JP4234058B2 - 成形機及び成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、成形機及び成形方法に関するものである。
従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して固化させた後、成形品を取り出すようになっている。
前記射出成形機は金型装置、型締装置及び射出装置から成り、前記金型装置は、固定金型及び可動金型を備え、前記型締装置は、固定プラテン、可動プラテン、型締用モータ等を備え、該型締用モータを駆動し、固定プラテンに対して可動プラテンを進退させることによって前記金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われる。
なお、前記金型装置において型開きが行われるのに伴って成形品を取り出すために、エジェクタ装置が配設される。該エジェクタ装置は、可動金型内、又は該可動金型より後方に配設されたエジェクタプレート、該エジェクタプレートに取り付けられ、可動金型を貫通して延びるエジェクタピン、前記エジェクタプレートを後方から押すエジェクタロッド、該エジェクタロッドを進退させるためのエジェクタ用モータ等を備え、該エジェクタ用モータを駆動することによって、エジェクタロッドを前進させ、エジェクタプレートを介してエジェクタピンを前進させ、成形品を突き出すようになっている。
一方、前記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、溶融させられた樹脂を射出する射出ノズル等を備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが進退自在に、かつ、回転自在に配設される。そして、該スクリューを、射出用モータを駆動することによって前進させることにより射出ノズルから樹脂が射出され、計量用モータを駆動することによって回転させ、それに伴って後退させることにより樹脂の計量が行われる。
ところで、一つの射出装置において、種類の異なる二つの樹脂、又は色の異なる二つの樹脂を使用して成形を行う場合、金型装置に反転装置が配設されるようになっている。すなわち、可動プラテンに反転テーブルが回転自在に配設され、該反転テーブルに可動金型が取り付けられるようになっていて、反転用モータを駆動し、反転テーブルを回動させることによって、可動金型を反転させるようにしている。この場合、前記反転テーブルが配設された分だけ成形品が可動プラテンから離れた位置で成形されることになる。そこで、前記エジェクタ装置において、エジェクタロッドの前端に拡張ロッドがねじ込み等によって取り付けられ、反転テーブルの貫通孔を貫通させて延在させられる。したがって、エジェクタロッドを前進させると、拡張ロッドを介してエジェクタプレートが押され、エジェクタピンが前進させられ、成形品を突き出す。なお、前記反転テーブル、反転用モータ等によって反転装置が構成される。また、エジェクタロッド及び拡張ロッドによって突出し部材が構成される。
前記構成の射出成形機においては、可動金型を反転させる際に拡張ロッドの前端が反転テーブル内に進入していると、拡張ロッドと反転テーブルとが干渉し、反転テーブルを回動させることができないので、エジェクタロッドを後退限位置まで後退させたときに、拡張ロッドの前端が反転テーブルの後端面より後方に位置するように拡張ロッドの寸法が設定される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−218661号公報
しかしながら、前記従来の射出成形機においては、エジェクタロッドと拡張ロッドとの締結状態が緩むと、エジェクタロッドを後退限位置まで後退させたときに、拡張ロッドの前端が、反転テーブルの後端面に接触したままになったり、反転テーブルの貫通孔内に進入したままになったりして、反転装置及びエジェクタ装置に異常が発生しまうことがある。
この場合、エジェクタロッドが後退限位置に到達したことが位置センサによって検出されると、反転装置及びエジェクタ装置に異常が発生していても、反転テーブルの回転許可信号が出力され、反転テーブルが回動させられてしまう。その結果、拡張ロッドと反転テーブルとが干渉し、拡張ロッド又は反転テーブルが破損してしまう。
図2は従来の反転装置及びエジェクタ装置が正常であるときの動作パターンの例を示すタイムチャート、図3は従来の反転装置及びエジェクタ装置に異常が発生したときの動作パターンの第1の例を示すタイムチャート、図4は従来の反転装置及びエジェクタ装置に異常が発生したときの動作パターンの第2の例を示すタイムチャートである。
図において、Tは反転用モータのトルクであるモータトルク、Nは反転用モータの回転速度であるモータ回転速度であり、拡張ロッドと反転テーブルとが干渉せず、反転装置及びエジェクタ装置が正常である場合に、タイミングt0で反転用モータの駆動を開始すると、図2に示されるように、モータトルクTが急速に大きくなり、それに伴って、モータ回転速度Nが追随して急速に高くなるが、モータ回転速度Nがある程度高くなると、モータトルクTは逆に小さくなり、タイミングt1でモータ回転速度Nが、所定の目標となるモータ回転速度、すなわち、値Ntになると、反転用モータは等速回転させられ、モータトルクTは極めて小さい値Tkになる。
