JP4229170B2 - 情報処理システムおよびそのプログラム - Google Patents
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Description
図1は、この実施形態における情報処理システムの全体構成を示したブロック図である。
この情報処理システムは、複数のLAN(構内情報通信網)を接続してなる広域通信のネットワークシステムを構成するもので、会社組織においてLAN1は、本社側に構築されているネットワークであり、LAN2は、工場側構築されているネットワークで、各LAN1、2は、複数台の情報処理装置(以下、ホスト装置と称する)3を有し、ルータ4を介してWAN(広域通信網:インターネット)5に接続されているネットワーク環境(イントラネット環境)となっている。
なお、図中、A、B、C、‥‥は、各ホスト装置3に対応する「ホスト名」を示している。
この情報処理システムを構成する個々のホスト装置3は、各種のハードウェア資源、ソフトウェア資源を管理する管理プログラムおよび管理情報を資源別にモジュール化した各種の管理モジュールを有し、各ホスト装置3間において、同一の管理モジュール同士でメッセージ(処理要求)をやり取りする為に、そのメッセージ体系を整え、共通形式のメッセージ情報を送受信して、各種の設定/操作をホスト単位/グループ単位で行うようにしている。
なお、この実施形態においては、例えば、TCP/IP通信プロトコルを利用したHTTPプロトコル等によって、各ホスト装置3間でデジタル化(パケット化)された情報の送受信を行うようにしている。
なお、基本グループを複数の論理グループに区分する場合、その区分の仕方によっては、あるホスト装置3が複数の論理グループに属するようになるが、この実施形態においては、複数グループの重複設定も許容するようにしている。言換えれば、ホスト装置3をどのような体系でグループ化するかを問わず、自由なグループ分けを可能としている。
なお、この実施形態におけるホスト装置3の特徴部分を詳述する前に、この実施形態のハードウェアの構成について以下、説明しておく。
CPU31は、記憶装置2内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこのホスト装置3の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置32は、オペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトを記憶するプログラム記憶領域32aの他、データベース、文字フォントの各種のデータを記憶するデータ記憶領域32bを有し、磁気的、光学的、半導体メモリ等によって構成されている。この記録装置32はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。この記憶装置32内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)33にロードされたり、RAM33内のデータが記憶装置32にセーブされる。なお、RAM33内には、プログラム実行領域33aと作業領域33bとを有している。
通信装置34は、通信モデムを含む有線の通信インターフェイスである。入力装置35はキーボードやタッチパネルあるいはマウスやタッチ入力ペン等のポインティングデバイスを構成する操作部であり、表示装置36は、フルカラー表示を行う液晶表示装置やCRTあるいはプラズマ表示装置などである。
ネットワークビューワ対話画面NBは、資源別の各種管理モジュールに対して汎用的に使用される共通画面であると共に、他の1または2以上のホスト装置3に対して各種の設定/操作を行わせる為に、その処理対象としてのグループ/ホストを任意に選択する為の処理対象選択用のメニュー画面である。
なお、各ツール切換選択ボタンB1は、各種の管理ツール、例えば、グループ管理ツール、障害通報管理ツール‥‥に1対1に対応付けられている。
