JP4228281B2 - ガラス板用梱包体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ガラス板用梱包体に係り、例えば液晶ディスプレイ用のガラス板等を梱包保持材により略直立姿勢で並列配置させて収納保持し、且つその周囲を包囲体で覆うようにした梱包体に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)などの各種画像表示機器用のガラスパネルの製作に用いられるガラス板、並びに各種電子表示機能素子や薄膜を形成するための基材として用いられるガラス板等は、複数枚を一群として収納保持した状態で、梱包体としてガラスメーカー等からディスプレイメーカー等に搬送されるのが通例である。
【0003】
また、例えば上述の各種画像表示機器等の製造に際しては、複数枚のガラスパネルが一枚の素板ガラスから作り出される手法が採用されるに至っており、これに伴ってガラスメーカーで成形および加工される素板ガラスは大板化が推進されているのが現状である。
【0004】
詳述すると、例えば液晶ディスプレイのガラスパネルの大きさは、対角で10〜20インチ程度のものが主流であるが、製造コストの低減ならびに生産効率(スループット)の向上を目的として、大板の素板ガラスに多数のガラスパネルを作り込むマルチ方式が採用されるに至ったことから、ガラスメーカーで製作する素板ガラスをできるだけ大きくすることが試みられている。
【0005】
具体的には、実用化量産の初期には、素板ガラスの大きさが300×400mmサイズ程度であったが、その後、ガラスパネルの採り枚数の増加に伴って、370×470mmサイズ、550×650mmサイズ、680×680mmサイズ等への大板化が進んでおり、現在は1000×1200mmサイズ程度の素板ガラスが製作されるに至っている。
【0006】
そして、上述の例示列挙したガラス板及びこれらに準じるガラス板は、このような大板化に伴って、薄肉で割れ易い特性が顕著になっているのが実情であり、その梱包は厳重に行なう必要がある。したがって、この種のガラス板の梱包手段には、下記の特許文献1〜4に記載されているように、種々の工夫が講じられている。
【0007】
具体的には、例えば特許文献1によれば、略直立に並列配置された複数枚のガラス板の四隅部にそれぞれ四つのL字形をなす保持パッド(梱包保持材)を装着して梱包単位体を構成すると共に、この一個の梱包単位体を内部収容物とし、且つ、この内部収容物の全周囲を、プラスチック段ボールからなる筐体で覆うようにした梱包体が開示されている。そして、この梱包体は、筐体内にエアクッションを介在させて内部収容物(梱包単位体;同文献では一次梱包体)を収納保持する構成とされている。なお、下記の特許文献2にも、これと同様の構成を備えた梱包体が開示されている。
【0008】
また、例えば下記の特許文献3によれば、複数枚のガラス板を略直立に並列配置した状態で一対の中箱に挿入保持させ、この中箱の全周囲をポリエチレン袋等の包装資材で被包すると共に、この被包した内部収容物(同文献では中箱)の上下及び側方周囲をウレタンフォームのシートやブロック等でなる緩衝材を介在させて外箱により包囲した梱包体が開示されている。なお、下記の特許文献4にも、これと同様の構成を備えた梱包体が開示されている。
【0009】
一方、この種のガラス板を、輸出入する等の場合のように長距離輸送する場合には、底壁、天井壁、及び側壁を有するコンテナの内部に、上記の梱包体を水平面内で縦横に複数配列させ且つ上下に複数段に配列させた状態となるように積み込むことが行なわれる。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−348082号公報
【特許文献2】
特開2001−348087号公報
【特許文献3】
実用新案登録第2562130号公報
【特許文献4】
