JP4227921B2 - 鉄道車両構体 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の外板パネルが接合されてなる鉄道車両構体に関する。
従来このような分野の技術として、下記に示す特許文献1,2の公報がある。特許文献1には、複数のハニカムパネルから形成された長尺ブロックを各々溶接することにより製作された側ブロックが記載されている。また、特許文献2には、幕板形材と側形材と腰板形材とで構成される側構体が記載されており、側構体には、その側構体の内面形状に沿って形成された内骨が接合されている。
特開平8−58579号公報 特許第3493912号公報
このような構体は、複数の外板パネルを接合することによって形成されるものの、外板パネル自体が、骨部を有するものではない。そのため、特許文献2に示されるように、内骨を別途必要とし、構体の組立作業性が良好でなかった。
そこで、本発明は、組立作業性の向上と鉛直方向の剛性の強化とを同時に満足させるようにした鉄道車両構体を提供することを目的とする。
請求項1に係る鉄道車両構体は、複数の外板パネルが接合されてなる鉄道車両構体において、窓枠パネルの周囲に配置された複数の外板パネルは、鉛直方向に延在する第1の支柱が接合され、窓枠パネルの上方に配置される幕パネルと、鉛直方向に延在する第2の支柱が接合され、窓枠パネルの下方に配置される腰パネルと、鉛直方向に延在する第3の支柱が接合され、幕パネルと腰パネルとの間で窓枠パネルの両側方に配置される一対の吹寄せパネルとを備え、第1の支柱と第2の支柱と第3の支柱とは鉛直方向に連続して一列に配置され、複数の外板パネルは、車両本体の外側に配置される外板と、外板に接合されると共に、車両本体の外側に位置する外側頂部と車両本体の内側に位置する内側頂部とが交互に並設されて断面波形に形成された波板とを備え、波板の外側頂部と外板とが外側頂部の長手方向に沿って連続的に溶接され、鉛直方向に連続して一列に配置された長尺状の第1、第2及び第3の支柱は、外板に対して直交して配置された第1及び第2の板材と、外板に当接配置された第3の板材と、第1及び第2の板材を介して第3の板材に連結された第4の板材とによって形成され、第1、第2、第3及び第4の板材は、切断加工により形成されると共に、互いに連続溶接によって接合され、第4の板材の縁部に沿ってフランジ部が形成され、フランジ部が波板の内側頂部に溶接されていることを特徴とする。

この鉄道車両構体によれば、窓枠パネルの周囲に幕パネル、吹寄せパネル、及び腰パネルを接合することによって、第1の支柱と第2の支柱と第3の支柱とは鉛直方向に連続して一列に配置されるため、これら第1〜第3の支柱が鉛直方向に延在する縦骨としての役割を果たし、エアコンディショナーやパンタグラフ等から受ける鉛直下向きの荷重に対して強い構造となる。
また、幕パネルには、窓枠パネルの上方において鉛直方向に延在する第4の支柱が接合され、腰パネルには、窓枠パネルの下方において鉛直方向に延在する第5の支柱が接合されており、第4の支柱と第5の支柱とは鉛直方向において直線的に配列されていると良い。この構成を採用することにより、幕パネルの第4の支柱と腰パネルの第5の支柱とが鉛直方向において直線的に配列されるため、これら第4及び第5の支柱が、鉛直下向きの荷重に対する補強的な縦骨としての役割を果たす。
さらには、幕パネルは、下辺端部において略水平方向に延在して、窓枠パネルの上辺端部及び吹寄せパネルの上辺端部に接合される第1の横梁部材を有し、腰パネルは、上辺端部において略水平方向に延在して、窓枠パネルの下辺端部及び吹寄せパネルの下辺端部に接合される第2の横梁部材を有すると好適である。この構成を採用することにより、第1及び第2の横梁部材は、水平方向に延在する横骨としての役割を果たす。したがって、水平方向にかかる荷重に対して強い構造となる。さらには、鉛直方向に延在する縦骨としての第1〜第3の支柱と、水平方向に延在する横骨としての第1及び第2の横梁部材は、互いに直交するように延在することになるため、鉄道車両構体の剛性が一層強化される。
請求項4に係る鉄道車両構体は、複数の外板パネルが接合されてなる鉄道車両構体において、窓枠パネルの周囲に配置された複数の外板パネルは、鉛直方向に延在する第1の支柱を有しており、窓枠パネルの両側方に配置される一対の吹寄せパネルと、一対の吹寄せパネルの間で窓枠パネルの上方に配置される幕パネルと、一対の吹寄せパネルの間で窓枠パネルの下方に配置される腰パネルとを備え、複数の外板パネルは、車両本体の外側に配置される外板と、外板に接合されると共に、車両本体の外側に位置する外側頂部と車両本体の内側に位置する内側頂部とが交互に並設されて断面波形に形成された波板とを備え、波板の外側頂部と外板とが外側頂部の長手方向に沿って連続的に溶接され、長尺状の第1の支柱は、外板に対して直交して配置された第1及び第2の板材と、外板に当接配置された第3の板材と、第1及び第2の板材を介して第3の板材に連結された第4の板材とによって形成され、第1、第2、第3及び第4の板材は、切断加工により形成されると共に、互いに連続溶接によって接合され、第4の板材の縁部に沿ってフランジ部が形成され、フランジ部が波板の内側頂部に溶接されていることを特徴とする。

この鉄道車両構体によれば、窓枠パネルの周囲に幕パネル、吹寄せパネル、及び腰パネルを接合することによって、吹寄せパネルの第1の支柱は鉛直方向に配置されるため、第1の支柱が鉛直方向に延在する縦骨としての役割を果たし、エアコンディショナーやパンタグラフ等から受ける鉛直下向きの荷重に対して強い構造となる。
