JP4229611B2 - 引出し - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引出し本体と鏡板とを具備してなる引出しに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、引出しは、引出し本体の前面に鏡板を取り付けたものが多く開発されている。
【0003】
このような引出し本体は、例えば、その前板部分を鏡裏板とし、この鏡裏板を後板と、この後板の上下縁を前方に屈曲させて形成した上屈曲板及び下屈曲板とを少なくとも具備して構成して、この上屈曲板及び下屈曲板に対して、鏡板を、ネジ若しくは溶接によって直接的に取り付けるようにするなど、その鏡板をその上下において前後方向に沿った取付面に対して固定するものが多く見られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように引出し本体に対して正確に鏡板を取り付ける際には、比較的高い精度を要するが、加工時及び組立時の製作誤差に基づくずれが生じることもあり、その結果、引出しを複数備えたものにおいては、それぞれの引出しの上下の目地のずれが生じてしまうことがある。
【0005】
ところが、上記のように鏡板を、引出し本体の前板部の上下に位置する前後方向に沿った取付面に対してネジ若しくは溶接によって取り付けるようにしたものであれば、目地のずれ、特に上下方向のずれを調整することは難しく、位置調整をするための方法が知られていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の引出しは、以上の問題点を解決すべくなされたものであり、収納空間を有する引出し本体と、当該引出し本体の前面に設けられる鏡板とを具備し、この鏡板に設けられた鏡板側起立面と、引出し本体の両側部に位置する引出し本体側起立面とを少なくともそれぞれの上下方向及び前後方向の若干の遊動を可能にした固定手段によって固定して鏡板を取り付けるようものであって、前記鏡板が側面視部分円弧状をなす形状の鏡板本体を備え、前記鏡板本体が、複数の引出しの鏡板本体でその側面視形状を部分円弧状を描くように構成していることを特徴とする
【0007】
このような引出しであれば、鏡板を引出し本体に固定する場合に、少なくとも上下方向及び前後方向に位置調整して、製造時及び組立時の制作誤差に基づく引出し間の目地のずれを補正することができる。
【0008】
なお、ここで言う鏡板とは、鏡板としての機能を発揮する鏡板本体のみならず、鏡板本体に機能を付加させるために鏡板に取り付けられる付属体がある場合には、この付属体をも含むものであり、このような付属体は一体に設けられたものであっても別体であってもよい。
【0009】
そして、このような鏡板の具体的態様としては、鏡板が、鏡板本体と、この鏡板本体と別体であって互いの遊動を禁止した状態で結合される介在部材とを具備してなるものが挙げられ、この場合は、この介在部材に鏡板側起立面を設けて、この介在部材に設けられた起立面を、前記引出し側起立面に対して前記少なくとも上下方向には若干の遊動を許容する固定手段で固定することによって鏡板を取り付けるようにした態様が好ましい。このようなものであれば、介在部材と鏡板の位置関係は決定されているので、介在部材の引出し本体に対する少なくとも上下方向の位置調整を行うことで、鏡板の位置調整をすることができるようになる。
【0010】
そして、このような固定手段の、簡素で好ましい具体的態様としては、タッピングネジと、引出し本体及び介在部材のどちらか一方に設けられその内部で挿入されたタッピングネジの若干の遊動を許容する遊動孔と、他方に設けられこのタッピングネジをねじ込むことができる受入孔とを備えたものが挙げられ、タッピングネジの遊動孔内での微調整を行って、介在部材の引出し本体に対する位置決めをしてから固定するようにしたものが挙げられる。
【0011】
また、介在部材を、鏡板本体と結合させる具体的な好ましい態様としては、介在部材の少なくとも一部を、鏡板本体の側縁部分と略一致する寸法に設定して、介在部材を鏡板本体に圧入するようにするものが挙げられる。このようにすれば、ネジなどの別部品を必要とすることなく、介在部材と鏡板本体とをフィットした状態で遊動不能に結合することができるようになる。