実用新案登録第2606760号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の各文献に開示された梱包体のように、内部収容物の上下及び側方周囲が、エアクッションやウレタンフォーム等の緩衝材を介在させて、筐体や外箱等の包囲体で覆われていると、搬送時にガラス板に作用する振動の悪影響を緩和できるものの、その一方において以下に示すような問題が生じる。
【0012】
すなわち、この梱包体を上下に積み重ねた場合には、上段の梱包体の荷重が下段の梱包体の緩衝材を介して内部収容物に作用し、これに起因してガラス板に不当な変形や割れ等が生じるという不具合を招く。
【0013】
特に、上段の梱包体の荷重によって、下段の梱包体を構成している筐体や外箱等の側壁部が、外方に膨出して撓み変形したり或いは押し潰されて変形する等の事態が生じた場合には、ガラス板の割れ等の発生確率が極めて大きくなる。
【0014】
そして、既述のようなガラス板の大板化に伴って、一個の梱包体の重量が140kg〜160kg程度に増加している現状を勘案すれば、このような不具合は一層顕著となる。
【0015】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、梱包体を上下に積み重ねた場合等のように、上段側から下段の梱包体に荷重が作用した場合であっても、この荷重が内部収容体に直接的に作用すること可及的に回避して、ガラス板の不当な変形や割れ等の発生確率を大幅に低減させることを技術的課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するためになされた本発明は、複数枚のガラス板の隅部が梱包保持材で覆われ且つ各ガラス板が略直立に並列配置された状態で保持されてなる梱包単位体を一又は複数有する内部収容物と、該内部収容物の上面部、底面部、及び四つの側面部を包囲する包囲体とを備えたガラス板用梱包体において、前記包囲体は、前記内部収容物の少なくとも対向する二つの側面部をそれぞれ覆う二枚の側面板と、前記内部収容物の上面部及び底面部をそれぞれ覆う上蓋及び底蓋とを備えると共に、前記各側面板を前記内部収容物の各側面部に押し付けて拘束支持させる拘束部材を備え、且つ、前記内部収容物の上面部全域と前記上蓋の内底面との間をスペースとし、前記各側面板の高さ寸法を、前記内部収容物の高さ寸法よりも前記スペースの高さ寸法分だけ長尺としたことを特徴とするものである。
【0017】
このような構成によれば、拘束部材により各側面板が内部収容物の各側面部に押し付けられて拘束支持された状態で、内部収容物の上面全域と上蓋の内底面との間にスペースが設けられていることから、この梱包体を上下に積み重ねた場合のように上段側から下段の梱包体に荷重が作用した場合であっても、前記スペースの存在によりその荷重が内部収容物(梱包単位体)に作用することを回避できるようになり、梱包単位体に保持されているガラス板の割れ等の発生確率が激減する。すなわち、各側面板は内部収容物の各側面部に拘束部材によって押し付けられて拘束支持されているため、この各側面板に上段からの荷重が作用しても、この各側面板には外方に膨出する撓み変形や押し潰れ変形等が生じ難くなり、これにより前記スペースは荷重を内部収容物に伝達できない程度の高さ寸法に維持される。換言すれば、各側面板は内部収容物の各側面部から離反できないように拘束支持され、見方を変えると各側面板は内部収容物によって補強された状態となるため、容易に変形しなくなり、したがって上側からの荷重によってスペースが押し潰されてなくなるという事態も生じ難くなる。この結果、内部収容物のガラス板に上側からの荷重の作用に起因する不当な変形や割れ等が生じ難くなり、ガラス板の適切な保護がなされる。
【0018】
しかも、前記側面板の高さ寸法を、前記内部収容物の高さ寸法よりも前記スペースの高さ寸法分だけ長尺としたことから、以下に示すような作用効果をも享受することができる。
【0019】
すなわち、側面板の高さ寸法と内部収容物の高さ寸法との差がスペースの高さ寸法に対応しない状態であっても、上蓋の内底面と側面板の上端との間に介設部材を介在させることにより上記と同様のスペースを形成することができるが、このようにした場合には部品点数の増加や梱包作業(組立作業)の煩雑化を余儀なくされる。したがって、側面板の高さ寸法を所要寸法だけ相対的に高くするという上述の構成によれば、このような不具合を招くことはなくなり、部品点数の削減や梱包作業の簡素化を図る上で有利となる。
