JP4228139B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンバインの走行車台の前部右側には操縦部を、前部左側には脱穀部を設け、走行車台の前方には刈取搬送部を昇降自在に設けるものは公知である(例えば特許文献1,2)。
【0003】
【0004】
【特許文献1】
特開平11−321338号(第2〜4頁、第1図、第3図)
【特許文献2】
特開平10−109542号(第2〜4頁、第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
コンバインは作業速度が遅く、刈取作業中でも機体内部は無風状態の場所が多く、ミッションケースの放熱効率は低く、ミッションケース内のオイル温度が上昇しがちとなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は前記問題点を解決するために次のような技術的手段を講ずるものである。
即ち、車台(2)の前方に刈取搬送部(4)を昇降自在に設け、車台(2)の左側に脱穀部を搭載し、車台(2)の右側後部にグレンタンクを搭載し、車台(2)の右側前部に操縦部(5)を搭載し、該操縦部(5)の後側部に操縦席(11)を設け、操縦部(5)の前側部に前操作ポスト(9)を設け、該前操作ポスト(9)にハンドル(46)を設け、前操作ポスト(9)の右側端部にレバー(44)を設け、該レバー(44)の後方でハンドル(46)の右側の位置に該レバー(44)を操作する腕を載せる腕載せ台(47)を設け、車台(2)側に設けた左右の走行フレーム(29)から取付枠体(30)を斜め下方に延出させて設け、該取付枠体(30)にクローラ枠体(31)を取り付け、該クロ ーラ枠体(31)にクローラ(3,3)を支持する転輪(32)を設け、車台(2)の右側前部にエンジン(20)を配置し、該エンジン(20)の右側に冷却ファン(23)とラジエータ(22)を配置し、該ラジエータ(22)の側面に接近して回転する防塵プレート(35,36)を設け、エンジン(20)の動力をミッションケース(6)内の変速装置を経由して左右の駆動輪(7,7)へ伝達して左右のクローラ(3,3)を駆動する構成とし、ミッションケース(6)に該ミッションケース(6)内のオイルを循環させるための放熱チューブ(19)を取り付け、該放熱チューブ(19)をエンジン(20)のフライホイール(21)の近傍に配置すると共に該放熱チューブ(19)を前記左右の走行フレーム(29)の左右中央寄りの側面に接触させて取り付け、該放熱チューブ(19)に冷却ファン(23)からのエンジン(20)冷却後の排風と周囲の空気とが混合した風が当たると共に放熱チューブ(19)内のオイルの放熱が該放熱チューブ(19)から走行フレーム(29)に拡散する構成としたことを特徴とするコンバインとする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の効果】
この発明によると、ミッションケース(6)内のオイルを循環させる放熱チューブ(19)をエンジン(20)のフライホイール(21)の近傍に配置したので、ミッションケース(6)内のオイルが放熱チューブ(19)を流れる際に、エンジン(20)の冷却後の排風と周囲の空気とが混合した風を放熱チューブ(19)に当てて、このミッションケース(6)内のオイルを冷却することができる。また、左右の走行フレーム(29)の左右中央寄りの側面に放熱チューブ(19)を接触させて取り付け、放熱チューブ(19)内のオイルの放熱が、該放熱チューブ(19)から走行フレーム(29)に拡散する構成としたので、ミッションケース(6)内のオイルの放熱効果を更に高めることができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。
図1〜図4にはコンバイン1の操縦部5のある機体前側部を示している。コンバイン1の走行車台(車台)2の下部には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ(クローラ)3,3を配設し、走行車台2上には、右側前部に操縦部5を、左側前部に脱穀部(図示省略)を、左側後部に排稾処理装置(図示省略)を、右側後部にグレンタンク(図示省略)を搭載している。走行車台2の前方には、植立穀稈を分草・引越しながら刈り取り後方の脱穀部に向けて搬送する刈取搬送部4を昇降自在に設けている。
