JP4235754B2 - サンバイザ支持部材取り付け構造 - Google Patents

サンバイザ支持部材取り付け構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明に係るサンバイザ支持部材取り付け構造は、自動車室内に入射する光を遮蔽するサンバイザを自動車室内に支持するための支持部材を、自動車室内を構成する天井面に取り付けるためのサンバイザ支持部材取り付け構造に関し、自動車室内の天井パネルにサンバイザ支持部材を容易に且つ強固に装着可能な取り付け構造を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車室内の運転席上方には、太陽光等の光を遮蔽するためのサンバイザが設けられている。上記サンバイザは、サンバイザ軸の一端を、車体パネルに組み付けた支持部材に固定することによって設けられている。この支持部材は、平板状の基部と、この基部に設けられ、サンバイザ本体に設けられた軸の端部を支持する支持部と、を備え、上記自動車室内を構成する天井面(天井パネル)にねじ止めすることによって組み付けられる。
【0003】
ところで、上記支持部材をねじ止めすることは作業性が悪いものであった。しかも、近年、各種部材を被装着部材に仮固定した状態で自動車組立工場に搬入し、該自動車組立工場で本固定する、いわゆるモジュール化が図られるようになってきた。上記サンバイザ支持部材においても天井パネルに仮固定した状態で搬入し、上記自動車組立工場において本固定することが望まれている。このような要請に応えるべく、上記支持部材をねじ止め固定するのではなく、天井パネルに穿設した孔に弾性的に係合させることによって装着する構成が考えられ、又、実際に行われるようになってきた。
【0004】
例えば、特開平7―69054号公報には、係合片及び複数の係合突部を有する支持部材が記載されている。上記係合突部は、互いに離隔した一対の弾性片から構成されており、これら一対の弾性片の間にピンを挿入することにより、各弾性片を拡開自在としている。このような支持部材を上記天井パネルに装着する場合、天井パネルに設けられた係合孔に上記係合片を係合させる。これとともに、同じく天井パネルに設けられた複数の円孔に上記係合突部を挿通し、更に、この係合突部を構成する一対の弾性片の間にピンを挿入する。上記ピンを挿通することにより、各弾性片は拡開するため、支持部材が天井パネルから抜け落ちることが防止される。尚、上記一対の弾性片は、その中間部が基端よりも大径に形成されており、単に係合突部を上記円孔に挿通した状態でも取り付けられる。この状態が仮固定状態である。一方、上記ピンを一対の弾性片の間に挿入し、これら弾性片を拡開した状態が本固定状態である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記公報に記載された発明の場合、次のような不都合がある。すなわち、天井パネルに複数の円孔を設ける必要があるため、その分手間が嵩んでしまう。又、上記係合突部を構成する弾性片その中間部を大径にしたのみであるため、何らかの影響で仮固定時に天井パネルから外れてしまう恐れがあり、仮固定の確実性に劣るものであった。
【0006】
この発明に係るサンバイザ支持部材取り付け構造は、上述のような不都合を解消すべく創案されたもので、自動車室内の天井パネルにサンバイザ支持部材を容易に且つ強固に仮固定可能なサンバイザ支持部材取り付け構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るサンバイザ支持部材取り付け構造は、請求項1に記載したように、基部と、この基部に設けられ、サンバイザ本体に設けられた軸の端部を支持する支持部と、同じく上記基部に設けられ、自動車の天井パネルに形成した孔に係合自在な係合手段と、を備えたサンバイザ支持部材を、上記天井パネルに取り付けるサンバイザ支持部材取り付け構造であって、上記孔を、その一端側が円弧状とされ、その他端側が上記一端側の円弧形状よりも曲率が緩やかな円弧状若しくは方形状とされた形状とし、上記係合手段は、上記孔の一端側に係合する、該一端側の形状に沿う円弧形状を有する第一の係合部と、上記孔の他端側に係合する、該他端側の形状に沿う形状を有する板状の第二の係合部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
