JP4225658B2 - 金属製波形管製造装置及び金属製波形製品の製造方法 - Google Patents

金属製波形管製造装置及び金属製波形製品の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度差によって生じる伸び縮みによる寸法変化や、地震や不等沈下等によって生じる相対変位を吸収することができる金属製波形管を製造するための金属製波形管製造装置及び金属製波形製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば横断面矩形状の大形波形管(金属製波形管)を製造する場合は、複数の凹凸の波目を形成した波板と、複数の波目を周囲に有する筒状のコーナー用ベローズとをそれぞれ別々に製造し、これらをさらに加工し溶接することによって製造していた。
【0003】
すなわち、図17に示すように波板200を製造する場合は、巻回した帯状の鋼材201を切断装置(図示省略)によって所定の寸法に切断し、この切断した鋼板202をプレス装置(図示省略)で長手方向に押圧して複数の凹凸の波目203を形成して、所望の波目数の波板200を製造している。
【0004】
一方、コーナー用ベローズ204を製造する場合は、巻回した帯状の鋼板201を切断装置(図示省略)によって所定の寸法に切断し、この切断した鋼板202をロール曲げ装置205によって筒状に形成し、この筒状鋼板206の両接合端207を溶接して筒状体208を形成している。
【0005】
この筒状体208は、液圧・成形装置209によって所定の数の波目203を有するコーナー用ベローズ204に形成されている。成形後に、このコーナー用ベローズ204を洗浄し熱処理炉211で熱処理する。熱処理後に酸洗いし、このコーナー用ベローズ204を均等に4分割し、分割した4分の1の部分を1/4コーナー用ベローズ210として、角筒管を形成する場合のコーナー用ベローズとして使用している。
【0006】
なお、1/4コーナー用ベローズ210の別の製造方法としては、図18に示すように鋼板202をブレス装置(図示省略)によって押圧し所定の数の波目203を有する波板200を形成し、この波板200をコーナーアールに相当の成形治具(図示省略)によってアール状に形成し、1/4コーナー用ベローズ210には、図3の形状に示す端部長さ(Lt)部のないものを製造している。
【0007】
前記のようにして形成した1/4コーナー用ベローズ210の両側端212には、波板200をテイグ溶接によって溶接している。このようにして1/4コーナー用ベローズ210の両側端212に波板200を溶接したものを複数製造し、これらを横断面矩形状になるように配し、各波板200の対峙する両接合端をテイグ溶接によって溶接し、横断面矩形状の大形波形管を製造している。
【0008】
また、大径円筒状の大形波形管を製造する場合は、図19に示すように巻回した帯状の鋼板201を切断装置(図示省略)によって所定の寸法に切断し、この切断した鋼板202をロール曲げ装置205によって筒状に形成し、この形成した筒状鋼板206の両接合端207をテイグ溶接装置213によって溶接し、筒状体208を形成している。
【0009】
次に前記の筒状体208には、ロール成形装置214によって筒状体208の外周部に所定の数の波目203を形成し、所定の数の波目を有するベローズ215を形成している。成形後に、このベローズ215を洗浄し熱処理炉211で熱処理している。さらに熱処理後に酸洗いし、大径円筒状の大形波形管216を製造している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記したような製造方法では、金属帯素材201から所望の波形管を形成するまでの一連の作業を自動的に連続して行うことができず、一工程が完了したら次の工程まで運搬機や人手によって未完成品を移動させて加工作業を行う、といったことを順次行って波形管を製造していたため、作業効率が悪くて生産性に問題を生じ、また、製品の製作精度の点でも問題を生じる懸念があり、さらに安全面においても問題であった。
【0011】
本発明は前記のような実情に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、金属帯素材から波形円筒状又は波形多角筒状の金属波形管を、自動的に又は半自動的に一貫して安全にかつ効率良く製造できるようにした金属製波形管製造装置及び金属製波形製品の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を有効に達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項1記載の本発明の金属製波形管製造装置は、金属帯素材を搬送しながら1波目乃至n波目の任意の波目数の凹凸に形成できる波板成形搬送装置群と、この波板成形搬送装置群によって成形された金属波板部材を、波形円筒状に形成できる波形円筒成形装置と、この波形円筒成形装置によって形成された波形円筒状の筒状体の両接合端を溶接する溶接装置とを備え、
前記の波形成形装置群は、卷回された金属帯素材を入側移送テーブル装置に移送するア ンコイラー装置と、アンコイラー装置から移送された金属帯素材を直線波形成形装置に移送する入側移送テーブル装置と、入側移送テーブル装置によって移送された金属帯素材の搬送方向に駆動用成形ロールと従属成形ロールとからなる対峙する一対の成形ロールを多数並設して金属帯素材を挟んで圧設し所定の波目を形成しながら出側移送テーブル装置側に移送する直線波形成形装置と、直線波形成形装置から移送された金属波板部材を所定長さに切断する切断装置と、切断装置からの所定長さの金属波板部材を波形円筒成形装置に搬送する出側移送テーブル装置とを備え、