【0019】
また、走行車台2にはエンジン(図示省略)を搭載し、エンジンの回転動力をミッションケース6内の各種変速装置を経由して左・右駆動輪(左右の駆動輪)7,7へ伝達して左右の走行クローラ3,3を駆動し、また、エンジンから出力した作業動力を脱穀部や刈取搬送部4の駆動部に伝達するように構成している。
【0020】
次に、操縦部5について説明する。
操縦部5の前側部にはステップフロア8から立設した前操作ポスト9を設け、左側部にはステップフロア8から立設した左操作ポスト10を設け、操縦部5の後側部に操縦席11を設けている。左操作ポスト10の前側部には、主変速レバー(図示省略)、副変速レバー(図示省略)、スロットルレバー(図示省略)を設けている。前操作ポスト9と左操作ポスト10の接続部には表示パネル(図示省略)を設け、表示パネル(図示省略)にはエンジンの回転数、燃料の残量、脱穀部の扱ぎ深さ調節状態、エンジンの警報等が表示される。
【0021】
前操作ポスト9の右側端部にはパワステレバー(図示省略)を設けている。このパワステレバーは、前後方向に操作すると刈取搬送部4を昇降し、左右方向に操作すると走行伝動経路中の左・右サイドクラッチを入/切して機体を左右に旋回させるものである。左操作ポスト10の後側部には、刈取クラッチスイッチ(図示省略)、脱穀クラッチスイッチ(図示省略)、排藁処理切替スイッチ(図示省略)等を設けている。
【0022】
前操作ポスト9の前端部には内臓するように透明板体12を設けて、図4に示すように操縦者の頭部を越える高さまで上昇調節したり、あるいは、図1に示すように前操作ポスト9内に収納されるように昇降調節自在に構成している。即ち、透明板体12の後側面一側にラック13を設け、左操作ポスト10に回転自在に軸支したピニオン14をラック13に噛み合わせ、モータ15によりピニオン14を回転させて透明板体12を昇降できるように構成している。
【0023】
しかして、向かい風が強い場合には、透明板体12を前操作ポスト9から上方に延出させることにより、透明板体12で風を防ぎ良好な操縦空間を形成することができ、また、刈取搬送部4で発生した塵埃を透明板体12で防ぎ衛生的な操縦空間とすることができる。また、透明板体12を前操作ポスト9に収納すると、刈取搬送部4のメンテナンスを操縦部5の操縦席11から容易に行なうことができる。また、透明板体12に紫外線カット加工を施すと、操縦者が紫外線を浴びにくくなる。なお、モータ15をワンタッチスイッチ(図示省略)により操作可能に構成し、一操作で昇降限界位置まで移動して自動的に停止するように構成してもよい。
【0024】
また、操縦部5及び透明板体12を図5のように構成してもよい。操縦部5の操縦席11後部には左・右支柱16,16を設け、左・右支柱16,16の上端部に天井部17を取り付け、天井部17で操縦者を覆うように構成している。そして、天井部17の前端縁部下側には、透明板体12の嵌合できる凹部17aを構成している。しかして、透明板体12を上昇調節すると、透明板体12の上端縁部が天井部17側の凹部17aに嵌合し、上昇した透明板体12を強固に支持することができる。
【0025】
また、図6及び図7に示すように、左操作ポスト10に透明板体12を昇降自在に設けてもよい。左操作ポスト10の左側端部には透明板体12を内蔵して昇降自在に構成し、天井部17の左側端部に前後方向の凹部18bを構成し、上昇移動した透明板体12の上端縁部が天井部17の凹部18bに係合するように構成している。
【0026】
しかして、例えば横風が強い場合には、透明板体12を左操作ポスト10から上昇調節し、透明板体12の上端縁部を天井部17の左凹部18bに係合させる。すると、横風を防ぎ良好な操縦環境とし、透明板体12を強固に支持することができる。また、透明板体12を左操作ポスト10内に収納すると、操縦席11から左側の脱穀部や前側の刈取搬送部4のメンテナンスを容易に行なうことができる。
