JP4228098B2 - アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体及び発光素子 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空紫外線励起により高輝度の発光を呈するユーロピウム付活蛍光体、及びそれを用いた発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラズマディスプレイパネル(PDP)や希ガスランプ等の真空紫外線励起により蛍光体を発光させる機構を有する発光素子の開発が盛んになっている。中でも、PDPは陰極線管(CRT)やカラー液晶ディスプレイでは困難とされる大画面平面ディスプレイとして期待されている。
【0003】
PDPは多数の微小放電セルをマトリックス状に配置して構成された表示素子である。各放電セル内の空間にはHe−Xe、Ne−Xe、Ar等の希ガスが封入されており、その希ガスの放電で得られる真空紫外線(主にXeの共鳴発光による147nmと、エキシマー発光による172nm)により蛍光体が励起され、可視光を発する。光の3原色である青色、緑色、赤色蛍光体が各放電セルに塗布され、フルカラー表示を行なっている。
【0004】
また、希ガスランプは希ガスの放電で得られる真空紫外線(主にXeのエキシマー発光による172nm)により蛍光体が励起し、可視光を発する機構のランプである。従来から使用している蛍光ランプは水銀の環境への影響が懸念されている。希ガスランプは水銀を使用しないため、環境問題の観点から注目されている。
【0005】
このような真空紫外線を励起源とするPDPや希ガスランプ等の発光素子では、紫外線励起により発光する通常の蛍光ランプ用蛍光体を使用しても必ずしも高効率な発光が得られるわけではない。真空紫外線励起と紫外線励起では発光メカニズムが異なるためである。紫外線励起では2価のユーロピウム等の発光イオンを直接励起し発光を得ていたのに対し、真空紫外線励起では真空紫外線は2価のユーロピウム等の発光イオンで吸収されず母体で吸収されるため、母体から発光イオンへの励起エネルギーの移動を経て発光している。
【0006】
真空紫外線励起用蛍光体、特にPDP用はCRT用や蛍光ランプ用の既存の蛍光体を中心に探索され、上記発光メカニズムにおいても発光効率の比較的高い3原色が既に提案されている。青色蛍光体としては例えばBaMgAl1017:Eu、緑色蛍光体としては例えばZn2SiO4:Mn、BaAl1219:Mn、赤色蛍光体としては例えば(Y、Gd)BO3:Euが現在使用されている。しかし、これらの蛍光体の発光効率は必ずしも十分なわけではなく、さらに発光効率の良い蛍光体が強く望まれている。
【0007】
中でも青色蛍光体のBaMgAl1017:Euは、他色蛍光体に比べ、PDPパネル製造時の熱処理による劣化、及び真空紫外線による経時劣化が顕著であるため、特に新たな真空紫外線励起用蛍光体が望まれている。
【0008】
BaMgAl1017:Euを代替する目的で検討されているものとして、2価のユーロピウムを付活したアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体が挙げられる。2価のユーロピウムを付活したアルカリ土類珪酸塩蛍光体としては、CaMgSi26:Eu(例えば、非特許文献1参照)、Sr3Al10SiO20:Eu(例えば、非特許文献2参照)等が検討されているが、総じて発光強度がBaMgAl1017:Euに及ばず、実用レベルの青色蛍光体は未だ見出されていない。
【0009】
【非特許文献1】
光電相互変換125委員会研究会資料、2002年5月10日発行、第21頁
【非特許文献2】
第69回電気化学会講演要旨集、2002年3月25日発行、第147頁
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、真空紫外線励起において高輝度な発光を呈する蛍光体及びそれを用いた発光素子を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、2価のユーロピウムを付活したアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体に3価の希土類元素を共付活した場合に高輝度な発光が得られること、及びさらにアルカリ金属元素を含有させた場合は、より高輝度な発光が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体は、Xe共鳴発光による147nmを主とする真空紫外線を効率良く吸収できるため、真空紫外線励起用蛍光体として検討されている。しかし、真空紫外線を吸収できる反面、バンドギャップが広いため、母体の伝導帯と発光イオンである2価のユーロピウムの励起準位とのエネルギーギャップが広くなってしまう。本発明者らは、アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体が総じて発光強度が低くなるのは、母体の伝導帯から発光イオンである2価のユーロピウムへの励起エネルギーの移動の効率が悪いためであると推測した。鋭意検討を重ねた結果、2価のユーロピウムと共に3価の希土類元素を添加することにより発光効率が向上することを見出した。ここで、希土類元素とはCe、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybの少なくとも1種を指す。さらに好ましくは、希土類元素としてCeを添加することが発光効率の向上にとって有効である。
【0013】
一方、Xeエキシマー発光による172nmを主とする真空紫外線を励起光に用いる場合、アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体は、励起光の吸収効率が極端に低く、発光強度が低くなる。この場合にも、3価の希土類元素を添加することが発光効率の向上に有効であることを見出した。
【0014】
また、2価のアルカリ土類金属サイトに3価の希土類元素を置換するため、合成条件によっては結晶性が低下することがある。これを改善する目的で、1価のアルカリ金属元素を添加し、さらなる発光効率の向上を達成した。アルカリ金属元素を含有する粉末は融剤として作用するほか、アルカリ土類金属サイトの一部を置換することにより電荷補償を行なっていると推測される。ここで、アルカリ金属元素とは、Li、Na、K、Rb、Csの少なくとも1種を指す。さらに好ましくは、アルカリ金属元素としてNaを含有することが発光効率の向上にとって有効である。
【0015】
本発明のアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体の母体としては、例えば、BaSi25、Ba2SiO4、Ba2Si38、CaMgSi26、Sr2MgSi27、Sr3MgSi28、BaMgSi38、Ba3MgSi28、、Sr3Al10SiO20、SrB2Si28、SrBeSiO4等のアルカリ土類金属珪酸塩が挙げられる。
