JP4227815B2 - 半導体集積回路装置およびその検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の機能を達成する回路を所定の検査項目で検査する半導体集積回路装置の検査方法およびその検査方法を使用する半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体集積回路装置には、各種機能を達成するための回路に入力インタフェース部が付加されている。このような半導体集積回路装置を検査する場合には、例えば図6に示すように、テスタ1を外部に接続して信号を与えて検査を行う。このとき例えば、テスタ1から半導体集積回路装置(以下、装置と略す)2に信号を印加し、入力インタフェース部3や内部に設けられた回路4を同時に検査すると、検査が問題なく完了する場合には速やかに終了するものの、検査に問題が生じてしまうと、入力インタフェース部3に問題があるか、回路4に問題があるかを識別することが難しいため、入力インタフェース部3から出力された信号が上述した回路4をパスする信号経路(図示せず)を別途設け、入力インタフェース部3の検査を個別に行うようになっている。
【0003】
また、装置2内には、例えばコンパレータ(図示せず)が設けられる場合がある。これらのコンパレータには各々所定のしきい値電圧が設定されるようになっているが、検査時には、設定されたしきい値電圧が検査基準の許容範囲内となることを満たしているか否かを判定することによりコンパレータを保証するようになっている。従来より、このしきい値電圧を検査する際には、装置2の外部もしくは内部から所定の信号電圧を印加することでコンパレータの検査が行われている。
尚、本発明の内容に直接関連しないが、公知文献として、例えば特許文献1に開示される公報がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−262483号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら近年の技術的進歩に伴い、装置2の入力インタフェース部3の入力端子5の数も相当数(数百以上)にのぼり、これらの入力インタフェース部3の検査を行う場合には、時間を多大に要する。またコンパレータに設定されるしきい値電圧としては、異なる値が設定されることが多く、これらのコンパレータを検査するときには、コンパレータに設定されるしきい値電圧の値が多くなるほど検査時間を多く必要とされ、効率の悪い検査となっている。
【0006】
具体的な例を用いて説明すると、例えば自動車のエンジン制御用に用いられる装置2は、カスタム(ゲートアレイ等のASIC)で作成されており、センサ信号等の様々な入力電圧に対応するため、例えば入力I/F部3に設けられるコンパレータにそれぞれ設定されるしきい値電圧も数十種類にのぼる。このように設定されたしきい値電圧を検査するため、一般的には定電圧測定法が用いられる。この定電圧測定法は、コンパレータのしきい値電圧に近い任意の異なる直流電圧を複数(例えば2〜4)回当該コンパレータに与え、コンパレータの出力するデジタルレベル信号を検出し、しきい値電圧が適正であるか否かを検査することで良品/不良品の判定を行う方法である。しかしながら、上述したように設定されるしきい値電圧が多くなるほど時間を必要とし、しきい値電圧を検査するだけでも例えば数秒程度の時間を必要としている。
【0007】
また、上述したようなコンパレータの中でも、特にヒステリシス特性を有するコンパレータ(ヒステリシスコンパレータ)が使用される場合には、ヒステリシス特性のトリップ点(コンパレータの出力状態を変化させるのに必要な入力電圧の立上りしきい値電圧および立下りしきい値電圧)を保証しなければならない。このため、特に立上りしきい値電圧および立下りしきい値電圧間の電圧が極端に狭い(0.1V程度)場合には上述した定電圧測定法による測定では良否判定性能が劣ることから、より高精度な検査法(バイナリーサーチ法、オーダリーサーチ法と称される)により判定を行うことが発明者らにより考えられている(この測定法については、後述する「発明の実施の形態」の欄の説明を参照)。
【0008】
しかしながら、特にこの検査方法を用いた場合には、例えばヒステリシスコンパレータの立上りしきい値電圧が適正であるか否かを検査するとき、この立上りしきい値電圧を1点だけ検査するだけでも異なる直流電圧を数十回もヒステリシスコンパレータに与える必要を生じるため、ヒステリシス特性を有しないコンパレータの検査に比較して、さらに検査時間を要すると考えられている。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、外部から入力インタフェース部を介して回路を検査するときに、入力インタフェース部および回路の検査時間を大幅に短縮することができる半導体集積回路装置およびその検査方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明によれば、外部から入力インタフェース部を介して信号が与えられることにより所定の検査項目で回路を検査するときに、当該検査項目で使用されない入力インタフェース部を対象として当該入力インタフェース部が正常に動作するか否かを所定の検査項目の検査に並行して半導体集積回路装置本体内で判定するため、回路を検査するときに当該回路が使用しない入力インタフェース部の検査も装置本体内で並列に行われることになり、検査時間を大幅に短縮することができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、特に入力インタフェース部のコンパレータの検査を行うときに前述発明と略同様の作用効果を奏する。