JP4238048B2 - 自動二輪車におけるチェーンスライダ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、後端部で後輪を軸支するスイングアームの前端の揺動支持部が、車体フレームもしくは該車体フレームに搭載されるパワーユニットに上下揺動可能に支承され、前記パワーユニットの出力を前記後輪に伝達するチェーンに下方および上方からスライド可能に摺接し得る上下一対のチェーン受け部が、前記揺動支持部の近傍で前記スイングアームに設けられる自動二輪車に関し、特に、チェーンスライダ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
チェーンがスイングアームに直接接触することを防止するために、スイングアームの前端の揺動支持部の近傍に、上下一対のチェーン受け部が設けられるようにしたものが、たとえば特許文献1等で既に知られている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭59−184288号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1には、チェーン受け部をそれぞれ構成するようにして上下に分離した別部材のチェーンスライダが、それらの一端部を係合するとともに他端部をねじ部材で締結するようにしてスイングアームに取付けられた構造、ならびに上下一対のチェーン受け部を一体に有して略U字状に構成されたチェーンスライダの両端部がスイングアームにねじ部材でそれぞれ締結された構造が開示されている。しかるに、このようにねじ部材を用いてチェーンスライダをスイングアームに取付ける構造では、部品点数が比較的多くなり、しかも組付け工数が比較的多くなってしまう。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、チェーン受け部をスイングアームに設けるにあたって、部品点数および組付け工数の低減を可能とした自動二輪車におけるチェーンスライダ構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、相互に間隔をおいて車体前後方向に延び後端部で後輪を軸支する第1および第2アームと、その両アームの前端にそれぞれ設けられる揺動支持部と、その揺動支持部より後方に離間して配置されて両アームの前部間を連結するクロスメンバーとを備えたスイングアームが、該揺動支持部において、車体フレームもしくは該車体フレームに搭載されるパワーユニットに上下揺動可能に支承され、前記パワーユニットの出力を前記後輪に伝達するチェーンに下方および上方からスライド可能に摺接し得る上下一対のチェーン受け部が、前記揺動支持部の近傍で前記スイングアームに設けられる自動二輪車において、前記上下一対のチェーン受け部を一体に有して弾性材料から成るチェーンスライダが前記第1アームの内側に配置されており、前記チェーンスライダは、前記クロスメンバーを相互間に挟んで前後方向に延びる前記上下一対のチェーン受け部の前端間が、それらのチェーン受け部の後端間を相互に近接、離反させるように開閉することを可能として、連結部で相互に一体に連結されて成り、その連結部は、前記揺動支持部を枢支するスイングアーム軸を同心状に覆うスリーブの後半部に後方から嵌合するように車両側面視で略C字状に形成され、前記上下一対のチェーン受け部には、前記クロスメンバーに設けられる嵌合孔に弾発嵌合させる突片が一体に設けられると共に、その両チェーン受け部の後部に係合させる係止片がスイングアームに固着されることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、チェーンスライダが上下一対のチェーン受け部を一体に有するものであり、しかも前後方向に間隔をあけた位置でチェーンスライダがスイングアーム側に係合されるので、チェーンスライダをスイングアームに固定するためのねじ部材等の専用部品が不要であり、部品点数を低減することができるとともにチェーンスライダのスイングアームへの組付けを容易として組付け工数を低減することができる。特にスイングアームにチェーンスライダを取り付けるにあたっては、両チェーン受け部の一方の後端部を、チェーンスライダの開放状態でスイングアーム軸を覆うスリーブおよびクロスメンバー間に挿入し、チェーンスライダの前端部の連結部をスリーブに後方から嵌合させるようにしてスイングアーム軸の後方に配置した後に、両チェーン受け部の突片をクロスメンバーの嵌合孔に弾発嵌合することで、チェーンスライダをスイングアームに位置決め保持し、さらに両チェーン受け部の後部を係止片に係合させるようにしてチェーンスライダを閉じることにより、チェーンスライダをスイングアームに取り付けることができ、従って、スイングアーム軸に支持されたままのスイングアームへのチェーンスライダの取付けおよび取り外しを容易とし、スイングアームの取り外しを不要としてチ ェーンスライダのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0008】