前記の波板成形搬送装置群、波形円筒成形装置、溶接装置を順次配設して、金属帯素材から波形円筒状の波形管を自動的に形成できるようにした構成にしてある。
【0013】
請求項2記載の本発明の金属製波形管製造装置は、金属帯素材を搬送しながら1波目乃至n波目の任意の波目数の凹凸に形成できる波板成形搬送装置群と、この波板成形搬送装置群によって成形された金属波板部材を、波形多角筒状に形成できる波形多角筒成形装置と、この波形多角筒成形装置によって形成された波形多角筒状の筒状体の両接合端を溶接する溶接装置とを備え、
前記の波形成形装置群は、卷回された金属帯素材を入側移送テーブル装置に移送するアンコイラー装置と、アンコイラー装置から移送された金属帯素材を直線波形成形装置に移送する入側移送テーブル装置と、入側移送テーブル装置によって移送された金属帯素材の搬送方向に駆動用成形ロールと従属成形ロールとからなる対峙する一対の成形ロールを多数並設して金属帯素材を挟んで圧設し所定の波目を形成しながら出側移送テーブル装置側に移送する直線波形成形装置と、直線波形成形装置から移送された金属波板部材を所定長さに切断する切断装置と、切断装置からの所定長さの金属波板部材を波形多角筒成形装置に搬送する出側移送テーブル装置とを備え、
前記の波板成形搬送装置群、波形多角筒成形装置、溶接装置を順次配設して、金属帯素材から波形多角筒状の波形管を自動的に形成できるようにした構成にしてある。
【0014】
請求項3記載の本発明の金属製波形管製造装置は、金属帯素材を搬送しながら1波目乃至n波目の任意の波目数の凹凸に形成できる波板成形搬送装置群と、この波板成形搬送装置群によって成形された金属波板部材を、波形円筒状に形成できる波形円筒成形装置と、波形多角筒状に形成できる波形多角筒成形装置と、選択した前記の各成形装置を所定位置に移動又は所定位置から退避させることができる移動装置と、前記の波形円筒成形装置又は波形多角筒成形装置によって形成された波形円筒状又は波形多角筒状の筒状体の両接合端を溶接する溶接装置とを備え、
前記の波形成形装置群は、卷回された金属帯素材を入側移送テーブル装置に移送するアンコイラー装置と、アンコイラー装置から移送された金属帯素材を直線波形成形装置に移送する入側移送テーブル装置と、入側移送テーブル装置によって移送された金属帯素材の搬送方向に駆動用成形ロールと従属成形ロールとからなる対峙する一対の成形ロールを多数並設して金属帯素材を挟んで圧設し所定の波目を形成しながら出側移送テーブル装置側に移送する直線波形成形装置と、直線波形成形装置から移送された金属波板部材を所定長さに切断する切断装置と、切断装置からの所定長さの金属波板部材を波形円筒成形装置又は波形多角筒成形装置に搬送する出側移送テーブル装置とを備え、
前記の波板成形搬送装置群、波形円筒成形装置並びに波形多角筒成形装置、溶接装置を順次配設して、金属帯素材から波形円筒状又は/及び波形多角筒状の波形管を自動的に形成できるようにした構成にしてある。
【0015】
請求項4記載の本発明の金属製波形管製造装置は、請求項2又は3記載の金属製波形管製造装置において、波形多角筒成形装置は、入側チャック装置と、旋回フレームと、成形治具と、出側チャック装置と、旋回フレームを出側チャック装置とともに成形治具の周囲を所定の角度の範囲で旋回させる旋回駆動装置と、治具部を有するサイドブースターとを備え、
前記のサイドブースターは、入側チャック装置と出側チャック装置との間に設けられ、曲げ加工される金属波板部材における波形多角筒成形装置の出側に位置する部分を成形治具と出側チャック装置とで挟持し、入側に位置する部分を入側チャック装置で挟持した金属波板部材に対して、曲げ加工時に金属波板部材の各波目の底部に治具部の各凸部を押圧し金属波板部材の移送方向と逆の方向に張力を負荷して、曲げ加工時に金属波板部材の曲げ加工する内側に皺が発生しないように構成したものである。
【0016】
請求項5記載の本発明の金属製波形製品の製造方法は、卷回された金属帯素材を入側移送テーブル装置に移送するアンコイラー装置と、アンコイラー装置から移送された金属帯素材を直線波形成形装置に移送する入側移送テーブル装置と、入側移送テーブル装置によって移送された金属帯素材の搬送方向に駆動用成形ロールと従属成形ロールとからなる対峙する一対の成形ロールを多数並設して金属帯素材を挟んで圧設し所定の波目を形成しながら出側移送テーブル装置側に移送する直線波形成形装置と、直線波形成形装置から移送された金属波板部材を所定長さに切断する切断装置と、切断装置からの所定長さの金属波板部材を波形円筒成形装置又は波形多角筒成形装置に搬送する出側移送テーブル装置とを備えた波板成形搬送装置群によって金属帯素材を搬送しながら1波目乃至n波目の任意の波目数に形成し、この形成した所望の波目数の金属波板部材を、波形円筒成形装置又は波形多角筒成形装置によって一体形又は任意の分割の波形円筒状又は波形多角筒状に形成し、この一体形又は分割した波形円筒状又は波形多角筒状の筒状体の金属製波形製品を、上記装置群並びに各装置が自動運転又は連動の半自動運転に切換えられて運転されることにより、金属帯素材から波形円筒状又は波形多角筒状の一体形又は分割の波形管を形成するようにした構成にしてある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図16に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の一例の金属製波形管製造装置1を示す全体配置図であり、図2はアンコイラー装置8の説明図であり、図3は金属波形部材2の説明図であり、図4は入側移送テーブル装置9の平面図であり、図5は波形成形搬送装置10の矢視AーA部における説明図であり、図6は波形成形搬送装置10の矢視BーB部における説明図であり、図7は波形成形搬送装置10の矢視CーC部における説明図であり、図8は波形成形搬送装置10の矢視DーD部における説明図であり、図9は切断装置11の説明図であり、図10は図9の平面図であり、図11は波形円筒成形装置3の正面図であり、図12は波形円筒成形装置3の側面図であり、図13は出側チャック装置96が旋回した状態の波形多角筒成形装置4の正面から見た説明図であり、図14は波形多角筒成形装置4の平面図であり、図15は波形多角筒成形装置4の成形治具94と出側チャック装置96との要部を示す説明図であり、図16は図14の側面図である。