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、特に入力インタフェース部のヒステリシスコンパレータの立上りしきい値電圧および立下りしきい値電圧の検査を行うときに前述発明と略同様の作用効果を奏する。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、検査用制御手段は、外部からの検査により所定の検査項目で使用されない入力インタフェース部に対して検査用信号出力手段に検査用信号を出力させ、検査用信号を入力インタフェース部を介して入力することに基づいて入力インタフェース部が正常に動作するか否かを所定の検査項目の検査に並行して判定するため、回路を検査するときに当該回路が使用しない入力インタフェース部の検査も並列に行われることになり、検査時間を大幅に短縮することができる。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、特に入力インタフェース部のコンパレータの検査を行うときに前述発明と略同様の作用効果を奏する。
【0017】
請求項6記載の発明によれば、特に入力インタフェース部のヒステリシスコンパレータの立上りしきい値電圧および立下りしきい値電圧の検査を行うときに前述発明と略同様の作用効果を奏する。
【0018】
請求項7記載の発明によれば、請求項4記載の発明において、動作信号出力手段が回路の機能を達成するための動作信号を出力するために設けられている場合には、検査用信号出力手段を動作信号出力手段で構成するため、検査用信号出力手段を別途設けることなく構成することができ、回路構成を極力小さくすることができる。
【0019】
請求項8記載の発明によれば、請求項5または6に記載の発明において、動作信号電圧出力手段が回路の機能を達成するための動作信号電圧を出力するために設けられている場合には、検査用信号電圧出力手段を動作信号電圧出力手段で構成するため、検査用信号電圧出力手段を別途設けることなく構成することができ、回路構成を極力小さくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をエンジン制御用の半導体集積回路装置に適用した一実施形態について図1ないし図5を参照しながら説明する。
図1は、エンジン制御用の半導体集積回路装置の機能ブロック図を概略的に示すものである。
この半導体集積回路装置(以下、装置本体と略す)11には、検査用コントローラ(検査用制御手段)12および回路ブロック制御用コントローラ(実動作制御手段)13が別体に設けられている。検査用コントローラ12は、検査専用に設けられるもので検査用メモリ14が接続されている。検査用メモリ14には、検査制御用プログラムが記憶されている。検査用コントローラ12は、例えば小規模(例えば8ビット)のマイクロコンピュータからなるもので、この検査制御用プログラムに基づいて装置本体11の全体構成検査を行うようになっている。
【0021】
回路ブロック制御用コントローラ13は、回路ブロック部Cの各デジタル回路ブロックD1〜Dmおよび各アナログ回路ブロックA1〜Anの実動作を制御するために設けられるもので、回路制御用メモリ15が接続されている。回路制御用メモリ15には、回路ブロック部Cの実動作を制御するための実動作用プログラムが記憶されている。回路ブロック制御用コントローラ13は、検査用コントローラ12に比較して大規模(例えば16〜64ビット)のマイクロコンピュータからなるもので、この実動作用プログラムに基づいて回路ブロック部Cの各回路を実際に機能的に動作させる。
【0022】
これら検査用コントローラ12,回路ブロック制御用コントローラ13,検査用メモリ14および回路制御用メモリ15を有してなるコントローラ部16には、D/A変換器(検査用信号出力手段,検査用信号電圧出力手段,動作信号出力手段,動作信号電圧出力手段)17が接続されている。D/A変換器17は、検査用コントローラ12もしくは回路ブロック制御用コントローラ13からデジタル信号電圧が与えられると当該デジタル電圧に応じたアナログ信号電圧を出力するようになっている。出力されたアナログ信号電圧は、回路ブロック部Cのアナログ回路ブロックA1〜Anに与えられるようになっていると共に、入力インタフェース部(以下、入力I/F部と略す)IF1〜IFzにも与えられるようになっている。
【0023】
また、装置本体11には、上述したアナログ回路ブロックA1〜Anと共にデジタル回路ブロックD1〜Dmが設けられている(ここで、実際の製品ではブロックの数は数個(複数)程度)。アナログ回路ブロックA1〜Anは、それぞれ、D/A変換器17から所定のアナログパターン電圧が与えられると所定の処理(例えば増幅処理,レベルシフト処理)を行い出力インタフェース部(図示せず)からアナログ電圧を出力することにより所定の機能を達成するようになっており、デジタル回路ブロックD1〜Dmは、入力I/F部IF1〜IFzを介して外部からデジタルパターン電圧が与えられると所定の処理(カウンタ処理等)を行い出力インタフェース部(図示せず)からデジタル電圧を出力することにより所定の機能を達成するようになっている。これらアナログ回路ブロックA1〜An、デジタル回路ブロックD1〜Dmが、それぞれ、本発明における「回路」に相当している。
