JP4230419B2 - 車両用遠隔施解錠制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の周囲の所定領域における携帯機の存在に基づいて車両のドアロック装置の施解錠を行う車両用遠隔施解錠制御装置に関する。
従来、車両の利用者が持つ送信機から送信される電波の有無に応じて車両のドアロックの施解錠(ロック/アンロック)を制御するようにした車両用ワイヤレスドアロック制御装置がある。この装置では、送信機サーチ用の電波を間欠的に発生する車両側の受信機と、送信機サーチ用の電波を受信することにより所定のコードを持つ送信電波を送信する送信機とを備え、送信電波のもつコードが特定のコードと合致していることが受信機側で確認された場合にドアロックを解錠(アンロック)する。
また、車両周囲の所定領域内で不必要な送信機サーチ用の電波と送信電波の送受信が繰り返されたり、送信機が所定領域の境界を出入りすることで、ドアロックの施解錠(ロック/アンロック)が繰り返され、車両側あるいは送信機側のバッテリが消耗しないように、車両側の受信機では、送信電波が受信されている時には送信機サーチ用の電波を発生する間欠周期を送信電波が受信されていない時より長い周期とすると共に、送信機側では、送信機サーチ用の電波が発生されている間は送信電波の送信を停止し、送信機サーチ用の電波が中断されている間に送信電波の送信を行うようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3192715号公報
ところで、従来の装置では、従来装置のドアロックの施解錠のタイミングを示す図9の(1)送信機サーチ用電波送信タイミングが示すように、車両側の受信機において、送信電波が受信されている時には送信機サーチ用の電波を発生する間欠周期を送信電波が受信されていない時より長い周期としているため、場合によっては車両のドアロックが解錠状態のまま放置される時間が長くなり、車両を盗難から守ろうとする防盗性が低下するという問題がある。
具体的には、図9に、従来装置のドアロックの施解錠のタイミングを示す。図9において、(3)ドアロック施解錠状態が示すように、一度送信電波が受信されて車両のドアロックが解錠状態になると共に、(1)送信機サーチ用電波送信タイミングが示すように、送信機サーチ用の電波を発生する間欠周期が長い周期に設定されると、(4)送信機の位置が示すように、送信機が車両の周囲の所定領域の外に出ても、(2)送信電波受信タイミングが示すように、次に送信機サーチ用の電波が発生されるまで装置がこれを認識することができないという事象が発生する。
従って、次に送信機サーチ用の電波を発生するまでの間、(2)送信電波受信タイミング、及び(3)ドアロック施解錠状態が示すように、装置は送信機が車両の周囲の所定領域に存在すると認識しているため、次に送信機サーチ用の電波を発生するまで、車両のドアロックが解錠状態のまま放置されることになる。
特に、送信機サーチ用の電波を発生した直後に送信機が車両の周囲の所定領域の外に出た場合、車両のドアロックが解錠状態のまま放置される時間は、送信機サーチ用の電波の間欠周期に近い物となる。そのため、従来の装置では車両を盗難から守ろうとする防盗性が低下し、車両の商品性が悪化するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、利用者の利便性と車両を盗難から守ろうとする防盗性とを両立させ、車両の商品性を向上させることができる車両用遠隔施解錠制御装置を提供することを目的とする。
請求項の発明に係る車両用遠隔施解錠制御装置は、車両(例えば後述する実施例の車両12)に備えられ、該車両の周囲の所定領域で受信可能なリクエスト信号を送信する送信機(例えば後述する実施例のLF送信回路54、56、58、60)と、前記送信機からの前記リクエスト信号に応じて応答信号を送信する携帯機(例えば後述する実施例の携帯機18)と、前記車両に備えられ、前記携帯機からの前記応答信号を受信する受信機(例えば後述する実施例のRF受信回路42)と、前記応答信号に含まれる認証コードと予め前記車両毎に設定された車両側認証コードとを比較し、前記認証コードと前記車両側認証コードとが適合した場合は車両開閉体(例えば後述する実施例のドア311〜314、リアハッチバックドア315)に設けられたドアロック装置(例えば後述する実施例のドアロックアクチュエータ14、ドアロックユニット90)を解錠状態とすると共に、前記認証コードと前記車両側認証コードとが適合しない場合、あるいは前記応答信号が受信できない場合は前記ドアロック装置を施錠状態とする制御手段(例えば後述する実施例のコントロールユニット80のCPU30)とを備えた車両用遠隔施解錠制御装置において、前記ドアロック装置が施錠状態から解錠状態になると第1所定期間の計時を開始する第1タイマ(例えば後述する実施例のCPU30の第1タイマ)と、前記第1所定期間よりも短く、前記第1タイマの計時終了後に前記応答信号が受信できなくなるまで第2所定期間の計時を繰り返し行う第2タイマ(例えば後述する実施例のCPU30の第2タイマ)とを備え、前記送信機は、前記第1タイマによる計時期間中は前記リクエスト信号の送信を停止し、前記第1タイマの計時終了後は前記第2タイマによる計時期間毎に前記リクエスト信号を繰り返し送信し、前記制御手段が、前記第1タイマによる計時期間中は前記ドアロック装置の解錠状態を保持し、前記第2タイマによる計時期間毎に繰り返し送信されたリクエスト信号に対して、前記認証コードと前記車両側認証コードとが適合した場合は前記ドアロック装置の解錠状態を保持する一方、前記認証コードと前記車両側認証コードとが適合しない場合、あるいは前記応答信号が受信できない場合は前記ドアロック装置を施錠状態とすることを特徴とする。
