JP4232723B2 - 板状体搬送設備 - Google Patents

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本発明は、たとえば搬送経路で搬送されているガラス板などを、この搬送経路中から搬出するのに採用される板状体搬送設備に関するものである。
従来、この種の板状体搬送装置としては、次のような構成が提供されている。すなわち、板状体の搬送ライン中に、搬送用回転体が搬送方向に適当間隔置きに並設された搬送経路部が設けられ、この搬送経路部には、板状体の一時ストレージ手段が搬送方向前後2箇所に並設されている。各ストレージ手段は、板状体支持具を、上下に隣接する板状体支持具間を板状体が通過し得る間隔で上下複数段に備えている。各板状体支持具は、搬送用回転体間を昇降し得る左右幅方向の細条体を同一レベルで搬送方向に複数本架設して構成されている。
この従来構成によると、板状体支持具の上昇運動により、搬送経路部上の定位置で停止させた板状体を板状体支持具により上方へすくい上げてストレージし、そして板状体支持具の下降運動により、ストレージしている板状体を搬送経路部上へ下ろす(戻す)ことになる(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2002−255338号公報(第1、3頁、第1図)
しかし、上記した従来構成によると、各段板状体支持具の各細条体群は、搬送用回転体間を昇降する左右一対の側枠間に架設されていることで、すなわち側枠が邪魔をすることで、板状体を横側方へ抜き出すことはできない。したがって、不良品の板状体を搬送経路部から搬出することはできない。
そこで本発明の請求項1記載の発明は、搬送経路で搬送される板状体の中から特定の板状体を、所期の搬送に悪影響を及ぼすことなく搬出し得る板状体搬送設備を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の板状体搬送設備は、板状体の搬送経路中には昇降体と昇降動手段とが設けられ、前記昇降体は、搬送経路方向ならびに搬送経路方向に対して直交状の横方向で開放されて両方向で板状体の移動が可能に形成されるとともに、その内部には、上下方向の所定間隔置きの複数箇所に受け材が設けられ、これら受け材は、搬送経路方向で分割されて中間に持ち上げ作用スペースが形成され、上下方向の所定間隔は、搬出手段の搬出作用部が横方向から出退動可能に設定されるとともに、所定間隔や持ち上げ作用スペースは、昇降体に搬出作用部が衝突を生じることなく形成され、前記昇降動手段は、昇降停止位置が前記搬送経路の搬送面に対して受け材の受け面が下位となるように前記昇降体を所定間隔置きで昇降させるように構成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項1の発明によると、たとえば昇降体を下降限としたとき、最上段の受け材における受け面を搬送経路の搬送面に対して下位に位置し得る。したがって、搬送経路上を搬送してきた板状体が、たとえば良品などの非特定板状体であったときには、搬送経路上を連続状に下手へと搬送し得、その際に非特定板状体は、前後の開放部を通して昇降体の部分を通過搬送し得る。
また板状体が、たとえば不良品などの特定板状体であったときには、この特定板状体が前後の開放部を通って昇降体の中に入って受け材の上方に位置したとき、この特定板状体を受け材の両分割体の上方間に位置させた状態で、その搬送を停止させる。この状態で、昇降動手段を作動させて昇降体を上昇させることにより、最上段の受け材における受け面を搬送面に対して上方へと突出動させ、以て両分割体における受け面間で特定板状体を支持して持ち上げ得る。この持ち上げ上昇は、2段目の受け材における受け面が搬送面に対して接近した下位の位置で停止させ、この停止に相前後して搬送経路を搬送可能な状態にし得る。上述の動作の繰り返しによって、特定板状体を次々と支持して持ち上げ得る。