【0019】
これらの図において、本発明の金属製波形管製造装置1(図1参照)は、巻回した金属帯素材2a(耐候性鋼板、ステンレス鋼板等)を加工して金属波板部材2とし、この金属波板部材2を波形円筒状に形成できる波形円筒成形装置3、又は金属波板部材2を波形多角筒状に形成できる波形多角筒成形装置4によって、波形円筒状又は波形多角筒状の金属製波形管を自動的に製造できるようにしたものである。
【0020】
また、前記の金属波板部材2は、図3に示すような形状に加工形成される。図中符号、t:素材板厚(mm)、L:全長幅(mm)、Lt:端部長さ(mm)、W:山高(mm)、Q:ピッチ(mm)、C:有効長さ(mm)、N:山数(山)である。
【0021】
尚、本発明の金属製波形管製造装置1は、波形円筒成形装置3又は波形多角筒成形装置4の何方か一方を備え、波形円筒状又は波形多角筒状の何方か一方の波形管を自動的に製造できるようにしたものであってもよい。この波形円筒成形装置3又は波形多角筒成形装置4の何方か一方を備えた金属製波形管製造装置の場合は、波形円筒成形装置3又は波形多角筒成形装置4を移動させる後述する移動装置7を設ける必要はない。勿論、移動装置7を設けてもよい。
【0022】
以降の説明では図示の波形円筒成形装置3及び波形多角筒成形装置4を備えた金属製波形管製造装置1(図1参照)について説明する。
【0023】
金属製波形管製造装置1は、波板成形搬送装置群5と、波形円筒成形装置3と、波形多角筒成形装置4と、溶接装置6(6a)と、局部加熱装置91(91a)、及び前記の各成形装置3、4を必要に応じて所定位置に移動させることができる移動装置7によって構成されている。
【0024】
波板成形搬送装置群5は、アンコイラー装置8、入側移送テーブル装置9、直線波形成形装置10、切断装置11、出側移送テーブル装置12等からなるものである。
【0025】
アンコイラー装置8(図2参照)は、金属製波形管を製造するために使用する金属帯素材2a(鋼帯材)を繰り出し可能に巻回収納し、繰り出し要求に応じて自動的に入側移送テーブル装置9側(図1参照)に送り出しできるようにした装置である。
【0026】
すなわち、図2に示すアンコイラー装置8は、帯状の金属帯素材2aを巻回でき駆動装置(図示せず)によって回転する回転軸部13と、この回転軸部13から巻き戻されて繰り出される金属帯素材2aを案内するスナバーロール装置14と、繰り出される金属帯素材2aを挟み込むようにして案内するガイド装置15、16と、回転軸部13に巻回されている金属帯素材2aの外周の一部を被う防護カバー17、金属帯素材2aを入側移送テーブル装置9側(図1参照)に送り出すピンチローラ18、及び架台19によって構成されている。
【0027】
スナバーロール装置14は、一端部21にローラ22を回動自在に設けたアーム20の他端部22を架台19に回動自在に支持させ、アーム20のローラ22寄りの箇所を、架台19に設けたエアーシリンダ23のロッド24に連結させ、ロッド24の伸長によってローラ22を回転軸部13に巻回されている金属帯素材2a側に漸次押圧できるようにした構成のものである。
【0028】
ローラ22は、エアーシリンダ23、ロッド24の作用によって回転軸部13側に常時押圧でき、金属帯素材2aの繰り出しによって巻径の小さくなっていく巻回した金属帯素材2aに追従して常時、押圧案内する。
【0029】
また、ガイド装置15は、金属帯素材2aの繰り出し出口付近に配され、案内板28の一端部25を架台19に回動可能に支持され他端部近傍を油圧シリンダー26のロッド27に連結されている。油圧シリンダー26は架台19に固定されている。このガイド装置15は、回転軸部13に巻回されていて繰り出しによって巻回径の小さくなって行く巻回した金属帯素材2aに追従して、油圧シリンダー26、ロッド27を作動させて案内板28を繰り出される金属帯素材2aに当接させて案内できるようにしてある。
【0030】
また、もう一方のガイド装置16は、繰り出される金属帯素材2aを介して前記のガイド装置15と対向する位置に配され架台19に設けられている。このガイド装置16は、ガイド装置15の案内板28とともに、繰り出される金属帯素材2aを摺動可能に案内するためのガイド板29と、このガイド板29を伸縮させるための油圧シリンダー30と、油圧シリンダー30とともにガイド板29を揺動させる油圧シリンダー31とからなる。油圧シリンダー31の後端部32は架台19に揺動可能に設けられている。
【0031】
両ガイド装置15、16の一端近傍で、繰り出される金属帯素材2aの出口近傍には、1対のピンチローラ18が設けられ、両ガイド装置15、16に案内されて送り出されてくる金属帯素材2aを、駆動装置(図示せず)によって回転するピンチローラ18で挟んで入側移送テーブル装置9側(図1参照)に強制的に移送できるようにしてある。
【0032】
