JP4240284B2 - 導電性ペースト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は導電性ペースト、及びこれを用いた積層体に関し、更に詳しくは導電性回路、導電性接着剤などといった用途に用いる導電性ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピューターや家電製品などの電気・電子機器は省エネルギー、省スペース化が進んできている。これら電気・電子機器にはFPC(フレキシブルプリント配線基板)やメンブレンなどといった印刷回路が多く使われているが、これらもできるだけ軽薄短小が求められており、その解決法として何層もの積層体にする事が検討されている。
【0003】
しかし、積層体にするためには上下の導通が必要になり、これをスルーホールや導電性接着剤により解決しようとしているが、特にFPCの場合、はんだ耐熱性が必要であり、従来のエポキシやポリエステルといった導電性ペーストでは耐熱性が不足しており改良が求められていた。
【0004】
また、導電性回路を形成する際に銀ペーストを用いた場合、経時により銀回路表面が硫化し導電性が低下する問題があるが、この解決策として、導電性を有するカーボンペーストを銀回路上に重ね塗りする方法が採られることが多い。この際に溶剤系のカーボンペーストを用いると下地の銀回路が溶剤により膨潤、剥離を起こし、良好な回路形成を妨げることがあった。
【0005】
さらには、導電性回路上に絶縁性レジストを重ね塗りした場合にも同様に、絶縁性ペーストの溶剤、あるいはアクリレートモノマー等により下地の導電性回路へ悪影響を及ぼすことが多かった。
【0006】
そこで、耐溶剤性の良好なポリフッ化ビニリデン(PVDF)をバインダーとして用いることの検討もされている(例えば特許文献1参照)が、PVDFは銀やカーボンといった導電性粉の分散性があまり良くなく、また、重ね塗りした際に、ハジキを生じるといった問題点があった。
【0007】
また、ポリアミドイミド樹脂をバインダーとして用いた導電性ペーストも提案されている(例えば特許文献2参照)。しかしながら、この導電ペーストの場合、導電性回路を印刷するための各種基材、特にポリイミドフィルムや銅箔、アルミ箔等に対する密着性が不十分であった。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−357854号公報(実施例1)
【特許文献2】
特開平7−292245号公報(実施例1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、金属やポリイミドなどの基材に対して密着性が良好でかつ、耐熱性、耐溶剤性に優れる導電性ペーストを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、本発明の目的を達成すべく導電性ペーストを鋭意検討した結果、導電性ペーストに用いられるバインダーとして、特定の柔軟性成分をブロック型に共重合したポリアミドイミド及び/又はポリイミドを用いることにより、金属やポリイミドなどの基材に対して密着性が良好でかつ、耐屈曲性、耐熱性、耐溶剤性に優れる導電性ペーストを得ることを見いだし本発明に到達した。
【0011】
すなわち、本発明は以下の導電性ペーストである。
(1) 導電性粉、バインダー樹脂及び有機溶剤からなる導電性ペーストにおいて、バインダー樹脂としてブタジエン系ゴム、イソプレン系ゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリラクトン及びダイマー酸からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の成分を共重合したポリアミドイミド及び/又はポリイミドを含むことを特徴とする導電性ペースト。
【0012】
(2) 導電性粉、バインダー樹脂及び有機溶剤からなる導電性ペーストにおいて、バインダー樹脂としてブタジエン系ゴムを共重合したポリアミドイミド及び/又はポリイミドを含むことを特徴とする導電性ペースト。
【0013】
(3) ブタジエン系ゴムがアクリロニトリルブタジエンゴムであることを特徴とする(2)記載の導電性ペースト。
【0014】
(4) 導電性粉、バインダー樹脂及び有機溶剤からなる導電性ペーストにおいて、バインダー樹脂として伸度が50%以上のポリアミドイミド及び/又はポリイミドを含むことを特徴とする導電性ペースト。
【0015】
(5) 導電性粉が、銀粉、グラファイト粉及びカーボンブラックからなる群のうち少なくとも1種以上であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の導電性ペースト。
【0016】
(6) バインダー樹脂の25℃における溶解度が、メチルエチルケトン、トルエン、エチレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートそれぞれの溶剤100gに対して20g未満であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の導電性ペースト。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明のバインダー樹脂として用いられるポリアミドイミド及び/又はポリイミド樹脂は、公知の方法によりトリメリット酸無水物(酸塩化物)、あるいはテトラカルボン酸無水物(酸塩化物)とジアミンあるいはジイソシアネートおよびブタジエン系ゴム等の柔軟成分(後述する)とを重合溶剤に溶解して加熱撹拌することで製造することができる。重合温度は、通常50℃〜220℃であり、より好ましくは、80℃〜200℃の範囲である。
