、センサ故障検知手段による温度検知手段の故障検知後、一定時間後に行うことにより、炒め物調理等、高火力を必要とする調理での故障前後の火力感の差を小さくし、故障中でも故障前と同様の使用感で安全に加熱を続けることができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、被加熱物の加熱開始から予め定めた所定時間を越えると加熱を停止する切り忘れ防止タイマを備え、第1の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知した場合には、制御手段は、切り忘れ防止タイマの予め定めた所定時間を当初よりも短く再設定するようにしたことにより、故障前に比べて切り忘れ防止機能による加熱停止が早くなるため、被加熱物の温度が異常に高くなることがなく、安全に切り忘れ防止を行うことができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、第1の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知したことを報知する報知手段を備えたことにより、制御温度や火力感低下を使用者に知らせ、違和感を無くすとともに、温度制御手段の故障である旨を認識して使用者に修理を促すことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における加熱調理器を示すものである。
図1は誘導加熱調理器を示したものであり、鍋等の被加熱物1を載置するトッププレート2と、トッププレート2の下方に設けられ被加熱物1を誘導加熱する加熱手段である加熱コイル3を備えている。また、商用電源4を直流に変換する整流器5と、整流器5で整流した直流を、スイッチング素子6aをオンオフさせて加熱コイル3に高周波電流を供給するインバータ6と、スイッチング素子6aを駆動する駆動手段7と、被加熱物1の温度を測定する第1、第2の温度検知手段8、9と、第1、第2の温度検知手段8、9の故障を検知するセンサ故障検知手段10と、第1、第2の温度検知手段8、9の検知温度に応じてスイッチング素子6aのオン時間を制御する制御手段11と、第1、第2の温度検知手段8、9の故障を音、音声、光あるいは文字、記号等で報知する報知手段12をも備えている。
前記第1、第2の温度検知手段8、9は、予め定めた被加熱物1の制御温度(所定の一定温度)を検知するものである。そして、第1、第2の温度検知手段8、9が被加熱物1の制御温度を検知することにより、制御手段11は被加熱物1の加熱を停止または火力低下をさせる。なお、第1、第2の温度検知手段8、9の温度追随性は、その設置場所が異なることにより、異なるものである。また、制御手段11は、第1、第2の温度検知手段8、9のうち、一つの温度検知手段8が故障したことを前記センサ故障検知手段10で検知した場合には、被加熱物1の制御温度を当初の設定よりも低く再設定するようにしているものである。
図2は調理時における被加熱物1の温度推移を示している。
鍋等の被加熱物1は、駆動手段7が設定火力に応じた所定時間でスイッチング素子6aを駆動し、商用電源4を整流器5で整流した直流を高周波電流に変換して、加熱コイル3により誘導加熱される。ここで、インバータ6はスイッチング素子6aのオン時間が長いほどインバータ6への入力が大きくなる特性を有している。
被加熱物1の温度は、第1、第2の温度検知手段8、9で検知されており、本実施の形態では、t1後に、第1の温度検知手段8が予め定めた被加熱物1の制御温度Tohp(所定の一定温度)に達すると、制御手段11がオン時間零、つまりスイッチング素子6aの駆動を停止する信号を駆動手段7に出力し、被加熱物1の加熱が停止される。この場合の被加熱物1の温度推移は、被加熱物温度Aのようになり、被加熱物1の最高温度はT1となる。ところが、第1の温度検知手段8が故障すると、t2後に、第2の温度検知手段9の検知温度がTohpに達して、加熱を停止させても、被加熱物温度Bのようになり、被加熱物1の最高温度はT2まで達することになる。
しかしながら、本実施の形態では、第1の温度検知手段8が故障したことをセンサ故障検知手段10で検知した場合には、被加熱物1の制御温度TohpをTohp2へ当初よりも低く再設定するようにしたので、第2の温度検知手段9の検知温度がTohp2へ達して火力を低下しても、被加熱物温度Bのようにはならず、被加熱物温度Aのように被加熱物1の最高温度はT1となり、第1の温度検知手段8で制御した場合とほぼ同じになる。
このように、第2の温度検知手段9を用いて温度検知しても、被加熱物1の制御温度をTohpからTohp2へ当初よりも低く再設定することで、被加熱物1は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
なお、本実施の形態では、加熱コイルを用いた誘導加熱調理器としたが、ラジェントヒータやシーズヒータ、ハロゲンヒータ等の加熱手段を用いた加熱調理器でも同様の効果が得られる。また、温度検知手段としては、第1、第2の温度検知手段8、9の2つに限られるものではなく、それ以上であってもよいものである。