これに対して、拡張ロッドの前端が反転テーブルの後端面に接触したままになり、反転装置及びエジェクタ装置に異常が発生した場合に、タイミングt0で反転用モータの駆動を開始すると、図3に示されるように、モータトルクTが急速に大きくなり、それに伴って、モータ回転速度Nが追随して高くなるが、拡張ロッドの前端が反転テーブルの後端面を擦(こす)り続けるので、正常な場合と比べてモータ回転速度Nの変化率が小さくなる。そして、モータ回転速度Nがある程度高くなると、モータトルクTは逆に小さくなり、タイミングt2でモータ回転速度Nが値Ntになると、反転用モータは等速回転させられるが、そのために、モータトルクTをある程度の値Tn(Tn>Tk)にする必要がある。この場合、拡張ロッドの前端が反転テーブルの後端面を擦り続けるので、反転テーブルに傷が付き、反転テーブルが破損してしまう。
また、拡張ロッドの前端が反転テーブルの貫通孔内に進入したままになり、反転装置及びエジェクタ装置に異常が発生した場合に、タイミングt0で反転用モータの駆動を開始すると、図4に示されるように、モータトルクTが急速に大きくなるが、拡張ロッドの外周面が貫通孔の内周面に当たるタイミングt3で、反転テーブルは停止させられてしまう。そして、反転用モータはその後も反転テーブルを回動させようとし、モータトルクTは最大モータトルクTpになる。この場合、最大モータトルクTpで回転しようとする反転テーブルによって拡張ロッドが変形し、拡張ロッドが破損してしまう。
本発明は、前記従来の射出成形機の問題点を解決して、突出し部材と反転テーブルとが干渉した場合でも、突出し部材及び反転テーブルが破損するのを防止することができる成形機及び成形方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の成形機においては、プラテンと、該プラテンに反転自在に取り付けられた反転テーブルと、該反転テーブルに取り付けられた金型本体と、該金型本体より後方で進退自在に配設された突出し部材と、前記金型本体内において進退自在に配設され、前記突出し部材の進退に伴って進退させられるエジェクタピンと、前記反転テーブルを回動させるための反転用の駆動部と、該駆動部の駆動が開始されてから反転保護時間が経過するまでの間、目標トルクを制限するトルク制限処理手段とを有する。
本発明によれば、成形機においては、プラテンと、該プラテンに反転自在に取り付けられた反転テーブルと、該反転テーブルに取り付けられた金型本体と、該金型本体より後方で進退自在に配設された突出し部材と、前記金型本体内において進退自在に配設され、前記突出し部材の進退に伴って進退させられるエジェクタピンと、前記反転テーブルを回動させるための反転用の駆動部と、該駆動部の駆動が開始されてから反転保護時間が経過するまでの間、目標トルクを制限するトルク制限処理手段とを有する。
この場合、駆動部の駆動が開始されてから反転保護時間が経過するまでの間、目標トルクが制限されるので、突出し部材の前端が反転テーブルの後端面に接触して該後端面が擦られ、反転テーブルが破損したり、突出し部材の前端が貫通孔の内周面に当たって、突出し部材が変形して破損したりするのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、成形機としての射出成形機について説明する。
図5は本発明の実施の形態における射出成形機の概略図、図6は図5のX−X断面図、図7は本発明の実施の形態における拡張ロッドの配設状態を示す図、図8は図6の第1のY−Y断面図、図9は図6の第2のY−Y断面図である。
図において、31は射出成形機の支持基部としてのフレーム、32は該フレーム31に固定された第1の支持部材としての固定プラテン、33は、該固定プラテン32との間に所定の距離を置いて、前記フレーム31に対して移動自在に支持された第2の支持部材としてのトグルサポート、34は、前記固定プラテン32とトグルサポート33との間に架設された複数、例えば、4本のガイド部材としてのタイバー(図5においては、そのうちの2本のタイバー34だけが示される。)である。
また、11は前記固定プラテン32と対向させて、前記タイバー34に沿って進退(図5において左右方向に移動)自在に配設された第3の支持部材としての可動プラテンである。前記固定プラテン32に、前記可動プラテン11と対向させて第1の金型としての固定金型35が取り付けられ、前記可動プラテン11に、前記固定プラテン32と対向させて第2の金型としての可動金型37が取り付けられる。なお、前記固定金型35及び可動金型37によって金型装置41が構成される。
ところで、一つの射出装置において、種類の異なる二つの樹脂、又は色の異なる二つの成形材料としての樹脂を使用して成形を行うために、金型装置41に反転装置が配設される。すなわち、前記可動金型37は、図示されない複数の、本実施の形態においては、第1、第2のキャビティ空間が形成された一対の金型本体38、及び該各金型本体38を支持し、シャフト47を中心に回動自在に配設された反転テーブル39を備え、前記各金型本体38は反転テーブル39に取り付けられ、該反転テーブル39は可動プラテン11に反転自在に取り付けられ、前記反転テーブル39を回動させて、第1、第2の位置間において反転させることによって、各第1、第2のキャビティ空間に図示されない第1、第2の射出装置の射出ノズルから射出された第1、第2の成形材料、すなわち、第1、第2の樹脂を選択的に充填することができるようになっている。