【0018】
ジイソシアネート法でポリアミドイミド及び/又はポリイミド樹脂を合成する場合、イソシアネートと酸成分中の活性水素との反応を促進するために、例えばトリエチルアミン、ルチジン、ピコリン、トリエチレンジアミン等のアミン類、リチウムメトキサイド、ナトリウムメトキサイド、カリウムブトキサイド、フッ化カリウム、フッ化ナトリウムなどのアルカリ金属、アルカリ土類金属化合物、あるいはコバルト、チタニウム、スズ、亜鉛などの金属、半金属化合物の触媒の存在下に行ってもよい。
【0019】
本発明に用いるポリアミドイミド及び/又はポリイミド樹脂の合成に用いられる酸成分としては、トリメリット酸無水物や多価カルボン酸無水物などが一般的に用いられるが、その一部または全部を他の脂肪族および脂環族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、トリカルボン酸、テトラカルボン酸に置き換えることができる。
【0020】
多価カルボン酸無水物としては、例えばピロメリット酸無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、3,3′,4,4′−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸無水物、3,3′,4,4′−ジフェニルテトラカルボン酸無水物、4,4′−オキシジフタル酸無水物、エチレングリコールビスアンヒドロトリメリテート、プロピレングリコールビスアンヒドロトリメリテート、1,4−ブタンジオールビスアンヒドロトリメリテート、ヘキサメチレングリコールビスアンヒドロトリメリテート、ポリエチレングリコールビスアンヒドロトリメリテート、ポリプロピレングリコールビスアンヒドロトリメリテート等が挙げられる。
【0021】
脂肪族および脂環族ジカルボン酸としては、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ビメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、シクロヘキサンジカルボン酸およびこれらの酸塩化物などが挙げられる。
【0022】
芳香族ジカルボン酸としては、例えばイソフタル酸、5−tert−ブチル−1,3−ベンゼンジカルボン酸、テレフタル酸、ジフェニルメタン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−2,4−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−3,4−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−3,3′−ジカルボン酸、1,2−ジフェニルエタン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−2,4−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−3,4−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−3,3′−ジカルボン酸、2,2′−ビス−(4−カルボキシフェニル)プロパン、2−(2−カルボキシフェニル)−2−(4−カルボキシフェニル)プロパン、2−(3−カルボキシフェニル)−2−(4−カルボキシフェニル)プロパン、ジフェニルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−2,4−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−3,4−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−3,3′−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−2,4−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−3,4−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−3,3′−ジカルボン酸、ベンゾフェノン−4,4′−ジカルボン酸、ベンゾフェノン−3,3′−ジカルボン酸、ピリジン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス−[(4−カルボキシ)フタルイミド]−4,4′−ジフェニルエーテル、ビス−[(4−カルボキシ)フタルイミド]−α,α′−メタキシレン等およびこれらの酸塩化物が挙げられる。
【0023】
トリカルボン酸としては、例えばブタン−1,2,4−トリカルボン酸、ナフタレン−1,2,4−トリカルボン酸、トリメリット酸などが挙げられる。また、これらの酸塩化物が挙げられる。
【0024】