(実施の形態2)
次に、図1、図3により、本発明の実施の形態2における加熱調理器について説明する。
本実施の形態においては、複数段階の設定火力P2またはP1を順次切り替えて被加熱物1の加熱を行う加熱コイル3(加熱手段)と、設定火力P2またはP1毎に予め定めた被加熱物1の制御温度Tl1、Th1を検知する複数の温度検知手段8、9と、前記温度検知手段8、9の故障を検知するセンサ故障検知手段10と、前記複数の温度検知手段8、9が被加熱物1の制御温度Tl1、Th1を検知することにより被加熱物1の加熱制御をする制御手段11とを備え、前記制御手段11は、複数の温度検知手段8、9のうち、一つの温度検知手段8が故障したことを前記センサ故障検知手段10で検知した場合には、設定火力P2またはP1毎に予め定めた被加熱物1の制御温度Tl1、Th1をそれぞれTl2、Th2と当初よりも低く再設定するようにしたものである。
図3は調理時における被加熱物1の温度推移を示している。
鍋等の被加熱物1は、実施の形態1と同様にして、加熱コイル3により誘導加熱される。ここで、被加熱物1の温度は、第1、第2の温度検知手段8、9で検知されている。本実施の形態では、Aの設定火力P2で加熱し、t1後に、第1の温度検知手段8が予め定めた被加熱物1の制御温度T11に達すると、制御手段11は、設定火力P2からP1へ火力を低減する。更に、tm1後に、設定火力P1の制御温度Th1を検知すると、制御手段11がオン時間零、つまりスイッチング素子6aの駆動を停止する信号を駆動手段7に出力し、被加熱物1の加熱が停止される。この場合の被加熱物1の温度推移は、被加熱物温度Aのようになり、被加熱物1の最高温度はT1となる。ところが、第1の温度検知手段8が故障すると、t2後に、第2の温度検知手段9の検知温度がT11に達して、Bの設定火力P2からP1へ火力を低減させ、tm2後に、被加熱物1の加熱を停止させても、被加熱物温度Bのようになり、被加熱物1の最高温度はT2まで達することになる。
しかしながら、本実施の形態では、第1の温度検知手段8が故障したことをセンサ故障検知手段10で検知した場合には、設定火力P2またはP1毎の制御温度をTl1よりTl2、Th1よりTh2に当初よりも低く再設定するようにしたので、被加熱物1の温度上昇が緩やかになる。そのため、被加熱物1の最高温度はT2より低いT1となり、第1の温度検知手段8で制御した場合とほぼ同じになる。
このように、第2の温度検知手段9を用いて温度検知しても、設定火力P2またはP1毎に予め定めた被加熱物1の制御温度Tl1、Th1をそれぞれTl2、Th2と当初よりも低く再設定することで、被加熱物1は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。
なお、本実施の形態では、設定火力及び制御温度を2段階で構成したが、3段階以上でも同様の効果が得られるものである。また、温度検知手段としては、第1、第2の温度検知手段8、9の2つに限られるものではなく、それ以上であってもよいものである。
(実施の形態3)
図4、図5は、本発明の実施の形態3における加熱調理器を示している。
本実施の形態においては、複数段階に設定火力P2からP1に切り替えて被加熱物1の加熱を行うことが可能な加熱コイル3(加熱手段)と、予め定めた被加熱物1の制御温度Tohpを検知する複数の温度検知手段8、9と、前記温度検知手段8、9の故障を検知するセンサ故障検知手段10と、前記複数の温度検知手段8、9が被加熱物1の制御温度Tohpを検知することにより被加熱物1の加熱制御をする制御手段13とを備え、前記制御手段13は、複数の温度検知手段8、9のうち、一つの温度検知手段8が故障したことを前記センサ故障検知手段10で検知した場合には、設定火力P2からP1へ設定火力を当初よりも低い設定火力に再設定するようにしたものである。
は調理時における被加熱物1の温度推移を示している。
鍋等の被加熱物1は、実施の形態1と同様にして、加熱コイル3により誘導加熱される。ここで、被加熱物1の温度は、第1、第2の温度検知手段8、9で検知されている。本実施の形態では、Aの設定火力P2で加熱し、第1の温度検知手段8が予め定めた被加熱物1の制御温度Tohpを検知すると、制御手段11は被加熱物1の加熱を停止するものである。この場合の被加熱物1の温度推移は、被加熱物温度Aのようになる。ところで、第1の温度検知手段8が故障したことをセンサ故障検知手段10で検知した場合には、設定火力P2からBの設定火力P1へ当初よりも低く再設定することにより、被加熱物1の温度上昇は緩やかになり、温度制御によって加熱が停止された後の温度上昇も低くなる。すなわち、被加熱物温度Bのようになり、被加熱物1の最高温度は低く抑えられる。
このように、第2の温度検知手段9を用いて温度検知しても、設定火力P2からP1へ当初よりも低い設定火力に再設定することで、被加熱物1は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。なお、実施の形態1と同様、温度検知手段としては、第1、第2の温度検知手段8、9の2つに限られるものではなく、それ以上であってもよいものである。
(実施の形態4)