本実施の形態においては、第1、第2のキャビティ空間の一方に第1の樹脂を充填し、冷却することによって予備的な成形品、すなわち、予備成形品を成形し、続いて、金型装置41を反転させて前記予備成形品に重ねて第2の樹脂を充填し、冷却することによって、最終の成形品、すなわち、最終成形品を成形することができる。
なお、前記反転テーブル39の所定の箇所、本実施の形態においては、外周縁の円周方向における所定の箇所に係止部23が形成されるとともに、可動プラテン11の所定の箇所に、ストッパ24、25が形成される。そして、前記反転テーブル39を回動させ、係止部23をストッパ24に押し付けた状態で反転テーブル39を第1の位置に置き、係止部23をストッパ25に押し付けた状態で反転テーブル39を第2の位置に置くことができる。
また、前記金型本体38内には、図示されないエジェクタプレート、及び該エジェクタプレートに取り付けられた図示されないエジェクタピンがいずれも進退自在に配設される。該エジェクタピンは、金型本体38を貫通し、前端を第1、第2のキャビティ空間に臨ませて延在させられる。
そして、前記可動プラテン11とトグルサポート33との間には、型締機構としてのトグル機構40が配設され、前記トグルサポート33の後端面(図5において左端面)のほぼ中央に、型締用の駆動部としての型締用モータ43が取り付けられる。前記トグル機構40は、進退部材としてのクロスヘッド45、該クロスヘッド45に対して揺動自在に支持されたトグルレバー42、前記トグルサポート33に対して揺動自在に支持されたトグルレバー44、及び前記可動プラテン11に対して揺動自在に支持されたトグルアーム46を備え、クロスヘッド45とトグルレバー42との間、トグルサポート33とトグルレバー44との間、可動プラテン11とトグルアーム46との間、トグルレバー42とトグルレバー44との間、及びトグルレバー44とトグルアーム46との間がそれぞれリンク結合される。また、前記型締用モータ43とクロスヘッド45との間に、運動方向変換部としての図示されないボールねじが配設され、該ボールねじは、第1の変換要素としてのボールねじ軸、及び該ボールねじ軸と螺(ら)合させられる第2の変換要素としてのボールナットを備える。なお、前記ボールねじに代えてローラねじを使用することができる。
したがって、前記型締用モータ43を駆動し、ボールねじによって回転運動を直進運動に変換し、クロスヘッド45を進退させることによって、前記トグル機構40を作動させることができる。
そして、前記型締用モータ43を正方向に駆動し、前記クロスヘッド45を前進(図5において右方向に移動)させることによって、トグル機構40を作動させると、前記可動プラテン11が前進させられ、型閉じを行うことができる。また、前記型締用モータ43を更に正方向に駆動すると、前記トグル機構40は、型締用モータ43によって発生させられた推進力にトグル倍率を乗じた型締力を発生させる。したがって、該型締力によって型締めを行うことができる。そして、前記型締めに伴って、前記固定金型35と可動金型37との間に第1、第2のキャビティ空間が形成される。
次に、前記型締用モータ43を逆方向に駆動し、前記クロスヘッド45を後退(図5において左方向に移動)させ、前記トグル機構40を作動させると、前記可動プラテン11が後退させられ、型開きが行われる。
なお、本実施の形態においては、型締用の駆動部として型締用モータ43が使用されるようになっているが、該型締用モータ43に代えて型締シリンダを使用し、型締シリンダを駆動することによって、直接クロスヘッド45を進退させることができる。また、本実施の形態においては、トグル機構40を作動させることによって型締力を発生させるようにしているが、トグル機構40を使用することなく、型締用モータ43によって発生させられた推進力をそのまま型締力として可動プラテン11に伝達することもできる。
ところで、前記反転装置は、前記反転テーブル39のほかに、反転テーブル39を回動させるために、反転用の駆動部としての図示されない反転用モータを備える。また、反転テーブル39の外周縁に沿って図示されない歯車が形成され、該歯車と駆動用の歯車とが噛(し)合させられ、該駆動用の歯車と前記反転用モータとが連結される。
前記可動プラテン11の後端面には、型開きが行われたときに、第1、第2のキャビティ空間から最終の成形品を取り出すために、エジェクタ装置48が配設される。該エジェクタ装置48は、突出し用の駆動部としての突出し用モータ49、該突出し用モータ49を駆動することによって進退させられる前記エジェクタプレート、前記エジェクタピン、突出し用モータ49を駆動することによって発生させられた回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部としてのボールねじ13、進退自在に配設され、前記ボールねじ13の直進運動を前記エジェクタプレートに伝達する運動伝達ユニット14等を備える。前記ボールねじ13は、第1の変換要素としてのボールねじ軸15、及び該ボールねじ軸15と螺合させられる第2の変換要素としての図示されないボールナットを備える。