テトラカルボン酸としては、例えばブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノン−3,3′,4,4′−テトラカルボン酸、ジフェニルエーテル−3,3′,4,4′−テトラカルボン酸、ビフェニル−3,3′,4,4′−テトラカルボン酸、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸、ナフタレン−1,2,4,5−テトラカルボン酸、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸等が挙げられる。
【0025】
これらの酸成分は1種又は2種以上の混合物として用いることができる。
【0026】
一方、本発明に用いるポリアミドイミド及び/又はポリイミド樹脂の合成に用いられるアミン成分としては、ジアミンおよびジイソシアネートが挙げられる。具体的には、例えばm−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、オキシジアニリン、メチレンジアミン、ヘキサフルオロイソプロピリデンジアミン、ジアミノ−m−キシリレン、ジアミノ−p−キシリレン、1,4−ナフタレンジアミン、1,5−ナフタレンジアミン、2,6−ナフタレンジアミン、2,7−ナフタレンジアミン、2,2′−ビス−(4−アミノフェニル)プロパン、2,2′−ビス−(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニルスルホン、3,3′−ジアミノジフェニルエーテル、3,4−ジアミノビフェニル、4,4′−ジアミノベンゾフェノン、3,4−ジアミノジフェニルエーテル、イソプロピリデンジアニリン、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、o−トリジン、2,4−トリレンジアミン、1,3−ビス−(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2′−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス−[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、4,4′−ビス−(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2′−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3′−ジアミノジフェニルスルフィド等の芳香族ジアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン、イソホロンジアミン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン等の脂環族ジアミン等が挙げられるが、特にこれらに制限されるものではない。
【0027】
また、上記ジアミンのアミノ基を−N=C=O基で置き換えたイソシアネートが挙げられる。これらの中では、4,4′−ジアミノジフェニルメタン(4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート)、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン(4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート)、イソホロンジアミン(イソホロンジイソシアネート)の単独あるいはそれらの組み合わせが反応性、コスト、溶解性、柔軟性の点から好ましい。アミン成分は、単独で使用してもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0028】
上記酸成分およびアミン成分は、通常は等モル混合で合成されるが、必要に応じて一方の成分を多少増減させる事もできる。
【0029】
本発明に用いるポリアミドイミド及び/又はポリイミド樹脂は柔軟性や接着性を改良する目的で、成分の一部を柔軟成分に置き換えることを特徴としている。この柔軟成分を共重合して、ポリマー鎖をブロック共重合体とすることにより後述する伸度を向上させることができる。かかる柔軟性成分としては例えば、ブタジエン系ゴム、イソプレン系ゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリラクトン、ダイマー酸等が挙げられる。これら共重合する成分は例えばポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリラクトン、ダイマー酸であれば分子内に存在するヒドロキシル基あるいはカルボキシル基をイソシアネート成分と反応させることにより容易にブロック共重合物を得ることが出来る。ブタジエン系ゴム、イソプレン系ゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等であれば分子中にヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、グリシジル基等で変性しておき、ジイソシアネート成分やジアミン成分と反応させることによりブロック共重合体を得ることができる。上記共重合成分のうち、基材に対する密着性、耐湿性の面からブタジエン系ゴム、イソプレン系ゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴムのようなゴム系の化合物が好ましく、更にはブタジエン系ゴムが特に好ましい。