更新ボタンB2は、この対話画面SMに現在表示中のツールに対応して、ネットワーク上の他のホスト装置3側に設定されている当該ツール対応の設定データを取得し、この設定データを自己の対話画面SMに表示させて閲覧可能とする為のボタンである。つまり、この実施形態においては、ネットワークビューワ対話画面NB内で選択した処理対象ホストを取得対象として指定し、そのホスト装置3側に設定されている当該ツール対応の設定データを取り寄せて自由に閲覧できるようにしており、他のホスト装置3から取り寄せた設定データをシステム管理ツール対話画面SM内に表示させてその画面内容を更新すべきことを指示するボタンである。
終了ボタンB4は、ネットワークビューワ対話画面NBの消去やシステム管理ツール対話画面SMの消去を指示するボタンである。
すなわち、図1の破線で囲んだ部分は、各種の機能を実行するハードウェア上の構成要素(CPU31、記憶装置32、RAM34)を示す処理ブロックMBであり、図3で示した処理ブロックMBは、CPU31が実行する各種の機能を機能別に示したブロックである。
各ホスト装置3のブロックMBを機能別に分けると、この機能ブロックMB内には、後述するネットワークビューワ対話画面処理部301、メッセージ送信処理部302、メッセージ振り分け処理部303、ネットワーク管理部304を有する構成となっている。
障害通報管理モジュールM1は、このネットワークシステムの駆動状態、例えば、CPU負担、ディスク容量等のシステムパフォーマンスを監視し、障害の発生を検知した際に、他のホスト装置3へ障害通報を行うシステム管理ツールであり、障害の監視や通報に関しての監視項目毎の詳細設定は、ホスト装置3毎にカスタマイズすることができる他、他の何れかのホスト装置3から監視項目毎に送信されて来る詳細設定のメッセージ情報にしたがってカスタマイズすることができるようになっている。つまり、ネットワーク上の各ホスト装置3をグループ化し、マルチキャストグループ送信技術を用いて、何れかのホスト装置3からの指示によって同一グループに属する複数のホスト装置3に対し、障害監視や通報に関しての詳細設定を一括してカスタマイズすることができるようになっている。
「取得データ」の領域は、ネットワーク上の他のホスト装置3側に設定されている当該障害通報管理モジュール対応の「設定データ」を取得して記憶保持するワーク領域であり、他のホスト装置3から取得した「取得データ」は、ボタン操作に応じてシステム管理ツール対話画面SMに表示され、閲覧可能となる。
「要求データ」の領域は、システム管理ツール対話画面SMに入力された設定情報(入力情報)を一時記憶する為のワーク領域である。この「要求データ」は、その確定に応じて「設定データ」の領域に転送されたり、他のホスト装置3に送信される。
なお、スケジュール管理モジュールM2、グループ管理モジュールM3の基本的な機能については、後述する図21〜23のフローチャートを参照して説明する。
また、分類項目別の詳細項目として、例えば、「システム全体」には、「起動時刻」、「終了時刻」が設定され、「サービス」には「障害通報管理サービス」、「グループ管理サービス」、「FAXサービス」‥‥が設定されていると共に、各サービス別に「自動起動」、「起動時刻」、「終了時刻」が設定されている。そして、各詳細項目に対応して「設定データ」、「取得データ」、「要求データ」の各領域が設けられている。なお、「自動起動」は、電源投入時に当該サービスを自動実行するか否かを示し、「起動時刻」、「終了時刻」は、当該サービスを任意の時間帯に実行させる為のスケジュール時刻である。
この場合、分類項目として「基本グループ(1)」、「基本グループ(2)」、‥‥、「論理グループ(1)」、「論理グループ(2)」‥‥、「ホスト(1)」、「ホスト(2)」‥‥が設定されている。また、各「基本グループ」の詳細項目として「グループ名」、「マルチキャストグループアドレス」、「所属グループ/ホスト」が設定されている。この場合、「基本グループ(1)」の「グループ名:本社」、「基本グループ(2)」の「グループ名:工場」がセットされている。「マルチキャストグループアドレス」は、その基本グループに属する全てのホスト装置3を一括指定する為のネットワークアドレスである。「所属グループ/ホスト」には、その基本グループに属する全ての論理グループとホスト装置3を示す論理グループ名、ホスト名がセットされている。
更に、各「ホスト」の詳細項目として「ホスト名」、「IPアドレス」、「所属グループ」、「稼動状態」が設定されている。「IPアドレス」は各ホスト装置3を個別に指定するアドレスである。「所属グループ」は、そのホスト装置3が属する基本グループ/論理グループを示し、「稼動状態」は、当該ホスト装置3の現時点における稼動状態を示す。そして、各詳細項目に対応して「設定データ」、「取得データ」、「要求データ」の各領域が設けられている。
