JP4226718B2 - 平鋼の自動開先加工機 - Google Patents

平鋼の自動開先加工機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、平鋼の縁部を斜めに切削する、いわゆる開先加工を行う加工機の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数枚の平鋼を溶接して製品や構造物を生産することは、種々の産業分野で行われる。この溶接の際には、予め、溶接ビードが形成される部分をあらかじめ切削する開先加工を行う。従来の開先加工作業は、ワークである平鋼を1枚ずつ作業員が手作業でロータリカッターへ装入して、行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、作業員が平鋼を1枚ずつ装入するために、この開先加工の作業は重筋労働となっていた。また、ロータリカッターによる単独加工であるため、例えば製品全体を生産する生産ラインとの連続性がなく、生産ラインの中に開先加工ラインとして組み込む事ができなかった。このため単独加工したワークをラインへ持ち込むためなどのハンドリングに手間がかかり、効率が悪かった。
【0004】
この発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、平鋼を溶接して製品を生産する生産ラインへ、容易に組み込むことができる連続性があり、自動的に加工が行える平鋼の自動開先加工機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、第一の発明は、ワークである平鋼の縁部を斜めに切削する開先加工を行う加工機であって、生産ラインを構成するワーク搬送装置に接続されたワークを搬送しクランプするワーク搬送クランプ装置と、このクランプされたワークの縁部を切削する開先加工機と、から成り、前記開先加工機は、前記ワーク搬送クランプ装置に平行に設けられたガイドの上を往復動する往復動台と、往復動台の上に設けられて前記クランプされたワークに向かって前進後退する進退台と、この進退台の上に前記往復動方向に2台設けられ前記ワークに対する垂直面内での角度を変更できる回動部と、各回動部に設けられたバイトと、この二つのバイトをワークに対し交互に微小量前進後退させるバイト前進後退装置と、を有することを特徴とする平鋼の自動開先加工機である。
【0006】
第二の発明は、さらに、前記バイト前進後退装置は、前記バイトを先端に設け略水平面内で首振り可能に設けられたバイトアームと、このバイトアームの後端と前記回動部の間に設けられた油圧シリンダと、を有してなることを特徴とする平鋼の自動開先加工機である。
【0007】
第三の発明は、さらに、前記ワーク搬送クランプ装置は、幅方向に傾斜した傾斜ローラコンベアと、この傾斜により傾斜ローラコンベアの上を幅方向に移動するワークを受ける受けローラと、この受けローラを出没させる出没駆動装置と、前記受けローラに受けられたワークを傾斜ローラコンベアとの間でクランプするクランパーと、を有することを特徴とする平鋼の自動開先加工機である。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を、図1乃至図13において説明する。
この実施形態において、ワーク1である平鋼は、製品であるスチールセグメント(図示せず)を構成する継手板となるものである。このワーク1の縁部を斜めに切削する開先加工を行うことで、溶接の準備ができ、スチールセグメントを構成するスキンプレートなどに対する溶接が容易に行われる。
【0009】
この自動開先加工機3は全体(図1乃至図3)としては、互いに対峙して(図1、図2参照)配置されるワーク搬送クランプ装置5と、開先加工機7とによって構成される。
【0010】
[ワーク搬送クランプ装置]
(傾斜ローラコンベア)
ワーク搬送クランプ装置5は、スチールセグメントを生産する生産ラインを構成するワーク搬送装置であるローラコンベア9(図2、図3参照)に接続される。この接続部において、接続用ローラコンベア11が設けられる。この接続用ローラコンベア11は、幅方向の傾斜角度を変更でき、通常の水平なローラコンベア9からワーク1を受け取った後に、立ち上がって傾斜角度を、ワーク搬送クランプ装置5を構成する傾斜ローラコンベア13の傾斜角度に合わせて、ワーク1の受け渡しを行う。傾斜ローラコンベア13を構成する各ローラ15はそれぞれが共通のチェーンによって駆動し自転する。
【0011】
(受けローラと出没駆動装置)
