JP4239975B2 - 光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法 - Google Patents

光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4239975B2
JP4239975B2 JP2004553223A JP2004553223A JP4239975B2 JP 4239975 B2 JP4239975 B2 JP 4239975B2 JP 2004553223 A JP2004553223 A JP 2004553223A JP 2004553223 A JP2004553223 A JP 2004553223A JP 4239975 B2 JP4239975 B2 JP 4239975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
resist layer
recording
manufacturing
master
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004553223A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2004047096A1 (ja
Inventor
慎一 甲斐
彰 河内山
勝久 荒谷
謙三 中川
禎広 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JPWO2004047096A1 publication Critical patent/JPWO2004047096A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4239975B2 publication Critical patent/JP4239975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
    • G11B7/261Preparing a master, e.g. exposing photoresist, electroforming
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
    • G11B7/1267Power calibration
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/243Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising inorganic materials only, e.g. ablative layers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、光ディスクの製造において、トラッキング用、アドレス用等のグルーブや、データ記録のピット等の凹凸パターンを有する光ディスク基板を、例えば射出成型、2P(Photo Polymerization)法によって形成するスタンパを転写作製するための光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクは記録媒体として幅広い分野で使用されるようになった。
【0003】
この光ディスクは、ポリカーボネート等の光学的に透明な光ディスク基板上に各種情報信号例えばアドレス信号、トラッキング信号を得るグルーブ、データ情報信号の記録部としてのピット等の微細な情報凹凸パターンが形成され、この上にアルミニウム等の金属薄膜からなる反射膜が形成され、更にその反射膜上に保護膜が形成された構造を有する。
【0004】
この光ディスクは、図13A〜図13Jに示すような製造工程を経て製造される(例えば特開2001−195791号公報、段落[0002]〜[0006]参照)。
【0005】
まず、ガラス基板90を用意し(図13A)、表面を充分に平滑にしたガラス基板90の上に、感光性のフォトレジスト(有機レジスト)からなるレジスト層91を均一に形成してレジスト基板92を構成する(図13B)。
【0006】
ついで、記録用レーザ光をレジスト基板92のレジスト層91上で基板90の内周部から外周部、あるいは外周部から内周部にかけてらせん状に相対的に走査させながら、情報信号パターンに対応させてオンオフ制御した記録用レーザ光を照射してレジスト層91に、最終的に得る光ディスク基板の情報凹凸パターンに対応するパターン露光すなわち感光を行った露光原盤93を形成する(図13C)。
【0007】
次に、レジスト層91を現像することによって所定の凹凸パターンが形成された原盤94を得る(図13D)。
次に、電鋳法によって原盤94の凹凸パターン面上に金属ニッケルメッキ層95を形成する(図13E)。このメッキ層95を原盤94から剥離し、所定の加工を施し、原盤94の凹凸パターンが転写された成型用スタンパ96を得る(図13F)。
この成型用スタンパ96を用いて射出成型法によって熱可塑性樹脂のポリカーボネートによる樹脂製の光ディスク基板97を成形する(図13G、H)。
ついで、この光ディスク基板97の凹凸面にAl合金の反射膜98(図13I)と保護膜99とを成膜することにより光ディスク200を得る(図13J)。
【0008】
このようにして製造された光ディスクは品質検査された後に製品となるが、この品質項目の1つとしてアシンメトリ(Asymmetry)がある。アシンメトリは、信号再生したとき再生信号の振幅の非対称性を示すものであり、光ディスクの再生信号の品質の指標となり、プレーヤや光ピックアップの評価の基準にもなる重要項目である。更に、アシンメトリは光ディスクに形成される凹凸パターンのうち、凹部(ピット)の寸法変動の影響を受けるため、最近の光ディスクの高容量化に伴って凹凸パターンが微細化される状況においては、より重要な管理項目となってきている。
【0009】
以上のことから、光ディスクのピットの寸法変動を抑制すべく上記製造工程において各工程の適正製造条件が設定され、アシンメトリがある一定の範囲内に収まるように管理されている。特に光ディスクの製造における原盤作製の工程はピット形成に重大な影響を及ぼす工程であり、厳格な管理が要求されている。
尚、アシンメトリの管理範囲として、DVD−ROMの規格では−5〜+15%の範囲とされている。
【0010】
しかしながら、アシンメトリは信号再生したときのRF信号パターンから求められることから、露光後のレジスト層の潜像からそれを測定することは困難であり、上記製造工程の最終製品の段階(図13J)の光ディスクでしか測定ができなかった。そのため、その結果がNG(No Good)であった場合にはそれまでの一連の労力、製造時間、製品が無駄になってしまっていた。したがって、露光工程の製造条件起因の不良が発生した場合にはその損失は著しい。
【0011】
また、通常は、最終工程後で判明したアシンメトリ測定結果を製造工程へフィードバックするため、製造条件の素早い修正もできなかった。特に露光工程の製造条件修正に関して、そのロットが露光工程を通過した時点から、そのロットの最終工程からのフィードバック情報に基いて修正された露光条件が反映されるまでの間には多くの時間を要していた。更に、露光工程の製造条件起因の不良が発生した場合には、不良原因究明にも時間がかかることから、条件の修正を反映させるまでに更に多大な時間を要し、全体の生産性を阻害することにもなっていた。
【0012】
更に、上記露光工程では、レジスト基板におけるレジスト層を構成するレジスト材料に対応して設定された露光装置の記録パワーに基づき、露光条件一定でレジスト層への露光が行なわれるために、レジスト基板でレジスト層の記録感度が変動している場合にはその感度変動がそのまま記録される信号品質に影響を及ぼしていた。また、レジスト基板のロット間の記録感度のばらつきへの対応も困難であった。
【0013】
【発明の開示】
本発明は、上述の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、光ディスク製造用原盤の作製における露光工程においてレジスト層に対する、露光直後に、その露光部分の記録信号特性から光ディスクの記録信号特性(アシンメトリ)の予測評価を可能ならしめ、更にはその評価結果に基いて直ちに露光装置の記録パワーの修正ができるようにして、高い生産性及び良品率をもって光ディスクを製造することのできる原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法を提供する。