【0027】
また、図8に示すように、操縦部5の前操作ポスト9と左操作ポスト10の接続部にレール部材18を設け、レール部材18の右側面及び後側面に右凹部18a及び後凹部18bを構成し、左側の透明板体12の前端縁部がレール部材18の後凹部18bに係合しながら昇降したり、前側の透明板体12の左側縁部がレール部材18の右凹部18aに係合しながら昇降移動するように構成してもよい。このように構成することにより、前側の透明板体12及び左側の透明板体12を上昇移動させた場合にも、両透明板体12,12が所定の位置を昇降し両透明板体12,12間に間隙ができにくくなり、操縦部5への塵埃の侵入を効果的に抑制することができる。
【0028】
また、前操作ポスト9及び透明板体12を図9のように構成してもよい。即ち、前操作ポスト9の前側面を側面視でOを中心とした曲率半径R1の円弧状に構成し、前側の透明板体12を側面視で同様に曲率半径R1の円弧状に構成し、前操作ポスト9の円弧に沿って透明板体12を昇降自在に構成し、前操作ポスト9の内側縁部をOを中心とした小径の曲率半径R2の円弧状に構成する。
【0029】
しかして、前操作ポスト9の前側面及び内側面を同心の曲率半径としたので、コンバインの美観を向上させながら、透明板体12を上昇させると風及び塵埃を防いで良好な操縦環境とすることができる。
次に、図10に基づきミッションケース6のオイルの冷却構成について説明する。
【0030】
この実施例は、走行に伴いミッションケース6内に発生する熱によるオイル温度の上昇を抑えようとするもので、オイルを循環させる放熱チューブ19をエンジン20のフライホイール21の下方近傍に配置し、エンジン20からの冷却風の排風と周辺の空気の混合してある程度温度の下がった混合風を放熱チューブ19に当てミッションオイルの冷却をしようとするものである。
【0031】
走行車台2の右側前部にはエンジン20を配置し、エンジン20の右側にはラジエータ22及び冷却ファン23を配置し、上部には燃料タンク24を配置し、冷却ファン23からの冷却排風がエンジン20の前側を通過して右側に向けて排風するように構成している。
【0032】
エンジン20の右側端部にはフライホイール21及び原動プーリ25を配置して動力を取り出し、ベルト伝動装置26、HST27を経由してミッションケース6に動力を伝達し、ミッションケース6内の副変速装置(図示省略)で変速した動力を左右の走行駆動軸28,28に伝達し、左右の走行クローラ3,3を駆動するように構成している。そして、ミッションケース6にはオイルを循環させる放熱チューブ19を取り付けている。この放熱チューブ19をエンジン20のフライホイール21の右側下方に配置し、冷却ファン23からの冷却排風と周囲の空気とが混合したある程度温度の下がった混合風が当たるようにしている。
【0033】
コンバインは作業速度が遅く、刈取作業中でも機体内部は無風状態の場所が多く、ミッションケース6の放熱効率は低くミッションケース6内のオイル温度が上昇しがちとなる。
前記のようにオイルを循環させる放熱チューブ19をエンジン20のフライホイール21の下方近傍に配置したので、刈取作業中はミッションケース6内のオイルが放熱チューブ19を矢印の方向に流れエンジン20の冷却風と周辺の空気の混合した気温よりやや高いがある程度温度の下がった混合風を放熱チューブ19に比較的多く当てることができ、オイルを冷却することができる。また、ミッションケース6とエンジン20とが近接しているので、放熱チューブ19の配置構成を簡素化しコストの低減を図りながらオイルの冷却することができる。また、走行車台2の枠内に放熱チューブ19を配置したので、高温の放熱チューブ19に手が届きにくく安全である。
【0034】
また、図11に示すように構成してもよい。走行車台2の走行フレーム29から右側斜め下方に延出した取付枠体30に右側のクローラ枠体31を取り付けて、クローラ枠体31の転輪32,…を介して右側の走行クローラ3を支持し、走行フレーム29の中央寄り側面に前記放熱チューブ19を接触させて取り付ける。このように構成すると、オイルの放熱が放熱チューブ19を経て走行フレーム29に拡散し放熱効果を高めることができる。