【0020】
このような構成において、前記スペースは、高さ寸法が5mm〜20mmに設定されていることが好ましい。
【0021】
すなわち、前記スペースの高さ寸法が5mm未満であると、上側からの荷重によって側面板が僅かに変形したに過ぎない場合であっても、そのスペースがなくなってしまうと同時に、内部収容物に荷重が作用するという事態を惹き起こし、ガラス板の不当な変形や割れ等につながるおそれがある。これに対して、前記スペースの高さ寸法が20mmを超えると、梱包体が搬送時等に振動を付与されることにより、内部収容物に上下方向に作用する力が、内部収容物の側面部とこれに圧接されている側面板との押し付けによる拘束支持力に打ち勝った場合には、内部収容物が各側面板に対して不当に長い距離に亘って上下に相対移動すると同時に、その内部収容物が上蓋の内底面と底蓋の内底面とに交互に強く衝突するという事態を招き、この場合にもガラス板の不当な変形や割れ等が発生するおそれがある。このような事情を勘案すれば、上述のスペースの高さ寸法は、5mm〜20mmであることが好ましいが、上側からの荷重による側面板の変形について安全性を考慮すれば、10mm〜20mmであることがより好ましい。
【0022】
以上のような構成において、前記拘束部材は、前記上蓋から底蓋に至る部位の周囲を巻き包むフィルムで構成されていることが好ましい。ここで、「フィルム」は、有色及び無色を問わないが、無色透明フィルム、有色透明フィルム、半透明フィルム等のように内部が透けて見えるフィルムであることが好ましい。そして、このフィルムとしては、押し付け力による拘束支持を確実に行い得る伸縮可能なストレッチフィルムが適しているが、例えば熱収縮性合成樹脂製フィルム等であってもよい。
【0023】
このようにすれば、拘束部材の薄肉化が図られることから、梱包体のコンパクト化や軽量化に寄与することができると共に、全体に亘って均一な押し付け力を作用させて拘束支持することができ、且つコストの低廉化や梱包作業の容易化をも図ることが可能となる。しかも、フィルムの巻き締め作用によって、梱包体を全体的に堅固な状態とすることができると共に、内部収容物の全周囲を密封状態とすることもでき、梱包体の内部の清浄化にも寄与することができる。
【0024】
更に、以上の構成において、前記側面板を、対向する二枚のみ備えると共に、前記二枚の側面板の上端部及び下端部は、これらとは別体として形成された前記上蓋及び底蓋によりそれぞれ覆われ、且つ、前記拘束部材は、前記上蓋の側辺部の外側面から前記二枚の側面板の外側面及び前記内部収容物の側面部を経て前記底蓋の側辺部の外側面に亘って巻き締められていることが好ましい。
【0025】
このようにすれば、上蓋及び底蓋は、二枚の側面板とは別体として形成されていることから、拘束部材を巻き剥せば、二枚の側面板、上蓋、及び底蓋を全て分離させることができ、使用済の包囲体を返却輸送する場合等に、これらの各構成要素をコンパクトに収めることが可能となる。しかも、側面板が二枚であるにも拘わらず、拘束部材が、上蓋の側辺部の外側面から二枚の側面板の外側面及び内部収容物の側面部を経て底蓋の側辺部の外側面に亘って巻き締められているから、その巻き締め力等によって充分な強度を確保することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る梱包体を示す全体斜視図、図2は、その梱包体の内部収容物の分解配列斜視図、図3は、その梱包体の包囲体の分解配列斜視図、図4は、その梱包体の上蓋及び底蓋のみを断面とした全体正面図、図5は、その梱包体の上蓋及び底蓋のみを断面とした全体側面図である。
【0027】
図1に示すように、この実施形態に係る梱包体1は、大別すると、複数の梱包単位体2を規則正しく配列させてなる内部収容物3と、この内部収容物3を包囲する包囲体4とから構成され、液晶ディスプレイ用のガラス板(素板ガラス)の搬送に供されるものである。