またチェーンスライダを取付けるための嵌合孔を第1アームに設けることなくクロスメンバーに設けたので、第1アームの剛性が低下するのを回避することができる。
【0009】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記クロスメンバーよりも後方に配置されて第1アームの内側面および前記クロスメンバーの一端部間を連結するガセットに、前方に向かうにつれて第1アームの内側面から離反するように傾斜した傾斜面が、弾性材料から成る前記チェーンスライダの後部を弾発接触させるようにして形成され、前記係止片が該傾斜面に固着されることを特徴とし、かかる構成によれば、ガセットの傾斜面にチェーンスライダの後部が弾発接触するので、少なくともチェーンスライダの後部が車体フレームの左右方向にがたつくことを防止することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明の構成に加えて、横断面略直角四辺形の角筒から成る前記クロスメンバーの上下両面に前記嵌合孔がそれぞれ設けられ、前記両チェーン受け部には、前記クロスメンバーに前方から当接するようにして相互に対向する当接突部と、それらの当接突部から後方に間隔をあけた位置に配置されて相互に対向する前記突片と、前記クロスメンバーよりも後方に配置されるとともに前記係止片に後方側から係合するようにして相互に対向する係止部とが、それぞれ一体に設けられることを特徴とする。
【0011】
このような請求項3記載の発明の構成によれば、両チェーン受け部の一方の後端部を、チェーンスライダの開放状態でスイングアーム軸およびクロスメンバー間に挿入し、チェーンスライダの前端部をスイングアーム軸の後方に配置した後に、両当接突部をクロスメンバーの前部に当接させるとともに両突片を嵌合孔に弾発嵌合してチェーンスライダの前部をスイングアームに位置決め保持し、さらに係止部を弾性的に延ばして係止片に係合させるようにしてチェーンスライダを閉じることにより、チェーンスライダをスイングアームに取り付けることができ、チェーンスライダのスイングアームからの取り外しは、上述とは逆の操作を行えばよく、スイングアーム軸に支持されたままのスイングアームへのチェーンスライダの取付けおよび取り外しを容易とし、スイングアームの取り外しを不要としてチェーンスライダのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図6は本発明の一施例を示すものであり、図1は自動二輪車の後部側面図、図2はスイングアームの平面図、図3は図2の要部拡大横断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図である。
【0014】
この自動二輪車の車体フレーム11には、エンジンEおよび変速機Mから成るパワーユニットPが搭載されており、パワーユニットPよりも後方で車体フレーム11に設けられたピボットプレート12に、スイングアーム軸13を介して上下揺動可能に支承されるスイングアーム14の後端部に後輪WRが軸支され、車体フレーム11の後部および前記スイングアーム14の後部間にはリヤクッション15が設けられる。
【0015】
前記パワーユニットPの出力は無端状のチェーン16を介して後輪WRに伝達されるものであり、パワーユニットPにおける変速機Mの出力軸17は前記スイングアーム軸13よりも前方に配置され、該出力軸17に固定された駆動スプロケット18と、前記後輪WRに固定された被動スプロケット19とに前記チェーン16が巻き掛けられる。
【0016】
図2〜図4において、スイングアーム14は、前記後輪WRの両側で相互に平行にして前後に延びる矩形筒状の第1および第2アーム20,21と、第1および第2アーム20,21の前端にそれぞれ設けられる揺動支持部22…と、第1および第2アーム20,21の前部間を連結するクロスメンバー23とから成る。
【0017】