また、この鉄道車両構体において、幕パネルは、窓枠パネルの上方において鉛直方向に延在するように接合される第2の支柱を有し、腰パネルは、窓枠パネルの下方において鉛直方向に延在するように接合される第3の支柱を有し、第2の支柱と第3の支柱とは鉛直方向において直線的に配列されていると良い。この構成を採用することにより、幕パネルの第2の支柱と腰パネルの第3の支柱とが鉛直方向において直線的に配列されるため、これら第2と第3の支柱とが、鉛直下向きの荷重に対する補強的な縦骨としての役割を果たす。
さらには、幕パネルは、下辺端部において略水平方向に延在して、窓枠パネルの上辺端部に接合される第1の横梁部材を有し、腰パネルは、上辺端部において略水平方向に延在して、窓枠パネルの下辺端部に接合される第2の横梁部材を有すると好適である。この構成を採用することにより、第1及び第2の横梁部材は、水平方向に延在する横骨としての役割を果たす。したがって、水平方向にかかる荷重に対して強い構造となる。さらには、鉛直方向に延在する縦骨としての第1の支柱と、水平方向に延在する横骨としての第1及び第2の横梁部材は、互いに直交するように延在することになるため、鉄道車両構体の剛性が一層強化される。
また、請求項1及び請求項4に係る鉄道車両構体において、複数の外板パネルは、車両本体の外側に配置される外板と、その外板に接合されると共に、車両本体の外側に位置する外側頂部と車両本体の内側に位置する内側頂部とが交互に並設されて断面波形に形成された波板と備え、波板の外側頂部と外板とが外側頂部の長手方向に沿って連続的に溶接されている。このような構成を採用することにより、外板と波板とを確実に溶接することができ、外板パネルの剛性が強化される。

本発明によれば、鉄道車両構体は、組立作業性の向上と鉛直方向の剛性の強化とを同時に満足することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る鉄道車両構体の好適な実施形態について詳細に説明する。
[ 第1の実施形態 ]
[ 鉄道車両における構体の構成について ]
図1に示すように、鉄道車両構体1は、屋根構体3と側構体4と台枠6と妻構体7とが互いに接合されて構成されている。台枠6は車両本体2の床部を構成するものであり、台枠6の側部には側構体4が接合されている。屋根構体3には、車室内の冷暖房を行うためのエアコンディショナー8やパンタグラフが据え付けられている。側構体4は、ドアパネル9,9間及び前後端に配置される五個の側構体ブロック11を有している。
[ 側構体ブロックの構成について ]
図2に示すように、側構体ブロック11は、幕パネル12と、窓枠パネル13と、一対の吹寄せパネル14と、腰パネル16とが互いに接合されて構成される。窓枠パネル13は、側構体ブロック11の中央部に配置される。幕パネル12は、ドアパネル9,9間の長さを有し、窓枠パネル13の上方に配置され、下辺端部が窓枠パネル13の上辺端部に接合される。腰パネル16は、ドアパネル9,9間の長さを有し、窓枠パネル13の下方に配置されて、上辺端部が窓枠パネル13の下辺端部に接合される。各吹寄せパネル14,14は、窓枠パネル13と略同じ高さを有し、幕パネル12と腰パネル16との間で窓枠パネル13の両側方に配置されて、上辺端部が幕パネル12の下辺端部に接合され、下辺端部が腰パネル16の上辺端部に接合される。
[ 幕パネルについて ]
図2〜図4に示すように、外板パネルとしての幕パネル12は、車両本体2の外側に配置される外板17と、四枚の波板18と、両側に位置し且つ鉛直方向に延在する第1の支柱19A,19Cと、中央に位置し且つ鉛直方向に延在する第4の支柱19Bと、上端で水平に延在する補強部材21と、下端で水平に延在する第1の横梁部材22とから構成される。
外板17の上辺端部には、屋根構体3に接合するために、クランク状に折り曲げられた連結部17aが形成されている。各波板18は、波板18自体に剛性を持たせるため、車両本体2の外側に位置する外側頂部23と車両本体2の内側に位置する内側頂部24とを交互に並設させて断面が波形に形成されている。幕パネル12の上辺端部に位置する補強部材21は、外板17の上辺端部と、内側頂部24及び外側頂部23の並設方向における最上端側の内側頂部24とを接合するために、断面クランク状で長尺状に形成されている。
また、幕パネル12の下辺端部に位置する第1の横梁部材22は、断面カップ状に形成された長尺状の横梁部材本体部22aと、その横梁部材本体部22aの縁部22b,22cのそれぞれに沿って長手方向に形成されたフランジ部22d,22eとで形成されている。この横梁部材本体部22aは、外板17に接合するために断面コ字状に形成され、波板18側のフランジ部22dは、波板18の内側頂部24及び外側頂部23の並設方向における最下端側の内側頂部24に対して接合するために設けられている。また、フランジ部22eは、窓枠パネル13や吹寄せパネル14,14に接合するために設けられている。
外板17、波板18、補強部材21、及び第1の横梁部材22を接合する際は、波板18、補強部材21、及び第1の横梁部材22を矢印の方向に移動させ、外板17上に波板18、補強部材21及び第1の横梁部材22を載置させる。そして、幕パネル12が側構体ブロック11として車両本体2に取り付けられたときには、波板18の外側頂部23と補強部材21と第1の横梁部材22とは水平方向に延在することになる。
図5に示すように、隣接する波板18A,18Bを連結させる各支柱19A〜19Cは、波板18A,18Bの外側頂部23の延在方向に対して直交する方向に延在するように、外板17に配置される。支柱19は、断面カップ状に形成された支柱本体部19aと、その支柱本体部19aの縁部19b,19cそれぞれに沿って長手方向に形成されたフランジ部19d,19eとで形成される。断面コの字状の支柱本体部19aは外板17に接合するために設けられ、フランジ部19d,19eは、隣接する波板18A,18Bに接合するために設けられている。