【0028】
前記内部収容物3は、図2に示すように、水平面上で縦二列及び横二列に配列された計四個の梱包単位体2を備えてなる。各梱包単位体2はそれぞれ、10〜100枚程度の複数枚のガラス板Gを並列に配列させて収納保持したものであって、これらのガラス板Gの四隅部を断面L字形を基本形状とする保持パッド(梱包保持材)5により保持させると共に、その外周から四つの保持パッド5の外面に亘って二本のポリプロピレン製の結束バンド6を巻回し、更にその外周全体をポリビニル製等の透明の袋体(又は透明フィルム)7で被包したものである。これらの梱包単位体2は、全てが同一の大きさとされている。
【0029】
この場合、前記結束バンド6は、ガラス板Gの外周縁に沿うように、つまりガラス板Gと平行になるように巻回されると共に、各保持パッド5は、ポリエチレン発泡体から作製され、更に各ガラス板Gは、縦、横、厚さが例えば1200×1000×0.7mmの寸法を有している。なお、前記結束バンド6は、上記の構成に代えて、透明の袋体(又は透明フィルム)7の上から巻回してもよい。
【0030】
各梱包単位体2のそれぞれの正面、すなわち各ガラス板Gの側縁が複数列となって見える前方の面には、そのガラス板Gのサイズ、グレード、製造年月日等の各種情報が付されたロットラベル8が貼着され、更にこのロットラベル8又はこれ以外に正面に貼着されたラベルには、より詳細な情報或いは他の情報を示すバーコードが付されている。なお、各梱包単位体2の正面(裏面も同様)においては、各ガラス板Gの側縁が保持パッド5によってその高さ方向の1/3以上又は1/2以上が覆われているのに対して、各梱包単位体2の右側面(左側面も同様)においては、ガラス板Gのコーナー部が保持パッド5の保持溝に挿入されているのみであることから、ガラス板Gの表裏面の略全域が保持パッド5により覆われていない状態となっている。
【0031】
また、この内部収容物3は、各梱包単位体2が全て同一の方向性をもって配列されている。そして、この内部収容物3を、各梱包単位体2でなる一つの集合体として捉えた場合には、その集合体である内部収容物3は、上面部3Aと、底面部3Bと、前側面部3Cと、後側面部3Dと、右側面部3Eと、左側面部3Fとの計六面部を備えている。
【0032】
一方、前記包囲体4は、図3に示すように、内部収容物3の上面部3A、底面部3B、右側面部3E、及び左側面部3Fをそれぞれ覆う上蓋9、底蓋10、右側面板11、及び左側面板12、並びに、左右に隣接する各二個の梱包単位体2の相互間に介在される仕切り板13を有する。この場合、右側面板11、左側面板12、及び仕切り板13は、略同一の高さ寸法で且つ略同一の幅方向寸法(前後方向寸法)とされている。そして、これらの各板11、12、13の高さ寸法は、各梱包単位体2(内部収容物3)の高さ寸法よりも、5mm〜20mm、好ましくは10mm〜20mmだけ長尺とされている。
【0033】
前記上蓋9及び底蓋10は略同一の大きさであると共に、この両蓋9、10はそれぞれ、紙製の段ボールやプラスチック製の段ボールにより形成され、且つ四つの側辺部9a、10aを有する矩形の浅箱状を呈している。この両蓋9、10の四つの側辺部9a、10aのそれぞれ隣り合う側辺部は、各コーナー部9b、10bで分離可能に結合されていてもよく、或いは結合されることなく分離されていてもよい。すなわち、使用時に折り曲げられている両蓋9、10の四つの側辺部9a、10aを、未使用時に非折り曲げ状態に戻すことにより両蓋9、10をそれぞれ平板状とすることが可能な構造とされている。
【0034】
前記右側面板11及び左側面板12は、互換性を有する同一物品であって、木、樹脂、軽金属、或いはその他の材質であってもよいが、木質系の板材として形成される場合には、例えば図示のようにベニヤ合板11a、12aの外側面に補強用の木材11b、12bを枠組みした状態で固着し且つその内側面に紙製やプラスチック製の段ボール等でなる緩衝用板11c、12cを固着したものが使用される。また、前記仕切り板13も同様に材質は特に問わないが、木質系の板材で形成される場合には、例えば図示のようにベニヤ合板13aの両側面に紙製やプラスチック製の段ボール等でなる緩衝用板13b、13cを固着したものが使用される。