【0024】
尚、入力インタフェース部IF1〜IFzから出力された信号が上述した回路ブロック部Cをパスする信号経路(図示せず)が別途設けられており、接続されるテスタ1は、入力I/F部の検査を個別に行うことができるようになっているが、今回の発明には直接関係しないためその説明を省略する。
【0025】
ところで、エンジン制御用の半導体集積回路装置本体11の入力端子T1〜Tzの数zは、少なくとも回路ブロックD1〜DmやA1〜Anの数よりも多く数百程度あり、回路ブロックD1〜DmおよびA1〜Anが検査時や実データ(実動作するためのデータ)を入力するために使用する入力I/F部,入力端子は予め決められている。実際の製品では、m+nブロック程度の回路ブロック数に対して入力I/F部や入力端子の数zが数百に達し、夫々の回路ブロックに対応した入力I/F部や入力端子がそれぞれ対応していることになる。
【0026】
しかしこれら全ての説明を行うと発明の説明が難解になるため、例えば本実施形態においては夫々の入力I/F部について以下のように設定されているとして以降の説明を行う。すなわち、デジタル回路ブロックD1が使用する入力I/F部は入力I/F部IF2,IF4であり、デジタル回路ブロックD2が使用する入力I/F部は入力I/F部IF2,IF3,IF5であり、また、デジタル回路ブロックD3が使用する入力I/F部は入力I/F部IF1,IF4であるとして以降の説明を行う(入力端子については入力I/F部に対応するもので詳述しないが図3(a)参照)。尚、実際の製品においても、検査時等に使用される入力I/F部や入力端子は本実施形態に示すように重複する場合もあれば重複しない場合もある。 検査用メモリ14には、図3(a)に示すように、このような回路ブロックD1〜DmおよびA1〜Anと入力I/F部IF1〜IFzとの対応関係が予め記憶されている。
【0027】
<入力I/F部の具体的構成の説明>
図2(a)〜(c)は、入力I/F部の具体的構成の一例を概略的に示している。入力I/F部IF1〜IFz(図2には理解容易にするため符号「IF」と付している)は、図2(a)に示すようにコンパレータCP1を有してなるものや、図2(b)に示すようにヒステリシス特性を有するコンパレータCP2を有してなるものや、図2(c)に示すように複数のしきい値電圧を設定可能なコンパレータCP3を有してなるものがある。
【0028】
例えば図2(a)に示す入力I/F部を説明する。入力I/F部IFのコンパレータCP1の非反転入力端子には電圧Vr1が与えられることによりしきい値電圧Vr1が予め設定されている。コンパレータCP1の反転入力端子には、スイッチSWの可動接点SWaが接続されている。またスイッチSWの固定接点SWbは入力端子Tに接続されており、スイッチSWの固定接点SWcには、D/A変換器17からのアナログ信号電圧が与えられるようになっている。
【0029】
スイッチSWは、検査用コントローラ12および回路ブロック制御用コントローラ13に接続されるI/F選択制御回路18からの選択切替信号に基づいて可動接点SWaと固定接点SWbもしくはSWcが導通するように切替わる。
【0030】
この場合、入力I/F部IFは、I/F選択制御回路18からの選択切替信号として外部選択信号が与えられることによりスイッチSWの可動接点SWaおよび固定接点SWbが導通すると、入力端子T1〜Tz(図2には説明の理解を容易にするため符号「T」と付している)に対して装置外部から与えられる信号電圧が、コンパレータCP1の反転入力端子に与えられることで、当該信号電圧をしきい値電圧Vr1と比較しデジタルレベル信号(「ハイ」or「ロウ」)をコントローラ部16の検査用コントローラ12,回路ブロック制御用コントローラ13および回路ブロック部Cの夫々対応する回路ブロックD1〜Dm,A1〜An(図3(a)参照)に出力するようになっている。
【0031】
また、入力I/F部IFは、I/F選択制御回路18からの選択切替信号として内部検査選択信号が与えられることによりスイッチSWの可動接点SWaおよび固定接点SWcが導通すると、D/A変換器17からのアナログ電圧がコンパレータCP1の反転入力端子に与えられることで、当該信号電圧をしきい値電圧Vr1と比較しデジタルレベル信号(「ハイ」or「ロウ」)をコントローラ部16の検査用コントローラ12,回路ブロック制御用コントローラ13および回路ブロック部Cの夫々対応する回路ブロックD1〜Dm,A1〜An(図3(a)参照)に出力するようになっている。
【0032】
また、図2(b)に示すように、ヒステリシス特性を有するコンパレータ(ヒステリシスコンパレータ)CP2が使用される場合もある。ヒステリシスコンパレータCP2は接続される抵抗R1,R2および電圧源により立上りしきい値電圧Vr2Hおよび立下りしきい値電圧Vr2Lが所定の値に各々設定される。その他は、図2(a)に説明した回路と略同様である。
