JP4237976B2 - 照明器具 - Google Patents

照明器具 Download PDF

Info

Publication number
JP4237976B2
JP4237976B2 JP2002155495A JP2002155495A JP4237976B2 JP 4237976 B2 JP4237976 B2 JP 4237976B2 JP 2002155495 A JP2002155495 A JP 2002155495A JP 2002155495 A JP2002155495 A JP 2002155495A JP 4237976 B2 JP4237976 B2 JP 4237976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
holder nut
lamp
attached
recess cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002155495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003346543A (ja
Inventor
勉 ▲浜▼田
Original Assignee
小泉産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 小泉産業株式会社 filed Critical 小泉産業株式会社
Priority to JP2002155495A priority Critical patent/JP4237976B2/ja
Publication of JP2003346543A publication Critical patent/JP2003346543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4237976B2 publication Critical patent/JP4237976B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井に設けられた引掛型配線器具に取り付け可能な、いわゆるレセップ型の照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
白熱灯シーリング型照明器具のうち、レセップ型(あるいはレセプタクル型)と称されるものは、一口のランプ取付口を有する接続端子一体型のランプソケットを逆スカート状ないし逆円錐台形状のレセップカバーで被覆して、ランプを露出させた形態の照明器具である。この照明器具は、構造が簡易で安価であることから、主に狭小空間用の小型照明器具として幅広く利用されている。
【0003】
この種の照明器具においては、天井に引き出された配線に直接、接続できる速結端子か、予め天井に取り付けられた引掛シーリングや引掛埋込ローゼット(以下、これらを「引掛型配線器具」と総称する。)に着脱可能な引掛端子が、ランプソケットの上部に設けられる。しかし、速結端子を有するタイプは、その取り付けに電気工事資格を要するため、安価な照明器具でありながら家電店での一般販売にそぐわないという事情があった。他方、引掛端子を有するタイプは、取り付けが容易で家電店での一般販売にも適するものの、引掛シーリングと引掛埋込ローゼットとの間で天井面からの突出長が異なるために、それぞれの突出長に合わせて2種類のレセップカバーを用意する必要があった。
【0004】
そこで、引掛端子を有するレセップ型照明器具について、引掛型配線器具の突出長が異なる場合でも部品の共用を可能にする技術が、実開昭58−59107号公報に提案されている。図9〜図10に示すように、この照明器具9は、上部に引掛端子91を有する接続端子一体型のランプソケット92と、ランプソケット92を被覆する逆円錐台形状の筒カバー93と、筒カバー93とは別体に形成された逆皿状の台カバー94とを備えている。筒カバー93の上部は、台カバー94の底面に形成された垂下筒部95内に挿入され、ランプソケット92に鍔部96を設けて遊挿されたコイルバネ97によって、台カバー94が天井面Aに対し弾性的に押し付けられるように構成されている。
【0005】