外板17、波板18A、18B及び支柱19を接合する際は、波板18A,18B及び支柱19を矢印の方向に移動させ、外板17上に波板18A,18B及び支柱19を載置させる。幕パネル12が側構体ブロック11として車両本体2に取り付けられたときには、各支柱19A〜19Cは鉛直方向に延在することになる。また、波板18A,18Bの外側頂部23の端部には面取り部23aが形成され、内側頂部24の端部にも、同様の面取り部24aが形成されている。これにより、波板18A,18Bの端部を、フランジ部19d,19eと外板17との間に差し込みやすくなり、組立作業性が良好となる。
図6に示すように、外板17上に波板18を載置し、溶接装置26を用いて、波板18の外側頂部23と外板17とを外側頂部23の長手方向に沿って連続的に溶接する。符号W1は、外側頂部23と外板17とが溶接されて形成された溶接ビードである。このように外板17と波板18とが連続溶接により確実に接合されることにより、幕パネル12の剛性が強化され、外側頂部23の長手方向に加わる荷重に対して強い構造となる。
連続溶接を可能にするものとしては、摩擦撹拌溶接(FSW)、レーザ溶接、ハイブリッドレーザ溶接、タンデムMIG溶接等が例示される。これらの溶接方法によれば、溶接される金属母材に生ずる歪み量は少ないため、外板17と波板18とは殆ど歪まない。したがって、幕パネル12を寸法精度良く形成することができ、成形性が良くなる。また、溶接時に、外板17と波板18とによって形成される中空部61を積極的に有効活用することができる。例えば、溶接時に中空部61内に空気や不活性ガス等の冷却媒体を流動させたり、中空部61内に冷却管を配置させたりすると、溶接品質や溶接効率を高めることができる。以下に説明する溶接も同様である。
次に図7及び図8に示すように、支柱19が波板18Aの外側頂部23の延在方向に対して直交する方向に延在するように、支柱19は外板17上に載置される。このとき、フランジ部19eが波板18Aの内側頂部24の長手方向における端部に接触するように、支柱19を外板17上に載置する。そして、溶接装置26を用い、支柱本体部19aと外板17とを支柱19の長手方向に沿って連続的に溶接する。符号W8は、支柱本体部19aと外板17とが溶接されて形成された溶接ビードである。さらに、支柱19のフランジ部19eと波板18Aの内側頂部24の長手方向における端部とを溶接する。符号W9は、フランジ部19eと波板18Aの内側頂部24の端部とが溶接されて形成された溶接ビードである。
さらに、波板18Bの端部をフランジ部19dと外板17の間に差し込み、支柱19のフランジ部19dと波板18Bの内側頂部24の長手方向における端部とを溶接する。符号W11は、フランジ部19dと波板18Bの内側頂部24の端部が溶接されて形成された溶接ビードである。
このようにして、一枚の外板17を共有して四枚の波板18と三本の支柱19A〜19Cとを外板17に溶接する際に、隣接した各波板18,18間に各支柱19A〜19Cそれぞれを配置させて、波板18同士を各支柱19A〜19Cに溶接して連結させていく。このように、幕パネル12に支柱19A〜19Cが設けられることにより、エアコンディショナー8やパンタグラフなどから受ける鉛直下向きの荷重に対して強い構造となる。
さらに、図6に戻り、補強部材21を外板17の上辺端部に載置し、補強部材21と外板17の上辺端部とを補強部材21の長手方向に沿って連続的に溶接する。符号W2は、補強部材21と外板17とが溶接されて形成された溶接ビードである。また、補強部材21と、内側頂部24及び外側頂部23の並設方向における最上端側の内側頂部24とを溶接する。この場合、補強部材21と内側頂部24との重なり部分を溶接してもよく、補強部材21と内側頂部24との境界を溶接するようにしてもよい。符号W3は、補強部材21の上方から補強部材21と内側頂部24との重なり部分を溶接して形成された溶接ビードであり、符号W4は、補強部材21と内側頂部24との境界を溶接して形成された溶接ビードである。このように外板17に補強部材21が溶接されることにより、幕パネル12の剛性が強化され、補強部材21の長手方向に加わる荷重に対して強い構造となる。
次いで、第1の横梁部材22を外板17の下辺端部に沿うように載置し、溶接装置26を用いて、横梁部材本体部22aと外板17とを第1の横梁部材22の長手方向に沿って連続的に溶接する。符号W5は、横梁部材本体部22aと外板17とが溶接されて形成された溶接ビードである。さらに、第1の横梁部材22のフランジ部22dと、内側頂部24及び外側頂部23の並設方向における最下端側の内側頂部24とを内側頂部24の長手方向に沿って連続的に溶接する。この場合も、フランジ部22dの上からフランジ部22dと内側頂部24との重なり部分を溶接してもよく、フランジ部22dと内側頂部24との境界を溶接するようにしてもよい。符号W6は、フランジ部22dの上からフランジ部22dと内側頂部24との重なり部分を溶接して形成された溶接ビードであり、符号W7は、フランジ部22dと内側頂部24との境界を溶接して形成された溶接ビードである。このように外板17に第1の横梁部材22が溶接されることにより、幕パネル12の剛性がさらに強化され、第1の横梁部材22の長手方向に加わる荷重に対して強い構造となる。
以上のように、波板18の外側頂部23と外板17との間は、連続溶接のために隙間がなく接合され、外板17と波板18とによって形成された中空部61間で、気体や液体が移動することがないように遮断される。そのため、鉄道車両のトンネル進入時に受ける衝撃を緩和する気密性、車両本体2内への水の進入を抑える水密性を有する。このことは、補強部材21と波板18と外板17とによって形成される中空部62及び第1の横梁部材22と波板18と外板17とによって形成される中空部63も同様である。