ブタジエン系ゴムとしては、ブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエン、スチレン−ブタジエンなどが挙げられ、特にカルボキシル基を含有しているものがブロック共重合体の分子量をコントロールする上で好ましい。カルボキシル基はブタジエン系ゴムの骨格分子中に存在していてもよいし、末端に存在していてもよい。また、ブタジエン中の不飽和基を水素で置換した水添ブタジエン系ゴムを用いてもよい。なお、該ブタジエン系ゴムは1種のみが共重合されていてもよいし、2種以上のものが共重合されていてもよい。また、該ブタジエン系ゴムの数平均分子量は1000以上であることが好ましく、2000以上であることがより好ましい。また、20000以下であることが好ましく、より好ましくは10000以下であり、最も好ましくは5000以下である。該ブタジエン系ゴムの数平均分子量が1000未満であると、上述の柔軟効果が少なくなることがあり、20000を越えると、ポリアミドイミド及び/又はポリイミド骨格との相溶性が低下することがあり、高分子量の樹脂が得られない場合がある。
【0030】
本発明に用いるポリアミドイミド及び/又はポリイミド樹脂においては、柔軟性成分としての共重合量は樹脂全体を100質量%としたとき、5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましい。また、90質量%以下であることが好ましく、60質量%以下がより好ましい。共重合量が5質量%未満であると、本発明の目的である柔軟性や接着性が十分に改良されない場合がある。また、90質量%以上であると耐溶剤性が悪くなる傾向がある。
【0031】
本発明に用いるポリアミドイミド及び/又はポリイミド樹脂の伸度は50%以上であるものが望ましい。好ましくは80%以上、より好ましくは100%以上である。伸度が50%以下であると基材に対する密着性が低下する傾向があり、また、加工性も低下する傾向にある。上限は特に定めるものではないが、300%以下が好ましい。伸度が300%を超えるとTgが低下し、弾性率、耐熱性、耐溶剤性が低下する傾向にある。
【0032】
本発明に用いるポリアミドイミド及び/又はポリイミド樹脂の重合に使用される溶剤としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルイミダゾリジノン等のアミド系溶剤、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄系溶剤、ニトロメタン、ニトロエタン等のニトロ系溶剤、ジグライム、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶剤の他、γ−ブチロラクトンやテトラメチルウレア等の比較的誘電率の高い溶剤などが挙げられる。これらの中では、重合性の点から、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン、γ−ブチロラクトンが好ましい。これらは、単独でもあるいは混合溶剤としても使用できる。さらにキシレン、トルエン等の比較的誘電率の低い溶剤を混合して用いても構わない。
【0033】
本発明に用いられるポリアミドイミド及び/又はポリイミド樹脂の対数粘度は、強靭性、屈曲性等の点から0.1dl/g以上が好ましく、より好ましくは0.2dl/g以上である。対数粘度が0.1dl/g未満であると、柔軟性はあっても、樹脂が脆くなることがある。また、対数粘度の上限は特に限定するものではないが、塗工に適したワニス粘度に調節するためには2.0dl/g以下、より好ましくは1.8dl/g以下である。
【0034】
本発明に用いられるバインダー樹脂のメチルエチルケトン、トルエン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートそれぞれに対する25℃における溶解度は20g未満であることが望ましい。好ましくは10g未満、さらに好ましくは7g未満、最も好ましくは5g未満である。溶解度が20gを超えると導電性回路を形成したときの重ね塗り等により塗膜が侵されることがある。なお、ここで言う溶解度とは、各溶剤100gに対して溶解可能な溶質の質量(グラム数)で表したものである。
【0035】
本発明に用いられる導電性粉は特に限定されないが、例えば銀、銀メッキ銅、銅、金、ニッケル、パラジウム及びこれらの合金類、カーボン、金属酸化物等が挙げられ、用途ごとに適切なものが用いられる。
【0036】
これら導電性粉の形状としては、例えば銀粉では、公知のフレーク状(リン片状)、球状、樹枝状(デンドライト状)、球状の1次粒子が3次元状に凝集した形状などがあるが、この内フレーク状銀粉が好ましい。
【0037】
一方カーボン粉は金属粉と比較して、導電性には劣るが、価格も安く、化学的にも安定であるので、銀ペーストや金属部分の保護層などとして用いられることが多い。カーボン粉としてはカーボンブラックや、グラファイト粉などが良好な導電性を示す。
【0038】
導電性粉とバインダー樹脂の配合比は導電性粉の種類やその目的に応じて決めることができる。例えば導電性粉としてフレーク状の銀粉を用いる場合には質量比で銀粉/バインダー樹脂=95/5〜25/75程度が適当であり、導電性粉としてカーボン粉、グラファイト粉などを用いる場合は、質量比でカーボン粉/バインダー樹脂=40/60〜70/30程度が適当である。
