JP4232284B2 - ポリアミド化合物、およびこれを含む液晶配向剤 - Google Patents

ポリアミド化合物、およびこれを含む液晶配向剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なポリアミド化合物に関し、さらに詳しくは液晶配向剤として使用した場合に、電気的特性(電圧保持率、残留電荷、焼き付き)に優れかつ適度なプレチルト角を与えることが可能なポリアミド化合物に関するものである。
本発明のポリアミド化合物は、好ましくは他のポリマー成分、例えばポリアミド酸や可溶性ポリイミド等と併用され、以て液晶配向剤に係る上記特性の更なる向上と、液晶配向剤以外の電子材料分野の用途、例えば絶縁膜や保護膜等への適用も可能となる。
【0002】
【背景技術】
液晶表示素子は現在ネマチック液晶を用いたものが主流であり、例えば液晶分子を90゜ツイストしたTN型液晶素子、通常180゜以上ツイストしたSTN型液晶素子、薄膜トランジスタ−を使用したいわゆるTFT型液晶素子、さらに昨今では視角特性を改良した横電界型のIPS型液晶素子等と種々の方式による表示素子が実用化されている。液晶表示素子の進展は単にこれらの方式の進展のみならず、液晶表示素子の特性向上に向けてその周辺材料での改良も活発に行われている。
該周辺材料の一つに液晶配向剤があり、このものは液晶表示素子の表示品質に係わる重要な要素の一つであるが、表示素子の高品質化が要求されるにつれ一層その役割が大きくなっている。
【0003】
現在、主として用いられている液晶配向剤は、ポリアミド酸をイミド化して使用するポリアミド酸および可溶性ポリイミド等のポリイミド系配向剤である。 先行文献によればこの他にも種々の高分子系配向剤が検討されているが、何れも耐熱性、耐薬品(液晶)性、塗布性、電気的性質、表示特性または液晶分子の配向安定性等の点が不十分で、ほとんど実用化されていない。
ポリイミド系配向剤以外にも、ポリアミドやポリアミドのアミド結合(CONH)の水素原子を他の基で置換したポリアミド等も検討されているが、配向性や液晶素子の電気特性等に問題がある。また、複数の高分子材料をブレンドしたり、ブロック共重合した様な高分子材料を使用した液晶配向剤もあるが、焼き付き、残留電荷、保持率等において難点があるのが現状である。
このように、従来の液晶配向剤は必要な特性を総合的かつバランスよく満たしうるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、特に液晶配向剤に望まれるプレチルト角や配向性、および残留電荷、電圧保持率、焼き付き等の電気的特性などの諸特性の向上を総合的かつバランスよく達成可能な液晶配向剤用ポリアミド化合物を提供することにある。
【0005】
上記課題についてさらに敷衍するに、液晶表示素子は各分野で使用されだしているが、これにともなって要求特性もより高性能なものになりつつある。
これらの要求として、液晶のプレチルト角に代表される液晶の配向性に対する要求、消費電流値、電圧保持率、残留電荷等の液晶素子の電気特性に対する要求、あるいはこれらの特性の長期使用における信頼性に対する要求、さらには液晶表示素子の残像現象、表示むら等の表示品位に対する要求などが挙げられる。
これらの要求特性のうち、先ず液晶のプレチルト角について述べるに、このプレチルト角は液晶素子の駆動方式により異なっている。例えば、液晶が90度ツイストしているTN型液晶表示素子またはTFT型液晶表示素子では1〜6度程度、ツイスト角が大きいSTN型液晶表示素子では3〜8度程度のプレチルト角が必要である。しかしながら、これらの要求されるプレチルト角の値は用途によって多少変化していて、最近ではSTN型液晶表示素子においても2〜3度あるいは8度以上のものが要求される場合がある。一方、IPS型素子においては、液晶分子が基板に対して水平方向に動くため、プレチルト角を大きくする必要はなく、プレチルト角はおおむね1゜程度あればよい。
また、このようなプレチルト角だけでなく、配向均一性、配向安定性あるいは液晶−配向膜界面のアンカリングエネルギー等と言った液晶の配向性に関する特性についても液晶素子の性能に大きく関わってくるため重要である。さらに、液晶表示素子の製造工程におけるこれらの特性のプロセスマージンも重要であり、配向剤の塗布後における溶剤の乾燥条件、あるいは液晶注入後のアニール処理条件等によってプレチルト角や液晶の配向性が変化する場合には大きな問題となる。
【0006】
STN型液晶表示素子、特に携帯機器分野で用いられる低電圧タイプのものについては、液晶表示素子の駆動電圧が低いため消費電流値の改善に対する要求が重要である。すなわち、液晶素子の消費電流値が大きくなると液晶にかかる電圧が相対的に低下し低電圧傾向が一段と強まるので、液晶分子の立ち上がりが不十分となりコントラストが低下することになるからである。
また、低電圧タイプの液晶表示素子においては、液晶表示素子の長期使用中におこる消費電流値の変化(信頼性)も重要である。STN型表示素子では表示のON−OFFをわずかな電位差でおこなっているため、素子の消費電流値が変化してしまうと液晶に印加される電圧にも変化が起こり正常な駆動ができなくなる。極端な場合、長時間駆動により液晶表示素子の画像が全く表示されない現象さえ発生する。
【0007】
一方、TFT型液晶表示素子については、特に電圧保持率や残留電荷に対する要求が重要である。電圧保持率が低いとフィールド期間中に液晶にかかる電圧が低下し、コントラストが低下すると言う問題が発生する。また、残留電荷が大きい場合は電圧印加後に電圧をOFFにしても電荷が残ったままの状態になり、消去されるべき像が残像として残ってしまう。TFT型液晶表示素子において、この残像現象はかなり重要な問題の1つである。
【0008】
さらに、近年液晶駆動電圧の低電圧化に伴って誘電率異方性の大きい液晶が用いられるようになってきたが、これにつれてディスプレイの面内に発生する微細なVthむらが問題視されるようになっている。特に、配向膜をラビング処理したときに発生する削れかすを除去するための水洗を行うと、水洗した跡がVthむら(水洗むら)として残ってしまう現象が発生し大きな問題となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は以下を構成とする。
(1) 式(1)
【0010】
【化9】
Figure 0004232284
【0011】
(式中、R1はジカルボン酸類由来の2価の有機残基、R2はジアミン類由来の2価の有機残基を示すが、それらのうち少なくとも一方は炭素数3以上の側鎖基を有する2価の有機残基であり、R3とR4は互いに独立して水素または1価の有機基を示すが、該1価有機基の含有量はR3とR4の総量に基づき30モル%以上であり、nは自然数である。)で表されるポリアミド化合物において、R2が式(2−1)〜(2−4)
【0012】
【化10】
Figure 0004232284
【0013】
(各式中、R5、R16、R17は水素または炭素数1〜12のアルキル基、Yは単結合またはCH2、環Aはベンゼン環またはシクロヘキサン環、Zは単結合、CH2、CH2CH2または酸素を示し、rは0〜3、sは0〜5、tは0〜3のそれぞれ正数であるが、tが2〜3の場合、各Zは互いに同じでも異なっていてもよい。また、任意のベンゼン環またはシクロヘキサン環上の水素は低級アルキル基で置換されていてもよい。但し、式(2−2)、式(2−3)におけるステロイド骨格における任意の環は、縮小、拡大または開裂したものでもよく、ビシクロ環であってもよく、任意の位置の不飽和結合が増加または減少したものであってもよく、任意の位置の水素原子またはアルキル基が任意の1価の有機基で置換されたものであってもよい。) で表される炭素数3以上の側鎖基を有する有機残基の群から選ばれるものであることを特徴とするポリアミド化合物。
(2) 式(1)
【0014】
【化11】
Figure 0004232284
【0015】
(式中、R1はジカルボン酸類由来の2価の有機残基、R2はジアミン類由来の2価の有機残基を示すが、それらのうち少なくとも一方は炭素数3以上の側鎖基を有する2価の有機残基であり、R3とR4は互いに独立して水素または1価の有機基を示すが、該1価有機基の含有量はR3とR4の総量に基づき30モル%以上であり、nは自然数である。)で表されるポリアミド化合物において、R2が式(3)
【0016】
【化12】
Figure 0004232284
【0017】
(式中、X1は単結合、CH2またはCH2CH2を示し、R6とR7はそれぞれ独立して水素または炭素数1〜12のアルキル基もしくはパ−フルオロアルキル基を示すが、それらのうち少なくとも一方は炭素数3以上のアルキル基またはパ−フルオロアルキル基を示し、uは0〜3であるが、uが2〜3の場合、各X1は互いに同じでも異なっていてもよい。また、任意のベンゼン環上の水素は低級アルキル基で置換されていてもよい。)で表される炭素数3以上の側鎖基を有する有機残基であることを特徴とするポリアミド化合物。
(3) 式(1)
【0018】
【化13】
Figure 0004232284
【0019】
(式中、R1はジカルボン酸類由来の2価の有機残基、R2はジアミン類由来の2価の有機残基を示すが、それらのうち少なくとも一方は炭素数3以上の側鎖基を有する2価の有機残基であり、R3とR4は互いに独立して水素または1価の有機基を示すが、該1価有機基の含有量はR3とR4の総量に基づき30モル%以上であり、nは自然数である。)で表されるポリアミド化合物において、R2が式(4)
【0020】
【化14】
Figure 0004232284
【0021】
(式中、X2、X3はそれぞれ独立して単結合、O、COO、OCO、NH、CONHまたは(CH2nを示し、R8、R9はそれぞれ独立して単結合または芳香族環および/または脂環式環を1〜3環含む二価の基を示し、R10は水素、F、炭化水素基、フッ化炭化水素基、アルコキシ基、シアノ基またはOH基を示し、nは1〜5の正数である。ただし、基-X2-R8-X3-R9-R10は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基, アルコキシ基、またはトリフルオロメチル基のいずれかであることはない。)で表される炭素数3以上の側鎖基を有する有機残基であることを特徴とするポリアミド化合物。
(4) 式(1)
【0022】
【化15】
Figure 0004232284
【0023】
(式中、R1はジカルボン酸類由来の2価の有機残基、R2はジアミン類由来の2価の有機残基を示すが、それらのうち少なくとも一方は炭素数3以上の側鎖基を有する2価の有機残基であり、R3とR4は互いに独立して水素または1価の有機基を示すが、該1価有機基の含有量はR3とR4の総量に基づき30モル%以上であり、nは自然数である。)で表されるポリアミド化合物において、R2が式(5)
【0024】
【化16】
Figure 0004232284