【0035】
次に、図12に基づきエンジン20のラジエータ22のゴミ取り構成について説明する。
軸34にはボス部33を回転自在に支持し、ボス部33には第1防塵プレート(防塵プレート)35,第2防塵プレート(防塵プレート)36の基部を回転自在に軸支し、第1防塵プレート35の外周部に外環体37を取り付け、第2防塵プレート36の先端部に内環体38を固着している。外環体37の内周部に内歯37aを構成し、内環体38の外周部に外歯38aを構成して、内・外環体37,38の内歯37a、外歯38aに噛み合うように駆動ギヤ39を設けて、モータ40により駆動ギヤ39を回転するように構成している。そして、第1防塵プレート35及び第2防塵プレート36をラジエータ22の側面に接近して回転するように構成している。
【0036】
しかして、モータ40を回転すると、内歯37aを介して外環体37が時計方向に回転し、第1防塵プレート35もラジエータ22に接近して同方向に回転しラジエータ22の埃を除去する。また、外歯38aを介して内環体38が反時計方向に回転し、第2防塵プレート36も同方向に回転してラジエータ22の埃を除去する。
【0037】
このように、第1・第2防塵プレート35,36が互いに反対方向に短い周期で接近して回転するので、埃の付き回りを少なくして埃の除去効果を高めることができる。
なお、第1・第2防塵プレート35,36を回転駆動するにあたり、図13に示すように構成してもよい。ボス部33に第2防塵プレート36を固着し、ボス部33に第1防塵プレート35の基部を回転自在に支持し、モータ40により軸34を回転駆動するように構成する。しかして、ボス部33、第2防塵プレート36を介して内環体38を反時計方向に回転し、外歯38a、駆動ギヤ39、内歯37aを介して外環体37及び第1防塵プレート35を時計方向に回転させる。このように構成すると、仮に外歯38aあるいは内歯37aが破損しても第2防塵プレート36だけは回転させることができて、ラジエータ22の除塵効果を継続することができる。
【0038】
また、図14に示すように構成してもよい。軸34のボス部33に防塵プレート42の基部を回転自在に軸支し、防塵プレート42の先端部に環体41を固着して環体41を回転可能に構成し、環体41の外周部に外歯41aを設け、環体41の外歯41aに噛み合うように駆動ギヤ39を設け、この駆動ギヤ39をモータ40により回転駆動するように構成し、防塵プレート42の防塵面には固定状態に設けた固定プレート43を接触するように設ける。このように構成すると、防塵プレート42と固定プレート43が重なりあうときに、防塵プレート42に付着して付き回っている埃を取り除くことができ、除塵効果を高めることができる。
【0039】
次に、図15に基づきコンバインのクラッチ及びブレーキの調節構成について説明する。
操縦部5の前操作ポスト9の右側端部にはパワステレバー(レバー)44を設け、左側端部には表示パネル45を設け、表示パネル45には燃料の残量表示、方向支持器の点滅表示、エンジンの回転数表示、異常表示、脱穀部の作業状態表示や異常表示がなされるように構成している。前操作ポスト9には左右方向に沿わせたハンドル46を設け、オペレータが運転時にハンドル46を握って運転するように構成している。このハンドル46の右側位置で且つパワステレバー44の後方位置に、パワステレバー44の操作時に腕を載せる腕載せ台47を設けている。
【0040】
ハンドル46の右側端部にブレーキ及びクラッチの調節スイッチ群48を設けている。オペレータの運転時には、ハンドル46の左側端部を左手で握って運転姿勢を保ち、右手でパワステレバー44を操作しながら運転するのが通常であり、ハンドル46の右側端部はオペレータが通常はあまり手を触れる機会が少ない箇所であり、その部分を利用してブレーキ及びクラッチの調節スイッチ群48を設けている。
【0041】