システム管理ツール対話画面処理部Xは、システム管理ツール対話画面SM内の各項目に入力された情報を当該システム管理情報Z内の「要求データ」の領域にセットする処理を行うが、その際、この対話画面内に配置されている送信ボタンB3(図3参照)が押下されると、このシステム管理情報Z内の「要求データ」を取得し、この「要求データ」を送信メッセージ情報TM内にセットし、メッセージ送信処理部302に対して送信依頼を通知する。
この送信メッセージ情報TMを構成する各項目のうち、「メッセージコード」、「メッセージパラメータ」は、送信ボタンB3の押下時にシステム管理ツール対話画面処理部Xの動作に応じてセットされる。「処理対象指定情報」は、メッセージ送信処理部302、「送信先IPアドレス」は、ネットワーク管理部304の動作に応じてセットされる。
「処理対象指定情報」は、「識別フラグ」、「処理対象名(1)」、「処理対象名(2)」、‥‥の項目を有し、「識別フラグ」には、送信先に応じて「01:基本グループ」、「02:論理グループ」、「03:ホスト」の識別フラグがセットされ、「処理対象名(1)」、「処理対象名(2)」、‥‥には、送信先に応じてグループ名、ホスト名がセットされる。この場合、複数のホスト、論理グループを送信先として一括指定することができるようになっている。
「メッセージコード」は、「モジュールID」、「サービスID」の項目を有している。
「モジュールID」は、障害通報管理モジュールM1、スケジュール管理モジュールM2、グループ管理モジュールM3‥‥を識別する情報で、各モジュールに対応する「モジュールID」として、「01」、「02」、「03」、‥‥が定義されている。
「サービスID」は、各モジュール別に提供するサービスを識別する為の情報で、例えば、各モジュールに対応する「01:指定情報設定要求」、「02:設定情報通知」、「03:設定情報取得要求」は、ホスト装置3間で情報の送受信を行う場合にセットされる。
スケジュール管理モジュールM2の「サービスID」として定義されている「04:起動要求」、「05:停止要求」は、起動対象であるシステム/サービス/アプリケーションに対して、その起動/停止を要求するもので、この「04:起動要求」、「05:停止要求」に対応する「メッセージパラメータ」には、起動対象としてのシステム/サービス/アプリケーションがセットされる。グループ管理モジュールM3の「サービスID」として定義されている「06:起動状態取得要求」は、任意のホスト装置3に対して現在の起動状態の送信を要求するもので、この「06:起動状態取得要求」に対応する「メッセージパラメータ」には、要求先がセットされる。この場合、取得した起動状態は、ホスト/グループ管理情報Z3内において当該ホスト対応の「稼動状態」の項目に対応して、その「取得データ」の領域にセットされる。
図10は、ホスト/グループ選択情報STの内容を示した図で、このホスト/グループ選択情報STは、種別(基本グループ、論理グループ、ホスト)に対応してセットされているホスト/グループ名毎に、選択情報がセットされるもので、“1”は、選択、“0”は非選択を示している。
メッセージ振り分け処理部303は、送信メッセージ情報TM内の「処理対象指定情報」、ホスト/グループ管理情報Z3を参照して、メッセージ送信処理部302またはネットワーク管理部304から送られて来たメッセージ情報が自己宛か他のホスト宛かに応じてメッセージ情報の処理を振り分けるもので、自己宛のメッセージであれば、送信メッセージ情報TM内の「モジュールID」に対応するシステム管理ツールMを指定して、そのシステム管理部Yへ送信メッセージ情報TMを転送し、他のホスト宛であれば、ネットワーク管理部304に対してメッセージの送信依頼を行う。
ネットワーク管理部304は、メッセージ振り分け処理部303からメッセージ情報が転送されて来た場合には、そのメッセージ情報内に「送信先IPアドレス」をセットするが、その際、メッセージ内の「識別フラグ」に応じて指定ホストのIPアドレス/基本グループのマルチキャストアドレスをセットする。また、ネットワーク網、通信装置34を介して他のホスト装置3からメッセージ情報が送信されて来た場合に、そのメッセージ内の「モジュールID」に対応するシステム管理ツールMを指定し、そのシステム管理部Yに対してメッセージ情報を転送する。
