JP4232862B2 - 雑音除去方法及び雑音除去装置 - Google Patents

雑音除去方法及び雑音除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4232862B2
JP4232862B2 JP2001343667A JP2001343667A JP4232862B2 JP 4232862 B2 JP4232862 B2 JP 4232862B2 JP 2001343667 A JP2001343667 A JP 2001343667A JP 2001343667 A JP2001343667 A JP 2001343667A JP 4232862 B2 JP4232862 B2 JP 4232862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
stereo
noise
subband
difference signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001343667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002171182A (ja
JP2002171182A5 (ja
Inventor
ビルトゥハーゲン、イエンス
Original Assignee
ソニー インターナショナル (ヨーロッパ) ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソニー インターナショナル (ヨーロッパ) ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical ソニー インターナショナル (ヨーロッパ) ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JP2002171182A publication Critical patent/JP2002171182A/ja
Publication of JP2002171182A5 publication Critical patent/JP2002171182A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4232862B2 publication Critical patent/JP4232862B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/1646Circuits adapted for the reception of stereophonic signals
    • H04B1/1661Reduction of noise by manipulation of the baseband composite stereophonic signal or the decoded left and right channels
    • H04B1/1669Reduction of noise by manipulation of the baseband composite stereophonic signal or the decoded left and right channels of the demodulated composite stereo signal
    • H04B1/1676Reduction of noise by manipulation of the baseband composite stereophonic signal or the decoded left and right channels of the demodulated composite stereo signal of the sum or difference signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H40/00Arrangements specially adapted for receiving broadcast information
    • H04H40/18Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving
    • H04H40/27Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53 - H04H20/95
    • H04H40/36Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53 - H04H20/95 specially adapted for stereophonic broadcast receiving
    • H04H40/45Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53 - H04H20/95 specially adapted for stereophonic broadcast receiving for FM stereophonic broadcast systems receiving
    • H04H40/72Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53 - H04H20/95 specially adapted for stereophonic broadcast receiving for FM stereophonic broadcast systems receiving for noise suppression