【0035】
前記上蓋9及び底蓋10の前後両側に存する側辺部(9a、9a)、(10a、10a)の相互離隔寸法は、上記の各板11、12、13の前後方向寸法と略同一に設定されている。換言すれば、上記の各板11、12、13が、両蓋9、10の前後両側に存する側辺部(9a、9a)、(10a、10a)の相互間に挿脱可能となるように、寸法設定がなされている。
【0036】
更に、包囲体4は、前記両蓋9、10と平面視面積(上方から見た場合の面積)が略同一の矩形を呈するパレット14(基台)と、透明フィルムとしてのストレッチフィルム15とを備えている。前記パレット14の上面には、前記底蓋10が載置されるようになっており、該パレット14の四つの側壁部14aにはそれぞれ、複数の貫通孔14bが形成されている。
【0037】
前記ストレッチフィルム15は、ポリエチレン製であって、適度な伸縮性を有しており、前記内部収容物3の開放された側面部3C、3Dを含めて包囲体4の所要箇所をラップ包装すると同時に、このラップ包装による巻き締め作用により各側面板11、12を内部収容物3の各側面部3E、3F全域に押し付けるための押し付け力を付与して、各側面板11、12を各側面部3E、3Fに拘束支持させるものである。
【0038】
以上のような構成要素を備えた梱包体1の組立手順(梱包手順)及び組立後の構成を説明すると、以下に示す通りである。
【0039】
先ず、パレット14の上面に底蓋10を載置した状態で、右側面板11の下端部を底蓋10内に侵入させて、該右側面板11の下端部を、底蓋10の右側の側辺部10a内側面に当接させると共に、二個の梱包単位体2を、両者が前後に当接するように且つ両者の右側面部が共に右側面板11の緩衝用板11cに当接するように、底蓋10内に載置する。この場合、二個の梱包体1が前後に当接した状態の下では、その前後方向のトータル長さが、底蓋10の前後両側に存する側辺部10a、10aの相互離隔寸法と略同一になるように寸法設定がなされている。
【0040】
この後、仕切り板13の下端部を底蓋10内に侵入させて、該仕切り板13の右側面の緩衝用板13bを、前記二個の梱包単位体2の左側面部に当接させ、更に残り二個の梱包単位体2を、両者が前後に当接するように且つ両者の右側面部が共に仕切り板13の左側面の緩衝用板13cに当接するように、底蓋10内に載置する。次に、左側面板12の下端部を、底蓋10の左側の側辺部10a内側面と前記残り二個の梱包単位体2との間に挿入して、左側面板12の緩衝用板12cを、その残り二個の梱包単位体2の左側面部に当接させる。この時点では、左右の両側面板11、12と、仕切り板13と、各梱包単位体2のガラス板Gとが、全て平行になっている。
【0041】
このような状態の下で、四個の梱包単位体2でなる内部収容物3の上端部と、該内部収容物3の左右方向中央部に介在された仕切り板13の上端部と、該内部収容物3の左右の外側面部を覆う左右の両側面板11、12の上端部とに跨って、上蓋9を被せる。この場合、図4及び図5に示すように、左右の側面板11、12及び仕切り板13の高さ寸法が、各梱包単位体2の高さ寸法よりも長尺であることに伴って、各板11、12、13の上端に上蓋9の内底面が当接した状態の下では、各梱包単位体2の上面部全域と上蓋9の内底面との間に、高さ寸法tが5mm〜20mm、好ましくは10mm〜20mm(この実施形態では15mm)のスペース16が形成される。
【0042】
この後、図1に示すように、パレット14の側壁部14aの貫通孔14bを通した外包結束バンド18を、底蓋10から上蓋9の上面に亘って巻回することにより、上蓋9、左右の側面板11、12、及び底蓋10を結束すると同時に、これらとパレット14をも結束する。この結束後においては、上蓋9の各側辺部9aの外側面から底蓋10の各側辺部10aの外側面に至る部位の全周囲、すなわち、上蓋9の各側辺部9aの外側面と、左右の側面板11、12の外側面と、仕切り板13の前後の外端面と、内部収容物3の前後の側面部3C、3Dと、底蓋10の各側辺部10aの外側面とに亘る全ての周囲を、ストレッチフィルム15で巻き包む。この場合、パレット14の各側壁部14aの外側面までをもストレッチフィルム15で巻き包むことが好ましい。なお、上記の手順に代えて、ストレッチフィルム15による巻き包みの後に、外包結束バンド18による巻回を行なってもよい。