前記揺動支持部22…は,円筒状に形成されるものであり、スイングアーム軸13の両端部にラバーブッシュ24…を介して揺動可能に支承される。このラバーブッシュ24は、揺動支持部22に圧入される外筒25と、該外筒25内に同軸に配置される内筒26との間に、外筒25の内面および内筒26の外面に焼き付けられるようにしてラバー27が介装されて成るものである。
【0018】
車体フレーム11に設けられるピボットプレート12には、両揺動支持部22…にそれぞれ圧入されているラバーブッシュ24…における内筒26…の内端に両端部を当接させる円筒状のスリーブ28が溶接される。前記スイングアーム軸13は一端に拡径頭部13aを有するボルトであり、前記両ラバーブッシュ24…の一方における内筒26の外端に前記拡径頭部13aを係合させるようにして、スイングアーム軸13が、両ラバーブッシュ24…の内筒26…および前記スリーブ28に挿通され、前記両ラバーブッシュ24…の他方から突出した前記スイングアーム軸13の他端部にナット29が螺合される。
【0019】
クロスメンバー23は、横断面略直角四辺形の角筒から成るものであり、第1および第2アーム20,21の内側面および前記クロスメンバー23の両端部間は、前記クロスメンバー23よりも後方に配置されるガセット30…でそれぞれ連結される。しかもガセット30…には、前方に向かうにつれて第1および第2アーム20,21の内側面から離反するように傾斜した傾斜面30a…が形成される。
【0020】
ところでチェーン16は、スイングアーム14が備える第1および第2アーム20,21のうち左側に配置された第1アーム20の上方および下方を走行するように配置されており、第1アーム20の上方を走行する部分でチェーン16を上方から覆うチェーンカバー31が、第1アーム20の中間部上面に固着されたステー32に取付けられる。またステー32よりも後方で第1および第2アーム20,21の上面には、リヤクッション15の下端部を取付けるためのブラケット33,33がそれぞれ固着される。
【0021】
第1アーム20の内側には、揺動支持部22の近傍で前記チェーン16に下方および上方からスライド可能に摺接し得る上下一対のチェーン受け部35,36を一体に有してゴム等の弾性材料から成るチェーンスライダ34が配置されており、前記スイングアーム14に固着された一対の係止片41…に該チェーンスライダ34の後部が係合され、それらの係止片41…よりも前方で前記スイングアーム14に設けられる嵌合孔42…に前記チェーンスライダ34に突設された突片39…が係合される。
【0022】
チェーンスライダ34は、クロスメンバー23を相互間に挟んで前後方向に延びる上下一対のチェーン受け部35,36の前端間が、それらのチェーン受け部35,36の後端間を相互に近接、離反させるように開閉することを可能として連結部37で連結されて成り、連結部37は、スイングアーム軸13の後方でスリーブ28に後方から嵌合するように車両側面視で略C字状に形成される。
【0023】
前記両チェーン受け部35,36には、前記クロスメンバー23に前方から当接するようにして相互に対向する当接突部38…と、それらの当接突部38…から後方に間隔をあけた位置に配置されて相互に対向する突片39…と、クロスメンバー23よりも後方に配置されるとともに前記係止片41…に後方側から係合するようにして相互に対向する係止部40…とがそれぞれ一体に設けられる。
【0024】
図5で示すように、前記嵌合孔42…は、クロスメンバー23の上下両面にそれぞれ設けられており、これらの嵌合孔42…に、前記両チェーン受け部35,36の突片39…がそれぞれ弾発的に嵌合される。すなわち突片39は、クロスメンバー23の内面に係合し得る拡径部39aが、嵌合孔42に挿通される小径首部39bの先端に一体に設けられて成るものであり、拡径部39aを撓ませつつ嵌合孔42に無理やり押し込むことにより、嵌合孔42に弾発的に嵌合して、クロスメンバー23に係合することになる。
【0025】
図6を併せて参照して、第1アーム20の内側面およびクロスメンバー23の一端部間に設けられるガセット30の傾斜面30aには、略J字状に形成される上下一対の係止片41…が溶接等により固着されており、前記両チェーン受け部35,36の後部にそれぞれ設けられる係止部40…は、前記傾斜面30aに弾発接触するものであり、前記両係止片41…に後方側から係合すべくそれらの係止片41…を挿通、係合させる係合孔43…が各係止部40…に設けられる。
【0026】