この構成によれば、台カバー94が、ランプソケット92及び筒カバー93に対しコイルバネ97を介して支持されるので、台カバー94の垂下筒部95に対する筒カバー93の挿入深さが一定の範囲(コイルバネ97の有効ストローク)内で可変となる。したがって、天井面Aからの突出長が小さい引掛埋込ローゼットB1(図9)に取り付ける場合は前記挿入深さが深くなり、突出長の大きい角形引掛シーリングB2(図10)に取り付ける場合は前記挿入深さが浅くなって、引掛型配線器具の突出長の差を吸収することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術に係る照明器具9は、共通の部品で引掛型配線器具の突出長の差を吸収しうるように構成されてはいるものの、コイルバネ97を用いるために構造や部品形状がやや複雑になる。このタイプの照明器具には特に安価であることが求められることに鑑みると、構造や部品形状の複雑さがもたらす製造コストの上昇は、商品としてのセールスポイントを大きく損なうおそれがある。
【0007】
そこで本発明は、引掛型配線器具の突出長が異なる場合でも部品を共用しうるレセップ型の照明器具として、前記従来のものよりもさらに簡素で安価な構造の照明器具を提供することを解決課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の構成は、天井面からの突出長が異なる少なくとも2種類の引掛型配線器具に接続可能な照明器具であって、前記引掛型配線器具に接続される引掛端子を上部に有し、下部には略筒状のランプ取付口を有するランプソケットと、前記ランプ取付口の外側に取り付けられる略筒状のホルダナットと、前記ホルダナットに支持されて天井面との間に取り付けられるレセップカバーとを備え、前記ランプ取付口の外周面と前記ホルダナットの内周面には互いに螺合しうる雄ネジ部と雌ネジ部がそれぞれ設けられ、前記ホルダナットが前記ランプ取付口に対する取付方向を上下反転して螺合しうるように形成されるとともに、前記ホルダナットの軸長における中間点から一端側に偏った位置の外周面に鍔状リブが設けられ、この鍔状リブがホルダナットの取付方向に応じて異なる高さでレセップカバーの下縁部を支持しうるように形成されて、前記引掛型配線器具の種類に応じて前記ホルダナットの取付方向を選択することにより、前記ランプ取付口と前記ホルダナットとの相対位置が一定に保持され、かつ、前記レセップカバーと天井面との相対位置が一定に保持されることを特徴とする。
【0009】
すなわちこの発明は、引掛端子とランプ取付口とを備えた一体型のランプソケットを、天井面からの突出長が異なる引掛型配線器具に接続した場合、ランプ取付口の取付位置が前記突出長の差だけ上下方向に変位するので、この差をホルダナットによって吸収しようとするものである。ホルダナットはランプソケットのランプ取付口に螺合される略筒状の部品で、このホルダナットの外周面に設けられた鍔状リブがレセップカバーの下縁部を支持して、レセップカバーを天井面に当接させる。そこで、このホルダナットを上下反転可能に形成するとともに、レセップカバーを支持するための鍔状リブをホルダナットの軸長における中間点から一端側に偏った位置に設け、引掛型配線器具の突出長に応じてホルダナットの取付方向を選択できるようにした。この構成によれば、ホルダナットを反転するとランプ取付口に対する鍔状リブの相対位置も変位するが、その差分寸法を引掛型配線器具の突出長の差分寸法に一致させることで、引掛型配線器具の種類によるランプソケットの上下変位を吸収することができる。したがって、引掛型配線器具の種類にかかわらず、レセップカバーを常時、天井面に当接させることができると同時に、ランプソケットのランプ取付口に対してもホルダナットを常時、一定の位置に取り付けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
<第1実施形態>
図1及び図2は、本発明の第1実施形態にかかる照明器具10を示している。この照明器具10を取り付けるための引掛型配線器具は、天井面からの突出長が小さい半埋込型と、突出長が大きい露出型とに大別されるが、前者の一例として引掛埋込ローゼットB1に取り付けた状態を図1に示し、後者の一例として角形引掛シーリングB2に取り付けた状態を図2に示す。ちなみに、引掛埋込ローゼットB1と角形引掛シーリングB2との突出長の差は約10mm程度である。
【0014】
この照明器具10は、接続端子一体型のランプソケット20と、ランプソケット20に取り付けられる略筒状のホルダナット30と、ホルダナット30によって天井面Aとの間に支持される逆スカート状のレセップカバー40によって構成される。なお、例示の形態では、ランプソケット20にボール型のランプ50が取り付けられているが、本発明ではランプ50自体の種類や形状は特に限定しない。
【0015】
ランプソケット20は、一対の栓刃からなる引掛端子20aを上部に有し、下部には下向きに開口したランプ取付口20bを有している。これら引掛端子20aとランプ取付口20bとは、中間のネック部20cを介して一体に成形されている。ランプ取付口20bは略筒状で、その外周面には雄ネジ部が形成されている。ただし、ランプ取付口20bの外形は、図示のように相対する2箇所に肉削ぎ平面部20dを形成したものであってもよい。