次に入側移送テーブル装置9(図4参照)は、所定間隔を以て設けられた一対のエンドレスチェーン33と、このエンドレスチェーン33を回動可能に支持するスプロケット34を備えた従属軸35及び軸受(図示省略)と、各エンドレスチェーン33を回動可能に支持するスプロケット36を備えた駆動軸37と、駆動軸37を支持する軸受38と、カップリング39を介して駆動軸37と連結される減速機付きモータ40と、エンドレスチェーン33の回動によって回転するように所定間隔を以て複数設けられた案内ローラ41と、一対のピンチローラ18によって送られてきた金属帯素材2aを移動可能に挟むようにして支持する一対の対峙する案内部材42とからなり、さらに、エンドレスチェーン33の側方から金属帯素材2aを案内ローラ41上に載せられるように、エンドレスチェーン33に沿って設けた金属帯素材導入装置43を備えている。
【0033】
一対のピンチローラ18から送られてくる金属帯素材2aが、減速機付きモータ40の駆動によって回動するエンドレスチェーン33に連動して回動する案内ローラ41上に乗り移ると、この金属帯素材2aは案内部材42に案内されながら回動する案内ローラ41によって直線波形成形装置10側(図1参照)に移送されていく。
【0034】
なお、前記の金属帯素材導入装置43は、駆動装置(図示せず)によって金属帯素材2aの受体44をエンドレスチェーン33側に回転移動できるように構成されており、前記したアンコイラー装置8からの移送ラインとは別に、入側移送テーブル装置9の側方からフォークリフト等によって持ち込まれた金属鋼板素材2bを受体44に一旦載置し、この受体44を立つように回転移動させて金属鋼板素材2b(以下、金属帯素材2aと金属鋼板素材2bを総称して金属帯素材2aという)を案内ローラ41上に移送する場合に使用される。
【0035】
入側移送テーブル装置9によって移送される金属帯素材2aは、次に直線波形成形装置10側(図1参照)に移送される。
【0036】
直線波形成形装置10では、金属帯素材2aに1波目又は2波目以上の波目数の凹凸を形成する。すなわち、直線波形成形装置10(図1参照)は、対峙する一対の成形ロール45を金属帯素材2aの搬送方向に多数並設し、架台48(図5〜図8参照)に回動可能に支持された各成形ロール45の一方の駆動用成形ロール46を駆動装置47によって回転させ、各成形ロール45(46、4)間で金属帯素材2aを挟んで圧接し、所定の波目を形成しながら移送できるようにしてある。
【0037】
移送方向に並設された多数の成形ロール45は、移送方向の設置場所によって成形ロール45の形状の異なるものが設けられており、直線波形成形装置10の入口側のAーA箇所(図1参照)では、図5に示すように金属帯素材2aの長手方向の一か所に凹状或いは凸状を形成できる従属成形ロール49と駆動用成形ロール46とが夫々対峙するように設けられている。直線波形成形装置10の入口側からAーA箇所(図1参照)までは、金属帯素材2aの一か所に凹状或いは凸状を形成できるように順次形状の異なる従属成形ロール49と駆動用成形ロール46とが設けられている。
【0038】
直線波形成形装置10のAーA箇所(図1参照)からBーB箇所までは、図5に示した成形ロール45によって形成された凹状或いは凸状に、さらに成型を加えて図6に示すように連続凹凸のW状を形成できる従属成形ロール49と駆動用成形ロール46とが夫々対峙するように設けられている。
【0039】
直線波形成形装置10のBーB箇所(図1参照)からCーC箇所までは、図7に示した成形ロール45によって形成された連続凹凸のW状に、さらに成型を加えて2波目以上の連続凹凸を形成できる従属成形ロール49と駆動用成形ロール46とが対峙するように設けられている。
【0040】
さらに、直線波形成形装置10のCーC箇所(図1参照)から出口側までは、図7に示した成形ロール45によって形成された連続凹凸に、さらに成型を加えて4波目の連続凹凸を形成できる従属成形ロール49と駆動用成形ロール46とが対峙するように設けられている。
【0041】
このことにより入側移送テーブル装置9(図1参照)から移送されてきた金属帯素材2aは、直線波形成形装置10を通り過ぎる間に順次波目の成型が加えられ、所望の波目数の波板に形成される。波目は金属帯素材2aの長手方向に凸状或いは凹状が形成され上下方向に連続する凹凸状が形成される。
【0042】
なお、所望の波目数を金属帯素材2aに形成する場合は、所定箇所(例えば図7、図8に示す箇所)の間の成形ロール45を所望の波目数を形成できる成形ロールに交換することにより、所望の波目数の金属波板部材2を形成することができる。また、直線波形成形装置10において、入口から出口まで縦列に並設される各成形ロール45(駆動用成形ロール46、従属成形ロール49)は、夫々形状(波目形成箇所の形状)を異にしたものである。なお、縦列に配した各成形ロール45(駆動用成形ロール46、従属成形ロール49)の図は便宜上省略する。
【0043】
前記の直線波形成形装置10(図1参照)によって所望の波目数に形成された金属波板部材2は、出側移送テーブル装置12側に移送される。直線波形成形装置10と出側移送テーブル装置12との間には、ピンチメジャーローラ50と切断装置11とが設けられている。
【0044】
この対峙する一対のピンチメジャーローラ50によって、金属波板部材2を切断装置11、出側移送テーブル装置12へと強制的に移送する。
【0045】
前記の直線波形成形装置10から移送されてくる金属波板部材2を切断する切断装置11は、図9、図10に示すように架台52の上に、搬送される金属波板部材2に対して近接・離反できるように切断刃53を移動させる位置決め調整機構54を設け、位置決め調整機構54の上に切断刃53を上下方向に移動させる油圧シリンダー55をロッド56を垂直方向にして立設させ、かつ、切断刃53を水平回転方向に所定の角度だけ移動させることができる回転機構57を設け、さらに、カウンターウエイト58と切断刃53とをワイヤー59、滑車60、支持体61によって支持するようにして設けてある。ロッド56の先端部は支持体61に連結してあり、カウンターウエイト58とバランスの取ってある切断刃53をロッド56の伸縮によって上下動できるようにしてある。