【0012】
また、介在部材を有効に利用するためには、例えば、鏡板本体の裏面から配置して鏡板本体を補強するように構成し、鏡板本体を、介在部材に設けた当たり面に前記鏡板本体の切り放し端面の一部又は全部を密接又は近接させた状態で結合するようにすると望ましい。このようなものであれば、介在部材に、鏡板本体の剛性の確保と切り放し端面の被覆との役割を担わせることができるようになる。
【0013】
そして、このように介在部材を裏面から配置するようにしたものにおいて、鏡板本体前面の形状を非平面形状に成形する場合は、介在部材に、側面視又は平面視湾曲若しくは屈曲した裏当て面を設けて、この裏当て面を鏡板本体の裏面とを接した状態で結合するようにすればより適正な剛性の確保が可能となる。
【0014】
さらに、本発明において、介在部材を引出し本体の側部に位置する起立面に固定するようにしている点を有効に利用し、介在部材にその外側方に手掛け可能な引き手部を設けるようにすれば好適である。
【0015】
また、引出し本体及び鏡板本体が、比較的製作誤差の生じやすい板金材を素材として折り曲げ加工を施した引出しである場合は、鏡板の位置調整において特に有効な効果を期待できる。
【0016】
一方、以上のような介在部材を構成する素材としては、樹脂を用いるのが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0018】
本実施形態にかかる引出し1(a)、1(b)、1(c)は、図1に示したワゴンWに適用されたものである。
【0019】
このワゴンは、引出し1(a)、1(b)、1(c)と、これら引出し1(a)、1(b)、1(c)を出し入れ可能に保持する支持体たる筐体2とを具備する。
【0020】
筐体2は、図1に示すように、板金材を折り曲げ加工により平面視矩形状の頂壁21と、この頂壁21から垂下して前方に膨出する側面視部分円弧状をなす側壁22とを形成し、さらにこの頂壁21と同形状の底壁と、正面視縦長の矩形状の背壁とを取り付けて、前面に開口を有してなるものである。側壁22の内側には、引出し1を動かすための図示しないレールと補強板を具備する井桁、サスペンションレール、引出しをスムーズに移動させるための車輪などが設けられている。
【0021】
各引出し1(a)、1(b)、1(c)は、上下寸法を異にするものの、基本的には同一構成のものであり、物品を収納する収納空間を有した引出し本体3と、この引出し本体の前面に取り付けた鏡板4とを具備してなるものである。なお、本実施の形態においては、図示したように3つの引出し1(a)、1(b)、1(c)によって、その側面視形状が連続した部分円弧状を描くように構成している。以下、中段の引出し1(b)を図示して説明することとする。
【0022】
引出し本体3は、板金材を素材とする底板31とこの底板31の各側縁からそれぞれ上方に立ち上げた側板32と、これら側板32及び底板31の後端部に設けた後板33と、前板を形成する前記鏡板4を取り付けるための鏡裏板34とを具備してなる。この鏡裏板34は、曲げ加工により成形した前方に開口する箱状のものであり、図3、4、5に示したように、鉛直に起立させた正面視矩形状をなす後板341と、この後板341の上縁、下縁及び側縁からそれぞれ前方に延びるように一体に屈曲させた上屈曲板342、下屈曲板343、及び一対の側屈曲板344とを具備している。なお、上屈曲板342の前端には、鏡板本体5と係り合う前方に延びるアングル状の係合部Cを設け、下屈曲板343には、鏡板本体5の下屈曲板53に設けたネジ孔N53に対応した位置にネジ孔N343を設けている。
【0023】
鏡板4は、鏡板本体5とこの鏡板本体5と別体に設けられこの鏡板本体と互いの遊動を禁止した状態で結合される介在部材6とを備えてなるものである。
【0024】