この調節スイッチ群48は、調節操作の入/切をする入/切スイッチ49、左クラッチを強弱に調節する左クラッチ調節スイッチ50、左ブレーキを強弱に調節する左ブレーキ調節スイッチ51、右クラッチを強弱に調節する右クラッチ調節スイッチ52、右ブレーキを強弱に調節する右ブレーキ調節スイッチ53を、左から右に順次並べて配置している。そして、これらの調節スイッチ群48はハンドル46の筒体表面から突出しないように埋め込むように構成し、仮に調節スイッチ群48に手が触れても調節操作できにくいように構成し、筒体の内部にハーネスを通している。
【0042】
従来装置にあっては、図15(2)に示すように、これらの調節スイッチ群48は前操作ポスト9の下部内側に位置し、カバー54で覆うように構成していた。従って、調節時にはカバー54を外して調節操作をしなければならず、また、調節操作時には調節及び試験走行を数回繰り返して適正な調節位置を見つける必要があり、調節操作が煩わしいという不具合があった。
【0043】
しかし、前記の構成としたので、右手でパワステレバー44を操作しながら、左手で調節スイッチ群48を操作できるので、作業走行中にも安全を確保しながら容易に調節することができ、従来装置の不具合を解消することができる。また、専用農家向けのコンバインにこのような調節スイッチ群48を設けると、高度な操縦技術を持ったオペレータの要望に沿うクラッチ及びブレーキの効き具合に迅速に調節でき作業能率を高めることができる。
【0044】
また、図16に示すように、移動支持体55に調節スイッチ群48を取り付け、移動支持体55をハンドル46の左右に調節自在に取り付けるように構成してもよい。このように構成することにより、オペレータの使い易い位置に調節スイッチ群48を配置できて作業性を向上させることができる。
【0045】
また、図17に示すように、筒体状のハンドル46を上半体46a及び下半体46bに分割して構成し、上半体46aの左右方向適宜位置に調節スイッチ群48を取り付け、内部にハーネスを挿入し、上半体46a及び下半体46bをビス止めするように構成してもよい。このように構成することにより、組立て性を向上させることができる。
【0046】
また、図18に示すように、ハンドル46の筒体の内部に調節スイッチ群48を設け、開閉自在の蓋56を設けるように構成してもよい。このように構成すると、調節操作をしないときには調節スイッチ群48を蓋46により閉鎖しておくと、誤作動を防止し安全性を向上させることができる。
【0047】
また、調節スイッチ群48を図19に示すように構成してもよい。縦軸57a回りに正逆回転して調節するスイッチ57とし、このスイッチ57の上方に縦軸57aに沿って上下動する操作部57bを設けている。この操作部57bをバネ58によりより上方に移動しがちに付勢し、通常はバネ58を圧縮して操作部57bを下方に移動しハンドル46に係止できる構成とする。調節操作時には、操作部57bの係止を解除すると、バネ58により操作部57bが図示のように最上方位置に移動し、この最上方位置から少し下方に移動させると、スイッチ57の外周部に構成している歯車部59と操作部57bの下端内周部に構成している歯車部60とが噛み合い、操作部57bの正逆回転によりスイッチ57を調節できるように構成している。このように構成することにより、スイッチ57の誤作動を少なくし、安全性を高めることができる。
【0048】
次に、図20及び図21に基づきコンバイン1の積み降ろし走行制御装置について説明する。
この実施例は、コンバイン1に予め備えられている自動操向制御機能を有効に活用して遠隔操作具61を付加するだけでコンバイン1の安全な積み降ろし装置を安価に提供しようとするものである。
【0049】
運搬車62の荷台63と地面との間に架け渡された左・右梯子状部材64,64をコンバイン1の左右の走行クローラ3,3が走行する際の操向制御装置であって、コンバイン1のコントローラ65の入力側に、自動操向制御用センサ(右)66、自動操向制御用センサ(左)67、自動操向制御入/切スイッチ68を接続している。そして、自動操向制御用センサ(右)66及び自動操向制御用センサ(左)67と並列に遠隔操作具61の左・右ハーネス69a,69bを接続している。この遠隔操作具61はポテンショメータあるいはスイッチから構成されていて、左右の操向入力ができる構成である。コントローラ65の出力側には、操向用ソレノイド(右)70、操向用ソレノイド(左)71を接続している。前記自動操向制御入/切スイッチ68が入りの状態で遠隔操作具61を操作することにより、コンバイン1の操向作動をさせることができるように構成している。