次に、図4、図6により、本発明の実施の形態4における加熱調理器について説明する。
本実施の形態においては、複数段階に設定火力P2からP1に切り替えて被加熱物1の加熱を行う加熱コイル3(加熱手段)と、予め定めた被加熱物1の制御温度To、Tohpを検知する複数の温度検知手段8、9と、前記温度検知手段8、9の故障を検知するセンサ故障検知手段10と、前記複数の温度検知手段8、9が被加熱物1の制御温度To、Tohpを検知することにより被加熱物1の加熱制御をする制御手段13とを備え、前記制御手段13は、複数の温度検知手段8、9のうち、一つの温度検知手段8が故障したことを前記センサ故障検知手段10で検知した場合には、複数段階の設定火力P2からP1へPa2からPa1へそれぞれ当初よりも低い設定火力に再設定するようにしたものである。
図6は調理時における被加熱物1の温度推移を示している。
鍋等の被加熱物1は、実施の形態1と同様にして、加熱コイル3により誘導加熱される。ここで、被加熱物1の温度は、第1、第2の温度検知手段8、9で検知されている。本実施の形態では、Aの設定火力P2で加熱し、第1の温度検知手段8が予め定めた被加熱物1の制御温度Toを検知すると、設定火力をP1に切り替え、制御温度Tohpで被加熱物1の加熱を停止するものである。この場合の被加熱物1の温度推移は、被加熱物温度Aのようになる。ところで、第1の温度検知手段8が故障したことをセンサ故障検知手段10で検知した場合には、設定火力P2からBの設定火力Pa2へ、そしてPa1へと当初よりも低い設定火力に再設定することにより、被加熱物1の温度上昇は緩やかになり、温度制御によって加熱が停止された後の温度上昇も低くなる。すなわち、被加熱物温度Bのようになり、被加熱物1の最高温度は低く抑えられる。
なお、本実施の形態においては、第1の温度検知手段8が故障したことをセンサ故障検知手段10が検知した場合、加熱開始から一定時間は、故障前の加熱火力P2、P1で加熱を行い、一定時間経過後、加熱火力をPa2、Pa1へ下げて、同様の火力制御を行うように配慮している。すなわち、設定火力を当初よりも低く切り替えるタイミングは、センサ故障検知手段10による温度検知手段8の故障検知後、一定時間後に行うことによって、炒め物調理等、高火力を必要とする場合、加熱開始後、被加熱物1の温度が十分に上昇するまでの立ち上がり時の加熱火力は故障前と同様とし、被加熱物1の温度が上昇した後は、異常高温を防ぐために加熱火力を低下させるようにしている。
このように、故障していない温度検知手段9を用いて温度検知しても、複数段階の設定火力P2からP1をPa2からPa1へそれぞれ当初よりも低く切り替えることで、被加熱物1は異常高温になることなく故障前と同等の温度で制御でき、安全に使用することができるものである。また、本実施の形態はもとより、実施の形態3においても、設定火力を再設定するタイミングを配慮することにより、炒め物調理等、高火力を必要とする調理での故障前後の火力感の差を小さくし、故障中でも故障前と同様の使用感で安全に加熱を続けることができるものである。また、先の実施の形態と同様、温度検知手段としては、第1、第2の温度検知手段8、9の2つに限られるものではなく、それ以上であってもよいものである。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器を示している。
本実施の形態においては、操作手段14と、被加熱物1の加熱開始から予め定めた所定時間を越えると加熱を停止する切り忘れ防止タイマ15を備え、複数の温度検知手段8、9のうち、一つの温度検知手段8が故障したことをセンサ故障検知手段10で検知した場合には、制御手段13は、切り忘れ防止タイマ15の予め定めた所定時間を当初よりも短く再設定するようにしたものである。
以上のように構成された加熱調理器において、切忘れ防止タイマ15は操作手段14から最後に入力された後の時間を計時しており、計時時間が、例えば、45分を超えるとオン時間零、つまりスイッチング素子6aの駆動を停止する信号を駆動手段7に出力し、被加熱物1の加熱が停止されるようになっている。
このように、故障していない温度検知手段9を用いて温度検知しても、切り忘れ防止タイマ15の予め定めた所定時間を当初よりも短く再設定するようにしたことにより、故障前に比べて切り忘れ防止機能による加熱停止が早くなるため、被加熱物1の温度が異常に高くなることがなく、安全に切り忘れ防止を行うことができる。
なお、上記した各実施の形態において、第1の温度検知手段8が故障したことをセンサ故障検知手段10が検知した場合、第1の温度検知手段8が故障していることを報知手段12にて報知(音、音声、光あるいは文字、記号等)することにより、制御温度や火力低下を使用者に知らせ、違和感を無くすとともに、温度制御手段の故障である旨を認識して使用者に修理を促すことができるものである。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、複数の温度検知手段のうち、一つの温度検知手段が故障した場合でも、故障前の前記温度検知手段に比べ被加熱物の温度追従性の悪い温度検知手段を用いて被加熱物の温度が異常高温になることなく安全に使用できるものであり、誘導加熱調理器として有用である。