鏡板本体5は、図3に示したように後方に開口する箱状のものであり、正面視矩形状でありプレス加工により側面視前方に膨出する部分円弧状に成形した前板51とこの前板51の上縁、下縁及び側縁からそれぞれ後方に延びるように一体に屈曲させた上屈曲板52、下屈曲板53及び一対の側屈曲板54とを具備している。そして、前記前板の左右の長さを、鏡裏板34の左右両側縁に介在部材6をそれぞれ取り付けた長さに相当する長さに設定して、これら鏡裏板34及び介在部材6をちょうど隠蔽するようにしている。そして、上屈曲板52の後端には、鏡板4取り付け時に上記鏡裏板34の上屈曲板342に設けた係合部Cに係り合わせるために下方へ垂下させた係合部C’を設けるとともに、下屈曲板53には、この下屈曲板53と鏡裏板34の下屈曲板343とを合わせ留めるためのタッピングネジT2の径より大きなネジ孔N53を設けている。
【0025】
介在部材6は、図3〜6に示すようにそれぞれの引出し1の鏡裏板34の外方側に位置する引出し本体3の側板32の前端近傍外側面32aに配されるもので、鏡板本体5との接合部たる補強体61と、鍔体62と、部材本体63とからなる樹脂射出成形品である。補強体61は、鏡板本体5の側縁部分と略一致した寸法に成形されたもので、前記鏡板本体5に嵌まり込んで前面を裏当て面61aとして前記鏡板本体5の裏面に密接させ鏡板4の剛性向上及び形状安定化に寄与する役割を果たすものである。そして、この裏当て面61aを、側面視前方に膨出するように湾曲した形状をなすように成形している。補強体61の外周部分には、複数の厚み方向に沿ったリブLを設けており、鏡板本体5に対してこのリブLを当てながら若しくは一部潰しながら圧入することで当該鏡板本体5に対して互い遊動を禁止されぴったりとフィットした状態で結合されることとなる。
【0026】
鍔体62は、この補強体61の後端部上縁、下縁及び外側縁から鏡板本体5の板厚だけ外方に突出させ、前記上屈曲板52、下屈曲板53、側屈曲板54の後端面(切り放し端面)52a、53a、54aにその前向面62aを密接又は近接させて覆うように設けたものである。
【0027】
部材本体63は、この鍔体62の後方に設けられ、その内側面63aを、引出し本体側起立面たる引出し本体3の側板32の前端外側面32aに当接する鏡板本体側起立面として機能させている。この部材本体63には、後方及び外側方に開口する上下に亘って設けられた切欠溝631を設けて、引出し1を収納位置にした場合に、前記切欠溝631の後向面631aと筐体2の前端との間に指を差し込めるだけの一定幅の隙間が形成させるように設定し、前記切欠溝631の後向面631aを手掛け可能にして、引出し1を引き出すための引き手部P(図6参照)を構成している。
【0028】
しかして本実施の形態においては、この介在部材6に設けた鏡板側起立面たる部材本体63の内側面63aと、前記引出し本体3の両側部に位置する起立面にとを、少なくともそれぞれの上下方向の若干の遊動を許容する固定手段で固定するとともに、鏡板本体5をこの介在部材6に対してその遊動を禁止して結合するようにしている。
【0029】
具体的には、固定手段は、ネジたるタッピングネジT1と、介在部材6に設けられこのタッピングネジT1の遊動を許容する遊動孔たる挿入孔Eと、引出し本体3側に設けられた受入孔N1とを具備したものであり、さらに本実施の形態においては、介在部材6に設けられた位置決め突起Dと、この位置決め突起Dに凹凸係合する引出し本体3の側板32と鏡裏板34とに貫通し、前記位置決め突起Dの遊動を許容する位置決め孔Hとを備えて構成したものである。
【0030】
挿入孔Eは、図9にその断面図を示すように、部材本体63の内側面63aから設けられタッピングネジT1の軸部T1aよりその径を大きく設定した軸挿通孔E1と、その外方側にタッピングネジT1の頭部T1bよりその径を大きく設定した頭部隠蔽用孔部E2とからなる。
【0031】
受入孔N1は、図9に示すように、引出し本体3の側板32に設けたネジ孔N32と、これに続くように鏡裏板34の側屈曲板344に設けたネジ孔N344とからなり、前記挿入孔Eを通ったタッピングネジT1を、引出し本体2側に受け入れてネジ止めできるようにしたものである。
【0032】