【0033】
また、入力I/F部IFには、図2(c)に示すように、コンパレータCP3が使用される場合もある。このコンパレータCP3は、複数のしきい値電圧Vr3およびVr4が切替えられることにより、このうち何れか1つのしきい値電圧が設定される。このとき入力I/F部IFには複数のスイッチを有するスイッチSW2が設けられ、I/F選択制御回路18からのしきい値選択信号に基づいてスイッチSW2の各スイッチの導通が切替えられ、複数の電圧Vr3,Vr4が切替えられることによりコンパレータCP3の非反転入力端子に対して何れか1つのしきい値電圧が与えられ、コンパレータCP3に所定のしきい値電圧Vr3もしくはVr4が設定されるようになっている。その他は、図2(a)もしくは図2(b)に説明した回路と略同様である。
【0034】
このようにして、入力I/F部IF1〜IFzが構成されるが、そのしきい値電圧Vr1,Vr2H,Vr2L,Vr3およびVr4の値は、夫々の入力I/F部毎に異なる場合も多い。また、例えば図2(c)のタイプの回路を搭載した実際の製品では、1つの入力I/F部に対して数十種類ものしきい値電圧が切替え設定可能に構成されることもある。これは、入力端子T1〜Tzの外部に接続される回路からの要求仕様に基づくものである。検査用メモリ14には、入力I/F部IF1〜IFzの夫々で何れのタイプのコンパレータCP1〜CP3が使用されているかが記憶されており、また、そのときのしきい値Vr1,Vr2H,Vr2L,Vr3およびVr4も対応して予め記憶されている。検査用コントローラ12では、この記憶データに基づいて検査するようになっている。
【0035】
以下、上記構成による検査方法の説明を行う。まず、一般的な半導体集積回路装置の回路検査方法を説明する。
<装置本体の回路検査方法の一般的説明>
装置本体11を製品として出荷する前段階では、その高い信頼性を確保,保証するため各種試験,検査が行われる。その試験の一例として、DCパラメータ試験、ファンクショナル試験、アナログ回路試験等の試験(検査)がある。このうち、DCパラメータ試験では、外部に接続されるテスタ1から電圧等が印加されることにより、各種配線の断線検査や、消費電流検査(静的、動的等)、リーク電流検査等の直流特性検査が行われ、これらの検査項目をチェックすることにより製品規格基準をクリアしているか否かが判定される。
【0036】
ファンクショナル試験では、外部に設けられたテスタ1から所定のデジタル電圧のテストパターンを与えることにより各種デジタル回路ブロックD1〜Dmの機能検査が行われる。また、アナログ回路試験では、外部のテスタから所定のアナログ電圧テストパターンを与えることにより各種アナログ回路ブロックA1〜Anの機能検査が行われる。その他、装置本体11が発振器もしくはクロック生成回路を搭載する場合にはその発振周波数やクロック周波数を検査するための交流試験(図5には図示せず)や、メモリが内蔵される場合にはメモリ試験(図5には図示せず)が行われる。
【0037】
<具体的検査手順の概要>
以下、上述構成により行われる検査の流れについて、図3ないし図5を参照しながら説明する。上述した検査は、従来の技術欄で説明を行ったテスタ1(LSIテスタ)が装置本体11の入力端子T1〜Tz、テスト端子TESTおよび制御端子(図示せず)に接続されることにより行われる。
【0038】
図4は、検査用コントローラの動作を示すフローチャートである。
本実施形態においては、入力I/F部IF1〜IFzに設けられたコンパレータCP1〜CP3のしきい値電圧の検査を他の検査(上述参照)に並行して行う場合の実施形態を示す。
この検査用コントローラ12の検査ルーチンは、外部のテスタ1により制御端子に検査開始指示信号が与えられることにより動作するルーチンである。検査用コントローラ12は、テスト端子TESTに外部から信号として与えられる信号の状態を検出することにより、装置本体11が検査状態にあるか実動作状態にあるかを判定する(S1)。
【0039】
ところでテスタ1は、外部から信号を入力I/F部IF1〜IFzに与え検査を独自に行うときには、テスト端子TESTにテストモード信号を与えるようになっている。ここで、テスタ1がテスト端子TESTに接続され検査を開始すると、テスタ1がテストモード信号をテスト端子TESTに与えるので、コントローラ部16の検査用コントローラ12がこの信号を検出することにより検査状態にあると判定し(S1:検査状態)、テストモード(S2以降)に移行する。S1において、テスタ1がテスト端子TESTに接続されなければ、検査用コントローラ12がテストモード信号を検出しないので、検査用コントローラ12は、装置本体11が実動作状態にあると判定し、S1に戻り検査状態になるまで待機する。
【0040】
尚、装置本体11が実動作状態にあるときには、回路ブロック制御用コントローラ13がD/A変換器17に動作信号電圧(動作信号)を出力させて回路ブロック部Cを制御する。すなわち、回路ブロック制御用コントローラ13がデジタル回路ブロックD1〜Dmおよびアナログ回路ブロックA1〜Anの各機能を実動作制御可能となっており、それぞれの機能を実現達成するようになっているが、本発明とは直接関連しないのでその内部説明を省略する。
【0041】