【0039】
本発明の導電性ペーストの製造は特に制限されるものではないが、使用に適した粘度や濃度に合わせてデイゾルバー等のエンペラー型分散機や3本ロール、サンドミル、ボールミル、ビーズ型ミル等を適宜用いて行うことができる。
【0040】
本発明の導電性ペーストには使用目的に応じて更に酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、アルミナ、酸化珪素等の無機粒子や顔料、染料、界面活性剤、分散剤、帯電防止剤、レベリング剤、消泡剤及びエポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、多官能イソシアネート等の架橋剤、更にエポキシ樹脂、ポリエステルやアクリル樹脂等を添加することができる。
【0041】
また、難燃性を付与するために、臭素などのハロゲンを含む化合物や、燐化合物、アンチモン化合物等、トリアジン化合物を添加することもできる。
【0042】
【実施例】
本発明を更に詳細に説明するために実施例を以下に挙げるが、本発明はこれらの実施例によって何等制限されるものではない。実施例中単に部とあるのは質量部を示す。尚、本実施例中の測定は以下の方法で行った。
【0043】
1.対数粘度:0.5gのバインダー樹脂を100mlのN−メチル−2−ピロリドンに溶解し25℃でウベローデ粘度管を用いて25℃で測定した。
【0044】
2.溶液液度:東京計器社製のBH型粘度計を用いて25℃、回転数20rpmで測定した。
【0045】
3.伸度:ポリアミドイミド及び/又はポリイミド溶液を二軸延伸PETフィルムに乾燥後の厚みが20μmになるように塗布し、120℃で30分仮乾燥した後、PETフィルムからフィルムになったポリアミドイミド及び/又はポリイミドフィルムをはがし、金属製の枠に固定した後230℃で30分乾燥した。得られたポリアミドイミド及び/又はポリイミドのフィルムの伸度をオリエンテック社製引っ張り試験機(RTM−100)により、サンプル長30mm、サンプル幅20mm25℃で引っ張り速度20mm/分で引っ張ったときの伸度を測定した。
【0046】
4.密着性:ペーストを125メッシュのスクリーン版を用いて、乾燥後の厚みが6μmになるようにポリイミドフィルムにスクリーン印刷し、オーブンを用いて150℃で1時間乾燥後、塗膜表面に1mm間隔の碁盤目が100個できるように縦横11本ずつナイフを用いて基材にまで到達するように傷を付けた後、碁盤目の上にセロハンテープを貼り付けた後、セロハンテープを一気に引き剥がしたときに基材上に残存する塗膜の数を測定した。
○:100〜90
△:89〜70
×:69〜0
【0047】
5.比抵抗:ペーストを125メッシュのスクリーン版を用いて、乾燥後の厚みが6〜8μmになるようにポリイミドフィルムに印刷し、オーブンを用いて150℃で1時間乾燥後、タテ、ヨコともに25mm長さの回路のシート抵抗値を測定し、回路の厚みを乗じることにより測定した。
【0048】
6.耐溶剤性:ペーストを125メッシュのスクリーン版を用いて、乾燥後の厚みが6〜8μmになるようにポリイミドフィルムに印刷し、オーブンを用いて150℃で1時間乾燥後、塗膜をMEK(メチルエチルケトン)あるいはプロピレンカーボネートの中に浸し、25℃で12時間放置後の状態を目視で観察した。
◎:塗膜の膨潤、及び基材からの剥離なし
○:基材からの塗膜の剥離なし
△:基材からの塗膜の剥離面積が0%より多く50%未満
×:基材からの塗膜の剥離面積が50%以上
【0049】
7.耐熱性:ペーストを125メッシュのスクリーン版を用いて、乾燥後の厚みが6〜8μmになるようにポリイミドフィルムに印刷し、オーブンを用いて150℃で1時間乾燥後、塗膜を250℃のオーブン中に30分放置した後の比抵抗を測定した。
○:比抵抗の増加なし
×:比抵抗が20%以上増加
【0050】
8.重ね塗り性:ペーストを125メッシュのスクリーン版を用いて、乾燥後の厚みが6〜8μmになるようにポリイミドフィルムに印刷し、オーブンを用いて150℃で1時間乾燥した。さらにこの塗膜の上に、ペーストを同様に再度印刷し、オーブンを用いて150℃で1時間乾燥した。このときの表面状態を目視で観察した。
○:重ね塗り部分のインキのハジキがなく、表面性良好
×:重ね塗り部分のインキのハジキ大
【0051】
9.溶解度:バインダー樹脂の粉末を用いてメチルエチルケトン、トルエン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートそれぞれの溶剤100gに対して得られる25℃における飽和溶液濃度を測定した。溶剤100gに対して溶解可能なバインダー樹脂の質量を示した。
【0052】
合成例 1
反応容器に、トリメリット酸無水物(TMA)192g、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)250g、カルボキシル基末端アクリロニトリル−ブタジエンゴム(宇部興産製HYCAR−CTBN1300×8:アクリロニトリル17%、分子量3500)(ゴム成分)7gとN−メチル−2−ピロリドン(NMP)541gをそれぞれ仕込み、120℃で約1時間反応させた後、170℃に昇温して5時間反応させた。冷却しながら、さらにN−メチル−2−ピロリドンを加えて、固形分濃度が20%のポリマー溶液を得た。そのポリマー溶液をメタノール中で再沈殿させることにより得られたポリマーの対数粘度は0.78dl/gであった。溶解度は5g未満であった。
