JP4230321B2 - 転倒防止装置及びそれを備えた機器の設置構造 - Google Patents

転倒防止装置及びそれを備えた機器の設置構造 Download PDF

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Description

この発明は、転倒防止装置及びそれを備えた機器の設置構造に係り、特に、自動販売機などのように大きな重量をなして起立する機器に使用するのに好適な技術に関する。
起立した状態に設置されて大きな重量をもっている機器として種々のものがあり、例えば自動販売機がある。自動販売機は、地震等が起きても、倒れないような設置構造が採用されている。
従来の設置構造は、例えば自動販売機を設置しようとする設置場所の地面或いはベースプレートにアンカーボルトを打ち込み、そのアンカーボルトを自動販売機の本体や脚部に固定して剛体構造とすることで、地震等の発生によっても自動販売機が倒れないように固定されている。
このような設置構造の他、地震によって揺れたとき、例えば前方に転倒しないように配慮されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載のものは、整理箪笥や収納ケース等の箱物長尺物が振動によって前後方向に揺れたとき、それらに取り付けられた箱物長尺物取り付け部材が共に前後に揺れることで、吊設バーが箱物長尺物持上部材から持ち上がると、吊設バー制動用レバーによって吊設バーをその位置で係止させて元に戻らないようにすることで、整理箪笥等が後方に傾くことで前方に倒れないようにしている。
特開2000−184924号公報(第1−2頁、図1−5)
ところで、上記従来の設置構造においては、設置場所の地面或いはベースプレートにアンカーボルトを打ち込むことで、自動販売機を確実に固定できるものの、アンカーボルトを用いると、その工事に手間及び労力がかかり過ぎるので、自動販売機を簡単に設置することができないという問題があった。特に、アンカーボルトの打ち込み時には、騒音が発生して周囲にも迷惑がかかったりすることもある。
一方、特許文献1に記載されたものは、箱物長尺物が振動したとき、それと共に箱物長尺物取り付け部材が振動して吊設バーが持ち上がり、その際、吊設バー制動用レバーによって吊設バーが降下しないようにしているものの、このような構成では整理箪笥等のような軽量物を対象とするものであり、自動販売機のように大きな重量を有する機器では、吊設バー及び制動用レバーの双方が押圧されてしまって元の位置に簡単に戻ってしまうばかりでなく、全体の構成体そのものが押し潰されてしまうおそれがあり、従って、自動販売機程度の大きな重量の機器には利用することができないという問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、地震等によって振動したとき、重量の大きな機器であっても、機器が転倒するのを確実に防止することができ、しかも簡単に設置することができる転倒防止装置、及びその転倒防止装置を備えた機器の設置構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、ベースプレート上に設置する機器の転倒防止装置であって、前記ベースプレートと前記機器のいずれか一方の一部に起伏可能に支持され、常態において倒伏していて、かつ前記ベースプレートと前記機器間が一定寸法以上離間したとき、起立して前記機器を前記一部と反対方向に傾かせる姿勢制御機構を備え、前記姿勢制御機構は、前記ベースプレートと前記機器とのいずれか一方の前側に回動自在に支持され且つ起立したときの高さ寸法が前記一定寸法以上を越える種々の大きさからなる制御体本体と、この制御体本体の各々をそれぞれ独立的に起立方向へ付勢する付勢部材とを、前記前側の両側に少なくとも一対備えてなり、前記制御体本体の各々は、起立したときの高さ寸法が同じもの同士が互いに桿体によって連結されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の転倒防止装置において、前記一部は、機器の前側に対応する位置であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の転倒防止装置において、前記ベースプレートが前記機器の幅方向に沿う長さをなすプレート構成体からなり、該プレート構成体と前記機器とのいずれか他方の前記制御体本体と対応する位置に、前記ベースプレートと前記機器との一定寸法以上の離間によって前記制御体本体が起立したとき、該制御体本体を起立した状態に支持するストッパー体が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかに記載の転倒防止装置において、前記制御体本体はアングルによって