【0025】
(式中、A1は水素原子、または炭素数1〜12の直鎖もしくは分岐状のアルキル基を示し、該アルキル基中の一つもしくは隣り合わない二つ以上の任意のメチレン基は酸素原子で置換されていてもよく、A2は単結合または炭素数1〜5のアルキレン基を示し、該アルキレン基中の一つもしくは隣り合わない二つ以上の任意のメチレン基は酸素原子で置換されていてもよく、mは0〜3であり、nは1〜5である。)で表される炭素数3以上の側鎖基を有する有機残基であることを特徴とするポリアミド化合物。
(5) 式(1)で表されるポリアミド化合物において、R3とR4は互いに独立して水素または炭素数5以下の1価の有機基を示し、該1価有機基の含有量はR3とR4の総量に基づき50モル%以上であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載のポリアミド化合物。
(6) 式(1)で表されるポリアミド化合物において、R3とR4は互いに独立して水素または炭素数5以下のそれぞれアルキル基もしくは酸素含有アルキル基から選ばれる1価の有機基を示し、該1価有機基の含有量はR3とR4の総量に基づき70モル%以上であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載のポリアミド化合物。
(7) (1)〜(6)のいずれか1項に記載のポリアミド化合物を含む液晶配向剤。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明のポリアミド化合物は、式(1)で表される実質的にN置換されたポリアミド(以下、単にN置換ポリアミドと称することがある。)において、炭素数3以上の側鎖基を有する有機残基の群から選ばれるR2を特定なものに限定したところに主たる特徴を有する。
上記限定に係るR2の好適例として、前記の式(2−1)〜(2−4)、式(3)、式(4)および式(5)で表される有機残基を示すことができる。
本発明ポリアミド化合物は、R2の上記限定に加え、R3とR4が互いに独立して水素または炭素数5以下の1価の有機基を示し、該1価有機基の含有量はR3とR4の総量に基づき50モル%以上、好ましくは70モル%以上とした場合にさらに好ましいものとなる。なお、上記のR3とR4はアミド結合(CONH)部分の水素原子を置換するそれぞれ1価の有機基を意味する。
【0027】
このような構造の本発明ポリアミド化合物を液晶配向剤の成分として用いることにより、本発明の目的、すなわち液晶配向剤に望まれるプレチルト角や配向性、および残留電荷、電圧保持率、焼き付き等の電気的特性などの諸特性の向上を総合的かつバランスよく達成することが可能となる。
【0028】
式(1)で表されるポリアミド化合物において、R1〜R4の何れか1つ以上の基に炭素数3以上の側鎖基を導入すれば本発明の目的がある程度達成されることは知られている。
該導入方法として、例えばR3またはR4に対して行う方法(第1の方法)、ジカルボン酸に対し予め行う方法(第2の方法)またはジアミンに対し予め行う方法(第3の方法)を挙げることができる。
これらの導入方法のうち、第3の方法は前記したようにR2の限定を容易に行い得るので最も好ましい。しかし、第1の方法は側鎖基の導入に伴い1価の有機基が一般に炭素数6以上のものに増大し、液晶の配向性を損ね易くなるので好ましくなく、また第2の方法はこれのみでは本発明目的を達成する上で必ずしも十分とは言えないので、この方法による時は第3の方法と組み合わせて実施することが好ましい。
【0029】
本発明の式(1)で表されるポリアミド化合物において、R1を与えるジカルボン酸類は、芳香族系(複素環系を含む)、脂環式系(複素環系を含む)または脂肪族系(非環状)の何れの群に属するものであってもよいが、中でも環構造を有するものが液晶分子の配向性を良好に保つ上から好ましい。
従って、非環状の脂肪族系のものを用いる際には、これを脂環式系および/または芳香族系のものと併用して用いることが好ましく、しかもその使用量は配向性に悪影響を与えない範囲内とすべきである。さらに、R1は液晶素子の電気的性質の低下原因となり易いエステル基やエ−テル基等の酸素や硫黄を含まない構造のものが好ましいが、そのような構造を有していてもこれらの特性に影響を与えないかぎり何ら問題とはならない。
【0030】
このようなR1を与えるジカルボン酸類として、以下に示すものを具体例に挙げることができる。
マロン酸、蓚酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、フマル酸、グルタル酸、アジピン酸、ムコン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、3,3−ジエチルコハク酸、アゼライイン酸、セバシン酸およびスベリン酸等の脂肪族ジカルボン酸、
【0031】
1,1−シクロプロパンジカルボン酸、1,2−シクロプロパンジカルボン酸、1,1−シクロブタンジカルボン酸、1,2−シクロブタンジカルボン酸、1,3−シクロブタンジカルボン酸、3,4−ジフェニル−1,2−シクロブタンジカルボン酸、2,4−ジフェニル−1,3−シクロブタンジカルボン酸、3,4−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1,2−シクロブタンジカルボン酸、2,4−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1,3−シクロブタンジカルボン酸、1−シクロブテン−1,2−ジカルボン酸、1−シクロブテン−3,4−ジカルボン酸、1,1−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,1−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−(2−ノルボルネン)ジカルボン酸、ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジカルボン酸、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3−ジカルボン酸、2,5−ジオキソ−1,4−ビシクロ[2.2.2]オクタンジカルボン酸、1,3−アダマンタンジカルボン酸、4,8−ジオキソ−1,3−アダマンタンジカルボン酸、2,6−スピロ[3.3]ヘプタンジカルボン酸、1,3−アダマンタン二酢酸およびカンファー酸等の脂環式ジカルボン酸、
【0032】
o−フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、5−tert−ブチルイソフタル酸、5−アミノイソフタル酸、5−ヒドロキシイソフタル酸、2,5−ジメチルテレフタル酸、テトラメチルテレフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−アントラセンジカルボン酸、1,4−アントラキノンジカルボン酸、2,5−ビフェニルジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、1,5−ビフェニレンジカルボン酸、4,4”−タ−フェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエタンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルプロパンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルヘキサフルオロプロパンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ビベンジルジカルボン酸、4,4’−スチルベンジカルボン酸、4,4’−トランジカルボン酸、
【0033】
4,4’−カルボニル二安息香酸、4,4’−スルホニル二安息香酸、4,4’−ジチオ二安息香酸、p−フェニレン二酢酸、3,3’−p−フェニレンジプロピオン酸、4−カルボキシ桂皮酸、p−フェニレンジアクリル酸、3,3’−[4,4’−(メチレンジ−p−フェニレン)]ジプロピオン酸、4,4’−[4,4’−(オキシジ−p−フェニレン)]ジプロピオン酸、4,4’−[4,4’−(オキシジ−p−フェニレン)]二酪酸、(イソプロピリデンジ−p−フェニレンジオキシ)二酪酸、ビス(p−カルボキシフェニル)ジメチルシラン、1,5−(9−オキソフルオレン)ジカルボン酸、3,4−フランジカルボン酸、4,5−チアゾールジカルボン酸、2−フェニル−4,5−チアゾールジカルボン酸、1,2,5−チアジアゾール−3,4−ジカルボン酸、1,2,5−オキサジアゾール−3,4−ジカルボン酸、2,3−ピリジンジカルボン酸、2,4−ピリジンジカルボン酸、2,5−ピリジンジカルボン酸、2,6−ピリジンジカルボン酸、3,4−ピリジンジカルボン酸、3,5−ピリジンジカルボン酸および3,6−ピリジンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸を挙げることができるが、これらのジカルボン酸は酸ジハライドの形のものであってもよい。
上記のジカルボン酸またはその酸ジハライド(以下ジカルボン酸類と称することがある。)は、特に直線的な構造のポリアミドを与えることが可能なジカルボン酸類であることが液晶分子の配向性を保つ上から好ましい。
【0034】
これらの中でも、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ピリジンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、1,4−アントラセンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、4,4”−タ−フェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエタンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルプロパンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルヘキサフルオロプロパンジカルボン酸および4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、あるいはそれらの酸ジハライド等が好ましく用いられる。
【0035】
また、これらのジカルボン酸の1部を基板との接着性を高める等のために、式(6)で表されるようなシロキサンジカルボン酸またはその酸ジクロライドと共に用いてもよい。
【0036】
【化17】
Figure 0004232284
【0037】
(式中、R11、R12はメチル基、エチル基、フェニル基およびシクロヘキシル基から選ばれ、v、w、xは1〜5である。)
【0038】