この後、テスタ1は、DCパラメータ試験を行うときには制御端子を通じて検査項目信号(断線検査、消費電流検査、リーク電流検査を示す情報等)を検査用コントローラ12に出力する。検査用コントローラ12は、検査項目信号を入力することに基づいてI/F選択制御回路18に入力I/F部IF1〜IFzのスイッチSWを固定接点SWb側に切替えさせる。これは外部からの信号電圧の入力を有効化するために行われる。
【0042】
そして、検査用コントローラ12は、しきい値電圧の検査を並行して行うことが可能な検査項目であるか否かを判定する(S2)。具体的には、検査用コントローラ12は、この時点でテスタ1により行われる検査が図3(a)に示す検査項目欄に含まれているか否かを判定する。検査用コントローラ12がこの検査項目信号を受付け、検査用コントローラ12は、テスタ1によりDCパラメータ試験が行われている間は、しきい値電圧の検査を並行して行うことができないためS1に戻る。
【0043】
その後、テスタ1が、ファンクショナル試験の検査項目信号(回路ブロックD1〜Dmの検査の信号)を検査用コントローラ12に出力すると、検査用コントローラ12は、この検査項目信号を受付ける。検査用コントローラ12は、この検査項目信号の示す検査項目が図3(a)に示す検査項目欄(回路ブロックD1〜Dm)に含まれているため、S2においてYESと判定し、入力I/F部IF1〜IFzのコンパレータCP1〜CP3のしきい値電圧の検査を回路ブロックD1〜Dmの検査に並行して行う(S3以降)。
【0044】
テスタ1がデジタル回路ブロックD1のファンクショナル試験を行うときには、検査用コントローラ12は、検査項目信号を入力することに基づいてI/F選択制御回路18に入力I/F部IF2,IF4のスイッチSWを固定接点SWb側に維持させる。したがって、テスタ1は、デジタル回路ブロックD1に入力I/F部IF2,IF4を介して信号を与え、デジタル回路ブロックD1から出力されたデジタル信号電圧を図示しない出力インタフェース部を通じて入力することに基づいてデジタル回路ブロックD1の検査を行うことができる。
【0045】
このようにテスタ1がデジタル回路ブロックD1の検査を行うのに並行して、検査用コントローラ12は、図4に示すS3以降の処理を行う。S3において、検査用コントローラ12は、回路ブロックD1の検査に使用されない入力I/F部を判定すると共に、検査が終了していない入力I/F部があるか否かを判定する(S4)。テスタ1により回路ブロックD1の検査が行われている間に、検査用コントローラ12は、入力I/F部IF2,IF4以外の入力I/F部の検査が終了しておらず、且つ、使用されていないことを判定するため、これらの入力I/F部IF1,IF3,IF5〜IFzを対象として、S5〜S6において、これらの入力I/F部が正常に動作するか否かを判定する。
【0046】
具体的には、検査用コントローラ12は、これらの入力I/F部IF1,IF3,IF5〜IFzのスイッチSWをI/F選択制御回路18を通じて固定接点SWc側に切替えさせ、各コンパレータCP1〜CP3に対してD/A変換器17に検査用信号電圧(検査用信号)を出力させる。そして、検査用コントローラ12は、これらの入力I/F部IF1,IF3,IF5〜IFzを構成するコンパレータCP1〜CP3の出力するデジタルレベル信号(「ハイ」or「ロウ」)を入力することに基づいてコンパレータCP1〜CP3のしきい値電圧の検査を行う(S5)。
【0047】
<しきい値電圧の検査方法について>
以下、しきい値電圧の検査方法について図2を参照して概略的に説明する。
1.定電圧検査法について
定電圧検査法は、特に図2(a),図2(c)に示すコンパレータCP1,CP3のしきい値電圧の検査を行う場合に用いられる。例えば図2(a)に示すコンパレータのしきい値Vr1を検査する方法を説明する。検査用コントローラ12は、デジタル信号電圧をD/A変換器17に与えることで、しきい値電圧Vr1よりわずかに下回るアナログ信号電圧(例えば、Vr1−0.1[V])をD/A変換器17に出力させる。すると、コンパレータCP1の反転入力端子には、Vr1を下回っている信号が与えられるため、コンパレータCP1が正常に動作するのであれば、デジタルレベル信号として「ハイ」が出力される。検査用コントローラ12は、このデジタルレベル信号を入力し、この電圧では正常に動作することを判定する。
【0048】
同様に、検査用コントローラ12は、しきい値電圧Vr1をわずかに上回るアナログ信号電圧(例えば、Vr1+0.1[V])をD/A変換器17に出力させる。すると、コンパレータCP1の反転入力端子には、しきい値電圧Vr1を上回っている信号が与えられるため、コンパレータCP1が正常に動作するのであれば、デジタルレベル信号として「ロウ」が出力される。検査用コントローラ12は、このデジタルレベル信号を入力し、この電圧では正常に動作することを判定する。逆に検査用コントローラ12は、この許容範囲内にVr1が設定されていない場合には、正常に動作しないと判定する。このようにして行われるしきい値電圧の検査法が定電圧検査法である。
【0049】
2.オーダリーサーチ法およびバイナリーサーチ法について
オーダリーサーチ法もしくはバイナリ−サーチ法は、特に図2(b)に示すヒステリシスコンパレータCP2のしきい値電圧を検査する場合に用いられる。
2−1.オーダリーサーチ法