本発明の実施の形態1、2における誘導加熱調理器の制御ブロック図 本発明の実施の形態1における被加熱物温度の推移を示すグラフ 本発明の実施の形態2における被加熱物温度の推移を示すグラフ 本発明の実施の形態3、4における誘導加熱調理器の制御ブロック図 本発明の実施の形態3における被加熱物温度の推移を示すグラフ 本発明の実施の形態4における被加熱物温度の推移を示すグラフ 本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の制御ブロック図
符号の説明
1 被加熱物
2 トッププレート
3 加熱コイル
8 第1の温度検知手段
9 第2の温度検知手段
10 センサ故障検知手段
11、13 制御手段
12 表示手段
15 切忘れ防止タイマ

Claims (7)

  1. 被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記被加熱物を誘導加熱する加熱手段である加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて前記被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段の故障を検知するセンサ故障検知手段と、前記第1の温度検知手段または前記第2の温度検知手段予め定めた前記被加熱物の制御温度を検知することにより前記被加熱物の加熱を停止または火力低下をさせる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1の温度検知手段が故障したことを前記センサ故障検知手段検知した場合には、前記制御温度を当初よりも低く再設定するようにした誘導加熱調理器。
  2. 被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記被加熱物を誘導加熱する加熱手段である加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段と異なる位置に設けられて前記被加熱物の温度を検知し前記第1の温度検知手段に比べて前記被加熱物の温度追従性が悪い第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段の故障を検知するセンサ故障検知手段と、第2の設定火力で加熱開始し前記第1の温度検知手段または前記第2の温度検知手段、前記第2の設定火力に対応して予め定めた前記被加熱物の第1の制御温度を検知すると前記第2の設定火力より小さな第1の設定火力に切り替え、その後、前記第1の温度検知手段または前記第2の温度検知手段が、前記第1の設定火力に対応して予め定めた前記第1の制御温度より低い第2の制御温度を検知すると前記第1の設定火力よりも小さな第3の設定火力を設定するかまたは加熱を停止することにより前記被加熱物の加熱制御をする制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1の温度検知手段が故障したことを前記センサ故障検知手段検知した場合には、前記第1の制御温度及び前記第2の制御温度をそれぞれ当初よりも低く再設定するようにした誘導加熱調理器。
  3. 御手段は、第1の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知した場合には、制御温度を当初よりも低く再設定することに代え、設定火力を当初よりも低い設定火力に再設定するようにした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 御手段は、第1の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知した場合には、第1の制御温度及び第2の制御温度をそれぞれ当初よりも低く再設定することに代え、第1の設定火力及び第2の設定火力をそれぞれ当初よりも低い設定火力に再設定するようにした請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  5. 設定火力を再設定するタイミングは、センサ故障検知手段による温度検知手段の故障検知後、一定時間後に行う請求項3または4に記載の誘導加熱調理器。
  6. 被加熱物の加熱開始から予め定めた所定時間を越えると加熱を停止する切り忘れ防止タイマを備え、第1の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知した場合には、制御手段は、切り忘れ防止タイマの予め定めた所定時間を当初よりも短く再設定するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 第1の温度検知手段が故障したことをセンサ故障検知手段検知したことを報知する報知手段を備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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