さらに、液晶分子のプレチルト角を大きくするため炭素数3以上の側鎖基を導入したR1を与えるジカルボン酸の例として、式(7)または(8)等で表されるものを示すことができる。
【0039】
【化18】
Figure 0004232284
【0040】
(式中、X4は単結合、O、COO、NH、炭素数1〜6のアルキレン、OCO、NHCO、CONH、SまたはCH2、R13は炭素数3〜20の炭化水素基もしくはパ−フルオロアルキル基または置換基を有してもよいステロイド基を示し、該ステロイドの骨格としてコレステリル、アンドロステリル、βコレステリル、エピアンドロステリル、エリゴステリル、エストリル、11α−ヒドロキシメチルステリル、11α−プロゲステリル、ラノステリル、メラトラニル、メチルテストロステリル、ノレチステリル、プレグネノニル、β−シトステリル、スチグマステリル、テストステリルまたは酢酸コレステロ−ルエステル等を挙げることができる。)
【0041】
【化19】
Figure 0004232284
【0042】
(式中、R14とR15はそれぞれ独立して炭素数1〜12のアルキル基を示すが、それらの合計の炭素数は4以上である。)
本発明に係るジカルボン酸類はこれらに限定されることなく、本発明目的が達成される範囲内で他にも種々の態様が存在することは言うまでもない。また、これらのジカルボン酸類は単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
【0043】
次に、R2を与えるジアミン化合物は、前記ジカルボン酸類の場合と同様に芳香族系(複素環系を含む)、脂環式系(複素環系を含む)または脂肪族系(非環状)の何れの群に属するものであってもよいが、中でも環構造を有するものが液晶分子の配向性を良好に保つ上から好ましい。
2は前記と同様に液晶素子の電気的性質の低下原因となり易いエステル基やエ−テル基等の酸素や硫黄を含まない構造のものが好ましいが、そのような構造を有していてもこれらの特性に影響を与えない限り何ら問題とはならない。
【0044】
本発明のポリアミド化合物は液晶にプレチルト角を与える機能を有することが必要であるため、少なくともR1の成分かR2の成分に、炭素数3以上の側鎖基を有することが必要である。前者、すなわちジカルボン酸類由来のR1に炭素数3以上の側鎖基を導入した場合については、既述をそのまま参照すればよい。
【0045】
2を与えるジアミン化合物は、R1が炭素数3以上の側鎖基を有するジカルボン酸類である場合は側鎖の無いジアミン化合物であってもよいが、この場合でも炭素数3以上の側鎖基を有するジアミン化合物を併用した方が好ましい。
一方、R1の成分に炭素数3以上の側鎖基を有するジカルボン酸類を使用しない場合には、炭素数3以上の側鎖基を有するジアミン化合物が必須となる。
該ジアミン化合物の側鎖基として、炭素数3以上の脂肪族系炭化水素基、脂環式構造を含む炭化水素基、芳香族を含む炭化水素基、シロキサン基を有する基、ステロイド骨格を有する基、またはこれらが併用された基を挙げることができる。なお、上記側鎖基がシクロヘキサン基等の環状構造体である場合、その炭素数は環を構成する炭素数に基づき表すものとする。
上記側鎖基は、これを構成する炭化水素の一部が酸素等の他の原子で置き換えらたものでもよいが、好ましくはO、COもしくはCOOのような酸素原子含有基、S、またはSO2等のような硫黄原子含有基を含まないものであることが好ましい。しかし、側鎖基が脂環式構造を含む炭化水素基や芳香族を含む炭化水素基の場合には、これらはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲンまたはOH基等の置換基を有していてもよい。
【0046】
このような炭素数3以上の側鎖基を有するジアミン化合物として、R2が既述の式(2−1)〜(2−4)、式(3)、式(4)または式(5)で表される有機残基の何れかであるジアミン化合物を挙げることができる。
なお、上記式(2−2)〜(2−3)におけるステロイド骨格として、コレステリル、アンドロステリル、βコレステリル、エピアンドロステリル、エリゴステリル、エストリル、11α−ヒドロキシメチルステリル、11α−プロゲステリル、ラノステリル、メラトラニル、メチルテストロステリル、ノレチステリル、プレグネノニル、β−シトステリル、スチグマステリル、テストステリルまたは酢酸コレステロ−ルエステル等を挙げることができる。
【0047】
このようなジアミン化合物の具体例として、式(2−1)〜(2−4)で表されるものについては以下のものを挙げることができる。
Z=酸素、r=0、t=1である場合:
1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−トリデシルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−テトラデシルシクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−n−ペンタデシルシクロヘキサン、
【0048】
r、t=0である場合:
1,1−ビス(4−アミノフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−トリデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−テトラデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−n−ペンタデシルシクロヘキサン、
【0049】
A=シクロヘキシル基、r=1、s、t=0である場合:
1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−シクロヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−メチル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−エチル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−プロピル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−ブチル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−ペンチル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−ヘキシル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−ヘプチル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−オクチル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−ノニル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−デシル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−ウンデシル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−ドデシル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−トリデシル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−テトラデシル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(4−n−ペンタデシル−トランス−シクロヘキシル)シクロヘキサン、
【0050】
A=シクロヘキシル基、Z=酸素、r=1、s=0、t=lである場合:
1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(シクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(4−メチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(4−ブチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、
1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(4−ヘキシルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(4−ヘプチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(4−オクチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、
【0051】
A=シクロヘキシル基、Y=CH2、r、s=1、t=0である場合:
1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(シクロヘキシルメチル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−メチルシクロヘキシル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−エチルシクロヘキシル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−プロピルシクロヘキシル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−ブチルシクロヘキシル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−ペンチルシクロヘキシル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−ヘキシルシクロヘキシル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−ヘプチルシクロヘキシル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−オクチルシクロヘキシル)メチル〕シクロヘキサン、
【0052】
A=フェニル基、Y=CH2、Z=酸素、r、s、t=1である場合:
1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(フェニルメチル)シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−〔(4−メチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−4−〔(4−エチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−4−〔(4−プロピルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−4−〔(4−ブチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−4−〔(4−ペンチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−4−〔(4−ヘキシルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−4−〔(4−ヘプチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−4−〔(4−オクチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、
【0053】
A=フェニル基、Y=CH2、r、s=1、t=0である場合:
1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−(フェニルメチル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−メチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−エチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−プロピルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−ブチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−ペンチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−ヘキシルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−ヘプチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)−4−〔(4−オクチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、
【0054】
A=フェニル基、Y=CH2、ZがCH2、r、s、t=1である場合:
1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−(フェニルメチル)シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−〔(4−メチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−〔(4−エチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−〔(4−プロピルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−〔(4−ブチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−〔(4−ペンチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−〔(4−ヘキシルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−〔(4−ヘプチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−〔(4−オクチルフェニル)メチル〕シクロヘキサン、
【0055】
Z=CH2、r=0、t=1である場合:
1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−オクチルクロヘキサン。
【0056】
A=シクロヘキシル基、Y=CH2、Z=CH2、r、t=1、s=2:
1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(シクロヘキシルエチルシクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−メチル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−エチル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−プロピル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−ブチル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−ペンチル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−アミル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−ヘキシル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−ヘプチル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−オクチル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−ノニル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−[2−(4−ドデシル−トランス−シクロヘキシル)エチル]シクロヘキサン。
【0057】
これらのジアミン化合物において、rが0で、R5が水素または短鎖のアルキル基の場合はプレチルト角が小さめであり、rが1〜5(側鎖の環は2〜6)の場合は、R5が水素であってもプレチルト角は大きくなる。
プレチルト角が小さい場合はIPS素子に好適であり、プレチルト角が3〜8゜程度の場合は、TN型TFT素子に好適である。また、STN素子の場合は、さらに大きなプレチルト角が要求される場合もあるが、この場合は側鎖基の長い成分を用いればよい。
【0058】
次に、式(3)で表されるものについては以下に示すジアミン化合物を挙げることができる。
1=CH2、u=1である場合:
2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ペンタン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ヘキサン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ヘプタン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}オクタン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ノナン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}デカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ウンデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ドデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}トリデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}テトラデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ペンタデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ヘキサデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ヘプタデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}オクタデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}ノナデカン、
【0059】
2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロペンタン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロヘキサン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロヘプタン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロオクタン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロノナン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロウンデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロドデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロトリデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロテトラデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロペンタデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロヘキサデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロヘプタデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロオクタデカン、2,2−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}パ−フルオロノナデカン。
なお、以上は2,2−ビス系化合物の例について示したが、R6とR7の炭素数によって1,1−ビス系、3,3−ビス系、4,4−ビス系または5,5−ビス系の化合物についても同様に示し得ることは言うまでもない。
【0060】
次に、式(4)で表されるものについては以下に示すジアミン化合物を挙げることができる。
4−[3−(4−ビフェニルオキシ)プロポキシ]−1,3−ジアミン、4−[8−(4−ビフェニルオキシ)オクチルオキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、4−[3−(4−シアノビフェニル−4’−オキシ)プロポキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、4−[12−(4−シアノビフェニル−4’−オキシ)ドデシルオキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、4−[6−(4−メトキシビフェニル−4’−オキシ)ヘキシルオキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、4−[3−(4−フルオロビフェニル−4’−オキシ)プロポキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、2,4−ジアミノ安息香酸ドデシル、2,4−ジアミノ安息香酸オクチル、1,5−ジアミノ−2−オクチルオキシカルボニルアミノベンゼン、および式(2−2)〜(2−3)の説明で記載した各種ステロイド系の置換基を有するジアミン化合物。
【0061】
さらに、1,4−ジアミノ−3−[4−(4−アルキルシクロヘキシル)シクロヘキシルオキシ]ベンゼン、1,4−ジアミノ−3−[4−(4−アルキルフェニル)シクロヘキシルオキシ]ベンゼン、1,4−ジアミノ−3−((4−アルキルタ−フェニル)オキシ)ベンゼン、2−アルキルオキシ−1,4−ジアミノベンゼン、およびフェニレンジアミンにステロイド系の側鎖を設けたジアミン化合物等を挙げることもできる。
【0062】
次に、式(5)で表されるものについては以下に示すジアミン化合物を挙げることができる。
1−シクロヘキシル−4−(4−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−メチルシクロヘキシル)−4−(4−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−プロピルシクロヘキシル)−4−(4−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−ペンチルシクロヘキシル)−4−(4−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−オクチルシクロヘキシル)−4−(4−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−デシルシクロヘキシル)−4−(4−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−ドデシルシクロヘキシル)−4−(4−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−シクロヘキシル−4−(3−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−メチルシクロヘキシル)−4−(3−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−プロピルシクロヘキシル)−4−(3−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−ペンチルシクロヘキシル)−4−(3−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−オクチルシクロヘキシル)−4−(3−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−デシルシクロヘキシル)−4−(3−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン、1−(4−ドデシルシクロヘキシル)−4−(3−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン。
【0063】
以上は飽くまでも式(2−1)〜(2−4)、(3)、(4)または(5)で表されるジアミン化合物の具体例を示したに過ぎない。本発明に係るジアミン化合物はこれらに限定されることなく、本発明目的が達成される範囲内で他にも種々の態様が存在することは言うまでもない。また、これらのジアミン化合物は単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0064】
上記態様の中には、式(2−1)〜(2−4)、(3)、(4)または(5)で言及したような液晶分子のプレチルト角を大きくすることが可能な炭素数3以上の側鎖基を有するジアミン化合物(以下、第1ジアミン化合物と称することがある。)と側鎖の無いジアミン化合物(以下、第2ジアミン化合物と称することがある。)を併用したものでもよい。
第2ジアミン化合物として、例えば下記に挙げるような芳香族系ジアミン化合物、脂環式系ジアミン化合物または脂肪族系ジアミン化合物を挙げることができる。
【0065】
芳香族ジアミン化合物:
p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−キシレンジアミン、m−キシレンジアミン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、2,4−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、2,3,5,6−テトラメチル−p−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−p−フェニレンジアミン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルエタン、4,4’−ジアミノジフェニルエタン、
【0066】
1,3−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)パ−フルオロプロパン、2,2−ビス(3−アミノフェニル)パ−フルオロプロパン、ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)メタン、ビス(4−アミノ−2−メチルフェニル)メタン、1,2−ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)エタン、1,3−ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)プロパン、1,2−ビス(4−アミノ−2−メチルフェニル)エタン、1,3−ビス(4−アミノ−2−メチルフェニル)プロパン、1,4−ビス[(4−アミノフェニル)メチル]ベンゼン、1,4−ビス[(3−アミノフェニル)メチル]ベンゼン、1,4−ビス[(4−アミノフェニル)エチル]ベンゼン、1,4−ビス[(3−アミノフェニル)エチル]ベンゼン、1,4−ビス[(4−アミノ−3−メチル−フェニル)メチル]ベンゼン、1,4−ビス[(4−アミノ−3−メチル−フェニル)エチル]ベンゼン、
【0067】
ビス−[(4−(4−アミノフェニルメチル)フェニル]メタン、ビス−[(4−(4−アミノフェニルメチル)フェニル]エタン、ビス−[(4−(3−アミノフェニルメチル)フェニル]メタン、ビス−[(4−(3−アミノフェニルメチル)フェニル]エタン、2,2’−ビス−[(4−(4−アミノフェニルメチル)フェニル]プロパン、2,2’−ビス−[(4−(3−アミノフェニルメチル)フェニル]プロパン、2,2’−ビス−[(4−(3−アミノフェニルメチル)フェニル]パ−フルオロプロパン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシ)プロパン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、1,1−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、1,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2−アミノフェノキシ)フェニル]パ−フルオロプロパン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]パ−フルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]パ−フルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ブタン、
【0068】
4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチルベンジジン、3,3’−ジメトキシベンジジン、1,4−ビス(4−アミノフェニル)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノフェニル)ビフェニル、4,4’−ジアミノタ−フェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ベンゼン、4,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ビフェニル、1,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]シクロヘキサン、1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]シクロヘキサン、1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]シクロヘキサン、
【0069】
1,5−ジアミノナフタレン、2,6−ジアミノナフタレン、2、7−ジアミノフルオレン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)−10−アントラセン、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ビスアニリン、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ビスアニリン、4,4’−ジアミノベンズアニリド、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノジフェニルベンゾフェノン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルケトン、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、3,3’−ジアミノジフェニルエ−テル、4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、3,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、
【0070】
ビス−(4−アミノフェニル)ジエチルシラン、ビス−(4−アミノフェニル)ジフェニルシラン、ビス−(4−アミノフェニル)エチルホスフィンオキサイド、2,2−ビス[4−(3−カルバモイル−4−アミノフェノキシ)フェニル]パ−フルオロプロパン、2,2−ビス−(3−スルファモイル−4−アミノフェニル)パ−フルオロプロパン、2,2−ビス−(3−カルボキシ−4−アミノフェニル)パ−フルオロプロパン、2,2−ビス[4−(3−スルファモイル−4−アミノフェノキシ)フェニル]パ−フルオロプロパン、2,2−ビス[4−(3−カルボキシ−4−アミノフェノキシ)フェニル]パ−フルオロプロパン、1,3−ビス[2−{4−(4−アミノフェノキシ)フェニル}パ−フルオロイソプロピル]ベンゼン、2,4−ビス(β−アミノ−t−ブチル)トルエン、ビス(p−β−メチル−γ−アミノペンチル)ベンゼン、ビスp−(1,1−ジメチル−5−アミノペンチル)ベンゼン、ビス(p−β−アミノ−t−ブチルフェニル)エ−テル、ビス(4−アミノベンゾルオキシ)メタン、ビス(4−アミノベンゾルオキシ)エタン、ビス(4−アミノベンゾルオキシ)プロパン、ビス(4−アミノベンゾルオキシ)シクロヘキサン、2,3−ジアミノピリジン、2,6−ジアミノピリジン、3,4−ジアミノピリジン、2,4−ジアミノピリジン、ジアミノピリミジン、ジアミノピペラジン、ビス−(4−アミノフェニル)−N−ブチルアミン、N,N−ビス−(4−アミノフェニル)−N−メチルアミン、N−(3−アミノフェニル)−4−アミノベンズアミド等、
【0071】
脂環式ジアミン化合物:
1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン、ノルボルナンジアミン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、ビス(2−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、テトラヒドトジシクロペンタジエニレンジアミン、ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダニレンジメチレンジアミン、トリシクロ[6.2.1.02、7]−ウンデシレンジメチルジアミン、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、2,5−ビス(アミノメチル)−ビシクロヘプタン、2,6−ビスアミノメチル−ビシクロヘプタン、2,3−ジアミノビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,5−ジアミノビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,6−ジアミノビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,7−ジアミノビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,3−ジアミノ−7−アザビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,5−ジアミノ−7−アザビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,6−ジアミノ−7−アザビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,3−ジアミノ−7−チアビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,5−ジアミノ−7−チアビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,6−ジアミノ−7−チアビシクロ[2,2,1]ヘプタン、
【0072】
2,3−ジアミノビシクロ[2,2,2]オクタン、2,5−ジアミノビシクロ[2,2,2]オクタン、2,6−ジアミノビシクロ[2,2,2]オクタン、2,5−ジアミノビシクロ[2,2,2]オクタン−7−エン、2,5−ジアミノ−7−アザビシクロ[2,2,2]オクタン、2,5−ジアミノ−7−オキサビシクロ[2,2,2]オクタン、2,5−ジアミノ−7−チアビシクロ[2,2,2]オクタン、2,6−ジアミノビシクロ[3,2,1]オクタン、2,6−ジアミノアザビシクロ[3,2,1]オクタン、2,6−ジアミノオキサビシクロ[3,2,1]オクタン、2,6−ジアミノチアビシクロ[3,2,1]オクタン、2,6−ジアミノビシクロ[3,2,2]ノナン、2,6−ジアミノビシクロ[3,2,2]ノナン−8−エン、2,6−ジアミノ−8−アザビシクロ[3,2,2]ノナン、2,6−ジアミノ−8−オキサビシクロ[3,2,2]ノナン、2,6−ジアミノ−8−チアビシクロ[3,2,2]ノナン等、
【0073】
脂肪族ジアミン化合物:
エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、プロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、4,4−ジアミノヘプタメチレンジアミン、およびアルキレン基の中に酸素原子を有するアルキレンジアミン等のジアミン化合物。
【0074】
以上の第2ジアミン化合物はこれらに限定されることなく、本発明目的が達成される範囲内で他にも種々の態様が存在することは言うまでもない。また、これらのジアミン化合物は単独で、または2以上を組み合わせて用いることができる。 これらの第2ジアミン化合物の内、脂肪族ジアミン化合物は多量に併用すると液晶分子の配向性に悪影響を及ぼすので、その使用量は、かかる悪影響を回避できる範囲内とすべきである。また、液晶素子の電気的性質の低下を避けるため、第2ジアミン化合物についてもエステル基やエ−テル基等の酸素含有基や硫黄含有基を含まない構造のものであることが好ましい。
【0075】
2を与えるジアミン化合物において、第1ジアミン化合物と第2ジアミン化合物の割合はその種類と要求されるプレチルト角によって一様でないが、一般に第1ジアミン化合物/第2ジアミン化合物(モル%)で表した場合、100/0〜1/99、好ましくは、100/0〜10/90、さらに好ましくは、100/0〜20/80が適する。
【0076】
次に、式(1)で表される本発明のN置換ポリアミドにおいて、R3とR4は既述したように互いに独立して水素または炭素数5以下の1価の有機基を示し、該1価有機基の含有量はR3とR4の総量に基づき50モル%以上、好ましくは70モル%以上が適するが、それらは複数種のものが併用されてもよい。
該1価の有機基を導入することにより、得られたポリアミドは特に液晶配向剤として使用した場合に電気特性が著しく向上したものとなる。なお、該1価の有機基は、炭素数が多いもの(屈曲性の高いもの)の場合液晶配向性を極端に悪化させることがあるので、炭素数5以下の有機基、特に炭素数5以下のアルキル基または酸素含有アルキル基であることが好ましい。
3とR4は液晶配向性に問題がなければ不飽和結合やシクロ環を有する有機基、芳香環を有する有機基、ステロイド骨格を有する有機基、ハロゲン、窒素、ケイ素またはリン含有の有機基等であってもかまわない。また、これらの有機基は構造内に置換基を有するものであってもよい。
【0077】
このようなR3またはR4を与える1価の有機基として、以下に示すものを具体例に挙げることができる。
メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル、n−エイコシル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、イソヘキシル、1−エチルペンチル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、4−エチルペンチル、2,4−ジメチルヘキシル、2,3,5−トリエチルヘプチル等の直鎖状または分枝状アルキル基、
【0078】
ビニル、エチニル、1−プロペニル、2−プロペニル、イソプロペニル、2−ブテニル、1,3−ブタジエニル、2−ペンテニル、2−ペンテン−4−イニル、2−ノニル−2−ブテニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、ビシクロヘキシルメチル、2−シクロペンテン−1−イル、2,4−シクロペンタジエン−1−イル等の不飽和結合やシクロ環を有する有機基、
【0079】
フェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル、ビフェニル、トリフェニル、ターフェニル、ベンジル、ビフェニルメチル、トリフェニルメチル、ターフェニルメチル、4−メチルベンジル、4−(tert−ブチル)ベンジル、α−メチルベンジル、1−ナフチル、2−ナフチル、9−アントリルメチル、5−フェニル−2,4−ペンタジイニル等の芳香環を有する有機基、
【0080】
コレステリル、アンドロステリル、β−コレステリル、エピアンドロステリル、エリゴステリル、エストリル、11α−ヒドロキシメチルステリル、11α−プロゲステリル、ラノステリル、メラトラニル、メチルテストロステリル、ノレチステリル、プレグネノニル、β−シトステリル、スチグマステリル、テストステリル、酢酸コレステロ−ルエステル等のステロイド骨格を有する有機基、
【0081】
メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペンチル、メトキシヘキシル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、エトキシペンチル、エトキシヘキシル、ヘキシルオキシメチル、ヘキシルオキシエチル、ヘキシルオキシプロピル、ヘキシルオキシブチル、ヘキシルオキシペンチル、ヘキシルオキシヘキシル、フェノキシ、ベンジルオキシ、4−メトキシベンジル、ビフェニルオキシ、ナフチルオキシ、
【0082】
フェノキシメチル、ベンジルオキシメチル、ビフェニルオキシメチル、ナフチルオキシメチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、フルフリル、(3−フリル)メチル、オキシラニルメチル、2−メチルオキシラニルメチル、2−オキセタニルメチル、3−オキセタニルメチル、オキソラニルメチル、ジオキソラニルメチル、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、メトキシカルボニル、フェニルメトキシカルボニル等の酸素含有の有機基、
【0083】
トリフルオロメチル、パーフルオロエチル、n−パーフルオロプロピル、n−パーフルオロブチル、n−パーフルオロペンチル、n−パーフルオロヘキシル、n−パーフルオロヘプチル、n−パーフルオロオクチル、n−パーフルオロノニル、n−パーフルオロデシル、n−パーフルオロウンデシル、n−パーフルオロドデシル、n−パーフルオロトリデシル、n−パーフルオロテトラデシル、n−パーフルオロペンタデシル、n−パーフルオロヘキサデシル、n−パーフルオロヘプタデシル、n−パーフルオロオクタデシル、n−パーフルオロノナデシル、n−パーフルオロエイコシル、4−トリフルオロメチルベンジル等のハロゲン含有の有機基、
【0084】
アミノメチル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチル、アミノペンチル、アミノヘキシル、アミノヘプチル、アミノオクチル、アミノノニル、アミノデシル、アミノウンデシル、アミノドデシル、アミノトリデシル、アミノテトラデシル、アミノペンタデシル、アミノヘキサデシル、アミノヘプタデシル、アミノオクタデシル、アミノノナデシル、アミノエイコシル、2−アミノイソプロピル、3−アミノイソブチル、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメチル、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル、2,2,6,6−テトラメチル−1−(2−プロペニル)−4−ピペリジニル、1−メチル−2,5−ジオキソ−3−ピロリジニル、(1,2,3,6−テトラヒドロ−1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−7H−プリン−7−イル)メチル、シアノ、シアノメチル、シアノエチル、シアノプロピル、シアノフェニル、シアノビフェニル、シアノターフェニル、シアノベンジル、シアノフェニルメチル、シアノビフェニルメチル、シアノターフェニルメチル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリフェニルシリル、4−トリメチルシリルベンジル、ジメトキシホスフィニルメチル、ジエトキシホスフィニルメチル等の窒素、ケイ素またはリン含有の有機基。
【0085】
これらの中でもメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、ビニル、エチニル、1−プロペニル、2−プロペニル、イソプロペニル、2−ブテニル、1,3−ブタジエニル、2−ペンテニル、2−ペンテン−4−イニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、2−シクロペンテン−1−イル、2,4−シクロペンタジエン−1−イル、トリフルオロメチル、パーフルオロエチル、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ペンチルオキシ、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、フルフリル、(3−フリル)メチル、オキシラニルメチル、2−メチルオキシラニルメチル、2−オキセタニルメチル、3−オキセタニルメチル、オキソラニルメチル、ジオキソラニルメチル、ホルミル、アセチル等の炭素数5以下の1価の有機基が好ましく用いられる。
本発明に係るR3、R4を与える1価の有機基はこれらに限定されることなく、本発明目的が達成される範囲内で他にも種々の態様が存在することは言うまでもない。また、これらの1価の有機基は単独で、または2種以上2を組み合わせて用いることができる。
【0086】
本発明のN置換ポリアミドは、以下に示す2方法の何れかにより得ることができる。その1つはジカルボン酸と予めアミノ基(NH2)の水素原子をR3および/またはR4で置換したジアミン化合物とを重合反応させる方法であり(以下、前置換法と称することがある)、他の1つはジアミン化合物とジカルボン酸を重合反応させ、かくして得られるポリアミドのアミド結合(CONH)の水素原子をR3および/またはR4で置換する方法である(以下、後置換法と称することがある)。上記の方法はいずれも適用可能ではあるが、後者の方が反応性に優れるため生成ポリマ−の分子量を高め、よって液晶配向膜とした場合に膜自体の機械的性質が良く、配向性を付与するラビング工程で膜が削られたり配向性が乱れる等の欠点を回避できるので好ましい。なお、N置換ポリアミドにおける有機基の置換率は、50%以上、好ましくは70%以上、さらに好ましくは90%以上が適する。該置換率が50%未満では、液晶表示素子の電気的特性面で効果がでにくい。
【0087】
前置換方法に係る置換ジアミン化合物は、公知の有機合成法、例えばジアミンとプロピルアルデヒドもしくはベンズアルデヒド等のアルデヒド類またはメチルエチルケトンもしくはシクロヘキサノン等のケトン類とを脱水縮合させて得たイミンの二重結合を還元する方法、ジアミンとアセチルクロリドや安息香酸クロリド等の酸ハライド類を反応させて得たアミドのカルボニル基を水素化リチウムアルミニウム等で還元する方法、およびN−メチルアニリン、N,N−ジフェニルアミンまたはN−メチル−3−アミノトルエン等のN−置換アニリン類とホルムアルデヒドを酸触媒の存在下で反応させ、N,N’−置換ジアミノジフェニルメタン類を得る方法等を参照することにより容易に得られる。
【0088】
一方、後置換方法は、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミド等の溶媒に溶解したポリアミドを、水素化ナトリウム、水素化化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはトリエチルアミン等の塩基の存在下、R3−X、またはR4−X等のハロゲン化物と反応させることにより行われるが、該反応性が低い場合には、アミド結合部のHを水素化ナトリウムやブチルリチウム等を作用させることにより予め引き抜き、しかる後上記のハロゲン化物と反応させることが好ましい。
【0089】
N置換ポリアミドを製造する際には、いずれにしてもこのようにN置換ジアミン化合物(前置換方法の場合)またはジアミン化合物(後置換方法の場合)とジカルボン酸類を反応させる必要があるが、この反応は上記の各成分を必要に応じそれぞれ(PhO)3P、(PhO)PCl2、PhPOCl2もしくは(C373P(O)O等の縮合剤、ピリジン、必要によりジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミドもしくはN,N−ジメチルアセトアミド等の溶媒の存在下、20〜300℃の範囲で反応させることにより行うことができる。
この反応性が低い場合には、ジカルボン酸に換えてジカルボン酸ジハライドを用いたり、ジアミン類に換えてN,N’−ジアセチルジアミンやN,N’−ビス(トリメチルシリル)ジアミンを使用してもよい。
【0090】
本発明の液晶配向剤は、前述したN置換ポリアミドを必須成分として含むものであるが、本発明の効果が損なわれない限り他のポリマー成分と併用して用いても何ら問題とならない。特に、他のポリマー成分と併用して使用することによりさらなる特性向上が図られることがあり、その場合本発明のN置換ポリアミドと併用可能なポリマー成分としては、一般的に液晶配向剤として用いられているポリアミド酸、可溶性ポリイミド、ポリアミド等の材料を挙げることができる。
【0091】
本発明の液晶配向剤は、基板上に液晶配向膜を形成可能とするため、上記のN置換ポリアミドを溶剤に溶解した状態のワニス組成物として一般に得られる。
該ワニス組成物中、ポリマ−成分の濃度は0.1〜40重量%が適する。ワニス組成物を基板に塗布する際には、膜厚調整のため組成物中の含有ポリマ−成分を予め溶剤により希釈すると言う操作が必要とされることがあるが、ポリマ−成分の濃度が40重量%を超えると組成物の粘度が高くなり過ぎ、溶剤を加えても組成物との混合が不良となり所望の希釈が得られない等の弊害を生ずることがあるので好ましくない。
スピンナ−法や印刷法の場合には膜厚を良好に保つためには、通常10重量%以下とすることが多い。その他の塗布方法、例えばディッピング法では10重量%よりさらに低濃度とすることもあり得る。一方、ポリマ−成分の濃度が0.1重量%未満では、得られる液晶配向膜の膜厚が薄くなり過ぎると言う問題を生じ易い。従ってポリマ−成分の濃度は、通常のスピンナ−法や印刷法等では0.1重量%以上、好ましくは0.5〜10程度が適する。しかし、ワニスの塗布方法によっては、さらに希薄な濃度で使用してもよい。
【0092】
上記ワニス組成物において、ポリマー成分と共に用いられる溶剤は、ポリマ−成分を溶解する能力を持った溶剤であれば格別制限なく適用可能である。
かかる溶剤は、N置換ポリアミド、ポリアミド酸、可溶性ポリイミドの製造工程や用途方面で通常使用されている溶剤を広く含み、使用目的に応じて適宜選択される。
これらの溶剤の例として、N置換ポリアミド、ポリアミド酸、可溶性ポリイミドに対し親溶剤である非プロトン性極性有機溶剤、例えばN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミドゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、N−メチルプロピオンアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホオキシド、N,Nジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、ジエチルアセトアミドまたはγ−ブチルラクトン等、また塗布性改善等を目的とした他の溶剤、例えば乳酸アルキル、3−メチル−3−メトキシブタノール、テトラリン、イソホロン、エチレングリコールモノブチルエーテル等のエチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のジエチレングリコールモノアルキルエーテル、エチレングリコールモノアルキルまたはフェニルアセテート、トリエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコールモノアルキルエーテル、マロン酸ジエチル等のマロン酸ジアルキル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、あるいはこれらのアセテート類等のエステル化合物系を挙げることができる。
【0093】
このようにして得られるワニス組成物は、主にTFT用液晶配向膜の形成にとって好適なものとなるが、適度なプレチルトを与えることができることから通常のTN素子用、STN素子用、強誘電性液晶用または反強誘電性液晶素子用の液晶配向膜を形成するに際しても有用であり、さらに液晶表示素子としての電気特性に優れることから、保護膜や絶縁膜等にも使用することができる。
液晶配向膜を形成させる場合は、ワニス組成物を基板上へ塗布する工程、これに続く乾燥工程および脱水・閉環反応に必要な加熱処理を施す工程により行われている。
塗布工程の方法としてスピンナー法、印刷法、ディッピング法または滴下法等が一般に知られているが、これらの方法は本発明においても同様に適用可能である。また、乾燥工程および脱水・閉環反応に必要な加熱処理を施す工程の方法として、オーブンまたは赤外炉の中で加熱処理する方法やホットプレート上で加熱処理する方法等が一般に知られているが、これらの方法も本発明において同様に適用可能である。
【0094】
乾燥工程は溶剤の蒸発が可能な範囲内の比較的低温下で実施することが好ましく、また加熱処理工程は一般に150〜300゜C程度の温度下で行うことが好ましい。
【0095】
該ワニス組成物は、必要により各種の添加剤を含むことができる。例えば、塗布性の向上を望む場合にはかかる目的に沿った界面活性剤を、帯電防止の向上を必要とする場合は帯電防止剤を、また基板との密着性の向上望む場合にはシランカップリング剤やチタン系のカップリング剤を配合してもよい。
【0096】
【実施例】
以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。また、本実施例においては、さらなる特性向上を図る目的でN置換ポリアミドとポリアミド酸を併用して使用した場合の例を挙げているが、本発明の効果が損なわれない限りN置換ポリアミドを単独で用いても何ら問題とならない。
各実施例において、使用原料成分は下記第1項の略号により表示し、各成分の量、割合ないし濃度は特に説明のない限り重量に基づく。また、ポリマ−成分の合成は第2項参照の方法により、配向膜形成用ワニスの調合は第3項参照の方法により、配向膜評価用セルの作製は第4項参照の方法により、液晶セルの評価は第5項参照の方法によりそれぞれ行った。
【0097】
1.使用原料
ジカルボン酸成分
テレフタル酸 :TPE
1,4−シクロヘキサンジガルボン酸 :DCCh
側鎖の無いジアミン化合物成分
4,4’−ジアミノジフェニルメタン :DPM
4,4’−ジアミノジフェニルエタン :DPEt
炭素数3以上の側鎖基を有するジアミン化合物成分
1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}シクロヘキサン :ChB1B
1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}−4−ブチルシクロヘキサン :4ChB1B
1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−4−(4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン :5ChChBOB
1−(4−ペンチルシクロヘキシル)−4−(4−アミノベンジル−2−アミノフェニル)シクロヘキサン :5ChChDPM
テトラカルボン酸二無水物成分
ピロメリット酸二無水物 :PMDA
シクロブタンテトラカルボン酸二無水物 :CBDA
溶剤成分
N−メチル−2−ピロリドン :NMP
ブチルセロソルブ :BC
【0098】
2.ポリマ−合成
1)ポリアミドの合成
温度計、攪拌機、原料投入仕込み口および窒素ガス導入口を備えた500ml四つ口フラスコに、TPA 3.2156g、DPM 1.9185g、4ChB1B 4.8655gを入れ、これに脱水NMP8.63gとピリジン9.33gを加えて均一溶液とした。これに亜リン酸トリフェニル12.01g、塩化リチウム4g、塩化カルシウム12gを順次加えたのちに100〜140℃で2時間反応させた。得られた反応容液をメタノ−ルおよび純水で再沈したのち減圧乾燥し、ポリアミド(PA1)を10g得た。他のポリアミドについても同様の合成方法にて合成した。合成したポリアミドの組成を表1に示す。
【0099】
【表1】
Figure 0004232284
【0100】
2)N置換ポリアミドの合成
温度計、攪拌機、原料投入仕込み口および窒素ガス導入口を備えた200ml四つ口フラスコにポリアミド(PA1)5.026gと脱水NMP26.39gを入れ、しばらく室温で攪拌を行ったのちに、水素化ナトリウム0.934gを加え、さらに40分間攪拌を続けた。この溶液に沃化メチルを3.037g加えてさらに1時間反応させた。 得られた反応容液は前述のポリアミド(PA1)と同様に再沈したのち減圧乾燥し、N置換ポリアミド(NPA1)を得た。他のN置換ポリアミドについても同様の合成方法にて合成した。合成したポリアミドの組成を表2に示す。なお、表2のNPA8〜11は、沃化メチルの代わりにそれぞれ臭化エチル、臭化n−ヘプチル、臭化ベンジル、臭化アントリルメチルを用いて合成を行った。得られたポリマ−の重量平均分子量についても表2に示す。
【0101】
【表2】
Figure 0004232284
【0102】
3)ポリアミド酸の合成
温度計、攪拌機、原料投入仕込み口および窒素ガス導入口を備えた500mlの四つ口フラスコにDPM 4.8908g、脱水NMP90.0gを入れ、乾燥窒素気流下攪拌溶解した。反応系の温度を5〜70℃に保ちながらPMDA2.6902gおよびCBDA2.4190gを順次添加し、5〜30時間反応させた後、BC100.0gを加えてポリマー濃度が5%のポリアミド酸(PA酸1)を合成した。原料の反応中に反応温度により温度が上昇する場合は、反応温度を約70゜C以下に抑えて反応させた。尚、得られたポリマ−の重量平均分子量は75000であった。
【0103】
3.配向膜形成用ワニスの調合
ポリアミド酸の合成例で得たポリマ−濃度5%のポリアミド酸からなるワニス18.0gに、N置換ポリアミドの合成例で得たN置換ポリアミド0.10gを加えて溶解した後、希釈溶剤で希釈してポリマ−濃度3%として配向膜形成用ワニスとした。
【0104】
4.配向膜評価用セルの作製
1)残留電荷および電圧保持率評価用セルの作製
透明電極ITO付きガラス基板上に各塗布用ワニスをそれぞれスピンナ−にて塗布し、80゜Cにて約5分間予備焼成した後、250゜Cにて30分間加熱処理を行って配向膜を形成した。配向膜形成後の基板表面をラビング装置でラビングすることにより配向処理し、次いでその上に7μ用のギャップ材を散布し、配向膜形成面を内側にして、液晶注入孔を除く周辺部をエポキシ硬化剤でシ−ルして、ギャップ7μmのアンチパラレルセルを作製した。
このセルに下記成分からなる液晶組成物(NI点:81.3℃、複屈折率:0.092)を注入し、注入口を光硬化剤で封止し、UV照射して液晶注入孔を硬化させ、次いで110゜Cにて30分間加熱処理を行って残留電荷および電圧保持率評価用セルとした。
【0105】
【化20】
Figure 0004232284
【0106】
2)プレチルト角測定用セルの作製
7μ用のギャップに換え20μ用のギャップ材を用いる以外は上記の残留電荷および電圧保持率評価用セルの作製の場合と同様にして20μのセル厚を有するアンチパラレルセルの作製、液晶組成物の注入およびこれに続く処理を行ってプリチルト測定用セルとした。
【0107】
5.液晶セルの評価
1)残留電荷の測定方法
残留電荷の測定は、例えば「三宅他、信学技報 EID91−111 p19」に記載されている既存の方法にてヒステリシス電圧を測定することにより行った。 なお、液晶セルに50mV、1kHZの交流および周波数0.0036HZの直流の三角波を重畳させて測定した。
【0108】
2)電圧保持率の測定方法
電圧保持率の測定は、例えば「水嶋他、第14回液晶討論会予稿集 p78」に記載されている既存の方法にて測定した。測定条件は、ゲ−ト幅69μs 、周波数60HZ、波高±4.5Vであり、測定温度は60℃である。
【0109】
3)プレチルト角の測定方法
液晶のプレチルト角の測定は、クリスタルロ−テ−ション法にて行った。
【0110】
4)配向性の評価方法
配向性の評価は、プレチルト角を測定する際に用いたセルを偏光顕微鏡下で観察し、ドメインの有無で判定した。
【0111】
実施例1〜11
ポリマ−濃度5%のポリアミド酸(PA酸1)からなるワニス18.0gに加えて溶解する0.10gのN置換ポリアミドをそれぞれ表2の合成例の欄に示すNPA1〜11とする以外は既述の第3項と同様にして配向膜形成用ワニス(液晶配向剤)を調合し、各ワニスについて残留電荷、電圧保持率、プレチルト角および配向性を求めた。
結果は表3に示す通りであった。
【0112】
【表3】
Figure 0004232284
【0113】
表3から、本発明のN置換ポリアミドを用いた実施例1〜11の液晶配向剤は、残留電荷、電圧保持率等の電気特性やプレチルト角、配向性等の配向特性を含めた各特性が総合的に見てバランスよく、かつ優れていることがわかる。
【0114】
【発明の効果】
以上述べた通り、本発明によれば液晶配向剤に望まれるプレチルト角や配向性、および残留電荷、電圧保持率、焼き付き等の電気的特性などの諸特性の向上を総合的かつバランスよく達成可能な液晶配向剤用ポリアミド化合物を提供することができる。
また該ポリアミド化合物を含む液晶配向剤は、特にTFT素子(TN型TFT、IPS素子)用に好ましく用いられ、さらに電気特性に優れ、プレチルト角も任意に調節可能であるためSTN素子、強誘電性液晶、反強誘電性液晶素子用としても使用可能である上、保護膜や絶縁膜として用いることもできる。

Claims (4)

  1. 式(1)
    Figure 0004232284
    (式中、Rはジカルボン酸類由来の2価の有機残基、Rはジアミン類由来の2価の有機残基を示すが、それらのうち少なくとも一方は炭素数3以上の側鎖基を有する2価の有機残基であり、RとRは互いに独立して水素または1価の有機基を示すが、該1価有機基の含有量はRとRの総量に基づき30モル%以上であり、nは自然数である。)で表されるポリアミド化合物において、Rが式(5)
    Figure 0004232284
    (式中、Aは水素原子、または炭素数1〜12の直鎖もしくは分岐状のアルキル基を示し、該アルキル基中の一つもしくは隣り合わない二つ以上の任意のメチレン基は酸素原子で置換されていてもよく、Aは単結合または炭素数1〜5のアルキレン基を示し、該アルキレン基中の一つもしくは隣り合わない二つ以上の任意のメチレン基は酸素原子で置換されていてもよく、mは0〜3であり、nは1〜5である。)で表される炭素数3以上の側鎖基を有する有機残基であることを特徴とするポリアミド化合物。
  2. 式(1)で表されるポリアミド化合物において、RとRは互いに独立して水素または炭素数5以下の1価の有機基を示し、該1価有機基の含有量はRとRの総量に基づき50モル%以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリアミド化合物。
  3. 式(1)で表されるポリアミド化合物において、RとRは互いに独立して水素または炭素数5以下のそれぞれアルキル基もしくは酸素含有アルキル基から選ばれる1価の有機基を示し、該1価有機基の含有量はRとRの総量に基づき70モル%以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリアミド化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリアミド化合物を含む液晶配向剤。
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