先ず、ネットワークビューワ対話画面処理部301を起動させることにより、図12のフローチャートにしたがった対話画面処理を実行させる(ステップA1)。この状態において、ツール切換選択ボタンB1が押下されたかをチェックし(ステップA2)、そのボタン押下によってツール切換が指示された場合には、操作されたツール切換選択ボタンB1に対応のシステム管理ツールMを指定し、そのシステム管理ツール対話画面処理部Xを起動させることにより、図13に示したツール対話画面処理を実行させる(ステップA3)。
以下、終了ボタンB4が押下されるまで(ステップA4)、ツール切換指示がある毎に(ステップA2)、対応するシステム管理ツールMを指定し、そのシステム管理ツール対話画面処理部Xを起動させる(ステップA3)。ここで、終了ボタンB4が押下されると、ネットワークビューワ対話画面処理部301およびシステム管理ツール対話画面処理部Xの動作を終了させる(ステップA5)。
先ず、対話画面処理部301は、表示画面内の指定領域(左側領域)に、ネットワークビューワ対話画面NBを表示させると共に(ステップB1)、グループ管理モジュールM3内のホスト/グループ管理情報Z3をアクセスし、各グループ/ホスト名を読み込み(ステップB2)、ネットワークビューワ対話画面NB内にグループ/ホスト名を階層構造でツリー表示させる(ステップB3)。
次に、ホスト/グループ選択情報STをアクセスして「選択情報」を読込み(ステップB4)、前回の選択情報にしたがってツリー表示の対応するグループ/ホスト名を識別表示させる(ステップB5)。つまり、ホスト/グループ選択情報STには、以前に選択した選択情報が保持されているので、この選択情報を参照して、以前の選択状況をツリー表示内に識別表示させる。
先ず、システム管理ツール対話画面処理部Xは、表示画面内の指定領域に、システム管理ツール対話画面SMを表示させる(ステップC1)。そして、当該対話画面処理部Xに対応するシステム管理情報Zをアクセスし、その管理項目(詳細項目)を読込み(ステップC2)、これらの項目オブジェクトをシステム管理ツール対話画面SM内に表示させる(ステップC3)。この対話画面表示領域SM内には、各項目オブジェクト毎に、データ入力用の入力項目が割当表示される。次に、当該システム管理情報Z内の「要求データ」を読込み(ステップC4)、この「要求データ」を対応する入力項目位置に表示させる(ステップC5)。
先ず、ツール対話画面処理部Xは、当該システム管理ツール(自己)の「モジュールID」を取得して、送信メッセージ情報TM内に設定すると共に(ステップD1)、「01:指定情報設定要求」を「サービスID」として送信メッセージ情報TM内に設定する(ステップD2)。そして、自己のシステム管理情報Zを検索し、「要求データ」が設定されていれば、その設定項目と設定値とを項目毎に取得し(ステップD3)、それを列記したデータを「メッセージパラメータ」として送信メッセージ情報TM内に設定する(ステップD4)。
このようにして「モジュールID」、「サービスID」、「メッセージパラメータ」を設定した送信メッセージ情報TMをメッセージ送信処理部302に送り、メッセージ送信依頼を行う(ステップD5)。
メッセージ送信処理部302は、ホスト/グループ管理情報Z3、ホスト/グループ選択情報STの内容解析し、送信メッセージ情報TM内の「処理対象指定情報」に「識別フラグ」、「処理対象名」をセットする処理を基本グループ単位毎に行う。
すなわち、メッセージ送信処理部302は、ホスト/グループ管理情報Z3をアクセスして、着目する基本グループを1つ選択し(ステップE1)、この基本グループは、処理対象かをホスト/グループ選択情報STを参照することによって判別する(ステップE2)。
そして、この基本グループに属する全ての論理グループおよびホストを送信済みにする(ステップE5)。つまり、基本グループが処理対象として選択されている場合には、それに属する全ての論理グループ、ホストに対して同一の設定情報を送信する必要が無い為、それらを以降の処理の対象外とする。
このようにして「処理対象指定情報」を設定した送信メッセージ情報TMをメッセージ振り分け処理部303に転送する(ステップE6)。