次にこの実施例の作用について説明すると、上下一対のチェーン受け部35,36を一体に有するチェーンスライダ34の後部が、スイングアーム14のガセット30に固着された係止片41…に係合され、該係止片41…よりも前方でスイングアーム14のクロスメンバー23に設けられる嵌合孔42…に、チェーンスライダ34に突設された突片39…が弾発嵌合されるので、上下一対のチェーン受け部35,36を有するにもかかわらず、チェーンスライダ34は1部材であり、しかもチェーンスライダ34をスイングアーム14に固定するためのねじ部材等の専用部品が不要であるので、部品点数を低減することができるとともにチェーンスライダ34のスイングアーム14への組付けを容易として組付け工数を低減することができる。
【0027】
またスイングアーム34は、相互に平行な第1および第2アーム20,21と、両アーム20,21の前端にそれぞれ設けられる揺動支持部22…と、両アーム20,21の前部間を連結するクロスメンバー23とから成るものであり、第1アーム20の内側に配置されるチェーンスライダ34に設けられる突片39…が、クロスメンバー23に設けられる嵌合孔42…に弾発嵌合されるので、チェーンスライダ34を取付けるための嵌合孔42…を第1アーム20に設けないよにして、第1アーム20の剛性が低下するのを回避することができる。
【0028】
またクロスメンバー23よりも後方に配置されて第1アーム20の内側面およびクロスメンバー23の一端部間を連結するガセット30には、前方に向かうにつれて第1アーム20の内側面から離反するように傾斜した傾斜面30aが形成されており、弾性材料から成るチェーンスライダ34の後部が前記傾斜面30aに弾発接触し、チェーンスライダ34の後部を係合させる係止片41…が該傾斜面30aに固着されているので、少なくともチェーンスライダ34の後部が車体フレーム11の左右方向にがたつくことを防止することができる。
【0029】
さらに前記嵌合孔42…は、横断面略直角四辺形の角筒から成るクロスメンバー23の上下両面にそれぞれ設けられており、チェーンスライダ34は、クロスメンバー23を相互間に挟んで前後方向に延びる上下一対のチェーン受け部35,36の前端間が、それらのチェーン受け部35,36の後端間を相互に近接、離反させるように開閉することを可能として、スイングアーム軸13の後方で一体に連結されて成るものであり、両チェーン受け部35,36には、クロスメンバー23に前方から当接するようにして相互に対向する当接突部38…と、それらの当接突部38…から後方に間隔をあけた位置に配置されて相互に対向する突片39…と、クロスメンバー23よりも後方に配置されるとともに係止片41…に後方側から係合するようにして相互に対向する係止部40…とが、それぞれ一体に設けられている。
【0030】
したがってスイングアーム14にチェーンスライダ34を取り付けるにあたっては、両チェーン受け部35,36の一方の後端部を、チェーンスライダ34の開放状態でスイングアーム軸13を覆うスリーブ28およびクロスメンバー23間に挿入し、チェーンスライダ34の前端部の連結部37をスリーブ28に後方から嵌合させるようにしてスイングアーム軸14の後方に配置した後に、両当接突部38…をクロスメンバー23の前部に当接させるとともに両突片39…を嵌合孔42…に弾発嵌合することで、チェーンスライダ34の前部をスイングアーム14に位置決め保持し、さらに両係止部40…を弾性的に延ばして係止片41…に係合させるようにしてチェーンスライダ34を閉じればよく、それによりチェーンスライダ34をスイングアーム14に取り付けることができる。またチェーンスライダ34をスイングアーム14から取り外す際には、上述の取付け操作とは逆の操作を行えばよい。
【0031】
このようにしてスイングアーム軸13に支持されたままのスイングアーム14へのチェーンスライダ34の取付けおよび取り外しを容易とし、スイングアーム14の取り外しを不要としてチェーンスライダ34のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0032】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、部品点数を低減することができるとともにチェーンスライダのスイングアームへの組付けを容易として組付け工数を低減することができる。またチェーンスライダを取付けるための嵌合孔を第1アームに設けることなくクロスメンバーに設けたので、第1アームの剛性が低下するのを回避することができる。しかもスイングアーム軸に支持されたままのスイングアームへのチェーンスライダの取付けおよび取り外しを容易とし、スイングアームの取り外しを不要としてチェーンスライダのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0034】