また、波板18は車両本体2の内側に向けて開放された凹部25を有している。そのため、いわゆるダブルスキンパネル構造の外板パネルと比較して内板が不要である。したがって、幕パネル12は、部品点数が少なくて済み、近年要請されている車両の軽量化が可能となる。さらに、波板18の開放側から連続溶接することができるので、溶接位置を確認しながら連続溶接することができる。
[ 吹寄せパネルについて ]
図2及び図9に示すように、外板パネルとしての吹寄せパネル14は、車両本体2の外側に配置される外板28と、波板29と、垂直方向に延在する第3の支柱31とから構成される。
図10に示すように、波板29は、幕パネル12の波板18と同様に、波板29自体の剛性を高めるため、車両本体2の外側に位置する外側頂部32と車両本体2の内側に位置する内側頂部33とを交互に並設させて断面が波形に形成されている。
また、第3の支柱31は、断面カップ状に形成された長尺状の支柱本体部31aと、その支柱本体部31aの縁部31b,31cのそれぞれに沿って長手方向に形成されたフランジ部31d,31eとで形成されている。この第3の支柱31は、吹寄せパネル14における窓枠パネル13側の端部に沿って接合される。すなわち、支柱本体部31aは外板28に接合するために断面コ字状に形成され、波板29側のフランジ部31dは、波板29の内側頂部33及び外側頂部32の並設方向において最も窓枠パネル13に近接する内側頂部33に接合するために設けられている。また、フランジ部31eは、窓枠パネル13に接合するために設けられている。
図11に示すように、外板28上に波板29を載置し、溶接装置26を用いて、波板29の外側頂部32と外板28とを外側頂部32の長手方向に沿って連続的に溶接する。符号W12は、外側頂部32と外板28とが溶接されて形成された溶接ビードである。このように外板28と波板29とが連続溶接により接合されることにより、吹寄せパネル14の剛性が強化され、外側頂部32の長手方向に加わる荷重に対して強い構造となる。
さらに、第3の支柱31を外板28の窓枠パネル13側の端部に沿うように載置し、溶接装置26を用いて、支柱本体部31aと外板28とを第3の支柱31の長手方向に沿って連続的に溶接する。符号W13は、支柱本体部31aと外板28とが溶接されて形成された溶接ビードである。次いで、第3の支柱31のフランジ部31dと、内側頂部33及び外側頂部32の並設方向において最も窓枠パネル13に近接する内側頂部33とを内側頂部33の長手方向に沿って連続的に溶接する。この場合も、フランジ部31dと内側頂部33との重なり部分を溶接してもよく、フランジ部31dと内側頂部33との境界を溶接するようにしてもよい。符号W14は、フランジ部31dの上方からフランジ部31dと内側頂部33との重なり部分を溶接して形成された溶接ビードであり、符号W16は、フランジ部31dと内側頂部33との境界を溶接して形成された溶接ビードである。このように外板28に第3の支柱31が溶接されることにより、吹寄せパネル14の剛性がさらに強化され、第3の支柱31の長手方向に加わる荷重に対して強い構造となる。
ここで、幕パネル12と同様に、吹寄せパネル14においても、波板29の外側頂部32と外板28との間は、連続溶接のために隙間がなく接合され、外板28と波板29とによって形成された中空部66間で、気体や液体が移動することがないように遮断されている。そのため、鉄道車両のトンネル進入時に受ける衝撃を緩和する気密性、車両本体2内への水の進入を抑える水密性を有する。このことは、第3の支柱31と波板29と外板28とによって形成される中空部67も同様である。さらに、第3の支柱31は、側構体ブロック11において鉛直方向に延在することになるため、吹寄せパネル14は、鉛直下向きの荷重に対して強い構造となる。
また、波板29は車両本体2の内側に向けて開放された凹部34を有している。そのため、いわゆるダブルスキンパネル構造の外板パネルと比較して内板が不要であり、軽量化が可能となっている。
[ 腰パネルについて ]
図2及び図12に示すように、外板パネルとしての腰パネル16は、車両本体2の外側に配置される外板36と、四枚の波板37と、両側に位置し且つ鉛直方向に延在する第2の支柱38A,38Cと、中央に位置し且つ鉛直方向に延在する第5の支柱38Bと、上端で水平に延在する第2の横梁部材39と、下端で水平に延在する下方側の接合部材41とから構成される。
図13に示すように、各波板37は、波板37自体に剛性を持たせるために、車両本体2の外側に位置する外側頂部42と車両本体2の内側に位置する内側頂部43とを交互に並設させて断面が波形に形成されている。
また、腰パネル16の上辺端部に位置する第2の横梁部材39は、断面カップ状に形成された長尺状の横梁部材本体部39aと、その横梁部材本体部39aの縁部39b,39cのそれぞれに沿って長手方向に形成されたフランジ部39d,39eとで形成されている。この横梁部材本体部39aは外板36に接合するために断面コの字状に形成され、波板37側のフランジ部39eは、波板37の外側頂部42と内側頂部43の並設方向における最上端側の内側頂部43に接合するために設けられている。また、フランジ部39dは、窓枠パネル13や吹寄せパネル14,14に接合するために設けられている。さらに、腰パネル16の下辺端部に位置する接合部材41は、腰パネル16を台枠6に接合するために、断面クランク状で長尺状に形成されている。