【0043】
以上の手順を実行した結果として、図1に示す梱包体1が得られる。この梱包体1によれば、四個の梱包単位体2でなる内部収容物3の四つの側面部3C〜3Fのうち、右側面部3Eと左側面部3Fとは、左右の側面板11、12により覆われているが、正面に相当する前側面部3Cと背面に相当する後側面部3Dとは、開放状態とされ、透明のストレッチフィルム15のみによって覆われていることから、梱包単位体2の正面に貼着されているロットラベル8を視認することができる。したがって、包囲体4から梱包単位体2をその都度取り出したり、或いは側面板を取り外したりしなくても、外部から梱包単位体2に収納されているガラス板Gの種類等の情報をロットラベル8を通じて把握できることになり、ガラスメーカーからの出荷時等に梱包体1の内部の確認作業を容易に行なうことが可能となる。しかも、上述のロットラベル8等に付されているバーコードを、外部からバーコードリーダーで読み取ることも可能であるため、例えばディスプレイメーカーでの受け取り時等に、梱包体1の内部のガラス板Gに関する各種情報を効率良く且つ正確に知得できるという利点も得られる。
【0044】
更に、包囲体4の前側面及び後側面に対応する部位には、何れも側面板が設けられていないことから、図5からも把握できるように、この二枚の側面板の板厚に相当する分だけ上蓋9及び底蓋10の前後方向寸法が短尺になり、ひいては梱包体1の前後方向寸法が短尺になる。これにより、梱包体1のコンパクト化が図られ、例えば図6に示すように、コンテナ17の長手方向と梱包体1の前後方向とが一致した状態となるように、複数の梱包体1をコンテナ17の内部に積み込む際には、その積み込み可能な梱包体1の個数を増加させることができ、輸送経費の節減が図られる。
【0045】
加えて、この梱包体1は、左右の側面板11、12及び仕切り板13を、梱包単位体2よりも高くすることにより、各梱包単位体2の上面部全域と上蓋9の内底面との間に、スペース16が設けられているので、この梱包体1を上下に積み重ねた場合に、上段の梱包体1の荷重は、下段の梱包体1の側面板11、12及び仕切り板13に主として作用し、梱包単位体2に不当な荷重が作用するという事態が回避される。すなわち、この実施形態における側面板11、12及び仕切り板13は、剛性が高いことから垂直荷重に対する強度が大きく、具体的には上蓋9及び底蓋10を構成している段ボールに比して剛性が高く、したがって側面板11、12及び仕切り板13が撓み変形する等の不具合が生じ難くなり、梱包単位体2に上段からの垂直荷重が作用するという事態を回避できることになる。
【0046】
この場合、側面板11、12及び仕切り板13が仮に段ボール程度の剛性或いは強度であったとしても、仕切り板13は両側から単位梱包体1により挟持されており、また側面板11、12はストレッチフィルム15の巻き締め作用により単位梱包体1の側面全域に押し付けられて拘束支持されているため、これらの各板11、12、13が上段からの垂直荷重によって撓み変形や押し潰れ変形する等の不具合が生じ難くなる。したがって、この場合であっても、梱包単位体2に垂直荷重が作用するという不具合は可能な限り回避され、梱包単位体2への垂直荷重の作用に起因するガラス板Gの不当な変形や割れ等の発生確率が激減する。
【0047】
以上のような垂直荷重の作用に着目すれば、上述のスペース16の高さ寸法tは、5mm以上であることが好ましく、10mm以上であればより好ましい。これに対して、梱包体1が搬送時等に振動を付与された場合には、梱包単位体2が側面板11、12に対して上下に相対移動して、上蓋9の内底面と底蓋10の内底面とに衝突し、この場合にもガラス板Gの不当な変形や割れ等が発生するおそれがある。これを勘案すれば、上述のスペース16の高さ寸法tは、20mm以下であることが好ましい。