【0050】
コンバイン1の積み降ろし作業に際しては、自動操向制御入/切スイッチ68を入りの状態とし、主変速レバー(図示省略)を超低速前進位置に操作をして、コンバイン1から離れる。
そして、遠隔操作具61を操作することにより、コンバイン1の左右のクラッチの操向調節をし走行クローラ3,3を操向調節しながら梯子状部材64,64上を走行させて、運搬車62の荷台63上にコンバイン1を積み込む。なお、積み込み終了後は主変速レバー(図示省略)を停止位置に操作し停止させる。
【0051】
前記のように構成したので、コンバイン1に予め備えられている自動操向制御機能を有効に活用して、遠隔操作具61を付加するだけでコンバイン1の積み降ろしを安全に行なうことができる。
なお、遠隔操作具61のハーネス69a,69bをコントローラ65のコネクタ部72,72に接続すると、自動操向制御入/切スイッチ49が入り状態であっても、自動操向制御用センサ(右)66及び自動操向制御用センサ(左)67による自動操向制御を連繋停止するように構成してもよい。このように構成すると、自動操向制御用センサ(右)66及び自動操向制御用センサ(左)67による誤作動を防止することができる。
【0052】
なお、自動操向制御用センサ(右)66及び自動操向制御用センサ(左)67のハーネスにはコネクタ部72,72を夫れ夫れ設け、遠隔操作具61の左右のハーネス69a,69bをコネクタ部62,72に接続離脱自在に接続している。しかして、コンバイン1の積み降ろし作業時には、コントローラ65側のコネクタ部72,72に遠隔操作具61のハーネスを接続して積み降ろし作業を行い、積み降ろし作業の終了後にこのハーネスを離脱させればよく、操作性が良好となる。
【0053】
なお、刈取搬送部4の操縦席11近傍に前記コネクタ部72,72を設け、遠隔操作具61のハーネスを接続するように構成してもよい。このように構成すると、オペレータは遠隔操作具61を操作しながら主変速レバー(図示省略)も操作することができ、荷台63への積み込み後の停止操作を楽に行なうことができる。
【0054】
また、図22に示すように、刈取搬送部4における分草杆73の分草体74の後側に、自動操向制御用センサ(右)66及び自動操向制御用センサ(左)67を設け、筒状の刈取フレーム74及び筒状の分草杆73の内部にハーネス75を配設してコントローラ65に接続し、また、コネクタ部72を操縦席11の近傍の刈取フレーム74に設け、副ハーネス76を筒状の刈取フレーム74及び筒状の分草杆73の内部に配設して、自動操向制御用センサ(右)66及び自動操向制御用センサ(左)67に接続し、遠隔操作具61のハーネス69a,69bをコネクタ部72に接続するように構成してもよい。このように構成すると、自動操向制御用センサ(右)66及び自動操向制御用センサ(左)67のハーネス75及び遠隔操作具61の副ハーネス76が刈取穀稈に干渉しにくくハーネスの損傷を防止できる。
【0055】
次に、図23に基づき操舵制御の他の実施例について説明する。
左右の走行クラッチやブレーキ装置の操舵系統が電気的な信号に基づき操舵されるコンバインの走行装置において、電気系統の断線・接続不良やボリュームなどの機器の故障により、左右の走行クラッチ操作用の異常な信号がコントローラ65に入力された場合には、通常の操舵制御手段を異常時の操舵制御手段に変更して、予備の機器や他の機能目的の機器を代替の操舵装置として機能させるように構成した走行装置に関するものである。
【0056】
HST78を操作するパワステレバー44の上面部44aには、例えばコンバインの車体水平制御手段の左右の傾斜調節をする左・右傾斜スイッチ等の補助スイッチ77,77を設けておき、操舵装置である左右の走行クラッチの電気系統の異常等がコントローラ65に入力されると、左右の補助スイッチ77,77が操舵装置の操作手段に変更され、異常時の緊急操舵状態になったことを操作パネルの表示部に表示する。
【0057】