図1、図3、または図13に示すように、傾斜ローラコンベア13の幅方向には、受けローラ17が設けられる。この受けローラ17は、前記傾斜によって移動してきたワーク1を受けるものであり、ワーク1の縁部に接触して回転するように、回転軸が前記傾斜ローラコンベア13のローラ15の回転軸と直交する。
【0012】
この受けローラ17は、回動アーム19の先端に回動自在に取り付けられる。回動アーム19は図13に示すように、搬送方向から見た形状が略L字状をしており、L字の一方の先端に受けローラ17が設けられ、他方の先端は傾斜ローラコンベア13の下側で回動軸21に取り付けられる。L字状の中央付近には油圧シリンダ23のピストンロッド25の先端がピン27結合される。この油圧シリンダ23は回動ピン29回りに回動自在に備えられる。これら回動アーム19および油圧シリンダ23によって、受けローラ17を出没させる出没駆動装置31が構成される。
【0013】
すなわち、油圧シリンダ23がピストンロッド25を縮めると、回動アーム19は図中時計回り方向に回動し、よって受けローラ17は下方に退避し没入した状態となる。この退避により、開先加工機7による加工作業が可能となる。
【0014】
(クランパー)
図1乃至図3、または図13に示すように、傾斜ローラコンベア13の上方にクランパー33が設けられる。このクランパー33は、ワーク1を傾斜ローラコンベア13の間でクランプするクランプヘッド35が、揺動ベース37の先端下側に設けられる。揺動ベース37は中央部分に設けられた回動軸39回りに回動可能に配置される。揺動ベース37の後端側には油圧シリンダ41が設けられ、この油圧シリンダ41のピストン43の先端にピン結合されたリンク部材45により、揺動ベース37の後端がピン結合される。
【0015】
[開先加工機]
(往復動台)
開先加工機7は、ワーク搬送クランプ装置5に対し平行に設けられたスライドガイド49(図1)の上を、スライド装置51に支えられて往復動する往復動台53を有する。この往復動を行う往復駆動装置55(図4、図5)には、ボールネジ57が用いられる。すなわち、開先加工機7の装置ベース59に設けられた駆動モータのモータ軸61にはピニオンギア63が設けられ、このピニオンギア63と噛み合う第二のピニオンギア65が、ジョイント67を介して、ネジ棒69の一端に固定される。ネジ棒69は、両端が軸受71、73により回転自在に支持される。このネジ棒69に対して螺合するナット75は、往復動台53に固定される。
【0016】
往復動台53の往復動方向(ネジ棒69の軸方向)、すなわち二方向にスライド可能なスライドカバー77(図1乃至図3、または図5)が取り付けられ、ボールネジ69が露出して切削屑などにより支障をきたすのを防止している。
開先加工機7の往復動台53には、装置ベース59との間にケーブルユニット78(図3)が接続され、電源や油圧が供給される。
【0017】
(進退台)
図1または図6に示すように、往復動台53の上には進退台79が設けられる。この進退台79は、ワーク搬送クランプ装置5の上にクランプされたワーク1に向かって前進後退するものであり、往復動台53に対しスライド面81で接触し、スライドして前進後退を行う。前進後退駆動装置83には、ボールネジ85が用いられる。すなわち、駆動モータ87のモータ軸89にジョイント91を介して接続されるネジ棒93は軸受け95によって回転自在に支持される。このネジ棒93に螺合するナット97は進退台79に固定される。図1に示すように進退台79は、往復動台53との間に設けられた引っ張りスプリング98によって、後退方向に付勢されている。
【0018】
(回動部)
図1、または図7乃至図11に示すように、進退台79は中央に略立方体状のベース99が設けられ、このベース99の両側面に合計2台の回動部101が設けられる。この回動部101は、回動してワーク1に対する角度を変更できるように、円弧状のスライド機構103により支持されている。
【0019】
すなわち、ベース99の両側面には、ワーク1を中心にして円弧状に複数条のスライド溝105が形成される。このスライド溝105の断面は、図8または図11に示すように奥側が深くなったT字状の断面形状を有する。このスライド溝105に、同様の断面形状のスライダー107が嵌合している。このスライダー107に対し回動部101が支持されている。
【0020】
そして、図10に示すようにベース99の背面には、回動部101の角度を変更するためのハンドル108が設けられ、ハンドルシャフト108Aはベース99の内部で、両端が軸受け108Bに回動自在に支持され、先端側にラックギア108Cが取り付けられている。このラックギア108Cに噛み合うピニオンギア99Aは、更に回動部101側の円弧状のギア101Aと噛み合っている。