【0046】
切断刃53は、搬送される金属波板部材2に対して横断するように配され、かつ、やや斜めに傾斜した状態に金属波板部材2に対応している。この切断刃53は、凹部62の部分に金属波板部材2が係合するように位置決めされ、ロッド56を降下させることにより切断刃53を図9の仮想線で示す位置まで降下させて金属波板部材2を切断することができる。
【0047】
切断装置11によって所定長さに切断された金属波板部材2は、出側移送テーブル装置12(図1参照)によって波形円筒成形装置3側に搬送されていく。出側移送テーブル装置12は、金属波板部材2を移送する移送機構の構成については前記した入側移送テーブル装置9と基本的な構成については同様の構成であり説明を省略する。
【0048】
出側移送テーブル装置12(図1参照)の端には、ピンチローラ63が設けられており、金属波板部材2を波形円筒成形装置3側に強制的に移送できるようにしてある。
【0049】
次に波形円筒成形装置3は、移送されてきた金属波板部材2を自動的に波形円筒状に成形するものであり移動装置7の上に設けられ、移動装置7によって往復動(金属波板部材2の形成ライン上に移動したり形成ラインから退いたり)できるようにしてある。なお、波形円筒成形装置3は、後述する波形多角筒成形装置4と並設することなく単独で設置した場合は移動装置7を設けなくてもよい。
【0050】
そこで、この波形円筒成形装置3(図11、図12参照)は、駆動用定置成形ロール64に対し金属波板部材2を介して入側成形ロール65、バックアップ成形ロール66、出側成形ロール67を作用させ、金属波板部材2を所定の径の波形の円筒体69に形成するものである。
【0051】
前記の駆動用定置成形ロール64は、軸芯を上下方向にして回動可能に旋回フレーム68に設けられ、さらに、旋回フレーム68に設けた駆動装置71によって回動させることができるようにしてある。
【0052】
入側成形ロール65、バックアップ成形ロール66並びに出側成形ロール67は、旋回フレーム68の上に固定したブラケットホルダー72に、所定間隔を以て上下位置に水平移動可能に設けた各支持軸受73、ブラケット74を介して軸芯を上下方向にして設けられている。各ロール65、66、67を支持する上下の支持軸受73は、各ロール65、66、67に対応する駆動装置77、78、79の駆動によって同期して水平方向に同時に移動できるように、ブラケットホルダー72に設けた軸受75によって支持された伝動軸76、ピニオンギャ80を介して連結されている。各支持軸受73は、ピニオンギャ80と歯合するようにしてある。
【0053】
また、従属バックアップ成形ロール66は、駆動用定置成形ロール64と対峙する位置に設けられており、両側には所定間隔を以て入側成形ロール65、出側成形ロール67が設けられている。
【0054】
さらに、入側成形ロール65、並びに出側成形ロール67は、旋回フレーム68に設けた各駆動装置81、81によって回動できるようにしてある。
【0055】
入側成形ロール65、並びに出側成形ロール67の近傍には、夫々入側切断機83、出側切断機84(図11参照)が旋回フレーム68に設けてある。
【0056】
入側切断機83は、波形円形成形装置3によって円筒形状に形成される金属波板部材2の前端部の余長部分を切断して除去するものであり、出側切断機84は金属波板部材2の後端部の余長部分を切断して除去するものである。金属波板部材2の前後端部の余長部分を除去することにより、金属波板部材2を円筒状に成形した時に、この両端を当接させて円筒に形成することができる。
【0057】
この金属波板部材2の余長部分は、金属波板部材2を円筒状に屈曲させて円筒体69に形成する場合に、より正確に金属波板部材2を円筒形状に形成するのに必要である。金属波板部材2を円筒形状に形成した時に両端部の余長部分が重なり合う位に屈曲形成しないと所望の円筒体69を得ることができない。そして円筒体69を形成した後には、この余長部分を除去する必要があるので入側切断機83、出側切断機84によって除去する。尚、入側切断機83、出側切断機84の構成については、前記した切断装置11と同様であり、説明を省略する。
【0058】
前記の旋回フレーム68は油圧シリンダ85(図12参照)の作用によって0°〜15°位旋回できるようにしてある。
【0059】
この波形円形成形装置3を前後に往復動できる前記した移動装置7は、1対のレール86(図11参照)と、旋回フレーム68を上に設けた旋回用台座87と、レール86上に設けた旋回用台座87を往復移動させる駆動装置88とからなる。駆動装置88は、駆動軸89が旋回用台座87の所定部に螺合しており、駆動装置88のモータ90を正転、逆転させることによって旋回用台座87とともに波形円形成形装置3全体を前後に移動させることができる。
【0060】
前記のような構成からなる波形円筒成形装置3にあって、金属波板部材2は駆動用定置成形ロール64と従属バックアップ成形ロール66とによって常時押圧され、駆動用定置成形ロール64の正転・逆転により往復移動し、入側成形ロール65、出側成形ロール67の回動圧下により円筒体69に形成される。この時、入側成形ロール65は真っ直ぐな金属波板部材2の入側部の曲げ成形を行い、出側成形ロール67は、金属波板部材2の出側部の曲げ成形を行う。前記の各ロール65、67を夫々個別に押圧を漸次増加させ、かつ、駆動用定置成形ロール64の正転、逆転に同調させて金属波板部材2を円筒状となるように折り曲げ形成する。金属波板部材2を所望の径の円筒状に形成した後は、金属波板部材2の両端部の余長部を切断装置83、84により切断する。
【0061】