前記運動伝達ユニット14は、ボールねじ軸15の前端(図8及び9において右端)に取り付けられた移動部材としてのクロスヘッド17、該クロスヘッド17の前端面(図8及び9において右端面)から前方(図8及び9において右方)に向けて突出させて形成された複数の、本実施の形態においては、4本のエジェクタロッド18(図8及び9においてはそのうちの3本を示す。)、及び該エジェクタロッド18の前端にねじ込みによって取り付けられた拡張ロッド19を備える。なお、前記エジェクタロッド18及び拡張ロッド19によって突出し部材が構成される。
したがって、前記突出し用モータ49を正方向に駆動し、ボールねじ13によって回転運動を直進運動に変換し、クロスヘッド17を前進(図8及び9において右方向に移動)させることによって、運動伝達ユニット14を前進させ、エジェクタプレートを介してエジェクタピンを更に前進させて最終の成形品を突き出し、金型本体38から離型させることができる。また、突出し用モータ49を逆方向に駆動し、クロスヘッド17を後退(図8及び9において左方向に移動)させることによって、運動伝達ユニット14を後退させると、エジェクタプレートが図示されないリターンスプリングによって後退させられ、エジェクタピンも後退させられる。
そのために、前記可動プラテン11及び反転テーブル39に各拡張ロッド19を貫通させるための貫通孔21、22が互いに連通させて配設される。そして、拡張ロッド19の外周面と貫通孔22の内周面との間に、所定のクリアランスδが形成される。なお、本実施の形態においては、突出し用の駆動部として突出し用モータ49が使用されるようになっているが、該突出し用モータ49に代えて突出し用シリンダを使用することもできる。
前記構成のエジェクタ装置48においては、可動金型37を反転させる際に拡張ロッド19の前端が、反転テーブル39内に進入していると、拡張ロッド19と反転テーブル39とが干渉し、反転テーブル39を回動させることができないので、エジェクタロッド18を後退限位置まで後退させたときに、図8に示されるように、拡張ロッド19の前端が反転テーブル39の後端面s1及び可動プラテン11の前端面s2より後方になるように拡張ロッド19の寸法が設定される。
また、最終の成形品を突き出すために、拡張ロッド19によってエジェクタプレートを押す必要があるので、エジェクタロッド18の前進限位置において、図9に示されるように、拡張ロッド19の前端は、反転テーブル39の前端面s3より前方に置かれる。
可動プラテン11に図示されない位置検出部としてのロッド位置センサが配設され、該ロッド位置センサがエジェクタロッド18の位置を検出し、図示されない制御部は、エジェクタロッド18が後退限位置に到達したかどうかを判断し、エジェクタロッド18が後退限位置に到達したと判断すると、反転テーブル39が回動させられるのを許可する回転許可信号を発生させ、エジェクタロッド18が後退限位置に到達していないと判断すると、前記回転許可信号を発生させないようにしている。
ところが、成形を繰り返し、それに伴って、エジェクタピンによる成形品の突出しを繰り返し行っていると、エジェクタロッド18と拡張ロッド19との締結状態が緩むことがあり、その場合、エジェクタロッド18を後退限位置まで後退させたときに、拡張ロッド19の前端が、反転テーブル39の後端面s1に接触したままになったり、貫通孔22内に進入したままになったりして、反転装置及びエジェクタ装置48に異常が発生しまうことがある。
そして、エジェクタロッド18が後退限位置に到達したと判断されると、反転装置及びエジェクタ装置48に前記異常が発生していても、前記回転許可信号が出力され、反転テーブル39が回動させられてしまう。その結果、拡張ロッド19と反転テーブル39とが干渉し、拡張ロッド19又は反転テーブル39が破損してしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態においては、反転装置の制御を行うために、反転制御装置が配設され、該反転制御装置において、仮に、拡張ロッド19と反転テーブル39とが干渉しても、拡張ロッド19又は反転テーブル39が破損することがないように、反転用モータのトルクが制限されるようになっている。
図1は本発明の実施の形態における制御部のブロック図、図10は本発明の実施の形態における反転制御装置のブロック図である。
図において、51は反転用モータ(M)であり、該反転用モータ51は、図示されないステータ、及び該ステータより径方向内方において回転自在に配設された図示されないロータを備え、前記ステータはU相、V相及びW相の各コイルを備える。そして、該各コイルにU相、V相及びW相の電流IU、IV、IWを供給することによって、反転用モータ51を駆動することができる。前記各コイルに供給される各電流IU、IV、IWのうちの電流IU、IVが電流検出部としての電流センサ52、53によって検出される。なお、本実施の形態においては、反転用モータ51としてサーボモータが使用される。
前記反転用モータ51を駆動するために、駆動源としての交流の電源部54、該電源部54から供給される交流の電流を整流する整流回路55、整流された電流を平滑して直流の電流を発生させるコンデンサC、及び前記直流の電流を受けて各相の電流IU、IV、IWを発生させ、電流IU、IV、IWを反転用モータ51に供給するインバータ56等が配設され、該インバータ56に、6個のスイッチング素子としての図示されないトランジスタが配設される。
また、61はロータの位置で表される磁極位置θを検出するための位置検出部としてのエンコーダであり、該エンコーダ61は、磁極位置θを検出し、制御部57に送る。そして、63はインバータ56を駆動するためのドライブ回路である。
ところで、前記反転テーブル39(図5)を回動させ、第1、第2の位置に置くために、制御部57は、前記反転用モータ51の制御を行い、反転用モータ51の回転速度を表すモータ回転速度NMを制御したり、反転用モータ51のトルクを表すモータトルクTMを制御したりする。
そのために、オペレータは、操作部としての操作パネル58を操作して、反転テーブル39を回動させるときの反転パターンを設定し、メモリ59に記録する。前記反転パターンは、反転テーブル39の回動を開始する反転開始タイミングから反転テーブル39の回動を終了する反転終了タイミングまでの時間と、モータ回転速度NMの目標値を表す目標回転速度としてのモータ目標回転速度NM* との関係から成り、時間とモータ目標回転速度NM* とが対応させられて記録される。
次に、前記構成の反転制御装置の動作について説明する。
まず、前記エンコーダ61から磁極位置θが制御部57に送られると、該制御部57の図示されないテーブル位置検出処理手段は、テーブル位置検出処理を行い、反転テーブル39の位置Stを検出するとともに、制御部57のモータ回転速度検出処理手段としてのモータ回転速度検出部65は、モータ回転速度検出処理を行い、磁極位置θを微分してモータ回転速度NMを検出する。
前記制御部57の図示されないロッド位置判定処理手段は、ロッド位置判定処理を行い、前記位置Stに基づいて前記エジェクタロッド18(図8)が後退限位置に到達したかどうかを判断し、エジェクタロッド18が後退限位置に到達したと判断すると、反転テーブル39が回動させられるのを許可する回転許可信号を発生させる。該回転許可信号が発生させられると、制御部57の図示されない反転処理手段は、反転処理を開始し、反転用モータ51を駆動して反転テーブル39を第1の位置から第2の位置まで回動させる。
そのために、前記反転処理手段のモータ目標トルク設定処理手段としてのモータ目標トルク設定部66は、モータ目標トルク設定処理を行い、前記モータ回転速度NM及びモータ目標回転速度NM* を読み込み、モータ回転速度NMとモータ目標回転速度NM* との回転速度差ΔNMを算出し、該回転速度差ΔNMに基づいて比例積分制御を行うことによってモータトルクTMの目標値を表す目標トルクとしてのモータ目標トルクTM* を算出し、設定する。
また、前記反転処理手段のトルク制限処理手段としてのトルクリミッタ67は、反転処理が開始されるのに伴って、トルク制限処理を開始し、図示されないタイマによる計時を開始し、あらかじめ設定された反転保護時間τ1が経過するまでの区間、モータ目標トルクTM* を制限する。
前記トルクリミッタ67によって制限されたモータ目標トルクTM* は、モータ目標トルクTSとして、前記反転処理手段の電流指令値発生処理手段としての電流指令値発生部68に送られる。該電流指令値発生部68は、電流指令値発生処理を行い、前記モータ目標トルクTSに基づいて電流指令値ids、iqsを算出し、減算器dm、qmに送る。この場合、前記メモリ59に、前記モータ目標トルクTSに対応する電流指令値ids、iqsがあらかじめ設定され、記録される。
一方、前記制御部57は、電流センサ52、53から検出電流iu、ivを読み込み、該検出電流iu、ivに基づいて検出電流iw
iw=−iu−iv
を算出する。続いて、前記反転処理手段の第1の相変換処理手段としての三相二相変換部64は、第1の相変換処理を行い、検出電流iu、iv、iwを、軸座標としてのd−q座標軸上の第1、第2の軸電流としてのd軸電流id及びq軸電流iqに変換し、前記減算器dm、qmに送る。そして、減算器dmは電流指令値idsとd軸電流idとの偏差Δidを、減算器qmは電流指令値iqsとq軸電流iqとの偏差Δiqを前記反転処理手段の電圧指令値算出処理手段としての電圧指令値発生部69に送る。
該電圧指令値発生部69は、電圧指令値算出処理を行い、前記偏差Δid、Δiqが零(0)になるように電圧指令値vds、vqsを算出する。
続いて、前記反転処理手段の第2の相変換処理手段としての二相三相変換部70は、第2の相変換処理を行い、電圧指令値vds、vqsを電圧指令値vus、vvs、vwsに変換し、前記反転処理手段のパルス幅変調信号発生処理手段としてのパルス幅変調信号発生部71は、パルス幅変調信号発生処理を行い、電圧指令値vus、vvs、vwsに対応するパルス幅変調信号Mu、Mv、Mwを発生させ、該パルス幅変調信号Mu、Mv、Mwをドライブ回路63に対して出力する。そして、該ドライブ回路63は前記パルス幅変調信号Mu、Mv、Mwに基づいて駆動信号を発生させ、インバータ56に送る。該インバータ56は前記駆動信号を受けて、各トランジスタをスイッチングし(オン・オフさせ)、電流IU、IV、IWを発生させる。
ところで、前記反転保護時間τ1が経過するまでの区間は、反転保護領域とされ、該反転保護領域においては、モータ目標トルクTM* が比較的小さい反転保護トルクTMm1* 以下になるように制限され、反転保護時間τ1が経過した後の区間は、通常領域とされ、該通常領域においては、モータ目標トルクTM* が通常の最大モータトルクTMm2* 以下になるように制限される。
なお、前記反転保護時間τ1は、反転処理が開始されたときに、仮に、拡張ロッド19が貫通孔22内に進入していた場合に、反転テーブル39の回動が開始されてから拡張ロッド19の外周面が貫通孔22の内周面に当接して前記クリアランスδ(図7)がなくなるまでの時間τδに所定の設定時間が加算されて、時間τδより長く設定される。また、前記反転保護トルクTMm1* は、拡張ロッド19の前端が反転テーブル39の後端面s1に接触した状態において、反転テーブル39が回動しない値に設定される。
すなわち、反転保護トルクTMm1* は、拡張ロッド19の前端が反転テーブル39の後端面s1に接触した状態において、反転テーブル39を回転させるのに必要なモータトルクTMの値をTMJとし、反転装置及びエジェクタ装置48が正常な状態において、反転テーブル39を回転させるのに必要なモータトルクTMの値をTMKとしたとき、
TMK<TMm1* <TMJ
に設定され、値TMJに近い値である方が反転テーブル39を一層高速で回転させることができ、反転効率を高くすることができる。
本実施の形態においては、反転保護領域においてモータ目標トルクTM* を立ち上げる際の変化率ε1は、通常領域においてモータ目標トルクTM* を立ち上げる際の変化率ε2より低くされ、そのために、反転保護領域においてモータトルクTMを立ち上げる際のモータ目標回転速度NM* の変化率η1が通常領域においてモータトルクTMを立ち上げる際のモータ目標回転速度NM* の変化率η2より小さくされる。
そして、前記反転保護領域において、モータ目標トルクTM* が制限されている間に、反転処理手段の異常判定処理手段は、異常判定処理を行い、反転装置及びエジェクタ装置48に異常が発生したかどうかによって所定の停止条件が成立したかどうかを判断し、反転装置及びエジェクタ装置48に異常が発生して停止条件が成立したと判断すると、反転用モータ51の駆動を停止させる。
そのために、前記時間τδが経過した後、反転保護時間がτ1が経過すると、前記異常判定処理手段は、前記位置Stを読み込み、反転保護時間τ1における反転テーブル39が、反転装置及びエジェクタ装置48が正常である場合の適正な位置StNに到達しているかどうかを判断し、反転テーブル39が適正な位置StNに到達していない場合、反転装置及びエジェクタ装置48に異常が発生し、停止条件が成立したと判断し、反転用モータ51を停止させる。
一方、反転テーブル39が適正な位置StNに到達している場合、反転装置及びエジェクタ装置48が正常であり、停止条件が成立しないと判断し、モータ目標トルクTM* の変化率をε2にして反転用モータ51を継続して駆動する。そして、前記反転処理手段は、前記位置Stを読み込み、反転テーブル39が第2の位置に到達したかどうかを判断し、反転テーブル39が第2の位置に到達すると、前記反転処理手段は、反転処理を終了する。
本実施の形態においては、反転保護時間τ1における反転テーブル39が、反転装置及びエジェクタ装置48が正常である場合の適正な位置StNに到達しているかどうかによって停止条件が成立しているかどうかを判断するようになっているが、反転保護時間τ1における回転速度差ΔNMが閾(しきい)値ΔNMthより大きいかどうかによって停止条件が成立しているかどうかを判断したり、検出されたモータ回転速度NMの波形と、反転装置及びエジェクタ装置48が正常である場合のモータ回転速度NMの標準の波形との差に基づいて停止条件が成立しているかどうかを判断したり、算出されたモータ目標回転速度NM* の波形と、反転装置及びエジェクタ装置48が正常である場合のモータ目標回転速度NM* の標準の波形との差に基づいて停止条件が成立しているかどうかを判断したり、モータ目標トルクTM* の波形と、反転装置及びエジェクタ装置48が正常である場合のモータ目標トルクTM* の標準の波形との差に基づいて停止条件が成立しているかどうかを判断したりすることができる。
ところで、第1、第2の位置において、前記反転テーブル39を安定させて保持するために、係止部23(図6)はストッパ24、25に対して押し付けられた状態に置かれるようになっている。そのために、反転テーブル39を第1の位置から第2の位置に向けて回動させる場合、反転テーブル39の回動方向における前記ストッパ25より下流側に反転テーブル39の目標位置が設定され、反転テーブル39を第2の位置から第1の位置に向けて回動させる場合、反転テーブル39の回動方向における前記ストッパ24より下流側に反転テーブル39の目標位置が設定される。したがって、前記反転テーブル39が第1、第2の位置に置かれた状態で、反転用モータ51の駆動は停止させられず、継続される。
次に、前記構成の反転装置及びエジェクタ装置48の動作パターンについて説明する。
図11は本発明の実施の形態における反転装置及びエジェクタ装置が正常であるときの動作パターンの例を示すタイムチャート、図12は本発明の実施の形態における反転装置及びエジェクタ装置が異常であるときの動作パターンの例を示すタイムチャートである。
図において、TMはモータトルク、NMはモータ回転速度、Stは反転テーブル39(図8)の第1の位置を基準としたときの位置であり、拡張ロッド19と反転テーブル39とが干渉せず、反転装置及びエジェクタ装置48が正常である場合に、反転開始タイミングであるタイミングt0で反転用モータ51(図10)の駆動を開始すると、モータ目標トルク設定部66(図1)は、タイミングt0からタイミングt11までの間、モータ目標トルクTM* を緩やかに変化率ε1で大きくし、それに伴って、図11に示されるように、モータトルクTMは緩やかに大きくなり、モータ回転速度NMは緩やかに所定の変化率η1で高くなる。
そして、タイミングt11でトルクリミッタ67がモータ目標トルクTM* を制限して反転保護トルクTMm1* にすると、モータトルクTMはモータ目標トルクTM* に追随して一定の値TMm1を採り、その間、前記モータ回転速度NMは前記変化率η1で高くなる。
続いて、タイミングt12で反転保護時間τ1が経過し、位置Stが適正な位置StNに到達しているかどうかを判断し、到達していると、トルクリミッタ67は、モータ目標トルクTM* を前記変化率ε2で大きくし、それに伴って、モータトルクTMは急激に大きくなり、モータ回転速度NMは前記変化率η2で高くなる。
その後、モータ回転速度NMがある程度高くなると、モータトルクTMは逆に小さくなり、タイミングt13でモータ回転速度NMが値NMtになると、反転用モータ51は等速回転させられ、モータトルクTMは極めて小さい値TMkになる。
これに対して、エジェクタロッド18が後退限位置に置かれたときに、拡張ロッド19の前端が反転テーブル39の後端面s1に接触したままになった場合、タイミングt0で反転用モータ51の駆動を開始すると、モータ目標トルク設定部66は、図12に示されるように、タイミングt0からタイミングt21までの間、モータ目標トルクTM* を緩やかに変化率ε1で大きくし、それに伴って、モータトルクTMは緩やかに大きくなり、モータ回転速度NMは緩やかに所定の変化率η1で高くなる。
続いて、タイミングt22で時間τδが経過し、反転テーブル39の位置Stがクリアランスδがなくなる位置St1に到達すると、拡張ロッド19の前端が反転テーブル39の後端面s1に接触し、擦り始めようとするが、モータ目標トルクTM* が制限されて反転保護トルクTMm1* にされ、それに伴って、モータトルクTMはモータ目標トルクTM* に追随して一定の値TMm1を採るようになるが、拡張ロッド19と反転テーブル39との間の摩擦力によって反転テーブル39は停止させられ、モータ回転速度NMは急激に零になる。
そして、タイミングt23で、反転保護時間τ1が経過すると、前記異常判定処理手段は、反転テーブル39が適正な位置StNに到達しているかどうかを判断し、到達していないと、反転装置及びエジェクタ装置48に異常が発生したと判断して、反転用モータ51の駆動を停止させる。
この場合、拡張ロッド19の前端が反転テーブル39の後端面s1に接触すると、反転テーブル39が停止させられるので、反転テーブル39に傷が付くことがなく、反転テーブル39が破損するのを防止することができる。
また、エジェクタロッド18が後退限位置に置かれたときに、拡張ロッド19の前端が反転テーブル39の貫通孔22内に進入したままになった場合も同様に、タイミングt0で反転用モータ51の駆動を開始すると、トルクリミッタ67は、タイミングt0からタイミングt21までの間、モータ目標トルクTM* を緩やかに変化率ε1で大きくし、それに伴って、モータトルクTMは緩やかに大きくなり、モータ回転速度NMは緩やかに所定の変化率η1で高くなる。
続いて、タイミングt22で時間τδが経過し、反転テーブル39の位置Stがクリアランスδがなくなる位置St1に到達すると、拡張ロッド19の前端が反転テーブル39の貫通孔22内に進入したままになっているので、貫通孔22の内周面に当たり、反転テーブル39は直ちに停止させられ、モータ回転速度NMは急激に零になる。そして、タイミングt23で、反転保護時間τ1が経過すると、前記異常判定処理手段は、反転テーブル39が適正な位置StNに到達しているかどうかを判断し、到達していないと、反転装置及びエジェクタ装置48に異常が発生したと判断し、反転用モータ51の駆動を停止させる。
この場合、拡張ロッド19の前端が貫通孔22の内周面に当たると、反転テーブル39が直ちに停止させられるので、拡張ロッド19が変形することがなく、拡張ロッド19が破損するのを防止することができる。
ところで、成形品の種類が変更になったり、金型装置41が摩耗したりしたときに、固定金型35及び金型本体38が交換されることがある。この場合、反転テーブル39に取り付けられた一対の金型本体38のうちの、一方が取り外されると、可動金型37の重量バランスが崩れ、反転テーブル39を所定の位置に保持するのが困難になってしまう。
そこで、金型装置41の交換時に、操作者が操作パネル58を操作して保守モードを設定すると、制御部57の図示されない保守モード設定処理手段は、保守モード設定処理を行い、前記モータ目標トルクTM* を最大モータトルクTMm2* と等しくするか、又はその近傍の値にする。したがって、前記反転テーブル39を第1、第2の位置に保持するのが容易になる。なお、前記保守モード設定処理手段は、モータ目標回転速度NM* を前記値NMtより低い値にする。
そして、反転テーブル39に一対の金型本体38がいずれも取り付けられたままで、金型装置41の保守を行う場合には、可動金型37の重量バランスが崩れることはないので、前記モータ目標トルクTM* を最大モータトルクTMm2* より低い値にすることができる。また、この場合も、前記保守モード設定処理手段は、モータ目標回転速度NM* を前記値NMtより低い値にする。
本実施の形態においては、拡張ロッド19がねじ込みによってエジェクタロッド18に取り付けられるようになっているが、各種の固定方法によって拡張ロッド19をエジェクタロッド18に取り付けることができる。
また、本実施の形態においては、エジェクタロッド18に拡張ロッド19が取り付けられるようになっているが、本発明を拡張ロッド19が取り付けられていないエジェクタロッド18に適用することができる。その場合、異常が発生する原因として、ロッド位置センサが何らかの理由で故障し、エジェクタロッド18の位置を誤検出し、かつ、エジェクタロッド18が何らかの理由によって反転テーブル39内から退避できない状態になっている場合が想定される。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態における制御部のブロック図である。 従来の反転装置及びエジェクタ装置が正常であるときの動作パターンの例を示すタイムチャートである。 従来の反転装置及びエジェクタ装置に異常が発生したときの動作パターンの第1の例を示すタイムチャートである。 従来の反転装置及びエジェクタ装置に異常が発生したときの動作パターンの第2の例を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態における射出成形機の概略図である。 図5のX−X断面図である。 本発明の実施の形態における拡張ロッドの配設状態を示す図である。 図6の第1のY−Y断面図である。 図6の第2のY−Y断面図である。 本発明の実施の形態における反転制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態における反転装置及びエジェクタ装置が正常であるときの動作パターンの例を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態における反転装置及びエジェクタ装置が異常であるときの動作パターンの例を示すタイムチャートである。
符号の説明
11 可動プラテン
18 エジェクタロッド
19 拡張ロッド
38 金型本体
39 反転テーブル
51 反転用モータ
57 制御部
67 トルクリミッタ

Claims (10)

  1. (a)プラテンと、
    (b)該プラテンに反転自在に取り付けられた反転テーブルと、
    (c)該反転テーブルに取り付けられた金型本体と、
    (d)該金型本体より後方で進退自在に配設された突出し部材と、
    (e)前記金型本体内において進退自在に配設され、前記突出し部材の進退に伴って進退させられるエジェクタピンと、
    (f)前記反転テーブルを回動させるための反転用の駆動部と、
    (g)該駆動部の駆動が開始されてから反転保護時間が経過するまでの間、目標トルクを制限するトルク制限処理手段とを有することを特徴とする成形機。
  2. 前記反転保護時間が経過するまでの反転保護領域において異常を判定する異常判定処理手段を有する請求項1に記載の成形機。
  3. 前記異常判定処理手段は、所定の停止条件が成立すると、前記駆動部を停止させ、所定の停止条件が成立しないと、目標トルクの制限を解除し、前記駆動部を継続して駆動する請求項2に記載の成形機。
  4. 前記停止条件が成立したかどうかは、前記反転保護領域において前記反転テーブルが適正な位置又は回転速度に到達しているかどうかによって判断される請求項3に記載の成形機。
  5. 前記停止条件が成立したかどうかは、前記反転保護領域において前記反転テーブルを回動させるための反転用モータの目標回転速度の波形又は目標トルクの波形と、標準の波形との差に基づいて判断される請求項3に記載の成形機。
  6. プラテン、該プラテンに反転自在に取り付けられた反転テーブル、該反転テーブルに取り付けられた金型本体、該金型本体より後方で進退自在に配設された突出し部材、前記金型本体内において進退自在に配設され、前記突出し部材の進退に伴って進退させられるエジェクタピン、及び前記反転テーブルを回動させるための反転用の駆動部を有する成形機の成型方法において、
    (a)前記突出し部材を後退限位置まで後退させ、
    (b)前記駆動部を駆動して反転テーブルを回動させるとともに、
    (c)前記駆動部の駆動が開始されてから反転保護時間が経過するまでの間、駆動部の目標トルクを制限することを特徴とする成形方法。
  7. 前記反転保護時間が経過するまでの反転保護領域において反転装置又はエジェクタ装置の異常を判定する請求項6に記載の成形方法。
  8. 所定の停止条件が成立すると、前記駆動部を停止させ、所定の停止条件が成立しないと、目標トルクの制限を解除し、前記駆動部を継続して駆動する請求項7に記載の成形方法。
  9. 前記停止条件が成立したかどうかは、前記反転保護領域において前記反転テーブルが適正な位置又は回転速度に到達しているかどうかによって判断される請求項8に記載の成形方法。
  10. 前記停止条件が成立したかどうかは、前記反転保護領域において前記反転テーブルを回動させるための反転用モータの目標回転速度の波形又は目標トルクの波形と、標準の波形との差に基づいて判断される請求項8に記載の成形方法。
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