これにより、ハンドル108を作業員が回動すると、その回動力がラックギア108C、ピニオンギア99A、および円弧状のギア101Aへ伝えられ、回動部101が回動する。
【0021】
(バイトの出没駆動装置)
図8または図11に示すように、それぞれの回動部101の外側面には、バイトアーム109が首振り可能に設けられている。この首振りは、略水平面内で行われるように、首振り軸111が回動部101に設けられる。バイトアーム109の先端にはバイト113が設けられる。バイトアーム109の後端と回動部101との間には、油圧シリンダ115が設けられ、この油圧シリンダ115は一端がバイトアーム109にピン117結合され、後端が回動部にピン119結合されている。
【0022】
各バイトアーム109の内側面109Aは、油圧シリンダ115が縮むと回動部101の外側面101Aに接し、油圧シリンダ115が伸びると回動部101の外側面101Aから外側へ離れる。この接した状態で、バイトアーム109はワーク1に対し微小量近づき前進位置になり、離れた状態で、バイトアーム109はワーク1から微小量離れ後退位置になる。このようにしてバイト前進後退装置121が構成される。
【0023】
図11に示すように、各バイトアーム109の内側面109Aは、回動部101の外側面101Aにぴったりと接触し、切削の際にバイトアーム109に加わる大きな力に耐えられる構成となっている。
【0024】
(作用)
生産ラインのローラコンベア9によって、図2または図3の右方向から搬送されてきたワーク1である平鋼は、接続用ローラコンベア11に受けられ、この接続用ローラコンベア11が立上がり斜めになることで、ワーク搬送クランプ装置5の傾斜ローラコンベア13へ渡される。この傾斜ローラコンベア13の上で、ワーク1である平鋼は、幅方向に移動し受けローラ17に受けられ、更に搬送が行われ、やがて図示しないストッパーによりワーク1の先端部が接触し位置決めが行われる。
【0025】
この位置決めされた状態でクランパー33(図1または図13参照)が働き、クランプヘッド35と傾斜ローラコンベア13との間でワーク1がクランプされる。クランプが完了すると、出没駆動装置31の油圧シリンダ23が働いて、回動アーム19が回動し受けローラ17は没入して退避する。
【0026】
次ぎに、開先加工機7の進退台79が前進し、あらかじめ所定の回動角度に調整された回動部101に設けられたバイトアーム109の先端のバイト113が、ワーク1である平鋼の縁部に接触する位置まで前進が行われる。そして、往復動台53が往復動を開始し、同時に、2つのバイトアーム109は交互に首振り運動し、バイト113は微小量前進後退する。
【0027】
すなわち、図8において、ワーク1である平鋼に向かって往復動台53が右方向へ移動する場合には、右側のバイトアーム109の先端のバイト113が図中実線の位置にあり、平鋼の縁部を研削する。左側のバイトアーム109はバイト前進後退装置121(図11)により外側、すなわち左方向へ回動して図中鎖線の位置になり、これにらより平鋼から微小量後退する。
【0028】
逆に、往復動台53が左方向へ移動するときは、左側のバイトアーム109のバイト113が切削を行い、右側のバイトアーム113は微小量後退する。
このようにして往復動の2方向でそれぞれ切削が行われ、加工作業の作業効率が向上する。切削加工が進むにつれて、進退台79は更に微少量だけ前進し、更に深く切削を行う。そのようにして所定の寸法にまで切削が行われ、開先加工が終了すると、進退台79は完全に後退する。そして、受けローラ17が再び出現し、開先加工が終わった平鋼の縁部を受け、傾斜ローラコンベア13が働いて搬出方向へ平鋼を搬出する。
【0029】
そして、図12に示すようにワーク1である平鋼の縁部の開先面1Aが深い角度を有する場合(同図(B)(C))には、回動部101の角度も深く変更される(同図(A))。この変更はハンドル108によって人手によって行われる。切削量が少ない開先の場合(同図(C))には、開先加工機の進退台79の前進量を小さくする。また、開先面1Aの角度が浅い場合には、回動部101の角度も浅く変更され、開先面1Aの角度がもっとも浅い場合(同図(E))には、回動部101の角度はマイナスとなる(同図(D))。
【0030】
(実施形態の効果)
以上の実施形態によれば、ワーク搬送クランプ装置7の傾斜ローラコンベア13を、生産ラインのローラコンベア11に接続することで、生産ラインとの連続性を容易に確保でき、生産ライン中に簡単に組み込める。
さらに、往復動台53の2方向の動きの各々でバイト113が切削を行うので、効率良く開先加工が行われる。
