JP4231137B2 - カラー記録方法、カラー記録装置及びこれを備えたファクシミリ装置 - Google Patents

カラー記録方法、カラー記録装置及びこれを備えたファクシミリ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録方式を採用するプリンタ等に好適なカラー記録方法、カラー記録装置及びこれを備えたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット記録方式等を採用するカラー記録装置では、擬似中間調表現を行うため、シアン、マゼンタ、イエロー、又は赤、緑、青、のいわゆる3原色の多値レベルの画信号を入力し、これを誤差拡散法等で2値化、又はそれ以上の信号に多値化し、シアン、マゼンタ、イエローの3色のインク(カラーインク)のみで記録が行われていた。
【0003】
しかし、シアン、マゼンタ、イエローの3色のみで黒画素を表現するためにはこれらを重ねて記録する必要があるが、各色のインクが記録紙へ付着する状態等によって、黒が無彩色にならず、若干の色味を帯びるという問題点がある。また、黒画素が多い場合には、1画素当たり3色分のインクを使用するため、インクの消費が多く不経済であり、また、インク量が多くなることによって記録紙にシワが発生するという問題点がある。さらに、文字・線等を3色で記録すると、滲んで文字・線が太くなるという問題点もある。
【0004】
そこで、従来から、上記3色のカラーインクの他に黒インクを備え、黒画素を記録する場合は、黒インクのみを用いることによって、上記の各問題点の解決を図らんとしたカラー記録装置が提案されている。
【0005】
黒インクを使用する場合には、入力信号における3原色(シアン、マゼンタ、イエロー、又は赤、緑、青)から黒成分を抽出する必要があるが、従来のカラー記録装置は、シアン、マゼンタ、イエローの3色全てが重なる画素を検出し、これを黒画素とみなす手段を採った。シアン、マゼンタ、イエローの3色が重なる部分を黒画素とみなし、黒インクで置き換えて記録することによって、上記の各問題点を解消したのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクジェット記録方式を採用するカラー記録装置では、通常、シアン、マゼンタ、イエローの3色を記録する記録ヘッドと、黒インクを記録する記録ヘッドとを別構成にしているため、これら2つの記録ヘッドの組み立て誤差等により、3色のカラーインクの記録位置と、黒インクの記録位置とが一致せず、両者がずれる場合がある。
【0007】
このように記録位置のずれが起きる場合、シアン、マゼンタ、イエローの3色全てが重なる画素を、黒インクに置き換えると、画質が劣化するという問題点がある。すなわち、カラーインクと黒インクとの記録位置にずれが生じると、シアン、マゼンタ、イエローの3色全てが重なる画素を黒インクに置き換えた際、本来黒インクで覆われるはずであった部分の記録紙の地色が露出する。記録紙の地色は、通常白色であるため、黒画素とカラー画素が混在した画像に白色が入り込んで記録濃度が低下する。また、ザラツキ感が生じて、記録画像の品質を低下させてしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、黒画素を記録する際に、黒インクと共に黒インク以外のインクを補正色として記録することにより、記録画像の品質劣化を防止することができるカラー記録方法、カラー記録装置及びこれを備えたファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、黒画素を記録する場合は、当該記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素信号内の一色の要素信号を抽出し、この抽出した要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に用いてカラー記録を行う。また、記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号および黒信号を構成する各要素信号の数を計数し、少なくとも、黒信号数が所定値以上又はカラー信号数が所定値以下又はカラー及び黒がいずれも記録されていない非印字画素の数が所定値以上、のいずれかの場合は、抽出した要素信号に対応するインクの使用を禁止する一方、当該記録する黒画素を黒インクのみを用いて記録する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様に係るカラー記録方法は、黒画素を記録する場合は、当該記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素信号内の一色の要素信号を抽出し、この抽出した要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に用いてカラー記録を行う
【0011】
この構成により、黒画素を黒色のインクで記録する際に、記録位置のずれが生じたことによって記録紙の地色が露出する場合であっても、記録対象黒画素の周辺画素に存在する各要素信号の内の一色の要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録する。従って、記録紙の地色を記録対象黒画素の周辺画素に存在する各要素信号の内の一色の要素信号に対応するインクで隠蔽することにより、当該インクの色が目立つことなく記録画像のザラツキ感を解消させ、記録画像の劣化を防止することができる。
【0012】
また、本発明の第2の態様に係るカラー記録方法は、黒画素を記録する場合は、当該記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素信号の数を計数し、この計数値が最大となる要素信号を抽出し、この抽出した要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に用いてカラー記録を行う。
【0013】
この構成により、周辺画素に存在する各要素信号のうち最も多い要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録することができるため、最も目立ちにくい色を補正色として決定することができる。
【0018】
また、本発明の第の態様に係るカラー記録方法は、黒画素を記録する場合は、当該記録対象黒画素の数を計数し、この計数値からの黒色以外のインク数による剰余に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択し、この選択に応じて黒色のインクと共に前記選択したインクを用いてカラー記録を行う。
【0019】
この構成により、当該記録対象黒画素の数を計数し、この計数値からの黒色以外のインク数による剰余に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択することができるため、簡易な方法で補正色を決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0020】
また、本発明の第の態様に係るカラー記録方法は、黒画素を記録する場合は、乱数を発生させ、この乱数値に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択し、この選択に応じて黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録を行う。
【0021】
この構成により、乱数値を用いて一つの信号を決定することができるため、簡易な方法で補正色を決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0024】
また、本発明の第の態様は、第の態様に係るカラー記録方法において、前記記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号および黒信号を構成する各要素信号の数を計数し、少なくとも、黒信号数が所定値以上又はカラー及び黒がいずれも記録されていない非印字画素の数が所定値以上又はカラー信号数が所定値以下、のいずれかの場合は、前記抽出した要素信号に対応するインクの使用を禁止する一方、当該記録する黒画素を黒インクのみを用いて記録する
【0025】
この構成により、黒色以外のインク、すなわち補正色を記録することによる弊害を除去することが可能となる。
【0027】
即ち、録対象黒画素の周辺画素に存在する黒信号数が所定値以上の場合は、黒インクのみで記録されるいわゆる黒のべた画像であり、位置ずれが生じても画像全体で均一にずれるため、記録紙の地色が露出することが無く、そもそも補正色を記録する必要は無い。このような場合、補正色を記録するとインクが無駄になり、にじみの原因ともなるおそれがある。そこで、このような場合は補正色を記録することを禁止し、記録対象画素を黒色のインクのみで記録することとした。これにより、上記の弊害を回避することができる。
【0029】
また、記録対象黒画素の周辺画素に存在する、カラー及び黒がいずれも記録されていない非印字画素の数が所定値以上の場合は、記録画素の周辺に白画素(非印字画素)が多く、位置ずれしても位置ずれによって発生する白が目立たないため、黒インクのみを用いて記録することとし、黒色以外のインクを記録することによる弊害を防止することができる。
【0031】
さらに、記録対象黒画素の周辺画素に存在するカラー信号数が所定値以下の場合は、記録画素の周辺にカラー画素が少なく、位置ずれしても位置ずれによって発生する白が目立たないため、黒インクのみを用いて記録することとし、黒色以外のインクを記録することによる弊害を防止することができる。
【0032】
また、本発明の第の態様に係るカラー記録装置は、黒画素を記録する場合は、黒色のインクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指示を与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指示に応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録を行う記録手段とを具備し、前記補正色決定手段は、当該記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素信号内の一色の要素信号を抽出する抽出手段と、この抽出手段が抽出した要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録する指示を与える指示手段とを有する。
【0033】
この構成により、黒画素を黒色のインクで記録する際に、記録位置のずれが生じたことによって記録紙の地色が露出する場合であっても、記録対象黒画素の周辺画素に存在する各要素信号の内の一色の要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録する。従って、記録紙の地色を記録対象黒画素の周辺画素に存在する各要素信号の内の一色の要素信号に対応するインクで隠蔽することにより、当該インクの色が目立つことなく記録画像のザラツキ感を解消させ、記録画像の劣化を防止することができる。
【0034】
また、本発明の第7の態様に係るカラー記録装置は、黒画素を記録する場合は、黒色のインクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指示を与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指示に応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録を行う記録手段とを具備し、前記補正色決定手段は、当該記録対象画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素信号の数を計数する計数手段と、この計数値が最大となる要素信号を抽出する抽出手段と、この抽出手段が抽出した要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録する指示を与える指示手段とを有する。
【0035】
この構成により、周辺画素に存在する各要素信号のうち最も多い要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録することができるため、最も目立ちにくい色を補正色として決定することができる。
【0036】
また、本発明の第の態様に係るカラー記録装置は、黒画素を記録する場合は、黒色のインクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指示を与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指示に応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録を行う記録手段とを具備し、前記補正色決定手段は、当該記録対象黒画素の数を計数する計数手段と、この計数値からの黒色以外のインク数による剰余に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択する選択手段とを有する。
【0037】
この構成により、当該記録対象黒画素の数を計数し、この計数値からの黒色以外のインク数による剰余に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択することができるため、簡易な方法で補正色を決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0038】
また、本発明の第の態様に係るカラー記録装置は、黒画素を記録する場合は、黒色のインクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指示を与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指示に応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録を行う記録手段とを具備し、前記補正色決定手段は、乱数を発生する乱数発生手段と、この乱数値に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択する選択手段とを有する。
【0039】
この構成により、乱数値を用いて一つの信号を決定することができるため、簡易な方法で補正色を決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0040】
また、本発明の第10の態様は、第の態様に記載のカラー記録装置において、記記録対象画素の周辺画素に存在しカラー信号および黒信号を構成する各要素信号の数を計数する計数手段と、少なくとも、黒信号数が所定値以上又はカラー及び黒がいずれも記録されていない非印字画素の数が所定値以上又はカラー信号数が所定値以下、のいずれかの場合は、前記抽出した要素信号に対応するインクの使用を禁止する一方、前記記録対象となる黒画素を黒インクのみを用いて記録する指示を与える補正禁止手段とを備える。
【0041】
この構成により、黒色以外のインク、すなわち補正色を記録することによる弊害を除去することが可能となる。即ち、録対象黒画素の周辺画素に存在する黒信号数が所定値以上の場合は、黒インクのみで記録されるいわゆる黒のべた画像であり、位置ずれが生じても画像全体で均一にずれるため、記録紙の地色が露出することが無く、そもそも補正色を記録する必要は無い。このような場合、補正色を記録するとインクが無駄になり、にじみの原因ともなるおそれがある。そこで、このような場合は補正色を記録することを禁止し、記録対象画素を黒色のインクのみで記録することとした。これにより、上記の弊害を回避することができる。また、記録対象黒画素の周辺画素に存在する、カラー及び黒がいずれも記録されていない非印字画素の数が所定値以上の場合は、記録画素の周辺に白画素(非印字画素)が多く、位置ずれしても位置ずれによって発生する白が目立たないため、黒インクのみを用いて記録することとし、黒色以外のインクを記録することによる弊害を防止することができる。さらに、記録対象黒画素の周辺画素に存在するカラー信号数が所定値以下の場合は、記録画素の周辺にカラー画素が少なく、位置ずれしても位置ずれによって発生する白が目立たないため、黒インクのみを用いて記録することとし、黒色以外のインクを記録することによる弊害を防止することができる。
【0042】
また、本発明の第11の態様に係るファクシミリ装置は、第の態様から第10の態様のいずれかに記載のカラー記録装置を備えた。
【0043】
この構成により、第6の態様から第10の態様のいずれかに記載の効果を得ることができる。
【0044】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、入力端子からそれぞれ入力されるシアン、マゼンタ、イエロー、及び黒信号は、2値データとして説明するが、本発明は、これに限定されない。
【0045】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図である。図1において、本発明の実施の形態1に係るカラー記録装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の各信号を、それぞれ入力端子101〜104から入力する。この入力された各信号は、補正色発生部105に入力され、補正色発生部105は、補正色を記録するかどうかを判定するとともに、補正色を記録すると判定した場合は、その補正色を決定する。ここで、「補正色」とは、シアン、マゼンタ、イエローのいずれか一の信号であって、黒信号とともに記録される信号である。補正色発生部105の出力信号は、プリンタ部106において図示しない記録紙に記録される。
【0046】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態1に係るカラー記録装置の動作について、図2を参照して説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係るカラー記録装置の動作フロー図である。まず、図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン、マゼンタ、イエロー、及び黒信号が入力端子101〜104を経て、補正色発生部105へ入力される(ステップA1)。次に、補正色発生部105は、黒信号をチェックし(ステップA2)、論理「1」であれば、シアン、マゼンタ、イエローのうちのいずれか一の信号を補正色として決定する(ステップA3)。
【0047】
次に、決定した補正色及び黒信号を論理「1」としてプリンタ部106へ出力し、プリンタ部はそれを記録する(ステップA4)。一方、ステップA2において、黒信号判定の結果が論理「0」であれば、補正色発生部105はステップA1で入力したシアン、マゼンタ、イエローの各信号をそのままプリンタ部106へ出力し、プリンタ部106はそれを記録する(ステップA5)。
【0048】
このように、本発明の実施の形態1に係るカラー記録装置によれば、黒信号を記録する際に、補正色も同時に記録するため、記録紙の白色を隠蔽することができ、画質の劣化を防止することができる。すなわち、黒信号を記録する際に位置ずれが生じる場合であっても、黒ドットの位置に対しシアン、マゼンタ、イエローのいずれかのインクを印字すれば、シアン、マゼンタ、イエローを記録するためのヘッドは同一ヘッドとして構成されているため、記録位置のずれが生ずることがないことから、記録紙が露出することによる白色を隠蔽することができる。これにより、黒インクの記録位置にずれが生じても、これが目立たず、記録画像にザラツキ感が生ずることはないため、記録画像の品質劣化を防止することができる。なお、シアン、マゼンタ、イエローのいずれか1色を補正色としたのは、これらのうち2色を印字すると、黒インクも含め3色印字することとなり、滲みが発生する可能性があるためである。
【0049】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図である。図3において、本発明の実施の形態2に係るカラー記録装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の各信号を、それぞれ入力端子301〜304から入力する。制御部305は、この入力された各信号に基づき、補正色を記録するかどうかを判定するとともに、補正色を記録すると判定した場合は、その補正色を決定する。この判定に際しては、メモリ部306が用いられる。制御部305の出力信号は、プリンタ部307において図示しない記録紙に記録される。
【0050】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態2に係るカラー記録装置の動作について、図4を参照して説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部306へ格納する(ステップB1)。
【0051】
次に、制御部305は、補正色の決定が可能であるか否かを判定する(ステップB2)。以下、制御部305が補正色を決定するまでの動作について説明する。制御部305は、記録対象画素の周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理「1」の画素を計数し、その計数の結果、計数値が最も大きい色を補正色に決定する。図5は、注目画素に対する周辺画素を示す図である。実施の形態2では、図5に示すように、記録対象画素(図5のe画素)の周辺画素の範囲を、上下(図5のb、h画素)、左右(図5のd、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画素)の8画素とする。
【0052】
ここで、記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の決定ができない。そこでステップB1へ戻り、次の画素の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とした場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素は存在しないので計数対象とはしない。
【0053】
ステップB2において、補正色の決定が可能となると、ステップB3へ遷移する。制御部305は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメモリ部306より読み出す。次に、読み出した記録対象画素の黒信号をチェックし(ステップB4)、論理「1」であれば、制御部305は、メモリ部306よりさらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップB5)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数する(ステップB6)。さらに、ステップB7で先の計数結果を各々比較し、その最大値をとる色を補正色に決定し(ステップB7)、その補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し(ステップB8)、プリンタ部307は、その信号を記録する(ステップB9)。
【0054】
また、ステップB4において、黒信号の論理が「0」であれば、ステップB3で読み出した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307はこれを記録する(ステップB10)。プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定(ステップB11)、終了していなければステップB1からの動作を繰り返す。
【0055】
なお、実施の形態2では、記録対象画素の周辺画素を、8画素として説明したが、本発明は、これに限定されない。
【0056】
このように、本発明の実施の形態2に係るカラー記録装置によれば、記録対象画素の周辺画素におけるシアン、マゼンタ、イエローの画素数を計数し、この計数値が最大となる色を補正色とするため、最も目立ちにくい色を補正色として決定することができる。また、黒信号と共に記録する補正色を簡易な方法で決定することができる。
【0057】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置は、上記の実施の形態2に係るカラー記録装置において、メモリ部306の代わりに、0、1,2、・・・のように規則的に変化する数値を出力するカウンタ部606を備える。実施の形態3では、カウンタ部606は、0以上の整数を出力するものとして説明するが、本発明は、これに限定されない。その他の構成については、実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
【0058】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置の動作について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される(ステップC1)。制御部305は、入力信号のうち黒信号をチェックし(ステップC2)、論理「1」であれば、制御部305は、カウンタ部606を更新し(ステップC3)、そのカウント値から補正色を決定する(ステップC4)。
【0059】
ここで、カウント値から補正色を決定する方法について、図8を参照して説明する。
図8は、カウンタ部606のカウンタ値から補正色を決定する動作フロー図である。制御部305は、カウンタ部606の値を読み出し、その3の剰余を求める(ステップD1)。その結果、剰余が0であれば(ステップD2)、補正色をシアンとする(ステップD3)。剰余が1であれば(ステップD4)、補正色をマゼンタとする(ステップD5)。剰余が0でも1でもなければ補正色をイエローとする(ステップD6)。
【0060】
このようにして補正色が決まると、制御部305は、その補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し(ステップC5)、プリンタ部307は、それを記録する(ステップC6)。また、ステップC2において、黒信号の論理が「0」であれば、ステップC1で入力した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307はこれを記録する(ステップC7)。プリンタ部307において、1ページ全ての処理を終了したか否かを判定(ステップC8)し、終了していなければステップC1からの動作を繰り返す。
【0061】
このように、本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置によれば、このカウンタ値に対する3の剰余を求め、この剰余に対応した色を補正色とするため、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0062】
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置は、実施の形態2におけるメモリ部306の代わりに、乱数を発生する乱数発生部906を備える。その他の構成は実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
【0063】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置の動作について説明する。
図10は、本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される(ステップE1)。制御部305は、入力信号のうち黒信号をチェックし(ステップE2)、論理「1」であれば、制御部305は、乱数発生部906を起動し(ステップE3)、その乱数値から補正色を決定する(ステップE4)。
【0064】
ここで、制御部305が乱数値から補正色を決定するまでの動作について、図11を参照して説明する。
図11は、本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置が乱数値から補正色を決定する動作フロー図である。制御部305は、乱数発生部906の値を読み出し、その3の剰余を求める(ステップF1)。剰余が0であれば(ステップF2)、補正色をシアンとする(ステップF3)。剰余が1であれば(ステップF4)、補正色をマゼンタとする(ステップF5)。剰余が0でも1でもなければ補正色をイエローとする(ステップF6)。
【0065】
このように補正色が決まると、制御部305は、その補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し(ステップE5)、プリンタ部307は、それを記録する(ステップE6)。また、ステップE2において、黒信号の論理が「0」であれば、ステップE1で入力した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップE7)。その後プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定(ステップE8)し、終了していなければステップE1からの動作を繰り返す。
【0066】
このように、本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置によれば、乱数発生部906が発生する乱数値に対する3の剰余を求め、この剰余に対応した色を補正色とするため、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0067】
(実施の形態5)
図12は、本発明の実施の形態5に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態5に係るカラー記録装置は、実施の形態2に係るカラー記録装置に、0、1,2、・・・のように規則的に変化する数値を出力するカウンタ部1201を追加した構成を採る。実施の形態5では、カウンタ部1201は、0以上の整数を出力するものとして説明するが、本発明は、これに限定されない。その他の構成については実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
【0068】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態5に係るカラー記録装置の動作について、図13を参照して説明する。
図13は、本発明の実施の形態5に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格納する(ステップG1)。
【0069】
次に、制御部305は、補正色の決定が可能であるか否かを判定する(ステップG2)。以下、制御部305が補正色を決定するまでの動作について説明する。制御部305は、記録対象画素の周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理「1」の画素を計数し、その計数の結果、計数値が最も大きい色を補正色に決定する。図5は、注目画素に対する周辺画素を示す図である。実施の形態5では、図5に示すように、記録対象画素(図5のe画素)の周辺画素の範囲を、上下(図5のb、h画素)、左右(図5のd、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画素)の8画素とする。
【0070】
ここで、記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の決定ができない。そこでステップG1へ戻り、次の画素の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とした場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素は存在しないので計数対象とはしない。
【0071】
ステップG2において、補正色の決定が可能となるとステップG3へ遷移する。制御部305は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメモリ部306から読み出す。次に、読み出した記録対象画素の黒信号をチェックし(ステップG4)、論理「1」であれば、制御部305は、メモリ部306からさらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップG5)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数する(ステップG6)。さらに、ステップG7で先の計数結果を各々比較し、その最大値を検出する(ステップG7)。この時最大値をとる色が1色であれば(ステップG8)、その色を補正色とする(ステップG9)。
【0072】
一方、ステップG8において、最大値をとる色が複数ある場合にはステップG8からステップG10へ遷移し、カウンタ部1201を更新し(ステップG10)、そのカウント値から、実施の形態3の場合と同様に、補正色を決定する(ステップG11)。補正色が決定すると、制御部305は、その補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し(ステップG12)、プリンタ部307は、これを記録する(ステップG13)。
【0073】
また、ステップG4において、黒信号の論理が「0」であれば、ステップG3で読み出した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307はこれを記録する(ステップG14)。プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定(ステップG15)し、終了していなければステップG1からの動作を繰り返す。
【0074】
このように、本発明の実施の形態5に係るカラー記録装置によれば、記録対象画素の周辺画素におけるシアン、マゼンタ、イエローの画素数を計数し、この計数値が最大となる色を補正色とするため、黒信号と共に記録する補正色を簡易な方法で決定することができる。また、計数値が最大となる色が複数ある場合は、カウンタ値を用いて補正色を決定することができるため、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0075】
(実施の形態6)
図14は、本発明の実施の形態6に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態6に係るカラー記録装置は、実施の形態5におけるカウンタ部1201の代わりに、乱数を発生する乱数発生部1401を備えている。その他の構成については実施の形態5と同様であるため、説明を省略する。
【0076】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態6に係るカラー記録装置の動作について、図15を参照して説明する。
図15は、本発明の実施の形態6に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格納する(ステップH1)。
【0077】
次に、制御部305は、補正色の決定が可能であるか否かを判定する(ステップH2)。以下、制御部305が補正色を決定するまでの動作について説明する。制御部305は、記録対象画素の周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理「1」の画素を計数し、その計数の結果、計数値が最も大きい色を補正色に決定する。図5は、注目画素に対する周辺画素を示す図である。実施の形態6では、図5に示すように、記録対象画素(図5のe画素)の周辺画素の範囲を、上下(図5のb、h画素)、左右(図5のd、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画素)の8画素とする。
【0078】
ここで、記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の決定ができない。そこでステップH1へ戻り、次の画素の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とした場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素は存在しないので計数対象とはしない。
【0079】
ステップH2において、補正色の決定が可能となると、ステップH3へ遷移する。制御部305は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメモリ部306から読み出す。次に、読み出した記録対象画素の黒信号をチェックし(ステップH4)、論理「1」であれば、制御部305は、メモリ部306からさらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップH5)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数する(ステップH6)。さらに、ステップH7において、先の計数結果を各々比較し、その最大値を検出する(ステップH7)。この時、最大値をとる色が1色であれば(ステップH8)、その色を補正色とする(ステップH9)。
【0080】
一方、最大値をとる色が複数ある場合には、ステップH8からステップH10へ遷移し、乱数発生部1401を起動し(ステップH10)、その乱数値から、実施の形態4と同様に、補正色を決定する(ステップH11)。補正色が決まると、制御部305は、その補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し(ステップH12)、プリンタ部307は、これを記録する(ステップH13)。
【0081】
また、ステップH4において、黒信号の論理が「0」であれば、ステップH3で読み出した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップH14)。プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定(ステップH15)し、終了していなければステップH1からの動作を繰り返す。
【0082】
このように、本発明の実施の形態6に係るカラー記録装置によれば、記録対象画素の周辺画素におけるシアン、マゼンタ、イエローの画素数を計数し、この計数値が最大となる色を補正色とするため、黒信号と共に記録する補正色を簡易な方法で決定することができる。また、計数値が最大となる色が複数ある場合は、乱数発生部1401が発生する乱数値を用いて補正色を決定することができるため、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0083】
(実施の形態7)
図16は、本発明の実施の形態7に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態7に係るカラー記録装置は、実施の形態1に係るカラー記録装置に、所定条件の下で、補正色発生部105が補正色を発生する動作を禁じる信号を出力する補正禁止信号部1601を追加した構成を採る。その他の構成については実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0084】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態7に係るカラー記録装置の動作について、図17を参照して説明する。
図17は、本発明の実施の形態7に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子101〜104から補正色発生部105へ入力される(ステップI1)。補正色発生部105は、黒信号をチェックし(ステップI2)、論理「1」であれば補正色を決定する(ステップI3)。
【0085】
一方、補正色の決定と並行して、補正禁止信号部1601が補正禁止条件の検出を行う(ステップI4)。次に、補正色発生部105は、補正禁止条件の有無をチェックし(ステップI5)、補正禁止条件がなければ、ステップI3において決定した補正色及び黒信号を論理「1」としてプリンタ部106へ出力し、プリンタ部106は、それを記録する(ステップI6)。また、補正禁止条件が成立していれば補正色発生部105は、ステップI1で取り込んだシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号をそのままプリンタ部106へ出力し、プリンタ部106はそれを記録する(ステップI7)。
【0086】
また、ステップI2において、黒信号判定の結果が論理「0」であれば、補正色発生部105は、ステップI1で取り込んだシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号をそのままプリンタ部106へ出力し、プリンタ部106はそれを記録する(ステップI7)。
【0087】
このように、本発明の実施の形態7に係るカラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色を記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が良い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記録画像の品質劣化を防止することができる。例えば、黒のみのテキスト画像などのように、周りにシアン、マゼンタ、イエローの印字が無い部分における黒孤立ドットや黒線等は、位置ずれが発生しても目立たないため、位置ずれが発生した際に常に補正色を印字すると、この補正色が却って目立ってしまう。また、黒インクのみで記録される黒のべた画像は、位置ずれしても目立たないため、そもそも補正色の記録は不要である。この場合、補正色を記録するとインクが無駄となり、記録条件によっては滲みの原因になりかねない。そこで、実施の形態7では、条件によって補正色の印字を禁止して記録させることとし、画質の劣化防止を図った。
【0088】
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置は、図3に示す実施の形態2に係るカラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが異なる。以下、本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の動作について、図18を参照して説明する。
【0089】
図18は、本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部306へ格納する(ステップJ1)。
【0090】
次に、制御部305は、補正色の決定が可能であるか否かを判定する(ステップJ2)。以下、制御部305が補正色を決定するまでの動作について説明する。制御部305は、記録対象画素の周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理「1」の画素を計数し、その計数の結果、計数値が最も大きい色を補正色に決定する。図5は、注目画素に対する周辺画素を示す図である。実施の形態8では、図5に示すように、記録対象画素(図5のe画素)の周辺画素の範囲を、上下(図5のb、h画素)、左右(図5のd、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画素)の8画素とする。
【0091】
ここで、記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の決定ができない。そこでステップJ1へ戻り、次の画素の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とした場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素は存在しないので計数対象とはしない。
【0092】
次に、制御部305は、補正禁止条件の判定が可能か否かを判定する(ステップJ3)。補正禁止条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画素を構成する信号の状況に基づいて行われる。実施の形態8においては、周辺画素の範囲を補正色決定と同じく、記録対象画素の上下、左右、及び斜め方向の8画素とする。
【0093】
記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正禁止条件の判定はできない。実施の形態8では、周辺画素の範囲を補正色の決定時と同一にとっているため、補正禁止条件の判定可の条件も補正色の決定可能となる条件と同一である。すなわち、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とした場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素は存在しないので計数対象とはしない。
【0094】
ステップJ3において、補正禁止条件の判定が可能となると、ステップJ4へ遷移し、制御部305は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメモリ部306より読み出す(ステップJ4)。次に、読み出した記録対象画素の黒信号をチェックし(ステップJ5)、論理「1」であれば、制御部305は、メモリ部306よりさらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップJ6)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数する(ステップJ7)。さらにステップJ8で先の計数結果を各々比較し、その最大値をとる色を補正色と決定する(ステップJ8)。
【0095】
一方、この補正色決定の動作と並行し、補正禁止条件の判定を行う(ステップJ9)。ステップJ9の詳細な内容については後述する。
【0096】
制御部305は、ステップJ9において補正禁止が不成立と判定した場合には、ステップJ10からステップJ11へ遷移し、ステップJ11においてステップJ8で決定した補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップJ12)。また、ステップJ9において、補正禁止と判定した場合は、ステップJ10からステップJ13へ遷移し、ステップJ4で読み出した記録対象画素の信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップJ13)。
【0097】
また、ステップJ5において、黒信号の論理が「0」であれば、ステップJ4で読み出した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップJ13)。その後、プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定し(ステップJ14)、終了していなければステップJ1からの動作を繰り返す。
【0098】
次に、ステップJ9における補正禁止条件の検出動作について、図19を参照して説明する。なお、補正色決定の周辺画素範囲と、禁止条件決定の周辺画素範囲は、同一である必要はない。この点について、以下、同様とする。
【0099】
図19は、本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の補正禁止条件を判定する第一の動作フロー図である。ここでは、記録対象画素の周辺画素を構成する黒信号の論理「1」の画素数を計数し、その値が所定値以上のとき、補正を禁止し、所定値未満であれは補正を行う。まず、記録対象画素の周辺画素をメモリ部306から読み出し(ステップK1)、この読み出した周辺画素から黒信号が論理「1」の画素数を計数し(ステップK2)、その計数値が所定値以上か否かを判定する(ステップK3)。計数値が所定値以上であれば補正を禁止(ステップK4)し、補正禁止の条件が不成立であれば補正を行う(補正禁止解除)(ステップK5)。
【0100】
図20は、本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の補正禁止条件を判定する第二の動作フロー図である。ここでは、記録対象画素の周辺画素を構成する非印字画素、すなわち、シアン、マゼンタ、イエロー及び黒がいずれも記録されていない画素の数を計数し、その値が所定値以上のとき、補正を禁止し、所定値未満であれは補正を行う。記録対象画素の周辺画素をメモリ部306より読み出し(ステップL1)、この読み出した周辺画素から非印字画素数を計数し(ステップL2)、その計数値が所定値以上か否かを判定する(ステップL3)。計数値が所定値以上であれば補正を禁止し(ステップL4)、補正禁止の条件が不成立であれば補正を行う(補正禁止解除)(ステップL5)。
【0101】
図21は、本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の補正禁止条件を判定する第三の動作フロー図である。ここでは、記録対象画素の周辺画素のうちシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号のいずれか一つ以上が論理「1」である画素数を計数し、その値が所定値以下のとき、補正色を禁止する。記録対象画素の周辺画素をメモリ部306より読み出し(ステップM1)、この読み出した周辺画素からシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号のいずれか一つ以上が論理「1」の画素数を計数し(ステップM2)、その計数値が所定値以下か否かを判定する(ステップM3)。計数値が所定値以下であれば補正を禁止し(ステップM4)、補正禁止の条件が不成立であれば補正を行う(補正禁止解除)(ステップM5)。
【0102】
図22は、本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の補正禁止条件を判定する第四の動作フロー図である。ここでは、上記第一〜第三のいずれかの動作フロー図において、補正禁止の条件が成立した場合に補正を禁止し、上記第一〜第三の動作フロー図で、全てで補正禁止の条件が成立しない場合に補正を行う。
【0103】
すなわち、記録対象画素の周辺画素をメモリ部306より読み出し(ステップN1)、この読み出した周辺画素から黒信号が論理「1」の画素数を計数し(ステップN2)、その計数値が所定値以上か否かを判定する(ステップN3)。計数値が所定値以上であれば補正を禁止し(ステップN4)、補正禁止の条件が不成立であれば、次の条件をチェックする。すなわち、周辺画素から非印字画素数を計数し(ステップN5)、その計数値が所定値以上か否かを判定する(ステップN6)。計数値が所定値以上であれば補正を禁止し(ステップN4)、補正禁止の条件が不成立であれば次の条件をチェックする。すなわち、周辺画素からシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号のいずれか一つ以上が論理「1」である画素数を計数し(ステップN7)、その計数値が所定値以下か否かを判定する(ステップN8)。計数値が所定値以下であれば補正を禁止し(ステップN4)、補正禁止の条件が不成立であれば補正を行う(補正禁止解除)(ステップN9)。
【0104】
このように、本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色を記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が良い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記録画像の品質劣化を防止することができる。例えば、黒べた画像の場合や、非印字画素が多い場合は、補正色の記録を禁止する。一方、周辺画素にシアン、マゼンタ、イエローの画素が多い場合等は、補正禁止を解除して補正色を記録する。
【0105】
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9に係るカラー記録装置は、図12に示す実施の形態5に係るカラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが異なる。以下、本発明の実施の形態9に係るカラー記録装置の動作について、図23を参照して説明する。
【0106】
図23は、本発明の実施の形態9に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格納する(ステップO1)。
【0107】
次に、制御部305は、補正禁止条件の判定が可能か否かを判定する(ステップO2)。補正禁止条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画素を構成する信号の状況に基づいて行う。実施の形態9では、周辺画素の範囲を記録対象画素の上下、左右、及び斜め方向の8画素とする。記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正禁止条件の判定はできない。補正禁止条件の判定が可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部6へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とした場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素は存在しないので計数対象とはしない。
【0108】
ステップO2において、補正禁止条件の判定が可能となると、ステップO3へ遷移し、制御部305は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメモリ部306より読み出す。次に、読み出した記録対象画素の黒信号をチェックし(ステップO4)、論理「1」であれば、制御部305は、カウンタ部306を更新し(ステップO5)、そのカウント値から補正色を決定する(ステップO6)。
【0109】
カウント値から補正色を決定する方法については、実施の形態3と同様であるため、説明を省略する。
【0110】
一方、この補正色決定の動作と並行し、補正禁止条件の判定を行う(ステップO7)。このステップO7の詳細な内容については、実施の形態8と同様であるため、説明を省略する。
【0111】
制御部305は、ステップO7で補正禁止が不成立と判定した場合には、ステップO8からステップO9へ遷移し、ステップO6において決定した補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップO10)。また、ステップO7で補正禁止と判定した場合にはステップO8からステップO11へ遷移し、プリンタ部307へステップO3で読み出した記録対象画素の信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップO11)。
【0112】
また、ステップO4において、黒信号の論理が「0」であれば、ステップO3で読み出した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307はこれを記録する(ステップO11)。その後、プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定(ステップO12)し、終了していなければステップO1からの動作を繰り返す。
【0113】
このように、本発明の実施の形態9に係るカラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色を記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が良い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記録画像の品質劣化を防止することができる。特に、カウンタ値を用いて補正色を決定することができるため、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0114】
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10に係るカラー記録装置は、図14に示す実施の形態6に係るカラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが異なる。以下、本発明の実施の形態10に係るカラー記録装置の動作について、図24を参照して説明する。
【0115】
図24は、本発明の実施の形態10に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格納する(ステップP1)。
【0116】
次に、制御部305は、補正禁止条件の判定が可能か否かを判定する(ステップP2)。補正禁止条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画素を構成する信号の状況に基づいて行う。実施の形態10では、周辺画素の範囲を記録対象画素の上下、左右、及び斜め方向の8画素とする。記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正禁止条件の判定はできない。補正禁止条件の判定が可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部6へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、第1ライン目の第1画素であるから、図5に示すa、b、c、d、g画素は存在しないので判定対象とはしない。
【0117】
ステップP2において、補正禁止条件の判定が可能となるとステップP3へ遷移し、制御部305は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメモリ部306より読み出す。次に、読み出した記録対象画素の黒信号をチェックし(ステップP4)、論理「1」であれば、制御部305は、乱数発生部1401を起動し(ステップP5)、その乱数値から補正色を決定する(ステップP6)。なお、乱数値から補正色を決定する方法については実施の形態4と同様であるため、説明を省略する。
【0118】
この補正色決定の動作と並行し、補正禁止条件の判定を行う(ステップP7)。ステップP7の詳細な内容については、実施の形態8と同様であるため、説明を省略する。
【0119】
制御部305は、ステップP7で補正禁止が不成立と判定した場合にはステップP8からステップP9へ遷移し、ステップP6で決めた補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307はこれを記録する(ステップP10)。また、ステップP7で補正禁止と判定した場合には、ステップP8からステップP11へ遷移し、ステップP3で読み出した記録対象画素の信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップP11)。
【0120】
また、ステップP4において、黒信号の論理が「0」であれば、ステップP3で読み出した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップP11)。その後、プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定し(ステップP12)、終了していなければステップP1からの動作を繰り返す。
【0121】
このように、本発明の実施の形態10に係るカラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色を記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が良い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記録画像の品質劣化を防止することができる。特に、乱数値を用いて補正色を決定することができるため、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0122】
(実施の形態11)
本発明の実施の形態11に係るカラー記録装置は、図12に示す実施の形態5に係るカラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが異なる。以下、本発明の実施の形態11に係るカラー記録装置の動作について、図25を参照して説明する。
【0123】
図25は、本発明の実施の形態11に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格納する(ステップQ1)。
【0124】
次に、制御部305は、補正色の決定が可能か否かを判定する(ステップQ2)。補正色は、記録対象画素の周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理「1」の画素数を計数し、その計数値が最大である色を補正色とする。実施の形態11では、周辺画素の範囲を図5に示すように記録対象画素(図5のe画素)の上下(図5のb、h画素)、左右(図5のd、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画素)の8画素とする。
【0125】
ここで、記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の決定ができない。そこで、ステップQ1へ戻り、次の画素の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、第1ライン目の第1画素であるから、図5のa、b、c、d、g画素は存在しないので計数対象とはしない。
【0126】
次に、制御部305は、補正禁止条件の判定が可能か否かを判定する(ステップQ3)。補正禁止条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画素を構成する信号の状況に基づいて行う。実施の形態11では、周辺画素の範囲を補正色決定と同じく記録対象画素の上下、左右、及び斜め方向の8画素とする。記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正禁止条件の判定はできない。実施の形態11では、周辺画素の範囲を補正色の決定時と同一にとっているため、補正禁止条件の判定可の条件も補正色の決定が可となる条件と同一である。すなわち、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、第1ライン目の第1画素であるから、図5のa、b、c、d、g画素は存在しないので判定対象とはしない。
【0127】
ステップQ3において、補正禁止条件の判定が可能となるとステップQ4へ遷移し、制御部305は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメモリ部306から読み出す。次に、読み出した記録対象画素の黒信号をチェックし(ステップQ5)、論理「1」であれば、制御部305は、メモリ部306よりさらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップQ6)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数し(ステップQ7)、この計数結果を各々比較し、最大値を検出する(ステップQ8)。この時最大値をとる色が1色であれば(ステップQ9)、その色を補正色とする(ステップQ10)。
【0128】
しかし、最大値をとる色が複数ある場合にはステップQ9からステップQ11へ遷移し、カウンタ部1201を更新し(ステップQ11)、そのカウント値から実施の形態3と同様に補正色を決定する(ステップQ12)。
【0129】
この補正色決定の動作と並行し、補正禁止条件の判定を行う(ステップQ13)。ステップQ13の詳細な内容については、実施の形態8と同様であるため、説明を省略する。
【0130】
制御部305は、ステップQ13において補正禁止が不成立と判定した場合にはステップQ14からステップQ15へ遷移し、ステップQ10またはステップQ12で決定した補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し(ステップQ15)、プリンタ部307は、これを記録する(ステップQ16)。また、ステップQ13において補正禁止と判定した場合には、ステップQ14からステップQ17へ遷移し、ステップQ4で読み出した記録対象画素の信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップQ17)。
【0131】
また、ステップQ5において黒信号の論理が「0」であれば、ステップQ4で読み出した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップQ17)。その後、プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定し(ステップQ18)、終了していなければステップQ1からの動作を繰り返す。
【0132】
このように、本発明の実施の形態11に係るカラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色を記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が良い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記録画像の品質劣化を防止することができる。特に、カウンタ値を用いて補正色を決定することができるため、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0133】
(実施の形態12)
本発明の実施の形態12に係るカラー記録装置は、図14に示す実施の形態6に係るカラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが異なる。以下、本発明の実施の形態12に係るカラー記録装置の動作について、図26を参照して説明する。
【0134】
図26は、本発明の実施の形態12に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格納する(ステップR1)。
【0135】
次に、制御部305は、補正色の決定が可能か否かを判定する(ステップR2)。補正色は、記録対象画素の周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理「1」の画素数を計数し、その計数値が最大となる色を補正色とする。実施の形態12では、周辺画素の範囲を図5に示すように記録対象画素(図5のe画素)の上下(図5のb、h画素)、左右(図5のd、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画素)の8画素とする。
【0136】
ここで、記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の決定ができない。そこでステップR1へ戻り、次の画素の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とした場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素は存在しないので計数対象とはしない。
【0137】
次に、制御部305は、補正禁止条件の判定が可能か否かを判定する(ステップR3)。補正禁止条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画素を構成する信号の状況に基づいて行われる。実施の形態12では、周辺画素の範囲を補正色決定と同じく、記録対象画素の上下、左右、及び斜め方向の8画素とする。記録画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため、補正禁止条件の判定はできない。実施の形態12では、周辺画素の範囲を補正色の決定時と同一にとっているため、補正禁止条件の判定可の条件も補正色の決定が可となる条件と同一である。すなわち、記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但し、第1ライン目の第1画素であるから、図5のa、b、c、d、g画素は存在しないので判定対象とはしない。
【0138】
ステップR3において、補正禁止条件の判定が可能となると、ステップR4へ遷移し、制御部305は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメモリ部306から読み出す。次に、読み出した記録対象画素の黒信号をチェックし(ステップR5)、論理「1」であれば、制御部305は、メモリ部306よりさらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップR6)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数し(ステップR7)、この計数結果を各々比較し、最大値を検出する(ステップR8)。この時最大値をとる色が1色であれば(ステップR9)、その色を補正色とする(ステップR10)。しかし、最大値をとる色が複数ある場合にはステップR9からステップR11へ遷移し、乱数発生部1401を起動し(ステップR11)、その乱数値から実施の形態4と同様に補正色を決定する(ステップR12)。
【0139】
この補正色決定の動作と並行し、補正禁止条件の判定を行う(ステップR13)。ステップR13の詳細な内容については、実施の形態8と同様であるため、説明を省略する。
【0140】
制御部305は、ステップR13において補正禁止が不成立と判定した場合には、ステップR14からステップR15へ遷移し、ステップR10またはステップR12で決めた補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し(ステップR15)、プリンタ部307は、これを記録する(ステップR16)。また、ステップR13において、補正禁止と判定した場合には、ステップR14からステップR17へ遷移し、ステップR4で読み出した記録対象画素の信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップR17)。
【0141】
また、ステップR5において、黒信号の論理が「0」であれば、ステップR4で読み出した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する(ステップR17)。その後、プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定し(ステップR18)、終了していなければステップR1からの動作を繰り返す。
【0142】
このように、本発明の実施の形態12に係るカラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色を記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が良い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記録画像の品質劣化を防止することができる。また、計数値が最大となる色が複数ある場合は、乱数発生部1401が発生する乱数値を用いて補正色を決定することができるため、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定することができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0143】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、黒画素を黒色のインクで記録する際に、記録位置のずれが生じたことによって記録紙の地色が露出する場合であっても、記録対象黒画素の周辺画素に存在する各要素信号の内の一色の要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録する。従って、記録紙の地色を記録対象黒画素の周辺画素に存在する各要素信号の内の一色の要素信号に対応するインクで隠蔽することにより、当該インクの色が目立つことなく記録画像のザラツキ感を解消させ、記録画像の劣化を防止することができる。
【0144】
一方、黒色以外のインク、すなわち補正色を記録することによる弊害を除去することが可能となる。即ち、録対象黒画素の周辺画素に存在する黒信号数が所定値以上の場合は、黒インクのみで記録されるいわゆる黒のべた画像であり、位置ずれが生じても画像全体で均一にずれるため、記録紙の地色が露出することが無く、そもそも補正色を記録する必要は無い。このような場合、補正色を記録するとインクが無駄になり、にじみの原因ともなるおそれがある。そこで、このような場合は補正色を記録することを禁止し、記録対象画素を黒色のインクのみで記録することとした。これにより、上記の弊害を回避することができる。また、記録対象黒画素の周辺画素に存在する、カラー及び黒がいずれも記録されていない非印字画素の数が所定値以上の場合は、記録画素の周辺に白画素(非印字画素)が多く、位置ずれしても位置ずれによって発生する白が目立たないため、黒インクのみを用いて記録することとし、黒色以外のインクを記録することによる弊害を防止することができる。さらに、記録対象黒画素の周辺画素に存在するカラー信号数が所定値以下の場合は、記録画素の周辺にカラー画素が少なく、位置ずれしても位置ずれによって発生する白が目立たないため、黒インクのみを用いて記録することとし、黒色以外のインクを記録することによる弊害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図3】本発明の実施の形態2に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図5】注目画素に対する周辺画素を示す図
【図6】本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図8】本発明の実施の形態に係るカラー記録装置がカウンタ部のカウンタ値から補正色を決定する動作フロー図
【図9】本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図11】本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置が乱数値から補正色を決定する動作フロー図
【図12】本発明の実施の形態5に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態5に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図14】本発明の実施の形態6に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態6に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図16】本発明の実施の形態7に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック図
【図17】本発明の実施の形態7に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図18】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図19】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の補正禁止条件を判定する第一の動作フロー図
【図20】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の補正禁止条件を判定する第二の動作フロー図
【図21】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の補正禁止条件を判定する第三の動作フロー図
【図22】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置の補正禁止条件を判定する第四の動作フロー図
【図23】本発明の実施の形態9に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図24】本発明の実施の形態10に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図25】本発明の実施の形態11に係るカラー記録装置の動作フロー図
【図26】本発明の実施の形態12に係るカラー記録装置の動作フロー図
【符号の説明】
101〜104、301〜304 入力端子
105 補正色発生部
106、307 プリンタ部
305 制御部
306 メモリ部
606、1201 カウンタ部
906、1401 乱数発生部
1601 補正禁止信号部

Claims (11)

  1. 黒画素を記録する場合は、当該記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素信号内の一色の要素信号を抽出し、この抽出した要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に用いてカラー記録を行うことを特徴とするカラー記録方法。
  2. 黒画素を記録する場合は、当該記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素信号の数を計数し、この計数値が最大となる要素信号を抽出し、この抽出した要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に用いてカラー記録を行うことを特徴とするカラー記録方法。
  3. 黒画素を記録する場合は、当該記録対象黒画素の数を計数し、この計数値からの黒色以外のインク数による剰余に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択し、この選択に応じて黒色のインクと共に前記選択したインクを用いてカラー記録を行うことを特徴とするカラー記録方法。
  4. 黒画素を記録する場合は、乱数を発生させ、この乱数値に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択し、この選択に応じて黒色のインクと共に前記選択したインクを用いてカラー記録を行うことを特徴とするカラー記録方法。
  5. 前記記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号および黒信号を構成する各要素信号の数を計数し、少なくとも、黒信号数が所定値以上又はカラー及び黒がいずれも記録されていない非印字画素の数が所定値以上又はカラー信号数が所定値以下、のいずれかの場合は、前記抽出した要素信号に対応するインクの使用を禁止する一方、当該記録する黒画素を黒インクのみを用いて記録することを特徴とする請求項1に記載のカラー記録方法。
  6. 黒画素を記録する場合は、黒色のインクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指示を与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指示に応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録を行う記録手段とを具備し、前記補正色決定手段は、当該記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素信号内の一色の要素信号を抽出する抽出手段と、この抽出手段が抽出した要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録する指示を与える指示手段とを有することを特徴とするカラー記録装置。
  7. 黒画素を記録する場合は、黒色のインクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指示を与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指示に応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録を行う記録手段とを具備し、前記補正色決定手段は、当該記録対象黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素信号の数を計数する計数手段と、この計数値が最大となる要素信号を抽出する抽出手段と、この抽出手段が抽出した要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録する指示を与える指示手段とを有することを特徴とするカラー記録装置。
  8. 黒画素を記録する場合は、黒色のインクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指示を与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指示に応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録を行う記録手段とを具備し、前記補正色決定手段は、当該記録対象黒画素の数を計数する計数手段と、この計数値からの黒色以外のインク数による剰余に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択する選択手段とを有することを特徴とするカラー記録装置。
  9. 黒画素を記録する場合は、黒色のインクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指示を与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指示に応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録を行う記録手段とを具備し、前記補正色決定手段は、乱数を発生する乱数発生手段と、この乱数値に応じて黒色のインクと共に記録するインクを選択する選択手段とを有することを特徴とするカラー記録装置。
  10. 記記録対象画素の周辺画素に存在しカラー信号および黒信号を構成する各要素信号の数を計数する計数手段と、少なくとも、黒信号数が所定値以上又はカラー及び黒がいずれも記録されていない非印字画素の数が所定値以上又はカラー信号数 が所定値以下、のいずれかの場合は、前記抽出した要素信号に対応するインクの使用を禁止する一方、前記記録対象となる黒画素を黒インクのみを用いて記録する指示を与える補正禁止手段とを備えることを特徴とする請求項6に記載のカラー記録装置。
  11. 請求項から請求項10のいずれかに記載のカラー記録装置を備えたファクシミリ装置。
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