そして引き続き所定の円形曲率になるまで入側成形ロール65、出側成形ロール67を円形曲率の中心方向に漸次圧下するとともに、駆動用定置成形ロール64の正転・逆転による移送を繰り返し、同調させて入側成形ロール65、出側成形ロール67を回動圧下させる。
【0062】
このようにして形成された円筒体69(例えば大径円形波形管等)の両接合端を溶接装置6によって溶接し、局部加熱装置91によって熱処理し、所望の径の金属製波形管を自動的に製造する。
【0063】
この波形円筒成形装置3と所定間隔を以て並設された波形多角筒成形装置4(図1、図13〜図16参照)は、入側チャック装置92(図14参照)、旋回フレーム93(図13参照)、成形治具94、成形治具保持機構95、出側チャック装置96、サイドブースター(張伸機)97、旋回駆動装置98、定置フレーム99、移動用固定台100によって構成されている。
【0064】
入側チャック装置92は、前記した出側移送テーブル装置12(図1参照)側から移送されてくる金属波板部材2を、定置フレーム93上で挟持する装置である。
【0065】
旋回フレーム93(図13参照)は、出側チャック装置96を上部に備え、旋回駆動装置98の作動によって、出側チャック装置96を旋回させるものである。
【0066】
成形治具94(図15参照)は、定置フレーム99側に立設された支持軸109に設けたられた波形円筒状のものであって、曲げ加工される金属波板部材2の凹凸波形部分に係合して、この金属波板部材2を曲げ方向に対して内側から支持するものである。
【0067】
成形治具保持機構95は、図13に示すように成形治具94を保持する保持アーム101を支持台102に設けたブラケット103に上方向に移動できるように設け、保持アーム101の後端部104を旋回フレーム98に設けたシリンダー105のロッド106の先端に連結し、ロッド106の伸縮によって保持アーム101を上下方向に移動できるようにしたものである。ロッド106を伸長保持させることによって保持アーム101は、水平状態を保持して成形治具94を保持することができるようにしてある。
【0068】
出側チャック装置96(図14、図15参照)は、移送されてくる金属波板部材2の凹凸波形に両面側から係合する各治具部96a、96bを先端に備え、前記の成形治具94方向にシリンダ等の押圧機構で自動的に押圧して両治具部96a、96bによって金属波板部材2を挟持し、金属波板部材2を成形治具94に沿って張力を負荷した状態で、形成する多角筒のコーナー部の曲げ加工をできるようにしてある。
【0069】
サイドブースター(張伸機)97(図13参照)は、定置フレーム99上の入側チャック装置92と出側チャック装置96との間の設けられ、曲げ加工される金属波板部材2のこの装置4(波形多角筒成形装置4)の出側に位置する部分を成形治具94と出側チャック装置96とで挟持し、入側に位置する部分を入側チャック装置92で挟持された金属波板部材2に対して、曲げ加工時に金属波板部材2の各波目の底部に治具部97aの各凸部97bを押圧し、且つ金属波板部材2の移送方向と逆の方向に張力を負荷して、曲げ加工時に金属波板部材2の曲げ加工する内側部分に皺が発生しないようにするために設けられている。
【0070】
旋回駆動装置98(図13参照)は、旋回フレーム98を出側チャック装置96とともに前記の成形治具94の周囲を所定の角度の範囲で旋回させるものであり、油圧モーター等の駆動機構によって構成されている。
【0071】
定置フレーム99(図13参照)は、入側チャック装置92、成形治具94、成形治具保持機構95、サイドブースター(張伸機)97、支持軸109を支持するためのものである。
【0072】
移動用固定台100は、移動装置7(図1参照)と連結させて、波形多角筒成形装置4全体を前記した波形円筒成形装置3による曲げ加工の妨げとならないように移動させることができるように設けられたものである。
【0073】
前記の波形多角筒成形装置4によって金属波板部材2から大形四角波形管を形成する場合は、出側移送テーブル装置12(図1参照)から移送されてきた金属波板部材2を、入側チャック装置92で入側の部分を挟持するとともに、出側チャック装置96と成形治具94とで出側の部分を挟持し、かつ、曲げ加工している時に、サイドブースター97によって金属波板部材2に前記したように張力を負荷する。この状態で旋回フレーム93を90°旋回させることにより出側チャック装置96も成形治具94の周囲を所定角度だけ旋回し、出側チャック装置96によって挟持され成形治具94に押し当てられている金属波板部材2は、所定箇所を90°にコーナー曲げ加工される。
【0074】
その後に、入側チャック装置92、出側チャック装置96をチャック解除して原点復帰させ、成形治具94の箇所で曲げ加工した金属波板部材2を所定矩形の辺長さ寸法まで移送する。そして再び前記のようにして90°の曲げ加工を施す。このようにして順次前記の曲げ加工と所定矩形の辺長さ寸法までの移送とを繰り返して所定の大きさの四角波形筒状の筒状体69a(図1参照)を形成する。
【0075】
この四角波形筒状に形成した筒状体69aの対峙する両接合端は、溶接装置6aによって溶接し、成形後に局部加熱装置91a(図1参照)によって熱処理して所定の四角波形管を形成する。
【0076】
四角波形管を形成した後は、波形多角筒成形装置4の各作動部分を原点復帰させて波形多角筒成形装置4から矩形波形管を取り外す。
【0077】
尚、この波形多角筒成形装置4(図1参照)は、移動装置7によって往復移動できるようにしてあり、前記した波形円筒成形装置3を使用する場合は後退させて、円筒状に形成された金属波板部材2と当たるのを避けられるようにしてある。
【0078】
上述のような夫々の構成の装置を図1のように配設してなる本発明の金属製波形管製造装置1を使用することによって、本発明の金属製波形製品の製造方法を成し遂げることができる。