しかして、左右の補助スイッチ77,77の何れかを手動でON操作すると、ON操作時間に対応してブレーキ制御弁の圧力を上昇させて左右何れかのブレーキ圧力を順次上昇させて左右何れかのブレーキが作動され、左右何れかの走行クローラを制動しながら操向し、補助スイッチ77,77のONを解除すると、ブレーキ圧は瞬時に下降する。なお、異常時制御になると、補助スイッチ77,77の本来的な車体水平スイッチとしての機能は停止される。
【0058】
前記のように構成したので、操舵系統の電気的な故障等で操舵できなくなっても、補助スイッチ77,77を介して左右のブレーキ装置を作動して操向が可能となり、コンバインの稼働率を高め、圃場や路上での立ち往生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの要部の側面図
【図2】 要部の正面図
【図3】 要部の側面図
【図4】 要部の正面図
【図5】 要部の側面図
【図6】 要部の側面図
【図7】 要部の正面図
【図8】 要部の切断平面図、斜視図
【図9】 要部の側面図
【図10】 要部の斜視図、切断正面図
【図11】 要部の斜視図、切断正面図
【図12】 要部の切断側面図、正面図
【図13】 要部の切断側面図、正面図
【図14】 要部の切断側面図、正面図
【図15】 (1)は要部の平面図、(2)は従来装置の要部の側面図
【図16】 要部の斜視図
【図17】 要部の斜視図
【図18】 要部の斜視図
【図19】 要部の平面図、切断側面図
【図20】 要部の側面図
【図21】 制御ブロック図、要部の正面図
【図22】 要部の平面図、側面図
【図23】 要部の斜視図
【符号の説明】
2 走行車台(車台)
3 走行クローラ(クローラ)
4 刈取搬送部
5 操縦部
6 ミッションケース
7 左・右駆動輪(左右の駆動輪)
9 前操作ポスト
10 左操作ポスト
11 操縦席
19 放熱チューブ
20 エンジン
21 フライホイール
22 ラジエータ
23 冷却ファン
29 走行フレーム
30 取付枠体
31 クローラ枠体
32 転輪
35 第1防塵プレート(防塵プレート)
36 第2防塵プレート(防塵プレート)
44 パワステレバー(レバー)
46 ハンドル
47 腕載せ台
Claims (1)
- 車台(2)の前方に刈取搬送部(4)を昇降自在に設け、車台(2)の左側に脱穀部を搭載し、車台(2)の右側後部にグレンタンクを搭載し、車台(2)の右側前部に操縦部(5)を搭載し、該操縦部(5)の後側部に操縦席(11)を設け、操縦部(5)の前側部に前操作ポスト(9)を設け、該前操作ポスト(9)にハンドル(46)を設け、前操作ポスト(9)の右側端部にレバー(44)を設け、該レバー(44)の後方でハンドル(46)の右側の位置に該レバー(44)を操作する腕を載せる腕載せ台(47)を設け、車台(2)側に設けた左右の走行フレーム(29)から取付枠体(30)を斜め下方に延出させて設け、該取付枠体(30)にクローラ枠体(31)を取り付け、該クローラ枠体(31)にクローラ(3,3)を支持する転輪(32)を設け、車台(2)の右側前部にエンジン(20)を配置し、該エンジン(20)の右側に冷却ファン(23)とラジエータ(22)を配置し、該ラジエータ(22)の側面に接近して回転する防塵プレート(35,36)を設け、エンジン(20)の動力をミッションケース(6)内の変速装置を経由して左右の駆動輪(7,7)へ伝達して左右のクローラ(3,3)を駆動する構成とし、ミッションケース(6)に該ミッションケース(6)内のオイルを循環させるための放熱チューブ(19)を取り付け、該放熱チューブ(19)をエンジン(20)のフライホイール(21)の近傍に配置すると共に該放熱チューブ(19)を前記左右の走行フレーム(29)の左右中央寄りの側面に接触させて取り付け、該放熱チューブ(19)に冷却ファン(23)からのエンジン(20)冷却後の排風と周囲の空気とが混合した風が当たると共に放熱チューブ(19)内のオイルの放熱が該放熱チューブ(19)から走行フレーム(29)に拡散する構成としたことを特徴とするコンバイン。
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