一方、選択した基本グループが処理対象ではなければ(ステップE2)、ホスト/グループ管理情報Z3をアクセスし、当該基本グループに属する未送信論理グループを1つ選択する(ステップE8)。この場合、当該基本グループが処理対象ではなければ、それに属する全ての論理グループは、未送信論理グループであるから、ステップE9に移り、ホスト/グループ選択情報STを参照することによって論理グループは処理対象かを判別する。いま、処理対象外であれば、ステップE12に移り、当該基本グループに属する他の未送信論理グループが有るかをチェックし、有れば、ステップE8に戻る。
ここで、この論理グループが処理対象であれば(ステップE9)、その論理グループ名を送信メッセージ情報TM内に設定する(ステップE10)。
この結果、着目中の基本グループに属する全ての論理グループおよびホストに対する処理が終了すると(ステップE20)、他の基本グループを1つ選択する処理に戻る(ステップE1)。
先ず、メッセージ振り分け処理部303は、メッセージ送信処理部302またはネットワーク管理部304からメッセージ情報が送られて来たかを監視しており(ステップF1)、メッセージ情報を受取った場合には、送信メッセージ情報TM内の「処理対象指定情報」、ホスト/グループ管理情報Z3を参照して、処理対象ホストを判別し、自己宛か他のホスト宛かをチェックする(ステップF2、F3、F5)。いま、メッセージ送信処理部302からメッセージ情報が送られて来た場合であるから、他のホスト宛のメッセージであり(ステップF5)、かつ、他のホストからの受信メッセージではないので(ステップF6)、メッセージ送信処理部302から受取った送信メッセージ情報TMをネットワーク管理部304に転送してメッセージ送信依頼を行う(ステップF7)。
ネットワーク管理部304は、メッセージ振り分け処理部303からメッセージ情報が転送されて来た場合には、そのメッセージ情報内の「識別フラグ」を取得し(ステップG1)、グループ指定(01:基本グループ、02:論理グループ)かをチェックする(ステップG2)。いま、「識別フラグ」がホスト指定(03:ホスト)であれば、指定ホストの「IPアドレス」を取得して、送信メッセージ情報TM内の「送信先IPアドレス」に設定するが(ステップG7)、グループ指定の場合には(ステップG2)、指定グループ対応の基本グループを取得すると共に(ステップG3)、この基本グループのマルチキャストアドレスを取得し(ステップG4)、送信メッセージ情報TM内の「送信先IPアドレス」に設定する(ステップG5)。このようなアドレス設定処理が終了すると、送信メッセージ情報TMをネットワーク上に送信する(ステップG6)。
ネットワーク管理部304は、ネットワーク上にメッセージ情報が有るかを常時監視しており(ステップH1)、メッセージ情報が有れば、そのメッセージ情報内の「送信先IPアドレス」を取得し、自ホストが対象のマルチキャストアドレス/IPアドレスかをチェックし(ステップH2)、自ホスト宛であれば、メッセージ振り分け処理部303に受信メッセージを転送する(ステップH3)。
システム管理部Yは、メッセージ情報内の「サービスID」を取得し、それが「01:指定情報設定要求」かを調べるが(ステップJ1)、いま、「01:指定情報設定要求」であるので、指定された設定項目の「設定データ」を更新する処理を行う(ステップJ2)。すなわち、受信メッセージ情報内から「メッセージパラメータ」を取得し、この「メッセージパラメータ」内の項目別設定値に基づいてシステム管理情報Z内の対応項目の「設定データ」を更新する。
この場合、更新ボタンB2を押下すると、当該システム管理ツール対話画面処理部Xは、図20のフローチャートに示した更新ボタン押下処理を開始する。
先ず、ツール対話画面処理部Xは、当該システム管理ツールMの「モジュールID」を取得して送信メッセージ情報TM内に設定すると共に(ステップK1)、「03:設定情報取得要求」を「サービスID」として送信メッセージ情報TM内に設定する(ステップK2)。そして、メッセージ送信処理部302に送信メッセージ情報TMを転送してメッセージ送信依頼を行った後(ステップK3)、ネットワーク管理部304、メッセージ振り分け処理部303を介して他のホスト装置3から送信されて来るメッセージ情報(取得データ)が当該システム管理情報Z内にセットされるまで待機状態となる(ステップK4)。