位置決め突起Dは、介在部材6の部材本体63の内側面63aの上側部分から突出させた上下二つのマトリクス状の突起D1と、この突起D1の下方に設けた上下2つの円柱状の突起D2とからなる。なお、これら突起D1、D2は、後述する位置決め孔Hに凹凸係合することで、引出し本体3の側板32と、これに重なる鏡裏板34の側屈曲板344とを跨るように位置させて、引き出し時にタッピングビスT1にかかる尖断力を緩衝する補強用突起としての機能を兼ね備えるものである。
【0033】
位置決め孔Hは、突起D1に対応する位置に鏡裏板34の側屈曲板344を貫通させて設けた位置決め孔H1と、突起D2に対応する位置に側板32と前記側屈曲板344とに連通するように上下に大きさを異にしてそれぞれ設けた孔H21a及び孔H22a、孔H21b及び孔H22bとからなる位置決め孔H2とからなる。そして、孔H1は、突起D1より上下方向及び前後方向に若干大きく設定し、孔H21a及び孔H22a、孔H21b及び孔H22bもそれぞれ突起D2の径よりも若干大きく設定し、前記タッピングネジT1の位置調整に伴って、位置決め突起Dを遊動可能にしている。
【0034】
次に、鏡板4を取り付ける手順について述べる。
【0035】
まず、介在部材6に設けた位置決め突起Dを構成する突起D1、突起D2を、それぞれ位置決め孔H1、H2に係合させることで、介在部材6を引出し本体3に対して係り合い状態とする。続いて、鏡裏板34の上屈曲板342前端に設けた、上前方に延びるアングル形状の係合部Cを、鏡板本体5の上屈曲板52後端から下方に垂下するように設けた係合部C’に係合させて、鏡板本体5を鏡裏板34に対して係り合い状態とする。なお、この係り合いは、鏡板本体5の鏡裏板34に対する上端位置を決定するものではない。この時、鏡板本体5は、下方に向かうに従って介在部材6並びに鏡裏板34から、離れて浮き上がった状態となっている(図8)。そこで、鏡板本体5に対して、介在部材6の補強体61を裏面から嵌め込み、補強体61を圧入していき、鏡板本体5の切り放し端面52a、53a、54aが、ちょうど鍔体62の前向き面62aに当たる位置まで押し込んで結合する。しかして、鏡板本体5の上端位置は、上屈曲板52が介在部材6の補強体61の上端部分に当たることで位置決めされることとなる。
【0036】
次に、タッピングネジT1を、介在部材6の部材本体63の後部に設けた頭部隠蔽用孔E1から軸挿通孔E2へと挿入して、介在部材6に結合させた鏡板本体5が、引出し本体3に対して適正な位置となるように、この軸挿通孔E2内でのタッピングネジT1の位置の微調整を行う。続いてこのように微調整した位置で、引出し本体3側のネジ孔N32及びネジ孔N344へ到達させ、それぞれのネジ孔22N,N344を広げながらねじ込んでいく。この際、位置決め突起Dを構成する突起D1及びD2は、タッピングネジT1の位置調整に伴って位置決め孔H1及びH2内を若干移動することとなる。しかして、鏡体本体5と介在部材6とを具備してなる鏡体4は、適正な位置で引出し本体3に固定される。さらに、鏡板本体5は、その裏当て面61aが部分円弧状をなす形状を有する介在部材6の裏面からのバックアップ効果により、強制的に前方に膨出した側面視部分円弧状の形状を形成されることとなる。
【0037】
最後に、鏡板本体5の下屈曲板53を鏡裏板34の下屈曲板343と重ねて、それぞれに設けたネジ孔N53及びネジN343を貫通するタッピングネジT2を外下方からねじ込む。なお、このタッピングネジT2のねじ込みにおいて、折り曲げ加工で形成された鏡板本体5の下屈曲板53は、前板51に対して若干角度を変えることができ、さらにネジ孔N53がタッピングネジT2の径より大きく設けられているので、介在部材6を固定するタッピングネジT1の位置の微調整による鏡裏板34に対する位置の変動に対応できるようになっている。
【0038】
以上詳述したように、本実施の形態の引出し1(a)、1(b)、1(c)は、収納空間を有する引出し本体2と、鏡板本体5とこの鏡板本体5と別体に設けられ引出し本体の両側部に位置する起立面に当接可能な介在部材6とを備えてなる鏡板4とを具備してなり、この介在部材6を、引出し本体3の両側板32の外側面32aに対してこの介在部材6の少なくとも上下方向の若干の遊動を許容する固定手段で固定するとともに、鏡板本体5をこの介在部材6に対してその遊動を禁止して結合するようにしているので、介在部材6を鏡裏板34に対して位置調整を行うことで、鏡板4の位置調整をすることができ、すなわち、このワゴンWにおける引出し1(a)、1(b),1(c)の目地のずれを補正することができる。