【0016】
次に本発明の一例として、透輝石型構造の結晶構造を有するアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体について示す。本発明の真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体は、透輝石(Diopside)の結晶構造を有する化合物に2価のユーロピウム及び3価の希土類元素を付活したものを基本とするものであり、真空紫外線励起により450nm付近にピークを有する青色発光を呈する。透輝石(Diopside)は天然に産出する鉱物として知られており、単斜晶型の結晶構造を有する化合物である。組成式はCaMgSi26で表され、この結晶構造は、例えば、X線粉末回折により容易に同定することが可能である。CaMgSi26のX線粉末回折データはJCPDSカードNO.11−0654に記載されている。
【0017】
本発明の真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体は、以下の組成式で表される透輝石型構造を有するアルカリ土類珪酸塩を基体とするものであることが好ましい。
(Ca1-a-b-c,Eua,REb,AMc)MgmSin1+0.5b-0.5c+m+2n
(式中、aは0<a≦0.1、bは0<b≦0.1、cは0≦c≦0.1、mは0.8≦m≦1.2、nは1.8≦n≦4の範囲の数である。REは、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybの少なくとも1種、AMはLi、Na、K、Rb、Csの少なくとも1種である。)
なお、本発明の真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体は、2価のユーロピウム及び3価の希土類元素で付活されたアルカリ土類金属珪酸塩を主な結晶相として有するものであり、通常の測定条件でのX線粉末回折により認められる結晶相が、前記の結晶相のみであることが好ましいが、前記の結晶相に加えて少量の未反応原料及び/又は副生成物等を含んでいてもよい。特に、本発明の透輝石型構造を有する真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体は、透輝石型構造のCaMgSi26に2価のユーロピウムと3価の希土類元素を付活した結晶相を基体とするもの、すなわち、主な結晶相が、2価のユーロピウムと3価の希土類元素で付活した透輝石型構造を有するCaMgSi26であるものであり、通常の測定条件でのX線粉末回折により認められる結晶相が、前記の透輝石型構造のCaMgSi26に2価のユーロピウムと3価の希土類元素を付活した結晶相のみであるものであることが好ましいが、前記の結晶相に加えて少量の未反応原料及び/又は副生成物等を含んでいるものであってもよい。
【0018】
本発明の透輝石型構造を有する真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体の上記組成式におけるユーロピウム量aは0<a≦0.1であることが好ましい。ユーロピウム量aが0.1を超えると、濃度消光のため発光効率が低下し好ましくない。
【0019】
本発明の透輝石型構造を有する真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体の上記組成式における希土類元素量bは0<b≦0.1であることが好ましい。希土類元素量bが0.1を超えると、未反応原料及び/又は副生成物量が多くなりすぎ発光効率が低下し好ましくない。
【0020】
本発明の透輝石型構造を有する真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体の上記組成式におけるアルカリ金属元素量cは0≦c≦0.1であることが好ましい。アルカリ金属元素量cが0.1を超えると未反応原料及び/又は副生成物量が多くなりすぎ発光効率が低下し好ましくない。
【0021】
本発明の透輝石型構造を有する真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体の上記組成式におけるマグネシウム量mは0.8≦m≦1.2であることが好ましい。マグネシウム量mが0.8より小さい場合、及び1.2を超える場合は、未反応原料及び/又は副生成物量が多くなりすぎ発光効率が低下し好ましくない。
【0022】
本発明の透輝石型構造を有する真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体の上記組成式におけるシリコン量nは1.8≦n≦4であることが好ましい。シリコン量nが1.8より小さい場合、及び4を超える場合は、未反応原料及び/又は副生成物量が多くなりすぎ発光効率が低下し好ましくない。
【0023】
また、本発明の発光素子は、希ガスの放電で得られる真空紫外線により励起され発光する発光源として、上記のアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体を備えることを特徴とする発光素子である。なお、本発明の発光素子としては、例えば、PDPを構成する放電セルや希ガスランプ等を例示することができる。
【0024】
次に本発明の真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体の製造方法の一例を示す。本発明のアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体の原料は、酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物、水酸化物等、焼成工程中に容易に酸化物になるものを使用することができる。
【0025】
カルシウム原料としては、例えば、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸カルシウム、蓚酸カルシウム、カルシウムのアルコキシドを使用することができる。
【0026】
マグネシウム原料としては、例えば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム、蓚酸マグネシウム、マグネシウムのアルコキシドを使用することができる。
【0027】
シリコン原料としては、例えば、石英、クリストバライト等の二酸化珪素、シリコンのアルコキシドを使用することができる。
【0028】
ユーロピウム原料としては、例えば、酸化ユーロピウム、塩化ユーロピウム、フッ化ユーロピウム、硝酸ユーロピウム、ユーロピウムのアルコキシドを使用することができる。
【0029】
セリウム原料としては、例えば、酸化セリウム、塩化セリウム、フッ化セリウム、硝酸セリウム、炭酸セリウム、セリウムのアルコキシドを使用することができる。
【0030】
ナトリウム原料としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硝酸ナトリウム、ナトリウムのアルコキシドを使用することができる。