以上の構成を備えた車両用遠隔施解錠制御装置は、送信機が車両の周囲の所定領域にリクエスト信号を送信し、該リクエスト信号に応答して携帯機が送信した応答信号を受信機が受信すると、制御手段が応答信号に含まれる認証コードと予め車両毎に設定された車両側認証コードとを比較し、両者が適合した場合は車両開閉体に設けられたドアロック装置を解錠状態とすると共に、第1タイマにより第1所定期間の計時を開始する。そして、第1タイマの計時期間中は、携帯機が車両の周囲の所定領域に存在するしないにかかわらず、制御手段はドアロック装置の解錠状態を保持する。
また、第1タイマの計時終了後は、応答信号が受信できなくなるまで第2タイマにより第2所定期間の計時を繰り返し行い、制御手段は第2タイマの計時に合わせて繰り返し送信したリクエスト信号に関して、認証コードと車両側認証コードとが適合した場合はドアロック装置の解錠状態を保持し、認証コードと車両側認証コードとが適合しない場合、あるいは応答信号が受信できない場合はドアロック装置を施錠状態とする。これにより、条件を満たして一度ドアロック装置を解錠すると第1所定期間は無条件に解錠状態を保持し、第1所定期間の経過後は第2所定期間毎にドアロック装置の施錠の要否を判定して、必要ならばすぐにドアロック装置を施錠するように制御することができる。
また、第1タイマの計時期間中は、送信機によるリクエスト信号の送信を停止させることで、ドアロック装置の施錠の要否を判定する必要がない第1所定期間に送信機が無駄に動作することを防止できる。
請求項の発明に係る車両用遠隔施解錠制御装置は、請求項に記載の車両用遠隔施解錠制御装置において、前記制御手段が、前記第1タイマの計時期間中は、前記受信機による前記応答信号の受信を停止させることを特徴とする。
以上の構成を備えた車両用遠隔施解錠制御装置は、第1タイマの計時期間中は、受信機による応答信号の受信を停止させることで、ドアロック装置の施錠の要否を判定する必要がない第1所定期間に受信機が無駄に動作することを防止できる。
請求項に記載の車両用遠隔施解錠制御装置によれば、条件を満たして一度ドアロック装置を解錠すると第1所定期間は無条件に解錠状態を保持し、第1所定期間の経過後は第2所定期間毎にドアロック装置の施錠の要否を判定して、必要ならばすぐにドアロック装置を施錠するように制御することができる。
従って、各車両開閉体毎に個別の通信に基づいて施解錠を行う装置や、一旦解錠後も車両周辺の確認を行う装置において、例えば車両の周囲の所定領域の境界上に携帯機が存在し、該携帯機が所定領域の境界を出入りするような状況であっても、ドアロック装置が施解錠を繰り返すことなく、少なくとも第1所定期間は解錠状態を保持するので、利用者の利便性を向上させると共に、一方第1所定期間経過後は、第2所定期間毎にドアロック装置の施錠の要否を判定して、必要ならばすぐにドアロック装置を施錠するので、車両を盗難から守ろうとする防盗性も向上させることができるという効果が得られる。
また、ドアロック装置の施錠の要否を判定する必要がない第1所定期間に送信機が無駄に動作することを防止できる。
従って、送信機の動作に必要な電力を少しでも削減することで、車両のバッテリに与える影響を軽減し、環境等に対する車両の商品性を向上させることができるという効果が得られる。
請求項に記載の車両用遠隔施解錠制御装置によれば、ドアロック装置の施錠の要否を判定する必要がない第1所定期間に受信機が無駄に動作することを防止できる。
従って、受信機の動作に必要な電力を少しでも削減することで、車両のバッテリに与える影響を軽減し、環境等に対する車両の商品性を向上させることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の第1の実施例の車両用遠隔施解錠制御装置が適用された車両用遠隔ドアロック制御システム10の構成を示すブロック図である。
図1において、車両用遠隔ドアロック制御システム10は、基本的には車両12に搭載される制御装置であるコントロールユニット80を含む車載ユニット16と、この車載ユニット16に対して、無線によりドアロックの施解錠を行う携帯機18とから構成されている。
携帯機18は、携帯機18を集中制御する制御装置としてのCPU(Central Processing Unit )100を備え、CPU100には、RFアンテナ104を介して車両12の車載ユニット16へ315[MHz]のRF( Radio Frequency)信号を送信するRF送信回路102と、LFアンテナ108を介して車両12の車載ユニット16から125[KHz]のLF( Low Frequency)信号を受信するLF受信回路106が接続されている。
CPU100は、車載ユニット16からLF信号で送信された送信要求のリクエスト信号(送信リクエスト信号)を、LFアンテナ108を介してLF受信回路106により受信し、受信されたリクエスト信号が正規のリクエスト信号であると判断したら、RF送信回路102を駆動し、リクエスト信号に対する自己の識別信号である応答信号をRFアンテナ104を介してRF信号で車載ユニット16へ送信する。
また、携帯機18のLFアンテナ108は、軸がそれぞれXYZの直交3軸に平衡配置される3個のLFアンテナ108x、108y、108zから構成されている。そのため、携帯機18は、直交3軸に指向性を有し、どの方向からの電波(電磁波)に対しも感度良くLF信号を受信することができる。逆に言えば、携帯機18は、空間的にどのような配置位置に携帯されていても、電波を感度良く受信することができる。携帯機18は、例えばIC(Integrated Circuit)チップを内蔵したクレジットカード程度、あるいはそれよりも小さい大きさに構成されている。