検査用コントローラ12が、例えば立上りしきい値電圧を検査する場合には、コンパレータCP2の反転入力端子に対してD/A変換器17に出力させるアナログ信号定電圧を下限電圧(例えば、0V)から上限電圧(例えば、5V)間で徐々(例えば、0.1V単位)に変化させ、コンパレータCP2が出力するデジタルレベル信号の変化を判定し、デジタルレベル信号が変化したときのアナログ信号定電圧の電圧値を立上りしきい値電圧として概略的に算出し、この算出された値が許容値を満たしているか否かを判定する。この検査法がオーダリーサーチ法である。(立下りしきい値電圧を測定する場合はその逆でありその説明を省略する)。
【0050】
2−2.バイナリーサーチ法
バイナリ−サーチ法において、検査用コントローラ12が例えば立上りしきい値電圧を測定する場合には、コンパレータCP2の反転入力端子に対してD/A変換器17に出力させるアナログ信号定電圧を下限電圧(例えば、0V)から上限電圧(例えば、5V)間で所定の規則で変化させ、コンパレータCP2が出力するデジタルレベル信号の変化を判定して立上りしきい値電圧を概略的に算出し、この算出された値が許容値を満たしているか否かを判定する方法である。
【0051】
このとき、検査用コントローラ12およびD/A変換器17が行う動作を概略的に説明する。例えば、下限電圧0V、上限電圧5V、立上りしきい値電圧Vr2Hが2.7Vで設定されている場合に、立上りしきい値電圧Vr2Hが許容範囲内にあるか否かを検査するときには、まず下側設定電圧0Vを反転入力端子に与える。この場合、コンパレータCP2が正常なしきい値電圧Vr2Hで設定されている場合には、検査用コントローラ12はコンパレータCP2から「ハイ」信号を得て、次に上側設定電圧5Vを反転入力端子に与えることによりコンパレータCP2から「ロウ」信号を得る。このとき、「ハイ」信号と「ロウ」信号が得られたので、検査用コントローラ12が、上側設定電圧5Vと下側設定電圧0Vの1/2の2.5Vを下側設定電圧に設定する。そして、再度下限電圧0Vを与えることによりコンパレータCP2の出力を「ハイ」に戻し、下側設定電圧2.5Vおよび上側設定電圧5Vの定電圧を与える。
【0052】
それぞれ、コンパレータCP2から「ハイ」信号および「ロウ」信号が得られるので、検査用コントローラ12が、上側設定電圧5Vと下側設定電圧2.5Vの1/2の3.75Vを下側設定電圧に設定する。そして、再度下限電圧0Vを与えることによりコンパレータCP2の出力を「ハイ」に戻し、下側設定電圧3.75Vおよび上側設定電圧5Vの定電圧を与える。するとそれぞれ、コンパレータCP2から「ロウ」信号および「ロウ」信号が得られるので、検査用コントローラ12は、前回の下側設定電圧2.5Vを再度下側設定電圧に設定し、今回の下側設定電圧3.75Vを上側設定電圧に設定する。このようにして、処理が例えば数十回繰り返されることにより、下側設定電圧および上側設定電圧が徐々に立上りしきい値電圧Vr2H2.7Vに近づく。検査用コントローラ12は、所定回数この処理を繰り返すことにより、この下側設定電圧および上側設定電圧が許容誤差範囲内にあるか否かを判定することにより検査を行う。このようにして行われる検査法がバイナリーサーチ法と称される検査法であるが、このように設定直流電圧を数十回もヒステリシスコンパレータCP2に与える必要があり、従来の検査方法では特に検査時間を要する方法である。
図4に戻って説明すると、検査用コントローラ12およびD/A変換器17により、それぞれのコンパレータCP1〜CP3に適した方法によりしきい値電圧の検査が上述のように行われ、しきい値電圧が検査基準をクリアしているか否かが判定される(S6)。
【0053】
このとき、しきい値電圧が1つでも検査基準をクリアしていなければ、テスタ1にNG出力して(S8)終了するが、しきい値電圧が検査基準をクリアしていれば(S6:YES)、検査用コントローラ12は、入力I/F部IF1,IF3,IF5〜IFzのコンパレータCP1〜CP3が検査済みであることを検査用メモリ14に記憶させるとともに、その検査結果を検査用メモリ14に記憶させる(S7)。このときの検査用メモリ14の記憶内容を図3(b)に示している。入力I/F部のうち、IF2およびIF4のみが検査済みでないことを表わしている。
【0054】
その後、検査用コントローラ12は、S1において、非定期的に検査状態であるか実動作状態であるかを判定しながら、S2〜S7を繰り返し処理する。このとき、デジタル回路ブロックD2の検査処理時には、S3において、デジタル回路ブロックD2の検査に使用されない入力I/F部IF1,IF4,IF6〜IFzのうちIF4のコンパレータのしきい値電圧の検査がS5において行われる。さらに、デジタル回路ブロックD3の検査処理時には、S3において、デジタル回路ブロックD3の検査に使用されない入力I/F部IF2〜IF3,IF5〜IFzのうちIF2のコンパレータのしきい値電圧の検査がS5において行われる。
【0055】
その後、検査用コントローラ12は、S4において、検査が終了していない入力I/F部IF1〜IFzがあるか否かを、検査用メモリ14に記憶された検査済テーブル(図3(b)参照)に基づいて判定し、検査用メモリ14に記憶されているしきい値検査結果を判定する(S9)。すなわち、検査用コントローラ12は、全てのしきい値検査結果を再度確認し、全てのしきい値検査結果がOKであるか否かを判定し、OKであればテスタ1にOK信号を出力し(S10)、NGであればS8においてテスタ1にNG信号を出力する。