上記請求項1に記載したサバイザ支持部材取り付け構造により、支持部材を天井パネルに仮固定した場合、上記第一の係合部が天井パネルに形成した孔の一端側に係合するとともに、上記第二の係合部が天井パネルに形成した孔の一端側に係合する。上記第二の係合部は、上記孔の他端側と同形状の曲率が緩やかな円弧状若しくは方形状の形状を有するため、上記孔の他端に沿ってしなやかに弾性的に撓むことが可能になり、上記孔に挿入しやすくなる。しかも、支持部材を仮固定した後においては、上記第一の係合部が上記孔の一端側の形状に沿う円弧状であることと、上記第二の係合部による弾性押圧力が作用することと、により、上記第一の係合部は孔の一端側の中心(一端側の円弧の中心)に自動的にセンタリングされる。このようなセンタリング作用により、支持部材の組み付け精度を高く保つことができる。更に、上記孔は一つだけ設ければ良いため、天井パネルに孔を設ける作業の手間が軽減される。又、上記孔の形状を、一端側が円弧形状で他端側が上記一端側の円弧形状よりも曲率が緩やかな円弧状若しくは方形状としたため、支持部材の組み付け方向を逆にすることが未然に防止される。
【0009】
更に、この発明に係るサンバイザ支持部材取り付け構造においては、請求項2に記載したように、上記支持部を、上記基部の一面側に突出した状態で形成するとともに、上記係合手段を構成する第一の係合部を、上記支持部の周面の一部を上記孔の一端側に沿う円弧形状とすることによって構成し、且つ、上記係合手段は、この第一の係合部と上記第二の係合部とに加え、上記支持部の第一の係合部をなす周面の一部よりも上方位置から延出し、上記孔の周縁部を弾性的に押圧する第三の係合部と、上記支持部の第一の係合部をなす周面の一部よりも上方位置で上記第三の係合部よりも下方位置から突出し、上記孔の周端縁に係合する第四の係合部と、を備えたものとすることができる。
【0010】
上述のように構成される請求項2に記載のサンバイザ支持部材取り付け構造においては、仮固定時に、上記第一、第二の各係合部に加え、上記第三、第四の各係合部によっても支持部材が天井パネルに対して係合されるため、仮固定がより一層強固になる。すなわち、支持部材を仮固定した状態において、上記第三の係合部は天井パネルの裏面(自動車室外側の面)を押圧しているため、支持部材が天井パネルから抜け出ることが確実に防止される。更に、上記第四の係合部が孔の周縁に係合し、第一の係合部における支持作用と相俟って、支持部材の係合力を高めている。これらの結果、支持部材の天井パネルへの仮固定が強固で確実なものとなる。
【0011】
尚、請求項3に記載したように、上記支持部は、上記第二の係合部に向けて傾斜した状態で設けられており、上記第三の係合部は、その押圧位置から孔までの距離が上記第二の係合部の係合位置から孔までの距離よりも大きくなるように、その延出量を定めた構成を採用することができる。
【0012】
上述のように構成することにより、サンバイザの重量等によって外れ易い傾向である、上記支持部材の一端側部分が外れ難くなり、仮固定力をより向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の一形態例について、図面を参照しつつ説明する。
本形態例に係るサンバイザ支持部材1は、前述した従来構造と同様、図1乃至図4に示すように、略平板状の基部2と、この基部2に設けられ、サンバイザ本体5に設けられた軸5Aの端部を支持する支持部2Aと、を備えている。又、上記基部2の他端縁には、ヒンジ部4を介して回動自在に設けられた挿入部材取り付け片3を連結している。上記ヒンジ部4は、基部2と挿入部材取り付け片3との連続部を薄肉にすることで構成している。
【0014】
上記基部2は、図3(A)に示すように、その一半部が半円弧状で、その他半部が方形状の、いわゆる前方後円形状である。この基部2の一面(天井パネルPに装着された状態において上側面となる面で、図3(B)(C)(D)の上面)は平坦面とし、他面(天井パネルに装着された状態において下側面となる面で、図3(B)(C)(D)の下面)は、その一端側が他端側よりも肉厚としている。これは、上記挿入部材取り付け片3を回動させ、上記挿入部材3Aを後述する第五の係合部2Cを構成する一対の係合壁の間に挿入した場合に、上記基部2の他面の一端側と上記取り付け片3とが平坦になるようにするためである。又、上記支持部2Aは、上記基部2の一面側に突出する略円錐台状で、その中央に、サンバイザ軸5Aの一端を挿通するための通孔2Dを形成している。本形態例の場合、この支持部2Aは、後述する第二の係合部2Bに向けて傾斜した状態で設けている。
