JP2000211119A - 記録位置ずれ処理方法およびカラ―記録装置 - Google Patents

記録位置ずれ処理方法およびカラ―記録装置

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JP2000211119A
JP2000211119A JP11011694A JP1169499A JP2000211119A JP 2000211119 A JP2000211119 A JP 2000211119A JP 11011694 A JP11011694 A JP 11011694A JP 1169499 A JP1169499 A JP 1169499A JP 2000211119 A JP2000211119 A JP 2000211119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒画素を記録する際に、黒インクと共に
黒インク以外のインクを補正色として記録することによ
り、記録画像の品質劣化を防止することができる記録位
置ずれ処理方法およびカラー記録装置を提供すること。 【解決手段】 黒画素を記録する場合は、記録対象とな
る黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要
素信号の数を計数し、前記記録対象となる黒画素につい
て、前記計数値に応じて黒色以外のいずれか一色のイン
クと共に黒色のインクを記録する。また、記録対象とな
る黒画素の周辺画素に存在しカラー信号及び黒信号を構
成する各要素信号の数を計数し、前記記録対象となる黒
画素について、前記計数値に応じて黒色以外のインクの
使用を禁止する一方、前記記録対象となる黒画素を黒イ
ンクのみを用いて記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式を採用するプリンタ等に好適な記録位置ずれ処理
方法およびカラー記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録方式等を採用
するカラー記録装置では、擬似中間調表現を行うため、
シアン、マゼンタ、イエロー、又は赤、緑、青、のいわ
ゆる3原色の多値レベルの画信号を入力し、これを誤差
拡散法等で2値化、又はそれ以上の信号に多値化し、シ
アン、マゼンタ、イエローの3色のインク(カラーイン
ク)のみで記録が行われていた。
【0003】しかし、シアン、マゼンタ、イエローの3
色のみで黒画素を表現するためにはこれらを重ねて記録
する必要があるが、各色のインクが記録紙へ付着する状
態等によって、黒が無彩色にならず、若干の色味を帯び
るという問題点がある。また、黒画素が多い場合には、
1画素当たり3色分のインクを使用するため、インクの
消費が多く不経済であり、また、インク量が多くなるこ
とによって記録紙にシワが発生するという問題点があ
る。さらに、文字・線等を3色で記録すると、滲んで文
字・線が太くなるという問題点もある。
【0004】そこで、従来から、上記3色のカラーイン
クの他に黒インクを備え、黒画素を記録する場合は、黒
インクのみを用いることによって、上記の各問題点の解
決を図らんとしたカラー記録装置が提案されている。
【0005】黒インクを使用する場合には、入力信号に
おける3原色(シアン、マゼンタ、イエロー、又は赤、
緑、青)から黒成分を抽出する必要があるが、従来のカ
ラー記録装置は、シアン、マゼンタ、イエローの3色全
てが重なる画素を検出し、これを黒画素とみなす手段を
採った。シアン、マゼンタ、イエローの3色が重なる部
分を黒画素とみなし、黒インクで置き換えて記録するこ
とによって、上記の各問題点を解消したのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット記録方式を採用するカラー記録装置では、通
常、シアン、マゼンタ、イエローの3色を記録する記録
ヘッドと、黒インクを記録する記録ヘッドとを別構成に
しているため、これら2つの記録ヘッドの組み立て誤差
等により、3色のカラーインクの記録位置と、黒インク
の記録位置とが一致せず、両者がずれる場合がある。
【0007】このように記録位置のずれが起きる場合、
シアン、マゼンタ、イエローの3色全てが重なる画素
を、黒インクに置き換えると、画質が劣化するという問
題点がある。すなわち、カラーインクと黒インクとの記
録位置にずれが生じると、シアン、マゼンタ、イエロー
の3色全てが重なる画素を黒インクに置き換えた際、本
来黒インクで覆われるはずであった部分の記録紙の地色
が露出する。記録紙の地色は、通常白色であるため、黒
画素とカラー画素が混在した画像に白色が入り込んで記
録濃度が低下する。また、ザラツキ感が生じて、記録画
像の品質を低下させてしまうという問題点がある。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、黒画素を記録する際に、黒インクと共に黒
インク以外のインクを補正色として記録することによ
り、記録画像の品質劣化を防止することができる記録位
置ずれ処理方法およびカラー記録装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、黒画素を記録
する場合は、記録対象となる黒画素の周辺画素に存在し
カラー信号を構成する各要素信号の数を計数し、前記記
録対象となる黒画素について、前記計数値に応じて黒色
以外のいずれか一色のインクと共に黒色のインクを記録
する。また、記録対象となる黒画素の周辺画素に存在し
カラー信号及び黒信号を構成する各要素信号の数を計数
し、前記記録対象となる黒画素について、前記計数値に
応じて黒色以外のインクの使用を禁止する一方、前記記
録対象となる黒画素を黒インクのみを用いて記録する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係る記録位
置ずれ処理方法は、黒色を含んだ複数色のインクを用い
て記録する際に生ずる記録位置のずれを処理する記録位
置ずれ処理方法であって、黒画素を記録する場合は、黒
色のインクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記
録する構成を採る。
【0011】この構成により、黒画素を黒色のインクで
記録する際に、記録位置のずれが生じたことによって記
録紙の地色が露出する場合であっても、黒色以外のイン
クを補正色として記録し、これを隠蔽することができる
ため、記録画像のザラツキ感を解消させ、記録画像の劣
化を防止することができる。
【0012】また、本発明の第2の態様は、第1の態様
に係る記録位置ずれ処理方法において、記録対象となる
黒画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素
信号の数を計数し、この計数値が最大となる要素信号に
対応するインクを黒色のインクと共に記録する構成を採
る。
【0013】この構成により、周辺画素に存在する各要
素信号のうち最も多い要素信号に対応するインクを黒色
のインクと共に記録することができるため、最も目立ち
にくい色を補正色として決定することができる。
【0014】また、本発明の第3の態様は、第2の態様
に係る記録位置ずれ処理方法において、計数値が最大と
なる要素信号が複数存在する場合は、前記複数の要素信
号から一つの信号を所定の順序に応じて決定する構成を
採る。
【0015】この構成により、計数値が最大となる要素
信号が複数存在する場合であっても、所定の順序で一つ
の信号を決定することができるため、簡易な方法で補正
色を決定することができる。また、ある面積で見れば補
正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0016】また、本発明の第4の態様は、第2の態様
に係る記録位置ずれ処理方法において、計数値が最大と
なる要素信号が複数存在する場合は、前記複数の要素信
号から一つの信号を乱数値に応じて決定する構成を採
る。
【0017】この構成により、計数値が最大となる要素
信号が複数存在する場合であっても、乱数値を用いて一
つの信号を決定することができるため、簡易な方法で補
正色を決定することができる。また、ある面積で見れば
補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0018】また、本発明の第5の態様は、第1の態様
に係る記録位置ずれ処理方法において、前記黒色以外の
インクを所定の順序に応じて決定する構成を採る。
【0019】この構成により、所定の順序で一つの信号
を決定することができるため、簡易な方法で補正色を決
定することができる。また、ある面積で見れば補正色の
出現頻度は平均化され黒になる。
【0020】また、本発明の第6の態様は、第1の態様
に係る記録位置ずれ処理方法において、前記黒色以外の
インクを乱数値に応じて決定する構成を採る。
【0021】この構成により、乱数値を用いて一つの信
号を決定することができるため、簡易な方法で補正色を
決定することができる。また、ある面積で見れば補正色
の出現頻度は平均化され黒になる。
【0022】また、本発明の第7の態様は、第1の態様
に係る記録位置ずれ処理方法において、前記黒色以外の
インクを、黒色のインクを記録する前に記録する構成を
採る。
【0023】この構成により、黒色以外のインクで記録
した上に黒色のインクを記録するため、黒色で記録した
部分にいろみが出ることを防止することができる。
【0024】また、本発明の第8の態様は、第1の態様
から第7の態様に係る記録位置ずれ処理方法において、
記録対象となる黒画素の周辺画素に存在しカラー信号お
よび黒信号を構成する各要素信号の数を計数し、前記記
録対象となる黒画素について、前記計数値に応じて黒色
以外のインクの使用を禁止する一方、前記記録対象とな
る黒画素を黒インクのみを用いて記録する構成を採る。
【0025】この構成により、黒色以外のインク、すな
わち補正色を記録することによる弊害を除去することが
可能となる。例えば、周辺に黒色以外のインクは記録さ
れない黒孤立ドットや、黒線等は、位置ずれが発生して
も元々目立たないため、補正色を記録すると補正色が却
って目立ってしまう。また、黒インクのみで記録され
る、いわゆる黒のべた画像である場合は、位置ずれが生
じても画像全体で均一にずれるため、記録紙の地色が露
出することが無く、そもそも補正色を記録する必要は無
い。このような場合、補正色を記録するとインクが無駄
になり、にじみの原因ともなるおそれがある。そこで、
このような場合は補正色を記録することを禁止し、記録
対象画素を黒色のインクのみで記録することとした。こ
れにより、上記の弊害を回避することができる。
【0026】また、本発明の第9の態様は、第1の態様
から第7の態様に係る記録位置ずれ処理方法において、
記録対象となる黒画素の周辺画素に存在する黒画素数を
計数し、この計数値と所定値とを比較し、この比較の結
果、前記計数値が前記所定値以上である場合は、前記記
録対象となる黒画素について、黒色以外のインクの使用
を禁止する一方、前記記録対象となる黒画素を黒インク
のみを用いて記録する構成を採る。
【0027】この構成により、黒色以外のインク、すな
わち補正色を記録することによる弊害を除去することが
可能となる。例えば、黒インクのみで記録される、いわ
ゆる黒のべた画像である場合は、位置ずれが生じても画
像全体で均一にずれるため、記録紙の地色が露出するこ
とが無く、そもそも補正色を記録する必要は無い。この
ような場合、補正色を記録するとインクが無駄になり、
にじみの原因ともなるおそれがある。そこで、このよう