請求項2の発明によれば、少なくともチェーンスライダの後部が車体フレームの左右方向にがたつくことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動二輪車の後部側面図である。
【図2】 スイングアームの平面図である。
【図3】 図2の要部拡大横断面図である。
【図4】 図3の4−4線断面図である。
【図5】 図3の5−5線断面図である。
【図6】 図3の6−6線断面図である。
【符号の説明】
11・・・車体フレーム
14・・・スイングアーム
16・・・チェーン
20・・・第1アーム
21・・・第2アーム
22・・・揺動支持部
23・・・クロスメンバー
30・・・ガセット
30a・・・傾斜面
34・・・チェーンスライダ
35,36・・・チェーン受け部
37・・・連結部
38・・・当接突部
39・・・突片
40・・・係止部
41・・・係止片
42・・・嵌合孔
P・・・パワーユニット
WR・・・後輪
Claims (3)
- 相互に間隔をおいて車体前後方向に延び後端部で後輪(WR)を軸支する第1および第2アーム(20,21)と、その両アーム(20,21)の前端にそれぞれ設けられる揺動支持部(22)と、その揺動支持部(22)より後方に離間して配置されて両アーム(20,21)の前部間を連結するクロスメンバー(23)とを備えたスイングアーム(14)が、該揺動支持部(22)において、車体フレーム(11)もしくは該車体フレーム(11)に搭載されるパワーユニット(P)に上下揺動可能に支承され、前記パワーユニット(P)の出力を前記後輪(WR)に伝達するチェーン(16)に下方および上方からスライド可能に摺接し得る上下一対のチェーン受け部(35,36)が、前記揺動支持部(22)の近傍で前記スイングアーム(14)に設けられる自動二輪車において、
前記上下一対のチェーン受け部(35,36)を一体に有して弾性材料から成るチェーンスライダ(34)が前記第1アーム(20)の内側に配置されており、
前記チェーンスライダ(34)は、前記クロスメンバー(23)を相互間に挟んで前後方向に延びる前記上下一対のチェーン受け部(35,36)の前端間が、それらのチェーン受け部(35,36)の後端間を相互に近接、離反させるように開閉することを可能として、連結部(37)で相互に一体に連結されて成り、
その連結部(37)は、前記揺動支持部(22)を枢支するスイングアーム軸(13)を同心状に覆うスリーブ(28)の後半部に後方から嵌合するように車両側面視で略C字状に形成され、
前記上下一対のチェーン受け部(35,36)には、前記クロスメンバー(23)に設けられる嵌合孔(42)に弾発嵌合させる突片(39)が一体に設けられると共に、その両チェーン受け部(35,36)の後部に係合させる係止片(41)がスイングアーム(14)に固着されることを特徴とする自動二輪車におけるチェーンスライダ構造。 - 前記クロスメンバー(23)よりも後方に配置されて第1アーム(20)の内側面および前記クロスメンバー(23)の一端部間を連結するガセット(30)に、前方に向かうにつれて第1アーム(20)の内側面から離反するように傾斜した傾斜面(30a)が、弾性材料から成る前記チェーンスライダ(34)の後部を弾発接触させるようにして形成され、前記係止片(41)が該傾斜面(30a)に固着されることを特徴とする、請求項1記載の自動二輪車におけるチェーンスライダ構造。
- 横断面略直角四辺形の角筒から成る前記クロスメンバー(23)の上下両面に前記嵌合孔(42)がそれぞれ設けられ、前記両チェーン受け部(35,36)には、前記クロスメンバー(23)に前方から当接するようにして相互に対向する当接突部(38)と、それらの当接突部(38)から後方に間隔をあけた位置に配置されて相互に対向する前記突片(39)と、前記クロスメンバー(23)よりも後方に配置されるとともに前記係止片(41)に後方側から係合するようにして相互に対向する係止部(40)とが、それぞれ一体に設けられることを特徴とする、請求項1または2記載の自動二輪車におけるチェーンスライダ構造。
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