【0014】
すなわち、本発明者らは、光ディスク製造用原盤の作製において、レジストとして、露光によって化学的に状態変化を生じさせる無機レジストを用いた場合、この露光による無機レジスト材料の化学的な状態変化に対応して光の反射率(反射光量)等が変化する現象を利用し、更に無機レジスト層の記録信号特性より求められる反射率や変調度とアシンメトリと、最終的に得る光ディスクにおけるそれぞれの反射率や変調度とアシンメトリとの相関が対応することに着目し、鋭意検討を行った結果、本発明による光ディスク製造用原盤及び光ディスクの製造方法を見出すに至ったものである。
【0015】
本発明による光ディスク製造用原盤の作製方法は、基板上に形成された無機レジスト層に対して、光ディスクに形成される情報凹凸パターンの情報信号に対応する情報信号によって変調された記録用レーザ光を照射して、前記光ディスクの前記情報凹凸パターンに対応する露光パターンを形成する露光工程と、その後前記無機レジスト層に対し、現像処理を行って、前記無機レジスト層による前記情報凹凸パターンに対応する凹凸パターンを形成する現像工程とを有し、前記露光工程において、前記無機レジスト層の前記記録用レーザ光の照射位置の近傍の、前記記録用レーザ光の未露光領域及び露光領域に評価用レーザ光を照射し、前記評価用レーザ光の前記未露光領域からの反射率と、前記露光領域からの反射率との比が、データ測定用レジスト基板への露光により予め選択した反射率比の範囲内となるように前記記録用レーザ光のパワー制御を行うことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上述の光ディスク製造用原盤の作製方法において、その無機レジスト層として、遷移金属の不完全酸化物を含んだレジスト層を用いることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、上述の光ディスク製造用原盤の作製方法において、前記評価用レーザ光を照射する所定領域が、前記無機レジストの前記記録用レーザ光の照射領域以外の領域とすることを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、上述の光ディスク製造用原盤の作製方法において、前記記録用レーザ光を照射しながら、前記評価用レーザ光の照射を、前記記録用レーザ光の照射位置の近傍に照射することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、上述の光ディスク製造用原盤の作製方法において、前記記録用レーザ光を照射しながら照射する前記評価用レーザ光を、前記記録用レーザ光の照射位置の近傍の、前記記録用レーザ光の未露光領域及び露光領域に照射し、前記評価用レーザ光の前記未露光領域からの反射光量と、前記露光領域からの反射光量との比によって前記無機レジスト層による前記露光パターンの記録信号特性を評価することを特徴とする。
【0020】
また、本発明による光ディスクの製造用原盤の製造方法は、前記反射光量の比が一定となるように、前記記録用レーザ光のパワー制御を行うことを特徴とする。
【0021】
そして、本発明による光ディスクの製造方法は、光ディスク製造用原盤の作製工程と、前記原盤から前記光ディスク製造用のスタンパを転写作製するスタンパ作製工程と、前記スタンパによって光ディスク基板を転写製造する工程と、この光ディスク基板上に、反射膜を成膜する工程と、保護膜を成膜する工程とを有し、前記原盤の作製工程は、基板上に形成された無機レジスト層に対して、前記光ディスクに形成される情報凹凸パターンの情報信号に対応する情報信号によって変調された記録用レーザ光を照射して、前記光ディスクの前記情報凹凸パターンに対応する露光パターンを形成する露光工程と、その後前記無機レジスト層に対し、現像処理を行って、前記無機レジスト層による前記情報凹凸パターンに対応する凹凸パターンを形成する工程とを有し、前記露光工程において、前記無機レジスト層の前記記録用レーザ光の照射位置の近傍の、前記記録用レーザ光の未露光領域及び露光領域に評価用レーザ光を照射し、前記評価用レーザ光の前記未露光領域からの反射率と、前記露光領域からの反射率との比が、データ測定用レジスト基板への露光により予め選択した反射率比の範囲内となるように前記記録用レーザ光のパワー制御を行う。
【0022】
また、本発明による光ディスクの製造方法は、前記無機レジスト層が遷移金属の不完全酸化物を含んだレジスト層であることを特徴とする。
【0023】
上述した本発明による原盤作製方法においては、露光部と未露光部とにおいて反射率が相違する無機レジスト層が用いられることによって、この反射率の差を利用して、評価用レーザ光の照射により、露光状態を評価することができ、この評価に基いて露光パワーの設定、もしくは露光パワーを変化させる制御を行って、レジスト層の露光工程で、最終的に得る光ディスクでの情報凹凸パターンで要求される特性、具体的には例えばDVD−ROMにおける−5〜+15%の要求値範囲のアシンメトリが得られるようにすることができるものである。
【0024】
すなわち、本発明によれば、原盤作製の露光工程の段階で、露光処理前のテスト露光を上述した情報信号に基いて行っておくことによって、これからの評価用レーザ光の反射光によって、この露光パターンの記録信号特性の評価を行って、この露光条件による最終製品の良否を判定し、その結果から直ちに記録用の露光予定領域に対して露光装置の記録パワーの決定が可能となる。
【0025】
ここで、露光パターンの記録信号特性の評価とは、露光原盤の記録信号特性、すなわち反射率比や変調度とアシンメトリとについて所定の範囲内にあるか否かを評価することであり、これによって最終製品の光ディスクの記録信号特性の判定を行うことができるものである。これは後述するところから明らかなように、レジスト層の上述した記録信号特性と、光ディスクの記録信号特性、具体的には光ディスクの反射率比や変調度とアシンメトリとの関係が、互いに対応する関係にあることによる。
【0026】
ここで、評価用レーザ光は、レジスト層に対してその感光が生じない程度のパワーのレーザ光であり、この評価用レーザ光は、記録用レーザ光と同一の、例えば半導体レーザを用いて、そのパワーを切り換えることによって得たレーザ光を用いることもできるが、評価用レーザ光と、露光用すなわち記録用レーザ光と同時に用いるときは、異なる半導体レーザを用いるとか、1本のレーザ光を、グレーティングやホログラム等によって分岐し、例えばその0次光を記録用レーザ光として用い、±1次光を評価用レーザ光とすることができる。
【0027】
次に、本発明における例えばレジスト層の反射率比(いわば規格化した反射光量比)、変調度、アシンメトリの定義は、光ディスクにおけると同様の定義によるものであるが、これについて図10を参照して説明する。
【0028】
図10Aの曲線400は、17PP変調方式における図10Bで示したピット(マーク)列に対する評価用レーザ光の照射による反射光量を光ピックアップ装置で検出した再生信号波形を示す。図10Aで示すように、I、I8H、I8L、I2H、I2Lは、それぞれ未露光部、8Tスペース、8Tピット、2Tスペース、2Tピットの再生出力、すなわち反射光量(戻り光量)である。
【0029】
そして、反射率比は、全ピット及びスペースに対する戻り光の総量の平均Isと、未露光部に対する戻り光Iとの比Is/Iとして定義され、変調度は、(I8H−I8L)/Iとして定義され、アシンメトリは、{(I8H+I8L)−(I2H+I2L)}/{2×(I8H−I8L)}で定義される。
【0030】
そして、実際には、露光した部分にはいろいろな長さのピット(マーク;例えば露光部)やスペースがあるため、再生時にはフォトディテクタから図11に示すような、アイパターンが得られる。この場合、変調方式は17PPであるので最長スペースやマークは8T、最短スペースやマークは2Tとなる。
【0031】
【発明を実施するための最良の形態】
本発明による光ディスク製造用原盤の作製方法と光ディスクの製造方法の実施の形態を例示説明する。
【0032】
まず、本発明による光ディスク製造用原盤と、この原盤を用いて光ディスクを製造する、本発明による光ディスクの製造方法を図1A〜Jの工程図を参照して説明する。