なお、携帯機18には、交換可能なボタン電池等のバッテリ110が装着され、このバッテリ110からCPU100に電源が供給されると共に、CPU100を通じてRF送信回路102とLF受信回路106に電源が供給される。また、携帯機18は、アンテナ108とLF受信回路106によるLF信号の受信を契機として、通常の場合にはスリープ状態にある携帯機18のCPU100がウェークアップ(起動)するように構成されており、携帯機18の省電力化が図られている。
一方、車載ユニット16は、車両用遠隔ドアロック制御システム10の全体を制御するコントロールユニット80と、該コントロールユニット80と協働するドアロックユニット90とを備えている。また、コントロールユニット80には、ドアロックユニット90を含めて車載ユニット16を集中的に制御するCPU30の他、RFアンテナ40を介して携帯機18のRF送信回路102から送信された315[MHz]のRF信号を受信するRF受信回路42、LFアンテナ44を介して携帯機18のLF受信回路106へ125[KHz]のLF信号を送信するLF送信回路54、同様にLFアンテナ46を介して携帯機18へLF信号を送信するLF送信回路56、同様にLFアンテナ48を介して携帯機18へLF信号を送信するLF送信回路58、同様にLFアンテナ50を介して携帯機18へLF信号を送信するLF送信回路60が内蔵されている。
コントロールユニット80は、LF送信回路54、56、58、60により、LFアンテナ44、46、48、50からLF信号によるリクエスト信号を間欠的に送信し、RFアンテナ40を介して、RF受信回路42により該リクエスト信号に応答した携帯機18からRF信号による応答信号を受信した場合、応答信号に含まれる認証コードと予め車両12毎に設定された車両側認証コードとを比較し、認証コードと車両側認証コードとが適合した場合は、ドアロックユニット90にドアロックの解錠を指示する。一方、認証コードと車両側認証コードとが適合しない場合、あるいは応答信号が受信できない場合は、ドアロックユニット90にドアロックの施錠を指示する。
この他、コントロールユニット80には、イモビキー200がノブ開口に挿入されたことを検出して信号を出力するキー挿入検出スイッチ62、及びイグニションノブが回転されたことを検出して信号を出力するノブ回転検出スイッチ64が接続されている。
ここで、車両12のエンジン始動手順について簡単に説明しておくと、イモビキー200は、トランスポンダを把持部に内蔵した通常のメカニカルキーで、エンジン始動等のために車両12のステアリング近傍に設けられているノブ式イグニションアセンブリのノブ開口(図示せず)に挿入することが可能である。この場合、ノブ開口にイモビキー200が挿入された状態で、イモビキー200とイモビライザユニットとの双方向認証通信の成功後に、イグニションノブがイグニションオン位置からスタート位置に回転された時にエンジンが始動する。
また、イモビキー200がノブ開口に挿入されていない場合は、携帯機18とコントロールユニット80との双方向認証通信の成功後に、イグニションノブがイグニションオン位置からスタート位置に回転された時にエンジンが始動する。上述のキー挿入検出スイッチ62、及びノブ回転検出スイッチ64は、これらイモビキー200とイグニションノブの状態を検出するために設けられている。なお、イグニションノブは、既知のイグニションシリンダ同様、オフ位置、ACC(アクセサリ)位置、イグニションオン位置、スタート位置の順で回転することができる。
また、コントロールユニット80には、各ドアのドアスイッチ28と、各ドアのシルコンスイッチ26とが接続されており、一方、ドアロックユニット90には、各ドアのドアロックアクチュエータ14が接続されている。シルコンスイッチ26は、手動操作によりシルコンノブを押し下げることでオフにされてドアロックを施錠し、かつシルコンノブを引き上げることによりオンにされてドアロックを解錠するスイッチである。また、ドアスイッチ28は、各ドアが開いている状態(開状態)でオン、閉じている状態(閉状態)でオフとなり、各ドアの開閉状態を検出するスイッチである。また、ドアロックアクチュエータ14は、ドアロックユニット90の制御により各ドアのドアロックの施解錠を行う。
なお、車載ユニット16の各構成要素には、車載バッテリ86から電源が供給される。 また、CPU30とCPU100はワンチップCPUであって、それぞれCPUと、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、クロック発生器と、カウンタ、及びタイマを備えており、CPUはROMに記憶されているプログラムあるいはデータに従って、一連の計算またはデータ処理を自動的に行う。
(構成配置)
次に、図面を参照して、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置を構成する構成要素の車両上での配置について説明する。図2は、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置が適用された車両12を模式的に示す図である。
図2に示すように、RFアンテナ40及びRF受信回路42を含むコントロールユニット80は、例えば車両12のインストルメントパネル表面下に配置する。また、車外通信用のLFアンテナ(車外LFアンテナ)44、48は、例えば運転席側及び助手席側のドアミラー43、45に配置する。また、車外通信用のLFアンテナ(車外LFアンテナ)46、50は、例えば車両12の後端の両角部に配置する。また、図2において、符号311〜314は車両の各ドアであって、各ドア311〜314のドアライニングには、ドアロックアクチュエータ14を手動で作動させるための後述するシルコンノブ24が設けられている。また、符号315は、リアハッチバックドア(トランクドア)である。
(ドアロックアクチュエータ)
次に、図面を参照して、ドアロックアクチュエータ14について説明する。図3は、車両12のドアロックに関連するドアロックアクチュエータ14の模式図である。