【0031】
これらの原料を所定量秤量し、混合する。混合方法は湿式混合、乾式混合のどちらでもよい。また、ゾルゲル法、共沈法等の化学反応を利用して原料を調製することもできる。
【0032】
なお、結晶成長を促進させ、発光輝度を向上させるために、蛍光体原料に対して0.1から10重量%のアルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属のハロゲン化物、ハロゲン化アンモニウム、硼素化合物等の低融点化合物を融剤として添加、混合してもよい。また、蛍光体原料の一部又は全部としてアルカリ土類金属のハロゲン化物、ユーロピウムのハロゲン化物等を用いても同様の効果が得られる。これらの例としては、フッ化リチウム、炭酸リチウム、フッ化ナトリウム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、塩化アンモニウム、塩化ユーロピウム、フッ化ユーロピウム等が挙げられる。
【0033】
この原料混合物をアルミナるつぼ等の耐熱容器に入れて、不活性ガス中又は、水素ガス等の還元雰囲気中、目的蛍光体を構成する化合物が生成する温度で焼成する。例えば、透輝石型構造を有するアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体の場合、1000〜1350℃、好ましくは1100〜1250℃で1乃至50時間焼成することで、本発明の蛍光体を得ることができる。特に体積比で0.1乃至10%の水素を含有する不活性ガスを用いると、付活剤であるユーロピウムが2価の状態に良好に保持され、発光強度の強い蛍光体が得られるため好ましい。さらには体積比で0.5乃至5%の水素を含有する不活性ガスを用いると、2価のユーロピウムの保持性とともに表面結晶性も高まるため好ましい。得られた蛍光体を粉砕し、再焼成を繰り返すことも、均質な蛍光体粉末を得るために有効である。その場合は、最終の焼成において還元雰囲気であればよい。
【0034】
次に、この蛍光体を目的の純度、粒度に調整するために必要に応じ、粉砕、水洗、乾燥、篩い分けを行ない、使用する。
【0035】
また、本発明のアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体は、希ガスの放電で得られる真空紫外線により励起して発光する発光素子、例えば、PDP用、希ガスランプ用発光素子を構成することができる。
【0036】
本発明のアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体からなる蛍光体膜を備えたPDPの一例を図1に示す。2枚のガラス基板11上にそれぞれ縦、横のマトリックス上に電極が構成される。一方は表示データを書き込むデータ電極12で、もう一方は発光のための放電を行なう表示電極13である。これら2本を一組として形成される。データ電極は隣接した放電セル間の放電を隔離するためにストライプ状の隔壁14で仕切られる。データ電極上と隔壁面を覆うように赤(R)、緑(G)、青(B)の蛍光体膜15が形成されており、R、G、Bの3セルで1画素が構成される。本発明の透輝石型構造を有する蛍光体は青用として使用される。この2枚のガラス基板を貼り合わせ、Ne、Xeの混合ガスを封入する。データ電極と表示電極の交点が1セルとなる。表示電極間に百数十ボルトの電圧をかけることで放電を開始させ、放電により励起されたキセノン原子から真空紫外線を発生させる。各セルには真空紫外線により発光する蛍光体が塗布されており、各々の色の蛍光体は可視光を発生させ、パネル全体の発光にいたる。
【0037】
本発明のアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体からなる蛍光体膜を備えた希ガスランプの一例を図2に示す。ガラス管の外部に2本の電極21を配置し、ガラス管の内壁には蛍光体22を塗布する。ガラス管内部には純キセノン又はキセノンを主体とする希ガス混合ガス等が封入されている。外部電極に高周波電源23より高周波電圧を印加すると、ガラスの誘電分極でランプ内部に高電圧が発生し、内部ガスが放電破壊電圧に達すると放電プラズマが発生する。この放電プラズマのエネルギーにより希ガスが励起状態となり、基底状態へ戻るときに真空紫外線が発生される。蛍光体膜がその真空紫外線によって励起され発光にいたる。
【0038】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。なお、本実施例においては、得られた蛍光体の結晶構造の同定、真空紫外線蛍光評価は、各々以下のようにして行なった。
(1)結晶構造
粉末の結晶構造は粉末X線回折装置(マック・サイエンス社製MPX3)により同定した。X線源としてはCu−Kα線を使用した。
(2)真空紫外線蛍光評価
光源として、146nm及び172nmのエキシマランプ(ウシオ電機製)を使用し、真空チャンバー内にサンプルをセットし、真空度0.1torrにて、発光強度を測定した。
【0039】
(実施例1)
Sr0.985Eu0.01Ce0.005BeSiO4の量論量となるようSrCO3、Eu23、CeO2、BeO、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、SrBeSiO4のスタッフドトリディマイト構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ceを添加しないこと以外は同様にして作製したSr0.99Eu0.01BeSiO4と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.04倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.05倍の発光強度を示した。
【0040】
(実施例2)
Sr0.98Eu0.01Ce0.005Na0.005BeSiO4の量論量となるようSrCO3、Eu23、CeO2、NaHCO3、BeO、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、SrBeSiO4のスタッフドトリディマイト構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したSr0.99Eu0.01BeSiO4と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.06倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.06倍の発光強度を示した。
【0041】
(実施例3)