原盤を構成する基板100の上に、スパッタリング法により所定の無機系のレジスト材料からなるレジスト層101を用意する(図1A)。この基板100を均一に成膜してレジスト基板102を得る(図1B)。
【0033】
このレジスト層101のレジスト材は、遷移金属の不完全酸化物を含み、該不完全酸化物は、酸素の含有量が前記遷移金属のとりうる価数に応じた化学量論組成の酸素含有量より小さいものであるようなレジスト材料より成る。この場合、レジスト層101の記録感度の改善のために基板100とレジスト層101との間に所定の中間層110を形成してもよい。
尚、レジスト層101の膜厚は任意に設定可能であるが、10nm〜120nmの範囲内が好ましい。
【0034】
次いで、既存のレーザ装置を備えた露光装置を利用して、レジスト層101に目的とする光ディスクにおける情報凹凸パターンに対応した情報信号によってオン・オフ変調した記録用レーザ光による選択的露光による露光工程を行って露光原盤103を作製する(図1C)。このとき、レジスト層101のレジスト材を構成する遷移金属の不完全酸化物は、紫外線又は可視光に対して吸収を示し、紫外線又は可視光が照射されることでその化学的性質が変化する。
【0035】
更に、レジスト層101を現像することによって所定の凹凸パターンが形成された原盤104を得る(図1D)。この場合、無機レジストでありながら酸またはアルカリ水溶液に対して露光部と未露光部とでエッチング速度に差が生じる、いわゆる選択比が得られることを利用して現像することができる。
【0036】
次に、電鋳法によって原盤104の凹凸パターン面上に金属ニッケルメッキ層105を形成する(図1E)。このメッキ層105を原盤104から剥離し、所定の加工を施し、原盤104の凹凸パターンが転写された成型用スタンパ106を得る(図1F)。
【0037】
この成型用スタンパ106を用いて射出成型法によって熱可塑性樹脂のポリカーボネートによる樹脂製の光ディスク基板107を成形する(図1G、H)。
【0038】
ついで、この光ディスク基板107の凹凸面に例えばAl合金による反射膜108(図1I)と保護膜109とを成膜することにより光ディスク300を得る(図1J)。
【0039】
上記レジスト層102に適用されるレジスト材料は、遷移金属の不完全酸化物である。ここで、遷移金属の不完全酸化物とは、遷移金属のとりうる価数に応じた化学量論組成より酸素含有量が少ない方向にずれた化合物のこと、すなわち遷移金属の不完全酸化物における酸素の含有量が、上記遷移金属のとりうる価数に応じた化学量論組成の酸素含有量より小さい化合物のことと定義する。これにより、この材料からなるレジスト層102は、その遷移金属の完全酸化物の状態では透過してしまう紫外線または可視光の光エネルギーを吸収することが可能となり、無機レジスト材料の化学的な状態変化を利用した信号パターンの記録が可能となる。
【0040】
レジスト材料を構成する具体的な遷移金属としては、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Nb、Cu、Ni、Co、Mo、Ta、W、Zr、Ru、Ag等が挙げられる。この中でも、Mo、W、Cr、Fe、Nb、を用いることが好ましく、紫外線又は可視光により大きな化学的変化を得られるといった見地から特にMo、Wを用いることが好ましい。
【0041】
そして、本発明製造方法においては、上述した原盤作製の露光工程に先立って予め上述したレジスト基板102と同様のデータ測定用レジスト基板を用意し、これに対する露光を行ってその記録信号特性としての、前述した反射率比と、変調度と、アシンメトリとの少なくともいずれかの測定データを求めて置く。
【0042】
これらデータは、データ測定用レジスト基板上に、例えば目的とする光ディスクにおいて、17PP変調方式によるデータ記録を得ようとする場合は、この17PPの記録信号に基く露光を例えば複数の同心円上にその記録用レーザ光のパワーを変化させて露光パターンを形成する。
【0043】
これら記録パワーを変化させた露光パターンを、評価用レーザ光を照射して、その反射光(戻り光)を検出して、例えば反射率比を求め、図3に示す反射率比対記録パワーの関係を求める。
【0044】
次に、この測定に用いたデータ測定用レジスト基板によって、前述した図1D〜Jと同様の工程を経てデータ測定用の光ディスクを作製する。
このデータ測定用の光ディスク上に形成された情報凹凸パターンの情報信号を再生してアシンメトリの測定を行う。
このようにして、図4に示す、光ディスクのアシンメトリと、先に求めた露光原盤の反射率比との関係を得る。
【0045】
このようにして得た図4のデータを基に、光ディスク製造用原盤の製造工程における図1Cの露光工程の露光、すなわち記録用レーザ光のパワー制御を行う。
【0046】
この場合、製造原盤毎に図3と同様の反射率比と記録パワーとの関係のデータを求め、先に得た図4のデータから、光ディスクにおいて求めるアシンメトリに応じた反射率比が得られるレーザ光による記録パワーを求め、この記録パワーの制御のもとに露光がなされる。
すなわち、この場合、例えばレジスト基板102に対し、その無効領域すなわちスタンパ形成に用いられる領域外の例えば外周無効領域に対して記録用レーザ光のパワーを変化させるテスト露光を行い、この露光部に評価用レーザ光を照射し、その記録信号特性(反射率比、変調度、アシンメトリ)を測定し、先に求めた図4のデータと比較して、最終的に得られる光ディスクにおいて要求されるアシンメトリが得られる露光パワーすなわち記録用レーザ光のパワーを求め、これによってすべての記録領域の露光処理を行う。
【0047】
この方法は、レジスト基板における記録感度の変動が極端に大きくない限りは、特に光ディスクの記録信号のアシンメトリを規格範囲内に精度良く収めることができる。
【0048】
また、レジスト基板における記録感度の変動が大きい場合においても、この露光工程において、記録用レーザ光を照射しながら、その記録用レーザ光の照射位置の近傍の未露光領域、露光領域それぞれに評価用レーザ光を照射し、その未露光領域、露光領域のそれぞれに照射される評価用レーザ光によって得られる未露光領域の反射光量に対する露光領域の反射光量の比からレジスト層101の記録信号特性(反射率比、変調度、アシンメトリ)の評価を行い、その評価結果に基いてその比が一定となるように記録用レーザ光の記録パワーを修正する。
特に、露光工程においては、露光装置の状態や基板の状態が製造条件の変動要因となることから、この修正は有効である。また、この方法は、レジスト基板102の近傍領域では、一般に近似の記録信号特性が得られることから、その修正が有効になされる。
【0049】
尚、他のレジスト基板によって、例えば、レジストのスパッタマシーンの特性を知り、記録感度の変動の傾向に応じて、評価用レーザ光の照射形態(スポット形状)を調整することが望ましい。例えば、記録感度の差が小さく、半径方向に緩やかな記録感度の差が存在するような場合は、評価用レーザ光スポットは、レジスト基板の半径方向を長径とする楕円形状のスポットとする。
【0050】
また、上述した評価用レーザ光の反射光量の比が一定となるように、記録用レーザ光の記録パワーを調整することにより、最終的に得る光ディスクの記録信号のアシンメトリをディスク全体で一定とすることができる。この方法は、特にレジスト基板の記録感度がレジスト層の膜厚変動などにより半径方向に不可避的に変化する場合に有効であり、その記録感度の変化による感光結果の変動を適切に修正できる。
【0051】
また、予め、反射率比とアシンメトリとの関係を得ておくことにより、レジスト基板102におけるレジスト層101に光を照射しながら、その記録用レーザ光の照射位置の近傍の所定領域に評価用レーザ光を照射し、この評価用レーザ光を照射した時の反射光量によって、上述した、予め得ておいた反射率比とアシンメトリとの関係から光ディスクの記録信号特性の予測評価を行うことができる。
【0052】
この方法により、露光原盤から最終的な光ディスクの記録信号のアシンメトリの推定が可能となり、露光工程の段階で最終製品の信号品質の予測及び判定をすることができるようになる。
【0053】