【0048】
更に、梱包体1が使用済となった場合には、パレット14、上蓋9、底蓋10、左右の側面板11、12、及び仕切り板13をそれぞれ分離させ、これらを所定の状態に揃えて結束させればコンパクトに収めることができ、しかも上蓋9及び底蓋10の各側辺部9a、10aをコーナー部9b、10bで分離させて展開した状態とすれば、更にコンパクトに収めることができる。
【0049】
なお、この実施形態では、四個の梱包単位体2を内部収容物3としたが、一個、二個、六個、八個、又は九個等のように他の個数の梱包単位体2を内部収容物3としてもよい。また、この実施形態では、左右に隣接する梱包単位体2の相互間に仕切り板13を介在させたが、この仕切り板13の使用を廃止しても、梱包体1としての機能を充分に発揮することができる。
【0050】
更に、この実施形態では、包囲体4の側壁を、右側面板11と左側面板12とで構成したが、包囲体4の側壁としては、この両側面板11、12に加えて、内部収容物3の前側面部3C及び/又は後側面部3Dを覆う前側面板及び/又は後側面板を別途設けるようにしてもよい。すなわち、内部収容物3の三つまたは四つの側面部を、それぞれ三枚又は四枚の側面板で覆うようにしてもよい。
【0051】
また、この実施形態では、上蓋9の各側辺部9aから底蓋10の各側辺部10aに至る部位の周囲を巻き包むための拘束部材としてストレッチフィルム15を使用したが、例えば透明樹脂製の熱収縮性フィルムやその他の透明フィルム等であってもよい。加えて、拘束部材は、透明でなく遮光性を有するフィルムであってもよく、またフィルム状でなく樹脂製の布などであってもよい。
【0052】
更に、この実施形態では、梱包単位体の構成要素である梱包保持材(保持パッド)として、ガラス板Gの四隅部がそれぞれ挿入保持される四個のL字形のものを使用したが、この梱包保持材の個数は特に限定されるものではなく例えば二個等であってもよく、また形状も特に限定されるものではなく例えば箱状又はこれに準じる形状であってもよい。
【0053】
また、この実施形態では、内部収容物3の上面部3A全域と上蓋9の内底面との間に、何物も存在しないスペース16を形成したが、例えばこのスペース16に緩衝材を介在させる場合には、緩衝材の高さ方向厚みを差し引いたスペース16の高さ寸法が5mm〜20mm(好ましくは10mm〜20mm)とされる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る梱包体によれば、複数枚のガラス板が略直立に並列状に収納保持された一又は複数の梱包単位体からなる内部収容物の上面部及び底面部それぞれを上蓋及び底蓋で覆うと共に、少なくとも二枚の側面板を内部収容物の対向する二つの側面部に押し付けて拘束支持させる拘束部材を備え、内部収容物の上面部全域と上蓋の内底面との間にスペースを設けたから、この梱包体を上下に積み重ねた場合のように上段側から下段の梱包体に荷重が作用した場合であっても、前記スペースの存在によりその荷重が内部収容物(梱包単位体)に作用することを回避でき、梱包単位体に保持されているガラス板の割れ等の発生確率が激減する。
【0055】
加えて、前記側面板の高さ寸法を、内部収容物の高さ寸法よりもスペースの高さ寸法分だけ長尺としたことから、この両者の構成要素に高さ寸法の差を設けるだけで要請に合致したスペースが形成され、部品点数のいたずらな増加を招くことなく梱包作業の簡素化が図られる。
【0056】
この場合、前記スペースの高さ寸法を、5mm〜20mm(好ましくは10mm〜20mm)に設定すれば、上側からの荷重によって側面板が僅かに変形したに過ぎない場合にそのスペースがなくなってしまうという不具合が回避されると同時に、梱包体が搬送時等のように振動を付与された状態にある時に内部収容物が各側面板に対して不当に長い距離に亘って上下に相対移動して上蓋の内底面と底蓋の内底面とに交互に強く衝突することによるガラス板割れ等の発生をも抑制される。
【0057】
