JP4232658B2 - 給紙カセットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給紙カセットおよび画像形成装置に関し、特に、幅方向のサイズの異なる多様な用紙を給紙する給紙カセット等に適用して有効な技術に関する。
たとえば、プリンタや複写機等の画像形成装置においては、用紙を給紙カセットに積載収納して装置本体内に着脱する構成とすることで、用紙の取り扱いや装置の省スペース化を実現することが行われている。
このような給紙カセットでは、特許文献1に示されるように、用紙が積載される底板部をばね等の付勢手段にて上昇付勢し、積載された最上部の用紙を装置側の給紙ローラに圧接させ、当該給紙ローラの回転にて装置内に用紙が枚葉に取り込まれる構成としている。
この場合、給紙ローラに対して最上部の用紙を押圧する給紙圧(すなわち、底板による上昇付勢力)が所定の範囲から逸脱すると、給紙ローラと用紙の摩擦による搬送力にばらつきが生じ、用紙の給紙ミス(ミスフィード)や、複数枚の用紙の同時取り込みによるジャミング等の給紙障害の原因となる。
このため、上記特許文献1では、底板を上昇付勢する通常の押し上げばねの他に、用紙長さの後端に当接して規制する後端規制板に連動して、底板の下方に出入りする補助押し上げばねを設け、長さの大きな重い用紙の場合には補助押し上げばねが底板の下側に入り込み、押し上げばねと補助押し上げばねの双方にて底板が上昇付勢され、長さの短い軽い用紙の場合には、補助押し上げばねが底板の下側から退出して押し上げばねのみで上昇付勢される構成とし、用紙サイズに合った押し上げ力とばね定数を得ようとするものである。
しかしながら、上述の特許文献1のような構成では、用紙の幅の大小および用紙の積載量の多少の組み合わせによって底板の上昇付勢力の最適範囲が変化することが考慮されておらず、単に、長い用紙の場合に補助押し上げばねを用いるだけでは、必ずしも適正な給紙性能が得られない懸念がある。
すなわち、底板の押し上げばねの弾発力は、用紙の積載量が多く積載厚が大きいほど大きくなるが、同じ積載厚でも用紙の幅の大小によってそのときの重量は変化する。
このため、用紙の積載量が多く(積層厚が大きく)押し上げばねの弾発力が大きい場合、用紙幅が大きい用紙では重量と弾発力が均衡して給紙厚の変動は小さいが、用紙幅が小さい場合には、前記弾発力に均衡する重量が不足して給紙圧は過大となる。また、用紙の積載量が少なく(積層厚が小さく)押し上げばねの弾発力が小さい場合、用紙幅の大小に関係なく、給紙厚が過大になることはない。
したがって、用紙幅に応じて給紙圧を調整する必要があるが、特許文献1の場合には、単に、用紙サイズが大きいときに補助押し上げばねを加えて弾発力を大きくするだけであり、上述のような用紙幅の大小等に応じた給紙圧の調整は困難である。
さらに、特許文献1の技術では、後端規制板に連動して移動する補助ばねの退出のための移動範囲を確保するために、給紙カセットの寸法を大きくする必要があり、給紙カセットが必要以上に大型化するとともに、当該給紙カセットが着脱される画像形成装置のサイズも大型化し設置スペースが大きくなる、という技術的課題がある。
特開平6−87540号公報
本発明の目的は、用紙幅や積載量の変化に応じた給紙圧の適正化により良好な給紙性能を実現することが可能な給紙カセット、およびそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、外形寸法を大型化することなく、用紙幅や積載量の変化に応じた給紙圧の適正化を実現することが可能な給紙カセット、およびそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明の第1の観点は、用紙の少なくとも給紙方向下流部分を積載するための底板と、前記底板上に積載される前記用紙の幅方向を規制すべく前記用紙の幅方向に移動自在に設けられた規制手段とを少なくとも備え、前記底板を押し上げる押し上げ手段により上昇付勢されて給紙対象装置の給紙手段により給紙される前記用紙を収納し供給すべく前記給紙対象装置に着脱自在な給紙カセットであって、前記規制手段に設けられ、積載される前記用紙の幅が所定の小サイズの際の前記規制手段の設定位置にて前記底板に係合して、前記底板による前記上昇付勢力を調整する調整機構を備えた給紙カセットにおいて、前記調整機構は、前記押し上げ手段による前記底板の上昇可動範囲の途中の中立位置を境に、前記中立位置の下側の可動範囲では、前記押し上げ手段による上昇付勢力を減殺する方向に前記調整力を作用させ、前記中立位置の上側の可動範囲では、前記押し上げ手段による上昇付勢力を助長する方向に前記調整力を作用させるべく構成されていることを特徴とする給紙カセットを提供する。
本発明の第2の観点は、用紙に画像を形成する画像形成機構部と、前記画像形成機構部に供給される前記用紙が積載収納され、装置筐体に着脱自在な給紙カセットとを含む画像形成装置であって、前記給紙カセットは、前記用紙の少なくとも給紙方向下流部分が積載され、前記用紙に上昇付勢力を与えるための底板と、前記底板上に積載される前記用紙の幅方向を規制すべく前記用紙の幅方向に移動自在に設けられた規制手段と、前記規制手段に設けられ、積載される前記用紙の幅が所定の小サイズの際の前記規制手段の設定位置にて前記底板に係合して、前記底板による前記上昇付勢力を調整する調整機構とを備えた画像形成装置において、前記調整機構は、前記底板の上昇可動範囲の途中の中立位置を境に、前記中立位置の下側の可動範囲では、前記押し上げ手段による上昇付勢力を減殺する方向に調整力を作用させ、前記中立位置の上側の可動範囲では、前記押し上げ手段による上昇付勢力を助長する方向に前記調整力を作用させるべく構成されていることを特徴とする画像形成装置を提供する。
上記した本発明によれば、たとえば、用紙の積載量が多く、すなわち積層厚が大きく、押し上げ手段を構成するばね等の圧縮変形が大きくなり、押し上げ手段の弾発力が大きくなる場合において、用紙幅が小さい場合に、調整機構にて前記弾発力を減殺することにより、前記弾発力に均衡する用紙重量が不足しても給紙圧が過大となることがなくなる。このため、用紙の積載量や用紙幅の変化に応じて給紙圧が適正に調整され、給紙圧の不足による給紙ミスや過大な給紙圧による用紙のジミング等の障害のない良好な給紙性能を実現することが可能となる。
また、調整機構が用紙の幅方向を規制する規制手段に設けられ、用紙の幅の大小に応じて底板と分離/係合する構造であるため、用紙が積載される底板の下側に出入りする余分な補助ばね等の部品の可動範囲を確保するための余分なスペースを必要とせず、給紙カセットや当該給紙カセットを備えた画像形成装置の寸法が大型化することもない。
本発明の給紙カセット、およびそれを備えた画像形成装置によれば、用紙幅や積載量の変化に応じて給紙圧を適正に調整し、ミスフィードやジャミング等の障害のない良好な給紙性能を実現することが可能となる。
また、給紙カセットやそれを備えた画像形成装置の外形寸法を大型化することなく、用紙幅や積載量の変化に応じた給紙圧の適正化を実現することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である給紙カセットを備えた画像形成装置の構成の一例を示す中央断面図であり、図2は、本実施の形態の給紙カセットにおいて幅の大きな用紙を積載する場合の要部の平面図、図3は、本実施の形態の給紙カセットにおいて幅の小さな用紙を積載する場合の要部の平面図、図4(a)〜(d)は、本実施の形態の給紙カセットの作用の一例を示す説明図である。
図1に例示されるように、本実施の形態の画像形成装置100(給紙対象装置)は、筐体101の中央部に水平に配置された転写ベルトユニット108と、この転写ベルトユニット108に沿って配列された、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の各々の画像形成を行う4組のドラムユニット106、露光ヘッド107およびトナーユニット105と、転写ベルトユニット108の周回方向の出口側に配置された定着ユニット109および排紙ユニット110を備えている。
転写ベルトユニット108の下部には、両面印刷の際に、定着ユニット109を一度通過した用紙120を用紙待機部104の側に再度搬送するための両面搬送ユニット111が設けられている。
筐体101の底部には、用紙120を転写ベルトユニット108に供給するための給紙カセット10と、紙搬送部102の搬送方向の先端側に配置された給紙ローラ112が設けられ、給紙カセット10内の用紙120は、紙搬送部102を介して転写ベルトユニット108の入り口側に設けられた用紙待機部104に搬送される構成となっている。
転写ベルトユニット108の入り口側における筐体101の外部側面には、用紙待機部104の位置に外部から手差し等の方法で非定型サイズの用紙等を給紙するためのマルチ給紙部103が設けられている。
そして、後述のような構成の給紙カセット10から給紙ローラ112にて1枚ずつ取り込まれた用紙120は、紙搬送部102を経由して用紙待機部104に至り、ドラムユニット106の回転に同期して移動する転写ベルトユニット108上に所定のタイミングで移行し、転写ベルトユニット108とともに移動する間に、各色毎のドラムユニット106からトナーが重ね合わせて転写された後、定着ユニット109に送り込まれて、所定の温度による加熱処理等にてトナーの用紙120に対する定着処理が行われた後、排紙ユニット110を経て筐体101の上面の用紙受け部に排出される。また、両面印刷の場合には、定着ユニット109から、表裏を反転された状態で両面搬送ユニット111に送り込まれ、再度、用紙待機部104に搬送されて裏面に同様の画像形成処理が行われる。
図2〜図4に例示されるように、本実施の形態の給紙カセット10は、用紙送り方向の後端側に設けられた傾動軸11aに支持されて、積載される用紙の先端側が上下に傾動可能にされた底板11と、底板11の用紙先端側の昇降端11bの下部に配置され、底板11の昇降端11bを上昇方向に付勢する給紙ばね15(押し上げ手段)と、用紙120の幅方向の両側に配置され、ガイドレール12cに沿って用紙の幅方向に変位する一対のサイド規制板12(規制手段)を備えている。このサイド規制板12には、当該サイド規制板12の用紙幅方向の変位に連動して幅方向の同一位置に移動するとともに、積載された用紙120の先端側の両コーナ部を上側から押さえる枚葉爪13が設けられている。
そして、給紙カセット10の底板11に積載された用紙120は、サイド規制板12の側壁部12bにて幅方向の両端が揃えられるとともに、送り方向の先端部は、給紙ばね15による昇降端11bの上昇動作によって、用紙120の先端側の両端部は上昇方向に付勢されて枚葉爪13と底板11との間で挟圧されるとともに、中央部は給紙ばね15の付勢力による給紙圧で給紙ローラ112に押圧され、給紙ローラ112の回動動作にて最上部の用紙120が枚葉爪13から離脱して紙搬送部102の側に送り込まれる。
本実施の形態の給紙カセット10では、底板11のサイド規制板12に臨む両端部には、一対のジョイント軸14が突設されている。このジョイント軸14は、先端部が先細りとなるように成型されており、後述の調整機構20に対する挿抜が円滑に行われる構成となっている。
一対のサイド規制板12の各々の側壁部12bには、底板11とともに上下動するジョイント軸14の可動範囲に開口された軸挿通孔12aが設けられている。
また、各々のサイド規制板12の側壁部12bには、軸挿通孔12aの近傍に、当該軸挿通孔12aに挿通されるジョイント軸14に係合する調整機構20がそれぞれ設けられている。
調整機構20は、一対のサイド規制板12に対して左右対称に設けられているが、以下の説明では、用紙先端側からみて右側の側壁部12bに設けられた調整機構20について説明する。
すなわち、図4の(a)〜(d)は、図2および図3における矢印IV−IVから見た側面図であり、この図4に例示されるように、調整機構20は、側壁部12bにカム軸21aにて軸支されたジョイントカム21と、ばね軸22aを介して側壁部12bに軸支され、このジョイントカム21に当接して回動させるように付勢するトーションばね22(ばね部材)を備えている。
トーションばね22は、拡開方向に付勢される一方の固定端22cが、側壁部12bに立設されたばね止片22bに当接して拘束され、他方の作用端22dがジョイントカム21に当接している。
ジョイントカム21は、側壁部12bに突設されたカムストッパ23に当接して一方の回動方向の範囲が規制されるとともにトーションばね22の作用端22dが当接される駆動アーム部21bと、この駆動アーム部21bに対して所定の角度をなして設けられ、ジョイント軸14に係合する係合長孔21dが開口された被動アーム部21cを備えている。
上述のような構成の給紙カセット10は、画像形成装置100に対して図1の手前側/奥側方向(すなわち積載される用紙の幅方向)に把手部16を把持することで出し入れされ、用紙120の装填や交換が行われる。
以下、本実施の形態の給紙カセット10の動作の一例について説明する。本実施の形態の給紙カセット10は、図2および図3に例示されるように、A4,A4Y(幅297mm)/B4,B5Y(幅257mm)、A5(幅210mm)、LETTER/LEGAL(幅215.9mm)の各用紙幅の用紙120が積載可能となっており、用紙幅に合わせて、左右一対のサイド規制板12の側壁部12bの間隔を適宜拡縮し、用紙120の積層側面に当接させることで、用紙120の中心を、用紙センター10aに位置決めすることが可能になっている。
そして、図2のように、比較的幅の広いA3/B4の用紙120の場合(本実施の形態では、幅寸法が257mm〜297mmを幅の広い用紙として例示するが、画像形成装置100の仕様により異なる)には、サイド規制板12は、底板11のジョイント軸14から離脱した状態となり、用紙120を上昇付勢して給紙ローラ112に押圧する給紙圧は、底板11の下部に設けられた給紙ばね15の付勢力のみにて制御される。
すなわち、用紙の積載量が多く、底板11がほぼ水平な姿勢となるまで押し下げられる場合には、給紙ばね15の圧縮量が大きくなり、それに応じて弾発力も大きくなるが、この場合、用紙幅が大きく重量が大きいため、この大きな重量が給紙ばね15の大きな弾発力と均衡して給紙圧が過大となることがない。また、用紙の積載量が少ない場合には給紙ばね15の圧縮量が小さく弾発力も小さいので、給紙圧が過大となることもない。このことが、図5の×印の線図に示されている。この図5に示されるように、用紙幅の広いA3の場合、積層枚数が最小0枚〜最大550枚の範囲で、給紙圧は0.035(N)〜0.025(N)となり、最小給紙圧0.02(N)〜最大給紙圧0.05(N)の適正給紙圧の範囲に納まっている。
次に、図3に示されるように、用紙幅の狭いA5/LETTER/LEGAL等の用紙を積載する場合(本実施の形態では、幅寸法が210mm〜215.9mmを幅の狭い用紙として例示するが、画像形成装置100の仕様等により異なる)、本実施の形態では、底板11に設けられた左右一対のジョイント軸14が、左右から用紙120の積層側面に当接する一対のサイド規制板12の各々に設けられた調整機構20のジョイントカム21の係合長孔21dに係合する。
すなわち、図4(a)〜(d)に例示されるように、用紙幅が狭い場合、ジョイント軸14はサイド規制板12の軸挿通孔12aを貫通してジョイントカム21の係合長孔21dに係合する。
そして、図4の(a)のように、用紙の積載量が少ない場合には、ジョイントカム21の駆動アーム部21bは、トーションばね22の作用端22dの基端部側に当接し、カム軸21aを中心として時計周り方向のトルクを受け、係合長孔21dが設けられた被動アーム部21cは、上昇方向に回動し、これにより、圧縮量が小さく弾発力の小さい給紙ばね15の上昇付勢力(給紙圧)はトーションばね22の付勢力にて助勢される。
また、用紙の積載量の増加とともに、トーションばね22の作用端22dに対するジョイントカム21の被動アーム部21cの当接位置は先端側に移動し、図4の(b)の中立位置では、ジョイント軸14に対するトーションばね22による付勢力は上下のいずれの方向にも零となる。
さらに、用紙の積載量が増えると、給紙ばね15の圧縮量が漸増し、弾発力による上昇付勢力も漸増して、最大積載量の位置で最大となるが、このとき、図4(c)〜(d)のようにトーションばね22によるジョイントカム21の回動方向は反時計回り方向となり、トーションばね22によるジョイントカム21の被動アーム部21cのジョイント軸14に対する付勢力は、給紙ばね15の弾発力を減殺する下降付勢力となるため、用紙の積載量が多い状態での給紙ばね15による過大な給紙圧が緩和され、適正範囲に維持される。
すなわち、従来のように、用紙幅の狭い場合でも給紙ばね15のみによって給紙圧を得る場合には、図5の◆印で示される線図のように、用紙の積載量が約250枚を超えるあたりから、給紙ばね15の上昇付勢力による給紙圧が過大となり、ミスフィードやジャミング等の障害が懸念される。
これに対して、本実施の形態の場合には、上述のように、調整機構20による給紙ばね15の上昇付勢力を、用紙の積載量の多少に応じて調整機構20によって減殺あるいは助勢して調整するので、図5の黒四角印の線図に示されるように、用紙の積載量の最小(0枚)から最大(550枚)までの全範囲で、給紙圧が0.03(N)〜0.05(N)となり、最小給紙圧0.02(N)〜最大給紙圧0.05(N)の適正給紙圧の範囲に納まっており、ミスフィードやジャミング等の給紙障害が確実に防止される。
従って、A5等の用紙幅が小さい場合において、用紙の積載量が多い場合でも、給紙ばね15による給紙圧が過大となることがなく、適正な範囲に給紙圧を制御して給紙ローラ112による安定な給紙動作を行わせることが可能になる。
また、調整機構20は、サイド規制板12の各々の側壁部12bに一体に設けられ、側壁部12bの平面に沿って動作するジョイントカム21やトーションばね22等で構成されているため、動作のために余分なスペースを給紙カセット10の周囲に確保する必要がなく、給紙カセット10の外形寸法や設置スペースが増大することもない。
すなわち、本実施の形態の給紙カセット10の場合には、給紙カセット10の外形寸法や設置スペースの増大を招くことなく、しかも、用紙幅の変化や用紙の積載量の多少に影響されることなく、障害のない安定で信頼性の高い給紙動作を実現できる。また、用紙幅の違いに応じて専用の給紙カセットを用意する必要がなく、給紙カセット10の利便性や低コスト化にも寄与できる。
また、本実施の形態の画像形成装置100によれば、上述の給紙カセット10を備えることにより、給紙カセット10から筐体101側への通紙性能が安定化し、筐体101の外形寸法や設置スペースの増大を招くことなく、しかも、用紙幅の大小や用紙の積載量の多少に影響されることなく、障害のない安定で信頼性の高い給紙動作、さらには当該給紙動作に基づいて用紙120に対する信頼性の高い画像形成処理を実現できる。
すなわち、過小な給紙圧に起因する用紙120のミスフィードによる画像形成装置100のスループットの低下を防止できる。さらに、過大な給紙圧に起因して複数枚の用紙120が重なり合って転写ベルトユニット108上に送り込まれることに起因するジヤミング等によって、当該転写ベルトユニット108やドラムユニット106等の内部機構が損傷を受けること等も回避され、画像形成装置100の動作の信頼性や寿命の延長、保守時間や保守コストの削減も期待できる。
なお、上述の実施の形態では、給紙ばね15を給紙カセット10に配置する場合を例に採って説明したが、給紙ばね15を、画像形成装置100の筐体101の側に配置した構成の画像形成装置等に適用することもできる。
本発明の一実施の形態である給紙カセットを備えた画像形成装置の構成の一例を示す中央断面図である。 本発明の一実施の形態である給紙カセットにおいて幅の大きな用紙を積載した場合の要部の平面図である。 本発明の一実施の形態である給紙カセットにおいて幅の小さな用紙を積載した場合の要部の平面図である。 (a)〜(d)は、本発明の一実施の形態である給紙カセットの作用の一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である給紙カセットの作用の一例を従来技術と対照して示す線図である。
符号の説明
10 給紙カセット
10a 用紙センター
11 底板
11a 傾動軸
11b 昇降端
12 サイド規制板
12a 軸挿通孔
12b 側壁部
12c ガイドレール
13 枚葉爪
14 ジョイント軸
15 給紙ばね
20 調整機構
21 ジョイントカム
21a カム軸
21b 駆動アーム部
21c 被動アーム部
21d 係合長孔
22 トーションばね
22a ばね軸
22b ばね止片
22c 固定端
22d 作用端
23 カムストッパ
100 画像形成装置
101 筐体
102 紙搬送部
103 マルチ給紙部
104 用紙待機部
105 トナーユニット
106 ドラムユニット
107 露光ヘッド
108 転写ベルトユニット
109 定着ユニット
110 排紙ユニット
111 両面搬送ユニット
112 給紙ローラ
120 用紙

Claims (7)

  1. 用紙の少なくとも給紙方向下流部分を積載するための底板と、前記底板上に積載される前記用紙の幅方向を規制すべく前記用紙の幅方向に移動自在に設けられた規制手段とを少なくとも備え、前記底板を押し上げる押し上げ手段により上昇付勢されて給紙対象装置の給紙手段により給紙される前記用紙を収納し供給すべく前記給紙対象装置に着脱自在な給紙カセットであって、前記規制手段に設けられ、積載される前記用紙の幅が所定の小サイズの際の前記規制手段の設定位置にて前記底板に係合して、前記底板による前記上昇付勢力を調整する調整機構を備えた給紙カセットにおいて、
    前記調整機構は、前記押し上げ手段による前記底板の上昇可動範囲の途中の中立位置を境に、前記中立位置の下側の可動範囲では、前記押し上げ手段による上昇付勢力を減殺する方向に前記調整力を作用させ、前記中立位置の上側の可動範囲では、前記押し上げ手段による上昇付勢力を助長する方向に前記調整力を作用させるべく構成されていることを特徴とする給紙カセット。
  2. 前記調整機構は、前記規制手段の側面に軸支され、ばね部材の付勢力を受けて前記調整力を発生させる駆動アーム部と、前記底板側の係合軸に嵌合する長孔が形成され前記調整力を前記係合軸を介して前記底板に伝達する被動アーム部とからなるカム機構を含むことを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
  3. 前記底板に前記上昇付勢力を与える前記押し上げ手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の給紙カセット。
  4. 前記給紙対象装置は、前記用紙に画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
  5. 用紙に画像を形成する画像形成機構部と、前記画像形成機構部に供給される前記用紙が積載収納され、装置筐体に着脱自在な給紙カセットとを含む画像形成装置であって、前記給紙カセットは、前記用紙の少なくとも給紙方向下流部分が積載され、前記用紙に上昇付勢力を与えるための底板と、前記底板上に積載される前記用紙の幅方向を規制すべく前記用紙の幅方向に移動自在に設けられた規制手段と、前記規制手段に設けられ、積載される前記用紙の幅が所定の小サイズの際の前記規制手段の設定位置にて前記底板に係合して、前記底板による前記上昇付勢力を調整する調整機構とを備えた画像形成装置において、
    前記調整機構は、前記底板の上昇可動範囲の途中の中立位置を境に、前記中立位置の下側の可動範囲では、前記押し上げ手段による上昇付勢力を減殺する方向に調整力を作用させ、前記中立位置の上側の可動範囲では、前記押し上げ手段による上昇付勢力を助長する方向に前記調整力を作用させるべく構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記調整機構は、前記規制手段の側面に軸支され、ばね部材の付勢力を受けて前記調整力を発生させる駆動アーム部と、前記底板側の係合軸に嵌合する長孔が形成され前記調整力を前記係合軸を介して前記底板に伝達する被動アーム部とからなるカム機構を含むことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記給紙カセットは、前記底板に前記上昇付勢力を与える押し上げ手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5または請求項6記載の画像形成装置。
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