【0016】
ホルダナット30は、内周面に雌ネジ部が形成されて、ランプソケット20のランプ取付口20bに螺合されるようになっている。このホルダナット30は、上下両端が開口し、かつ内外径も一様であるため、ランプ取付口20bに対する取付方向を上下反転することができる。なお、図示は省略するが、このホルダナット30の外周面には、螺合時の滑り止めとして、各種形状のローレット加工、あるいはこれに類する適宜の起伏加工が施されていてもよい。
【0017】
ホルダナット30の外周面には鍔状リブ30aが形成され、この鍔状リブ30aがレセップカバー40の下縁部を支持しうるようになっている。鍔状リブ30aは、ホルダナット30の軸長における中間点からいずれか一端側に偏った位置に配置されている。より詳細には、鍔状リブ30aからホルダナット30の一端までの寸法と他端までの寸法との差が、前記した引掛埋込ローゼットB1と角形引掛シーリングB2の突出長の差と実質的に等しくなるように設計されている。
【0018】
レセップカバー40は、ランプソケット20及び引掛型配線器具B(B1,B2)を被覆しうるように形成された単純な回転体形状の部品である。レセップカバー40の下縁部は、ホルダナット30の外側に挿装されて鍔状リブ30aに係止される大きさに開口している。また、レセップカバー40の上縁部は、引掛型配線器具B(B1,B2)の中でも特に外径の大きい引掛埋込ローゼットB1を被覆しうる大きさに開口している。このレセップカバー40をホルダナット30に被せて、ホルダナット30をランプ取付口20bに螺合することにより、レセップカバー40が天井面Aに押し当てられた状態で保持される。このとき、回転するのはホルダナット30のみであり、レセップカバー40は天井面Aに対して回転しないので、レセップカバー40と天井面Aとの接触摩擦による天井面Aの損傷はとくに生じない。
【0019】
このように構成された照明器具10を、天井面Aからの突出長が異なる引掛型配線器具B(B1,B2)に接続するには、ホルダナット30の取付方向を以下のように選択する。
【0020】
まず、引掛埋込ローゼットB1に取り付ける場合(図1)は、天井面Aからの突出長が小さい分だけランプソケット20の位置が高くなるので、ホルダナット30を、鍔状リブ30aが下側になるようにして取り付ける。すると、ホルダナット30に対してレセップカバー40が深く被さり、ホルダナット30の位置が高くなる。これにより、ランプ取付口20bとホルダナット30との下端部が揃うので、ランプ取付口20bにランプ50を適正に取り付けることができる。
【0021】
引掛埋込ローゼットB1への取り付けに際して、ホルダナット30の取付方向を誤った場合の取付状態を図3に示す。ホルダナット30を、図示のように、鍔状リブ30aが上側になるようにして取り付けると、ホルダナット30に対してレセップカバー40が浅く被さることになり、ホルダナット30の位置が適正位置よりも低くなる。この状態でもレセップカバー40は天井面Aに当接して安定的に保持されるが、ホルダナット30がランプ取付口20bの下縁部よりも下方に突出してしまうので、ランプ取付口20bに対してランプ50を適正に取り付けることができなくなる。これにより、取付作業者は、ホルダナット30の取付方向が誤っていることを即座に確認することができる。
【0022】
次に、角形引掛シーリングB2に取り付ける場合(図2)は、天井面Aからの突出長が大きい分だけランプソケット20の位置が図1の状態よりも低くなるので、ホルダナット30を、鍔状リブ30aが上側になるようにして取り付ける。すると、ホルダナット30に対してレセップカバー40が浅く被さり、ホルダナット30の位置も低くなる。これにより、ランプ取付口20bとホルダナット30との下端部が揃うので、ランプ取付口20bにランプ50を適正に取り付けることができる。
【0023】
角形引掛シーリングB2への取り付けに際して、ホルダナット30の取付方向を誤った場合の取付状態を図4に示す。ホルダナット30を、図示のように、鍔状リブ30aが下側になるようにして取り付けると、ホルダナット30に対してレセップカバー40が深く被さる。すると、ホルダナット30の位置を適正位置よりも高くせざるをえず、ランプ取付口20bがホルダナット30の下縁部よりも下方に突出してしまう。この状態でもレセップカバー40は天井面Aに当接して安定的に保持され、また、ランプ取付口20bに対するランプ50の取り付けも可能となるが、ランプ取付口20bの外周面に形成された雄ネジ部の一部が露出するので、外観が悪くなる。これにより、取付作業者は、ホルダナット30の取付方向が誤っていることを即座に確認することができる。