【0056】
一方テスタ1側では、アナログ回路試験等を行い独自に全ての試験を完了する。そして、テスタ1側では、検査用コントローラ12からのOK出力もしくはNG出力、およびテスタ1が独自に行った各種試験、検査(DCパラメータ試験、ファンクショナル試験、アナログ回路試験等)を含めて総合的な判定を行い、装置本体11が出荷に適した製品であるか否かを判定する。すなわち、テスタ1側で行われた試験を全てクリアしたとしても、検査用コントローラ12からNG出力が得られれば、入力I/F部IF1〜IFzの何れかに不具合を生じていると判定することができ、また逆に、検査用コントローラ12からOK出力が得られたとしても、テスタ1側で行われた試験がクリアできていない場合には、入力I/F部IF1〜IFzに不具合が生じることなく、テスタ1が行った検査(DCパラメータ試験,ファンクショナル試験,アナログ回路試験)で不具合が生じていることが確認される。これにより、しきい値電圧の検査結果とその他の各種検査の結果を切り分けて判別することができる。
【0057】
このような一連の検査のタイミングチャートを図5(a)に示しているが、しきい値電圧検査をDCパラメータ試験として行う従来の検査方法(並行検査を行わない場合;図5(b)参照)に比較して検査時間を大幅に短縮することができる。
【0058】
このような実施形態によれば、外部のテスタ1が入力I/F部IF2,IF4のコンパレータを介してデジタル回路ブロックD1に信号電圧を与えることによりデジタル回路ブロックD1のファンクショナル試験を行うときに、検査用コントローラ12が、デジタル回路ブロックD1のファンクショナル試験で使用されない入力I/F部IF1,IF3,IF5〜IFzを対象としてコンパレータCP1〜CP3のしきい値電圧(例えば立上りしきい値電圧および立下りしきい値電圧)の検査を並行して行うため、しきい値電圧の検査時間を大幅に短縮することができる。
【0059】
D/A変換器17が、検査用信号電圧および動作信号電圧を出力する機能を兼ねているので、別途D/A変換器を設けることなく、回路構成を簡略化して構成することができる。
【0060】
(他の実施形態)
本発明は、上述実施形態に限定されるものではなく、次のような変形,もしくは拡張が可能である。
入力I/F部IF1〜IFzにコンパレータCP1〜CP3が形成された実施形態を示したが、入力I/F部IF1〜IFzには必ずしもコンパレータCP1〜CP3が形成されている必要はない。すなわち、入力I/F部IF1〜IFzがどのような形態であっても良い。一例として、入力I/F部IF1〜IFzに外部からアナログ信号が与えられる使用条件では、アンプ等により構成されていても良い。この場合、コンパレータのように電圧動作するものに限らず電流動作する回路素子等でも良い。要は、検査用コントローラ12が、所定の検査項目の検査に並行して入力I/F部の構成要素が正常に動作するか否かを判定するように構成されていれば良い。
【0061】
入力I/F部IF1〜IFzのコンパレータCP1〜CP3に適用した実施形態を示したが、装置本体11内の何れの部位にコンパレータが設けられていても良く、これらのコンパレータのしきい値電圧を検査する方法として適用しても良い。
【0062】
外部にテスタ1を接続して所定の検査項目(DCパラメータ試験、ファンクショナル試験、アナログ回路試験)の検査を外部から行う実施形態を示したが、コントローラ部16内に検査用コントローラ12とは別体にさらに検査専用の制御回路(第2の検査用制御手段)を設け、この制御回路が所定の検査項目(ディジタル回路ブロックD1〜Dmの検査)を装置本体11の内部で行うように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す機能ブロック図
【図2】 入力インタフェース部の一例を示す図
【図3】 (a)(b)検査用メモリの記憶内容の一例を示す図
【図4】 検査時の動作を示すフローチャート
【図5】 (a)検査の流れを示すタイミングチャート,(b)従来の検査の流れを示すタイミングチャート
【図6】 従来例を示す図1対応図
【符号の説明】
1はテスタ、11は半導体集積回路装置(半導体集積回路装置本体)、12は検査用コントローラ(検査用制御手段)、13は回路ブロック制御用コントローラ、14は検査用メモリ、17はD/A変換器(検査用信号出力手段、検査用信号電圧出力手段、動作信号出力手段、動作信号電圧出力手段)、18はI/F選択制御回路、IF1…IFzは入力インタフェース部、CP1,CP3はコンパレータ、CP2はヒステリシスコンパレータ、Cは回路ブロック部、D1…Dmはデジタル回路ブロック(回路)、A1…Anはアナログ回路ブロック(回路)、T1〜Tzは入力端子である。
Claims (8)
- 外部から信号が与えられる入力インタフェース部が所定の機能を達成する回路に付加されてなる半導体集積回路装置の検査方法において、