上記のように昇降体側で支持している特定板状体は、搬出手段により横方向へ搬出し得る。すなわち、昇降体に対して搬出手段を横方向から接近させ、その搬出作用部を、昇降体側で支持している最下位の特定板状体に上下方から対向して位置させる。その際に昇降体に対する搬出作用部の突入は左右の開放部を通して行え、そして所定間隔や持ち上げ作用スペースにより、衝突など生じることなく行える。次いで搬出作用部を作用させることで、最下位の受け材により支持している特定板状体を持ち上げ得る。そして搬出作用部を退出動させることで、支持している特定板状体を横方向へ搬出し得、その際に特定板状体の搬出は左右の開放部を通して行える。このように特定板状体の搬出を行ったのち、昇降動手段を逆作動させて昇降体を下降させることによって、搬出により空になった最下位の受け材における受け面を搬送面に対して下位に位置させ得、以て1回の搬出作用を終えることになる。
以上のような搬出作用を引き続いて繰り返して行ったときには、下段から上段の受け材で支持していた特定板状体の搬出を順次行える。しかし、搬出作用は引き続いて繰り返して行わなくてもよく、搬送経路上を特定板状体が搬送されてきたとき、この特定板状体を空になった段の受け材により支持して持ち上げてもよい。また、昇降体側で支持している特定板状体の横方向への搬出は、必ずしも、昇降体側の全ての段で特定板状体を支持したのちでなくても行える。すなわち、最上段の受け材により特定板状体を支持している状態や、最上段と中間段との受け材により特定板状体を支持している状態から搬出を行える。
上述したように特定板状体を支持して持ち上げた状態、および搬出作用中や搬出作用前において、搬送経路上を非特定板状体が送り込まれてきたとき、この非特定板状体を、所定間隔により受け材の下方に形成された空間を通して、搬送経路上において連続状に通過搬送し得る。
上記した本発明の請求項1によると、搬送経路上を搬送してきた板状体が、たとえば良品などの非特定板状体であったときには、搬送経路上を連続状に下手へと搬送でき、その際に非特定板状体は、前後の開放部を通して昇降体の部分を通過搬送できる。また板状体が、たとえば不良品などの特定板状体であったときには、この特定板状体が前後の開放部を通って昇降体の中に入ったとき、この特定板状体を受け材の両分割体の上方間に位置させた状態で、その搬送を停止でき、この状態で昇降体を上昇させることで、両分割体における受け面間で特定板状体を支持して持ち上げることができる。そして昇降体側で支持している特定板状体は、搬出手段により横方向へ搬出できる。
すなわち、昇降体に対して搬出手段を横方向から接近させ、その搬出作用部を、昇降体側で支持している最下位の特定板状体に上下方から対向して位置できる。その際に昇降体に対する搬出作用部の突入は左右の開放部を通して行うことができ、そして所定間隔や持ち上げ作用スペースにより、衝突など生じることなく行うことができる。次いで搬出作用部を作用させることで、最下位の受け材により支持している特定板状体を持ち上げることができる。そして搬出作用部を退出動させることで、支持している特定板状体を横方向へ搬出でき、その際に特定板状体の搬出は、左右の開放部を通して衝突など生じることなく行うことができる。
さらに、特定板状体を支持して持ち上げた状態、および搬出作用中や搬出作用前において、搬送経路上を非特定板状体が送り込まれてきたとき、この非特定板状体を、所定間隔により受け材の下方に形成された空間を通して、搬送経路上において連続状に衝突など生じることなく通過搬送できる。これにより、搬送経路で搬送される板状体群の中から特定板状体を、所期の非特定板状体の搬送に悪影響を及ぼすことなく横方向に搬出できる。
[実施の形態]
以下に、本発明の実施の形態を、ガラス板の搬送に採用した状態として、図に基づいて説明する。ここでガラス板は、たとえばPDP(プラズマディスプレイ)用で、短寸ガラス板(板状体の一例)Gaと、この短寸ガラス板Gaに対して前後長さや左右幅が少し大きい長寸ガラス板(板状体の一例)Gbが取り扱われるものとする。
図8において、ガラス板Ga,Gbの搬送経路1は、複数の搬送装置2,4,6,10,8により形成されている。ここで、搬送装置2には上手の板状体検査設備3が設けられ、搬送装置4には板状体反転設備5が設けられ、搬送装置6には下手の板状体検査設備7が設けられ、搬送装置10には板状体搬送設備が設けられている。
図1、図4〜図7において、前記搬送装置10は、たとえばローラコンベヤ形式であって、枠状本体11と、この枠状本体11上に配設された左右一対のコンベヤフレーム13と、コンベヤフレーム13の長さ方向の複数箇所において両コンベヤフレーム13間に配設される搬送体20群と、これら搬送体20群に回転力を付与する回転駆動手段30などから構成される。
前記枠状本体11は、左右一対の上部前後材11Aと、これら上部前後材11Aの前端間および後端間を連結する上部左右材11Bと、上部前後材11Aの前端や後端の下面から垂設される脚材11Cと、前後の脚材11Cの下端間を連結する下部前後材11Dと、左右の脚体11Cの下端間を連結する下部左右材11Eなどにより箱枠状に構成されている。そして各脚材11Cの下端部分には、調整自在な着地体12が設けられている。
前記コンベヤフレーム13の所定箇所、すなわち搬送体20を配設する複数箇所やテンション用案内輪体(後述する。)を配設する複数箇所、駆動部フレーム(後述する。)および反転用案内輪体(後述する。)を配設する複数箇所などには、左右方向の貫通孔が、それぞれ機械加工などにより直孔状に形成されている。このコンベヤフレーム13は、左右一対の上部前後材11A上にそれぞれ載置され、そしてボルト・ナット(連結具の一例)14を介して連結されている。なお、両コンベヤフレーム13間には幅連結材15が設けられている。
前記搬送体20は、軸(ローラ軸)21と、この軸21の長さ方向の6箇所(複数箇所)に設けられた搬送用輪体(ローラ)22とにより構成され、前記軸21の両端が、左右の貫通孔に嵌め込みにより配置されたボールベアリング形式(またはローラベアリング形式)の軸受16に挿通されて支持されている。このようにして左右のコンベヤフレーム13間に多数の搬送体20が配設される。
前記搬送体20群は、昇降体(後述する。)の昇降を許すために配設ピッチを長くした箇所が2箇所あり、かかる箇所に小径の中継ローラ25が設けられている。すなわち、左右方向の4箇所(複数箇所)には、幅連結材15を介して前後方向のブラケット26が配設され、これらブラケット26に、前述した2箇所に対応して、それぞれ2個(1個または複数個)の中継ローラ25が遊転自在に設けられている。
コンベヤ幅方向の片側、すなわち軸21における他端側のコンベヤフレーム13の周辺に前記回転駆動手段30が配設されている。すなわち、軸21の他端にはそれぞれ受動輪体31が取り付けられる。そして受動輪体31間でかつ適宜の位置にはテンション用案内輪体32が配設されている。ここでテンション用案内輪体32は、前記貫通孔に挿通されるボルト・ナットを介してコンベヤフレーム13側に取り付けられている。
さらに、他端側のコンベヤフレーム13の外面側には駆動部フレーム33が、コンベヤフレーム13に対して上下位置を調整自在として取り付けられている。この駆動部フレーム33には、減速機付きのモータなどからなる駆動部34が連結具を介して取り付けられるとともに、駆動部34からの出力軸には駆動用輪体35が設けられている。そして駆動部34の近くにおいてコンベヤフレーム13には、前記貫通孔を挿通するボルト・ナットを介して一対の反転用案内輪体36が設けられている。
駆動用の無端ベルトなどからなる無端回動体37は、テンション用案内輪体32群に下方から掛けられることで、前記受動輪体31群に上方から当接自在に構成されるとともに、その当接により回転動力が伝達されるように構成されている。さらに無端回動体37は、両反転用案内輪体36に掛けられたのち、駆動用輪体35に掛けられることで、回動力が付与される構成になっている。すなわち搬送体20群は、回転駆動手段30の無端回動体37が受動輪体31群に上方から当接されることで駆動回転可能に構成されている。
なお、少なくとも搬送経路1の方向の両端に位置される受動輪体31や、駆動用輪体35、反転用案内輪体36には、両側に鍔部が形成されており、以て無端回動体37の幅方向の位置ずれが防止されている。以上の31〜37などにより回転駆動手段30の一例が構成され、そして以上の11〜37などにより搬送装置10の一例が構成される。
前記搬送装置10の部分でガラス板Ga,Gbの搬送経路1中には、昇降体40と昇降動手段50とが設けられている。すなわち昇降体40は、左右一対でかつ前後一対の縦材40Aと、前後の縦材40Aの上端間を連結する上部前後材40Bと、左右の縦材40Aの上端間を連結する上部左右材40Cと、前後の縦材40Aの下端間を連結する下部前後材40Dなどにより、搬送経路方向Aならびに搬送経路方向Aに対して直交状の横方向Bで開放された箱枠状に形成されている。その際に搬送経路方向Aの前後開放部a、ならびに横方向Bの左右開放部bの幅などは、両方向A,Bでガラス板Ga,Gbの移動が可能なように形成されている。
そして昇降体40の内部には、上下方向の所定間隔H置きの複数箇所に受け材41が設けられている。すなわち、前部における左右の縦材40A間、ならびに後部における左右の縦材40A間には、それぞれ上下方向で所定間隔置きの3箇所(複数箇所)に支持材42が設けられている。前記受け材41は搬送経路方向Aで分割されており、その分割体41aの基端が前記支持材42上に連結された状態で、分割体41aの遊端が昇降体40の内部で相対向する方向に延出され、以て受け材41の中間、すなわち同じレベルの分割体41aの遊端間に持ち上げ作用スペースSが形成されている。なお、各分割体41aの遊端には、それぞれ受け部43が上向きに設けられている。
これにより受け材41は、上下方向において所定間隔H置きで3段(複数段)に設けられる。その際に各段の受け材41における上下方向の所定間隔Hは、ハンドリフト装置(搬出手段の一例)60のフォーク体(搬出作用部の一例)61が横方向(左右方向)Bから出退動可能に設定されている。さらに受け材41は、左右方向において所定間隔置きの3箇所(複数箇所)に設けられている。そして昇降体40は、その縦材40Aが搬送体20と中継ローラ25との間に位置される状態で配設されている。
前記昇降体40の昇降は、この昇降体40の下部に設けられた支持枠体45が前記枠状本体11側に案内されることで、一定の昇降経路上で行われる。すなわち支持枠体45は、搬送経路方向41の上流側に位置されるプレート状の縦向き板45Aと、この縦向き板45Aの左右端から下流側に連設された一対の腕板45Bと、両腕板45B上面間に設けられた前後一対の支持板45Cと、これら支持板45Cの下面から一体状に垂設されるとともに両腕板45Bに嵌合結合された補強板45Dなどからなる。そして両支持板45C上に昇降体40の下部前後材40Dが載置された状態で、両者45C,40D間がボルト・ナット(連結具)46により連結されている。
また、縦向き板45Aの上流側の面には、左右方向に振り分けて被ガイド部材47が設けられ、これら被ガイド部材47が摺接自在なレール状のガイド部材48が、前記枠状本体11側に連結された保持枠体49に、その長さ方向を上下方向として左右一対で設けられている。
前記昇降体40の昇降動手段50は、保持枠体49側に軸受51を介して回転自在に支持された上下方向の螺子軸52と、前記保持枠体49の下部に設けられた減速機付きの正逆駆動モータ53と、この正逆駆動モータ53側から上方へ突出された出力軸54と前記螺子軸52の下端とを連動連結するカップリング55と、前記螺子軸52に螺合されかつ支持枠体45の縦向き板45A側に固定されたナット体56などにより構成されている。なお螺子軸52は、左右方向の中央部分に配設されている。
ここで昇降動手段50は、その昇降停止位置が、前記搬送経路1の搬送面1aに対して受け材41の受け面、すなわち受け部43により形成される受け面43aが下位となるように、前記昇降体40を所定間隔H置きで昇降停止させるように構成されている。以上の51〜56などにより昇降動手段50の一例が構成される。
前記ブラケット26群のうち、一端側のブラケット26における下流端部分には、短寸ガラス板Gaにおける前端検出用の短寸定位置検出器57aと、長寸ガラス板Gbにおける前端検出用の長寸定位置検出器57bとが設けられ、また上流端部分には、両ガラス板Ga,Gbに兼用で後端検出用の後端検出器58が設けられている。さらに下流側の幅連結材15の部分には、両ガラス板Ga,Gbに兼用で前端検出用のはみ出し検出器59が設けられている。
なお搬送装置2,4,6,8は、前述の搬送装置10と同様のローラコンベヤ形式や,ベトコンベヤ形式により形成されている。
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
ガラス板Ga,Gbは、複数の搬送装置2,4,6,10,8により形成した搬送経路1上で搬送し得る。その際に、搬送装置2における上手の板状体検査設備3の部分において、たとえばガラス板Ga,Gbの表面側を検査し、次いで搬送装置4における板状体反転設備5の部分において、ガラス板Ga,Gbを反転させて表裏を変える。そして、搬送装置6における下手の板状体検査設備7の部分においてガラス板Ga,Gbの裏面側を検査したのち、搬送装置10へ送り込む。