な場合は補正色を記録することを禁止し、記録対象画素
を黒色のインクのみで記録することとした。これによ
り、上記の弊害を回避することができる。
【0028】また、本発明の第10の態様は、第1の態
様から第7の態様に係る記録位置ずれ処理方法におい
て、記録対象となる黒画素の周辺画素において、カラー
信号および黒信号を構成する要素信号が全て非印字信号
である画素数を計数し、この計数値と所定値とを比較
し、この比較の結果、前記計数値が前記所定値以上であ
る場合は、前記記録対象となる黒画素について、黒色以
外のインクの使用を禁止する一方、前記記録対象となる
黒画素を黒インクのみを用いて記録する構成を採る。
【0029】この構成により、カラー信号を構成する要
素信号が全く存在しない画素数が多い場合は、記録画素
の周辺に白画素(非印字画素)が多く、位置ずれしても
位置ずれによって発生する白が目立たないため、黒イン
クのみを用いて記録することとし、黒色以外のインクを
記録することによる弊害を防止することができる。
【0030】また、本発明の第11の態様は、第1の態
様から第7の態様に係る記録位置ずれ処理方法におい
て、記録対象となる黒画素の周辺画素に存在しカラー信
号で構成される画素数を計数し、この計数値を所定値と
を比較し、この比較の結果、前記計数値が前記所定値以
下である場合は、前記記録対象となる黒画素について、
黒色以外のインクの使用を禁止する一方、前記記録対象
となる黒画素を黒インクのみを用いて記録する構成を採
る。
【0031】この構成により、記録対象となる黒画素の
周辺画素に存在しカラー信号で構成される画素数が少な
い場合は、記録画素の周辺にカラー画素が少なく、位置
ずれしても位置ずれによって発生する白が目立たないた
め、黒インクのみを用いて記録することとし、黒色以外
のインクを記録することによる弊害を防止することがで
きる。
【0032】また、本発明の第12の態様に係るカラー
記録装置は、黒画素を記録する場合は、黒色のインクと
共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指示を
与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指示に
応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー記録
を行う記録手段とを備える構成を採る。
【0033】この構成により、黒画素を黒色のインクで
記録する際に、記録位置のずれが生じたことによって記
録紙の地色が露出する場合であっても、黒色以外のイン
クを補正色として記録し、これを隠蔽することができる
ため、記録画像のザラツキ感を解消させ、記録画像の劣
化を防止することができる。
【0034】また、本発明の第13の態様は、第12の
態様に係るカラー記録装置において、前記補正色決定手
段は、入力した信号をアドレスに対応づけて格納するメ
モリと、このメモリから前記アドレスに対応した記録対
象画素の周辺画素に存在しカラー信号を構成する各要素
信号を読み出してその数を計数する計数手段と、この計
数値が最大となる要素信号を抽出する抽出手段と、この
抽出手段が抽出した要素信号に対応するインクを黒色の
インクと共に記録する指示を与える指示手段とを備える
構成を採る。
【0035】この構成により、周辺画素に存在する各要
素信号のうち最も多い要素信号に対応するインクを黒色
のインクと共に記録することができるため、最も目立ち
にくい色を補正色として決定することができる。
【0036】また、本発明の第14の態様は、第12の
態様に係るカラー記録装置において、前記補正色決定手
段は、所定の規則に従って数値を出力するカウンタ手段
と、この数値に応じて黒色のインクと共に記録するイン
クを選択する選択手段とを備える構成を採る。
【0037】この構成により、所定の順序で一つの信号
を決定することができるため、簡易な方法で補正色を決
定することができる。また、ある面積で見れば補正色の
出現頻度は平均化され黒になる。
【0038】また、本発明の第15の態様は、第12の
態様に係るカラー記録装置において、前記補正色決定手
段は、乱数を発生する乱数発生手段と、この乱数値に応
じて黒色のインクと共に記録するインクを選択する選択
手段とを備える構成を採る。
【0039】この構成により、乱数値を用いて一つの信
号を決定することができるため、簡易な方法で補正色を
決定することができる。また、ある面積で見れば補正色
の出現頻度は平均化され黒になる。
【0040】また、本発明の第16の態様は、第12の
態様から第15の態様のいずれかに記載のカラー記録装
置において、入力した信号をアドレスに対応づけて格納
するメモリと、このメモリから前記アドレスに対応した
記録対象画素の周辺画素に存在しカラー信号および黒信
号を構成する各要素信号を読み出してその数を計数する
計数手段と、この計数値に応じて、黒色以外のインクの
使用を禁止する一方、前記記録対象となる黒画素を黒イ
ンクのみを用いて記録する指示を与える補正禁止手段と
を備える構成を採る。
【0041】この構成により、黒色以外のインク、すな
わち補正色を記録することによる弊害を除去することが
可能となる。例えば、周辺に黒色以外のインクは記録さ
れない黒孤立ドットや、黒線等は、位置ずれが発生して
も元々目立たない。従って、補正色を記録すると補正色
が却って目立ってしまう。また、黒インクのみで記録さ
れる、いわゆる黒のべた画像である場合は、位置ずれが
生じても画像全体で均一にずれるため、記録紙の地色が
露出することが無く、そもそも補正色を記録する必要は
無い。このような場合、補正色を記録するとインクが無
駄になり、にじみの原因ともなるおそれがある。そこ
で、このような場合は補正色を記録することを禁止し、
記録対象画素を黒色のインクのみで記録することとし
た。これにより、上記の弊害を回避することができる。
【0042】また、本発明の第17の態様に係るファク
シミリ装置は、第12の態様から第16の態様のいずれ
かに記載のカラー記録装置を備えた。
【0043】この構成により、黒画素を黒色のインクで
記録する際に、記録位置のずれが生じたことによって記
録紙の地色が露出する場合であっても、黒色以外のイン
クを補正色として記録し、これを隠蔽することができる
ため、記録画像のザラツキ感を解消させ、記録画像の劣
化を防止することができる。
【0044】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して説明する。なお、本実施の形態では、入力端
子からそれぞれ入力されるシアン、マゼンタ、イエロ
ー、及び黒信号は、2値データとして説明するが、本発
明は、これに限定されない。
【0045】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック
図である。図1において、本発明の実施の形態1に係る
カラー記録装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の
各信号を、それぞれ入力端子101〜104から入力す
る。この入力された各信号は、補正色発生部105に入
力され、補正色発生部105は、補正色を記録するかど
うかを判定するとともに、補正色を記録すると判定した
場合は、その補正色を決定する。ここで、「補正色」と
は、シアン、マゼンタ、イエローのいずれか一の信号で
あって、黒信号とともに記録される信号である。補正色
発生部105の出力信号は、プリンタ部106において
図示しない記録紙に記録される。
【0046】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態1に係るカラー記録装置の動作について、図2
を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態1に
係るカラー記録装置の動作フロー図である。まず、図示
しない外部回路によって2値化された3原色信号、すな
わち、シアン、マゼンタ、イエロー、及び黒信号が入力
端子101〜104を経て、補正色発生部105へ入力
される(ステップA1)。次に、補正色発生部105
は、黒信号をチェックし(ステップA2)、論理「1」
であれば、シアン、マゼンタ、イエローのうちのいずれ
か一の信号を補正色として決定する(ステップA3)。
【0047】次に、決定した補正色及び黒信号を論理
「1」としてプリンタ部106へ出力し、プリンタ部は
それを記録する(ステップA4)。一方、ステップA2
において、黒信号判定の結果が論理「0」であれば、補
正色発生部105はステップA1で入力したシアン、マ
ゼンタ、イエローの各信号をそのままプリンタ部106
へ出力し、プリンタ部106はそれを記録する(ステッ
プA5)。
【0048】このように、本発明の実施の形態1に係る
カラー記録装置によれば、黒信号を記録する際に、補正
色も同時に記録するため、記録紙の白色を隠蔽すること
ができ、画質の劣化を防止することができる。すなわ
ち、黒信号を記録する際に位置ずれが生じる場合であっ
ても、黒ドットの位置に対しシアン、マゼンタ、イエロ
ーのいずれかのインクを印字すれば、シアン、マゼン
タ、イエローを記録するためのヘッドは同一ヘッドとし
て構成されているため、記録位置のずれが生ずることが
ないことから、記録紙が露出することによる白色を隠蔽
することができる。これにより、黒インクの記録位置に
ずれが生じても、これが目立たず、記録画像にザラツキ
感が生ずることはないため、記録画像の品質劣化を防止
することができる。なお、シアン、マゼンタ、イエロー
のいずれか1色を補正色としたのは、これらのうち2色
を印字すると、黒インクも含め3色印字することとな
り、滲みが発生する可能性があるためである。
【0049】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック
図である。図3において、本発明の実施の形態2に係る
カラー記録装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の
各信号を、それぞれ入力端子301〜304から入力す
る。制御部305は、この入力された各信号に基づき、
補正色を記録するかどうかを判定するとともに、補正色
を記録すると判定した場合は、その補正色を決定する。
この判定に際しては、メモリ部306が用いられる。制
御部305の出力信号は、プリンタ部307において図
示しない記録紙に記録される。
【0050】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態2に係るカラー記録装置の動作について、図4
を参照して説明する。図4は、本発明の実施の形態2に
係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示しない
外部回路によって2値化された3原色信号、すなわち、
シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号
が入力端子301〜304から制御部305へ入力され
る。制御部305は、入力した各信号をメモリ部306
へ格納する(ステップB1)。
【0051】次に、制御部305は、補正色の決定が可
能であるか否かを判定する(ステップB2)。以下、制
御部305が補正色を決定するまでの動作について説明
する。制御部305は、記録対象画素の周辺画素を構成
するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理
「1」の画素を計数し、その計数の結果、計数値が最も
大きい色を補正色に決定する。図5は、注目画素に対す
る周辺画素を示す図である。実施の形態2では、図5に
示すように、記録対象画素(図5のe画素)の周辺画素
の範囲を、上下(図5のb、h画素)、左右(図5の
d、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画
素)の8画素とする。
【0052】ここで、記録画像の最初の画素の信号が入
力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の
決定ができない。そこでステップB1へ戻り、次の画素
の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可
能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画
素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろっ
た時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素
である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とし
た場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素
は存在しないので計数対象とはしない。
【0053】ステップB2において、補正色の決定が可
能となると、ステップB3へ遷移する。制御部305
は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメ
モリ部306より読み出す。次に、読み出した記録対象
画素の黒信号をチェックし(ステップB4)、論理
「1」であれば、制御部305は、メモリ部306より
さらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップB
5)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、
イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数する
(ステップB6)。さらに、ステップB7で先の計数結
果を各々比較し、その最大値をとる色を補正色に決定し
(ステップB7)、その補正色及び黒信号をプリンタ部
307へ出力し(ステップB8)、プリンタ部307
は、その信号を記録する(ステップB9)。
【0054】また、ステップB4において、黒信号の論
理が「0」であれば、ステップB3で読み出した信号を
そのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307
はこれを記録する(ステップB10)。プリンタ部30
7が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定(ステ
ップB11)、終了していなければステップB1からの
動作を繰り返す。
【0055】なお、実施の形態2では、記録対象画素の
周辺画素を、8画素として説明したが、本発明は、これ
に限定されない。
【0056】このように、本発明の実施の形態2に係る
カラー記録装置によれば、記録対象画素の周辺画素にお
けるシアン、マゼンタ、イエローの画素数を計数し、こ
の計数値が最大となる色を補正色とするため、最も目立
ちにくい色を補正色として決定することができる。ま
た、黒信号と共に記録する補正色を簡易な方法で決定す
ることができる。
【0057】(実施の形態3)図6は、本発明の実施の
形態3に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック
図である。本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置
は、上記の実施の形態2に係るカラー記録装置におい
て、メモリ部306の代わりに、0、1,2、・・・の
ように規則的に変化する数値を出力するカウンタ部60
6を備える。実施の形態3では、カウンタ部606は、
0以上の整数を出力するものとして説明するが、本発明
は、これに限定されない。その他の構成については、実
施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
【0058】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態3に係るカラー記録装置の動作について、図7
及び図8を参照して説明する。図7は、本発明の実施の
形態3に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図
示しない外部回路によって2値化された3原色信号、す
なわち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及
び黒信号が入力端子301〜304から制御部305へ
入力される(ステップC1)。制御部305は、入力信
号のうち黒信号をチェックし(ステップC2)、論理
「1」であれば、制御部305は、カウンタ部606を
更新し(ステップC3)、そのカウント値から補正色を
決定する(ステップC4)。
【0059】ここで、カウント値から補正色を決定する
方法について、図8を参照して説明する。図8は、カウ
ンタ部606のカウンタ値から補正色を決定する動作フ
ロー図である。制御部305は、カウンタ部606の値
を読み出し、その3の剰余を求める(ステップD1)。
その結果、剰余が0であれば(ステップD2)、補正色
をシアンとする(ステップD3)。剰余が1であれば
(ステップD4)、補正色をマゼンタとする(ステップ
D5)。剰余が0でも1でもなければ補正色をイエロー
とする(ステップD6)。
【0060】このようにして補正色が決まると、制御部
305は、その補正色及び黒信号をプリンタ部307へ
出力し(ステップC5)、プリンタ部307は、それを
記録する(ステップC6)。また、ステップC2におい
て、黒信号の論理が「0」であれば、ステップC1で入
力した信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリ
ンタ部307はこれを記録する(ステップC7)。プリ
ンタ部307において、1ページ全ての処理を終了した
か否かを判定(ステップC8)し、終了していなければ
ステップC1からの動作を繰り返す。
【0061】このように、本発明の実施の形態3に係る
カラー記録装置によれば、このカウンタ値に対する3の
剰余を求め、この剰余に対応した色を補正色とするた
め、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決
定することができる。また、ある面積で見れば補正色の
出現頻度は平均化され黒になる。
【0062】(実施の形態4)図9は、本発明の実施の
形態4に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロック
図である。本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置
は、実施の形態2におけるメモリ部306の代わりに、
乱数を発生する乱数発生部906を備える。その他の構
成は実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
【0063】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態4に係るカラー記録装置の動作について説明す
る。図10は、本発明の実施の形態4に係るカラー記録
装置の動作フロー図である。図示しない外部回路によっ
て2値化された3原色信号、すなわち、シアン信号、マ
ゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力端子30
1〜304から制御部305へ入力される(ステップE
1)。制御部305は、入力信号のうち黒信号をチェッ
クし(ステップE2)、論理「1」であれば、制御部3
05は、乱数発生部906を起動し(ステップE3)、
その乱数値から補正色を決定する(ステップE4)。
【0064】ここで、制御部305が乱数値から補正色
を決定するまでの動作について、図11を参照して説明
する。図11は、本発明の実施の形態4に係るカラー記
録装置が乱数値から補正色を決定する動作フロー図であ
る。制御部305は、乱数発生部906の値を読み出
し、その3の剰余を求める(ステップF1)。剰余が0
であれば(ステップF2)、補正色をシアンとする(ス
テップF3)。剰余が1であれば(ステップF4)、補
正色をマゼンタとする(ステップF5)。剰余が0でも
1でもなければ補正色をイエローとする(ステップF
6)。
【0065】このように補正色が決まると、制御部30
5は、その補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力
し(ステップE5)、プリンタ部307は、それを記録
する(ステップE6)。また、ステップE2において、
黒信号の論理が「0」であれば、ステップE1で入力し
た信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ
部307は、これを記録する(ステップE7)。その後
プリンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否
かを判定(ステップE8)し、終了していなければステ
ップE1からの動作を繰り返す。
【0066】このように、本発明の実施の形態4に係る
カラー記録装置によれば、乱数発生部906が発生する
乱数値に対する3の剰余を求め、この剰余に対応した色
を補正色とするため、黒信号と共に記録する補正色をよ
り簡易な方法で決定することができる。また、ある面積
で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0067】(実施の形態5)図12は、本発明の実施
の形態5に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。本発明の実施の形態5に係るカラー記録装
置は、実施の形態2に係るカラー記録装置に、0、1,
2、・・・のように規則的に変化する数値を出力するカ
ウンタ部1201を追加した構成を採る。実施の形態5
では、カウンタ部1201は、0以上の整数を出力する
ものとして説明するが、本発明は、これに限定されな
い。その他の構成については実施の形態2と同様である
ため、説明を省略する。
【0068】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態5に係るカラー記録装置の動作について、図1
3を参照して説明する。図13は、本発明の実施の形態
5に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示し
ない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわ
ち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒
信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力
される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部3
06に格納する(ステップG1)。
【0069】次に、制御部305は、補正色の決定が可
能であるか否かを判定する(ステップG2)。以下、制
御部305が補正色を決定するまでの動作について説明
する。制御部305は、記録対象画素の周辺画素を構成
するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理
「1」の画素を計数し、その計数の結果、計数値が最も
大きい色を補正色に決定する。図5は、注目画素に対す
る周辺画素を示す図である。実施の形態5では、図5に
示すように、記録対象画素(図5のe画素)の周辺画素
の範囲を、上下(図5のb、h画素)、左右(図5の
d、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画
素)の8画素とする。
【0070】ここで、記録画像の最初の画素の信号が入
力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の
決定ができない。そこでステップG1へ戻り、次の画素
の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可
能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画
素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろっ
た時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素
である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とし
た場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素
は存在しないので計数対象とはしない。
【0071】ステップG2において、補正色の決定が可
能となるとステップG3へ遷移する。制御部305は、
第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメモリ
部306から読み出す。次に、読み出した記録対象画素
の黒信号をチェックし(ステップG4)、論理「1」で
あれば、制御部305は、メモリ部306からさらに記
録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップG5)、周
辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー
信号の各々の論理「1」の画素数を計数する(ステップ
G6)。さらに、ステップG7で先の計数結果を各々比
較し、その最大値を検出する(ステップG7)。この時
最大値をとる色が1色であれば(ステップG8)、その
色を補正色とする(ステップG9)。
【0072】一方、ステップG8において、最大値をと
る色が複数ある場合にはステップG8からステップG1
0へ遷移し、カウンタ部1201を更新し(ステップG
10)、そのカウント値から、実施の形態3の場合と同
様に、補正色を決定する(ステップG11)。補正色が
決定すると、制御部305は、その補正色及び黒信号を
プリンタ部307へ出力し(ステップG12)、プリン
タ部307は、これを記録する(ステップG13)。
【0073】また、ステップG4において、黒信号の論
理が「0」であれば、ステップG3で読み出した信号を
そのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307
はこれを記録する(ステップG14)。プリンタ部30
7が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定(ステ
ップG15)し、終了していなければステップG1から
の動作を繰り返す。
【0074】このように、本発明の実施の形態5に係る
カラー記録装置によれば、記録対象画素の周辺画素にお
けるシアン、マゼンタ、イエローの画素数を計数し、こ
の計数値が最大となる色を補正色とするため、黒信号と
共に記録する補正色を簡易な方法で決定することができ
る。また、計数値が最大となる色が複数ある場合は、カ
ウンタ値を用いて補正色を決定することができるため、
黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定す
ることができる。また、ある面積で見れば補正色の出現
頻度は平均化され黒になる。
【0075】(実施の形態6)図14は、本発明の実施
の形態6に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。本発明の実施の形態6に係るカラー記録装
置は、実施の形態5におけるカウンタ部1201の代わ
りに、乱数を発生する乱数発生部1401を備えてい
る。その他の構成については実施の形態5と同様である
ため、説明を省略する。
【0076】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態6に係るカラー記録装置の動作について、図1
5を参照して説明する。図15は、本発明の実施の形態
6に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示し
ない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわ
ち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒
信号が入力端子301〜304から制御部305へ入力
される。制御部305は、入力した各信号をメモリ部3
06に格納する(ステップH1)。
【0077】次に、制御部305は、補正色の決定が可
能であるか否かを判定する(ステップH2)。以下、制
御部305が補正色を決定するまでの動作について説明
する。制御部305は、記録対象画素の周辺画素を構成
するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理
「1」の画素を計数し、その計数の結果、計数値が最も
大きい色を補正色に決定する。図5は、注目画素に対す
る周辺画素を示す図である。実施の形態6では、図5に
示すように、記録対象画素(図5のe画素)の周辺画素
の範囲を、上下(図5のb、h画素)、左右(図5の
d、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画
素)の8画素とする。
【0078】ここで、記録画像の最初の画素の信号が入
力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の
決定ができない。そこでステップH1へ戻り、次の画素
の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可
能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画
素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろっ
た時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素
である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とし
た場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素
は存在しないので計数対象とはしない。
【0079】ステップH2において、補正色の決定が可
能となると、ステップH3へ遷移する。制御部305
は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメ
モリ部306から読み出す。次に、読み出した記録対象
画素の黒信号をチェックし(ステップH4)、論理
「1」であれば、制御部305は、メモリ部306から
さらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップH
5)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、
イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数する
(ステップH6)。さらに、ステップH7において、先
の計数結果を各々比較し、その最大値を検出する(ステ
ップH7)。この時、最大値をとる色が1色であれば
(ステップH8)、その色を補正色とする(ステップH
9)。
【0080】一方、最大値をとる色が複数ある場合に
は、ステップH8からステップH10へ遷移し、乱数発
生部1401を起動し(ステップH10)、その乱数値
から、実施の形態4と同様に、補正色を決定する(ステ
ップH11)。補正色が決まると、制御部305は、そ
の補正色及び黒信号をプリンタ部307へ出力し(ステ
ップH12)、プリンタ部307は、これを記録する
(ステップH13)。
【0081】また、ステップH4において、黒信号の論
理が「0」であれば、ステップH3で読み出した信号を
そのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307
は、これを記録する(ステップH14)。プリンタ部3
07が1ページ全ての処理を終了したか否かを判定(ス
テップH15)し、終了していなければステップH1か
らの動作を繰り返す。
【0082】このように、本発明の実施の形態6に係る
カラー記録装置によれば、記録対象画素の周辺画素にお
けるシアン、マゼンタ、イエローの画素数を計数し、こ
の計数値が最大となる色を補正色とするため、黒信号と
共に記録する補正色を簡易な方法で決定することができ
る。また、計数値が最大となる色が複数ある場合は、乱
数発生部1401が発生する乱数値を用いて補正色を決
定することができるため、黒信号と共に記録する補正色
をより簡易な方法で決定することができる。また、ある
面積で見れば補正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0083】(実施の形態7)図16は、本発明の実施
の形態7に係るカラー記録装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。本発明の実施の形態7に係るカラー記録装
置は、実施の形態1に係るカラー記録装置に、所定条件
の下で、補正色発生部105が補正色を発生する動作を
禁じる信号を出力する補正禁止信号部1601を追加し
た構成を採る。その他の構成については実施の形態1と
同様であるため、説明を省略する。
【0084】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態7に係るカラー記録装置の動作について、図1
7を参照して説明する。図17は、本発明の実施の形態
7に係るカラー記録装置の動作フロー図である。図示し
ない外部回路によって2値化された3原色信号、すなわ
ち、シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒
信号が入力端子101〜104から補正色発生部105
へ入力される(ステップI1)。補正色発生部105
は、黒信号をチェックし(ステップI2)、論理「1」
であれば補正色を決定する(ステップI3)。
【0085】一方、補正色の決定と並行して、補正禁止
信号部1601が補正禁止条件の検出を行う(ステップ
I4)。次に、補正色発生部105は、補正禁止条件の
有無をチェックし(ステップI5)、補正禁止条件がな
ければ、ステップI3において決定した補正色及び黒信
号を論理「1」としてプリンタ部106へ出力し、プリ
ンタ部106は、それを記録する(ステップI6)。ま
た、補正禁止条件が成立していれば補正色発生部105
は、ステップI1で取り込んだシアン信号、マゼンタ信
号、イエロー信号、及び黒信号をそのままプリンタ部1
06へ出力し、プリンタ部106はそれを記録する(ス
テップI7)。
【0086】また、ステップI2において、黒信号判定
の結果が論理「0」であれば、補正色発生部105は、
ステップI1で取り込んだシアン信号、マゼンタ信号、
イエロー信号をそのままプリンタ部106へ出力し、プ
リンタ部106はそれを記録する(ステップI7)。
【0087】このように、本発明の実施の形態7に係る
カラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色を
記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が良
い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記録
画像の品質劣化を防止することができる。例えば、黒の
みのテキスト画像などのように、周りにシアン、マゼン
タ、イエローの印字が無い部分における黒孤立ドットや
黒線等は、位置ずれが発生しても目立たないため、位置
ずれが発生した際に常に補正色を印字すると、この補正
色が却って目立ってしまう。また、黒インクのみで記録
される黒のべた画像は、位置ずれしても目立たないた
め、そもそも補正色の記録は不要である。この場合、補
正色を記録するとインクが無駄となり、記録条件によっ
ては滲みの原因になりかねない。そこで、実施の形態7
では、条件によって補正色の印字を禁止して記録させる
こととし、画質の劣化防止を図った。
【0088】(実施の形態8)本発明の実施の形態8に
係るカラー記録装置は、図3に示す実施の形態2に係る
カラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが異な
る。以下、本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置
の動作について、図18を参照して説明する。
【0089】図18は、本発明の実施の形態8に係るカ
ラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回
路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン
信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力
端子301〜304から制御部305へ入力される。制
御部305は、入力した各信号をメモリ部306へ格納
する(ステップJ1)。
【0090】次に、制御部305は、補正色の決定が可
能であるか否かを判定する(ステップJ2)。以下、制
御部305が補正色を決定するまでの動作について説明
する。制御部305は、記録対象画素の周辺画素を構成
するシアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号の論理
「1」の画素を計数し、その計数の結果、計数値が最も
大きい色を補正色に決定する。図5は、注目画素に対す
る周辺画素を示す図である。実施の形態8では、図5に
示すように、記録対象画素(図5のe画素)の周辺画素
の範囲を、上下(図5のb、h画素)、左右(図5の
d、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、c、g画
素)の8画素とする。
【0091】ここで、記録画像の最初の画素の信号が入
力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の
決定ができない。そこでステップJ1へ戻り、次の画素
の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可
能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画
素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろっ
た時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素
である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とし
た場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素
は存在しないので計数対象とはしない。
【0092】次に、制御部305は、補正禁止条件の判
定が可能か否かを判定する(ステップJ3)。補正禁止
条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画
素を構成する信号の状況に基づいて行われる。実施の形
態8においては、周辺画素の範囲を補正色決定と同じ
く、記録対象画素の上下、左右、及び斜め方向の8画素
とする。
【0093】記録画像の最初の画素の信号が入力された
時点では、その周辺画素は未定のため補正禁止条件の判
定はできない。実施の形態8では、周辺画素の範囲を補
正色の決定時と同一にとっているため、補正禁止条件の
判定可の条件も補正色の決定可能となる条件と同一であ
る。すなわち、記録画像の第2ライン目の第2番目の画
素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろっ
た時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素
である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とし
た場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素
は存在しないので計数対象とはしない。
【0094】ステップJ3において、補正禁止条件の判
定が可能となると、ステップJ4へ遷移し、制御部30
5は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素を
メモリ部306より読み出す(ステップJ4)。次に、
読み出した記録対象画素の黒信号をチェックし(ステッ
プJ5)、論理「1」であれば、制御部305は、メモ
リ部306よりさらに記録対象画素の周辺画素を読み出
し(ステップJ6)、周辺画素を構成するシアン信号、
マゼンタ信号、イエロー信号の各々の論理「1」の画素
数を計数する(ステップJ7)。さらにステップJ8で
先の計数結果を各々比較し、その最大値をとる色を補正
色と決定する(ステップJ8)。
【0095】一方、この補正色決定の動作と並行し、補
正禁止条件の判定を行う(ステップJ9)。ステップJ
9の詳細な内容については後述する。
【0096】制御部305は、ステップJ9において補
正禁止が不成立と判定した場合には、ステップJ10か
らステップJ11へ遷移し、ステップJ11においてス
テップJ8で決定した補正色及び黒信号をプリンタ部3
07へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する
(ステップJ12)。また、ステップJ9において、補
正禁止と判定した場合は、ステップJ10からステップ
J13へ遷移し、ステップJ4で読み出した記録対象画
素の信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリン
タ部307は、これを記録する(ステップJ13)。
【0097】また、ステップJ5において、黒信号の論
理が「0」であれば、ステップJ4で読み出した信号を
そのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307
は、これを記録する(ステップJ13)。その後、プリ
ンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを
判定し(ステップJ14)、終了していなければステッ
プJ1からの動作を繰り返す。
【0098】次に、ステップJ9における補正禁止条件
の検出動作について、図19を参照して説明する。な
お、補正色決定の周辺画素範囲と、禁止条件決定の周辺
画素範囲は、同一である必要はない。この点について、
以下、同様とする。
【0099】図19は、本発明の実施の形態8に係るカ
ラー記録装置の補正禁止条件を判定する第一の動作フロ
ー図である。ここでは、記録対象画素の周辺画素を構成
する黒信号の論理「1」の画素数を計数し、その値が所
定値以上のとき、補正を禁止し、所定値未満であれは補
正を行う。まず、記録対象画素の周辺画素をメモリ部3
06から読み出し(ステップK1)、この読み出した周
辺画素から黒信号が論理「1」の画素数を計数し(ステ
ップK2)、その計数値が所定値以上か否かを判定する
(ステップK3)。計数値が所定値以上であれば補正を
禁止(ステップK4)し、補正禁止の条件が不成立であ
れば補正を行う(補正禁止解除)(ステップK5)。
【0100】図20は、本発明の実施の形態8に係るカ
ラー記録装置の補正禁止条件を判定する第二の動作フロ
ー図である。ここでは、記録対象画素の周辺画素を構成
する非印字画素、すなわち、シアン、マゼンタ、イエロ
ー及び黒がいずれも記録されていない画素の数を計数
し、その値が所定値以上のとき、補正を禁止し、所定値
未満であれは補正を行う。記録対象画素の周辺画素をメ
モリ部306より読み出し(ステップL1)、この読み
出した周辺画素から非印字画素数を計数し(ステップL
2)、その計数値が所定値以上か否かを判定する(ステ
ップL3)。計数値が所定値以上であれば補正を禁止し
(ステップL4)、補正禁止の条件が不成立であれば補
正を行う(補正禁止解除)(ステップL5)。
【0101】図21は、本発明の実施の形態8に係るカ
ラー記録装置の補正禁止条件を判定する第三の動作フロ
ー図である。ここでは、記録対象画素の周辺画素のうち
シアン信号、マゼンタ信号、イエロー信号のいずれか一
つ以上が論理「1」である画素数を計数し、その値が所
定値以下のとき、補正色を禁止する。記録対象画素の周
辺画素をメモリ部306より読み出し(ステップM
1)、この読み出した周辺画素からシアン信号、マゼン
タ信号、イエロー信号のいずれか一つ以上が論理「1」
の画素数を計数し(ステップM2)、その計数値が所定
値以下か否かを判定する(ステップM3)。計数値が所
定値以下であれば補正を禁止し(ステップM4)、補正
禁止の条件が不成立であれば補正を行う(補正禁止解
除)(ステップM5)。
【0102】図22は、本発明の実施の形態8に係るカ
ラー記録装置の補正禁止条件を判定する第四の動作フロ
ー図である。ここでは、上記第一〜第三のいずれかの動
作フロー図において、補正禁止の条件が成立した場合に
補正を禁止し、上記第一〜第三の動作フロー図で、全て
で補正禁止の条件が成立しない場合に補正を行う。
【0103】すなわち、記録対象画素の周辺画素をメモ
リ部306より読み出し(ステップN1)、この読み出
した周辺画素から黒信号が論理「1」の画素数を計数し
(ステップN2)、その計数値が所定値以上か否かを判
定する(ステップN3)。計数値が所定値以上であれば
補正を禁止し(ステップN4)、補正禁止の条件が不成
立であれば、次の条件をチェックする。すなわち、周辺
画素から非印字画素数を計数し(ステップN5)、その
計数値が所定値以上か否かを判定する(ステップN
6)。計数値が所定値以上であれば補正を禁止し(ステ
ップN4)、補正禁止の条件が不成立であれば次の条件
をチェックする。すなわち、周辺画素からシアン信号、
マゼンタ信号、イエロー信号のいずれか一つ以上が論理
「1」である画素数を計数し(ステップN7)、その計
数値が所定値以下か否かを判定する(ステップN8)。
計数値が所定値以下であれば補正を禁止し(ステップN
4)、補正禁止の条件が不成立であれば補正を行う(補
正禁止解除)(ステップN9)。
【0104】このように、本発明の実施の形態8に係る
カラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色を
記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が良
い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記録
画像の品質劣化を防止することができる。例えば、黒べ
た画像の場合や、非印字画素が多い場合は、補正色の記
録を禁止する。一方、周辺画素にシアン、マゼンタ、イ
エローの画素が多い場合等は、補正禁止を解除して補正
色を記録する。
【0105】(実施の形態9)本発明の実施の形態9に
係るカラー記録装置は、図12に示す実施の形態5に係
るカラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが異な
る。以下、本発明の実施の形態9に係るカラー記録装置
の動作について、図23を参照して説明する。
【0106】図23は、本発明の実施の形態9に係るカ
ラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部回
路によって2値化された3原色信号、すなわち、シアン
信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入力
端子301〜304から制御部305へ入力される。制
御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格納
する(ステップO1)。
【0107】次に、制御部305は、補正禁止条件の判
定が可能か否かを判定する(ステップO2)。補正禁止
条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画
素を構成する信号の状況に基づいて行う。実施の形態9
では、周辺画素の範囲を記録対象画素の上下、左右、及
び斜め方向の8画素とする。記録画像の最初の画素の信
号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため補
正禁止条件の判定はできない。補正禁止条件の判定が可
能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画
素がメモリ部6へ格納され、周辺画素が全てそろった時
である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素であ
る場合は、図5においてe画素を記録対象画素とした場
合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素は存
在しないので計数対象とはしない。
【0108】ステップO2において、補正禁止条件の判
定が可能となると、ステップO3へ遷移し、制御部30
5は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素を
メモリ部306より読み出す。次に、読み出した記録対
象画素の黒信号をチェックし(ステップO4)、論理
「1」であれば、制御部305は、カウンタ部306を
更新し(ステップO5)、そのカウント値から補正色を
決定する(ステップO6)。
【0109】カウント値から補正色を決定する方法につ
いては、実施の形態3と同様であるため、説明を省略す
る。
【0110】一方、この補正色決定の動作と並行し、補
正禁止条件の判定を行う(ステップO7)。このステッ
プO7の詳細な内容については、実施の形態8と同様で
あるため、説明を省略する。
【0111】制御部305は、ステップO7で補正禁止
が不成立と判定した場合には、ステップO8からステッ
プO9へ遷移し、ステップO6において決定した補正色
及び黒信号をプリンタ部307へ出力し、プリンタ部3
07は、これを記録する(ステップO10)。また、ス
テップO7で補正禁止と判定した場合にはステップO8
からステップO11へ遷移し、プリンタ部307へステ
ップO3で読み出した記録対象画素の信号をそのままプ
リンタ部307へ出力し、プリンタ部307は、これを
記録する(ステップO11)。
【0112】また、ステップO4において、黒信号の論
理が「0」であれば、ステップO3で読み出した信号を
そのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307
はこれを記録する(ステップO11)。その後、プリン
タ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを判
定(ステップO12)し、終了していなければステップ
O1からの動作を繰り返す。
【0113】このように、本発明の実施の形態9に係る
カラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色を
記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が良
い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記録
画像の品質劣化を防止することができる。特に、カウン
タ値を用いて補正色を決定することができるため、黒信
号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定するこ
とができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度
は平均化され黒になる。
【0114】(実施の形態10)本発明の実施の形態1
0に係るカラー記録装置は、図14に示す実施の形態6
に係るカラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが
異なる。以下、本発明の実施の形態10に係るカラー記
録装置の動作について、図24を参照して説明する。
【0115】図24は、本発明の実施の形態10に係る
カラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部
回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シア
ン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入
力端子301〜304から制御部305へ入力される。
制御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格
納する(ステップP1)。
【0116】次に、制御部305は、補正禁止条件の判
定が可能か否かを判定する(ステップP2)。補正禁止
条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画
素を構成する信号の状況に基づいて行う。実施の形態1
0では、周辺画素の範囲を記録対象画素の上下、左右、
及び斜め方向の8画素とする。記録画像の最初の画素の
信号が入力された時点では、その周辺画素は未定のため
補正禁止条件の判定はできない。補正禁止条件の判定が
可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の
画素がメモリ部6へ格納され、周辺画素が全てそろった
時である。但し、第1ライン目の第1画素であるから、
図5に示すa、b、c、d、g画素は存在しないので判
定対象とはしない。
【0117】ステップP2において、補正禁止条件の判
定が可能となるとステップP3へ遷移し、制御部305
は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメ
モリ部306より読み出す。次に、読み出した記録対象
画素の黒信号をチェックし(ステップP4)、論理
「1」であれば、制御部305は、乱数発生部1401
を起動し(ステップP5)、その乱数値から補正色を決
定する(ステップP6)。なお、乱数値から補正色を決
定する方法については実施の形態4と同様であるため、
説明を省略する。
【0118】この補正色決定の動作と並行し、補正禁止
条件の判定を行う(ステップP7)。ステップP7の詳
細な内容については、実施の形態8と同様であるため、
説明を省略する。
【0119】制御部305は、ステップP7で補正禁止
が不成立と判定した場合にはステップP8からステップ
P9へ遷移し、ステップP6で決めた補正色及び黒信号
をプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307はこれ
を記録する(ステップP10)。また、ステップP7で
補正禁止と判定した場合には、ステップP8からステッ
プP11へ遷移し、ステップP3で読み出した記録対象
画素の信号をそのままプリンタ部307へ出力し、プリ
ンタ部307は、これを記録する(ステップP11)。
【0120】また、ステップP4において、黒信号の論
理が「0」であれば、ステップP3で読み出した信号を
そのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307
は、これを記録する(ステップP11)。その後、プリ
ンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを
判定し(ステップP12)、終了していなければステッ
プP1からの動作を繰り返す。
【0121】このように、本発明の実施の形態10に係
るカラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色
を記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が
良い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記
録画像の品質劣化を防止することができる。特に、乱数
値を用いて補正色を決定することができるため、黒信号
と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定すること
ができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻度は
平均化され黒になる。
【0122】(実施の形態11)本発明の実施の形態1
1に係るカラー記録装置は、図12に示す実施の形態5
に係るカラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが
異なる。以下、本発明の実施の形態11に係るカラー記
録装置の動作について、図25を参照して説明する。
【0123】図25は、本発明の実施の形態11に係る
カラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部
回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シア
ン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入
力端子301〜304から制御部305へ入力される。
制御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格
納する(ステップQ1)。
【0124】次に、制御部305は、補正色の決定が可
能か否かを判定する(ステップQ2)。補正色は、記録
対象画素の周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信
号、イエロー信号の論理「1」の画素数を計数し、その
計数値が最大である色を補正色とする。実施の形態11
では、周辺画素の範囲を図5に示すように記録対象画素
(図5のe画素)の上下(図5のb、h画素)、左右
(図5のd、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、
c、g画素)の8画素とする。
【0125】ここで、記録画像の最初の画素の信号が入
力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の
決定ができない。そこで、ステップQ1へ戻り、次の画
素の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が
可能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の
画素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろ
った時である。但し、第1ライン目の第1画素であるか
ら、図5のa、b、c、d、g画素は存在しないので計
数対象とはしない。
【0126】次に、制御部305は、補正禁止条件の判
定が可能か否かを判定する(ステップQ3)。補正禁止
条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画
素を構成する信号の状況に基づいて行う。実施の形態1
1では、周辺画素の範囲を補正色決定と同じく記録対象
画素の上下、左右、及び斜め方向の8画素とする。記録
画像の最初の画素の信号が入力された時点では、その周
辺画素は未定のため補正禁止条件の判定はできない。実
施の形態11では、周辺画素の範囲を補正色の決定時と
同一にとっているため、補正禁止条件の判定可の条件も
補正色の決定が可となる条件と同一である。すなわち、
記録画像の第2ライン目の第2番目の画素がメモリ部3
06へ格納され、周辺画素が全てそろった時である。但
し、第1ライン目の第1画素であるから、図5のa、
b、c、d、g画素は存在しないので判定対象とはしな
い。
【0127】ステップQ3において、補正禁止条件の判
定が可能となるとステップQ4へ遷移し、制御部305
は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素をメ
モリ部306から読み出す。次に、読み出した記録対象
画素の黒信号をチェックし(ステップQ5)、論理
「1」であれば、制御部305は、メモリ部306より
さらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップQ
6)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、
イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数し(ス
テップQ7)、この計数結果を各々比較し、最大値を検
出する(ステップQ8)。この時最大値をとる色が1色
であれば(ステップQ9)、その色を補正色とする(ス
テップQ10)。
【0128】しかし、最大値をとる色が複数ある場合に
はステップQ9からステップQ11へ遷移し、カウンタ
部1201を更新し(ステップQ11)、そのカウント
値から実施の形態3と同様に補正色を決定する(ステッ
プQ12)。
【0129】この補正色決定の動作と並行し、補正禁止
条件の判定を行う(ステップQ13)。ステップQ13
の詳細な内容については、実施の形態8と同様であるた
め、説明を省略する。
【0130】制御部305は、ステップQ13において
補正禁止が不成立と判定した場合にはステップQ14か
らステップQ15へ遷移し、ステップQ10またはステ
ップQ12で決定した補正色及び黒信号をプリンタ部3
07へ出力し(ステップQ15)、プリンタ部307
は、これを記録する(ステップQ16)。また、ステッ
プQ13において補正禁止と判定した場合には、ステッ
プQ14からステップQ17へ遷移し、ステップQ4で
読み出した記録対象画素の信号をそのままプリンタ部3
07へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する
(ステップQ17)。
【0131】また、ステップQ5において黒信号の論理
が「0」であれば、ステップQ4で読み出した信号をそ
のままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307
は、これを記録する(ステップQ17)。その後、プリ
ンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを
判定し(ステップQ18)、終了していなければステッ
プQ1からの動作を繰り返す。
【0132】このように、本発明の実施の形態11に係
るカラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色
を記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が
良い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記
録画像の品質劣化を防止することができる。特に、カウ
ンタ値を用いて補正色を決定することができるため、黒
信号と共に記録する補正色をより簡易な方法で決定する
ことができる。また、ある面積で見れば補正色の出現頻
度は平均化され黒になる。
【0133】(実施の形態12)本発明の実施の形態1
2に係るカラー記録装置は、図14に示す実施の形態6
に係るカラー記録装置と同様の構成を採り、動作のみが
異なる。以下、本発明の実施の形態12に係るカラー記
録装置の動作について、図26を参照して説明する。
【0134】図26は、本発明の実施の形態12に係る
カラー記録装置の動作フロー図である。図示しない外部
回路によって2値化された3原色信号、すなわち、シア
ン信号、マゼンタ信号、イエロー信号、及び黒信号が入
力端子301〜304から制御部305へ入力される。
制御部305は、入力した各信号をメモリ部306に格
納する(ステップR1)。
【0135】次に、制御部305は、補正色の決定が可
能か否かを判定する(ステップR2)。補正色は、記録
対象画素の周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信
号、イエロー信号の論理「1」の画素数を計数し、その
計数値が最大となる色を補正色とする。実施の形態12
では、周辺画素の範囲を図5に示すように記録対象画素
(図5のe画素)の上下(図5のb、h画素)、左右
(図5のd、f画素)、及び斜め方向(図5のa、i、
c、g画素)の8画素とする。
【0136】ここで、記録画像の最初の画素の信号が入
力された時点では、その周辺画素は未定のため補正色の
決定ができない。そこでステップR1へ戻り、次の画素
の信号をメモリ部306へ格納する。補正色の決定が可
能となるのは、記録画像の第2ライン目の第2番目の画
素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろっ
た時である。但し、記録画素が第1ライン目の第1画素
である場合は、図5においてe画素を記録対象画素とし
た場合におけるa、b、c、d、g画素に対応する画素
は存在しないので計数対象とはしない。
【0137】次に、制御部305は、補正禁止条件の判
定が可能か否かを判定する(ステップR3)。補正禁止
条件の判定は、後述するように、記録対象画素の周辺画
素を構成する信号の状況に基づいて行われる。実施の形
態12では、周辺画素の範囲を補正色決定と同じく、記
録対象画素の上下、左右、及び斜め方向の8画素とす
る。記録画像の最初の画素の信号が入力された時点で
は、その周辺画素は未定のため、補正禁止条件の判定は
できない。実施の形態12では、周辺画素の範囲を補正
色の決定時と同一にとっているため、補正禁止条件の判
定可の条件も補正色の決定が可となる条件と同一であ
る。すなわち、記録画像の第2ライン目の第2番目の画
素がメモリ部306へ格納され、周辺画素が全てそろっ
た時である。但し、第1ライン目の第1画素であるか
ら、図5のa、b、c、d、g画素は存在しないので判
定対象とはしない。
【0138】ステップR3において、補正禁止条件の判
定が可能となると、ステップR4へ遷移し、制御部30
5は、第1ライン目の第1画素から順次記録対象画素を
メモリ部306から読み出す。次に、読み出した記録対
象画素の黒信号をチェックし(ステップR5)、論理
「1」であれば、制御部305は、メモリ部306より
さらに記録対象画素の周辺画素を読み出し(ステップR
6)、周辺画素を構成するシアン信号、マゼンタ信号、
イエロー信号の各々の論理「1」の画素数を計数し(ス
テップR7)、この計数結果を各々比較し、最大値を検
出する(ステップR8)。この時最大値をとる色が1色
であれば(ステップR9)、その色を補正色とする(ス
テップR10)。しかし、最大値をとる色が複数ある場
合にはステップR9からステップR11へ遷移し、乱数
発生部1401を起動し(ステップR11)、その乱数
値から実施の形態4と同様に補正色を決定する(ステッ
プR12)。
【0139】この補正色決定の動作と並行し、補正禁止
条件の判定を行う(ステップR13)。ステップR13
の詳細な内容については、実施の形態8と同様であるた
め、説明を省略する。
【0140】制御部305は、ステップR13において
補正禁止が不成立と判定した場合には、ステップR14
からステップR15へ遷移し、ステップR10またはス
テップR12で決めた補正色及び黒信号をプリンタ部3
07へ出力し(ステップR15)、プリンタ部307
は、これを記録する(ステップR16)。また、ステッ
プR13において、補正禁止と判定した場合には、ステ
ップR14からステップR17へ遷移し、ステップR4
で読み出した記録対象画素の信号をそのままプリンタ部
307へ出力し、プリンタ部307は、これを記録する
(ステップR17)。
【0141】また、ステップR5において、黒信号の論
理が「0」であれば、ステップR4で読み出した信号を
そのままプリンタ部307へ出力し、プリンタ部307
は、これを記録する(ステップR17)。その後、プリ
ンタ部307が1ページ全ての処理を終了したか否かを
判定し(ステップR18)、終了していなければステッ
プR1からの動作を繰り返す。
【0142】このように、本発明の実施の形態12に係
るカラー記録装置によれば、画像の条件に応じて補正色
を記録すべきかどうかを判断し、補正色を記録した方が
良い場合のみ、補正色を記録するよう制御するため、記
録画像の品質劣化を防止することができる。また、計数
値が最大となる色が複数ある場合は、乱数発生部140
1が発生する乱数値を用いて補正色を決定することがで
きるため、黒信号と共に記録する補正色をより簡易な方
法で決定することができる。また、ある面積で見れば補
正色の出現頻度は平均化され黒になる。
【0143】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、黒画素を黒色のインクで記録する際に、記録
位置のずれが生じたことによって記録紙の地色が露出す
る場合であっても、黒色以外のインクを補正色として記
録し、これを隠蔽することができるため、記録画像のザ
ラツキ感を解消させ、記録画像の劣化を防止することが
できる。
【0144】また、黒色以外のインク、すなわち補正色
を記録することによる弊害を除去することが可能とな
る。例えば、周辺に黒色以外のインクは記録されない黒
孤立ドットや、黒線等は、位置ずれが発生しても元々目
立たないため、補正色を記録すると補正色が却って目立
ってしまう。また、黒インクのみで記録される、いわゆ
る黒のべた画像である場合は、位置ずれが生じても画像
全体で均一にずれるため、記録紙の地色が露出すること
が無く、そもそも補正色を記録する必要は無い。このよ
うな場合、補正色を記録するとインクが無駄になり、に
じみの原因ともなるおそれがある。そこで、このような
場合は補正色を記録することを禁止し、記録対象画素を
黒色のインクのみで記録することとした。これにより、
上記の弊害を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカラー記録装置の
概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係るカラー記録装置の
動作フロー図
【図3】本発明の実施の形態2に係るカラー記録装置の
概略構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係るカラー記録装置の
動作フロー図
【図5】注目画素に対する周辺画素を示す図
【図6】本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置の
概略構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係るカラー記録装置の
動作フロー図
【図8】本発明の実施の形態に係るカラー記録装置がカ
ウンタ部のカウンタ値から補正色を決定する動作フロー
【図9】本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置の
概略構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置
の動作フロー図
【図11】本発明の実施の形態4に係るカラー記録装置
が乱数値から補正色を決定する動作フロー図
【図12】本発明の実施の形態5に係るカラー記録装置
の概略構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態5に係るカラー記録装置
の動作フロー図
【図14】本発明の実施の形態6に係るカラー記録装置
の概略構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態6に係るカラー記録装置
の動作フロー図
【図16】本発明の実施の形態7に係るカラー記録装置
の概略構成を示すブロック図
【図17】本発明の実施の形態7に係るカラー記録装置
の動作フロー図
【図18】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置
の動作フロー図
【図19】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置
の補正禁止条件を判定する第一の動作フロー図
【図20】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置
の補正禁止条件を判定する第二の動作フロー図
【図21】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置
の補正禁止条件を判定する第三の動作フロー図
【図22】本発明の実施の形態8に係るカラー記録装置
の補正禁止条件を判定する第四の動作フロー図
【図23】本発明の実施の形態9に係るカラー記録装置
の動作フロー図
【図24】本発明の実施の形態10に係るカラー記録装
置の動作フロー図
【図25】本発明の実施の形態11に係るカラー記録装
置の動作フロー図
【図26】本発明の実施の形態12に係るカラー記録装
置の動作フロー図
【符号の説明】
101〜104、301〜304 入力端子 105 補正色発生部 106、307 プリンタ部 305 制御部 306 メモリ部 606、1201 カウンタ部 906、1401 乱数発生部 1601 補正禁止信号部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 真一 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松下 電送システム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA06 EA07 EA11 EB58 EC79 EE02 EE14 EE16 FA02 5C074 AA10 BB16 DD24 DD27 DD28

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒色を含んだ複数色のインクを用いて記
    録する際に生ずる記録位置のずれを処理する記録位置ず
    れ処理方法であって、黒画素を記録する場合は、黒色の
    インクと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録す
    ることを特徴とする記録位置ずれ処理方法。
  2. 【請求項2】 記録対象となる黒画素の周辺画素に存在
    しカラー信号を構成する各要素信号の数を計数し、この
    計数値が最大となる要素信号に対応するインクを黒色の
    インクと共に記録することを特徴とする請求項1記載の
    記録位置ずれ処理方法。
  3. 【請求項3】 計数値が最大となる要素信号が複数存在
    する場合は、前記複数の要素信号から一つの信号を所定
    の順序に応じて決定することを特徴とする請求項2記載
    の記録位置ずれ処理方法。
  4. 【請求項4】 計数値が最大となる要素信号が複数存在
    する場合は、前記複数の要素信号から一つの信号を乱数
    値に応じて決定することを特徴とする請求項2記載の記
    録位置ずれ処理方法。
  5. 【請求項5】 前記黒色以外のインクを所定の順序に応
    じて決定することを特徴とする請求項1記載の記録位置
    ずれ処理方法。
  6. 【請求項6】 前記黒色以外のインクを乱数値に応じて
    決定することを特徴とする請求項1記載の記録位置ずれ
    処理方法。
  7. 【請求項7】 前記黒色以外のインクを、黒色のインク
    を記録する前に記録することを特徴とする請求項1記載
    の記録位置ずれ処理方法。
  8. 【請求項8】 記録対象となる黒画素の周辺画素に存在
    しカラー信号および黒信号を構成する各要素信号の数を
    計数し、前記記録対象となる黒画素について、前記計数
    値に応じて黒色以外のインクの使用を禁止する一方、前
    記記録対象となる黒画素を黒インクのみを用いて記録す
    ることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに
    記載の記録位置ずれ処理方法。
  9. 【請求項9】 記録対象となる黒画素の周辺画素に存在
    する黒画素数を計数し、この計数値と所定値とを比較
    し、この比較の結果、前記計数値が前記所定値以上であ
    る場合は、前記記録対象となる黒画素について、黒色以
    外のインクの使用を禁止する一方、前記記録対象となる
    黒画素を黒インクのみを用いて記録することを特徴とす
    る請求項1から請求項7のいずれかに記載の記録位置ず
    れ処理方法。
  10. 【請求項10】 記録対象となる黒画素の周辺画素にお
    いて、カラー信号および黒信号を構成する要素信号が全
    て非印字信号である画素数を計数し、この計数値と所定
    値とを比較し、この比較の結果、前記計数値が前記所定
    値以上である場合は、前記記録対象となる黒画素につい
    て、黒色以外のインクの使用を禁止する一方、前記記録
    対象となる黒画素を黒インクのみを用いて記録すること
    を特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の
    記録位置ずれ処理方法。
  11. 【請求項11】 記録対象となる黒画素の周辺画素に存
    在しカラー信号で構成される画素数を計数し、この計数
    値を所定値とを比較し、この比較の結果、前記計数値が
    前記所定値以下である場合は、前記記録対象となる黒画
    素について、黒色以外のインクの使用を禁止する一方、
    前記記録対象となる黒画素を黒インクのみを用いて記録
    することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか
    に記載の記録位置ずれ処理方法。
  12. 【請求項12】 黒画素を記録する場合は、黒色のイン
    クと共に黒色以外のいずれか一色のインクを記録する指
    示を与える補正色決定手段と、この補正色決定手段の指
    示に応じ、黒色を含んだ複数色のインクを用いてカラー
    記録を行う記録手段とを備えることを特徴とするカラー
    記録装置。
  13. 【請求項13】 前記補正色決定手段は、入力した信号
    をアドレスに対応づけて格納するメモリと、このメモリ
    から前記アドレスに対応した記録対象画素の周辺画素に
    存在しカラー信号を構成する各要素信号を読み出してそ
    の数を計数する計数手段と、この計数値が最大となる要
    素信号を抽出する抽出手段と、この抽出手段が抽出した
    要素信号に対応するインクを黒色のインクと共に記録す
    る指示を与える指示手段とを備えることを特徴とする請
    求項12記載のカラー記録装置。
  14. 【請求項14】 前記補正色決定手段は、所定の規則に
    従って数値を出力するカウンタ手段と、この数値に応じ
    て黒色のインクと共に記録するインクを選択する選択手
    段とを備えることを特徴とする請求項12記載のカラー
    記録装置。
  15. 【請求項15】 前記補正色決定手段は、乱数を発生す
    る乱数発生手段と、この乱数値に応じて黒色のインクと
    共に記録するインクを選択する選択手段とを備えること
    を特徴とする請求項12記載のカラー記録装置。
  16. 【請求項16】 入力した信号をアドレスに対応づけて
    格納するメモリと、このメモリから前記アドレスに対応
    した記録対象画素の周辺画素に存在しカラー信号および
    黒信号を構成する各要素信号を読み出してその数を計数
    する計数手段と、この計数値に応じて、黒色以外のイン
    クの使用を禁止する一方、前記記録対象となる黒画素を
    黒インクのみを用いて記録する指示を与える補正禁止手
    段とを備えることを特徴とする請求項12から請求項1
    5のいずれかに記載のカラー記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項12から請求項15のいずれか
    に記載のカラー記録装置を備えたファクシミリ装置。
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