以下、メッセージ振り分け処理部303、ネットワーク管理部304も、上述と同様の処理を行う。これによって設定情報取得要求を示すメッセージ情報がネットワーク上に送信される。この場合、ホスト/グループ選択情報STの内容にしたがって設定情報の取得対象ホストが指定されるが、取得対象を新たに選択する場合には、上述のネットワークビューワ対話画面NB内で所望する取得対象を選択すればよい。
すると、メッセージ振り分け処理部303は、上述した図16で示したメッセージ振り分け処理を開始するが、その際、ステップで自ホストが処理対象であることが判別されるので(ステップF3)、該当するシステム管理部Yに受信メッセージ情報を転送して、メッセージ解析処理を実行させる(ステップF4)。
なお、他の制御要求であれば(ステップJ13)、要求にしたがった処理、例えば、障害通報メッセージであれば、この障害通報メッセージを画面の所定領域に表示させる等の処理を行う(ステップJ14)。
また、ツール対話画面処理部Xは、システム管理情報Z内に新規な「取得データ」が有れば(図20のステップK4)、それをシステム管理ツール対話画面SMに表示出力させて閲覧可能とする(ステップK5)。
先ず、スケジュール管理部は、電源が投入されると、スケジュール管理情報Z2(図6参照)に登録されている「サービス」を1つ選択し(ステップL1)、その「自動起動」に対応する「設定データ」を参照して、自動起動の有無をチェックし(ステップL2)、“有り”の場合には、当該サービスを自動起動させる(ステップL3)。以下、スケジュール管理情報Z2内に登録されている他の全ての登録サービスに対して上述の動作を行う(ステップL1〜L4)。
グループ管理部は、送信メッセージ情報内にグループ管理モジュールを示す「モジュールID」を設定すると共に(ステップN1)、その「サービスID」として「起動状態取得要求」を設定する(ステップN2)。更に、グループ管理部は、上述した場合と同様、オリジナルのホスト/グループ選択情報STを保持する為に、ホスト/グループ選択情報STをコピーし(ステップN3)、コピーしたホスト/グループ選択情報STを全ての基本グループを選択対象とする内容に変更する(ステップN4)。そして、このメッセージ情報をメッセージ送信処理部302に転送して、メッセージ送信依頼を行う(ステップN5)。
グループ管理部は、起動状態の取得要求を行った後、一定時間(例えば、1時間)経過したかを監視し(ステップN6)、一定時間が経過するまで待機状態となるが(ステップNや)、一定時間の経過を検出する毎に、上述の動作を繰り返す(ステップN1〜N5)。
この場合、一定時間が経過するまでの待機状態において、他のホスト装置3から自己の起動状態を含むメッセージ情報を受信する毎に、グループ管理部は、ホスト/グループ管理情報Z3内の各ホストに対応する「取得データ」に稼動中か否かを示す情報を設定する。
また、上述した実施形態においては、各ツールに1対1に対応して複数のツール切換ボタンB1を設けたが、単一のツール切換ボタンによって各ツールをサイクリックに切り換えるようにしてもよい。
その他、広域通信システムに限らず、構内通信システムであってもよく、更に、無線LANに適用してもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、ネットワーク上に接続されている個々の情報処理装置に対応する識別情報を選択候補群とし、この選択候補群の中から任意の情報処理装置を処理対象として選択する選択画面表示機能と、前記選択画面内で任意に選択された処理対象を保持させる機能と、前記保持されている処理対象が前記選択画面内に明示されている状態において、当該処理対象を変更する必要がある場合に、前記選択画面内で処理対象を任意に選択して当該保持手段の内容を更新する機能と、前記処理対象の情報処理装置に処理させる為の処理内容を入力する入力画面表示機能と、記保持されている処理対象を読み出し、その情報処理装置へ前記入力画面に入力された処理内容を送信する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
3 ホスト装置
5 WAN
31 CPU
32 記憶装置
34 通信制御装置
35 入力装置
36 表示装置
301 ネットワークビューワ対話画面処理部