また、バイト113の微小量の前進後退は、油圧シリンダ23によってバイトアーム109を首振りさせるバイト前進後退装置121により、簡単な構造で容易に実現できる。
【0031】
さらに、傾斜ローラコンベア13によりワーク1は、傾斜ローラコンベア13の幅方向へ移動し、受けローラ17により受けられることで、容易に幅方向の位置決めが行われ、幅方向の位置決めのためのプッシャーなどを別途に備える必要がなく、装置全体の構造を簡単なものにできる。
【0032】
また、傾斜ローラコンベア13上のワーク1をクランパー33でクランプするだけで、ワーク1は斜めに保持されるので、このワーク1に対して前進後退を行う進退台79の前進後退方向を水平方向に近い角度にすることができ、この前進後退を無理なく行え、開先加工機7の構造を簡単なものにできる。
【0033】
すなわち、仮にワーク1を平坦なローラコンベアの上にクランプするものとすれば、本来、バイト113は、ワーク1の開先面1Aに対し概略直角方向に前進後退することが望ましいので、この前進後退方向を深い角度に設定せねばならず、したがって傾斜面で進退台79を前進後退させなければならず、そのための構造が特殊な複雑なものになってしまう。この実施形態は、これを避け、構造を簡単にできる。
【0034】
(その他の実施形態)
以上の実施形態においては、通常の搬送装置たとえば平坦なローラコンベア11と傾斜ローラコンベア13との間の受け渡しを、立ち上がって傾斜角度を変えることができる特別の接続用ローラコンベア9を設けるものとして説明したが、他の実施形態においては、傾斜ローラコンベア13自体が傾斜角度を変更して平坦な状態になり、ワーク1を受けとるものとすることが可能である。
【0035】
また、以上の実施形態においては、バイト113のワーク1に対する微小量前進後退は、バイトアーム109の首振り運動で行うものとして説明しましたが、他の実施形態においては、バイトアーム109が直線的に長手方向に前進後退を行うものとすることも可能である。この場合には、前進した状態で、切削の際に加わる力によって後退させられないようにするためのロック機構を設けることが望ましい。
【0036】
また、以上の実施形態においては、ワーク搬送クランプ装置5は、ワーク1を傾斜した状態でクランプするために傾斜ローラコンベア13を備えるものであったが、他の実施形態においては、ワーク1を斜めではなく水平な状態でクランプすることも可能である。この場合には、開先加工機7の回動部101はより深い角度に回動することができる構造とする必要がある。また、進退台79の前進後退方向が水平ではなく、水平面に対して角度を有する斜め方向となるので、斜めになった状態で進退台79を支えるための構造が必要となる。
【0037】
また、以上の実施形態においては、受けローラ17の出没は、回動アーム19が回動することで行われていたが、他の実施形態においては、回動ではなく直線的な出没を行わせることも可能である。すなわち、受けローラを支持する支持部材を上下方向に直線的にスライド移動させることが可能である。
【0038】
また、以上の実施形態においては、バイト113を後退させるためにバイトアーム109は外側に首振りを行うものとしたが、他の実施形態においては内側に首振りを行うものとしても良い。この場合には、バイトアームは進退台のベース99の内側に形成された凹部内に設けられ、バイトアームの外側の面と、この凹部の内側の面とが接触することで、切削の際の大きな力に耐える構造とすることが望ましい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、第1、2、または3の発明によれば、ワーク搬送クランプ装置により搬送されクランプされたワークに対し、開先加工機の進退台が前進し、さらに往復動台が往復動し、同時に、2つのバイトアームがワークに対し交互に前進後退することで、自動的に開先加工が行われる。ワーク搬送クランプ装置を生産ラインのワーク搬送装置に接続することで、生産ラインとの連続性を容易に確保でき、生産ライン中に簡単に組み込める。
さらに、往復動の2方向の動き各々でバイトが切削を行うので、効率良く開先加工が行われる。
【0040】
また、第2の発明によれば、バイトの微小量の前進後退は、油圧シリンダによってバイトアームを首振りさせるバイト前進後退装置により、簡単な構造で容易に実現できる。
【0041】
第3の発明によれば、さらに、ワーク搬送クランブ装置が有する傾斜ローラコンベアによりワークは傾斜ローラコンベアの幅方向へ移動し、受けローラにより受けられることで、容易に幅方向の位置決めが行われ、幅方向の位置決めのためのプッシャーなどを備える必要がなく、装置全体の構造を簡単なものにできる。