【0079】
すなわち、所定幅の金属帯素材2aをアンコイラー装置8から入側移送テーブル装置9を径て直線波板成形装置10に移送し、この直線波板成形装置10内の入口付近(AーA)で金属帯素材2aの中央部に1波目を成形し、続いて1波目の両側を交互に所要波数まで多数の成形ロール46、49間を移送通過することにより、金属帯素材2aに所望の波目数の金属波板部材2が成形でき、切断装置11、出口移送テーブル装置12を経て所定長さの金属波板部材2として波形円筒成形装置3に移送される。波形円筒成形装置3は、金属波板部材2を円筒成形できる位置に待機している。また、波形円筒成形装置3と並設した波形多角筒成形装置4は、移動装置7によって移動させ、波形円筒成形装置3による曲げ加工の妨げとならないようにしておく。
【0080】
波形円筒成形装置3に移送されてきた所要の周長さに切断された金属波板部材2は、両端の端曲げ部と円輪部を各ロール64〜67による回動圧下と周方向前進、後進を繰り返し、所定周長より余長の余長部(端曲げ部)を切断装置83、84によって切り離し、余長部を切り放した両接合端を溶接装置6によって溶接し、成形後に局部加熱装置91によって熱処理し、波形円筒状の円筒波形管の成形加工を一貫工程で終える。
【0081】
また、波形多角状の四角波形管を成形する場合は、前記と同様に金属帯素材2aを成形加工し金属波板部材2として波形多角筒成形装置4に移送する。この場合、波形多角筒成形装置4と並設した前記の波形円筒成形装置3は、移動装置7によって移動させ、移送されてくる金属波板部材2が波形多角筒成形装置4に移送される妨げとならないようにしておく。
【0082】
波形多角筒成形装置4では、所定の周長さに切断されて移送されてきた金属波板部材2を、入側チャック装置2、成形治具94、成形治具保持装置95、出側チャック装置96、サイドブースター97、旋回フレーム93、旋回駆動装置99等によって波形多角筒状となるようにコーナー曲げ加工をしてコーナー曲げ波形部と、送りによって所定辺長さの直線波形部とを順次繰り返して波形多角筒状の筒状体を形成し、形成後に対峙する両接合端を溶接装置6aによって溶接し、その後に局部加熱装置91aによって熱処理し、四角波形管に成形加工する一貫工程を終える。
【0083】
尚、本発明金属製波形管製造装置1による上述の一貫した加工作業は自動制御によって一貫して行われる。
【0084】
また、本発明の金属製波形管製造装置1並びに金属製波形製品の製造方法によれば、金属製波形管をはじめ種々の金属製波形製品の全体又は一部分を自動的又は半自動的に製造することができる。
【0085】
【発明の効果】
以上、上述のように本発明の金属製波形管製造装置及び金属製波形製品の製造方法によれば、金属帯素材から所望の波目の数の波形円筒状又は波形多角筒状の波形管を自動的に連続して製造することができ、また、従来の製造装置や製造方法と比べ一連の製造作業を順次自動的に行われていくので、寸法精度良く金属帯素材を所望の形状に成形でき、省力に大きな効果があり、安全面においても非常に有効である。さらに、溶接箇所も波形筒状の両接合端の1か所又は任意箇所を溶接するだけでよいので、従来に比べその作業効率を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の金属製波形管製造装置1を示す全体配置説明図である。
【図2】アンコイラー装置8の説明図である。
【図3】金属波形部材2の説明図である。
【図4】入側移送テーブル装置9の平面図である。
【図5】波形成形搬送装置10の矢視AーA部における説明図である。
【図6】波形成形搬送装置10の矢視BーB部における説明図である。
【図7】波形成形搬送装置10の矢視CーC部における説明図である。
【図8】波形成形搬送装置10の矢視DーD部における説明図である。
【図9】切断装置11の説明図である。
【図10】接岸装置11の平面図である。
【図11】波形円筒成形装置3の正面図である。
【図12】波形円筒成形装置3の側面図である。
【図13】出側チャック装置96が旋回した状態の波形多角筒成形装置4の説明図である。
【図14】波形多角筒成形装置4の平面図である。
【図15】波形多角筒成形装置4の成形治具94と出側チャック装置96との要部を示す説明図である。
【図16】波形角筒成形装置4の側面図である。
【図17】従来の矩形状金属波形管の製造工程を示す説明図である。
【図18】従来の別の例の矩形状金属波形管の製造工程を示す説明図である。
【図19】従来の円筒状金属波形管の製造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 金属製波形管製造装置。
2a 金属帯素材
2b 金属鋼板素材
2 金属波板部材
3 波形円筒成形装置
4 波形多角筒成形装置
5 波板成形搬送装置群
6(6a) 溶接装置
7 移動装置
8 アンコイラー装置
9 入側移送テーブル装置
10 直線波形成形装置
11 切断装置
12 出側移送テーブル装置
45(46,49) 成形ロール
69 円筒体
69a 筒状体
92 入側チャック装置
93 旋回フレーム
94 成形治具
96 出側チャック装置
97 サイドブースター
98 旋回駆動装置

Claims (5)

  1. 金属帯素材を搬送しながら1波目乃至n波目の任意の波目数の凹凸に形成できる波板成形搬送装置群と、この波板成形搬送装置群によって成形された金属波板部材を、波形円筒状に形成できる波形円筒成形装置と、この波形円筒成形装置によって形成された波形円筒状の筒状体の両接合端を溶接する溶接装置とを備え、
    前記の波形成形装置群は、卷回された金属帯素材を入側移送テーブル装置に移送するアンコイラー装置と、アンコイラー装置から移送された金属帯素材を直線波形成形装置に移送する入側移送テーブル装置と、入側移送テーブル装置によって移送された金属帯素材の搬送方向に駆動用成形ロールと従属成形ロールとからなる対峙する一対の成形ロールを多数並設して金属帯素材を挟んで圧設し所定の波目を形成しながら出側移送テーブル装置側に移送する直線波形成形装置と、直線波形成形装置から移送された金属波板部材を所定長さに切断する切断装置と、切断装置からの所定長さの金属波板部材を波形円筒成形装置に搬送する出側移送テーブル装置とを備え、
    前記の波板成形搬送装置群、波形円筒成形装置、溶接装置を順次配設して、金属帯素材から波形円筒状の波形管を自動的に形成できるようにしたことを特徴とする金属製波形管製造装置。
  2. 金属帯素材を搬送しながら1波目乃至n波目の任意の波目数の凹凸に形成できる波板成形搬送装置群と、この波板成形搬送装置群によって成形された金属波板部材を、波形多角筒状に形成できる波形多角筒成形装置と、この波形多角筒成形装置によって形成された波形多角筒状の筒状体の両接合端を溶接する溶接装置とを備え、
    前記の波形成形装置群は、卷回された金属帯素材を入側移送テーブル装置に移送するアンコイラー装置と、アンコイラー装置から移送された金属帯素材を直線波形成形装置に移送する入側移送テーブル装置と、入側移送テーブル装置によって移送された金属帯素材の搬送方向に駆動用成形ロールと従属成形ロールとからなる対峙する一対の成形ロールを多数並設して金属帯素材を挟んで圧設し所定の波目を形成しながら出側移送テーブル装置側に移送する直線波形成形装置と、直線波形成形装置から移送された金属波板部材を所定長さに切断する切断装置と、切断装置からの所定長さの金属波板部材を波形多角筒成形装置に搬送する出側移送テーブル装置とを備え、
    前記の波板成形搬送装置群、波形多角筒成形装置、溶接装置を順次配設して、金属帯素材から波形多角筒状の波形管を自動的に形成できるようにしたことを特徴とする金属製波形管製造装置。
  3. 金属帯素材を搬送しながら1波目乃至n波目の任意の波目数の凹凸に形成できる波板成形搬送装置群と、この波板成形搬送装置群によって成形された金属波板部材を、波形円筒状に形成できる波形円筒成形装置と、波形多角筒状に形成できる波形多角筒成形装置と、選択した前記の各成形装置を所定位置に移動又は所定位置から退避させることができる移動装置と、前記の波形円筒成形装置又は波形多角筒成形装置によって形成された波形円筒状又は波形多角筒状の筒状体の両接合端を溶接する溶接装置とを備え、
    前記の波形成形装置群は、卷回された金属帯素材を入側移送テーブル装置に移送するアンコイラー装置と、アンコイラー装置から移送された金属帯素材を直線波形成形装置に移送する入側移送テーブル装置と、入側移送テーブル装置によって移送された金属帯素材の搬送方向に駆動用成形ロールと従属成形ロールとからなる対峙する一対の成形ロールを多数並設して金属帯素材を挟んで圧設し所定の波目を形成しながら出側移送テーブル装置側に移送する直線波形成形装置と、直線波形成形装置から移送された金属波板部材を所定長さに切断する切断装置と、切断装置からの所定長さの金属波板部材を波形円筒成形装置又は波形多角筒成形装置に搬送する出側移送テーブル装置とを備え、
    前記の波板成形搬送装置群、波形円筒成形装置並びに波形多角筒成形装置、溶接装置を順次配設して、金属帯素材から波形円筒状又は/及び波形多角筒状の波形管を自動的に形成できるようにしたことを特徴とする金属製波形管製造装置。
  4. 波形多角筒成形装置は、入側チャック装置と、旋回フレームと、成形治具と、出側チャック装置と、旋回フレームを出側チャック装置とともに成形治具の周囲を所定の角度の範囲で旋回させる旋回駆動装置と、治具部を有するサイドブースターとを備え、
    前記のサイドブースターは、入側チャック装置と出側チャック装置との間に設けられ、曲げ加工される金属波板部材における波形多角筒成形装置の出側に位置する部分を成形治具と出側チャック装置とで挟持し、入側に位置する部分を入側チャック装置で挟持した金属波板部材に対して、曲げ加工時に金属波板部材の各波目の底部に治具部の各凸部を押圧し金属波板部材の移送方向と逆の方向に張力を負荷して、曲げ加工時に金属波板部材の曲げ加工する内側に皺が発生しないように構成したことを特徴とする請求項2又は3記載の金属製波形管製造装置。
  5. 卷回された金属帯素材を入側移送テーブル装置に移送するアンコイラー装置と、アンコイラー装置から移送された金属帯素材を直線波形成形装置に移送する入側移送テーブル装置と、入側移送テーブル装置によって移送された金属帯素材の搬送方向に駆動用成形ロールと従属成形ロールとからなる対峙する一対の成形ロールを多数並設して金属帯素材を挟んで圧設し所定の波目を形成しながら出側移送テーブル装置側に移送する直線波形成形装置と、直線波形成形装置から移送された金属波板部材を所定長さに切断する切断装置と、切断装置からの所定長さの金属波板部材を波形円筒成形装置又は波形多角筒成形装置に搬送する出側移送テーブル装置とを備えた波板成形搬送装置群によって金属帯素材を搬送しながら1波目乃至n波目の任意の波目数に形成し、この形成した所望の波目数の金属波板部材を、波形円筒成形装置又は波形多角筒成形装置によって一体形又は任意の分割の波形円筒状又は波形多角筒状に形成し、この一体形又は分割した波形円筒状又は波形多角筒状の筒状体の金属製波形製品を、上記装置群並びに各装置が自動運転又は連動の半自動運転に切換えられて運転されることにより、金属帯素材から波形円筒状又は波形多角筒状の一体形又は分割の波形管を形成するようにしたことを特徴とする金属製波形製品の製造方法。
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