更に、前記拘束部材を、上蓋から底蓋に至る部位の周囲を巻き包むフィルムで構成すれば、拘束部材の薄肉化及び軽量化が図られ、梱包体のコンパクト化に寄与することができると共に、全体に亘って均一な押し付け力を作用させて拘束支持することができ、且つコストの低廉化や梱包作業の容易化をも図ることが可能となる。加えて、フィルムの巻き締め作用によって、梱包体を全体的に堅固な状態とすることができると共に、内部収容物の全周囲を密封状態とすることもでき、梱包体内部の清浄化に寄与することができる。
【0058】
しかも、前記側面板を、対向する二枚のみ備えると共に、上蓋及び底蓋をこれらとは別体とし、上蓋の側辺部の外側面から二枚の側面板の外側面及び内部収容物の側面部を経て底蓋の側辺部の外側面に亘って拘束部材を巻き締めるようにすれば、使用済の包囲体を返却輸送する場合等に、これらの各構成要素をコンパクトに収めることが可能となると共に、側面板が二枚であるにも拘わらず、拘束部材の巻き締め力等によって充分な強度を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る梱包体の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る梱包体の内部収容物の分解配列斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る梱包体の構成要素である包囲体の分解配列斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る梱包体の全体構成を示す正面図であって、上蓋及び底蓋のみを断面として表わす図である。
【図5】本発明の実施形態に係る梱包体の全体構成を示す側面図であって、上蓋及び底蓋のみを断面として表わす図である。
【図6】本発明の実施形態に係る梱包体がコンテナに積み込まれていく状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 梱包体
2 梱包単位体
3 内部収容物
4 包囲体
5 保持パッド(梱包保持材)
9 上蓋
9a 上蓋の側辺部
10 底蓋
10a 底蓋の側辺部
11 右側面板
12 左側面板
13 仕切り板
14 パレット
15 ストレッチフィルム(拘束部材)
16 スペース
Claims (4)
- 複数枚のガラス板の隅部が梱包保持材で覆われ且つ各ガラス板が略直立に並列配置された状態で保持されてなる梱包単位体を一又は複数有する内部収容物と、該内部収容物の上面部、底面部、及び四つの側面部を包囲する包囲体とを備えたガラス板用梱包体において、
前記包囲体は、前記内部収容物の少なくとも対向する二つの側面部をそれぞれ覆う二枚の側面板と、前記内部収容物の上面部及び底面部をそれぞれ覆う上蓋及び底蓋とを備えると共に、前記各側面板を前記内部収容物の各側面部に押し付けて拘束支持させる拘束部材を備え、且つ、前記内部収容物の上面部全域と前記上蓋の内底面との間をスペースとし、前記各側面板の高さ寸法を、前記内部収容物の高さ寸法よりも前記スペースの高さ寸法分だけ長尺としたことを特徴とするガラス板用梱包体。 - 前記スペースは、高さ寸法が5mm〜20mmに設定されていることを特徴とする請求項1に記載のガラス板用梱包体。
- 前記拘束部材は、前記上蓋から底蓋に至る部位の周囲を巻き包むフィルムで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス板用梱包体。
- 前記側面板を、対向する二枚のみ備えると共に、前記二枚の側面板の上端部及び下端部は、これらとは別体として形成された前記上蓋及び底蓋によりそれぞれ覆われ、且つ、前記拘束部材は、前記上蓋の側辺部の外側面から前記二枚の側面板の外側面及び前記内部収容物の側面部を経て前記底蓋の側辺部の外側面に亘って巻き締められていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のガラス板用梱包体。
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