【0024】
このように、本発明の照明器具10は、共通化された部品のひとつであるホルダナット30を取り付け時に反転させるだけで、天井面Aからの突出長が異なる引掛型配線器具B(B1,B2)に対しても極めて容易に取り付けることができる。また、ホルダナット30の取付方向が誤っている場合には、取付作業者が即座に確認できるという特長も有している。
【0025】
<第2実施形態>
図5及び図6は、本発明の第2実施形態にかかる照明器具11を示している。図5は、この照明器具11を引掛埋込ローゼットB1に取り付けた状態を示し、図6は、角形引掛シーリングB2に取り付けた状態を示す。
【0026】
この実施形態にかかる照明器具11は、前記第1実施形態にかかる照明器具10との比較において、ホルダナットと、これに係合するレセップカバーの下縁部の形状とが相違している。そこで、前記第1実施形態と共通する部品・部位には同一の名称及び符号を付して詳細な説明を省略し、相違点についてのみ詳述する。
【0027】
この実施形態におけるホルダナット31は、前記第1実施形態におけるホルダナット30と同様に、ランプソケット20のランプ取付口20bに対して上下反転自在に取り付けられる。ただし、このホルダナット31は、前記第1実施形態におけるホルダナット30よりも軸長が短く形成され、その一端に鍔状リブ31aが配置されている。そして、鍔状リブ31aからホルダナット31の他端までの寸法が、引掛埋込ローゼットB1と角形引掛シーリングB2の突出長の差と実質的に等しくなるように設計されている。
【0028】
また、この実施形態におけるレセップカバー41は、前記第1実施形態におけるレセップカバー40と同様に、ランプソケット20及び引掛型配線器具B(B1,B2)を被覆しうるように形成された単純な回転体形状の部品である。ただし、このレセップカバー41の下縁部には、ホルダナット31の鍔状リブ31aに外側から係合しうる断面略L字形の襟口部41aが形成されている。
【0029】
この照明器具11も、前記第1実施形態にかかる照明器具10と同様に、引掛型配線器具B(B1,B2)の天井面Aからの突出長に応じて、ホルダナット31の取付方向が以下のように選択される。
【0030】
すなわち、天井面Aからの突出長が小さい引掛埋込ローゼットB1に取り付ける場合(図5)は、ホルダナット31を、鍔状リブ31aが下側になるようにして取り付け、ホルダナット31の位置を高くする。また、天井面Aからの突出長が大きい角形引掛シーリングB2に取り付ける場合(図6)は、ホルダナット31を、鍔状リブ31aが上側になるようにして取り付け、ホルダナット31の位置を低くする。これにより、それぞれの場合において、ランプ取付口20bとホルダナット31との下端部を揃え、かつレセップカバー41を天井面Aに当接させて安定的に保持することができる。
【0031】
レセップカバー41の下縁部に設けられた襟口部41aは、鍔状リブ31aを上側に向けた状態(図6)のホルダナット31に対して、レセップカバー41がずれないように係合させるためのものである。したがって、ホルダナット31とレセップカバー41とが互いに回転可能に係合しうる限り、襟口部41aの断面形状は、特に断面略L字形に限定されるものではない。また、レセップカバー41の下縁部を前記前記第1実施形態と同様の単純な筒口形状として、ホルダナット31側に、鍔状リブ31aの外周縁から上下方向に張り出すような襟口部(図示せず)を形成することもできる。
【0032】
<第3実施形態>
図7及び図8は、参考形態としての第3実施形態にかかる照明器具12を示している。図7は、この照明器具12を引掛埋込ローゼットB1に取り付けた状態を示し、図8は、角形引掛シーリングB2に取り付けた状態を示す。
【0033】
この実施形態にかかる照明器具12は、前記第1・第2実施形態におけるホルダナット30,31に代えて、レセップカバー42と天井面Aとの間に上下反転自在のスペーサ60を挟み込み、引掛型配線器具B(B1,B2)の種類による突出長の差を、このスペーサ60の取付方向によって吸収するように構成されている。なお、この実施形態におけるランプソケットは、前記第1・第2実施形態におけるランプソケット20と共通なので、各部に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0034】
この照明器具12のレセップカバー42は、下部が略筒状で、その内周面に雌ネジ部が形成され、この雌ネジ部をランプソケット20のランプ取付口20bに直接、螺合させて取り付けられる。レセップカバー42をランプソケット20に対して適正に取り付けたとき、レセップカバー42とランプソケット20とは、互いの下縁部がほぼ揃うように形成されている。