また、傾斜ローラコンベア上のワークをクランパーでクランプするだけで、ワークは斜めにクランプされるので、このワークに対して前進後退を行う進退台の前進後退方向を水平方向に近い角度にすることができ、この前進後退を無理なく行え、開先加工機の構造を簡単なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る自動開先加工機の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】図3の一部を構成する開先加工機の往復動台の駆動構造を示す断面図である。
【図5】図4の要部を拡大する図である。
【図6】(A)は図1の開先加工機を構成する進退台の駆動装置を示す縦断面図
(B)は(A)の右側面図である。
【図7】図1の開先加工機の進退台の上に設けられた装置を示す拡大図である。
【図8】図7の水平断面平面図である。
【図9】図7の右方向から見た図である。
【図10】図7の内部を示す縦断面図である。
【図11】図8の要部を示す水平断面拡大図である。
【図12】図7の動作を説明するものであり
(A)は回動部の回動角度を深くした状態を示す図
(B)は(A)の進退台の前進量を多くした状態を示す部分拡大図
(C)は(A)の進退台の前進量を小さくした状態を示す部分拡大図
(D)は回動部の回動角度をマイナスにした図
(E)は(D)の要部拡大図である。
【図13】図1のワーク搬送クランプ装置を一部を断面にして示す拡大図である。
【符号の説明】
1 ワーク 3 自動開先加工機
5 ワーク搬送クランプ装置 7 開先加工機
9 ローラコンベア 11 接続用ローラコンベア
13 傾斜ローラコンベア 15 ローラ
17 受けローラ 19 回動アーム
21 回動軸 23 油圧シリンダ
25 ピストンロッド 27 ピン
29 回動ピン 31 出没駆動装置
33 クランパー 35 クランプヘッド
37 揺動ベース 39 回動軸
41 油圧シリンダ 43 ピストン
45 リンク部材 49 スライドガイド
51 スライド装置 53 往復動台
55 往復駆動装置 57 ボールネジ
59 装置ベース 61 モータ軸
63 ピニオンギア 65 第二のピニオンギア
67 ジョイント 69 ネジ棒
71、73 軸受 75 ナット
77 スライドカバー 78 ケーブルユニット
79 進退台 81 スライド面
83 前進後退駆動装置 85 ボールネジ
87 駆動モータ 89 モータ軸
91 ジョイント 93 ネジ棒
95 軸受け 97 ナット
98 引っ張りスプリング 99 ベース
101 回動部 103 スライド機構
105 スライド溝 107 スライダー
108 ハンドル 108A ハンドルシャフト
108B 軸受け 108C ラックギア
109 バイトアーム 111 首振り軸
113 バイト 115 油圧シリンダ
117 ピン 119 ピン
121 バイト前進後退装置

Claims (3)

  1. ワークである平鋼の縁部を斜めに切削する開先加工を行う加工機であって、生産ラインを構成するワーク搬送装置に接続されたワークを搬送しクランプするワーク搬送クランプ装置と、このクランプされたワークの縁部を切削する開先加工機と、を備え、
    前記開先加工機は、前記ワーク搬送クランプ装置に平行に設けられたガイドの上を往復動する往復動台と、往復動台の上に設けられて前記クランプされたワークに向かって前進後退する進退台と、この進退台の上に前記往復動方向に2台設けられ前記ワークに対する垂直面内での角度を変更できる回動部と、各回動部に設けられたバイトと、この二つのバイトをワークに対し交互に微小量前進後退させるバイト前進後退装置と、を備えたことを特徴とする平鋼の自動開先加工機。
  2. 前記バイト前進後退装置は、前記バイトを先端に設け略水平面内で首振り可能に設けられたバイトアームと、このバイトアームの後端と前記回動部の間に設けられた油圧シリンダと、を有してなることを特徴とする請求項1に記載の平鋼の自動開先加工機。
  3. 前記ワーク搬送クランプ装置は、幅方向に傾斜した傾斜ローラコンベアと、この傾斜により傾斜ローラコンベアの上を幅方向に移動するワークを受ける受けローラと、この受けローラを出没させる出没駆動装置と、前記受けローラに受けられたワークを傾斜ローラコンベアとの間でクランプするクランパーと、を備えたことを特徴とする請求項1、または2に記載の平鋼の自動開先加工機。
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