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Stereo-Broadcasting Methods (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステレオ信号の雑音を除去する雑音除去方法及びこの雑音除去方法に基づいて動作する雑音除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周波数変調(frequency modulation:以下、FMという。)放送は、現在、世界で最も重要な放送方式である。長年に亘るアナログ放送受信機の開発の結果、現在は非常に高性能な受信機が市販されている。新たな技術により、FM放送信号の受信のための新たなアルゴリズムを使用することができるようになっている。特に、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor:以下、DSPという。)の処理能力が高まり、製造コストが低下したため、FM及び振幅変調(amplitude modulation:以下、AMという。)等のアナログ放送信号をデジタル的に処理できるようになっている。アナログ放送方式においてデジタル信号処理を導入することには、様々な利点がある。例えば、各機能を1つの集積回路(integrated circuit:以下、ICという。)に集積することにより、受信機のサイズを縮小することができ、また、デジタルラジオモンデアル(Digital Radio Mondiale:DRM)やデジタルオーディオ放送(Digital Audio Broadcasting:DAB)等のデジタル放送方式を同じ大規模集積回路(large scale integrationcircuit:以下、LSIという。)に集積することもできるようになっている
【0003】
FM放送においては、多重信号(multiplex signal)が周波数変調される。多重信号のスペクトルを図4に示す。多重信号は、和信号(sum signal)と、振幅変調され、搬送波が抑圧された差信号(difference signal)からなる。和信号は、左+右(L+R)のオーディオ信号情報を含み、差信号は、左−右(L−R)のオーディオ信号情報を含んでいる。振幅変調差信号を復調するために、多重信号にはパイロット搬送波が重畳されている。
【0004】
携帯型FM受信機では、受信状態が頻繁に悪化する。現在のFM受信機は、電界強度(field strength)及びマルチパス検出に基づき、約19dBの信号対雑音比(signal to noise ratio:以下、SN比という。)を得るために、ステレオ受信からモノラル受信に切り換える機能を有している。このような雑音除去法は、周波数復調器の出力雑音パワースペクトル密度(frequency demodulator output noise power spectral density)が周波数の2乗に比例して高くなり、すなわち、モノラル信号はステレオ和信号に等しい周波数帯域で伝送されるが、ステレオ差信号はより高い周波数帯域で伝送され、モノラル信号に含まれる雑音はステレオ差信号の雑音よりも少ないという事実に基づいている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ステレオ信号からモノラル信号への切換は、ユーザに違和感を与えるため、多くの携帯型FM受信機は、ステレオからモノラルへの移行をスライド方式で切り換える機能を有している。このようなステレオからモノラルへのスライド方式の切換は、例えば、ドイツ特許公報DE4400865C2号に開示されている。この文献に基づく技術では、ステレオのチャンネルセパレーション(channel separation)は、番組の種類に関する情報及び信号内の雑音レベル及び/又は周波数変調RF信号の電界強度に応じて、連続的に低下する。さらに、米国特許公報US5253299号及び欧州特許公開公報0955732A1号には、ステレオ差信号を幾つかのサブバンドに分割し、各サブバンド毎に独立して、ステレオ信号とモノラル信号の混合、すなわちステレオ差信号の相対的な低減が行われることが記載されている。このように周波数を選択してステレオ信号とモノラル信号を混合することにより、特にRF信号が振幅が小さく受信された場合に、FM受信機のSN比及びチャンネルセパレーションが向上する。しかしながら、上述の方式は、いずれも主に受信状態に応じてステレオ信号とモノラル信号を混合することにより雑音を低減するものであり、この結果、多くの場合、チャンネルセパレーションが不必要に低下してしまう。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、チャンネルセパレーションを不必要に低下させることなく、雑音を低減することのできる雑音除去方法及び雑音除去装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る雑音除去方法は、ステレオ和信号及びステレオ差信号を有するステレオ信号の雑音を除去する雑音除去方法において、人間の聴覚系のマスキング効果に基づいて、周波数選択的にステレオ信号とモノラル信号の混合を行う混合ステップを有する。そして、この混合の際に、パラメータとして、ステレオ信号に含まれる雑音成分をプローブ信号として使用し、ステレオ信号の信号成分をマスク信号として使用し、ステレオ差信号を、所定の帯域幅によって複数のサブバンドに分割し、ステレオ差信号のサブバンドの信号成分のマスキング閾値以上の雑音成分を有するステレオ差信号のサブバンドのみを減衰して、ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分がそれぞれのマスキングの閾値未満となるようにする。
【0008】
また、上述の目的を達成するために、本発明に係る雑音除去装置は、ステレオ和信号及びステレオ差信号を有するステレオ信号の雑音を除去する雑音除去装置において、ステレオ差信号を複数のサブバンドに分割する第1のフィルタバンクと、ステレオ差信号のサブバンドの信号成分のマスキング閾値以上の雑音成分を有するステレオ差信号のサブバンドのみを減衰して、ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分がそれぞれのマスキングの閾値未満となるようにする複数の減衰器と、人間の聴覚系のマスキング効果に基づいて、周波数選択的にステレオ信号とモノラル信号の混合を行う雑音低減器とを備える。そして、雑音低減器は、混合の際、パラメータとして、ステレオ信号に含まれる雑音成分をプローブ信号として使用し、ステレオ信号の信号成分をマスク信号として使用する。
【0009】
本発明によれば、オーディオ信号における雑音が人間に聞こえない程度に抑制される。すなわち、本発明は、ステレオ信号の雑音除去において音響心理的モデルを利用する。本発明では、人間の聴覚のマスクキング効果を利用し、可聴雑音を低減するとともに、所定の電界強度における左右のチャンネルセパレーションを高める。本発明が利用するマスキング効果とは、絶対的な静寂な環境では聞こえるプローブ信号が、他の信号、すなわちマスキング音(masker)の存在により聞こえなくなる現象である。マスキング音は、より弱い他の(プローブ)信号をマスキングし、この信号は、マスキング閾値を下回る限り聞こえることはないため、本発明では、このマスキング音を周波数選択的なステレオ及びモノラル信号の混合処理におけるパラメータとして用いる。
【0010】
図3は、40dB、60dB、80dBの音圧レベル(sound pressure level:SPL)を有する250Hz、1kHz、4kHzの狭帯域雑音マスキング音(narrow band noise maskers)用のマスキング閾値を示すグラフである。破線は、80dBのSPLを有するマスキング音のマスキングの絶対閾値を示している。
【0011】
本発明では、例えば、ステレオ信号に含まれる雑音をプローブ信号として使用し、ステレオ信号のオーディオ成分をマスク信号又はマスキング音として使用する。
【0012】
さらに、本発明では、周波数選択性は、例えば、オーディオ信号を複数のサブバンドに分割することにより実現される。サブバンドの数及び帯域幅は、例えば人間の聴覚の特性に基づいて決定してもよい。
【0013】
このように、本発明は、人間の耳が所謂臨界帯域(critical bandwidth)と呼ばれる所定の帯域の音を1つの音の強さとして捉えるという特性を利用する。臨界帯域外の音は、臨界帯域のマスキング閾値に貢献しない。可聴音の範囲は、少なくとも24個の臨界帯域に分割することができる。したがって、本発明では、ステレオ差信号を少なくとも24のサブバンド信号に分割してステレオ差信号の雑音除去を行うことが望ましい。
【0014】
さらに、本発明では、雑音成分がステレオ差信号における対応するオーディオ信号のサブバンドのマスキング閾値より大きいステレオ差信号のサブバンドのみを減衰して、ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分が各マスキングの閾値未満としてもよい。ステレオ差信号は、両側波帯変調され、この結果、同相成分は理想的には信号+雑音を含み、直交成分は雑音のみを含む。実際の実施例では、変調差信号の同相成分から差信号の直交成分へのクロストーク(crosstalk)が最も可能性が高い。換言すれば、同相成分は、信号+雑音を含み、直交成分は、雑音+僅かな信号を含んでいる。しかしながら、変調差信号の同相成分及び直交成分は、ステレオ差信号において、信号及び雑音パワーを正しく表している。したがって、人間の聴覚系のマスキング効果に基づく周波数選択的なステレオ及びモノラル混合処理は、音響心理的モデル及びオーディオ信号における信号及び雑音パワーの情報に基づくステレオ及びモノラル混合処理と言い換えることもできる。上述のように、本発明に基づくステレオ及びモノラル混合処理は、ステレオ差信号がステレオ和信号に対して加算又は減算される前に、ステレオ差信号の雑音を除去することにより実現される。
【0015】
本発明によれば、各サブバンドの減衰係数は、ステレオ差信号のサブバンドに対応するオーディオ信号のサブバンドの信号成分をステレオ差信号の雑音成分により除算することにより決定してもよい。
【0016】
また、本発明では、ステレオ差信号の各サブバンドの雑音パワーを算出し、オーディオ信号の各サブバンドの信号パワーと比較してもよい。マスキングの絶対閾値より大きい雑音パワーを有するステレオ差信号のサブバンドは、減衰される。減衰器は、雑音パワーをマスキングの絶対閾値と略同レベルに減衰する。
【0017】
さらに、各サブバンドの減衰係数からそれぞれ影響係数を減算し、減衰の演算に対するオーディオ信号内の雑音の影響を低減してもよい。減衰係数の値は、01の間の値に制限してもよい。受信状態が非常に悪い場合、減衰係数の値を1より小さく制限することにより、ステレオ効果の変調の効果が低下される。すなわち、この制限は、受信状態及び/又は減衰係数の変化の速度に応じて決定される。
【0018】
また、差信号のサブバンドの雑音成分は、その乗平均平方根(root mean square:rms)雑音パワーに基づいて決定してもよい。さらに、ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分は、それぞれ対応するマスキングの絶対閾値、又は、例えば受信周波数変調信号の電界強度、出力音量、背景雑音レベル、オーディオ信号の信号振幅パワー、ステレオ信号が再生されている乗り物の速度及び/又は対応するサブバンドの差信号の信号対雑音比等の受信状態に基づいて重み付けすることにより決定してもよい。音声プログラム(spoken programs)における歪みは、ステレオ差信号における信号パワーと雑音パワー(変調差信号の同相成分及び直交成分)の比に基づいてサブバンドの雑音パワーを重み付けすることにより低減することができる。
【0019】
ステレオ差信号のサブバンドに対応するオーディオ成分は、ステレオ差信号の同相成分の各サブバンド信号の乗及びステレオ和信号の各サブバンド信号の乗の総和の平均の平方根を抽出して決定されたオーディオ信号パワーに基づいて決定してもよい。また、ステレオ差信号の同相成分のサブバンド信号の乗は、例えば以下に説明するように、受信状態に基づく重み係数により重み付けしてもよい。
【0020】
例えば0から1の範囲の値をとる重み係数による重み付けは、SN比が低いオーディオ信号のrmsの算出における誤差を回避するために実行される。上述のように、ステレオ和信号においては、ステレオ差信号に比べて、雑音パワーが非常に低い。さらに、通常、ステレオ和信号の信号パワーは、ステレオ差信号における信号パワーよりも大きい。オーディオ信号パワーは、以下のように算出することができる。
ステレオ和信号:l+rステレオ差信号:l−r各サブバンドについて、以下の式が成り立つ。
(l+r)+(l−r)=2(l+r
ステレオ差信号を1より小さい重み係数で重み付けすることにより、算出される信号パワーに対するステレオ差信号の雑音歪みの影響を低減することができる。しかしながら、このような重み係数により、信号パワーの算出に誤差が生じる。そこで、差信号からの雑音パワーの影響と、差信号の信号パワーとの妥協点を見出す必要がある。可能な解決策としては、受信周波数変調信号の電界強度、マルチパス、和/差信号の信号振幅パワー、オーディオ信号の信号振幅パワー、ステレオ信号が再生されている乗り物の速度、及び/又は背景雑音レベル等の単独の要素又はこれらの組合せに応じて変化する可変重み係数を使用する手法がある。
【0021】
rmsフィルタリングされた制御信号により、より良好なオーディオ信号が得られるため、信号及び雑音のrms信号をそれぞれ算出してもよい。また、人間の聴覚は音量を対数的に認識するため、コンパンダとしては、rms検出器が最適である。
【0022】
また、本発明では、コンピュータ又はデジタル信号処理装置により実行されて、上述の雑音除去方法の各ステップを実行するコンピュータプログラムを提供してもよい
【0023】
また、上述の目的を達成するために、本発明に係る雑音除去装置は、本発明に基づく雑音除去方法を実現する回路を備える。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る雑音除去方法及び雑音除去装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
本発明に基づいて、音響心理的誘因(psychoacoustically motivated)によりステレオ信号とモノラル信号の混合を行うFM放送用デジタル受信機の構成を図1に示す。このデジタル受信機は、図1に示すように、受信RF信号を中間周波数信号やベースバンド信号にダウンコンバートするフロントエンド回路14と、ダウンコンバートされたステレオ放送信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル(analogue to digital:以下、A/Dという。)変換及びIQ生成器15と、ステレオ放送信号を復調するFM復調器16とを備える。
【0026】
そして、受信されたステレオ放送信号は、フロントエンド回路14で増幅及びダウンコンバートされ、A/D変換及びIQ生成器15でデジタル信号に変換された後、FM復調器16に供給される。FM復調器16は、図4に示すようなスペクトルを有するステレオ多重信号を出力する。このステレオ多重信号は、ローパスフィルタ(以下、LPFという。)20に供給され、LPF20は、ステレオ和信号、すなわち信号l+rをマトリクス回路21に供給する。マトリクス回路21には、フィルタリングされたステレオ差信号diffも供給されており、マトリクス回路21は、左チャンネルの信号l及び右チャンネルの信号rを出力する。
【0027】
FM復調器16から出力されたステレオ多重信号は、デジタル位相ロックループ(digital phase locked loop circuit:以下、DPLLという。)17にも供給され、DPLL17は、38kHzのサブキャリアと同相のI信号を第2のミキサ18に供給する。第2のミキサ18には、ステレオ多重信号も供給されており、第2のミキサ18は、振幅変調されたステレオ多重信号を復調し、復調された信号は、第2のLPF19によりフィルタリングされ、これにより、ステレオ差信号l−rが得られる。
【0028】
DPLL17は、さらに38kHzのサブキャリアに直交したQ信号を第1のミキサ6に供給する。第1のミキサ6には、ステレオ多重信号も供給されており、第1のミキサ6から出力信号は、第1のLPF7でフィルタリングされ、これにより、ステレオ差信号の直交成分が得られる。
【0029】
ステレオ和信号l+r、ステレオ差信号l−r及びステレオ差信号の直交成分は、信号及び雑音パワーの算出のためにサブバンドフィルタリングされる。人間の聴覚の臨界帯域(critical bandwidth)に等しい帯域を有する複数のフィルタを用いたサブバンドフィルタリングについては、図2を用いて、後に詳細に説明する。もちろん、フィルタバンクをこの他の構成により実現してもよい。
【0030】
人間の聴覚に基づいてステレオ差信号l−rをフィルタリングする第1のフィルタバンク1のN+1個の出力信号は、それぞれN+1個の第1の乗算器2〜2に供給される。第1の乗算器2〜2は、ステレオ差信号1−rの各サブバンド信号を、対応する制御信号C〜Cにより重み付けする。重み付けされた各サブバンド信号は、第1の加算器3に供給され、第1の加算器3は、このステレオ差信号の重み付けされたサブバンド信号を全て加算し、周波数選択重み付けステレオ差信号(frequency selective weighted stereo difference signal)diffを生成し、このステレオ差信号diffをマトリクス回路21に供給する。
【0031】
以下、制御信号C〜Cについて、N+1個のサブバンド信号のうち、インデックス0が付された第1のサブバンド信号をフィルタリングするために使用される制御信号Cを例として説明する。
【0032】
まず、オーディオ信号及び雑音のサブバンド信号のそれぞれの乗平均値の平方根(root-mean-square:以下、rmsという。)を算出する。各rms信号を算出するためのフィルタは、例えばアタック、ホールド及びリリースの時定数が可変の非線形フィルタであり、基本的には、乗ユニット(squaring unit)と、その後段に設けられたLPFと、LPFによりフィルタリングされた信号の平方根を算出するユニットとから構成される。
【0033】
サブバンド雑音のrms信号は、第1のrmsフィルタ9において、ステレオ差信号の直交成分を、すなわち第1のフィルタバンク1に対応するサブバンドに分割する、第1のフィルタバンク1により生成されるサブバンドに対応する第2のフィルタバンク8の出力信号をrmsフィルタリングすることにより得られる。各サブバンドの絶対閾値(absolute threshold)を考慮するために、サブバンド雑音のrms信号は、それぞれの第2の乗算器10において、変数Mが乗算される。上述のように、この変数Mは、それぞれ受信状態及び/又は上述したステレオ差信号の信号及び雑音パワーに基づいて決定することができる。
【0034】
対応するオーディオサブバンド信号のrmsは、それぞれの第2のフィルタ12において、第1のフィルタバンク1の対応する出力信号、すなわちインデックス0を有するサブバンドに対応するオーディオ信号を乗し、ステレオ差信号l−rを分割する第1のフィルタバンク1と同様の手法でステレオ和信号l+rを分割する第3のフィルタバンク11の対応する出力信号を乗し、これら第1及び第3のフィルタバンク1,11の対応する出力信号を加算し、加算により得られた信号をLPFによりフィルタリングし、ローパスフィルタリングされた信号の平方根を求めることにより得られる。SN比が低いオーディオサブバンド信号のrmsを算出する演算における誤差を回避するために、サブバンド差信号のrmsは、上述のように受信状態に応じて決定される変数0≦W≦1が、この場合、変数0≦W≦1を有するそれぞれの乗算器13により乗算される。
【0035】
オーディオ信号のrmsは、それぞれの除算器4において、それぞれ対応する雑音のrmsにより除算され、この結果から補正係数(correction factor、影響係数ともいう。)Kを減算することにより対応するサブバンド差信号の減衰(減衰係数、制御信号ともいう。)が算出される。減衰Cは、信号パワーにおける雑音の影響を低減する制御信号として使用される。上述のように、制御信号Cの値は、0から1の範囲をとる。受信状態が劣悪な場合、1より小さい制御信号による制限により、ステレオ効果の変調の効果が低下される。したがって、この制限は、上述のように、受信状態及び/又はステレオ差信号における雑音のパワーに応じて行う必要がある。
【0036】
なお、図面を明瞭にするため、図1には、フィルタグループの遅延を等価にするための遅延素子を示していない。
【0037】
あるサブバンドから隣接するサブバンドへの遷移領域に存在する極めて狭い帯域のオーディオ信号に対する誤動作を回避するために、第3のフィルタバンク11のサブバンド帯域幅は、第1及び第2のフィルタバンク1,8のサブバンド帯域幅より若干広くするとよい。
【0038】
図2は、第1のフィルタバンク1、第2のフィルタバンク8及び/又は第3のフィルタバンク11のいずれかを実現するハイブリッドフィルタバンクの具体的に構成を示すブロック図である。
【0039】
ステレオ差信号l−rの帯域分割のための不均等なフィルタバンク(non-uniform filter bank)は、線形位相(linear phase)及び完全再構築(perfect reconstructing)フィルタバンクである必要がある。演算負荷を低減するために、フィルタバンクは、サンプリングレートが落とされたサブバンドフィルタ信号により、分析及び合成フィルタバンクに分割する必要がある。サブバンド信号の減衰によりエリアジングが生じることを防止するために、サブバンド信号は、限界点以上でサンプリングされる。
【0040】
完全再構築及び線形位相フィルタバンクは、例えば1995年ウィリー・アンド・サンズ(Whiley & Sons)発行、エヌ・ジェイ・フリッジ(N.J.Fliege)著「マルチレートデジタル信号処理(Multirate Digital Signal Processing)」に開示されている。しかしながら、ここで提案されている多重相補フィルタバンク(multicomplementary filter bank)の周波数分解能は低く、人間の聴覚の要求を満たすことができない。
【0041】
図2は、1983年、プレンティス−ホール(Prentice-Hall)発行、アール・イー・クロチエール(R.E.Crochiere)及びエル・アール・ラビナ(L.R.Rabiner)著、「マルチレートデジタル信号処理(Multirate Digital Signal Procesing)」に開示されているような2つの補間DFTフィルタバンク(interpolatedDFT filter banks)を有する相補フィルタの組合せにより25チャンネルのハイブリッドフィルタバンクを構成した具体例を示す図である。このフィルタバンクは、人間の聴覚音響心理的モデルに良好に適合する。もちろん、上述のように、上述の要求を満たすこの他のフィルタバンクを用いてもよい。
【0042】
以上のように、本発明によれば、音響心理的モデルに基づいて最適化されたステレオ信号とモノラル信号の混合を実現できる雑音除去方法及び雑音除去装置が提供される。この技術は、特に携帯型受信機の能力の向上に貢献する。
【0043】
この雑音除去方法及び雑音除去装置は、受信状態から独立して、高い信頼度で動作する。フェージング及びマルチパスにより生じる歪みも確実に検出される。この雑音除去方法及び雑音除去装置は、低い伝送品質及び/又は狭い中間周波数フィルタリングにより生じる38kHzサブキャリアの同相成分と直交成分のクロストーク(crosstalk)の影響を受けない。
【0044】
以上の説明でも明らかなように、本発明では、オーディオ信号における雑音が人間に聞こえない程度に抑制される。すなわち、本発明は、ステレオ信号の雑音除去において音響心理的モデルを利用する。本発明では、人間の聴覚のマスクキング効果を利用し、可聴雑音を低減するとともに、所定の電界強度における左右のチャンネルセパレーションを高める。本発明が利用するマスキング効果とは、絶対的な静寂な環境では聞こえるプローブ信号が、他の信号、すなわちマスキング音(masker)の存在により聞こえなくなる現象である。マスキング音は、より弱い他の(プローブ)信号をマスキングし、この信号は、マスキング閾値を下回る限り聞こえることはないため、本発明では、このマスキング音を周波数選択的なステレオ及びモノラル信号の混合処理におけるパラメータとして用いる。
【0045】
図3は、40dB、60dB、80dBの音圧レベル(sound pressure level:SPL)に対する250Hz、1kHz、4kHzの狭帯域雑音マスキング音(narrow band noise maskers)用のマスキング閾値を示すグラフである。破線は、80dBのSPLを有するマスキング音のマスキングの絶対閾値を示している。本発明では、例えば、ステレオ信号に含まれる雑音をプローブ信号として使用し、ステレオ信号のオーディオ成分をマスク信号又はマスキング音として使用する。さらに、本発明では、周波数選択性は、例えば、オーディオ信号を複数のサブバンドに分割することにより実現する。サブバンドの数及び帯域幅は、例えば人間の聴覚の特性に基づいて決定してもよい。
【0046】
このように、本発明は、人間の耳が所謂臨界帯域(critical bandwidth)と呼ばれる所定の帯域の音を1つの音の強さとして捉えるという特性を利用する。臨界帯域外の音は、臨界帯域のマスキング閾値に貢献しない。可聴音の範囲は、少なくとも24個の臨界帯域に分割できる。したがって、本発明では、差信号を少なくとも24のサブバンド信号に分割して差信号の雑音除去を行うことが望ましい。
【0047】
さらに、本発明では、雑音成分がステレオ差信号における対応するオーディオ信号のサブバンドのマスキング閾値より大きいステレオ差信号の全てのサブバンドを減衰して、ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分が各マスキングの閾値未満としてもよい。ステレオ差信号は、両側波帯変調され、この結果、同相成分は理想的には信号+雑音を含み、直交成分は雑音のみを含む。実際の実施では、変調差信号の同相成分から差信号の直交成分へのクロストーク(crosstalk)が最も可能性が高い。換言すれば、同相成分は、信号+雑音を含み、直交成分は、雑音+僅かな信号を含んでいる。しかしながら、変調差信号の同相成分及び直交成分は、ステレオ差信号において、信号及び雑音パワーを正しく表している。したがって、人間の聴覚系のマスキング効果に基づく周波数選択的なステレオ及びモノラル混合処理は、音響心理的モデル及びオーディオ信号における信号及び雑音パワーの情報に基づくステレオ及びモノラル混合処理と言い換えることもできる。上述のように、本発明に基づく、ステレオ及びモノラル混合処理は、ステレオ差信号がステレオ和信号に対して加算又は減算する前に、ステレオ差信号の雑音を除去することにより実現される。
【0048】
また、本発明では、差信号の各サブバンドの雑音パワーを算出し、オーディオ信号の各サブバンドの信号パワーと比較してもよい。マスキングの絶対閾値より大きい雑音パワーを有する差信号のサブバンドは、減衰される。減衰器は、雑音パワーをマスキングの絶対閾値と略同レベルに減衰する。
【0049】
さらに、各サブバンドの減衰係数からそれぞれ影響係数を減算し、減衰の演算に対するオーディオ信号内の雑音の影響を低減してもよい。減衰係数の値は、01の間の値に制限してもよい。受信状態が非常に悪い場合、減衰係数の値を1より小さく制限することにより、ステレオ効果の変調の効果が低下される。すなわち、この制限は、受信状態及び/又は減衰係数の変化の速度に応じて決定する。
【0050】
また、差信号のサブバンドの雑音成分は、その乗平均平方根(root mean square:rms)雑音パワーに基づいて決定してもよい。さらに、ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分は、それぞれ対応するマスキングの絶対閾値、又は、例えば受信周波数変調信号の電界強度、出力音量、背景雑音レベル、オーディオ信号の信号振幅パワー、ステレオ信号が再生されている乗り物の速度及び/又は対応するサブバンドの差信号の信号対雑音比等の受信状態に基づいて重み付けすることにより決定してもよい。音声プログラム(spoken programs)における歪みは、差信号における信号パワーと雑音パワー(変調差信号の同相成分及び直交成分)の比に基づいてサブバンドの雑音パワーを重み付けすることにより低減することができる。
【0051】
ステレオ差信号のサブバンドに対応するオーディオ成分は、ステレオ差信号の同相成分の各サブバンド信号の乗及びステレオ和信号の各サブバンド信号の乗の総和の平均の平方根を抽出して決定されたオーディオ信号パワーに基づいて決定してもよい。また、ステレオ差信号の同相成分のサブバンド信号の乗は、例えば以下に説明するように、受信状態に基づく重み係数により重み付けしてもよい。例えば、重み係数を0から1の範囲の値をとし、SN比が低いオーディオ信号のrmsの算出における誤差を回避するために、重み付けを行う。上述のように、ステレオ和信号においては、ステレオ差信号に比べて、雑音パワーが非常に低い。さらに、通常、ステレオ和信号の信号パワーは、ステレオ差信号における信号パワーよりも大きい。オーディオ信号パワーは、以下のように算出することができる。
ステレオ和信号:l+rステレオ差信号:l−r各サブバンドについて、以下の式が成り立つ。
(l+r)+(l−r)=2(l+r
ステレオ差信号を1より小さい重み係数で重み付けすることにより、算出される信号パワーに対するステレオ差信号の雑音歪みの影響を低減することができる。しかしながら、このような重み係数により、信号パワーの算出に誤差が生じる。そこで、差信号からの雑音パワーの影響と、差信号の信号パワーとの妥協点を見出す必要がある。可能な解決策としては、受信周波数変調信号の電界強度、マルチパス、和/差信号の信号振幅パワー、オーディオ信号の信号振幅パワー、ステレオ信号が再生されている乗り物の速度、及び/又は背景雑音レベル等の単独の要素又はこれらの組合せに応じて変化する可変重み係数を使用する手法がある。
【0052】
rmsフィルタリングされた制御信号により、より良好なオーディオ信号が得られるため、信号及び雑音のrms信号をそれぞれ算出してもよい。また、人間の聴覚は音量を対数的に認識するため、コンパンダとしては、rms検出器が最適である。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る雑音除去方法は、ステレオ和信号及びステレオ差信号を有するステレオ信号の雑音を除去する雑音除去方法において、人間の聴覚系のマスキング効果に基づいて、周波数選択的にステレオ信号とモノラル信号の混合を行う混合ステップを有する。そして、この混合の際に、パラメータとして、ステレオ信号に含まれる雑音成分をプローブ信号として使用し、ステレオ信号の信号成分をマスク信号として使用し、ステレオ差信号を、所定の帯域幅によって複数のサブバンドに分割し、ステレオ差信号のサブバンドの信号成分のマスキング閾値以上の雑音成分を有するステレオ差信号のサブバンドのみを減衰して、ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分がそれぞれのマスキングの閾値未満となるようにする。これにより、チャンネルセパレーションを不必要に低下させることなく、雑音を低減することができる。
【0054】
また、本発明に係る雑音除去装置は、ステレオ和信号及びステレオ差信号を有するステレオ信号の雑音を除去する雑音除去装置において、ステレオ差信号を複数のサブバンドに分割する第1のフィルタバンクと、ステレオ差信号のサブバンドの信号成分のマスキング閾値以上の雑音成分を有するステレオ差信号のサブバンドのみを減衰して、ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分がそれぞれのマスキングの閾値未満となるようにする複数の減衰器と、人間の聴覚系のマスキング効果に基づいて、周波数選択的にステレオ信号とモノラル信号の混合を行う雑音低減器とを備える。そして、雑音低減器は、混合の際、パラメータとして、ステレオ信号に含まれる雑音成分をプローブ信号として使用し、ステレオ信号の信号成分をマスク信号として使用する。これにより、チャンネルセパレーションを不必要に低下させることなく、雑音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したFM放送受信用のデジタル受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すデジタル受信機において使用されるハイブリッドフィルタバンクの構成を示す図である。
【図3】人間の聴覚における同時マスキングを説明する図である。
【図4】ステレオ多重信号のスペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1 第1のフィルタバンク、2 第1の乗算器、3 第1の加算器、4 除算器、5 加算器、6 第1のミキサ、7 第1のLPF、8 第2のフィルタバンク、10 第2の乗算器、11 第3のフィルタバンク、12 第2のフィルタ、13 乗算器、14 フロントエンド回路、15 A/D変換及びIQ生成器、16 FM復調器、17 デジタルPLL回路、18 第2のミキサ、19 第2のLPF、20 LPF、21 マトリクス回路

Claims (21)

  1. ステレオ和信号及びステレオ差信号を有するステレオ信号の雑音を除去する雑音除去方法において、
    人間の聴覚系のマスキング効果に基づいて、周波数選択的にステレオ信号とモノラル信号の混合を行う混合ステップを有し、
    上記混合の際、パラメータとして、上記ステレオ信号に含まれる雑音成分をプローブ信号として使用し、該ステレオ信号の信号成分をマスク信号として使用し、
    上記ステレオ差信号を、所定の帯域幅によって複数のサブバンドに分割し、
    上記ステレオ差信号のサブバンドの信号成分のマスキング閾値以上の雑音成分を有する該ステレオ差信号のサブバンドのみを減衰して、該ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分がそれぞれのマスキングの閾値未満となるようにすることを特徴とする雑音除去方法。
  2. 上記サブバンドの数を、上記人間の聴覚系の特性に基づいて決定するステップを更に有する請求項1記載の雑音除去方法。
  3. 上記複数のサブバンドの帯域幅を、上記人間の聴覚系の特性に基づいて決定するステップを更に有する請求項1記載の雑音除去方法。
  4. 上記複数のサブバンドの減衰係数を、上記ステレオ差信号のサブバンドに対応する信号成分を該ステレオ差信号の雑音成分によって除算することにより、決定するステップを更に有する請求項1記載の雑音除去方法。
  5. 上記複数のサブバンドの減衰係数を0と1の間の値に制限するステップを更に有する請求項4記載の雑音除去方法。
  6. 上記複数のサブバンドの減衰係数からそれぞれの影響係数を減算して、信号成分における雑音が減衰信号に与える影響を低減するステップを更に有する請求項4記載の雑音除去方法。
  7. 上記ステレオ差信号の直交成分を上記複数のサブバンドにフィルタリングし、該サブバンドを二乗平均平方根フィルタリングすることにより算出される雑音パワーに基づいて、該ステレオ差信号の各サブバンドの雑音成分を決定するステップを更に有する請求項1記載の雑音除去方法。
  8. 上記ステレオ差信号の各雑音パワーを、それぞれに対応するマスキングの閾値、受信周波数変調信号の電界強度、出力音量、背景雑音レベル、オーディオ信号の信号振幅パワー、ステレオ信号が再生されている乗り物の速度及び/又は対応するサブバンドの差信号の信号対雑音比に基づいて重み付けることにより、該ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分を決定するステップを更に有する請求項7記載の雑音除去方法。
  9. 上記ステレオ差信号のサブバンドに対応する信号成分を、受信周波数変調信号の電界強度、出力音量、背景雑音レベル、オーディオ信号の信号振幅パワー、ステレオ信号が再生されている乗り物の速度及び/又は対応するサブバンドの差信号の信号対雑音比に基づいて決定するステップを更に有する請求項1記載の雑音除去方法。
  10. 上記ステレオ差信号の同相成分の二乗されたサブバンド信号を、上記受信周波数変調信号の電波の強さ、出力音量、背景雑音レベル、オーディオ信号の信号振幅パワー、ステレオ信号が再生されている乗り物の速度及び/又は対応するサブバンドの差信号の信号対雑音比に基づく重み係数により重み付けするステップを更に有する請求項9記載の雑音除去方法。
  11. 上記ステレオ差信号を上記複数のサブバンドに分割することにより、周波数選択性を決定するステップを更に有する請求項1記載の雑音除去方法。
  12. ステレオ和信号及びステレオ差信号を有するステレオ信号の雑音を除去する雑音除去装置において、
    上記ステレオ差信号を複数のサブバンドに分割する第1のフィルタバンクと、
    上記ステレオ差信号のサブバンドの信号成分のマスキング閾値以上の雑音成分を有する該ステレオ差信号のサブバンドのみを減衰して、該ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分がそれぞれのマスキングの閾値未満となるようにする複数の減衰器と、
    人間の聴覚系のマスキング効果に基づいて、周波数選択的にステレオ信号とモノラル信号の混合を行う雑音低減器とを備え、
    上記雑音低減器は、上記混合の際、パラメータとして、上記ステレオ信号に含まれる雑音成分をプローブ信号として使用し、該ステレオ信号の信号成分をマスク信号として使用することを特徴とする雑音除去装置。
  13. 上記ステレオ差信号の各サブバンドをそれぞれに対応する制御信号により重み付けする複数の第1の乗算器と、
    上記ステレオ差信号の重み付けされたサブバンドの全てを加算して、周波数選択重み付けステレオ差信号を生成する第1の加算器と、
    上記人間の聴覚系のマスキング効果に基づいて、上記制御信号を周波数選択的に決定する重み係数決定器を更に備え、
    上記重み係数決定器は、上記第1のフィルタバンクを選択することによって得られるサブバンドの数及び帯域幅を、上記人間の聴覚系の特性に基づいて得ることを特徴とする請求項12記載の雑音除去装置。
  14. 上記重み係数決定器は、上記ステレオ差信号の各サブバンドの信号成分と、該ステレオ差信号の各サブバンドの雑音成分との比を算出する除算器を備えることを特徴とする請求項13記載の雑音除去装置。
  15. 上記重み係数決定器は、上記除算器の出力信号からそれぞれの影響係数を減算して上記制御信号を算出することにより、上記信号成分内の雑音が上記制御信号に与える影響を低減させる複数の第2の加算器を備えることを特徴とする請求項14記載の雑音除去装置。
  16. 上記重み係数決定器は、
    上記ステレオ差信号からその直交成分を抽出して、該ステレオ差信号の雑音成分を決定するミキサ及び第1のローパスフィルタと、
    上記第1のフィルタバンクと同じ特性を有し、上記ステレオ差信号の各サブバンドの雑音成分を決定する第2のフィルタバンクとを備えることを特徴とする請求項13記載の雑音除去装置。
  17. 上記重み係数決定器は、上記第2のフィルタバンクからの各出力信号が供給され、上記ステレオ差信号の各サブバンドの雑音成分に対応する各雑音パワーを決定する二乗平均平方根値決定器を備えることを特徴とする請求項16記載の雑音除去装置。
  18. 上記重み係数決定器は、上記ステレオ差信号の各雑音パワーを、それぞれに対応するマスキングの閾値、受信周波数変調信号の電界強度、出力音量、背景雑音レベル、オーディオ信号の信号振幅パワー、ステレオ信号が再生されている乗り物の速度及び/又は対応するサブバンドの差信号の信号対雑音比に基づいて重み付けすることにより、上記ステレオ差信号のサブバンドの雑音成分を決定する複数の第2の乗算器を備えることを特徴とする請求項17記載の雑音除去装置。
  19. 上記重み係数決定器は、上記第1のフィルタバンクと基本的に同じ特性を有し、上記ステレオ差信号の各サブバンドに対応する上記ステレオ和信号の各サブバンドの信号成分を決定する第3のフィルタバンクを備えることを特徴とする請求項14記載の雑音除去装置。
  20. 上記重み係数決定器は、上記第1のフィルタバンク、第3のフィルタバンク、又は第1及び第3のフィルタバンクからの各出力信号が供給され、上記ステレオ信号の各サブバンドの信号成分に対応する信号パワーを決定する複数の第2の二乗平方根決定器を備えることを特徴とする請求項16記載の雑音除去装置。
  21. 上記重み係数決定器は、上記第1のフィルタバンクの各出力信号を、受信周波数変調信号の電界強度、出力音量、背景雑音レベル、オーディオ信号の信号振幅パワー、ステレオ信号が再生されている乗り物の速度及び/又は対応するサブバンドの差信号の信号対雑音比に基づく重み係数により重み付けすることにより、上記ステレオ差信号のサブバンドに対応する信号成分を決定する複数の第3の乗算器を備えることを特徴とする請求項20記載の雑音除去装置。
JP2001343667A 2000-11-08 2001-11-08 雑音除去方法及び雑音除去装置 Expired - Fee Related JP4232862B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP00124466A EP1206043B1 (en) 2000-11-08 2000-11-08 Noise reduction in a stereo receiver
EP00124466.4 2000-11-08