【0053】
合成例2、3、4
合成例1と同様に、合成例2、3、4のポリアミドイミドもしくはポリイミドワニスを得た。表1に組成を示す。
【0054】
合成例5
合成例1に用いたブタジエンゴムの代わりに共重合ポリエステル(ODX−688 大日本インキ化学工業製)を用いて、合成例1同様にポリアミドイミドワニスを得た。表1に組成を示す。
【0055】
比較合成例1
合成例1と同様に、比較合成例1のポリアミドイミドワニスを得た。比較合成例1にはブタジエンゴムは用いられていない。表1に組成を示す。
【0056】
【表1】
【0057】
実施例1
合成例1で得られたポリアミドイミド樹脂(固形分)20部に導電性粉として、福田金属箔粉工業株式会社製AgC−A(50%平均粒径が3〜10μm、比表面積0.6〜1.2m2/g)を162部、レベリング剤を1.8部加え、N−メチル−2−ピロリドンで希釈して3本ロールで3回混練りした。得られたペーストの粘度は300dPa・sであった。このペーストを125メッシュのスクリーン版を用いて、乾燥後の厚みが6μmになるようにポリイミドフィルムに印刷し、オーブンを用いて150℃で1時間乾燥後の比抵抗は8.0×10-5Ω・cmであった。
ポリイミドフィルムに対する密着性は良好であり、180度折り曲げても塗膜のわれ、剥がれがなく、屈曲性は良好であった。
【0058】
実施例2
合成例1で得られたポリアミドイミド樹脂溶液(固形分)20部にケッチェンブラックEC(ライオンアクゾ社)を2部、Black Pearls 3500(Cabot)を13部、グラファイトBF(中越黒鉛)を15部、レベリング剤を0.5部加え、N−メチル−2−ピロリドンで希釈して3本ロールで3回混練りした。得られたペーストの粘度は350dPa・sであった。このペーストを125メッシュのスクリーン版を用いて、乾燥後の厚みが6μmになるようにポリイミドフィルムに印刷しオーブンを用いて150℃で1時間乾燥した後の比抵抗は1.1×10-1Ω・cmであった。
【0059】
実施例3、4、5
実施例2同様にして実施例3、4、5の導電性ペーストを作製、評価した。組成、結果を表2に示す。
【0060】
実施例6
実施例2同様にして実施例6の導電性ペーストを作製、評価した。組成、結果を表2に示す。
【0061】
比較例1〜3
実施例2同様にして比較例1の導電性ペーストを作製、評価した。比較例2は、市販のポリフッ化ビニリデン(W#1300 呉羽化学工業製)を用いて実施例2と同様に導電性ペーストを作製、評価した。比較例3は、市販のエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製 EP−1007)を用いて実施例2と同様に導電性ペーストを作製、評価した。組成、結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】
表2より明らかなように実施例1〜6は比較例に比べて密着性、耐溶剤性、重ね塗り性に優れていることがわかる。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の導電性ペーストは、良好な導電性を有することは言うまでもなく、優れた耐溶剤性、耐屈曲性、及び基材に対する密着性を有しているので、導電性回路、導電性接着剤などといった用途に用いるのに有用である。
Claims (6)
- 導電性粉、バインダー樹脂及び有機溶剤からなる導電性ペーストにおいて、バインダー樹脂としてブタジエン系ゴム、イソプレン系ゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリラクトン及びダイマー酸からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の成分を共重合したポリアミドイミド及び/又はポリイミドを含むことを特徴とする導電性ペースト。
- 導電性粉、バインダー樹脂及び有機溶剤からなる導電性ペーストにおいて、バインダー樹脂としてブタジエン系ゴムを共重合したポリアミドイミド及び/又はポリイミドを含むことを特徴とする導電性ペースト。
- ブタジエン系ゴムがアクリロニトリルブタジエンゴムであることを特徴とする請求項2記載の導電性ペースト。
- 導電性粉、バインダー樹脂及び有機溶剤からなる導電性ペーストにおいて、バインダー樹脂として伸度が50%以上のポリアミドイミド及び/又はポリイミドを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の導電性ペースト。
- 導電性粉が、銀粉、グラファイト粉及びカーボンブラックからなる群のうち少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の導電性ペースト。
- バインダー樹脂の25℃における溶解度が、メチルエチルケトン、トルエン、エチレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートそれぞれの溶剤100gに対して20g未満であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の導電性ペースト。
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