【0015】
一方、上記天井パネルPに形成する孔P1は、その一半部が半円弧状で、その他半部が方形状の、いわゆる前方後円形状としている。
【0016】
上記基部2の一面側には、上記孔P1の周縁部に係合自在な第一乃至第五の係合部2E、2B、6、7、2Cから成る係合手段を設けている。すなわち、第一の係合部2Eは、上記支持部2Aの周面の一部を、上記孔P1の一端側の形状に沿う半円弧状とすることにより、上記孔P1の一端側に当接係合自在としている。上記第二の係合部2Bは、上記孔P1の他端側の直線形状に沿う形状である薄肉平板な係合壁の上端に係合爪10を形成することで構成している。又、上記第五の係合部2C、2Cは、上記孔P1の残りの辺にそれぞれ係合するもので、上記第二の係合部2Bとほぼ同様、上端に係合爪を形成した一対の係合壁によって構成している。上記一対の係合壁の間には、上記挿入部材3が挿入自在な透孔12を形成しており、この透孔12を介して上記一対の係合壁の間に上記挿入部材3Aを挿入することにより、これら一対の係合壁を拡径して上記孔P1に強固に係合可能としている。
【0017】
更に、上記第三の係合部6は、図4に示すように、上記支持部2Aの第一の係合部2Eをなす周面の一部よりも上方位置から延出し、上記孔P1の周縁部を弾性的に押圧する略湾曲片若しくは略折れ曲がり片によって構成している。この第三の係合部6は、その押圧位置から孔P1までの距離が前記第二の係合部2Bの係合位置から孔P1までの距離よりも大きくなるように、その延出量を定めている。又、第四の係合部7は、上記支持部2Aの第一の係合部2Eをなす周面の一部よりも上方位置で上記第三の係合部6よりも下方位置から突出し、上記孔P1の周端縁に係合する突起によって構成している。すなわち、上記突起は、上記第三の係合部6の最下端部Uと、第二の係合部2Bを構成する爪部10とを結ぶ仮想的な直線αよりも上方に形成している。
【0018】
上述のように構成される本形態例に係るサンバイザ支持部材取り付け構造により、サンバイザ支持部材1を天井パネルPに形成した孔P1に係合させ、仮固定若しくは本固定する際の作用は、以下のとおりである。先ず、図5(A)に示すように、支持部材1を傾けた状態で、上記孔P1に上記第三の係合部6を挿入し、更に支持部2Aを挿入する。そして、上記支持部2Aの周面の一部によって構成される第一の係合部2Eを孔P1の一端周囲に当接させるとともに、第四の係合部7をなす突起を上記孔P1の一端周縁に係合させる(図5(B))。次に、上記第一、第五の係合部2E、7を中心として、支持部材1を孔P1に向けて回動させ、上記第二、第五の係合部2B、2Cをそれぞれ弾性変形させつつ孔P1内に押し込む。上記第二、第五の各係合部2B、2Cが完全に孔P1内に入り込むと、これら第二、第五の各係合部2B、2Cは復位し、それぞれ孔P1の周縁に係合する。又、これに伴って上記第三の係合部6の最下端部Uが弾性変形して天井パネルP裏面を強く押圧する状態となり、支持部材1を天井パネルPに近付ける向きに引き寄せる傾向とする(図5(C))。すなわち、支持部材1を孔P1内に装着した状態において、第一乃至第五のいずれの係合部2E、2B、6、7、2Cも、それぞれ孔P1の周縁若しくは周縁部に係合する状態となり、強固な仮固定が行われる。
【0019】
本形態例においては、上記第一の係合部2E及び第四の係合部7が孔P1の一端側と当接し、上記第二の係合部2Bが孔P1の他端側と当接するため、支持部材1が孔P1の長さ方向(図5の左右方向)にずれ動くことが有効に防止される。又、上記第二の係合部2Bは、上記孔P1の他端側と同形状の直線状の形状を有するため、上記孔P1の他端に沿ってしなやかに弾性的に撓むことが可能になる。これにより、上記第二の係合部を構成する係合壁が孔P1に挿入しやすくなる。しかも、支持部材1を仮固定した後においては、上記第一の係合部2Eが上記孔P1の一端側の形状に沿う円弧状であることと、上記第二の係合部2Bによる弾性押圧力が作用することと、に起因して、上記第一の係合部2Eが孔P1の一端側の中心、すなわちこの一端側が有する円弧の中心に自動的にセンタリングされる。この結果、作業者等がセンタリング作業を施すことなく、組み付けさえすれば支持部材1のセンタリングが図られ、支持部材1の組み付け精度を高く保つことができる。更に、上記孔P1の残りの2辺においては、上記第五の係合部2C、2Cが係合するため、支持部材1が孔P1の幅方向(図5の表裏方向)にずれ動くことが有効に防止される。従って、これら各係合部2E、2B、6、7、2Eの係合が相俟って、支持部材1は上記天井パネルPに強固に仮固定される。
【0020】
更に、上記第三の係合部6が、天井パネルP裏面を押圧しているため、支持部材1が天井パネルPから抜け出し難くなり、仮固定が一層強固となる。更に、本形態例の場合、上記支持部2Aを上記第二の係合部2Bに向けて傾斜した状態で設けるとともに、上記第三の係合部6を、その押圧位置から孔P1までの距離が上記第二の係合部2Bの係合位置から孔P1までの距離よりも大きくなるように、その延出量を定めている。このため、支持部材1に取り付けたサンバイザ5の重量等によって外れ易い傾向である、上記支持部材1の一端側部分が上記孔P1から外れがたくなり、支持部材1の仮固定力をより向上させることができる。
【0021】
しかも、本形態例の場合、前述した公報記載の発明のように複数の孔を設ける必要がない。支持部材1を取り付けるための孔P1は、一つだけ設ければ良い。このため、天井パネルPに孔P1を設ける作業の手間が軽減される。又、上記孔P1の形状を一端側が略円形状で他端側が直線状の、いわゆる前方後円形状としたため、支持部材1の組み付け方向を逆にすることが未然に防止される効果も有する。
【0022】
上記仮固定状態から、自動車組立工場において支持部材1を天井パネルPに本固定する場合、上記挿入部材取り付け片3を第五の係合部2C、2Cを構成する一対の係合壁の間に設けた透孔12に向けて回動させ、上記挿入部材3Aをこの透孔12に挿入する。これにより、上記一対の係合壁が拡開し、支持部材1が天井パネルPから抜け出ることを完全に防止する。すなわち、支持部材1を完全に固定できる。この際、上記基部2の他面の一端側と上記取り付け片3とは平坦になるため、見栄えが良くなり、品質の向上に寄与する。図5(C)に実線で示した状態並びに図6が、本固定状態を示す。尚、上記挿入部材3Aの先端には、上記第五の係合部2C、2Cを構成する係合壁の先端に係止自在な爪片13、13を設けている。上記挿入部材3Aを透孔12に挿入した場合、上記爪片13、13が上記係合壁先端に係止するため、この挿入が不用意に外れてしまうことが防止される。
【0023】
自動車の保守・点検等により、上記支持部材1を天井パネルPから取り外す場合は、上記挿入部材取り付け片3を本固定時とは逆方向に回動させ、上記挿入部材3Aを透孔12から抜き出す。この際、挿入部材3Aを手指でつまみ、上記爪片13、13と第五の係合部2C、2Cを構成する係合壁との係止状態を解消する。更に、上記第二、第五の各係合部2B、2Cを弾性変形させつつ上記孔P1から抜き出す。この場合、やはり上記第一、第四の各係合部2E、7を支点として支持部材1を回動させ、上記第二、第五の各係合部2B、2Cを孔P1から抜き出す。上記第二、第五の各係合部2B、2Cを孔P1から抜き出したならば、そのまま支持部材1が傾いた状態で支持部材1を自動車室内側に引き出すことにより、容易に取り外すことができる。
【0024】
尚、上述した本形態例においては、上記孔P1の形状を、その一半部が半円弧状で、その他半部が方形状の、いわゆる前方後円形状とすることにより、その一端側を円弧状に、その他端を方形状に形成している。この発明に係るサンバイザ支持部材取り付け構造は、このような例に限定されるものではなく、上記他端側を、上記一端側の円弧形状よりも曲率が緩やかな円弧状としても良い。尚、本明細書において円弧状とは或る曲率を有する曲線の一部を指しており、完全円の周の一部のみを指すものではない。この発明に係る孔P1及びこの孔P1の一端及び他端にそれぞれ係合する第一、第二の各係合部2E、2Bにおける円弧形状は、上述したように或る曲率を持った曲線の一部である。勿論、完全な円の円弧もこれに含まれる。
【0025】
【発明の効果】
この発明に係るサンバイザ支持部材取り付け構造は、上述のように構成され作用するため、自動車室内の車体パネルにサンバイザ支持部材を容易且つ強固に装着可能となる。すなわち、請求項1に記載したサンバイザ支持部材取り付け構造においては、上記第二の係合部は、上記孔の他端側と同形状の曲率が緩やかな円弧状若しくは方形状の形状を有するため、上記孔の他端に沿ってしなやかに弾性的に撓むことが可能になり、上記孔に挿入しやすくなる。しかも、支持部材を仮固定した後においては、人手を要することなく第一の係合部が孔の一端側の中心(一端側の円弧の中心)に自動的にセンタリングされ、支持部材の組み付け精度を高く保つことが可能になる。組み付け精度の向上は係合の確実化に寄与し、もって係合強度向上に寄与する。更に、上記孔は一つだけ設ければ良いため、天井パネルに孔を設ける作業の手間が軽減される。又、上記孔の形状により、支持部材の組み付け方向を逆にすることが未然に防止される。
【0026】
更に、請求項2に記載のサンバイザ支持部材取り付け構造においては、仮固定時に、上記第一、第二の各係合部に加え、上記第三、第四の各係合部によっても支持部材が天井パネルに対して係合されるため、仮固定がより一層強固になる。更に、上記第四の係合部が孔の周縁に係合し、第一の係合部における支持作用と相俟って、支持部材の係合力を高めているため、支持部材の天井パネルへの仮固定が強固で確実なものとなる。
【0027】
又、請求項3に記載したサンバイザ支持部材取り付け構造においては、サンバイザの重量等によって外れ易い傾向である支持部材の一端側部分が外れがたくなり、仮固定力をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態例を示す斜視図である。
【図2】支持部材を示す斜視図である。
【図3】おなじく支持部材を示しており、(A)は平面図、(B)は左側面図、(C)は正面図、(D)は右側面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】支持部材を天井パネルに取り付ける状態を示しており、(A)は装着初期の状態を、(B)は装着終期の状態を、(C)は装着完了後の状態を、それぞれ示す正面図である。
【図6】組み付け完了後の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 支持部材
2 基部
2A 支持部
2B 第二の係合部
2C 第五の係合部
2D 通孔
2E 第一の係合部
3 挿入部材取り付け片
3A 挿入部材
5 サンバイザ
5A サンバイザ軸
6 第三の係合部
7 第四の係合部
10 爪部
12 透孔
P 天井パネル
P1 孔

Claims (3)

  1. 基部と、この基部に設けられ、サンバイザ本体に設けられた軸の端部を支持する支持部と、同じく上記基部に設けられ、自動車の天井パネルに形成した孔に係合自在な係合手段と、を備えたサンバイザ支持部材を、上記天井パネルに取り付けるためのサンバイザ支持部材取り付け構造であって、
    上記孔を、その一端側が円弧状とされ、その他端側が上記一端側の円弧形状よりも曲率が緩やかな円弧状若しくは方形状とされた形状とし、
    上記係合手段は、この孔の一端側に係合する、該一端側の形状に沿う円弧形状を有する第一の係合部と、上記孔の他端側に係合する、該他端側の形状に沿う形状を有する板状の第二の係合部と、を備えたものであることを特徴とする、サンバイザ支持部材取り付け構造。
  2. 前記支持部を、前記基部の一面側に突出した状態で形成するとともに、前記係合手段を構成する前記第一の係合部を、上記支持部の周面の一部を前記孔の一端側の形状に沿う円弧形状とすることによって構成し、且つ、上記係合手段は、上記第一の係合部と前記第二の係合部とに加え、上記支持部の第一の係合部をなす周面の一部よりも上方位置から延出し、前記孔の周縁部を弾性的に押圧する第三の係合部と、上記支持部の第一の係合部をなす周面の一部よりも上方位置で上記第三の係合部よりも下方位置から突出し、上記孔の周端縁に係合する第四の係合部と、を備えたものであることを特徴とする、請求項1に記載のサンバイザ支持部材取り付け構造。
  3. 前記支持部は、前記第二の係合部に向けて傾斜した状態で設けられており、前記第三の係合部は、その押圧位置から孔までの距離が前記第二の係合部の係合位置から孔までの距離よりも大きくなるように、その延出量を定めたことを特徴とする、請求項2に記載のサンバイザ支持部材取り付け構造。
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