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002171182A JP2002171182A (ja) 2002-06-14
JP2002171182A5 JP2002171182A5 (ja) 2005-06-02
JP4232862B2 true JP4232862B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=8170328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001343667A Expired - Fee Related JP4232862B2 (ja) 2000-11-08 2001-11-08 雑音除去方法及び雑音除去装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US7110549B2 (ja)
EP (1) EP1206043B1 (ja)
JP (1) JP4232862B2 (ja)
DE (1) DE60043585D1 (ja)

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1206043B1 (en) * 2000-11-08 2009-12-23 Sony Deutschland GmbH Noise reduction in a stereo receiver
EP1289156A1 (en) 2001-08-24 2003-03-05 Sony International (Europe) GmbH Noise reduction in a stereo receiver comprising an expander
EP1289155B1 (en) 2001-08-24 2009-04-08 Sony Deutschland GmbH Noise reduction in an FM stereo receiver
DE10224699A1 (de) * 2002-06-04 2003-12-24 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Schaltungsanordnung zum Beeinflussen der Höhenwiedergabe eines Audiosignals
US20040024596A1 (en) * 2002-07-31 2004-02-05 Carney Laurel H. Noise reduction system
DE102005035094A1 (de) * 2005-07-27 2007-02-01 Robert Bosch Gmbh Audiosignal-Wiedergabevorrichtung
US20070047743A1 (en) * 2005-08-26 2007-03-01 Step Communications Corporation, A Nevada Corporation Method and apparatus for improving noise discrimination using enhanced phase difference value
US20070047742A1 (en) * 2005-08-26 2007-03-01 Step Communications Corporation, A Nevada Corporation Method and system for enhancing regional sensitivity noise discrimination
US20070050441A1 (en) * 2005-08-26 2007-03-01 Step Communications Corporation,A Nevada Corporati Method and apparatus for improving noise discrimination using attenuation factor
US7619563B2 (en) 2005-08-26 2009-11-17 Step Communications Corporation Beam former using phase difference enhancement
US7472041B2 (en) * 2005-08-26 2008-12-30 Step Communications Corporation Method and apparatus for accommodating device and/or signal mismatch in a sensor array
US7415372B2 (en) 2005-08-26 2008-08-19 Step Communications Corporation Method and apparatus for improving noise discrimination in multiple sensor pairs
US7436188B2 (en) * 2005-08-26 2008-10-14 Step Communications Corporation System and method for improving time domain processed sensor signals
JP4738213B2 (ja) * 2006-03-09 2011-08-03 富士通株式会社 利得調整方法及び利得調整装置
JP2008283385A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Toshiba Corp 雑音抑制装置
US8023918B2 (en) * 2008-02-13 2011-09-20 Silicon Laboratories, Inc. Methods and systems for stereo noise mitigation
US8358994B2 (en) * 2009-08-19 2013-01-22 Silicon Laboratories Inc. Mitigating radio receiver multipath noise
TWI433137B (zh) 2009-09-10 2014-04-01 Dolby Int Ab 藉由使用參數立體聲改良調頻立體聲收音機之聲頻信號之設備與方法
EP2369861B1 (en) 2010-03-25 2016-07-27 Nxp B.V. Multi-channel audio signal processing
US8417206B2 (en) 2010-05-06 2013-04-09 Silicon Laboratories Inc. Methods and systems for blending between stereo and mono in a FM receiver
JP5672437B2 (ja) * 2010-09-14 2015-02-18 カシオ計算機株式会社 雑音抑制装置、雑音抑制方法およびプログラム
JP2012108451A (ja) * 2010-10-18 2012-06-07 Sony Corp 音声処理装置および方法、並びにプログラム
KR20130115286A (ko) 2010-11-05 2013-10-21 세미컨덕터 아이디어스 투 더 마켓트(아이톰) 비.브이. 스테레오 신호에 포함된 잡음을 줄이는 방법, 이 방법을 사용하는 스테레오 신호 처리 디바이스 및 fm 수신기
EP2615739B1 (en) 2012-01-16 2015-06-17 Nxp B.V. Processor for an FM signal receiver and processing method
JP6078358B2 (ja) * 2013-01-29 2017-02-08 パイオニア株式会社 ノイズ低減装置、放送受信装置及びノイズ低減方法
EP2980789A1 (en) * 2014-07-30 2016-02-03 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Apparatus and method for enhancing an audio signal, sound enhancing system
US9747922B2 (en) * 2014-09-19 2017-08-29 Hyundai Motor Company Sound signal processing method, and sound signal processing apparatus and vehicle equipped with the apparatus
DE102016107799B3 (de) * 2016-04-27 2017-05-18 Hans-Peter Hahn Verfahren zur Verarbeitung eines FM-Stereosignals
CN108520754B (zh) * 2018-04-09 2021-01-12 广东思派康电子科技有限公司 一种降噪会议机
WO2021026314A1 (en) * 2019-08-08 2021-02-11 Boomcloud 360, Inc. Nonlinear adaptive filterbanks for psychoacoustic frequency range extension
US11838732B2 (en) * 2021-07-15 2023-12-05 Boomcloud 360 Inc. Adaptive filterbanks using scale-dependent nonlinearity for psychoacoustic frequency range extension