図2を参照してレジスト露光工程で使用される露光装置の構成を示す。この装置は、レジスト層が露光される例えばレーザ光を発生するビーム発生源11が設けられ、これよりのレーザ光が、コリメータレンズ12、グレーティング19、ビームスプリッタ13を通じ、対物レンズ14によってレジスト層が成膜されたレジスト基板15のレジスト層にフォーカシングされて照射される構成を有する。また、この露光装置は、レジスト基板15からの反射光をビームスプリッタ13及び集光レンズ17を介して分割フォトディテクタ18上で結ぶ構成を有する。分割フォトディテクタ18は、レジスト基板15からの反射光を検出し、この検出結果から得られるフォーカス誤差信号を生成し、フォーカスアクチュエータ(図示せず)に送る。フォーカスアクチュエータは、対物レンズ14の高さ方向の位置制御を行うものである。ターンテーブル16には送り機構(図示せず)が設けられており、レジスト基板15の露光位置を精度良く変えることができる。
【0054】
また、この露光装置においては、情報信号、反射光量信号に基いて、レーザ駆動回路(図示せず)によってレーザビーム発生源11を制御しながら露光を行う。
【0055】
更に、ターンテーブル16の中心軸にはスピンドルモータ制御系が設けられ、光学系の半径位置と所望の線速度とに基いて、最適なスピンドル回転数を設定しスピンドルモータの制御を行う。
【0056】
レジスト層の露光にあたっては、まずレジスト基板15を、図2に示される露光装置のターンテーブル16にレジスト成膜面が上側に配置されるようにセットする。
【0057】
ついで、ビーム発生源11からレジスト基板15へレーザ光を照射しつつ、ターンテーブル16上に搭載されたレジスト基板15を回転させながら、ターンテーブル16とともに半径方向に移動することにより、レジスト基板15の主面上の内周部から外周部、あるいは外周部から内周部にかけてレジスト層にらせん状もしくは同心円状に信号パターンが記録される。詳しくは、レジスト基板15上に集光されたビームスポットの光強度がある程度以上であると、レジスト基板15上の無機レジスト材料に化学的な状態変化が発生し、記録マークが形成されることから、実際の露光では記録用信号パターンに対応させてビーム発生源11からの出射光量を変化させ、レジスト層の記録マークのパターンを作り出すことにより信号の記録が行われる。
【0058】
[光ディスク製造用原盤の作製方法]
本発明による光ディスク製造用原盤の作製方法は、図1Cの露光工程の段階で行う方法であり、上記露光工程における無機レジスト材料の化学的状態の違いによるレーザ光などの光の反射率の差異を利用し、光ディスクから光ピックアップにより信号を取り出すのと同様に露光原盤から信号を取り出し評価することができる。その詳細を以下に説明する。尚、露光原盤とは、露光後かつ現像前のレジスト基板をいう。
【0059】
図1Cのレジスト層露光工程において、露光前のレジスト基板15が図2の露光装置のターンテーブル16上にレジスト成膜面が上側に配置されるようにセットされた状態で評価用レーザ光を照射する(S1)。
【0060】
詳しくは、ビーム発生源11からレジスト基板15へ露光時のパワーよりも低いレーザ光を照射しつつ、ターンテーブル16上に搭載されたレジスト基板15を回転させながら、ターンテーブル16とともに半径方向に移動することにより、レジスト基板15の主面上の内周部から外周部、あるいは外周部から内周部にかけて、レジスト層上をらせん状もしくは同心円状にレーザ光が相対的に走査されながら照射される。尚、このときのレーザ光のパワーは露光時の30分の1程度でよい。
【0061】
ステップS1で照射されたレーザ光がレジスト層で反射された光を露光装置のビームスプリッタ13、集光レンズ17を経てフォトディテクタ18で検出する(S2)。フォトディテクタ18で検出された信号の低域成分はレジスト層の反射率と相関があることから、その検出された信号の中から露光前のレジスト層の反射光量(図10AのI)の半径方向の変動状態を知る(S3)。
【0062】
次に、所定の記録パワーのレーザ光の照射によって、レジスト層に後述する露光制御方法に基く露光を行い、記録用信号例えば17PP変調方式に対応した記録信号による露光を行う(S4)。このとき、レジスト層である遷移金属の不完全酸化物のうち、記録用レーザ光が照射された領域ではその化学的性質が変化している。
【0063】
つづいて、ステップS1と同一条件で、レジスト基板15のレジスト層に記録されたらせん状もしくは同心円状の信号記録部(ピット列、グルーブ等)に沿って、レーザ光が相対的に走査されながら照射される(S5)。
そして、ステップS2と同様に、ステップS5で照射されたレーザ光がレジスト層で反射された光を露光装置のビームスプリッタ13、集光レンズ17を経てフォトディテクタ18で検出する(S6)。フォトディテクタ18で検出された信号の中から露光後のレジスト層の反射光量(I8H、I8L、I2H、I2L)の半径方向の変動状態を取り出す(S7)。
【0064】
次いで、ステップS3の露光前の反射光量の半径方向の変動状態とステップS7の露光後の反射光量の半径方向の変動状態とに基いて各位置における反射率比の半径方向の変動状態を求める(S8)。この反射率比とは、露光原盤の検出点におけるレジスト層の露光前の反射率を基準とした、露光前後の反射率の比であり、基板条件(基板種類、中間層種類及び厚み)・レジスト条件(無機レジスト種類、厚みなど)・露光条件(光の波長、記録パワーなど)によって決定されるものである。
【0065】
そして、予め測定しておいた反射率比と光ディスクのアシンメトリとの関係(図4)に基いて、ステップS8で求められた反射率比の半径方向の変動状態から最終的に作製される光ディスクのアシンメトリの半径方向の変動状態(図7)を類推し、露光原盤としての信号評価を行なって良否の確認を行う(S9)。例えば、DVD−ROM用の露光原盤であれば、最終的に作製される光ディスクの記録領域全面においてアシンメトリが例えば+5〜+10%の範囲内にあるか否かで良品判定を行なう。
【0066】
ステップS8、ステップS9について、更に詳細を説明する。
露光時の記録パワーと露光前後の反射率比との関係の一例を図3に示す。ここでは、シリコンを基板とし、レジスト材料としてWの3価とMoの3価との不完全酸化物を用いて、波長405nmのレーザ光で上記評価方法に従って露光原盤を実際に作製し、記録用レーザ光のビームスポット径と評価用レーザ光のビームスポット径とは同じで一定とする条件で、記録と評価とを行なった。
【0067】
図3において、記録用レーザ光の記録パワーが大きくなるにつれて反射率比が低下する傾向が認められた。露光後の無機レジスト材料の化学的な状態変化によって反射率は低下するが、記録パワーが大きくなるほど、その反射率が低下する領域(レジスト層に記録されるマーク)が大きくなるからである。したがって、必ずしも反射率比が小さければよいわけではなく、反射率比が小さすぎると光ディスクの凹部(または凸部)が広がりすぎて光ディスクの記録信号のアシンメトリなどの信号規格を外れてしまうことから、信号規格を満足するには反射率比はある範囲内に存在する必要がある。その参考例を図4に示す。
【0068】
図4は、図3で作製された露光原盤を使用して、図1A〜Jの製造工程に従い光ディスクを作製し、そのアシンメトリを測定した結果である。図4において反射率比とアシンメトリとの間には1対1対応の相関が認められ、例えば反射率比が0.920〜0.925の範囲内であれば、アシンメトリは+5〜+10%の範囲内(DVD−ROMの管理範囲)に入ることが分かる。
【0069】
したがって、前述したように、この関係図を予め求めておけば、現像前の露光原盤の反射率比からその原盤から作製される光ディスクの記録信号のアシンメトリを類推し、規格内であるか否かの信号評価を行なうことが可能である。また、レジスト層の厚みなどのレジスト基板の構造が多少異なることによって記録感度が異なる場合でも上記図3、4に示した関係は保たれるため、同一構成の露光原盤であればロット間の多少の変動は気にすることはない。但し、レジスト層現像工程以降の製造条件が一定であることなどが前提である。
【0070】
また、上記露光評価方法のうち、ステップS7においてフォトディテクタ18で検出された信号の高域成分から露光原盤の記録信号のアシンメトリや変調度を求めることもできる。すなわち、露光部分の反射率が変化することにより、露光あり・なしの領域に反射率の差異が生じ、そこに評価用レーザ光を照射するとその差異により発生する回折現象からRF信号パターンが得られ、そのRF信号パターンからアシンメトリや変調度を求めることができる。こうして求められたアシンメトリや変調度と、この露光原盤を現像し作製された光ディスクの記録信号のアシンメトリとの間にも図3、図4と同様の関係が認められる。したがって、上記露光評価方法と同様の手法で現像前の露光原盤のアシンメトリからその原盤から作製される光ディスクの記録信号のアシンメトリを類推し、規格内であるか否かの信号評価を行なうことが可能である。