形成され、該アングルの一端は軸によって前記ベースプレートまたは機器のいずれか一方に回動可能に枢着されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれかに記載の転倒防止装置において、前記ベースプレートと前記機器の後部との間に、前記機器に付与された振動を緩和するダンパが設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれか記載の転倒防止装置と、該転倒防止装置のベースプレート上に配置される機器とを備えることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6記載の機器の設置構造において、前記機器は、自動販売機であることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、機器が地震等の振動によって前側がベースプレートから一定寸法以上離間したとき、姿勢制御機構が起立すると共に、起立した状態でベースプレート上に着地することで機器を後側に傾かせるように構成したので、機器が例え重量物であっても良好に作動する結果、前方に倒れるのを防ぐことができ、また、容易に設置することができるにも拘わらず、機器に収納された収納物が破損するのを防ぐことができ、更に起立した姿勢制御機構を元に簡単に戻すこともできるという効果が得られる。
また、姿勢制御機構が制御体本体とその付勢部材とを一対備え、機器の前側が地震等によってベースプレートから持ち上がり、一定寸法以上離間すると、その一定寸法以上の離間の高さに見合ういずれかの制御体本体が付勢部材によって起立され、起立した状態でベースプレート上に着地するので、機器を前側から後側に傾いた状態に支持することができ、機器の前方への転倒防止を確実に行うことができる効果が得られる。
しかも、起立したときの高さ寸法が同じもの同士の各制御体本体が桿体によって連結されているので、機器の前側がベープレートから一定寸法以上に離間することで、それに見合う高さの制御体本体が起立するが、その際、同じ高さ同士の制御体本体が互いに同じタイミングで起立するので、機器の前側を確実に安定した状態に支持することができ、制御体本体の起立動作を良好に行える効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、一部が機器の前側に対応しているので、機器を前側から後側に傾けることができ、機器が前方に倒れるのを確実に防ぐことができる効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、各制御体本体を起立した状態に支持するストッパー体が設けられているので、各制御体本体が起立したとき、これら制御体本体がストッパー体に当たることで起立した状態で安定して支持されるので、機器が前方に転倒するのを確実に防止することができる効果が得られる。
請求項4に係る発明によれば、制御体本体はアングル形状に形成され、該アングルの一端は軸によって前記ベースプレートまたは機器のいずれか一方に回動可能に枢着されていてもよい。
請求項5に係る発明によれば、ベースプレートと機器との間に設けられたダンパが単独で用いられても機器の揺れを抑え、機器が転倒するのを防止することができるので、転倒防止効果をいっそう高めることができる効果が得られる。
請求項6に係る発明によれば、ベースプレートと機器間に転倒防止装置を設けるだけであり、機器の設置を簡単に行うことができると共に、騒音を発生することなく行うことができ、しかも、簡単に設置できるにも拘わらず、機器に収納された製品が破損するのを防ぐことができ、地震に対して耐性のある機器が得られると共に、それだけ信頼性を高めることができる効果が得られる。
請求項7に係る発明によれば、自動販売機に適用されることで、容易に設置できて、地震等の振動に対して高い信頼性のある自動販売機を提供することができる効果が得られる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1から図5はこの発明の第1の実施の形態に係る転倒防止装置を示す図である。
図1において、符号10は、ベースプレート11上に設置する機器としての自動販売機Kに適用した転倒防止装置である。
この転倒防止装置10は、自動販売機Kの底面の前側に姿勢制御機構20が起伏可能に支持されている。
姿勢制御機構20は、図2に示すように、自動販売機Kの底面に取り付けられた取付板30に回動自在に支持された制御体本体21A〜21Cと、図3に示すように、上記制御体本体21A〜21Cを起立方向に付勢される付勢部材としてのコイルバネ22とを左右一対備えている。制御体本体21A〜21Cは、図3に示すように、取付板30に固定された固定部21aと、この固定部21aに対しコイルバネ22を装着した作動板21bとからなり、コイルバネ22の付勢力で反時計方向に回動するようになっている。