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8901032A (nl) * 1988-11-10 1990-06-01 Philips Nv Coder om extra informatie op te nemen in een digitaal audiosignaal met een tevoren bepaald formaat, een decoder om deze extra informatie uit dit digitale signaal af te leiden, een inrichting voor het opnemen van een digitaal signaal op een registratiedrager, voorzien van de coder, en een registratiedrager verkregen met deze inrichting.
US5253299A (en) 1989-02-03 1993-10-12 Pioneer Electronic Corporation Noise reduction apparatus in an FM stereo tuner
CA2025012A1 (en) 1989-09-11 1991-03-12 William R. Short Audible noise reducing
US5068896A (en) * 1989-09-11 1991-11-26 Bose Corporation Audible noise reducing
DE4136825C1 (ja) * 1991-11-08 1993-03-18 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung Ev, 8000 Muenchen, De
DE4217276C1 (ja) 1992-05-25 1993-04-08 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung Ev, 8000 Muenchen, De
US5703999A (en) * 1992-05-25 1997-12-30 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Process for reducing data in the transmission and/or storage of digital signals from several interdependent channels
JP3404837B2 (ja) * 1993-12-07 2003-05-12 ソニー株式会社 多層符号化装置
DE4400865C2 (de) 1994-01-14 2000-07-13 Becker Gmbh Verfahren zur NF - Stereo - Wiedergabe in einem FM - Rundfunkempfänger
EP0955732B1 (en) * 1998-04-29 2008-09-17 Sony Deutschland GmbH Method and device to demultiplex a frequency demodulated stereo-multiplex-signal
US6405163B1 (en) * 1999-09-27 2002-06-11 Creative Technology Ltd. Process for removing voice from stereo recordings
EP1206043B1 (en) * 2000-11-08 2009-12-23 Sony Deutschland GmbH Noise reduction in a stereo receiver