腰パネル16の各支柱38A〜38C(図12参照)は、図5に示す幕パネル12の支柱19と同様の形状であり、支柱本体部とその支柱本体部の縁部に沿って長手方向に形成された一対のフランジ部とで形成されている。腰パネル16の各フランジ部は、図5と同様に、隣接する波板37に接合するために設けられている。外板36、波板37、及び支柱38A〜38Cを接合し、腰パネル16を側構体ブロック11の一部として車両本体2に取り付けたときには、各支柱38A〜38Cは鉛直方向に延在する。また、図5に示す波板18と同様に、各波板37の外側頂部42の端部及び内側頂部43の端部には、面取り部が形成されている。これにより、波板37の端部を支柱38A〜38Cのフランジ部と外板36の間へ差し込みやすくしている。
図14に示すように、外板36に波板37を載置し、溶接装置26を用いて、波板37の外側頂部42と外板36とを外側頂部42の長手方向に沿って連続的に溶接する。符号W17は、外側頂部42と外板36とが溶接されて形成された溶接ビードである。このように外板36と波板37とが連続溶接により接合されることにより、腰パネル16の剛性が強化され、外側頂部42の長手方向に加わる荷重に対して強い構造となる。
さらに、図7に示す幕パネル12における支柱19と波板18との溶接と同様に、腰パネル16の各支柱38A〜38Cを外板36及び波板37へ溶接する。すなわち、先ず、第2の支柱38Cが波板37の外側頂部42の延在方向に対して直交する方向に延在するように、第2の支柱38Cは外板36上に載置される。このとき、第2の支柱38Cのフランジ部が波板37の内側頂部43の長手方向における端部に接触するように載置する。そして、溶接装置26を用いて、第2の支柱38Cの支柱本体部と外板36とを第2の支柱38Cの長手方向に沿って連続的に溶接する。さらに、第2の支柱38Cのフランジ部と波板37の内側頂部43の長手方向における端部とを溶接していく。同様に第2の支柱38A及び第5の支柱38Bも、隣接する波板37,37同士を連結するように外板36に連続的に溶接していく。
このようにして、一枚の外板36を共有して四枚の波板37を外板36に溶接する際に、隣接した波板37間に支柱38A〜38Cを配置させて、波板37同士を支柱38に溶接して連結する。ここで、支柱38A〜38Cが側構体ブロック11において鉛直方向に設けられることにより、腰パネル16は、鉛直下向きの荷重に対して強い構造となる。
次いで、第2の横梁部材39を外板36の上辺端部に載置し、横梁部材本体部39aと外板36の上辺端部とを第2の横梁部材39の長手方向に沿って連続的に接合する。符号W18は、横梁部材本体部39aと外板36とを溶接して形成された溶接ビードである。また、第2の横梁部材39のフランジ部39eと、内側頂部43及び外側頂部42の並設方向における最上端側の内側頂部43とを溶接する。この場合、フランジ部39eと内側頂部43との重なり部分を溶接してもよく、フランジ部39eと内側頂部43との境界を溶接するようにしてもよい。符号W19は、フランジ部39eの上方からフランジ部39eと内側頂部43とを溶接して形成された溶接ビードであり、符号W21は、フランジ部39eと内側頂部43との境界を溶接して形成された溶接ビードである。このように外板36と第2の横梁部材39とが連続溶接により接合されることにより、腰パネル16の剛性が強化され、第2の横梁部材39の長手方向に加わる荷重に対して強い構造となる。
また、接合部材41を外板36の下辺端部に載置し、接合部材41と外板36の下辺端部とを接合部材41の長手方向に沿って連続的に接合する。符号W22は、接合部材41と外板36とを溶接して形成された溶接ビードである。さらに、接合部材41と、内側頂部43及び外側頂部42の並設方向における最下端側の内側頂部43とを溶接する。この場合、接合部材41と内側頂部43との重なり部分を溶接してもよく、接合部材41と内側頂部43との境界を溶接するようにしてもよい。符号W23は、接合部材41の上方から接合部材41と内側頂部43とを溶接して形成された溶接ビードであり、符号W24は、接合部材41と内側頂部43との境界を溶接して形成された溶接ビードである。このように外板36と接合部材41とが連続溶接により接合されることにより、腰パネル16の剛性が強化され、接合部材41の長手方向に加わる荷重に対して強い構造となる。
ここで、幕パネル12と同様に、腰パネル16においても、外板36と波板37とによって形成された中空部68や、接合部材39と外板36と波板37とによって形成された中空部69、接合部材41と外板36と波板37とによって形成された中空部71間で気体や液体が移動することがないように遮断され、鉄道車両のトンネル進入時に受ける衝撃を緩和する気密性、車両本体2内への水の進入を抑える水密性を有する。
図15に示すように、腰パネル16を車両本体2に接合する際には、腰パネル16における接合部材41の連結部41aに台枠6を嵌め合わせ、接合部材41と台枠6とを接合部材41の長手方向に沿って車両本体2の内側から連続的に溶接する。符号W26は、接合部材41と台枠6とを溶接して形成された溶接ビードである。また、外板36の下辺端部と接合部材41と台枠6とを、接合部材41の長手方向に沿って、車両本体2の外側から連続的に溶接する。符号W27は、外板36の下辺端部と接合部材41と台枠6と溶接して形成された溶接ビードである。さらに、接合部材41の下辺端部と台枠6との境界に沿って連続的に溶接してもよい。符号W28は、接合部材41の下辺端部と台枠6との境界に沿って溶接して形成された溶接ビードである。
さらに、吹寄せパネル14の波板29の端部を、第2の横梁部材39のフランジ部39dに差し込むように、腰パネル16の外板36に対し、上方から吹寄せパネル14の外板28を突き合わせる。次いで、外板28と外板36との突き合わせ部分及び第2の横梁部材39の横梁部材本体部39aを、第2の横梁部材39の長手方向に沿って、車両本体2の外側から溶接装置26により連続的に溶接する。符号W29は、外板28と外板36との突き合わせ部分及び第2の横梁部材39の横梁部材本体部39aを溶接して形成された溶接ビードである。さらに、第2の横梁部材39のフランジ部39dと、吹寄せパネル14の波板29における内側頂部33の長手方向における端部とを連続的に溶接する。符号W31は、第2の横梁部材39のフランジ部39dと、吹寄せパネル14の内側頂部33とを溶接して形成された溶接ビードである。
ここにおいて、波板37は、車両本体2の内側に向けて開放された凹部44を有するので、いわゆるダブルスキンパネル構造の外板パネルと比較して内板が不要であり、軽量化が可能となる。また、凹部44に沿って、電気配線46が収容される。これにより、波板37の凹部44を利用してスペース効率よく電気配線を収容することができる。
[ 外板パネルの接合について ]
図16に示すように、窓枠パネル13は、腰パネル16の第2の横梁部材39に突き合わせて第2の横梁部材39に連続的に溶接される。さらに、窓枠パネル13は、各吹寄せパネル14,14の第3の支柱31に突き合わせて第3の支柱31に連続的に溶接されると共に、窓枠パネル13は、幕パネル12の第1の横梁部材22に突き合わせて第1の横梁部材22に連続的に溶接される。一方、吹寄せパネル14は、幕パネル12の第1の横梁部材22に突き合わせて第1の横梁部材22に連続的に溶接されると共に、腰パネル16の第2の横梁部材39に突き合わせて第2の横梁部材39に連続的に溶接される。以上のように、各外板パネル12,14,16と窓枠パネル13とを溶接して接合することにより、側構体ブロック11を形成することができる。
なお、窓枠パネル13の各コーナ部において、L字状の各補強金具48は、幕パネル12の第1の横梁部材22と吹寄せパネル14の第3の支柱31とに重ね合わせられて溶接されると共に、吹寄せパネル14の第3の支柱31と腰パネル16の第2の横梁部材39とに重ね合わせられて溶接され、側構体ブロック11の剛性をさらに強化している。
ここで、図17に示すように、各外板パネル12,14,16及び窓枠パネル13が接合されて形成された側構体ブロック11において、幕パネル12の第1の支柱19Aと、車両本体2の前方側の吹寄せパネル14における第3の支柱31と、腰パネル16の第2の支柱38Aとは、窓枠パネル13の縁に沿って鉛直方向において連続して一列に配置されるため、これら第1の支柱19A、第3の支柱31、及び第2の支柱38Aとが鉛直方向に延在する縦骨としての役割を果たす。同様に、幕パネル12の第1の支柱19C、車両本体2の後方側の吹寄せパネル14における第3の支柱31、及び腰パネル16の第2の支柱38Cも、窓枠パネル13の縁に沿って鉛直方向において連続して一列に配列されるため、これらも鉛直方向に延在する縦骨としての役割を果たす。そのため、側構体ブロック11は、鉛直方向に加わる荷重に対して強い構造となる。
さらに、幕パネル12の第4の支柱19Bと腰パネル16の第5の支柱38Bとが鉛直方向において直線的に配列されるため、これら第4及び第5の支柱19B,38Bが、鉛直下向きの荷重に対する補強的な縦骨としての役割を果たす。
また、幕パネル12の第1の横梁部材22と腰パネル16の第2の横梁部材39も水平方向に延在する横骨としての役割を果たす。そのため、水辺方向に加わる荷重に対して強い構造となる。さらに、鉛直方向に延在する縦骨としての第1の支柱19A,19C、第2の支柱38A,38C、第3の支柱31、第4の支柱19B、及び第5の支柱38Bと、水平方向に延在する横骨としての第1の横梁部材22及び第2の横梁部材39は互いに直交するように延在しているため、側構体ブロック11の剛性は強化されている。
[ 第2の実施形態 ]
次に、第2の実施形態について説明する。図18に示された側構体ブロック81が第1の実施形態における側構体ブロック11と異なるのは、幕パネル82、吹寄せパネル83、及び腰パネル84の各外板パネルの大きさ、支柱の本数と位置、横梁部材等である。したがって、これらの点を主に説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一又は同等の要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
[ 側構体ブロックの構成について ]
図18〜図20に示すように、各吹寄せパネル83,83は、側構体ブロック81の高さを有し、窓枠パネル13、幕パネル82、及び腰パネル84と接合するために、窓枠パネル13側の端部に沿って第1の支柱86が連続的に溶接されている。幕パネル82は、窓枠パネル13と同じ横幅を有し、中央には鉛直方向に延在する第2の支柱87が連続的に溶接されている。この幕パネル82は、一対の吹寄せパネル83,83の間で窓枠パネル13の上方に配置され、幕パネル82の下辺端部に連続溶接された第1の横梁部材88によって窓枠パネル13の上辺端部に連続的に溶接される。腰パネル84も、窓枠パネル13と同じ横幅を有し、中央には鉛直方向に延在する第3の支柱89が連続的に溶接されている。この腰パネル84は、一対の吹寄せパネル83,83の間で窓枠パネル13の下方に配置され、腰パネル84の上辺端部に連続溶接された第2の横梁部材91によって窓枠パネル13の下辺端部に接合される。
なお、各外板パネル82,83,84が、構成部材として外板、波板、及び接合部材等を有することは、第1の実施形態の各外板パネル12,14,16と同様である。
[ 支柱及び横梁部材について ]
以上のような構成を有する側構体ブロック81によれば、窓枠パネル13の周囲に幕パネル82、一対の吹寄せパネル83、及び腰パネル84を接合することによって、吹寄せパネル83の第1の支柱86は鉛直方向に配置されるため、第1の支柱86が鉛直方向に延在する縦骨としての役割を果たし、エアコンディショナー8やパンタグラフ等から受ける鉛直下向きの荷重に対して強い構造となる。幕パネル82の第2の支柱87及び腰パネル84の第3の支柱89も、鉛直方向において直線的に配列されるため、これら第2と第3の支柱87,89とが、鉛直下向きの荷重に対する補強的な縦骨としての役割を果たす。
また、幕パネル82の第1の横梁部材88と腰パネル84の第2の横梁部材91とは、水平方向に延在する横骨としての役割を果たす。したがって、水平方向にかかる荷重に対して強い構造となる。
さらには、鉛直方向に延在する縦骨としての第1,2,3の支柱86,87,89と、水平方向に延在する横骨としての第1及び第2の横梁部材88,91とは、互いに直交するように延在することになるため、側構体ブロック81の剛性が強化される。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、第1の実施形態における腰パネル16の各支柱38や第2の実施形態における腰パネル84の支柱89は、図5に示す幕パネル12の支柱19と同様の形状であり、支柱本体部と一対のフランジ部とで形成されている。このような支柱19,38,89の代わりに、図21及び図22に示すように、切断させて形成された第1、第2、第3及び第4の板材94,95,96,97を連続溶接によって接合することにより、断面矩形状に形成された支柱本体部98と、その支柱本体部98の縁部に沿って長手方向に延在するフランジ部99とを有する長尺状の支柱93を用いても良い。第1〜第4の板材94〜97は切断加工によって形成されて、精度の良い板材の組み合わせを可能にし、精度の良い支柱93を形成することができる。このような支柱93は、吹寄せパネル14,83の支柱31,86に適用することもできる。

また、図23及び図24に示すように、第1の実施形態における幕パネル12において、外板17と波板18とによって形成された各中空部61、補強部材21と波板18と外板17とによって形成された中空部62、及び第1の横梁部材22と波板18と外板17とによって形成された中空部63には、充填材101としての防振材又は防音材の少なくとも一方を充填するとよい。これらの中空部61〜63を利用することにより、充填材101(防振材又は防音材)をスペース効率良く充填することができ、車両本体2の防振あるいは防音が実現できる。このような充填材101(防振材又は防音材)は、幕パネル12に限らず、吹寄せパネル14の外板28と波板29とによって形成される各中空部66(図11参照)に充填してもよく、第3の支柱31と波板29と外板28とによって形成される中空部67(図11参照)に充填してもよい。同様に、充填材101は、腰パネル16における外板36と波板37とによって形成される中空部68(図14参照)、第2の横梁部材39と波板37と外板36とによって形成される中空部69(図14参照)、及び接合部材41と波板37と外板36とによって形成される中空部71(図14参照)に充填してもよい。このような充填材101の充填は、第2の実施形態においても適用することができる。
また、上記第1の実施形態では、電気配線46(図15参照)は腰パネル16における波板37に形成された凹部44に収容したが、幕パネル12における波板18の凹部25や吹寄せパネル14における波板29の凹部34に電気配線46を収容するようにしてもよい。このような電気配線46の凹部25,29,44への収容は、第2の実施形態にも適用可能である。
また、上記実施形態において、支柱19の支柱本体部19a、接合部材22,31,39それぞれの接合部材本体部22a,31a,39aの断面カップ形状は、断面コ字状であるが、これに限らず、略U字状、略C字状、上辺が開放された台形状、或いは上辺が開放された逆台形状であってもよい。
本発明に係る鉄道車両構体の第1の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す側構体ブロックを構成する外板パネルを説明する概略図である。 図2に示す幕パネルの正面図である。 幕パネルにおいて、外板に波板と補強部材と第1の横梁部材とを配置する様子を示す斜視図である。 幕パネルにおいて、外板に支柱と波板とを配置する様子を示す斜視図である。 図4に示す幕パネルにおいて、外板に波板と補強部材と第1の横梁部材とを溶接する様子を示す斜視図である。 図5に示す幕パネルにおいて、外板に支柱と波板とを溶接する様子を示す斜視図である。 図7に示す幕パネルにおけるVIII−VIII線に沿う断面図である。 図2に示す吹寄せパネルの正面図である。 図4に示す吹寄せパネルにおいて、外板に波板と支柱とを配置する様子を示す斜視図である。 図10に示す吹寄せパネルにおいて、外板に波板と支柱とを溶接する様子を示す斜視図である。 図2に示す腰パネルの正面図である。 図12に示す腰パネルにおいて、外板に波板と第2の横梁部材と接合部材とを配置する様子を示す斜視図である。 図13に示す腰パネルにおいて、外板に波板と第2の横梁部材と接合部材とを溶接する様子を示す斜視図である。 図12に示す腰パネルを車両本体に接合する様子を示す断面図である。 各外板パネルを接合したときの側構体ブロックの正面図である。 図16に示す側構体ブロックの支柱及び横梁部材の概略図である。 本発明に係る鉄道車両構体の第2の実施形態を示す側構体ブロックの概略図である。 図18に示す各外板パネルを接合したときの側構体ブロックの正面図である。 図19に示す側構体ブロックの支柱及び横梁部材の概略図である。 支柱の他の変形例を示す斜視図である。 図21に示す支柱のXXII−XXII線に沿う断面図である。 防振材又は防音材が充填された幕パネルの斜視図である。 防振材又は防音材が充填された幕パネルの斜視図である。
符号の説明
1…鉄道車両構体、2…車両本体、11…側構体ブロック、12,82…幕パネル(外板パネル)、13…窓枠パネル、14,83…吹寄せパネル(外板パネル)、16,84…腰パネル(外板パネル)、17,28,36…外板、18,29,37…波板、18B…第4の支柱、19A,19C,86…第1の支柱、22,88…第1の横梁部材、23,32,42…外側頂部、24,33,43…内側頂部、31,89…第3の支柱、38A,38C,87…第2の支柱、38B…第5の支柱、39,91…第2の横梁部材。

Claims (6)

  1. 複数の外板パネルが接合されてなる鉄道車両構体において、
    窓枠パネルの周囲に配置された前記複数の外板パネルは、
    鉛直方向に延在する第1の支柱が接合され、前記窓枠パネルの上方に配置される幕パネルと、
    鉛直方向に延在する第2の支柱が接合され、前記窓枠パネルの下方に配置される腰パネルと、
    鉛直方向に延在する第3の支柱が接合され、前記幕パネルと前記腰パネルとの間で前記窓枠パネルの両側方に配置される一対の吹寄せパネルとを備え、
    前記第1の支柱と前記第2の支柱と前記第3の支柱とは鉛直方向に連続して一列に配置され
    前記複数の外板パネルは、
    車両本体の外側に配置される外板と、
    前記外板に接合されると共に、前記車両本体の外側に位置する外側頂部と前記車両本体の内側に位置する内側頂部とが交互に並設されて断面波形に形成された波板とを備え、
    前記波板の前記外側頂部と前記外板とが前記外側頂部の長手方向に沿って連続的に溶接され、
    鉛直方向に連続して一列に配置された長尺状の前記第1、第2及び第3の支柱は、前記外板に対して直交して配置された第1及び第2の板材と、前記外板に当接配置された第3の板材と、前記第1及び第2の板材を介して前記第3の板材に連結された前記第4の板材とによって形成され、前記第1、第2、第3及び第4の板材は、切断加工により形成されると共に、互いに連続溶接によって接合され、
    前記第4の板材の縁部に沿ってフランジ部が形成され、前記フランジ部が前記波板の前記内側頂部に溶接されていることを特徴とする鉄道車両構体。
  2. 前記幕パネルには、前記窓枠パネルの上方において鉛直方向に延在する第4の支柱が接合され、
    前記腰パネルには、前記窓枠パネルの下方において鉛直方向に延在する第5の支柱が接合されており、
    前記第4の支柱と前記第5の支柱とは鉛直方向において直線的に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両構体。
  3. 前記幕パネルは、下辺端部において略水平方向に延在して、前記窓枠パネルの上辺端部及び前記吹寄せパネルの上辺端部に接合される第1の横梁部材を有し、
    前記腰パネルは、上辺端部において略水平方向に延在して、前記窓枠パネルの下辺端部及び前記吹寄せパネルの下辺端部に接合される第2の横梁部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両構体。
  4. 複数の外板パネルが接合されてなる鉄道車両構体において、
    窓枠パネルの周囲に配置された前記複数の外板パネルは、
    鉛直方向に延在する第1の支柱を有しており、前記窓枠パネルの両側方に配置される一対の吹寄せパネルと、
    前記一対の吹寄せパネルの間で前記窓枠パネルの上方に配置される幕パネルと、
    前記一対の吹寄せパネルの間で前記窓枠パネルの下方に配置される腰パネルとを備え
    前記複数の外板パネルは、
    車両本体の外側に配置される外板と、
    前記外板に接合されると共に、前記車両本体の外側に位置する外側頂部と前記車両本体の内側に位置する内側頂部とが交互に並設されて断面波形に形成された波板とを備え、
    前記波板の前記外側頂部と前記外板とが前記外側頂部の長手方向に沿って連続的に溶接され、
    長尺状の前記第1の支柱は、前記外板に対して直交して配置された第1及び第2の板材と、前記外板に当接配置された第3の板材と、前記第1及び第2の板材を介して前記第3の板材に連結された前記第4の板材とによって形成され、前記第1、第2、第3及び第4の板材は、切断加工により形成されると共に、互いに連続溶接によって接合され、
    前記第4の板材の縁部に沿ってフランジ部が形成され、前記フランジ部が前記波板の前記内側頂部に溶接されていることを特徴とする鉄道車両構体。
  5. 前記幕パネルは、前記窓枠パネルの上方において鉛直方向に延在するように接合される第2の支柱を有し、
    前記腰パネルは、前記窓枠パネルの下方において鉛直方向に延在するように接合される第3の支柱を有し、
    前記第2の支柱と前記第3の支柱とは鉛直方向において直線的に配列されていることを特徴とする請求項4に記載の鉄道車両構体。
  6. 前記幕パネルは、下辺端部において略水平方向に延在して、前記窓枠パネルの上辺端部に接合される第1の横梁部材を有し、
    前記腰パネルは、上辺端部において略水平方向に延在して、前記窓枠パネルの下辺端部に接合される第2の横梁部材を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の鉄道車両構体。
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