Ca0.989Eu0.01Ce0.001MgSi26の量論量となるようCaCO3、EuCl3、CeO2、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1250℃で1時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ceを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.03倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.05倍の発光強度を示した。
【0042】
(実施例4)
Ca0.985Eu0.01Ce0.005MgSi26の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeCl3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ceを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.05倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.07倍の発光強度を示した。
【0043】
(実施例5)
Ca0.98Eu0.01Ce0.01MgSi26の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1150℃で8時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ceを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.05倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.06倍の発光強度を示した。
【0044】
(実施例6)
Ca0.988Eu0.01Ce0.001Na0.001MgSi26の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.04倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.04倍の発光強度を示した。
【0045】
(実施例7)
Ca0.98Eu0.01Ce0.005Na0.005MgSi26の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.08倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.11倍の発光強度を示した。
【0046】
(実施例8)
Ca0.97Eu0.01Ce0.01Na0.01MgSi26の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.09倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.09倍の発光強度を示した。
【0047】
(実施例9)
Ca0.994Eu0.001Ce0.005MgSi26の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、1vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ceを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.999Eu0.001MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.02倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.04倍の発光強度を示した。
【0048】
(実施例10)
Ca0.89Eu0.1Ce0.01MgSi26の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、4vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ceを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.9Eu0.1MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.02倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.03倍の発光強度を示した。
【0049】
(実施例11)
Ca0.98Eu0.01Ce0.005Na0.005Mg0.8Si25.8の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeF3、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01Mg0.8Si25.8と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.05倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.06倍の発光強度を示した。
【0050】
(実施例12)
Ca0.98Eu0.01Ce0.005Na0.005Mg1.2Si26.2の量論量となるようCaCO3、EuF3、CeO2、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01Mg1.2Si26.2と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.05倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.06倍の発光強度を示した。
【0051】
(実施例13)
Ca0.98Eu0.01Ce0.005Na0.005MgSi1.85.6の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1100℃で24時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi1.85.6と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.03倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.06倍の発光強度を示した。
【0052】
(実施例14)
Ca0.98Eu0.01Ce0.005Na0.005MgSi410の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物に混合物重量の5%のNH4Clをさらに混合し、白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi410と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.06倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.08倍の発光強度を示した。