【0039】
また、固定手段を、タッピングネジT1と、このタッピングネジT1の遊動を許容する挿入孔Eを介在部材6に設けるとともに、このタッピングネジT1を受け入れる受入孔N1を引出し本体3に設けて構成したので、簡素な構成で、介在部材6の引出し本体3に対する上下方向及び前後方向の遊動を可能とした固定手段を実現できる。特に、本実施の形態の各引出し1(a)、1(b)、1(c)は、鏡板本体5の形状を前面に膨出させ側面視部分円弧状をなすものとし、3つの引出し1(a)、1(b)、1(c)でその側面視形状を連続した部分円弧状を描くように構成しているので、目地の前後方向のずれが生じると、部分円弧状の形状の連続性が断絶されデザイン的な美しさが損なわれてしまうのを好適に補正することができる。
【0040】
また、介在部材6の補強体61を、鏡板本体5の側縁部分と略一致した寸法に成形してこの介在部材6を鏡体本体5に対して圧入するようにして結合するようにするとともに、さらにこの補強体61の外周部分に複数のリブLを設けたので、ネジなどを設けることなく、介在部材6と鏡板本体5とをフィットさせ位置関係を決定した状態で結合することができる。
【0041】
また、介在部材6を、鏡板本体5の裏面から配置されて鏡板本体5を補強する補強体61を設けて構成するとともに、鏡板本体5を、介在部材6の鍔体62の当たり面62aに鏡板本体5の切り放し端面52a、53a、54aを密接させた状態で結合するようにしたので、この介在部材6によって、鏡板本体5の剛性を確保することができ、さらに切り放し端面52a、53a、54aを、被覆の目的で折り曲げを施す必要がなくなり、ひいては、鏡板本体5の前板51の形状を側面視部分円弧状に成形することを可能としている。
【0042】
また、介在部材6の補強体61に側面視部分円弧状に湾曲させた裏当て面61aを設けて、この裏当て面61aと、鏡板本体5の前板51の裏面に接した状態で結合するようにしているので、鏡板本体5を側面視部分円弧状に形成しながらその形状の安定性を好適に確保することができる。
【0043】
さらに、介在部材6に、手掛け可能な引き手部Pを形成しているので、引出しの両側部に位置するこの介在部材6を有効に利用することができ、引き手部を引出し本体3側に設けずともよい。
【0044】
また、本実施の形態の引出し1は、その引出し本体3及び鏡板本体5が、板金材を素材として製造誤差が生じやすい折り曲げ加工を施して成形したものであるので、鏡板4の位置調整を可能にした本発明は特に有効な効果を奏するものとなる。
【0045】
また、介在部材6を樹脂成形品とすることで、任意の形に成形できるという樹脂の特長を利用することができ、鏡板本体5の形状の自由度を高めることにつながり、さらに、この介在部材6に引き手部Pを構成することで、引き出し時の手触り感を柔らかいものとすることができる。
【0046】
なお、本発明は、本実施の形態に限られるものではない。
【0047】
例えば、鏡板本体5を前板51と、この前板の上縁及び下縁から前方に屈曲してもうけた上屈曲板52及び下屈曲板53とから構成して、この上下の屈曲板52、53を、介在部材6に設けた溝部に差し込むようにして結合したものであってもよい。
【0048】
また、鏡裏板34の後板341の左右の長さを、引出し本体3の前面部分の左右両側縁にそれぞれ介在部材6を取り付けた長さに設定して、介在部材6の後端部分に位置する面を、起立面たる鏡裏板34の後板341の前向面の両側端近傍部分に対して固定するようにしたものであってもよい。この場合は、例えば、鏡裏板34に裏面からタッピングネジの遊動を許容する挿入孔を設けて、介在部材6に設けたネジ孔に対してねじ込むようにする。
【0049】
また、鏡板4を、鏡板本体5と介在部材6とを一体に設けた板金材を素材としたものであってもよい。
【0050】
また、鏡板4を、鏡板本体5のみから構成して、この鏡板本体5の側屈曲板54にタッピングネジT1の径より大きく設定して遊動を許容する挿入孔を設けて、この挿入孔内で位置調整したタッピングネジT1を、引出し本体の側部に位置する側板の外側面若しくは鏡裏板の側屈曲板に設けたネジ孔に対してねじ込むようにしたものであってもよい。
【0051】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0053】
すなわち、本発明の引出しは、収納空間を有する引出し本体と、当該引出し本体の前面に設けられ、鏡板とを具備してなり、この鏡板に設けられた鏡板側起立面と、引出し本体の両側部に位置する引出し側起立面とを、少なくとも上下方向及び前後方向の若干の遊動を許容する固定手段で固定して鏡板を取り付けるようにしたので、鏡板の引出し本体に対する少なくとも上下方向及び前後方向の位置調整を行うことができ、すなわち、製造時や組立時の製作誤差に基づいて生じる引出し間の目地のずれを、補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用したワゴンの全体図。
【図2】同実施形態を示す全体斜視図。
【図3】図2における分解斜視図。
【図4】同実施形態における介在部材の正面図。
【図5】同実施形態における介在部材の側面図。
【図6】同実施形態における介在部材の平面図。
【図7】同実施形態における引出し本体を示す一部遮断した側面図。
【図8】同実施形態における鏡板の取り付けを示す説明図。
【図9】図7におけるA−A断面図。
【符号の説明】
1・・・引出し
3・・・引出し本体
32a・・・引出し本体側起立面(側板の外側面)
4・・・鏡板
5・・・鏡板本体
52a、53a、54a・・・切り放し端面
6・・・介在部材
61・・・接合部(補強体)
61a・・・裏当て面
62a・・・当たり面(前向き面)
63a・・・鏡板側起立面(部材本体の内側面)
E・・・遊動孔
N1・・・受入孔
P・・・引き手部
T1・・・ネジ(タッピングネジ)

Claims (9)

  1. 収納空間を有する引出し本体と、当該引出し本体の前面に設けられる鏡板とを具備してなり、この鏡板に設けられた鏡板側起立面と、前記引出し本体の両側部に位置する引出し本体側起立面とを、少なくともそれぞれの上下方向及び前後方向の若干の遊動を許容する固定手段で固定して前記鏡板を取り付けるようにした引出しであって、
    前記鏡板が側面視部分円弧状をなす形状の鏡板本体を備え、前記鏡板本体が、複数の引出しの鏡板本体でその側面視形状を部分円弧状を描くように構成していることを特徴とする引出し。
  2. 鏡板が、鏡板本体と、この鏡板本体と別体であって互いの遊動を禁止した状態で結合される介在部材とを備えたものであり、鏡板側起立面が、この介在部材に設けられた起立面である請求項1記載の引出し。
  3. 固定手段が、ネジと、引出し本体及び介在部材のどちらか一方に設けられ挿入した前記ネジの内部での若干の遊動を許容する遊動孔と、他方に設けられこのネジのネジ込みを受け入れる受入孔とを具備してなる請求項2記載の引出し。
  4. 介在部材が、鏡板本体の側縁部分と略一致する寸法に成形された接合部を具備したものであり、この接合部を鏡体本体に圧入して当該介在部材を結合するようにしている請求項2又は3記載の引出し。
  5. 介在部材が、鏡板本体の裏面から配置されて当該鏡板本体を補強するものであり、鏡板本体が、介在部材に設けた当たり面に前記鏡板本体の切り放し端面の一部又は全部を密接又は近接させた状態で結合されるものである請求項2乃至4記載の引出し。
  6. 介在部材が、側面視又は平面視湾曲若しくは屈曲した裏当て面を備え、鏡板本体の裏面と、前記裏当て面とを接した状態で結合するようにしている請求項5記載の引出し。
  7. 介在部材が、手掛け可能な引き手部を具備したものである請求項2乃至6記載の引出し。
  8. 引出し本体及び鏡板本体が、板金材を素材とするものである請求項2乃至7記載の引出し。
  9. 介在部材が、樹脂成形品である請求項2乃至8記載の引出し。
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