Also Published As

Publication number Publication date
EP1206043B1 (en) 2009-12-23
US7110549B2 (en) 2006-09-19
US20020054683A1 (en) 2002-05-09
US20060280310A1 (en) 2006-12-14
JP2002171182A (ja) 2002-06-14
US7715567B2 (en) 2010-05-11
DE60043585D1 (de) 2010-02-04
EP1206043A1 (en) 2002-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4232862B2 (ja) 雑音除去方法及び雑音除去装置
TW529254B (en) Method and apparatus for reduction of interference in FM in-band on-channel digital audio broadcasting receivers
US6993311B2 (en) Radio receiver having an adaptive equalizer and method therefor
CA2348283C (en) Method and apparatus for reduction of fm interference for fm in-band on-channel digital audio broadcasting system
JP5001302B2 (ja) Fmトーン除去
US8358994B2 (en) Mitigating radio receiver multipath noise
US20020142746A1 (en) Radio receiver having a dynamic bandwidth filter and method therefor
TW200537833A (en) Coherent tracking for FM IBOC receiver using a switch diversity antenna system
JP2005524327A (ja) Fmデジタル音声放送受信機のための隣接チャンネル干渉の軽減
JP4213666B2 (ja) 可変帯域幅ifフィルタを備える無線受信器
JP4262947B2 (ja) 雑音除去方法及び雑音除去装置
CN105229928A (zh) 用于信号质量估计和控制的方法及电路
JP2001024619A (ja) Ofdm信号受信機
JP5907680B2 (ja) Fm信号の品質測定
US7826812B1 (en) Digital carrier-recovery scheme for FM stereo detection
JP2005130074A (ja) ステレオデコーダ
JPH06140947A (ja) Fm受信機のマルチパスノイズ除去回路

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040813

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070305

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070814

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071114

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071119

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071214

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071219

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080115

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080623

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080723

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4232862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141219

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees