JP4226049B1 - 炭化水素を主成分とする試料中の水銀を測定する水銀測定装置 - Google Patents

炭化水素を主成分とする試料中の水銀を測定する水銀測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】炭化水素を主成分とする試料の採取・注入から測定まで自動で動作し、短時間で信頼性の高い測定ができる水銀測定装置を提供する。
【解決手段】水銀測定装置100は、水銀を吸着する第1吸着剤11および水銀を還元する還元剤13が充填されたカラム1と、カラム1に試料を注入する注入器3と、第1吸着剤11を加熱する第1加熱器12と、還元剤13を加熱する第2加熱器と、第2吸着剤17が充填された水銀捕集管18と、水銀捕集管18を加熱する第3加熱器19と、水銀を測定する水銀測定器2と、ガス流路FP1、FP2、FP4と、ガス流路FP1、FP2、FP4のいずれかを選択するための流路切替弁V1〜V3、V5、V6と、第1〜第3加熱器12、14、19、注入器3、流路切替弁V1〜V3、V5、V6および水銀測定器2を制御する制御装置4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ナフサ、灯油、ガソリン、重油、LPG(液化石油ガス)などの石油製品である、炭化水素を主成分とする試料中の水銀を原子吸光分析法または原子蛍光分析法によって、測定する装置に関するものである。
これらの石油製品に水銀が含まれていることがあり、例えばLPGタンカーのタンクを形成している金属材料と水銀がアマルガムを形成し、タンクの金属材料を石油中に溶解させる。また、ナフサのような炭化水素を主成分とする試料には、ジメチル水銀などの水銀が含まれていることがある。これらの水銀は、ナフサから各種の石油化学製品を作るときに用いられるパラジウムや白金などの触媒の能力を劣化させる。このため、炭化水素を主成分とする試料中の水銀を測定して、水銀が一定量以上含まれているような場合は、これを除去するなどの対策を立てる必要がある。
そこで従来では、加熱気化分析装置などを用い、その試料ボートに炭化水素を主成分とする試料を直接投入し、この試料ボートを燃焼管の中で加熱することにより、試料に含まれる水銀を気化させて測定している。また、測定時には、水銀測定の妨げとなる試料から発生する妨害ガスを除去するために添加剤を試料に加えている。
しかし、以上の水銀測定方法では、加熱により試料に含まれる水銀を気化させるとき、同時に炭化水素が揮発して可燃性のガスが発生する。従って、急激な可燃性ガスの発生を防止するため、試料の量、種類、流量、昇温速度など厳しい測定条件が要求される。また、前記添加剤の選択にも厳しい条件が要求される。
そこで、以上の厳しい測定条件を緩和して、容易に水銀測定を行うことができる水銀測定方法と装置がある(特許文献1参照)。この水銀測定方法では、水銀を含まないガスがカラムに流されている状態で、カラムに測定対象の炭化水素が注入され、この炭化水素を主成分とする試料に含まれる水銀がカラム内の吸着剤により吸着される。また、水銀が吸着除去された残りの炭化水素などの成分は、前記ガスと一緒に外部に排出されてカラムから取り除かれる。そして、カラムが水銀測定器に挿入され、カラム内の吸着剤で吸着した水銀が加熱気化されて測定される。この測定時に、水銀を加熱気化させても、炭化水素は既にカラムから取り除かれているので、可燃性ガスは発生しない。またカラム内には、これに流される水銀を含まないガスと、吸着剤で吸着された水銀だけが存在し、水銀測定時の妨げとなる妨害ガスは存在しないので、この妨害ガスを除去するための添加剤を添加する必要もない。このため、従来のように厳しい測定条件を必要とすることなく、容易に水銀の測定が行える。
特開2001−221787号公報
しかし、この水銀測定方法では、炭化水素を主成分とする試料中の水銀をカラムに吸着させた後、そのカラムを測定者が水銀測定器に挿入して測定しなければならず、この水銀測定方法に使用する装置は水銀をカラムに吸着させる第1工程と水銀を測定する第2工程とを連続して実行するようになっておらず、また、ナフサや灯油などの測定試料を注入する注入器も手動で操作しなければならない。そのため操作が煩雑であり、測定に長時間を要する。
そこで、本発明は、炭化水素を主成分とする試料の採取・注入から測定まで自動で動作するクローズドシステムであって、信頼性が高く安定したデータが得られるとともに、操作が容易で短時間で測定ができる水銀測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の水銀測定装置は、炭化水素を主成分とする試料中の水銀を測定する装置であって、水銀を吸着する第1吸着剤および1価と2価の水銀を金属水銀に還元する還元剤が充填されたカラムと、前記カラムに試料を注入する注入器と、前記カラムの第1吸着剤を加熱する第1加熱器と、前記カラムの還元剤を加熱する第2加熱器と、金属水銀を吸着する第2吸着剤が充填された水銀捕集管と、
前記水銀捕集管を加熱する第3加熱器と、前記第3加熱器によって加熱され前記水銀捕集管から遊離する金属水銀を試料セルに導入して測定する水銀測定器とを備える。
さらに、本発明の水銀測定装置は、キャリアガスをガス導入口から導入し、前記第1吸着剤にキャリアガスを流し、ガス導出口からキャリアガスを導出する注入・捕集流路、キャリアガスをガス導入口から導入し、前記第1吸着剤、還元剤および第2吸着剤にキャリアガスを流し、ガス導出口からキャリアガスを導出する還元・捕集流路、ならびにキャリアガスをガス導入口から導入し、前記第2吸着剤および試料セルにキャリアガスを流し、ガス導出口からキャリアガスを導出する測定流路のいずれか1つの流路を形成するガス流路と、前記ガス流路のいずれか1つを選択するための流路切替弁と、前記第1加熱器、第2加熱器、第3加熱器、注入器、流路切替弁および水銀測定器を制御する制御装置とを備える。
本発明の水銀測定装置によれば、炭化水素を主成分とする試料の採取から測定まで自動で動作するので、特許文献1に記載されている従来技術のように、測定者が水銀を吸着させたカラムを水銀測定器に挿入する必要がない。また、クローズドシステムであるので、信頼性が高く安定したデータが得られ、操作が容易で短時間に測定ができる。
本発明の水銀測定装置は、前記制御装置が、前記注入器に試料を注入させる試料注入工程と、前記第1吸着剤に試料中の水銀を捕集させ、揮発性有機物を分離排出させる捕集・分離工程と、前記第1吸着剤に捕集された水銀を前記第1加熱器に加熱気化させ、前記第2加熱器に前記還元剤を加熱させて1価と2価の水銀を金属水銀に還元させ、金属水銀を前記第2吸着剤が充填された前記水銀捕集管に捕集させる水銀還元・捕集工程と、前記水銀捕集管を前記第3加熱器に加熱させて金属水銀を前記第2吸着剤から遊離させる金属水銀遊離工程と、前記水銀捕集管から遊離した金属水銀を前記水銀測定器に測定させる測定工程とを実行するのが好ましい。
本発明の水銀測定装置は、前記制御装置が、前記金属水銀遊離工程と前記測定工程とを同時に実行するのが好ましい場合がある。試料中に含まれる水銀の含有量が多い場合に、前記金属水銀遊離工程と前記測定工程とを同時に実行することにより、測定感度を下げることができ、試料を希釈せずに測定することができる。
本発明の水銀測定装置は、前記ガス流路が、第1キャリアガスを導入する第1ガス導入口および第2キャリアガスを導入する第2ガス導入口を有し、前記水銀測定器が水銀原子蛍光分析器であるのが好ましい。第1ガス導入口および第2ガス導入口を有することにより、2種類のガスを導入することができ、水銀測定器である水銀原子蛍光分析器で高感度に測定することができる。
この場合、さらに、前記試料注入工程、捕集・分離工程および水銀還元・捕集工程では前記第1ガス導入口から第1キャリアガスが導入され、前記金属水銀遊離工程および測定工程では前記第2ガス導入口から第2キャリアガスが導入され、前記水銀測定器が水銀原子蛍光分析器であるのが好ましい。試料注入、捕集・分離および水銀還元・捕集に適した第1ガスを導入することにより、炭化水素中の水銀と揮発性有機物を確実に分離し、水銀を吸着剤で捕集することができ、金属水銀遊離および測定に適した第2ガスを導入することにより、水銀測定器である水銀原子蛍光分析器で高感度に測定することができる。
本発明の水銀測定装置は、複数の試料を交換する試料交換器を有し、前記制御装置が前記試料交換器を制御するのが好ましい。これにより、複数の試料を連続して自動で測定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1は本発明の第1実施形態である水銀測定装置の概略を示す。なお、水銀測定装置100には、水銀測定装置100の外部に設けられた、例えばエアーコンプレッサ(図示なし)よりキャリアガスとして用いられる空気G1が水銀測定装置100のガス導入口51に供給されている。この水銀測定装置100は、細長い管状であって長さ方向両端に石英ウールなどが固定され、内部に第1吸着剤11、1価と2価の水銀を金属水銀に還元する還元剤13および酸性物質を吸着する酸性物質除去剤15が充填されたカラム1と、カラム1内の第1吸着剤11を加熱する第1加熱器12と、カラム1内の還元剤13を加熱する第2加熱器14と、カラム1内の酸性物質除去剤15を加熱する酸性物質除去剤加熱器16と、金属水銀が捕集される水銀捕集管18と、カラム1に試料Sを注入するマイクロシリンジのような注入器3とを備える。なお、キャリアガスとして空気G1の替わりに酸素ガスを用いてもよい。また、カラム1内または別カラム内に、試料中に含まれる硫黄分を除去する硫黄分除去剤を備えてもよい。
水銀測定装置100は、さらに、複数の試料Sを交換する試料交換器6と、水銀捕集管18を加熱して水銀捕集管18に捕集された金属水銀を加熱気化させる第3加熱器19と、第3加熱器19によって加熱され水銀捕集管18から遊離する金属水銀を試料セル21に導入して測定する水銀測定器2と、注入・捕集流路FP1、還元・捕集流路FP2、ガス置換流路FP31、および測定流路FP4のいずれかの流路を形成するガス流路と、ガス流路FP1、FP2、FP31、FP4のいずれかを選択するための流路切替弁V1、V2、V3、V5、V6と、第1加熱器12、第2加熱器14、第3加熱器18、酸性物質除去剤加熱器16、注入器3、流路切替弁V1、V2、V3、V5、V6および水銀測定器2を制御する、例えばコンピュータで構成された制御装置4とを備えている。
カラム1は、第1吸着剤を充填している部分と還元剤13を充填している部分が一体に形成されていても別体に形成されていてもよい。試料の種類や注入器3で注入する試料量によって各工程に応じた各加熱器の加熱温度と加熱時間および各流路切替弁の開閉時間を制御装置4で設定することができ、その設定条件を記憶し、以降の測定時に使用することができる。注入器3は同じ試料Sを1回だけ注入することも複数回繰り返し注入することもできる。この複数回の繰り返し注入によって試料S中の水銀が微量であっても測定することができる。試料交換器6のターンテーブルには、ナフサ、灯油、10倍程度にキシレンで希釈された重油などの試料Sが入れられたバイアル瓶が複数個載置されている。
水銀測定器2は、水銀の253.7nmの分析線を放射する水銀ランプ22と、試料Sから捕集・遊離させた水銀を内部に通過させるとともに水銀の分析線を透過させる吸収セル21と、吸収セルを透過する水銀の分析線強度を検出する検出器23とを備え、検出器23からの信号を処理することにより試料S中の水銀の含有量を定量する水銀原子吸光分析器2である。これに限らず、水銀測定器2は、水銀の分析線を放射する水銀ランプと、試料Sから捕集・遊離させた水銀を内部に通過させるフローセルと、水銀ランプの分析線が照射されたフローセル内の試料Sから発生する水銀の蛍光を検出する検出器とを備え、前記検出器からの信号を処理することにより試料S中の水銀の含有量を定量する水銀原子蛍光分析器であってもよい。
図2に水銀測定装置100の各工程での動作と各加熱器の加熱温度(℃)を示す。水銀測定装置100は制御装置4によって、注入器3に試料Sを注入させる試料注入工程S1、第1吸着剤11に試料S中の水銀を捕集させ、揮発性有機物を分離排出させる捕集・分離工程S2、第1吸着剤11に捕集された水銀を第1加熱器12に加熱気化させ、第2加熱器14に還元剤13を加熱されて1価と2価の水銀を金属水銀に還元させ、金属水銀を第2吸着剤17が充填された水銀捕集管18に捕集させる水銀還元・捕集工程S3、水銀還元・捕集後、水銀捕集管18、試料セル21を迂回するセルバイパス53内のガスを清浄な空気に置換させるガス置換工程SA1、セルバイパス53のガス置換後、水銀捕集管18、試料セル21の内のガスを清浄な空気に置換させるガス置換工程SA2、水銀捕集管18を第3加熱器19に加熱させて金属水銀を第2吸着剤17から遊離させる金属水銀遊離工程S4、水銀捕集管18から遊離した金属水銀を水銀測定器2に測定させる測定工程S5、測定後、水銀捕集管18、試料セル21の内のガスを清浄な空気に置換させるガス置換工程SA3、水銀捕集管18を冷却させる冷却工程S6を実行する。前記の各工程に応じて流路切替弁V1、V2、V3、V5、V6(図1)が制御されて、各工程のガス流路FP1、FP2、FP31、FP4が形成される。
高精度を要さない測定の場合には、ガス置換工程SA1、ガス置換工程SA2およびガス置換工程SA3は省略してもよい。
ガス流路FP1、FP2、FP31、FP4は、水銀測定装置100の前記の動作工程に応じて形成されるので、それらについて以下に説明する。試料注入工程S1および捕集・分離工程S2においては、図3に示すように、空気G1をエアーコンプレッサから導入するガス導入口51、空気G1中の水分や油分を除去するミストキャッチャMC1、流路切替弁V6、空気G1の流量を調節するマスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、空気G1中に不純物として含まれる水銀を除去する充填剤が充填された水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、カラム1に充填された吸着剤11、気液分離管T、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順に空気G1が流れる注入・捕集流路FP1が形成される。
水銀還元・捕集工程S3においては、図4に示すように、ガス導入口51、ミストキャッチャMC1、流路切替弁V6、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、カラム1に充填された吸着剤11、カラム1に充填された還元剤13、カラム1に充填された酸性物質除去剤15、水銀捕集管18、セルバイパス53、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順にキャリアガスG1が流れる還元・捕集流路FP2が形成される。
ガス置換工程SA1においては、図5に示すように、ガス導入口51、ミストキャッチャMC1、流路切替弁V6、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、水銀捕集管18、セルバイパス53、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順に空気G1が流れるガス置換流路FP31が形成される。
ガス置換工程SA2においては、図6に示すように、ガス導入口51、ミストキャッチャMC1、流路切替弁V6、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、水銀捕集管18、試料セル21、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順に空気G1が流れる測定流路FP4が形成される。
金属水銀遊離工程S4においては、図7に示すように、ガス導入口51、ミストキャッチャMC1、流路切替弁V6、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5の順に空気G1が流れ、空気G1は流路切替弁V5から水銀測定装置100の外部に流出する。
測定工程S5およびガス置換工程SA3においては、図8に示すように、ガス導入口51、ミストキャッチャMC1、流路切替弁V6、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、水銀捕集管18、試料セル21、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順に空気G1が流れるガス置換流路FP4が形成される。
冷却工程S6においては、図9に示すように、流路切替弁V6が閉じられ、空気G1は水銀測定装置100の内部には流れない。
カラム1に充填する第1吸着剤である吸着剤としては、ナフサなどの試料中に含まれ、石油化学製品の製造時に有害物質となる特に有機水銀(ジメチル水銀などの水銀化合物)に対し優れた吸着能を有し、また金属水銀に対しても吸着能を有する、例えば活性アルミナ(Al23)、金コーティングクロモソルブ、金コーティングした海砂などが用いられる。特に前者の活性アルミナは、有機水銀に対し、後者の物質は金属水銀に対し、それぞれ優れた吸着能を有している。また、注入器3としては、マイクロシリンジが好適に用いられ、これを用いることにより試料Sを短時間で一挙にカラム1内に注入できる。
カラム1に充填する還元剤13としては、1価と2価の水銀を金属水銀に還元する、例えば酸化銅と三二酸化マンガンが用いられ、カラム1内に直列に配置されている。水銀捕集管18に充填する第2吸着剤である吸着剤17としては、例えば金コーティングクロモソルブが用いられる。酸性物質除去剤15は炭化水素を主成分とする試料や空気G1(キャリアガス)中に混在する酸性物質を吸着除去するために設けられており、例えば炭酸ナトリウムが用いられる。水銀除去フィルタF1、F2には、空気G1(キャリアガス)中に混在する水銀を除去する充填剤である例えば、水銀専用活性炭が充填されている。これにより、空気G1(キャリアガス)による水銀測定の誤差を防止している。
第1加熱器12、第2加熱器第14、3加熱器19および酸性物質除去剤加熱器16は、カラム1および水銀捕集管18の円筒外壁を螺旋状に取り囲むヒータ線であり、制御装置4によって前記の捕集・分離、水銀還元捕集などの各工程に適した加熱温度と加熱時間に制御される。水銀測定器2は、水銀原子吸光分析器であっても、水銀原子蛍光分析器であってもよい。前記の捕集・分離、水銀還元捕集などの各工程に応じたガス流路を形成するための流路切替弁V1、V2、V3、V5は三方切替弁、流路切替弁V6は二方開閉弁であり、前記した各流路を形成するように、制御装置4によって制御される。
次に、水銀測定装置100の動作について説明する。水銀測定装置100は制御装置4によって設定された条件で図2に示すフローにしたがって動作するように制御される。水銀測定装置100の動作の前に、エアーコンプレッサ(図示なし)よりキャリアガスである空気G1がガス導入口51に供給されている。水銀測定装置100の電源がオンされると、第1加熱器12が160℃に、第2加熱器14が700℃に、酸性物質除去剤加熱器16が180℃に、第3加熱器19が160℃にそれぞれ保持される。
図3に示すように試料注入工程S1では、まず、流路切替弁V6が開放され、流路切替弁V1、V2、V3、V5が所定の方向に切替えられ、注入・捕集流路FP1が形成される。制御装置4により制御されているマスフローコントローラMFCにより、ガス導入口51から供給されている空気G1が0.2L/min程度の流量に調節される。空気G1は、水銀除去フィルタF1を通過するとき、その内部の水銀専用活性炭により空気G1に混在する水銀が吸着除去され、水銀が除去された空気G1が第1吸着剤11に供給される。
また、空気G1がカラム1に流されている状態で、注入器3によりカラム1の内部に、測定対象であるナフサなどの炭化水素を主成分とする試料Sが注入される。各加熱器は電源オン時と同じ温度に保持されている。
図3に示すように捕集・分離工程S2では、試料注入工程S1と同じ注入・捕集流路FP1が形成されており、第1吸着剤11が160℃に加熱されているので、注入器3により注入された試料S中の金属水銀はガス状になって活性アルミナを通過して金コーティングクロモソルブに吸着され、有機水銀が活性アルミナに吸着される。試料Sが空気G1とともに第1吸着剤11を通過するとき、第1吸着剤11により試料S中の有機水銀および金属水銀が吸着捕集され、揮発性有機物と分離される。この水銀除去された試料Sは、導出口54を通って、空気G1とともに水銀測定装置100の外部に排出されて第1吸着剤11から取り除かれる。
図4に示すように水銀還元・捕集工程S3では、還元・捕集流路FP2が形成される。カラム1内の第1吸着剤11に捕集された有機水銀と金属水銀を第1加熱器12で700℃に加熱して、第1吸着剤11よりこれらの水銀を気化させる。第1吸着剤11の下流側にあって第2加熱器14で700℃に加熱されている還元剤13に有機水銀から気化した1価と2価の水銀を金属水銀に還元させる。その還元された金属水銀と第1吸着剤11から遊離した金属水銀を空気G1で、還元剤13の下流側にあって酸性物質除去剤加熱器16で180℃に加熱されている酸性物質除去剤15に運び、空気G1中に混在している酸性物質や加熱気化時に発生した酸性物質を除去させる。次に、還元された金属水銀と第1吸着剤11から遊離した金属水銀を第2吸着剤17が充填された水銀捕集管18に捕集させる。
図5に示すようにガス置換工程SA1では、ガス置換流路FP31が形成され、試料セル21を迂回するセルバイパス53を含むガス置換流路FP31内のガスが清浄な空気G1に置換される。
図6に示すようにガス置換工程SA2では、測定流路FP4が形成され、試料セル21を含む測定流路FP4内のガスが清浄な空気G1に置換される。
図7に示すように金属水銀遊離工程S4では、水銀捕集管18が第3加熱器19によって700℃に加熱され、金属水銀を第2吸着剤17から遊離させる。このとき、空気G1は流路切替弁V5から水銀測定装置100の外部に流出しており、水銀捕集管18には空気G1が流れず、第2吸着剤17から遊離した金属水銀は水銀捕集管18内の近傍に留まっている。
図8に示すように測定工程S5では、測定流路FP4が形成され、第3加熱器19で700℃に加熱されている水銀捕集管18から遊離した金属水銀が、空気G1により水銀測定器である水銀原子吸光分析器2の試料セル21に運ばれ、測定される。
図8に示すようにガス置換工程SA3では、ガス置換流路FP32が形成され、第3加熱器19で700℃に加熱されている水銀捕集管18や試料セル21を含む測定流路FP4内のガスが清浄な空気G1に置換される。
図9に示すように冷却工程S6では、流路切替弁V6が閉じられ、空気G1は水銀測定装置100の内部には流れていない。第3加熱器19の保持温度が700℃から160℃に下げられ水銀捕集管18が冷却される。引き続き、次の試料を測定する場合には、試料交換器6のターンテーブルが回転し次の試料が注入器3の下に移動され、試料注入工程S1に進行する。
第1実施形態の水銀測定装置100によれば、炭化水素を主成分とする試料の採取から測定まで自動で動作するので、特許文献1に記載されている従来技術のように、測定者が水銀を吸着させたカラムを水銀測定器に挿入する必要がない。また、クローズドシステムであるので、信頼性が高く安定したデータが得られ、操作が容易で短時間に測定ができる。さらに、試料注入工程、捕集・分離工程、水銀還元・捕集工程、金属水銀遊離工程および測定工程の各工程において、第1加熱器、第2加熱器、酸性物質除去剤加熱器および第3加熱器によって、第1吸着剤11、還元剤13、酸性物質除去剤15および第2吸着剤17が十分に作用する最適な温度に加熱され、炭化水素を主成分とする試料中の水銀を確実に分離・捕集・遊離させることができるので、高精度な測定をすることができる。
図10に第2実施形態の水銀測定装置200の概略を示す。なお、水銀測定装置200の外部に設けられた、例えばエアーコンプレッサ(図示なし)より第1キャリアガスとして用いる空気G1が水銀測定装置200のガス導入口51に、アルゴン(Ar)ガスボンベ(図示なし)より第2キャリアガスとして用いるアルゴン(Ar)ガスG2が測定装置200のガス導入口71に、供給されている。この水銀測定装置200は、第1実施形態の水銀測定装置100に、さらに第2キャリアガスとして用いるアルゴンガスG2を導入する第2ガス導入口71を有し、前記水銀測定器が水銀原子蛍光分析器8である。水銀測定装置200では、第1キャリアガスとして用いる空気G1から第2キャリアガスとして用いるアルゴンガスG2に所定の動作工程で切替えるために、流路切替弁V6の代わりに三方弁である流路切替弁V7を有している。なお、第1キャリアガスとして空気G1の替わりに酸素ガスを用いてもよい。また、カラム1内または別カラム内に、試料中に含まれる硫黄分を除去する硫黄分除去剤を備えてもよい。
水銀測定器は、水銀の253.7nmの分析線を放射する水銀ランプ82と、試料から捕集・遊離させた金属水銀を導入させる試料セル81と、水銀ランプ82の分析線が照射された試料セル81内の試料から発生する水銀の蛍光を検出する検出器83とを備え、検出器83からの信号を処理することにより試料中の水銀の含有量を定量する水銀原子蛍光分析器8である。
図11の動作フロー図に示すように、水銀測定装置200は、試料注入工程S1、捕集・分離工程S2、水銀還元・捕集工程S3、ガス置換工程SB1、ガス置換工程SB2、ガス置換工程SB3、ガス置換工程SB4、金属水銀遊離工程S4、測定工程S5、ガス置換工程SB5および冷却工程S6を実行し、試料注入工程S1から水銀還元・捕集工程S3までは第1キャリアガスとして空気G1が流され、ガス置換工程SB1から測定工程S5までは第2キャリアガスとしてアルゴンガスG2が流される。
試料注入工程S1および捕集・分離工程S2においては、図12に示すように、第1キャリアガスとして用いる空気G1を導入するガス導入口51、空気G1中の水分や油分を除去するミストキャッチャMC1、流路切替弁V7、空気G1または第2キャリアガスとして用いるアルゴンガスG2の流量を調節するマスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、空気G1またはアルゴンガスG2に混在する水銀を除去する充填剤が充填された水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、第1吸着剤11、気液分離管T、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順に空気G1が流れる注入・捕集流路FP11が形成される。
水銀還元・捕集工程S3においては、図13に示すように、ガス導入口51、ミストキャッチャMC1、流路切替弁V7、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、第1吸着剤11、還元剤13、酸性物質除去剤15、水銀捕集管18、セルバイパス53、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順に空気G1が流れる還元・捕集流路FP12が形成される。
ガス置換工程SB1においては、図14に示すように、第2キャリアガスとして用いるアルゴンガスG2を導入するガス導入口71、アルゴンガスG2中の水分や油分を除去するミストキャッチャMC2、流路切替弁V7、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、第1吸着剤11、気液分離管T、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順にアルゴンガスG2が流れるガス置換FP35が形成される。
ガス置換工程SB2においては、図15に示すように、ガス導入口71、ミストキャッチャMC2、流路切替弁V7、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、第1吸着剤11、還元剤13、酸性物質除去剤15、水銀捕集管18、セルバイパス53、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順にアルゴンガスG2が流れるガス置換流路FP36が形成される。
ガス置換工程SB3においては、図16に示すように、ガス導入口71、ミストキャッチャMC2、流路切替弁V7、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、水銀捕集管18、セルバイパス53、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順にアルゴンガスG2が流れるガス置換流路FP37が形成される。
ガス置換工程SB4、測定工程S5、においては、図17に示すように、ガス導入口71、ミストキャッチャMC2、流路切替弁V7、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、水銀捕集管18、試料セル81、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順にアルゴンガスG2が流れる測定流路FP14が形成される。
金属水銀遊離工程S4においては、図18に示すように、ガス導入口71、ミストキャッチャMC2、流路切替弁V7、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5の順にアルゴンガスG2が流れ、アルゴンガスG2は流路切替弁V5から水銀測定装置200の外部に流出する。
測定工程S5においては、図19に示すように、ガス導入口71、ミストキャッチャMC2、流路切替弁V7、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、水銀捕集管18、試料セル81、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順にアルゴンガスG2が流れる測定流路FP14が形成される。
ガス置換工程SB5においては、図20に示すように、ガス導入口51、ミストキャッチャMC1、流路切替弁V7、マスフローコントローラMFC、流路切替弁V5、水銀除去フィルタF1、流路切替弁V2、水銀捕集管18、試料セル81、流路切替弁V3、流路切替弁V1、水銀除去フィルタF2、ガス導出口54の順に空気G1が流れるガス置換流路FP38が形成される。
冷却工程S6においては、図21に示すように、流路切替弁V7が閉じられて空気G1およびアルゴンガスG2ともに水銀測定装置200の内部には流れない。
次に、水銀測定装置200の動作について図11の動作フローにしたがって説明する。水銀測定装置200の動作の前に、空気G1がガス導入口51に供給され、アルゴンガスG2がガス導入口71に供給されている。水銀測定装置200の電源がオンされると、第1加熱器が160℃に、第2加熱器が700℃に、酸性物質除去剤加熱器が180℃に、第3加熱器が160℃にそれぞれ保持される。
図12に示すように試料注入工程S1では、まず、注入・捕集流路FP11が形成される。制御装置4により制御されているマスフローコントローラMFCにより、ガス導入口51から供給されている空気G1が0.2L/min程度の流量に調節される。
また、空気G1がカラム1に流されている状態で、注入器3により内部に、測定対象であるナフサなどの試料Sが注入される。各加熱器は電源オン時と同じ温度に保持されている。
図12に示すように捕集・分離工程S2では、試料注入工程S1と同じ注入・捕集流路FP11が形成されており、第1吸着剤11が160℃に加熱されているので、注入器3により注入された試料S中の金属水銀はガス状になって活性アルミナを通過して金コーティングクロモソルブに吸着し、有機水銀が活性アルミナに吸着される。試料Sが空気G1とともに第1吸着剤11を通過するとき、これにより試料S中の有機水銀および金属水銀が吸着捕集され、揮発性有機物と分離される。水銀が除去された試料Sは、導出口54を通って、空気G1とともに装置200の外部に排出されて第1吸着剤11から取り除かれる。
図13に示すように水銀還元・捕集工程S3では、還元・捕集流路FP12が形成される。カラム1内の第1吸着剤11に捕集された有機水銀と金属水銀を第1加熱器12に700℃に加熱させ、第1吸着剤11よりこれらの水銀を気化させる。第1吸着剤11の下流側にあって第2加熱器14で700℃に加熱されている還元剤13に有機水銀から気化した1価と2価の水銀を金属水銀に還元させる。金属水銀と第1吸着剤11から遊離した金属水銀を空気G1で、酸性物質除去剤加熱器で180℃に加熱されている還元剤13の下流側にある酸性物質除去剤15に運び、空気G1に混在している酸性物質や加熱気化時に発生した酸性物質を除去させる。次に、還元された金属水銀と第1吸着剤11から遊離した金属水銀を第2吸着剤17が充填された水銀捕集管18に捕集させる。
図14に示すようにガス置換工程SB1では、ガス置換流路FP35が形成される。カラム1の第1吸着剤11が充填された部分に清浄なアルゴンガスG2が流され、第1吸着剤11を含むガス置換流路FP35内のガスが清浄なアルゴンガスG2に置換される。
図15に示すようにガス置換工程SB2では、ガス置換流路FP36が形成される。カラム1と水銀捕集管18に清浄なアルゴンガスG2が流され、カラム1と水銀捕集管18を含むガス置換流路FP36内のガスが清浄なアルゴンガスG2に置換される。
図16に示すようにガス置換工程SB3では、ガス置換流路FP37が形成され、セルバイパス53を含むガス置換流路FP37内のガスが清浄なアルゴンガスG2に置換される。
図17に示すようにガス置換工程SB4では、測定流路FP14が形成され、試料セル81を含む測定流路FP14内のガスが清浄なアルゴンガスG2に置換される。
図18に示すように金属水銀遊離工程S4では、水銀捕集管18が第3加熱器19によって700℃に加熱され、金属水銀を第2吸着剤17から遊離させる。このとき、アルゴンガスG2は流路切替弁V5から水銀測定装置200の外部に流出しており、水銀捕集管18にはアルゴンガスG2が流れず、第2吸着剤17から遊離した金属水銀は水銀捕集管18内の近傍に留まっている。
図19に示すように測定工程S5では、測定流路FP14が形成され、第3加熱器19で700℃に加熱されている水銀捕集管18から遊離した金属水銀がアルゴンガスG2により水銀測定器である水銀原子蛍光分析器8の試料セル81に運ばれ測定される。
図20に示すようにガス置換工程SB5では、ガス置換流路FP38が形成され、第3加熱器19で700℃に加熱されている水銀捕集管18や試料セル81で形成されている水銀捕集管18や試料セル81を含むガス置換流路FP38内のガスが清浄な空気G1に置換される。なお、ガス置換工程SB5を経ないで、測定工程S5から冷却工程S6に直接進行してもよい。
図21に示すように冷却工程S6では、流路切替弁V7が閉じられ、空気G1およびアルゴンガスG2は水銀測定装置200の内部には流れていない。第3加熱器19が700℃から160℃に下げられ水銀捕集管18が冷却される。引き続き、次の試料を測定する場合には、試料交換器6のターンテーブルが回転し次の試料が注入器3の下に移動され、試料注入工程S1に進行する。
第2実施形態の水銀測定装置200によれば、炭化水素を主成分とする試料の採取から測定まで自動で動作するので、特許文献1に記載されている従来技術のように、測定者が水銀を吸着させたカラムを水銀測定器に挿入する必要がない。また、クローズドシステムであるので、信頼性が高く安定したデータが得られ、操作が容易で短時間に測定ができる。さらに、試料注入工程、捕集・分離工程、水銀還元・捕集工程、金属水銀遊離工程および測定工程の各工程において、第1加熱器、第2加熱器、酸性物質除去剤加熱器、第3加熱器によって、第1吸着剤11、還元剤13、酸性物質除去剤15および第2吸着剤17が十分に作用する最適な温度に加熱され、試料中の水銀を確実に分離・捕集・遊離させることができるので、高精度な測定をすることができる。さらにまた、捕集・分離、水銀還元・捕集工程では空気G1を流すことによって、これらの作用反応を促進させることができ、金属水銀遊離、測定工程からアルゴンガスG2を流すことによって、水銀原子蛍光分析器8で高感度に測定することができる。
第1、第2実施形態では、金属水銀遊離工程S4の終了後に測定工程S5進んだが、金属水銀遊離工程S4と測定工程S5とを同時に実行してもよい。この場合、第1実施形態では図8に示す測定流路FP1が形成され、水銀捕集管18が第3加熱器19によって700℃に加熱され、金属水銀が第2吸着剤17から遊離されながら空気G1により水銀測定器である水銀原子吸光分析器2の試料セル21に運ばれ、測定される。第2実施形態では図19に示す測定流路FP14が形成され、水銀捕集管18が第3加熱器19によって700℃に加熱され、金属水銀が第2吸着剤17から遊離されながらアルゴンガスG2により水銀測定器である水銀原子蛍光分析器8の試料セル81に運ばれ、測定される。金属水銀遊離工程S4と測定工程S5とを同時に実行することにより、試料S中に含まれる水銀の含有量が多い場合に、測定感度を下げることができ、試料Sを希釈せずに測定することができる。
また、第1、第2実施形態では、水銀の吸着剤として活性アルミナ、金コーティングクロモソルブを用いたが、他の公知の吸着剤を用いてもよいし、還元剤として酸化銅と三二酸化マンガンを用いたが、公知の還元剤を用いてもよい。また、試料交換器6を用いたが、公知の水銀捕集管焼だしユニットを用いると、LPG(液化石油ガス)などに混在する水銀を測定することができる。
本発明の第1実施形態である水銀測定装置の概略ブロック図である。 同装置の動作フロー図である。 同装置の試料注入および捕集・分離工程の動作説明図である。 同装置の水銀還元・捕集工程の動作説明図である。 同装置のガス置換第1工程の動作説明図である。 同装置のガス置換第2工程の動作説明図である。 同装置の金属水銀遊離工程の動作説明図である。 同装置のガス置換第3工程および測定工程の動作説明図である。 同装置の冷却工程の動作説明図である。 本発明の第2実施形態である水銀測定装置の概略ブロック図である。 同装置の動作フロー図である。 同装置の試料注入および捕集・分離工程の動作説明図である。 同装置の水銀還元・捕集工程の動作説明図である。 同装置のガス置換第1工程の動作説明図である。 同装置のガス置換第2工程の動作説明図である。 同装置のガス置換第3工程の動作説明図である。 同装置のガス置換第4工程の動作説明図である。 同装置の金属水銀遊離工程の動作説明図である。 同装置の測定工程の動作説明図である。 同装置のガス置換第5工程の動作説明図である。 同装置の冷却工程の動作説明図である。
符号の説明
1 カラム
2 水銀測定器 (水銀原子吸光分析器)
3 注入器
4 制御装置
6 試料交換器
8 水銀測定器 (水銀原子蛍光分析器)
11 第1吸着剤
12 第1加熱器
13 還元剤
14 第2加熱器
17 第2吸着剤
18 水銀捕集管
19 第3加熱器
21、81 試料セル
51 ガス導入口 (第1ガス導入口)
71 ガス導入口 (第2ガス導入口)
100、200 水銀測定装置
FP1 注入・捕集流路
FP2 還元・捕集流路
FP4 測定流路
G1 第1キャリアガス (空気)
G2 第2キャリアガス (アルゴンガス)
S 試料
S1 試料注入工程
S2 捕集・分離工程
S3 水銀還元・捕集工程
S4 金属水銀遊離工程
S5 測定工程
V1、V2、V3、V5、V6、V7 流路切替弁

Claims (6)

  1. 炭化水素を主成分とする試料中の水銀を測定する装置であって、
    水銀を吸着する第1吸着剤および1価と2価の水銀を金属水銀に還元する還元剤が充填されたカラムと、
    前記カラムに試料を注入する注入器と、
    前記カラムの第1吸着剤を加熱する第1加熱器と、
    前記カラムの還元剤を加熱する第2加熱器と、
    金属水銀を吸着する第2吸着剤が充填された水銀捕集管と、
    前記水銀捕集管を加熱する第3加熱器と、
    前記第3加熱器によって加熱され前記水銀捕集管から遊離する金属水銀を試料セルに導入して測定する水銀測定器と、
    キャリアガスをガス導入口から導入し、前記第1吸着剤にキャリアガスを流し、ガス導出口からキャリアガスを導出する注入・捕集流路、キャリアガスをガス導入口から導入し、前記第1吸着剤、還元剤および第2吸着剤にキャリアガスを流し、ガス導出口からキャリアガスを導出する還元・捕集流路、ならびにキャリアガスをガス導入口から導入し、前記第2吸着剤および試料セルにキャリアガスを流し、ガス導出口からキャリアガスを導出する測定流路のいずれか1つの流路を形成するガス流路と、
    前記ガス流路のいずれか1つを選択するための流路切替弁と、
    前記第1加熱器、第2加熱器、第3加熱器、注入器、流路切替弁および水銀測定器を制御する制御装置と、
    を備える水銀測定装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御装置が、
    前記注入器に試料を注入させる試料注入工程と、
    前記第1吸着剤に試料中の水銀を捕集させ、揮発性有機物を分離排出させる捕集・分離工程と、
    前記第1吸着剤に捕集された水銀を前記第1加熱器に加熱気化させ、前記第2加熱器に前記還元剤を加熱させて1価と2価の水銀を金属水銀に還元させ、金属水銀を前記第2吸着剤が充填された前記水銀捕集管に捕集させる水銀還元・捕集工程と、
    前記水銀捕集管を前記第3加熱器に加熱させて金属水銀を前記第2吸着剤から遊離させる金属水銀遊離工程と、
    前記水銀捕集管から遊離した金属水銀を前記水銀測定器に測定させる測定工程とを実行する水銀測定装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御装置が、
    前記金属水銀遊離工程と前記測定工程とを同時に実行する水銀測定装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項において、
    前記ガス流路が、第1キャリアガスを導入する第1ガス導入口および第2キャリアガスを導入する第2ガス導入口を有し、
    前記水銀測定器が水銀原子蛍光分析器である水銀測定装置。
  5. 請求項4において、
    前記試料注入工程、捕集・分離工程および水銀還元・捕集工程では前記第1ガス導入口から第1キャリアガスが導入され、
    前記金属水銀遊離工程および測定工程では前記第2ガス導入口から第2キャリアガスが導入され、
    前記水銀測定器が水銀原子蛍光分析器である水銀測定装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項において、
    複数の試料を交換する試料交換器を有し、
    前記制御装置が前記試料交換器を制御する水銀測定装置。
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