図3に示すように、ドアロックアクチュエータ14は、主にドアロックモータ32と、カム・ギヤ・リンク機構(図示せず)と、ロッキングレバー36とから構成されている。ドアロックの施錠または解錠は、手動操作によるシルコンノブ24のロッドの上下移動、ドアロックユニット90により電気的に駆動されるロックモータ32の回転、イモビキー200が差し込まれて手動で回転されるキーシリンダ34の回転のいずれかが、カム・ギヤ・リンク機構で接続されるロッキングレバー36を一定角度回転させることで行われる。
なお、上述のように、シルコンスイッチ26は、手動操作によりシルコンノブ24を押し下げることでオフにされてドアロックを施錠し、かつシルコンノブ24を引き上げることによりオンにされてドアロックを解錠する。
また、カム・ギヤ・リンク機構の作用により、通常の車両では、キーシリンダ34の回転とロックモータ32の回転によりシルコンノブ24は上下する。その一方、シルコンノブ24を上下させても、キーシリンダ34とロックモータ32は回転しない。また、キーシリンダ34を回転させてもロックモータ32は回転せず、ロックモータ32を回転させてもキーシリンダ34は回転しないように構成されている。
(リクエスト信号の送信有効範囲)
次に、図面を参照して、LFアンテナ44、46、48、50から個別に送信されるリクエスト信号の送信有効範囲について説明する。図4は、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置のリクエスト信号の送信有効範囲を示す図である。
図4において、領域TA1はLFアンテナ44から送信されるリクエスト信号の送信有効範囲を示している。同様に、領域TA2はLFアンテナ46から送信されるリクエスト信号の送信有効範囲を示している。同様に、領域TA3はLFアンテナ48から送信されるリクエスト信号の送信有効範囲を示している。同様に、領域TA4はLFアンテナ50から送信されるリクエスト信号の送信有効範囲を示している。
図4に示すように、例えば、ドアミラー43、45に配置されたLFアンテナ44、48の送信有効範囲を示す領域TA1、TA3は、それぞれ車両12の側面の前面端から前席側ドア311、313の全体をカバーする半径1[m]程度の範囲となっている。また、リアバンパー304の両角部に配置されたLFアンテナ46、50の送信有効範囲を示す領域TA2、TA4は、それぞれ車両12の前席側ドア311、313の後端からリアハッチバックドア315の中央位置を少し超える範囲までをカバーする半径1[m]程度の範囲となっている。
そして、車両12の車載ユニット16に備えられたLF送信回路54、56、58、60からLF信号によるリクエスト信号がLFアンテナ44、46、48、50を介して車外に間欠送信されている時に、領域TA1〜TA4のいずれかの領域内に携帯機18が存在すると、該携帯機18と車載ユニット16との間の相互認証結果に基づいて、ドアロックの施解錠が実行される。
(遠隔施解錠制御処理)
次に、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の動作について図面を参照して詳細に説明する。図5は、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の遠隔施解錠制御処理動作を示すフローチャートである。本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置は、図5に示す遠隔施解錠制御処理動作を、条件がそろった際に実行する。
図5において、車載ユニット16に備えられたコントロールユニット80のCPU30は、LF送信回路54、56、58、60からLF信号によるリクエスト信号をLFアンテナ44、46、48、50を介して車外に送信する(ステップS1)。
次に、CPU30は、RFアンテナ40を介してRF受信回路42により、該リクエスト信号に応答した携帯機18からのRF信号による応答信号を受信したか否かを判定する(ステップS2)。
そして、ステップS2において、携帯機18からのRF信号による応答信号を受信しない場合(ステップS2のNO)、CPU30は、ステップS1へ戻り、上述の処理を繰り返して、領域TA1〜TA4のいずれかの領域内に携帯機18が進入してリクエスト信号に応答するのを待つ。
一方、ステップS2において、携帯機18からのRF信号による応答信号を受信した場合(ステップS2のYES)、CPU30は、ドアロックユニット90にドアロックの解錠を指示する(ステップS3)。
また、ドアロックユニット90にドアロックの解錠を指示したら、CPU30は、次に、ドアロックユニット90にドアロックの禁止を指示する(ステップS4)。
そして、第1タイマの計時を開始する(ステップS5)。なお、第1タイマが計時する第1所定期間は、CPU30のROMに記憶されているプログラムに予め設定しておく。
次に、第1タイマの計時を開始したら、CPU30は、次に第1所定期間を計時する第1タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS6)。
そして、もしステップS6において、第1所定期間を計時する第1タイマがタイムアップしていた場合(ステップS6のYES)、CPU30は、ドアロックユニット90にドアロックの許可を指示する(ステップS7)。
また、ドアロックユニット90にドアロックの許可を指示したら、CPU30は、車両12のドア311〜314、リアハッチバックドア315のいずれかが開けられたか否かを判定する(ステップS8)。
一方、もしステップS6において、第1所定期間を計時する第1タイマがタイムアップしていない場合(ステップS6のNO)、CPU30は、何もせずステップS8へ進み、車両12のドア311〜314、リアハッチバックドア315のいずれかが開けられたか否かを判定する(ステップS8)。
そして、ステップS8において、車両12のいずれかのドアが開けられた場合(ステップS8のYES)、CPU30は、遠隔施解錠制御処理動作のこの回の処理を終了する。
また、ステップS8において、車両12のいずれのドアも開けられない場合(ステップS8のNO)、CPU30は、もう一度ここでLF送信回路54、56、58、60からリクエスト信号をLFアンテナ44、46、48、50を介して車外に送信する(ステップS9)。
そして、CPU30は、RFアンテナ40を介してRF受信回路42により、該リクエスト信号に応答した携帯機18からのRF信号による応答信号を受信したか否かを判定する(ステップS10)。
もし、ステップS10において、携帯機18からのRF信号による応答信号をもう受信できない場合(ステップS10のNO)、CPU30は、領域TA1〜TA4内に携帯機18は存在しなくなったと判断し、次に、現在ドアロック禁止状態であるか否か(ドアロックユニット90にドアロックの禁止を指示しているか否か)を判定する(ステップS11)。
そして、ステップS11において、現在ドアロック禁止状態ではない場合(ステップS11のNO)、CPU30は、ドアロックユニット90にドアロックの施錠を指示し(ステップS12)、遠隔施解錠制御処理動作のこの回の処理を終了する。
一方、ステップS10において、携帯機18からのRF信号による応答信号をまだ受信できる場合(ステップS10のYES)、CPU30は、領域TA1〜TA4内に携帯機18はまだ存在していると判断し、ステップS6へ戻り、第1所定期間を計時する第1タイマがタイムアップしたか否かを判定し、上述の処理を繰り返す(ステップS6)。
また、ステップS11において、現在ドアロック禁止状態である場合(ステップS11のYES)、CPU30は、まだ第1所定期間内であると判断し、ステップS6へ戻り、第1所定期間を計時する第1タイマがタイムアップしたか否かを判定し、上述の処理を繰り返す(ステップS6)。
なお、上述の実施例のステップS1及びステップS9におけるリクエスト信号の送信は、第2タイマが計時する第2所定期間毎とする。すなわち、ステップS2において応答信号を受信できずにステップS1が繰り返されてリクエスト信号が送信される場合も、ステップS10において応答信号を継続して受信しているか、ステップS11においてドアロック禁止状態であることにより、ステップS9においてリクエスト信号が送信される場合も、全てリクエスト信号の送信は、第2タイマが計時する第2所定期間毎に繰り返されるものとする。
以上説明したように、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置は、LF送信回路54、56、58、60が車両12の周囲の領域TA1〜TA4(所定領域)にリクエスト信号を送信し、該リクエスト信号に応答して携帯機18が送信した応答信号をRF受信回路42が受信すると、コントロールユニット80のCPU30が応答信号に含まれる認証コードと予め車両毎に設定された車両側認証コードとを比較し、両者が適合した場合は、ドアロックユニット90にドア311〜314やリアハッチバックドア315に設けられたドアロックの解錠を指示すると共に、ドアロックを禁止して、CPU30に含まれる第1タイマにより第1所定期間の計時を開始する。
そして、第1タイマによる第1所定期間の計時期間中は、LF送信回路54、56、58、60が車両12の周囲の所定領域に繰り返しリクエスト信号を送信して携帯機18の存在を確認するも、携帯機18が車両12の周囲の所定領域に存在するしないにかかわらず、ドアロックを禁止してCPU30はドアロックの解錠状態を保持する。また、第1タイマによる第1所定期間の計時終了後は、ドアロックを許可すると共に、CPU30は繰り返し送信したリクエスト信号に関して、認証コードと車両側認証コードとが適合した場合はドアロックの解錠状態を保持し、認証コードと車両側認証コードとが適合しない場合、あるいは応答信号が受信できない場合はドアロックユニット90に車両12のドアロックの施錠を指示する。
このように、条件を満たして一度ドアロックを解錠すると、第1所定期間は所定領域における携帯機18の存在有無に基づくドアロックの制御を禁止して無条件に解錠状態を保持し、第1所定期間の経過後は、所定領域における携帯機18の存在有無に基づくドアロックの制御を許可する。
具体的には、図6に、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置のドアロックの施解錠のタイミングを示す。図6において、(1)リクエスト信号の送信タイミング、及び(2)応答信号の受信タイミングが示すように、LF送信回路54、56、58、60からリクエスト信号を第2所定期間毎に繰り返し送信するなかで、RF受信回路42により受信した応答信号の認証コードが正しいと判断した場合、(3)ドアロック施解錠状態が示すように、ドアロックを解錠する。
また、(1)リクエスト信号の送信タイミング、及び(2)応答信号の受信タイミングが示すように、第1所定期間の間は、(4)携帯機の位置が示すように、例えば携帯機18が所定領域外に存在し、応答信号が受信できなくても、(3)ドアロック施解錠状態が示すように、所定領域における携帯機18の存在有無に基づくドアロックの制御、すなわちドアロックの施錠を禁止する。従って、携帯機18の位置が所定領域外であったとしても、ドアロックの施錠は行われない。また、第1所定期間経過後からは、所定領域における携帯機18の存在有無に基づくドアロックの制御が許可され、(3)ドアロック施解錠状態、及び(4)携帯機の位置が示すように、第1所定期間経過後であれば、携帯機18が所定領域内に存在する場合はドアロックの解錠状態が保持され、携帯機18が所定領域の外に出たら、車載ユニット16や携帯機18の応答時間があるものの、ほぼ第2所定期間後にはドアロックが施錠状態となる。
従って、車両12の各ドア毎に個別の通信に基づいて施解錠を行う装置や、一旦解錠後も車両周辺の確認を行う装置において、例えば車両12の周囲の所定領域の境界上に携帯機18が存在し、該携帯機18が所定領域の境界を出入りするような状況であっても、所定領域における携帯機18の存在有無に基づくドアロックの制御が禁止されて施解錠を繰り返すことなく、少なくとも第1所定期間は解錠状態を保持するので、利用者の利便性を向上させることができるという効果が得られる。
また、第1所定期間経過後は、所定領域における携帯機の存在有無に基づくドアロックの制御を許可するので、例えば第1所定期間を30秒に設定し、第2所定期間を1秒に設定すると、車両のそばに荷物を忘れたような時に、利用者が携帯機18と共に例えば35秒後に所定領域の外に出たとしても、第1所定期間の30秒を経過した後は、所定領域における携帯機18の存在有無に基づいて、36秒後にはドアロックが施錠され、車両を盗難から守ろうとする防盗性も向上させることができるという効果が得られる。
次に、図面を参照して本発明の第2の実施例について説明する。
(全体構成)
本発明の第2の実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の構成は、第1の実施例において図1から図4を用いて説明した第1の実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の構成と同一であるので、ここでは説明を省略し、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の動作についてのみ図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の動作は、第1の実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の動作と同様に第1タイマによる計時期間中はドアロックの解錠状態を保持すると共に、更に第1タイマの計時期間中は、LF送信回路54、56、58、60によるリクエスト信号の送信とRF受信回路42による応答信号の受信とを停止させることができる手順とすることを特徴とする。
(遠隔施解錠制御処理)
図7は、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の遠隔施解錠制御処理動作を示すフローチャートである。本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置は、図7に示す遠隔施解錠制御処理動作を定期的に繰り返し実行する。
図7において、車載ユニット16に備えられたコントロールユニット80のCPU30は、LF送信回路54、56、58、60からLF信号によるリクエスト信号をLFアンテナ44、46、48、50を介して車外に送信する(ステップS21)。
次に、CPU30は、RFアンテナ40を介してRF受信回路42により、該リクエスト信号に応答した携帯機18からのRF信号による応答信号を受信したか否かを判定する(ステップS22)。
そして、ステップS22において、携帯機18からのRF信号による応答信号を受信しない場合(ステップS22のNO)、CPU30は、ステップS21へ戻り、上述の処理を繰り返して、領域TA1〜TA4のいずれかの領域内に携帯機18が進入してリクエスト信号に応答するのを待つ。
一方、ステップS22において、携帯機18からのRF信号による応答信号を受信した場合(ステップS22のYES)、CPU30は、ドアロックユニット90にドアロックの解錠を指示する(ステップS23)。
また、ドアロックユニット90にドアロックの解錠を指示したら、CPU30は、次に、第1タイマの計時を開始する(ステップS24)。なお、第1タイマが計時する第1所定期間は、CPU30のROMに記憶されているプログラムに予め設定しておく。
次に、CPU30は、車両12のドア311〜314、リアハッチバックドア315のいずれかが開けられたか否かを判定する(ステップS25)。
もし、ステップS25において、車両12のいずれかのドアが開けられた場合(ステップS25のYES)、CPU30は、遠隔施解錠制御処理動作のこの回の処理を終了する。
一方、ステップS25において、車両12のいずれのドアも開けられない場合(ステップS25のNO)、CPU30は、第1所定期間を計時する第1タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS26)、第1タイマがタイムアップしていなければ(ステップS26のNO)、ステップS25へ戻り、車両12のいずれかのドアが第1タイマの計時期間中に開けられたか否かを監視する。
また、ステップS26において、第1タイマがタイムアップしていた場合(ステップS26のYES)、CPU30は、もう一度ここでLF送信回路54、56、58、60からリクエスト信号をLFアンテナ44、46、48、50を介して車外に送信する(ステップS27)。
そして、CPU30は、RFアンテナ40を介してRF受信回路42により、該リクエスト信号に応答した携帯機18からのRF信号による応答信号を継続してまだ受信できたか否かを判定する(ステップS28)。
もし、ステップS28において、携帯機18からのRF信号による応答信号をもう受信できない場合(ステップS28のNO)、CPU30は、領域TA1〜TA4内に携帯機18は存在しなくなったと判断し、ドアロックユニット90にドアロックの施錠を指示し(ステップS29)、遠隔施解錠制御処理動作のこの回の処理を終了する。
一方、ステップS28において、携帯機18からのRF信号による応答信号をまだ受信できる場合(ステップS28のYES)、CPU30は、領域TA1〜TA4内に携帯機18はまだ存在していると判断し、次に、第2タイマをリセットして(ステップS30)、第2タイマの計時を開始する(ステップS31)。なお、第2タイマが計時する第2所定期間も、CPU30のROMに記憶されているプログラムに予め設定しておく。