【0035】
スペーサ60は、レセップカバー42の上縁部の外側に挿装しうる大きさに形成された略筒状の部品で、上下両端が開口している。スペーサ60の内周面には鍔状リブ60aが形成され、この鍔状リブ60aがレセップカバー42の上縁部に係止して支持されるようになっている。鍔状リブ60aは、スペーサ60の軸長における中間点からいずれか一端側に偏った位置に配置されている。より詳細には、鍔状リブ60aからスペーサ60の一端までの寸法と他端までの寸法との差が、引掛埋込ローゼットB1と角形引掛シーリングB2の突出長の差と実質的に等しくなるように設計されている。
【0036】
この照明器具12を、天井面Aからの突出長が異なる引掛型配線器具B(B1,B2)に接続するに際しては、スペーサ60の取付方向を以下のように選択する。
【0037】
まず、引掛埋込ローゼットB1に取り付ける場合(図7)は、天井面Aからの突出長が小さい分だけランプソケット20の位置が高くなり、したがってこのランプソケット20に取り付けられるレセップカバー42と天井面Aとの隙間が小さくなる。そこで、スペーサ60を、鍔状リブ60aが上側になるようにして取り付ける。すると、レセップカバー42に対してスペーサ60が深く被さり、レセップカバー42が天井面Aに接近した状態で適正に保持されるとともに、レセップカバー42とランプソケット20の互いの下縁部も揃うことになる。
【0038】
もし、ここでスペーサ60を、鍔状リブ60aが下側になるようにして取り付けると、レセップカバー42をランプソケット20に対して適正位置まで螺合することができず、レセップカバー42の下部がランプ取付口20bの下縁部よりも下方に突出してしまう。すると、ランプ取付口20bにランプ50を適正に取り付けることができなくなるので、取付作業者は、スペーサ60の取付方向が誤っていることを即座に確認することができる。
【0039】
また、角形引掛シーリングB2に取り付ける場合(図8)は、天井面Aからの突出長が大きい分だけランプソケット20の位置が低くなり、したがってこのランプソケット20に取り付けられるレセップカバー42と天井面Aとの隙間が大きくなる。そこで、スペーサ60を、鍔状リブ60aが下側になるようにして取り付ける。すると、レセップカバー42に対してスペーサ60が浅く被さり、レセップカバー42が図7よりも天井面Aから離れた状態で保持されるとともに、レセップカバー42とランプソケット20の互いの下縁部も揃うことになる。
【0040】
もし、ここでスペーサ60を、鍔状リブ60aが上側になるようにして取り付けると、レセップカバー42をランプソケット20に対して適正位置よりもさらに上方まで螺合しなければならなくなり、レセップカバー42の下方にランプ取付口20bの雄ネジ部が突出してしまう。すると、取付作業者は、その外観を見て、スペーサ60の取付方向が誤っていることを即座に確認することができる。
【0041】
このように、レセップカバー42と天井面Aとの間に上下反転自在のスペーサ60を挟み込む構成によっても、スペーサ60を反転させるだけで、天井面Aからの突出長が異なる引掛型配線器具B(B1,B2)に対して極めて容易に取り付けることができる。
【0042】
なお、この発明においては、スペーサ60をレセップカバー42の内側に挿装しうる大きさに形成して、鍔状リブ60aをスペーサ60の外周面に形成することも可能である。
【0043】
ところで、この発明に類似する構成としては、天井面Aからの突出長が小さい引掛埋込ローゼットB1に取り付ける場合はスペーサ60を使用せず、レセップカバー42を直接、天井面Aに当接させるように形成し、天井面Aからの突出長が大きい角形引掛シーリングB2に対してのみスペーサ60を介在させる、という構成も考えられる。しかし、そのような構成では、引掛埋込ローゼットB1に対してはスペーサ60が不要部品となって、コスト増や廃棄物の問題を招くので、家電店でのセット販売等に適さない。これに対し本参考形態に係る照明器具は、いずれの引掛型配線器具B(B1,B2)に対してもスペーサ60を使用するので、部品が無駄なく共通化されるとともに、引掛型配線器具B(B1,B2)の突出長が異なる場合でも外観の統一感が得られやすくなる。
【0044】
以上の説明では、天井面Aからの突出長が異なる引掛型配線器具Bの代表例として引掛埋込ローゼットB1及び角形引掛シーリングB2を挙げ、それらに対する取付構造を例示したが、本発明の照明器具は、前記した2種類以外の引掛型配線器具に対しても実施しうることは勿論である。また、反転自在のホルダナットを介して取付面との間隔を調整するという本発明の構成は、いわゆるレセップ型の照明器具だけでなく、これに準じた構造の小型照明器具や、簡易な設備機器類にも適用しうるものである。
【0045】
【発明の効果】
本発明の照明器具によれば、引掛型配線器具の種類に応じてランプソケットの取付位置が上下方向に変位しても、ランプソケットとレセップカバーとの間に配置された上下反転可能なホルダナットを介して、前記上下方向の変位が吸収される。したがって、各部品が適正に、かつ外観的にも良好に取り付けられるとともに、ランプソケットのランプ取付口にもランプを適正に取り付けることができる。
【0046】
また、構成部品が引掛型配線器具の種類を限定しないように共通化され、さらに各構成部品の構造が簡素になるので、安価で提供することができる。加えて、引掛型配線器具の種類によって不要部品が発生するようなこともないので、資源や環境の保護にも寄与する。
【0047】
そして、ホルダナットを利用する構成(請求項1)では、レセップカバーにネジ部その他の複雑な構造を設ける必要がなく、レセップカバーを単純な回転体形状とすることができる。したがって、照明器具としての外観的印象を大きく左右するレセップカバーを、プラスチックだけでなく、ガラス、金属、陶磁器、木質材など多様な素材によって安価に製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる照明器具が引掛埋込ローゼットに取り付けられた状態を示す部分断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる照明器具が角形引掛シーリングに取り付けられた状態を示す部分断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる照明器具が引掛埋込ローゼットに対して誤った状態で取り付けられたときの部分断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる照明器具が角形引掛シーリングに対して誤った状態で取り付けられたときの部分断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる照明器具が引掛埋込ローゼットに取り付けられた状態を示す部分断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる照明器具が角形引掛シーリングに取り付けられた状態を示す部分断面図である。
【図7】 参考形態としての第3実施形態にかかる照明器具が引掛埋込ローゼットに取り付けられた状態を示す部分断面図である。
【図8】 参考形態としての第3実施形態にかかる照明器具が角形引掛シーリングに取り付けられた状態を示す部分断面図である。
【図9】従来の技術にかかる照明器具が引掛埋込ローゼットに取り付けられた状態を示す部分断面図である。
【図10】従来の技術にかかる照明器具が角形引掛シーリングに取り付けられた状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 照明器具
11 照明器具
12 照明器具
20 ランプソケット
20a 引掛端子
20b ランプ取付口
30 ホルダナット
30a 鍔状リブ
31 ホルダナット
31a 鍔状リブ
40 レセップカバー
41 レセップカバー
42 レセップカバー
50 ランプ
60 スペーサ
60a 鍔状リブ
A 天井面
B 引掛型配線器具
B1 引掛埋込ローゼット
B2 角形引掛シーリング

Claims (1)

  1. 天井面からの突出長が異なる少なくとも2種類の引掛型配線器具に接続可能な照明器具であって、
    前記引掛型配線器具に接続される引掛端子を上部に有し、下部には略筒状のランプ取付口を有するランプソケットと、
    前記ランプ取付口の外側に取り付けられる略筒状のホルダナットと、
    前記ホルダナットに支持されて天井面との間に取り付けられるレセップカバーとを備え、
    前記ランプ取付口の外周面と前記ホルダナットの内周面には互いに螺合しうる雄ネジ部と雌ネジ部がそれぞれ設けられ、前記ホルダナットが前記ランプ取付口に対する取付方向を上下反転して螺合しうるように形成されるとともに、
    前記ホルダナットの軸長における中間点から一端側に偏った位置の外周面に鍔状リブが設けられ、この鍔状リブがホルダナットの取付方向に応じて異なる高さでレセップカバーの下縁部を支持しうるように形成されて、
    前記引掛型配線器具の種類に応じて前記ホルダナットの取付方向を選択することにより、前記ランプ取付口と前記ホルダナットとの相対位置が一定に保持され、かつ、前記レセップカバーと天井面との相対位置が一定に保持されることを特徴とする照明器具。