302 メッセージ送信処理部
303 メッセージ振り分け処理部
304 ネットワーク管理部
NB ネットワークビューワ対話画面
SM システム管理ツール対話画面
M1 障害通報管理モジュール
M2 スケジュール管理モジュール
M3 グループ管理モジュール
ST ホスト/グループ選択情報
TM 送信メッセージ情報
X1 障害通報設定対話画面処理部
Y1 障害通報管理部
Z1 障害通報管理情報
Z2 スケジュール管理情報
Z3 ホスト/グループ管理情報
Claims (2)
- ネットワーク上に複数の情報処理装置が接続されている情報処理システムであって、
ネットワーク上に選択されている複数の情報処理装置を予め設定されている論理グループに対応づけて登録するグループ登録手段と、
前記登録されている論理グループのグループ名をツリー構造で表示する表示手段と、
前回の選択情報の記憶内容を読み取り前記ツリー構造内に識別表示する選択情報表示手段と、
何れかの情報処理装置において、前記表示手段で表示されているグループ名を指定して前記グループ登録手段により論理グループの登録情報の更新があった場合に、その更新内容をネットワーク上の各情報処理装置に認識させる為に更新されたグループ登録情報を各情報処理装置へ送信する第1の送信手段と、
複数の情報処理装置を処理対象として一括指定して設定/操作を行わせる為に、処理対象として複数の論理グループが選択指定された場合には、前記選択指定された論理グループのグループ名を識別表示するとともに前記選択情報の記憶を更新する識別情報更新手段と、
複数の論理グループを含む基本グループに対応してその基本グループ内の各情報処理送信を一括してアドレス指定するマルチキャストアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
処理対象として選択された論理グループを含む前記基本グループ対応のマルチキャストアドレスを読み出して、そのマルチキャストアドレス宛に指示要求を送信する第2の送信手段と、
マルチキャストアドレス宛に送信されたネットワーク上の前記指示要求を取得し、この指示要求の中に含まれている複数の論理グループを示すグループ情報とマルチキャストアドレスとに基づいて自己宛の指示要求かを判別する判別手段と、
この判別手段によって自己が属する論理グループが含まれている場合には、当該指示要求内の処理内容にしたがった動作を行う制御手段と、
を具備したことを特徴とする情報処理システム。 - コンピュータを、
ネットワーク上に選択されている複数の情報処理装置を予め設定されている論理グループに対応づけて登録するグループ登録手段、
前記登録されている論理グループのグループ名をツリー構造で表示する表示手段、
前回の選択情報の記憶内容を読み取り前記ツリー構造内に識別表示する選択情報表示手段、
何れかの情報処理装置において、前記表示手段で表示されているグループ名を指定して前記グループ登録手段により論理グループの登録情報の更新があった場合に、その更新内容をネットワーク上の各情報処理装置に認識させる為に更新されたグループ登録情報を各情報処理装置へ送信する第1の送信手段、
複数の論理グループを含む基本グループに対応してその基本グループ内の各情報処理送信を一括してアドレス指定するマルチキャストアドレスを記憶するアドレス記憶手段、
複数の情報処理装置を処理対象として一括指定して設定/操作を行わせる為に、処理対象として複数の論理グループが選択指定された場合には、前記選択指定された論理グループのグループ名を識別表示するとともに前記選択情報の記憶を更新する識別情報更新手段、
処理対象として選択された論理グループを含む前記基本グループ対応のマルチキャストアドレスを読み出して、そのマルチキャストアドレス宛に指示要求を送信する第2の送信手段、
マルチキャストアドレス宛に送信されたネットワーク上の前記指示要求を取得し、この指示要求の中に含まれている複数の論理グループを示すグループ情報とマルチキャストアドレスとに基づいて自己宛の指示要求かを判別する判別手段、
この判別手段によって自己が属する論理グループが含まれている場合には、当該指示要求内の処理内容にしたがった動作を行う制御手段、
として機能させるためのプログラム。
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