また、第2タイマの計時を開始したら、CPU30は、もう一度ここでLF送信回路54、56、58、60からリクエスト信号をLFアンテナ44、46、48、50を介して車外に送信する(ステップS32)。
そして、CPU30は、RFアンテナ40を介してRF受信回路42により、該リクエスト信号に応答した携帯機18からのRF信号による応答信号を継続してまだ受信できたか否かを判定する(ステップS33)。
もし、ステップS33において、携帯機18からのRF信号による応答信号をもう受信できない場合(ステップS33のNO)、CPU30は、領域TA1〜TA4内に携帯機18は存在しなくなったと判断し、ステップS29へ進み、ドアロックユニット90にドアロックの施錠を指示し(ステップS29)、遠隔施解錠制御処理動作のこの回の処理を終了する。
一方、ステップS33において、携帯機18からのRF信号による応答信号をまだ受信できる場合(ステップS33のYES)、CPU30は、領域TA1〜TA4内に携帯機18はまだ存在していると判断し、次に、車両12のドア311〜314、リアハッチバックドア315のいずれかが開けられたか否かを判定する(ステップS34)。
もし、ステップS34において、車両12のいずれかのドアが開けられた場合(ステップS34のYES)、CPU30は、遠隔施解錠制御処理動作のこの回の処理を終了する。
一方、ステップS34において、車両12のいずれのドアも開けられない場合(ステップS34のNO)、CPU30は、第2所定期間を計時する第2タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS35)、第2タイマがタイムアップしていなければ(ステップS35のNO)、ステップS34へ戻り、車両12のいずれかのドアが第2タイマの計時期間中に開けられたか否かを監視する。
また、ステップS35において、第2タイマがタイムアップしていた場合(ステップS35のYES)、CPU30は、もう一度ここでLF送信回路54、56、58、60からリクエスト信号をLFアンテナ44、46、48、50を介して車外に送信する(ステップS36)。
そして、CPU30は、RFアンテナ40を介してRF受信回路42により、該リクエスト信号に応答した携帯機18からのRF信号による応答信号を継続してまだ受信できたか否かを判定する(ステップS37)。
もし、ステップS37において、携帯機18からのRF信号による応答信号をもう受信できない場合(ステップS37のNO)、CPU30は、領域TA1〜TA4内に携帯機18は存在しなくなったと判断し、ステップS29へ進み、ドアロックユニット90にドアロックの施錠を指示し(ステップS29)、遠隔施解錠制御処理動作のこの回の処理を終了する。
一方、ステップS37において、携帯機18からのRF信号による応答信号をまだ受信できる場合(ステップS37のYES)、CPU30は、領域TA1〜TA4内に携帯機18はまだ存在していると判断し、ステップS30へ進み、再度第2タイマをリセットして(ステップS30)、第2タイマの計時を開始して(ステップS41)上述の処理を繰り返す。
なお、本実施例では、第1所定期間(上述の遠隔施解錠制御処理動作のステップS24からステップS26の間)においては、ドアロックの施錠の要否を判定する必要がないので、当然携帯機18にリクエスト信号を送信したり、携帯機18から応答信号を受信したりする必要がない。そこで、第1所定期間(上述の遠隔施解錠制御処理動作のステップS24からステップS26の間)は、LF送信回路54、56、58、60やRF受信回路42の動作を停止しても良いし、更には車載バッテリ86からのLF送信回路54、56、58、60やRF受信回路42に対する電力供給を停止しても良い。
以上説明したように、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置は、LF送信回路54、56、58、60が車両12の周囲の領域TA1〜TA4(所定領域)にリクエスト信号を送信し、該リクエスト信号に応答して携帯機18が送信した応答信号をRF受信回路42が受信すると、コントロールユニット80のCPU30が応答信号に含まれる認証コードと予め車両毎に設定された車両側認証コードとを比較し、両者が適合した場合は、ドアロックユニット90にドア311〜314やリアハッチバックドア315に設けられたドアロックの解錠を指示すると共に、CPU30に含まれる第1タイマにより第1所定期間の計時を開始する。
そして、第1タイマの計時期間中は、携帯機18が車両12の周囲の所定領域に存在するしないにかかわらず、CPU30はドアロックの解錠状態を保持する。また、第1タイマの計時終了後は、応答信号が受信できなくなるまでCPU30に含まれる第2タイマにより第2所定期間の計時を繰り返し行い、CPU30は第2タイマの計時に合わせて繰り返し送信したリクエスト信号に関して、認証コードと車両側認証コードとが適合した場合はドアロックの解錠状態を保持し、認証コードと車両側認証コードとが適合しない場合、あるいは応答信号が受信できない場合はドアロックユニット90に車両12のドアロックの施錠を指示する。
これにより、条件を満たして一度ドアロックを解錠すると第1所定期間は無条件に解錠状態を保持し、第1所定期間の経過後は、第2所定期間毎にドアロックの施錠の要否を判定して、必要ならばすぐにドアロックを施錠するように制御することができる。
具体的には、図8に、本実施例の車両用遠隔施解錠制御装置のドアロックの施解錠のタイミングを示す。図8において、(1)リクエスト信号の送信タイミング、及び(2)応答信号の受信タイミングが示すように、LF送信回路54、56、58、60からリクエスト信号を繰り返し送信するなかで、RF受信回路42により受信した応答信号の認証コードが正しいと判断した場合、リクエスト信号の送信を停止すると共に、(3)ドアロック施解錠状態が示すように、ドアロックを解錠する。