この搬送装置10において昇降体40は、たとえば図1に示すように下降限にあり、最上段の受け材41における受け部43により形成される受け面43aを、搬送経路1の搬送面1aに対して下位に位置させている。したがって、搬送装置6から送り込まれてきたガラス板Ga,Gbが、上手の板状体検査設備3による表面側の検査、ならびに下手の板状体検査設備7による裏面側の検査をパスした良品であったときには、搬送装置10において連続状に搬送し、搬送装置8へと送り込むことになる。その際にガラス板Ga,Gbは、前後開放部aを通して昇降体40の部分を通過搬送し得る。
またガラス板Ga,Gbが、両板状体検査設備3,7による検査により、少なくとも一方がNGを出した不良品であったときには、そのNG信号を板状体搬送設備の制御部(図示せず。)に入力する。すると、該当するガラス板Ga,Gbが前後開放部aを通って昇降体40の中に入ったとき、いずれかの定位置検出器57a,57bが検出動することで、搬送装置10における回転駆動手段30の駆動部34を停止させることになる。これにより、ガラス板Ga,Gbが受け材41の上方、すなわち両分割体41aの上方間に位置した状態で、その搬送を停止し得る。
なお、後端検出器58が非検出のときや、はみ出し検出器59が検出のときには、何らかの事情でガラス板Ga,Gbの停止位置が乱れたことであり、以降の動作は行われず、適宜に対応、処理される。
前述したようにして、不良品のガラス板Ga,Gbを昇降体40内の定位置に停止させた状態で、昇降動手段50を作動させて昇降体40を上昇させる。すなわち、正逆駆動モータ53を正駆動させ、出力軸54、カップリング55を介して螺子軸52を正回転させる。これにより、螺子軸52に螺合しているナット体56を介して支持枠体45を上昇させ、この支持枠体45に一体状の昇降体40を上昇させる。その際に上昇は、被ガイド部材47がガイド部材48に案内されることで、一定の昇降経路上で安定して行える。
このような昇降体40の上昇によって、最上段の受け材41における受け部43により形成される受け面43aを、搬送経路1の搬送面1aに対して上方へと突出動させ、以て搬送面1a上の不良品のガラス板Ga,Gbを受け面43aにより支持して持ち上げる。この持ち上げ上昇は、2段目の受け材41における受け部43により形成される受け面43aが、搬送経路1の搬送面1aに対して接近した下位の位置で停止させる。この停止に相前後して回転駆動手段30の駆動部34を駆動させ、以て搬送装置10を搬送可能な状態にし得る。
上述の動作の繰り返しによって、図2、図3、図5に示すように、不良品のガラス板Ga,Gbを次々と支持して持ち上げ得る。なお、不良品のガラス板Ga,Gbを支持して持ち上げた状態において、良品のガラス板Ga,Gbの通過搬送は、図2、図3、図5の各仮想線に示すように、受け材41の下方に形成された空間を通して何ら支障なく行える。
上記のように昇降体40側で支持している不良品のガラス板Ga,Gbは、ハンドリフト装置60によって横方向Bに搬出し得る。すなわち、図8に示すように、搬送装置10に対してハンドリフト装置60を横方向Bから接近させ、図2の実線や図5の仮想線に示すように、最下位のガラス板Ga,Gbの下方にフォーク体61を位置させる。その際に昇降体40に対するフォーク体61の突入は左右開放部bを通して行われ、そして所定間隔Hや持ち上げ作用スペースSにより、衝突など生じることなく行える。
次いでフォーク体61を上昇させることで、図2の仮想線に示すように、最下段の受け材41における受け部43により支持しているガラス板Ga,Gbを、フォーク体61により支持して持ち上げ得る。そしてフォーク体61を退出動させることで、支持しているガラス板Ga,Gbを横方向Bへ搬出し得、その際にガラス板Ga,Gbの搬出は左右開放部bを通して行われる。
このようにガラス板Ga,Gbの搬出を行ったのち、昇降動手段50を逆作動させて昇降体40を下降させる。すなわち、正逆駆動モータ53を逆駆動させ、出力軸54、カップリング55を介して螺子軸52を逆回転させる。これにより、螺子軸52に螺合しているナット体56を介して支持枠体45を下降させ、この支持枠体45に一体状の昇降体40を下降させる。このような昇降体40の下降によって、上述した搬出により空になった最下段の受け材41における受け部43により形成される受け面43aを、搬送経路1の搬送面1aに対して下位に位置させる。これにより、1回の搬出作用を終えることになる。
以上のような搬出作用を引き続いて繰り返して行ったときには、2段目の受け材41で支持していたガラス板Ga,Gbの搬出と、最上段の受け材41で支持していたガラス板Ga,Gbの搬出とを行える。しかし、搬出作用は引き続いて繰り返して行わなくてもよい。すなわち、1回の搬出作用を終えたのち、搬送装置6から不良品のガラス板Ga,Gbが送り込まれてきたとき、該当するガラス板Ga,Gbを空になった最下段の受け材41により支持して持ち上げてもよい。
また、昇降体40側で支持している不良品のガラス板Ga,Gbの横方向Bへの搬出は、必ずしも、図2、図5に示すように、昇降体40側の全ての段で不良品のガラス板Ga,Gbを支持したのちでなくても行える。すなわち、最上段の受け材41により不良品のガラス板Ga,Gbを支持している状態から搬出を行ってもよく、さらに最上段と中間段との受け材41により不良品のガラス板Ga,Gbを支持している状態から搬出を行ってもよい。
上述したような搬出作用中や搬出作用前において、搬送装置6から良品のガラス板Ga,Gbが送り込まれてきたとき、この良品のガラス板Ga,Gbは、たとえば図2、図3、図5の各仮想線に示すように、搬送装置10において連続状に搬送し、搬送装置8へと送り込むことになる。したがって、搬送経路1で搬送されるガラス板Ga,Gbの中から不良品(特定の)のガラス板Ga,Gbを、所期の良品のガラス板Ga,Gbの搬送に悪影響を及ぼすことなく横方向Bに搬出し得る。
上記した実施の形態では、板状体として異なる寸法の2種類のガラス板Ga,Gbが示されているが、これは常に同じ寸法のガラス板を取り扱う形式であってもよく、また板状体としては金属板や樹脂板などであってもよい。
上記した実施の形態では、両板状体検査設備3,7による検査によってNGを出した不良品のガラス板Ga,Gbを横方向Bに搬出する形式が示されているが、これは良品の特定の板状体を横方向Bに搬出する形式などであってもよい。
本発明の実施の形態を示し、板状体搬送設備における板状体の非支持状態での一部切り欠き側面図である。 同板状体搬送設備における板状体の支持状態での一部切り欠き側面図である。 同板状体搬送設備における板状体の支持状態での縦断側面図である。 同板状体搬送設備の平面図である。 同板状体搬送設備における板状体の支持状態での一部切り欠き背面図である。 同板状体搬送設備における昇降部分の一部切り欠き平面図である。 同板状体搬送設備における昇降部分の一部切り欠き斜視図である。 同板状体搬送設備を含む搬送経路部分の概略平面図である。
符号の説明
1 搬送経路
1a 搬送経路の搬送面
10 搬送装置
11 枠状本体
13 コンベヤフレーム
20 搬送体
22 搬送用輪体(ローラ)
25 中継ローラ
30 回転駆動手段
34 駆動部
37 無端回動体
40 昇降体
40A 縦材
40B 上部前後材
40C 上部左右材
40D 下部前後材
41 受け材
41a 分割体
42 支持材
43 受け部
43a 受け材の受け面
45 支持枠体
47 被ガイド部材
48 ガイド部材
49 保持枠体
50 昇降動手段
52 螺子軸
53 正逆駆動モータ
56 ナット体
57a 短寸定位置検出器
57b 長寸定位置検出器
58 後端検出器
59 はみ出し検出器
60 ハンドリフト装置(搬出手段)
61 フォーク体(搬出作用部)
A 搬送経路方向
a 前後開放部
B 横方向
b 左右開放部
Ga 短寸ガラス板(板状体)
Gb 長寸ガラス板(板状体)
H 所定間隔
S 持ち上げ作用スペース

Claims (1)

  1. 板状体の搬送経路中には昇降体と昇降動手段とが設けられ、前記昇降体は、搬送経路方向ならびに搬送経路方向に対して直交状の横方向で開放されて両方向で板状体の移動が可能に形成されるとともに、その内部には、上下方向の所定間隔置きの複数箇所に受け材が設けられ、これら受け材は、搬送経路方向で分割されて中間に持ち上げ作用スペースが形成され、上下方向の所定間隔は、搬出手段の搬出作用部が横方向から出退動可能に設定されるとともに、所定間隔や持ち上げ作用スペースは、昇降体に搬出作用部が衝突を生じることなく形成され、前記昇降動手段は、昇降停止位置が前記搬送経路の搬送面に対して受け材の受け面が下位となるように前記昇降体を所定間隔置きで昇降させるように構成されていることを特徴とする板状体搬送設備。
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