つまり、この姿勢制御機構20は、自動販売機Kがベースプレート11上に設置されているとき、地震等の振動によって自動販売機Kがベースプレート11に対して一定寸法以上持ち上がって離間すると、その離間した寸法に見合ういずれかの制御体本体21A〜21Cの作動板21bがコイルバネ22によって付勢されることで、図3に示す矢印Aの方向に回動され、自動販売機Kがベースプレート11上に降下したとき、その回動した状態の作動板21bがベースプレート11上に起立するようになっている。
そのため、制御体本体21A〜21Cは、起立したときの高さが種々異なっている。例えば、この実施形態では図4に示すように、各作動板21bのうち、外側に配置される制御体本体21Aの作動板21bが最も長い(高い)寸法に形成され、そこから内側に至るに従い順次高さが短く、内側に配置される各制御体本体21Cの作動板21bが最も短い高さとなっており、従って、三種類の高さが用意されている。最も短い寸法となる制御体本体21Cの作動板21bなどは、図2においては自動販売機Kの脚部31より短めに作図されているが、実際に起立したとき、自動販売機Kとベースプレート11との間が前記一定寸法を越える高さ寸法であって、かつ脚部31より長く形成されているのは勿論である。
なお、図2では、説明上の便宜上、姿勢制御機構20において左側の制御体本体21Aの作動板21bのみが起立した状態に作図されているが、実際には、自動販売機Kがプレート構成体12上に設置されると、図1に示すように、そのプレート構成体12と自動販売機Kの底面間の寸法の範囲で全ての作動板21bが途中位置まで回動され、待機状態となっている。
また、制御体本体21A〜21Cは、起立したときの高さが同じもの同士が桿体23によって連結されている。つまり、図4に示すように、左端となる制御体本体21Aの作動板21bと、右端となる制御体本21Aの作動板21bとが桿体23Aによって連結され、次の制御体本体21Bの作動板21bと反対側の制御体本体21Bの作動板21bとが前記と異なる桿体23Bによって連結され、内側となる制御体本体21Cの作動板21bと、これと対向配置された制御体本体21Cの作動板21bとが桿体23Cによって連結されている。
一方、ベースプレート11は、図1に示すように、自動販売機Kを設置するために用いられるものであって、自動販売機Kの幅方向に沿うよう帯状に形成された二個一対のプレート構成体12からなっており、地面Gの上に自動販売機Kの前側及び後側にそれぞれ配置されるよう設けられる。
一対のプレート構成体12のうち、自動販売機Kの前側に配置されるプレート構成体12には、図3に示すように、姿勢制御機構20の制御体本体21A〜21Cが起立したとき、各々の制御体本体21A〜21Cと当接することで、制御体本体21A〜21Cの各々を安定した状態に起立支持するストッパー体13が取り付けられている。このストッパー体13は、前側に配置されるプレート構成体12において、各制御体本体21A〜21Cと対応する位置にそれぞれ突設されている。
なお、取付板30は、自動販売機Kに設けられている脚部31によってその底部に固定されている。つまり、取付板30の取り付けに際しては、脚部31を自動販売機Kから外しておき、予め、姿勢制御機構20が設けられた取付板30のネジ挿通孔32(図2参照)に脚部31のネジ部を入れ、そのネジ部を自動販売機Kの底面に螺着することで、自動販売機Kの底面に取付板30を介して姿勢制御機構20が取り付けられることとなる。
また、ベースプレート11の後側と自動販売機Kの後側との間にダンパ40が介装されている。ダンパ40は、詳細に図示していないが、例えばベースプレート11のプレート構成体12の後側に連結されたシリンダ本体41と、該シリンダ本体41に一端が摺動自在に設けられると共に、他端が自動販売機Kの背面部に連結されたロッド42とからなっており、内部にオイル若しくはエアが封入されている。
この実施形態の転倒防止装置10は、上記のように構成されているので、次に、その取り扱いについて以下に説明する。
まず、地面Gに自動販売機Kの幅方向に合わせてベースプレート11の一対のプレート構成体12が図1に示すように前後に置かれ、そのプレート構成体12の上に、図2に示すように予め姿勢制御機構20が底面の前側に取り付けられた自動販売機Kの脚部31を設置する。
このとき、姿勢制御機構20においては、プレート構成体12に対し自動販売機Kが設置されることで自動販売機Kが一定寸法より低い寸法となっているので、制御体本体21のそれぞれがコイルバネ22によって起立方向に回動されることで、制御体本体21の作動板21bの先端が傾斜した状態でプレート構成体12に当たったままとなり、待機状態にある。
かかる状態にあるとき、いま、例えば地震等の発生により振動が起こり、それに伴い自動販売機Kが前後に揺れることがある。このときの揺れの大きさとして、例えば自動販売機Kの前側がプレート構成体12から一定寸法を越える程度に持ち上がって離間すると、その時点で、姿勢制御機構20の各制御体本体21A〜21Cのうち、両者K、12間の離間寸法に見合う高さのいずれかの制御体本体21A〜21C、例えば離間する寸法が制御体本体21Bに見合う寸法となる場合には、最も短い高さの制御体本体21Cと共に制御体本体21Bがコイルバネ22によってそれぞれ更に回動されてストッパー体13に当接したところで起立することとなる(図3参照)。
これにより、その後、一定寸法を越えて持ち上がった自動販売機Kの前側がプレート構成体12上に落下しようとすると、起立した制御体本体21Bの下端が自動販売機Kの脚部31より先行してプレート構成体12の上に着地するので、自動販売機Kの前側がプレート構成体12上に着地した場合には、自動販売機Kの前側が後側より持ち上がり、前側から後側に傾いた状態となる。
この場合、もし、自動販売機Kの前側がプレート構成体12から更に上に持ち上がった場合には、全ての高さの制御体本体21A〜21Cが回動して起立するものの、自動販売機Kがプレート構成体12上に落下しようとすると、最も高い制御体本体21Aが脚部より先行してプレート構成体12の上に着地するので、自動販売機Kの前側がさらに高く持ち上がった状態で傾くこととなる。それとは逆に、自動販売機Kの前側が制御体本体21Cの高さに見合う寸法で離間すると、制御体本体21Cのみがコイルバネ22によって更に回動して起立され、プレート構成体12上に着地するので、自動販売機Kの前側が制御体本体21A及び21Bの場合より低く持ち上がり、前側から後側に傾いた状態となる。
この実施形態の転倒防止装置10は、上述したように、自動販売機Kが地震等の振動によって前側がベースプレート11から一定寸法以上離間したとき、姿勢制御機構20が起立すると共に、起立した状態でベースプレート11上に着地することで自動販売機Kを後側に傾かせるように構成したので、重量の大きな自動販売機に設置されても良好に作動することができ、自動販売機Kが前方に倒れるのを防ぐことができる。
また、姿勢制御機構20は、自動販売機Kの前側に取付板30を介して回動自在に支持され、かつ起立したときの高さ寸法が前記一定寸法以上を越える種々の大きさからなる制御体本体21A〜21Cと、この制御体本体21A〜21Cをそれぞれ独立的に起立方向へ付勢するコイルバネ22とを一対備えている。これにより、自動販売機Kの前側が地震等によってベースプレート11から持ち上がり、一定寸法以上離間すると、その一定寸法以上の離間の高さに見合ういずれかの制御体本体21A〜21Cがコイルバネ22によって起立され、起立した状態でベースプレート11上に着地するので、自動販売機Kを前側から後側に傾いた状態に支持することができ、自動販売機Kの前方への転倒防止を確実に行うことができる。
更に、各制御体本体21A〜21Cが起立したとき、これら各制御体本体を起立した状態に支持するストッパー体13がベースプレート11のプレート構成体12に設けられているので、制御体本体21A〜21Cがストッパー体13に当たることで起立した状態で安定して支持され、自動販売機Kが前方に転倒するのを確実に防止することができる。
しかも、姿勢制御機構20において、各制御体本体21A〜21Cが、起立したときの高さ寸法が同じもの同士が桿体23によって連結されているので、自動販売機Kの前側がベープレート11から一定寸法以上に離間することで、それに見合う高さの制御体本体21A〜21Cが起立するが、その際、同じ高さ同士の制御体21A〜21Cが互いに同じタイミングで起立するので、自動販売機Kの前側を確実に安定した状態に支持することができる。
そして、このような転倒防止装置10が自動販売機Kに適用されると、ベースプレート11と自動販売機K間に転倒防止装置10を設けるだけであり、従来のように設置場所の地面或いはベースプレートにアンカーボルトをいちいち打ち込んだりすることがなくなるので、自動販売機Kの設置を簡単に行うことができると共に、騒音を発生することなく行うことができ、しかも、簡単に設置できるにも拘わらず、自動販売機Kに収納された収納物(製品)が破損するのを防ぐことができ、地震に対して耐性のある自動販売機Kが得られると共に、それだけ信頼性を高めることができる。
また、地震等の振動自動販売機Kが揺れた場合、その揺れに伴いダンパ40のシリンダ本体41上でロッド42が緩慢に進退し、ダンパ40が自動販売機Kの揺れを吸収緩和し、かつ自動販売機Kの揺れを抑制することができるので、ダンパ40によっても自動販売機Kが倒れるのを防ぐことができる。
しかも、振動が著しく大きくなり、ベースプレート11に対して姿勢制御機構20の代替脚23が伸長する程度に自動販売機Kが一定以上離間して揺れたとしても、その揺れに伴いダンパ40が同様に機能して自動販売機Kの揺れを抑えることができ、転倒防止装置としての効果をいっそう高めることができる。
このようなダンパ40は、姿勢制御機構20と併設されることで自動販売機Kの転倒防止装置10として有益となるものであるが、姿勢制御機構20が設けられていない自動販売機Kに単独で設置されることでも効果がある。
つまり、ベースプレート11と自動販売機Kとの間にダンパ40が単独で介装されることで自動販売機Kの揺れを抑え、自動販売機Kが転倒するのを防止することができるので、ダンパ40のみで転倒防止機構10を構成することができ、また、従来のように設置場所の地面等にアンカーボルトを打ち込んだりすることがなくなるので、自動販売機Kの設置を簡単に行うことができると共に、騒音を発生することなく行うことができる。
一方、転倒防止装置10の作動により、自動販売機Kが後側に傾いた状態となるが、姿勢制御機構20を元に戻す場合には、自動販売機Kを更に後側に傾けた状態で、姿勢制御機構20の作動板21bを工具などによりコイルバネ22の付勢力に抗し反転させることで固定部21a側に戻すことにより、元に戻すことができる。この場合、例えば、作動板21bに予めワイヤ等を引き掛けておき、そのワイヤ等によって固定部21a側に引張るようにしてもよく、いずれにしろ、簡単に復帰させることができる。
図6及び図7は、この発明の第2の実施の形態に係る転倒防止装置の要部を示している。
前述した実施形態では、姿勢制御機構20が自動販売機Kの底面に取り付けられた例を示したが、この実施形態においては、ベースプレート11のプレート構成体12に取り付けられている。
即ち、この実施形態において、姿勢制御機構20は、例えば、高さ(長さ)が種々異なる三種類のアングルによって制御体本体21A〜21Cが形成されており、その制御体本体21A〜21Cの基部がプレート構成体12の前側に軸24によって枢着され、図示しないコイルバネによって制御体本体21A〜21Cが自動販売機Kの前側に回動するように付勢されている。これら各制御体本体21A〜21Cは、いずれもL字状となって略90°の角度で折り曲げられており、常態では、コイルバネの付勢力により、その頂部が図6の鎖線にて示すように自動販売機Kの底面に接触して待機している。図6及び図7では、高さの最も短い制御体本体21Cのみが図示され、それ以外の他の制御体本体21A及び21Bは図示省略されているが、それら制御体本体21A及び21Bも同様に自動販売機Kの底面に接触して待機している。これら制御体本体21A同士、制御体本体21B同士及び制御体本体21C同士も図示しない桿体によって互いに連結されている。
そして、地震等の振動によって自動販売機Kが前後に揺れ、自動販売機Kとベースプレート11のプレート構成体12間が一定寸法の距離を越える程度に持ち上がって離間したとき、両者K、12間の離間寸法に見合う高さのいずれか、例えば離間する寸法が最も短い制御体本体21Cとなる場合には、その制御体本体21Cがコイルバネの付勢力によって図7に示すように回動し、ストッパー体13に当接して起立することで、脚部31より高い位置で自動販売機Kの前側を持ち上げることとなる。また、制御体本体21A〜21Cをプレート構成体12側に回動するよう反対側に戻すことで、元に復帰させることができる。
この実施形態によれば、制御体本体21A〜21Cがベースプレート11のプレート構成体12に設けられ、自動販売機Kの前側が一定寸法以上でプレート構成体12から離間したとき、その離間した寸法に見合う制御体本体21A〜21Cのいずれかが起立することで、自動販売機Kの前側を持ち上げた状態で支持し、自動販売機Kの後側に傾かせるように構成したので、基本的には前述した第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
図8及び図9は、この発明の第3の実施の形態に係る転倒防止装置の要部を示している。
前述した実施形態では、ベースプレート11のプレート構成体12に取り付けられた姿勢制御機構20の制御体本体21A〜21Cが、略90°に折り曲げられたアングルによって構成された例を示したが、この実施形態では、図8に示すように、制御体本体21A〜21Cが鋭角の角度αをなすV字状のアングルで形成されている。図8及び図9においても、高さの最も短い制御体本体21Cのみが図示され、それ以外が省略されている。
そして、この制御体本体21A〜21Cの基部が軸24によって枢着されると共に、図示しないコイルバネによって制御体本体21A〜21Cが自動販売機Kの前側に回動するように付勢されている。これら制御体本体21A同士、制御体本体21B同士及び制御体本体21C同士も図示しない桿体によって互いに連結されている。
この実施形態においても、自動販売機Kの前側が一定寸法以上でベースプレート11から離間したとき、その離間した寸法に見合う制御体本体21A〜21Cのいずれかが、例えば図9に示すように、最も高さの低い制御体本体21Cがストッパー体13に当接して起立することで、自動販売機Kの前側を支持し、自動販売機Kを前側から後側に傾かせることができるので、基本的には前述した第1、及び第2の実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、ベースプレート11が自動販売機Kの前側及び後側にその自動販売機Kの幅方向に沿ってそれぞれ設けられた例を示したが、前側と後側とをカバーし得る大きさの一枚もので構成してもよい。更に、自動販売機Kに適用した例を示したが、これに限らず、起立した状態で設置使用されるものであればよく、金庫などの重量物は勿論、軽量なものであっても同様の作用効果を得ることができる。
この発明の第1の実施の形態に係る転倒防止装置を示す全体図である。 自動販売機に設けられた姿勢制御機構を示す底面側から見た斜視図である。 姿勢制御機構を示す要部拡大の説明図である。 姿勢制御機構を示す自動販売機の底面から見た説明図である。 自動販売機が地震等の振動によってベースプレートから一定寸法以上離間したときの姿勢制御機構の作動状態を示す説明図である。 この発明の第2の実施の形態に係る転倒防止装置の要部を示す説明図である。 自動販売機が地震等の振動によってベースプレートから一定寸法以上離間したときの姿勢制御機構の作動状態を示す説明図である。 この発明の第3の実施の形態に係る転倒防止装置の要部を示す説明図である。 自動販売機が地震等の振動によってベースプレートから一定寸法以上離間したときの姿勢制御機構の作動状態を示す説明図である。
符号の説明
10 転倒防止装置
11 ベースプレート
12 プレート構成体
13 ストッパー体
20 姿勢制御機構
21A〜21C 制御体本体
22 コイルバネ(付勢部材)
23A〜23C 杆体
40 ダンパ
K 自動販売機(機器)

Claims (7)

  1. ベースプレート上に設置する機器の転倒防止装置であって、
    前記ベースプレートと前記機器のいずれか一方の一部に起伏可能に支持され、
    常態において倒伏していて、かつ前記ベースプレートと前記機器間が一定寸法以上離間したとき、起立して前記機器を前記一部と反対方向に傾かせる姿勢制御機構を備え
    前記姿勢制御機構は、前記ベースプレートと前記機器とのいずれか一方の前側に回動自在に支持され且つ起立したときの高さ寸法が前記一定寸法以上を越える種々の大きさからなる制御体本体と、この制御体本体の各々をそれぞれ独立的に起立方向へ付勢する付勢部材とを、前記前側の両側に少なくとも一対備えてなり、
    前記制御体本体の各々は、起立したときの高さ寸法が同じもの同士が互いに桿体によって連結されていることを特徴とする転倒防止装置。
  2. 請求項1記載の転倒防止装置において、
    前記一部は、前記機器の前側に対応する位置であることを特徴とする転倒防止装置。
  3. 請求項1または2に記載の転倒防止装置において、
    前記ベースプレートが前記機器の幅方向に沿う長さをなすプレート構成体からなり、該プレート構成体と前記機器とのいずれか他方の前記制御体本体と対応する位置に、前記ベースプレートと前記機器との一定寸法以上の離間によって前記制御体本体が起立したとき、該制御体本体を起立した状態に支持するストッパー体が設けられていることを特徴とする転倒防止装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の転倒防止装置において、
    前記制御体本体はアングルによって形成され、該アングルの一端は軸によって前記ベースプレートまたは機器のいずれか一方に回動可能に枢着されていることを特徴とする転倒防止装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の転倒防止装置において、
    前記ベースプレートと前記機器の後部との間に、前記機器に付与された振動を緩和するダンパが設けられていることを特徴とする転倒防止装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の転倒防止装置と、該転倒防止装置のベースプレート上に配置される機器とを備えることを特徴とする転倒防止装置を備えた機器の設置構造。
  7. 請求項6に記載の転倒防止装置を備えた機器の設置構造において、
    前記機器は、自動販売機であることを特徴とする転倒防止装置を備えた機器の設置構造。
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