また、(1)リクエスト信号の送信タイミングが示すように、第1所定期間経過後からは、第2所定期間毎にリクエスト送信信号を送信する。従って、(3)ドアロック施解錠状態、及び(4)携帯機の位置が示すように、第1所定期間経過後であれば、携帯機18が所定領域の外に出たら、車載ユニット16や携帯機18の応答時間があるものの、ほぼ第2所定期間後にはドアロックが施錠状態となる。
従って、車両12の各ドア毎に個別の通信に基づいて施解錠を行う装置や、一旦解錠後も車両周辺の確認を行う装置において、例えば車両12の周囲の所定領域の境界上に携帯機18が存在し、該携帯機18が所定領域の境界を出入りするような状況であっても、ドアロックが施解錠を繰り返すことなく、少なくとも第1所定期間は解錠状態を保持するので、利用者の利便性を向上させることができるという効果が得られる。
また、第1所定期間経過後は、第2所定期間毎にドアロックの施錠の要否を判定して、必要ならばすぐにドアロックを施錠するので、例えば第1所定期間を30秒に設定し、第2所定期間を1秒に設定すると、車両のそばに荷物を忘れたような時に、利用者が携帯機18と共に例えば35秒後に所定領域の外に出たとしても、第1所定期間の30秒を経過した後は第2所定期間の1秒毎にドアロックの施錠の要否を判定し、36秒後にはドアロックが施錠され、車両を盗難から守ろうとする防盗性も向上させることができるという効果が得られる。
また、ドアロックの施錠の要否を判定する必要がない第1所定期間(上述の遠隔施解錠制御処理動作のステップS24からステップS26の間)、LF送信回路54、56、58、60やRF受信回路42の動作を停止すると共に、場合によっては車載バッテリ86からのLF送信回路54、56、58、60やRF受信回路42に対する電力供給も停止することで、LF送信回路54、56、58、60やRF受信回路42が無駄に動作することを防止する。このように、LF送信回路54、56、58、60やRF受信回路42の動作に必要な電力を少しでも削減することで、車載バッテリ86に与える影響を軽減し、環境等に対する車両12の商品性を向上させることができるという効果が得られる。
本発明の第1の実施例の車両用遠隔施解錠制御装置が適用された車両用遠隔ドアロック制御システムの構成を示すブロック図である。 同実施例の車両用遠隔施解錠制御装置が適用された車両12を模式的に示す図である。 車両のドアロックに関連するドアロックアクチュエータの模式図である。 同実施例の車両用遠隔施解錠制御装置のリクエスト信号の送信有効範囲を示す図である。 同実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の遠隔施解錠制御処理動作を示すフローチャートである。 同実施例の車両用遠隔施解錠制御装置のドアロックの施解錠のタイミングを示す図である。 本発明の第2の実施例の車両用遠隔施解錠制御装置の遠隔施解錠制御処理動作を示すフローチャートである。 同実施例の車両用遠隔施解錠制御装置のドアロックの施解錠のタイミングを示す図である。 従来装置のドアロックの施解錠のタイミングを示す図である。
符号の説明
12 車両
14 ドアロックアクチュエータ(ドアロック装置)
18 携帯機
30 CPU(制御手段、タイマ、第1タイマ、第2タイマ)
42 RF受信回路(受信機)
54、56、58、60 LF送信回路(送信機)
80 コントロールユニット(制御手段)
90 ドアロックユニット(ドアロック装置)
311〜314 ドア(車両開閉体)
315 リアハッチバックドア(車両開閉体)





Claims (2)

  1. 車両に備えられ、該車両の周囲の所定領域で受信可能なリクエスト信号を繰り返し送信する送信機と、
    前記送信機からの前記リクエスト信号に応じて応答信号を送信する携帯機と、
    前記車両に備えられ、前記携帯機からの前記応答信号を受信する受信機と、
    前記応答信号に含まれる認証コードと予め前記車両毎に設定された車両側認証コードとを比較し、前記認証コードと前記車両側認証コードとが適合した場合は車両開閉体に設けられたドアロック装置を解錠状態とすると共に、前記認証コードと前記車両側認証コードとが適合しない場合、あるいは前記応答信号が受信できない場合は前記ドアロック装置を施錠状態とする制御手段とを備えた車両用遠隔施解錠制御装置において、
    前記ドアロック装置が施錠状態から解錠状態になると第1所定期間の計時を開始する第1タイマと、
    前記第1所定期間よりも短く、前記第1タイマの計時終了後に前記応答信号が受信できなくなるまで第2所定期間の計時を繰り返し行う第2タイマとを備え、
    前記送信機は、前記第1タイマによる計時期間中は前記リクエスト信号の送信を停止し、前記第1タイマの計時終了後は前記第2タイマによる計時期間毎に前記リクエスト信号を繰り返し送信し、
    前記制御手段が、
    前記第1タイマによる計時期間中は前記ドアロック装置の解錠状態を保持し、
    前記第2タイマによる計時期間毎に繰り返し送信されたリクエスト信号に対して、前記認証コードと前記車両側認証コードとが適合した場合は前記ドアロック装置の解錠状態を保持する一方、前記認証コードと前記車両側認証コードとが適合しない場合、あるいは前記応答信号が受信できない場合は前記ドアロック装置を施錠状態とすることを特徴とする車両用遠隔施解錠制御装置。
  2. 前記制御手段が、前記第1タイマの計時期間中は、前記受信機による前記応答信号の受信を停止させることを特徴とする請求項に記載の車両用遠隔施解錠制御装置。
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