【0071】
以上のように、本発明の露光評価方法を用いれば、レジスト層露光工程の段階でその露光原盤により作製される光ディスクの信号品質を予測評価することができる。
【0072】
[露光制御方法]
次に、前述した光ディスク製造用原盤の製造方法におけるステップS4について詳細に述べる。
この露光制御方法は、図1Cの露光工程の段階において、上述した露光評価方法を利用してレジスト基板の露光パターンの記録信号特性の評価を行ない、その評価結果に基いて、該レジスト基板に対する記録用光の記録パワーを調整するものである。その詳細を以下に説明する。
【0073】
その第1の実施の形態を説明する。
露光前のレジスト基板を用いて、レジスト基板の主面上の内周部や外周部などの光ディスクの記録領域とならない部分(ディスク規格として用いない部分)において試し露光を行い、その露光部分の露光前後の反射率比やアシンメトリや変調度を計測し、図3に示したような記録パワーとの関係を求める(S11)。
【0074】
次に、光ディスクの記録信号のアシンメトリの目標値(例えば+9%)となるように、予め求めておいた図4に示したような反射率比(または露光原盤のアシンメトリや変調度)と光ディスクの記録信号のアシンメトリとの関係から反射率比(または露光原盤のアシンメトリや変調度)を求める(S12)。
【0075】
ついで、ステップS12で求められた反射率比(または露光原盤のアシンメトリや変調度)となるように、ステップS11で求められた「記録用レーザ光の記録パワー」と「反射率比(または露光原盤のアシンメトリや変調度)」との関係から記録用レーザ光の記録パワーを求める(S13)。
ステップS13で求められた記録パワーの条件でレジスト層露光工程を実施する(S14)。
【0076】
レジスト基板内の記録感度の変動が小さい場合には、この方法によって光ディスクの記録信号のアシンメトリを規格範囲内に精度良く収めることができる。
【0077】
本発明に係る露光制御方法の第2の実施の形態を図5を参照しながら説明する。
この方法は記録用レーザ光を走査している過程の中で露光部分近傍の信号評価を行い、その評価結果を基に直ちに記録用レーザ光の記録パワーにフィードバックして、その調整を行うものである。
【0078】
図5は図2の露光装置における本発明の露光制御方法の態様を示すものであり、レジスト層露光工程の段階でレジスト基板のレジスト層表面に3つのレーザ光を照射してピット列方向に走査している様子を示している。
【0079】
これは図2の露光装置においてグレーティング19を活用することにより、1つのビーム発生源11からのレーザ光が3つのビームに分けてレジスト層表面に照射され、それぞれ同じ径のスポットA、B、Cの光点となっている。ここでは、スポットAにより記録が行われる。また、スポットBとスポットCとのパワーは等しく、スポットAの約30分の1と小さく、レジスト層の信号を読み取るために用いられる。これらスポットAを中心としてその近傍にスポットB、Cが配置されている。
【0080】
この態様において次のような露光制御が行われる。
まず、光ディスクの記録信号のアシンメトリの目標値(例えば+9%)となるように、予め求めておいた図4に示したような反射率比と光ディスクの記録信号のアシンメトリとの関係から反射率比Rを求められる(S21)。露光のスタート時には、その反射率比Rとなるように予め用意された図3に示したような記録用光の記録パワーと反射率比との関係から求められた記録パワーの記録用光がスポットAに照射される。
【0081】
スポットBは実際のビーム走査方向において記録用スポットAよりも先行した配置となっており、露光前のレジスト層の反射光量を計測する(S22)。スポットCは実際のビームの走査方向において記録用スポットAよりも後ろの配置となっており、露光後のレジスト層の反射光量を計測する(S23)。いずれの反射光量も、それぞれのスポットからの反射光を図2のビームスプリッタ13及び集光レンズ17を介して分割フォトディテクタ18で検出し計測されるものである。
【0082】
次に、それらの反射光量の比、すなわち(スポットCの反射光量)/(スポットBの反射光量)を求める(S24)。この反射光量比は、上記露光評価方法で述べた反射率比に相当する。
【0083】
ステップS21で求めてあった反射率比Rと、ステップS24で求められた反射光量比とを比較して、それらが一致するか確認する(S25)。
両者が一致した場合、その記録パワーの条件でのレーザ光照射(露光)が継続される(S26)。
両者が一致しない場合、ステップS21の記録パワーとステップS24の反射光量比との関係に基いて、前記記録用レーザ光の記録パワーと反射率比との関係を修正する(S27)。例えば、図3において記録用レーザ光の記録パワーと反射光量比(反射率比)との関係から求めて、その記録パワー条件にスポットAのレーザ光の条件を修正し、露光を実施する(S28)。
【0084】
上記ステップS22からS28までの一連の処理はごく短時間(μsオーダー)で行われるものであり、レジスト基板のレジスト層表面に3つのレーザ光を照射してピット列方向に走査している過程の中で連続して行われるものである。
【0085】
以上の露光制御方法によって、常に反射光量比が一定になるように記録用レーザ光の記録パワーを制御することができ、ひいてはその露光原盤により作製された光ディスクの記録信号のアシンメトリを一定とすることができる。特に、この露光制御方法では、図6に示すようなレジスト基板の内周と外周との間に記録感度差があるような場合でも、図7に示すように「露光原盤の反射率比」と「光ディスクのアシンメトリ」の関係は図4と同様に保たれるので、上記露光制御方法を用いることにより光ディスク全体に渡って安定した信号品質が得られることが特徴である。
【0086】
次に、本発明に係る露光制御方法の第3の実施の形態を図8を参照しながら説明する。この方法は、記録感度の差が小さく、半径方向に緩やかな記録感度の差が存在するようなレジスト基板にも対応できるように第2の実施の形態を改良したものである。
すなわち、図8では、図2の露光装置のグレーティング19を活用することにより、1つのビーム発生源11からのレーザ光が3つのビームに分けてレジスト層表面に照射され、真円のスポットA、並びにレジスト基板半径方向が長径となる楕円形状のスポットB、Cの光点となっている。ここでは、スポットAにより記録が行われ、スポットBとスポットCとのパワーは等しく、スポットAの約30分の1と小さく、レジスト層の信号を読み取るために用いられる。また、スポットAを挟むようにその近傍にスポットB、Cが配置されている。
【0087】
この態様において露光制御は上記第2の実施の形態における場合と同様である。この方法によって、常に反射光量比が一定になるように記録用レーザ光の記録パワーを制御することができ、ひいてはその露光原盤により作製された光ディスクの記録信号のアシンメトリを一定とすることができる。特に、この露光制御方法では、記録感度の差が小さく、半径方向に緩やかな記録感度の差が存在するようなレジスト基板も精度良く制御することが可能となる。
【0088】
また、この実施形態による方法には、第二の実施の形態よりもグレーティングの角度調整や記録用レーザ光学系の位置調整が簡単となる利点もある。
【0089】
また、本発明に係る露光制御方法及び露光評価方法は、上記無機レジスト材料に対してレーザ光と水銀ランプの光とを組み合わせた光で露光する方法にも適用可能である。例えば、波長660nmの赤色半導体レーザと、波長185nm、254nm、及び405nm程度にピークを有する水銀ランプからの露光との組み合わせである。
【0090】
【実施例】
レジスト材料としてWの3価とMoの3価との不完全酸化物を用いて図1A〜Jに示した製造工程に従って原盤を実際に作製し、最終的に光ディスクを作製した。特に、レジスト層露光工程においては上記第二の実施の形態の露光制御方法によって露光制御を行った。以下、図1A〜Jを参照しながら実施内容を説明する。
【0091】