外部から前記入力インタフェース部を介して信号が与えられることにより所定の検査項目で前記回路が検査されるときに、当該検査項目で使用されない入力インタフェース部を対象として当該入力インタフェース部が正常に動作するか否かを前記所定の検査項目の検査に並行して半導体集積回路装置本体内で判定することを特徴とする半導体集積回路装置の検査方法。 - 外部から与えられた信号電圧を予め設定された所定のしきい値電圧と比較しデジタルレベル信号を出力するコンパレータを有してなる入力インタフェース部が所定の機能を達成する回路に付加されてなる半導体集積回路装置の検査方法において、
外部から前記入力インタフェース部を介して信号が与えられることにより所定の検査項目で前記回路が検査されるときに、当該検査項目の検査で使用されない前記入力インタフェース部のコンパレータを対象として当該コンパレータのしきい値電圧の検査を前記所定の検査項目の検査に並行して半導体集積回路装置本体内で行うことを特徴とする半導体集積回路装置の検査方法。 - 外部から与えられた信号電圧を予め設定された所定の立上りしきい値電圧および立下りしきい値電圧と比較しデジタルレベル信号を出力するヒステリシスコンパレータを有してなる入力インタフェース部が所定の機能を達成する回路に付加されてなる半導体集積回路装置の検査方法において、
外部から前記入力インタフェース部を介して信号が与えられることにより所定の検査項目で前記回路が検査されるときに、当該検査項目の検査で使用されない前記入力インタフェース部のヒステリシスコンパレータを対象として当該ヒステリシスコンパレータの立上りしきい値電圧および立下りしきい値電圧の検査を前記所定の検査項目の検査に並行して半導体集積回路装置本体内で行うことを特徴とする半導体集積回路装置の検査方法。 - 外部から信号が与えられる入力インタフェース部が所定の機能を達成する回路に付加されてなる半導体集積回路装置であって、
検査用信号出力手段と、
外部から前記入力インタフェース部を介して信号が前記回路に与えられることにより所定の検査項目で前記回路が検査されるときに、当該検査項目で使用されない入力インタフェース部に対して前記検査用信号出力手段に検査用信号を出力させる検査専用の検査用制御手段とを備え、
前記検査用制御手段は、前記検査用信号出力手段により出力された検査用信号を前記所定の検査項目で使用されない入力インタフェース部を介して入力することに基づいて当該入力インタフェース部が正常に動作するか否かを前記所定の検査項目の検査に並行して判定するように構成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 外部から与えられた信号電圧を予め設定された所定のしきい値電圧と比較しデジタルレベル信号を出力するコンパレータを有してなる入力インタフェース部が所定の機能を達成する回路に付加されてなる半導体集積回路装置であって、
検査用信号電圧出力手段と、
外部から前記入力インタフェース部を介して信号が前記回路に与えられることにより所定の検査項目で前記回路が検査されるときに、当該検査項目で使用されない前記入力インタフェース部のコンパレータに対して検査用信号電圧を前記検査用信号電圧出力手段に出力させる検査専用の検査用制御手段とを備え、
前記検査用制御手段は、前記検査用信号出力手段の検査用信号電圧が与えられた前記コンパレータが出力するデジタルレベル信号を入力することに基づいて当該コンパレータのしきい値電圧の検査を前記所定の検査項目の検査に並行して行うように構成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 外部から与えられた信号電圧を所定の立上りしきい値電圧および立下りしきい値電圧と比較しデジタルレベル信号を出力するヒステリシスコンパレータを有してなる入力インタフェース部が所定の機能を達成する回路に付加されてなる半導体集積回路装置において、
検査用信号電圧出力手段と、
外部から前記入力インタフェース部を介して信号が前記回路に与えられることにより所定の検査項目で前記回路が検査されるときに、当該検査項目の検査で使用されない前記入力インタフェース部のヒステリシスコンパレータに対して検査用信号電圧を前記検査用信号電圧出力手段に出力させる検査専用の検査用制御手段とを備え、
前記検査用制御手段は、前記検査用信号電圧出力手段の検査用信号電圧が与えられた前記ヒステリシスコンパレータが出力するデジタルレベル信号を入力することに基づいて当該ヒステリシスコンパレータのしきい値電圧の検査を前記所定の検査項目の検査に並行して行うように構成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 前記回路が所定の機能を達成するための動作信号を出力する動作信号出力手段を備えた半導体集積回路装置であって、
前記検査用信号出力手段は、前記動作信号出力手段により構成されていることを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路装置。 - 前記回路が所定の機能を達成するための動作信号電圧を出力する動作信号電圧出力手段を備えた半導体集積回路装置であって、
前記検査用信号電圧出力手段は、前記動作信号電圧出力手段により構成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体集積回路装置。
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