【0053】
(実施例15)
Ca0.98Eu0.01Ce0.005Na0.005MgSi26の量論量となるようCaCO3、CaCl2(CaCO3:CaCl2=95:5、mol比)、Eu23、CeO2、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.12倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.14倍の発光強度を示した。また、CaCl2を用いなかった実施例7の蛍光体よりも高い発光であった。
【0054】
(実施例16)
Ca0.98Eu0.01Ce0.005Na0.005MgSi26の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、NaHCO3、MgCO3、MgCl2(MgCO3:MgCl2=95:5、mol比)、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.12倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.14倍の発光強度を示した。また、MgCl2を用いなかった実施例7の蛍光体よりも高い発光であった。
【0055】
(実施例17)
Ca0.98Eu0.01Ce0.005Li0.005MgSi26の量論量となるようCaCO3、Eu23、CeO2、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1250℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Ce、Liを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.03倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.04倍の発光強度を示した。
【0056】
(実施例18)
Ca0.988Eu0.01Er0.001Na0.001MgSi26の量論量となるようCaCO3、CaCl2(CaCO3:CaCl2=95:5、mol比)、Eu23、Er23、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Er、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.03倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.03倍の発光強度を示した。
【0057】
(実施例19)
Ca0.988Eu0.01Tm0.001Na0.001MgSi26の量論量となるようCaCO3、CaCl2(CaCO3:CaCl2=95:5、mol比)、Eu23、TmCl3、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Tm、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.03倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.04倍の発光強度を示した。
【0058】
(実施例20)
Ca0.988Eu0.01Yb0.001Na0.001MgSi26の量論量となるようCaCO3、CaCl2(CaCO3:CaCl2=95:5、mol比)、Eu23、Yb23、NaHCO3、MgCO3、SiO2を秤量し、混合した。この混合物を白金製容器に入れ、電気炉に導入し、2vol%の水素ガスを含有した窒素ガスの雰囲気中で1200℃で2時間焼成した。この焼成物を粉砕し、蛍光体を得た。得られた蛍光体の粉末X線回折の結果、透輝石型構造を有する結晶相が主に生成していることが確認された。Yb、Naを添加しないこと以外は同様にして作製したCa0.99Eu0.01MgSi26と146nm励起での発光強度を比較した場合、1.04倍の発光強度を示した。172nm励起での発光強度を比較した場合、1.03倍の発光強度を示した。
【0059】
実施例1〜20の組成、及び発光強度比を表1に示す。
【0060】
【表1】
Figure 0004228098
【発明の効果】
本発明によれば、高輝度の発光を呈する真空紫外線励起用蛍光体を提供できる。また、該真空紫外線励起用蛍光体を用いて、真空紫外線により蛍光体を励起して発光させる発光素子を構成することにより、高輝度の発光を呈する発光素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体を用いたPDP(プラズマディスプレイパネル)の一例を示す図である。
【図2】本発明のアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体を用いた希ガスランプの一例を示す図である。
【符号の説明】
11 ガラス基板
12 データ電極
13 表示電極
14 隔壁
15 蛍光体膜
21 電極
22 蛍光体
23 高周波電源

Claims (6)

  1. 2価のユーロピウム及び3価の希土類元素としてCe、Er、Tm、Ybの少なくとも1種で付活され、かつ、アルカリ金属元素としてLi、Naの少なくとも1種を含有することを特徴とする真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体。
  2. 3価の希土類元素がCeであることを特徴とする請求項1に記載の真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体。
  3. アルカリ金属元素がNaであることを特徴とする請求項1または2に記載の真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体。
  4. 透輝石型構造を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体。
  5. 透輝石型構造を有するとともに、下式で表されることを特徴とする請求項に記載の真空紫外線励起用アルカリ土類金属珪酸塩蛍光体。
    (Ca1−a−b−c,Eu,RE,AM)MgSi1+0.5b−0.5c+m+2n
    (式中、aは0<a≦0.1、bは0<b≦0.1、cは0c≦0.1、mは0.8≦m≦1.2、nは1.8≦n≦4の範囲の数である。REは、Ce、Er、Tm、Ybの少なくとも1種、AMはLi、Naの少なくとも1種である。)
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のアルカリ土類金属珪酸塩蛍光体を用い、真空紫外線で励起して発光させることを特徴とする発光素子。
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