まず、シリコンウエハを基板100(図1A)とし、その基板上に、スパッタリング法によりアモルファスシリコンからなる中間層101を80nmの膜厚で均一に成膜した。ついで、その上にスパッタリング法によりWとMoとの不完全酸化物からなるレジスト層102を均一に成膜した(図1B)。このとき、WとMoとの不完全酸化物からなるスパッタターゲットを用い、アルゴン雰囲気中でスパッタリングを行った。このとき、堆積したレジスト層をEDX(Energy Dispersive X−ray Analysis)にて解析したところ、成膜されたWとMoとの不完全酸化物におけるWとMoとの比率は80:20であり、酸素の含有率は60at.%であった。また、レジスト層の膜厚は55nmであった。
【0092】
レジスト層の成膜が終了したレジスト基板を、図2に示す露光装置のターンテーブル上に載置した。ついでターンテーブルを所望の回転数で回転させながら照射閾値パワー未満のレーザを照射し、レジスト層にフォーカスが合うようにアクチュエータにて対物レンズの高さ方向の位置を設定した。
【0093】
次に、光学系を固定した状態で、ターンテーブルに設けられた送り機構により所望の半径位置にターンテーブルを移動させ、図5に示すように露光装置のグレーティングを活用することにより、1つのビーム発生源からのレーザ光を3つのビームに分けてレジスト層表面に照射した。このとき、スポットAでは情報データに応じてピットに対応する照射パルスをレジスト層に照射し、レジスト層を露光する。スポットBでは露光前のレジスト層の反射光量が計測される。ここでは、光ディスクの記録信号のアシンメトリが+9.5%、すなわち反射率比0.92となるように、上記第2の実施の形態で示した露光制御方法に基いて露光制御を行った。
【0094】
また、このとき、ターンテーブルを回転させたままレジスト基板の半径方向にターンテーブルを連続的に僅かな距離にて移動させながら、露光を行った。このときの露光条件を以下に示す。
・露光波長:405nm
・露光光学系の開口数NA:0.95
・変調方式:17PP
・ピット長:112nm
・トラックピッチ:320nm
・露光時の線速度:4.92m/s
・書込方式:相変化ディスクと同様な簡易書込み方式
・記録パワー(初期値):13.0mW(スポットA)
・評価パワー:各0.2mW(スポットB、C)
【0095】
上記露光後に所定の現像、電鋳、射出成型、反射膜、保護膜形成を行い、12cm径の光ディスクを得た。尚、以上の露光原盤から光ディスクを得るまでの工程は従来公知の技術で製造した。得られた光ディスクでは、130nm長のピット、幅149nmの線状ピットなどが実際の信号パターンに対応する状態でピットが形成されており、記録容量25GBの光ディスクとなっていることが確認された。
【0096】
(比較例)
上記実施例における光ディスクの製造工程のうち、レジスト層露光工程において本発明の露光制御方法を適用せずに従来の露光方法(記録パワー一定)で処理を行い、それ以外は同じ製造条件で光ディスクを製造した。
【0097】
尚、露光工程終了の段階で露光原盤に評価用レーザ光を照射し、本発明による記録信号特性(反射率比)の評価を行なったところ、ディスク半径37mm〜40mmの領域のみが最終製品の信号特性を満足するものと予測された。
【0098】
上記実施例及び比較例で得られた記録容量25GBの光ディスクについて、光ディスク全周にわたってアシンメトリを測定した。その結果を図9に示す。
【0099】
実施例においては、光ディスクの半径方向の全長でアシンメトリが安定してほぼ目標値(+9.5%)となっており、DVD−ROM規格で判定すると信号品質の優れた合格品であることが確認された。これに対して、比較例の光ディスクでは内径から外径にかけてアシンメトリが大きく増加しており、DVD−ROM規格で判定すると内周部、外周部において信号品質がNGとなっていた。
これは、レジスト基板の記録感度がレジスト層の膜厚変動などにより半径方向に不可避的に変化しているが、従来の露光制御方法では感光結果、すなわち凹部寸法精度にその記録感度の変化が修正されることなくそのまま現れてしまう結果である。これに対して、本発明によればその記録感度の変化による感光結果の変動を適切に修正できることが示されている。
【0100】
尚、本発明において、上述した説明においては、主として記録ピット(マーク)について説明したが、トラッキングあるいはアドレス用等のグルーブを有する光ディスクを製造する場合に、本発明を適用することもできる。
【0101】
また、例えば露光原盤に対する評価用レーザ光照射において、そのレーザ光源の例えば半導体レーザに高周波重畳を行うことによってレーザ光の安定化を図ることができる。
【0102】
また、レジスト層に対する記録用レーザ光によるパターン露光においては、各ピットに関して、図12A〜Cにおける曲線aで示す単一パルス光によって行う場合に限らず、図12A〜Cに示すように、例えばnTのマークの記録において、(n−1)のパルスによる記録、n/2のパルス光による記録、あるいはダンベル(凹字状)パターンのパルス光などによることもできるなど、種々の形態をとることができる。
【0103】
また、上述した例では、原盤104から直接的に成型用スタンパ106を形成した場合であるが、原盤104から、例えば複数のマスタースタンパを作製し、このマスタースタンパの転写によってマザースタンパを作製して、成型用スタンパ106を得ることができる。このように、1つの原盤104から複数のマスターを得ることができるのは、本発明によるときは、原盤の情報凹凸パターンが無機レジストによって構成され、これが強靭であることから可能となるものである。
【0104】
そして、上述した本発明製造方法を実施する記録用レーザ光、評価用レーザ光を得る半導体レーザは、例えばペルチェ素子等によってその温度制御を行って半導体レーザの温度を一定としてレーザ光の出力の安定化を図ることが望ましいものである。
【0105】
【産業上の利用可能性】
本発明に係る露光制御方法によって、露光工程の段階で、露光処理前のテスト露光、あるいは露光直後にその露光部分の記録信号特性(反射光量比、露光原盤に記録された信号に関する再生信号のアシンメトリ)に基いて、その露光条件による最終製品の良否が判定できることから、その結果から直ちにつぎの露光予定領域に対して露光装置の記録パワーの決定や修正が可能となる。また、前記反射光量の比が一定となるように、前記記録用光の記録パワーを調整することによって、最終的な光ディスクの記録信号のアシンメトリをディスク全体で一定とすることができる。
【0106】
本発明に係る露光評価方法によって、露光原盤から最終的な光ディスクの記録信号のアシンメトリの推定が可能となり、露光工程の段階で最終製品の信号品質の判定をすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜J 本発明による光ディスク製造用原盤の作製及び光ディスクの製造工程図である。
【図2】本発明を適用したレジスト層露光工程で用いられる露光装置を模式的に表す図である。
【図3】本発明による光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法における露光時の記録パワーと露光前後の反射率比との関係を示す図である。
【図4】本発明による光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法における露光原盤の反射率比と光ディスクの記録信号のアシンメトリとの関係を示す図である。
【図5】本発明方法の一実施の形態例の露光態様を示す図である。
【図6】内周、外周で記録感度の異なるレジスト基板における露光時の記録パワーと露光前後の反射率比との関係を示す図である。
【図7】内周、外周で記録感度の異なるレジスト基板を用いた場合の露光原盤の反射率比と光ディスクの記録信号のアシンメトリとの関係を示す図である。
【図8】本発明方法の、他の実施の形態例の露光態様を示す図である。
【図9】本発明方法を適用した場合の光ディスクの半径方向におけるアシンメトリ測定結果を示す図である。
【図10】本発明の説明に供する露光原盤上の露光パターンのピット列とこれによる再生信号(反射光量)との関係を示す図である。
【図11】本発明の説明に供する露光原盤上の露光パターンによる再生信号の波形図である。
【図12】A〜C それぞれレジスト基板に対する露光信号パルスを示す図である。
【図13】A〜J 従来の光ディスクの製造工程図である。
【引用符号の説明】
11 ビーム発生源
12 コリメータレンズ
13 ビームスプリッタ
14 対物レンズ
15 レジスト基板
16 ターンテーブル
17 集光レンズ
18 分割フォトディテクタ
19 グレーティング
90,100 基板
91,101 レジスト層
92,102 レジスト基板
93,103 露光原盤
94,104 原盤
95,105 メッキ層
96,106 成型用スタンパ
97,107 光ディスク基板
98,108 反射膜
110 中間層
200,300 光ディスク

Claims (9)

  1. 基板上に形成された無機レジスト層に対して、光ディスクに形成される情報凹凸パターンの情報信号に対応する情報信号によって変調された記録用レーザ光を照射して、前記光ディスクの前記情報凹凸パターンに対応する露光パターンを形成する露光工程と、
    その後前記無機レジスト層に対し、現像処理を行って、前記無機レジスト層による前記情報凹凸パターンに対応する凹凸パターンを形成する現像工程とを有し、
    前記露光工程において、前記無機レジスト層の前記記録用レーザ光の照射位置の近傍の、前記記録用レーザ光の未露光領域及び露光領域に評価用レーザ光を照射し、前記評価用レーザ光の前記未露光領域からの反射率と、前記露光領域からの反射率との比が、データ測定用レジスト基板への露光により予め選択した反射率比の範囲内となるように前記記録用レーザ光のパワー制御を行
    ディスク製造用原盤の作製方法。
  2. 前記無機レジスト層がTi、V、Cr、Mn、Fe、Nb、Cu、Ni、Co、Mo、Ta、W、Zr、Ru、Agのうち少なくとも1種の遷移金属による不完全酸化物を含んだレジスト層である請求項1記載の光ディスク製造用原盤の作製方法。
  3. 前記評価用レーザ光の出力は、前記記録用レーザ光の出力よりも小さい請求項1又は2に記載の光ディスク製造用原盤の作製方法。
  4. 前記記録用レーザ光としてレーザ光の0次光を用い、その±1次回折光を前記評価用レーザ光として用いる請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ディスク製造用原盤の作製方法。
  5. 前記±1次回折光による前記評価用レーザ光が、前記基板の半径方向が長径となる楕円形状のスポットとされる請求項4記載の光ディスク製造用原盤の作成方法。
  6. 前記露光工程において、前記評価用レーザ光の前記未露光領域からの反射率と、前記露光領域からの反射率との比が一定となるように前記記録用レーザ光のパワー制御を行う請求項1〜5のいずれかに記載の光ディスク製造用原盤の作製方法。
  7. 光ディスク製造用原盤の作製工程と、前記原盤から前記光ディスク製造用のスタンパを転写作製するスタンパ作製工程と、前記スタンパによって光ディスク基板を転写製造する工程と、該光ディスク基板上における反射膜の成膜工程と、保護膜の成膜工程とを有し、
    前記原盤の作製工程は、基板上に形成された無機レジスト層に対して、前記光ディスクに形成される情報凹凸パターンの情報信号に対応する情報信号によって変調された記録用レーザ光を照射して、前記光ディスクの前記情報凹凸パターンに対応する露光パターンを形成する露光工程と、その後前記無機レジスト層に対し、現像処理を行って、前記無機レジスト層による前記情報凹凸パターンに対応する凹凸パターンを形成する工程とを有し、
    前記露光工程において、前記無機レジスト層の前記記録用レーザ光の照射位置の近傍の、前記記録用レーザ光の未露光領域及び露光領域に評価用レーザ光を照射し、前記評価用レーザ光の前記未露光領域からの反射率と、前記露光領域からの反射率との比が、データ測定用レジスト基板への露光により予め選択した反射率比の範囲内となるように前記記録用レーザ光のパワー制御を行
    ディスクの製造方法。
  8. 前記無機レジスト層がTi、V、Cr、Mn、Fe、Nb、Cu、Ni、Co、Mo、Ta、W、Zr、Ru、Agのうち少なくとも1種の遷移金属による不完全酸化物を含んだレジスト層である請求項7記載の光ディスクの製造方法。
  9. 前記露光工程において、前記評価用レーザ光の前記未露光領域からの反射率と、前記露光領域からの反射率との比が一定となるように前記記録用レーザ光のパワー制御を行う請求項7又は8に記載の光ディスクの製造方法。
JP2004553223A 2002-11-20 2003-11-20 光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法 Expired - Fee Related JP4239975B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002336060 2002-11-20
JP2002336060 2002-11-20
PCT/JP2003/014848 WO2004047096A1 (ja) 2002-11-20 2003-11-20 光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2004047096A1 JPWO2004047096A1 (ja) 2006-03-23
JP4239975B2 true JP4239975B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=32321790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004553223A Expired - Fee Related JP4239975B2 (ja) 2002-11-20 2003-11-20 光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7648671B2 (ja)
EP (1) EP1564734B1 (ja)
JP (1) JP4239975B2 (ja)
KR (1) KR101143795B1 (ja)
CN (1) CN100440349C (ja)
AT (1) ATE521968T1 (ja)
TW (1) TWI261835B (ja)
WO (1) WO2004047096A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4872423B2 (ja) 2006-04-11 2012-02-08 ソニー株式会社 光ディスク原盤製造方法、光ディスク製造方法、光ディスク原盤製造装置
JP2008192281A (ja) * 2007-01-12 2008-08-21 Ricoh Co Ltd パターン及びその形成方法
US8089843B2 (en) * 2007-08-10 2012-01-03 Sony Disc & Digital Solutions, Inc. Recording drive waveform adjusting method for manufacturing master disc, master disc manufacturing method, master disc manufacturing apparatus, and master disc
JP2009277335A (ja) * 2008-04-18 2009-11-26 Fujifilm Corp スタンパの製造方法およびスタンパを用いた光情報記録媒体の製造方法
JP2010118121A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Sony Disc & Digital Solutions Inc 光ディスク用原盤の製造方法、光ディスク用原盤、スタンパ、及び光ディスク
JP2010170587A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Sony Corp スタンパ製造方法、再生専用型光ディスク製造方法
JP2011175693A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Sony Corp 露光装置、及び、露光方法
CN102446532A (zh) * 2010-10-09 2012-05-09 中影克莱斯德数字媒介有限责任公司 激光画面光盘及其制造方法
EP3217401A1 (en) * 2016-03-10 2017-09-13 Joanneum Research Forschungsgesellschaft mbH Method for producing a high definition analogue audio storage medium

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS539101A (en) 1976-07-12 1978-01-27 Mitsubishi Electric Corp Recording device
JPS5517152A (en) * 1978-07-25 1980-02-06 Fujitsu Ltd Photo mask
JPS56125743A (en) * 1980-03-07 1981-10-02 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Base material for photomask
JPS56153488A (en) * 1980-04-28 1981-11-27 Mitsubishi Electric Corp Recording device
JPS57203233A (en) * 1982-05-12 1982-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Optical recorder and reproducer
JPS60254432A (ja) * 1984-05-31 1985-12-16 Fujitsu Ltd 露光装置
JPS6367549A (ja) * 1986-09-10 1988-03-26 Pioneer Electronic Corp 光ディスク用レジスト原盤の欠陥検査及び膜厚測定装置
JP2984004B2 (ja) * 1989-08-28 1999-11-29 ソニー株式会社 カッテングマシン
JPH03110563A (ja) * 1989-09-25 1991-05-10 Sanyo Electric Co Ltd パターン形成方法
JPH03129349A (ja) * 1989-10-16 1991-06-03 New Japan Radio Co Ltd フォトマスクの製法
JPH04356744A (ja) 1991-02-18 1992-12-10 Ricoh Co Ltd 光ディスク原盤露光方法及びその装置
JPH08124226A (ja) * 1994-10-27 1996-05-17 Sony Corp 光ディスク製造方法及び光ディスク製造装置
JPH08329534A (ja) 1995-06-01 1996-12-13 Hitachi Maxell Ltd 光ディスク用原盤の製造方法
JPH09128818A (ja) * 1995-11-02 1997-05-16 Sony Corp 露光装置
JPH09152716A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Sony Corp 現像方法、現像装置及びデイスク状記録媒体
JPH10334503A (ja) * 1997-05-28 1998-12-18 Sony Corp 光ディスク原盤の露光装置
KR19990027855A (ko) * 1997-09-30 1999-04-15 윤종용 광디스크 제작용 마스터디스크 제조방법
JPH11209558A (ja) 1998-01-28 1999-08-03 Dainippon Printing Co Ltd 光重合性顔料分散剤、感光性着色組成物及び遮光層用組成物
JP2001195791A (ja) * 2000-01-11 2001-07-19 Sony Corp 光ディスク原盤の製造方法及び光ディスク原盤の現像装置
JP2002237102A (ja) * 2000-07-07 2002-08-23 Tdk Corp 光記録媒体およびその製造方法
AU2002222484A8 (en) * 2000-12-12 2012-02-02 Consellation Trid Inc Photolithographic method including measurement of the latent image
KR100748492B1 (ko) * 2001-02-13 2007-08-13 엘지전자 주식회사 상변화형 광디스크의 초기화방법

Also Published As

Publication number Publication date
EP1564734B1 (en) 2011-08-24
KR101143795B1 (ko) 2012-06-14
TW200423117A (en) 2004-11-01
KR20050074273A (ko) 2005-07-18
EP1564734A4 (en) 2007-10-31
JPWO2004047096A1 (ja) 2006-03-23
CN100440349C (zh) 2008-12-03
US20050128926A1 (en) 2005-06-16
ATE521968T1 (de) 2011-09-15
CN1692417A (zh) 2005-11-02
WO2004047096A1 (ja) 2004-06-03
TWI261835B (en) 2006-09-11
EP1564734A1 (en) 2005-08-17
US7648671B2 (en) 2010-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7952985B2 (en) Recording medium, its manufacturing method, mother disc for recording medium, and its manufacturing method
JP2000231745A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及びその製造方法
JP4239975B2 (ja) 光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法
US7933186B2 (en) Method for manufacturing optical disk master, method for manufacturing optical disk, and apparatus for manufacturing optical disk master
JP4484785B2 (ja) 記録方法
US6934243B2 (en) Optical information recording medium, recording/reproducing apparatus and recording /reproducing method for the same, and method for manufacturing optical information recording medium
JP4239977B2 (ja) 光ディスク製造用原盤の作製方法及び光ディスクの製造方法
US8089843B2 (en) Recording drive waveform adjusting method for manufacturing master disc, master disc manufacturing method, master disc manufacturing apparatus, and master disc
US8168094B2 (en) Method for manufacturing disc and method for manufacturing stamper
US8582410B2 (en) Master strategy adjustment method and disc manufacturing method
JP2005032317A (ja) 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録方法
JP4687782B2 (ja) 記録媒体の製造方法、および記録媒体製造用原盤の製造方法
JP2000048409A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JP4687783B2 (ja) 記録媒体の製造装置、及び記録媒体製造用原盤の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060810

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees