JP4237698B2 - ゲート電極構造体の製造方法および平面ディスプレイ - Google Patents

ゲート電極構造体の製造方法および平面ディスプレイ Download PDF

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Description

本発明は、電界電子放出型の電子源からの電子放出を制御するゲート電極構造体の製造方法およびこのゲート電極構造体を有する平面ディスプレイに関するものである。
近年、FED(Field Emission Display:FED)や平型蛍光表示管のような、陰極となる電子放出源から放出された電子を対向電極に形成された蛍光体からなる発光部に衝突させて発光させるフラットパネル(平面)ディスプレイ(Flat Panel Display)において、電子放出源にカーボンナノチューブ(Carbon Nano Tube)やカーボンナノファイバー(Carbon Nano Fiber)などのナノチューブ状繊維を用いたものが各種提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。図9(a)は、ナノチューブ状繊維を電子放出源に用いた従来の平面ディスプレイの一例を示す部分分解図、図9(b)は、従来のゲート基板の断面斜視図である。
この平面ディスプレイは、ガラス等からなる基板101と、少なくとも一部が透過性を有するフロントガラス103と、基板101およびフロントガラス103それぞれに対して略平行に配設されたゲート基板120とを有する。基板101とフロントガラス103とは、枠状のスペーサガラス(図示せず)を介して対向配置されており、低融点のフリットガラスでそれぞれスペーサガラスに接着されることにより外囲器を構成する。この外囲器内は10-5Pa台の真空度に保持されている。
基板101には、ゲート基板120と対向する面に、複数の基板リブ102が互いに平行に所定間隔で垂設されている。基板101上の基板リブ102に挟まれた領域には、4−26合金等の金属部材の表面にカーボンナノチューブやカーボンナノファイバー等のナノチューブ状繊維からなる電子放出源111を固着させた平面視略格子状の陰極110が配設されている。この陰極110の上面は、基板リブ102の上面と同じ高さとなっている。
フロントガラス103とゲート基板120との間には、矩形断面を有する複数のスペーサ104が基板リブ102と平行な方向に所定間隔で垂設されている。フロントガラス103上のスペーサ104に挟まれた領域には、赤色発光蛍光体膜105Rと緑色発光蛍光体膜105Gと青色発光蛍光体膜105Bとがこの順番で所定数配置されている。これら蛍光体膜105R,105G,105Bのガラス基板101に対向する面には陽極となるメタルバック膜106が形成されている。
外囲器内部に配設されるゲート基板120は、基板101上の基板リブ102とフロントガラス103のスペーサ104とに狭持される。このようなゲート基板120は、ガラス板121と、このガラス板121上のフロントガラス103側の面に形成された電界制御電極122と、ガラス板121上の基板101側の面に蛍光体膜105G,105B,105Rに対応して形成された帯状のゲート電極123と、このゲート電極123上に形成された絶縁層124とから構成される。ゲート基板120のゲート電極123と陰極110とが交差する領域には、電界制御電極122、ガラス板121、ゲート電極123および絶縁層124を貫通する平面視略円形の電子通過孔125が形成されている。この電子通過孔125単位で平面ディスプレイの画素が構成される。
このような平面ディスプレイでは、ゲート基板120と陰極110との間にゲート基板120側が正の電位となるように所定の電位差を設けることにより、陰極110のゲート電極123と交差した領域から引き出された電子が電子通過孔125から放出される。
具体的には、まず、陰極110よりも正の電位となるよう電界制御電極122に電圧を印加し、陰極110表面に予め電界を印加する。さらに陰極110よりも正の電位となるようゲート電極123に電圧を印加すると、電子通過孔125を構成するゲート電極123の周面から陰極110に電界が印加され、陰極110の表面に配設された電子放出源111から電子が引き出される。この電子は、ゲート電極123に対して正の電位となるよう電圧が印加された電界制御電極122により加速され、電子通過孔125からフロントガラス103側に放出される。
メタルバック膜106に電界制御電極122よりも正の電位(加速電圧)が印加されていると、電子通過孔125から放出された電子は、メタルバック膜106に向かって加速され、さらにメタルバック膜106を貫通して蛍光体膜105G,105B,105Rに衝突する。これにより、蛍光体膜が発光する。
このような従来の平面ディスプレイにおいて、ゲート基板120は次のように形成されている。まず、ガラス板121を用意し、このガラス板121の一方の面に印刷法やスパッタ法等により電界制御電極122を形成する。次に、ガラス板121の他方の面に印刷法やスパッタ法等により、帯状のゲート電極123を形成する。次に、このゲート電極123を覆うように、ガラス板121の上記他方の面に印刷法等により絶縁層124を形成する。最後に、サンドブラスト法により、電界制御電極122、ガラス板121、ゲート電極123および絶縁層124を連通する電子通過孔125を形成する。これにより、直径約300〜400μm程度の電子通過孔125を有するゲート基板120が形成される。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開2002−343281号公報 特開2004−193038号公報 Sashiro Uemura、他9名、Large-area FEDs with carbon-nanotube field emitter、journal of the SID、2003年11月1日、p.145-153
上述したような従来の平面ディスプレイにおいて、さらなる高輝度化や均一な発光を低駆動電圧で得るためには、例えば各画素を構成する電子通過孔125から均一に電子を引き出す必要がある。このためには、各画素の陰極110全面に均一に電界が印加されるように、電子通過孔125の直径(ゲート電極123の開口部の直径)と絶縁層124の厚さ(ゲート電極123と陰極110との距離)の比を、1:1〜2:1程度にすることが経験的に望ましいとされる(例えば、非特許文献1参照。)。これは、ゲート電極123と陰極110との距離に対して電子通過孔125の直径が大きくなりすぎると、陰極110に対するゲート電極123からの電界が部分的になるため、不均一な発光となったり、アノード電極の電界の影響を受けて漏れ発光などの問題が発生してしまうからである。
しかしながら、従来の平面ディスプレイでは、サンドブラスト法等により電子通過孔125を形成しているため、電子通過孔125の直径を小さくしたり、微細加工することが困難であった。電子通過孔125を最も小さく形成したとしても、その直径は300〜400μm程度となってしまう。このため、上記比に基づいて絶縁層124を形成すると、ゲート電極123と陰極110との距離も300〜400μm程度と大きくなるため、十分な輝度を得るためには駆動電圧を大きくしなければならない。そこで、本願発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、低い駆動電圧で輝度の均一化を実現することができるゲート電極構造体の製造方法および平面ディスプレイを提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明にかかるゲート電極構造体の製造方法は、複数の開口を有する平面電極上に、第1絶縁層を形成する第1絶縁層形成ステップと、第1絶縁層上に、複数の開口を有するゲート電極部材を配設するゲート電極配設ステップと、ゲート電極上に、第2絶縁層を形成する第2絶縁層形成ステップとを有し、平面電極の開口に対してゲート電極部材の少なくとも1つの開口が対応することを特徴とする。
上記ゲート電極構造体の製造方法において、平面電極の開口に対してゲート電極部材の複数の開口が対応するようにしてもよい。
また、上記ゲート電極構造体の製造方法において、平面電極およびゲート電極部材の少なくとも一方は、導体板からなるようにしてもよい。
また、上記ゲート電極構造体の製造方法において、ゲート電極部材は、平面視短冊状の形状を有し、第1絶縁層上に複数配設されるようにしてもよい。
また、本発明にかかる平面ディスプレイは、少なくとも一部が透過性を有するフロントガラスおよびこのフロントガラスと対向配置された基板を備えた真空外囲器と、電子放出源を有し基板上に配置された陰極と、電子通過孔を有しフロントガラスと基板との間に配置されたゲート電極構造体と、真空外囲器内のフロントガラスの面上に積層された蛍光体膜および陽極電極とを備える平面ディスプレイであって、ゲート電極構造体は、陽極電極に対向配置され、複数の開口を有する平面電極と、この平面電極上に形成された第1絶縁層と、この第1絶縁層上に配設され、複数の開口を有するゲート電極部材と、このゲート電極上に形成された第2絶縁層とから構成され、平面電極の開口に対してゲート電極部材の少なくとも1つの開口が対応することを特徴とする。
上記平面ディスプレイにおいて、平面電極の開口に対してゲート電極部材の複数の開口が対応するようにしてもよい。
また、上記平面ディスプレイにおいて、ゲート電極部材に形成された開口の最小幅は、ゲート電極部材と陰極の距離の高々2倍であるようにしてもよい。ここで、開口の最小幅とは、その開口を挟む2本の平行線からなる開口の接線の距離のうち、最小の値を意味する。
また、上記平面ディスプレイにおいて、平面電極およびゲート電極部材の少なくとも一方は、導体板から構成されるようにしてもよい。
また、上記平面ディスプレイにおいて、ゲート電極部材は、平面視短冊状の形状を有し、第1絶縁層上に複数配設されるようにしてもよい。
本発明によれば、予めゲート電極部材に開口を形成することにより、そのゲート電極の開口を小さくすることが可能となるので、低い駆動電圧で輝度の均一化を実現することができる。また、予め平面電極にも開口を形成することにより、ゲート電極部材の開口および平面電極の開口を小さくできるので、微細化も実現することができる。
また、平面電極を導体板から構成することにより、第1絶縁層および第2絶縁層が割れるのを防ぐことができ、かつ、サイズも大きくすることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる平面ディスプレイの構成を示す部分断面図である。なお、本実施の形態にかかる平面ディスプレイは、ゲート基板に特徴を有するものである。したがって、背景技術の欄で説明した従来の平面ディスプレイと同等の構成要素には、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施の形態かかる平面ディスプレイ1は、ガラス等からなる基板101と、少なくとも一部が透過性を有するフロントガラス103と、基板101およびフロントガラス103それぞれに対して略平行に配設されたゲート基板10とを有する。基板101とフロントガラス103とは、枠状のスペーサガラス(図示せず)を介して対向配置されており、低融点のフリットガラスでそれぞれスペーサガラスに接着されることにより外囲器を構成している。この外囲器内部は、10-5Pa台の真空度に保持されている。
外囲器内部に配設されるゲート基板10は、基板101上の基板リブ102とフロントガラス103のスペーサ104とに狭持される。このようなゲート基板10は、基板101に対向配置される第2絶縁層11と、この第2絶縁層11上のフロントガラス103側の面に所定間隔離間して互いに平行に複数形成されたリブ12と、このリブ12の間に配設されたゲート電極13と、リブ12およびゲート電極13上に形成された第1絶縁層14と、この第1絶縁層14上に配設された電界制御電極15とから構成される。また、ゲート基板10には、ゲート電極13と陰極110とが交差する領域に第2絶縁層11、ゲート電極13、第1絶縁層14および電界制御電極15を貫通する電子通過孔16が形成されている。
第2絶縁層11には、平面視略矩形の開口11aが、例えば格子の交点のように直交する二つの軸の方向にそれぞれ所定間隔離間して複数形成されており、この開口11aが電子通過孔16を構成する。このような第2絶縁層11は、例えば、フリットガラスやPPSQ(ポリフェニルシルセスキオキサン)等から構成される。なお、隣接する開口11aとの間隔は、平面ディスプレイのサイズに応じて適宜自由に設定される。この第2絶縁層11の厚さは、後述するゲート電極13の開口部13bの形状に応じて設定される。
リブ12は、断面矩形の棒の形状を有し、第2絶縁層上の、一方の方向に隣接する開口11a同士の中間に形成される。これにより、リブ12は、隣り合うリブ12と所定間隔離間して並設される。このようなリブ12は、例えば、ガラス質の絶縁ペーストから構成され、ゲート電極13と同等またはゲート電極13よりも薄く形成されている。
図2(a)は、ゲート電極13の構成を示す平面模式図、図2(b)は図2(a)のI-I線断面図である。なお、図2に記載されている各寸法の単位はμmである。ゲート電極13は、短冊状の形状を有する基部13aと、この基部13aの長手方向に電子通過孔16に対応して所定間隔で形成された開口部13bとから構成される。この開口部13bは、図2に示すように、基部13aの短手方向に所定間隔で並設された3つの平面視略矩形の開口13cと、隣接する開口13cを隔てる梁13dとから構成される。ここで、開口13cの開口の直径および梁13cの厚さは、第2絶縁層11の厚さに応じて設定される。具体的には、開口13cの幅と、第2絶縁層11の厚さすなわち梁13cの第2絶縁層11側の面から陰極110までの距離の比が、高々2:1、より望ましくは1:1〜2:1の範囲内になるように設定される。また、梁13dの厚さは、上記比を満足するように第2絶縁層11の厚さに応じて設定され、場合によっては基部13bよりも薄く形成される。この場合、梁13dの第2絶縁層11側の面を加工することにより、梁13dの厚さが基部13bの厚さよりも薄くなるように形成してもよい。このようなゲート電極13は、例えば、42−6合金等の導体からなる平板から構成される。なお、開口13cの開口の幅とは、開口13cが平面視矩形の形状を有する場合、少なくともその形状の短手方向の幅が上記比を満足すればよい。
第1絶縁層14は、第2絶縁層11の開口11aと同等の間隔で平面視略矩形の開口14aが形成されており、この開口14aが電子通過孔16を構成する。このような第1絶縁層14は、例えば、フリットガラス等から構成される。
電界制御電極15は、第2絶縁層11および第1絶縁層14と同等の間隔で平面視略矩形の開口15aが形成されており、この開口15aが電子通過孔16を構成する。この電界制御電極15は、電子放出源111から引き出された電子を加速するのみならず、陽極となるメタルバック膜106の電界をシールドし、漏れ発光を防ぐ作用も有する。このような電界制御電極15は、例えば、42−6合金等の導体からなる平板から構成される。
次に、図3〜7を参照して、ゲート基板10の製造方法について説明する。まず、図3に示すように、電界制御電極15を用意する。この電界制御電極15には、例えば、ウェットエッチング、ドライエッチングまたは電界エッチング等の公知のエッチング法により予め平面視略矩形の開口15aが所定間隔離間して複数形成されている。
ここで、電界制御電極15は、一例として、板厚が150μm、開口15aの一辺が380μmの正方形の形状を有するように形成される。
次に、電界制御電極15上にスクリーン印刷などの公知の印刷法により所定のマスクパターンを用いてフリットガラスを印刷し、焼成する。これにより、図4に示すように、電界制御電極15の開口15aに対応する位置に電子通過孔16を構成する開口14aが形成された第1絶縁層14が形成される。
ここで、1絶縁層14は、例えば100〜1000μmの厚さに形成する。
次に、第1絶縁層14上にスクリーン印刷などの公知の印刷法により所定のマスクパターンを用いてガラス質の絶縁ペーストを印刷する。これにより、図5に示すように、第1絶縁層14上にリブ12が形成される。このリブ12を形成することにより、ゲート電極13を正確に位置決めすることが可能となる。
ここで、リブ12は、例えば、ゲート電極13と同等の厚さ、または、ゲート電極13よりも薄く形成する。
次に、図6に示すように、リブ12に挟まれた第1絶縁層14上に、ウェットエッチング、ドライエッチングまたは電界エッチング等の公知のエッチング法により予め開口部13bが形成されたゲート電極13を配設する。このとき、ゲート電極13は、梁13d側の面を絶縁層14側に当接させた状態で配設する。このようなゲート電極13は、開口部13bが開口14aに重なるように、ゲート電極13の長手方向の一端をフリットガラス等により第1絶縁層14上に接着することにより位置決めするようにしてもよい。
ここで、ゲート電極13は、例えば、図2(b)に示すように、板厚を150μm、梁13dの厚さを100μm、開口13cの長手方向の径を500μm、開口13cの短手方向の径を130μmに形成する。
次に、リブ12およびゲート電極13上に、スクリーン印刷などの公知の印刷法により所定のマスクパターンを用いてフリットガラスを印刷し、焼成する。これにより、図7に示すように、ゲート電極13の開口部13bに対応する位置に電子通過孔16を構成する開口11aが形成された第2絶縁層11が形成される。
ここで、第2絶縁層11は、例えば30μmの厚さに形成する。
上述した方法により製造したゲート基板10と陰極110との位置関係について、図8を参照して説明する。図8は、本実施の形態にかかる平面ディスプレイの要部断面図である。本実施の形態において、ゲート電極13は、上述したように孔3cと梁13dとから構成される開口部13bを有する。このように、本実施の形態では、ゲート電極13を導体の平板から形成することにより、予めゲート電極13に開口部を形成することが可能となり、ゲート電極13の開口部を分割してゲート電極13の開口部の幅を小さくすることできるので、結果として、第2絶縁層11の厚さを薄くする、すなわちゲート電極13と陰極110との距離を短くすることができる。例えば、図8に示すように、本実施の形態では、ゲート電極13の孔3cの短手方向の幅と、ゲート電極13と陰極110の距離の比は、それぞれ130μmと80μmとなり、1:1〜2:1の比を満足する。このため、陰極110の表面全体に均一な電界が印加されて、従来よりも広い面積から電子が放出されるため、本実施の形態では、低い駆動電圧で輝度の均一化を実現することができる。
また、本実施の形態では、図8に示すように、電界制御電極15の開口15aの直径が380μmであり、これは従来の平面ディスプレイの電子通過孔125と同等の大きさを有する。したがって、本実施の形態によれば、電子通過孔が大きい場合であっても、低い駆動電圧で輝度の均一化を実現することができる。さらに、本実施の形態では、電界制御電極15の開口15a、すなわち電子通過孔16の直径が従来と同程度に大きいので、製造工程が容易となり、結果として低コスト化も実現することができる。
なお、本実施の形態では、ゲート電極13および電界制御電極15を、従来のように印刷法やスパッタ法ではなく、金属の平板から形成しているため、電子通過孔16そのものの幅を50〜100μm程度にまで小さくすることが可能である。このため、本実施の形態では、ゲート電極13の開口部13bを上述したように開口13cと梁13dにより分割することなく1つの開口のみを形成した場合であっても、その開口の幅を小さくすることが可能なので、電子通過孔16の幅と第2絶縁層11の厚さの比を1:1〜1:2程度とすることができる。したがって、本実施の形態では、さらなる画素の微細化とともに、低い駆動電圧で輝度の均一化を実現することが可能である。
なお、本実施の形態では、電子通過孔16の形状を平面略矩形としたが、電子通過孔16の形状はこれに限定されず、例えば平面視略円形など適宜自由に設定することができる。この場合、開口の幅は、その開口を挟む2本の平行線からなる開口の接線の距離のうち最小の値を意味する。
また、本実施の形態では、ゲート電極13の長手方向の一端をフリットガラス等により第1絶縁層14上に接着するようにしたが、第1絶縁層14上にフリットガラス等からなる接着層を形成し、この接着層上にゲート電極13を配設するようにしてもよい。この場合、リブ12も上記接着層上に形成される。
(a)本発明の平面ディスプレイの構成を示す部分断面図、(b)ゲート基板10の断面斜視図である。 (a)ゲート電極13の構成を示す平面模式図、(b)図2(a)のI-I線断面図である。 (a)ゲート基板10の製造工程を示す部分平面図、(b)図3(a)のI-I線断面図である。 (a)ゲート基板10の製造工程を示す部分平面図、(b)図4(a)のI-I線断面図である。 (a)ゲート基板10の製造工程を示す部分平面図、(b)図5(a)のI-I線断面図である。 (a)ゲート基板10の製造工程を示す部分平面図、(b)図6(a)のI-I線断面図である。 (a)ゲート基板10の製造工程を示す部分平面図、(b)図7(a)のI-I線断面図である。 本発明にかかる平面ディスプレイの要部断面図である。 (a)従来の平面ディスプレイの一例を示す部分分解図、(b)従来のゲート基板の断面斜視図である。
符号の説明
10…ゲート基板、11…第1絶縁層、11a…開口、12…リブ、13…ゲート電極、13a…基部、13b…開口部、13c…開口、13d…梁、14…第2絶縁層、14a…開口、15…電界制御電極、15a…開口、16…電子通過孔。

Claims (7)

  1. 複数の開口を有する平面電極上に、第1絶縁層を形成する第1絶縁層形成ステップと、
    前記第1絶縁層上に、複数の開口を有するゲート電極部材を配設するゲート電極配設ステップと、
    前記ゲート電極上に、第2絶縁層を形成する第2絶縁層形成ステップと
    を有し、
    前記平面電極の1つの開口に対して前記ゲート電極部材の複数の開口が対応する
    ことを特徴とするゲート電極構造体の製造方法。
  2. 前記平面電極および前記ゲート電極部材の少なくとも一方は、導体板からな
    ことを特徴とする請求項1記載のゲート電極構造体の製造方法。
  3. 前記ゲート電極部材は、平面視短冊状の形状を有し、前記第1絶縁層上に複数配設され
    ことを特徴とする請求項1または2記載のゲート電極構造体の製造方法。
  4. 少なくとも一部が透過性を有するフロントガラスおよびこのフロントガラスと対向配置された基板を備えた真空外囲器と、電子放出源を有し前記基板上に配置された陰極と、電子通過孔を有し前記フロントガラスと前記基板との間に配置されたゲート電極構造体と、前記真空外囲器内の前記フロントガラスの面上に積層された蛍光体膜および陽極電極とを備える平面ディスプレイであって、
    前記ゲート電極構造体は、
    前記陽極電極に対向配置され、複数の開口を有する平面電極と、
    この平面電極上に形成された第1絶縁層と、
    この第1絶縁層上に配設され、複数の開口を有するゲート電極部材と、
    このゲート電極上に形成された第2絶縁層と
    から構成され、
    前記平面電極の1つの開口に対して前記ゲート電極部材の複数の開口が対応する
    ことを特徴とする平面ディスプレイ
  5. 前記ゲート電極部材に形成された開口の最小幅は、前記ゲート電極部材と前記陰極の距離の高々2倍である
    ことを特徴とする請求項4記載の平面ディスプレイ。
  6. 前記平面電極および前記ゲート電極部材の少なくとも一方は、導体板から構成され
    ことを特徴とする請求項4または5記載の平面ディスプレイ。
  7. 前記ゲート電極部材は、平面視短冊状の形状を有し、前記第1絶縁層上に複数配設され
    ことを特徴とする請求項4乃至の何れか1項に記載の平面ディスプレイ。
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