JP2002155495A 2002-05-29 2002-05-29 照明器具 Expired - Fee Related JP4237976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002155495A JP4237976B2 (ja) 2002-05-29 2002-05-29 照明器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002155495A JP4237976B2 (ja) 2002-05-29 2002-05-29 照明器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003346543A JP2003346543A (ja) 2003-12-05
JP4237976B2 true JP4237976B2 (ja) 2009-03-11

Family

ID=29772010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002155495A Expired - Fee Related JP4237976B2 (ja) 2002-05-29 2002-05-29 照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4237976B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4876728B2 (ja) * 2006-06-19 2012-02-15 三菱電機株式会社 エレベータのかご床
JP2008168987A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Mitsubishi Electric Corp エレベータの敷居閉塞体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003346543A (ja) 2003-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6116749A (en) Canopy luminaire assembly
CA2547262C (en) A recessed luminaire having a moisture barrier
JPS6074301A (ja) 照明具
NO175502B (no) Mekanisme for fastholdelse av en flensforsynt lyspære for en sammensatt lyskaster i et reflektorhus
US7019212B1 (en) Cover plate arrangement
JP4237976B2 (ja) 照明器具
US2731547A (en) Lamp assembly
US20050085131A1 (en) Wall-mounted electrical appliance base adapter to light bulb socket
US3090589A (en) Pivotal support means for pendant lighting fixtures including globe attaching means
US5380208A (en) Lamp socket mounting device
JP3307104B2 (ja) 照明器具
JPH0637530Y2 (ja) 埋込型照明器具
US964519A (en) Shade-holder.
JPH05217411A (ja) 天井照明器具
JPH06139810A (ja) 取付体および照明器具
JP5677675B2 (ja) 照明器具の取付装置
JP3056836B2 (ja) 引掛シーリングローゼット用照明器具取付金具の取付位置決めアダプタ
JPS6316087Y2 (ja)
JPH055614Y2 (ja)
JPH0718094Y2 (ja) 吊具の取付構造
JPH026569Y2 (ja)
JPH065019U (ja) 照明器具の反射板取付構造
JP2005353562A (ja) 天井用照明器具
JPS5813540Y2 (ja) 照明器具
JPH05190011A (ja) 照明器具取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4237976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141226

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees