JP4225478B2 - 食器洗浄機のノズル構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、食器洗浄機のノズル構造に関し、更に詳細には、ノズル支持手段にノズルを回転可能に配設し、ノズルに供給される洗浄水やすすぎ水等の噴射反力により該ノズルを回転させつつ食器の洗浄を行なうよう構成した食器洗浄機のノズル構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飲食に供した後の皿、茶碗、コップ等の食器を自動的に洗浄するための食器洗浄機が、喫茶店やレストラン等の厨房、更には一般家庭にも設置されて、広く好適に使用されるに至っている。この食器洗浄機は、洗浄槽の内部に回転可能な洗浄ノズルおよびすすぎノズルを夫々上下に離間して備え、洗浄水やすすぎ水の噴射反力により各ノズルを回転させて、洗浄槽に収納した食器ラック中の食器の全体に洗浄水やすすぎ水を吹付けて効率的に洗浄およびすすぎを行なうよう構成されている。
【0003】
前記食器洗浄機のノズル構造として、例えば洗浄槽の下側に配設される下部側のノズルを挙げて概略説明すると、図13に示す如く、上端が閉塞された円筒状の下部ヘッダ10には、その上面部の中央部を上下に貫通するすすぎ水用の下部供給内管11が配設され、該供給内管11の下部ヘッダ10から突出する上端部に円筒状の下部ホルダ12が外嵌されている。そして、この下部ホルダ12に、下部すすぎノズル13が連通状態で水平回転可能に配設されると共に、該下部すすぎノズル13の下方位置における下部ホルダ12に、下部洗浄ノズル14が水平回転可能に外嵌してある。
【0004】
前記下部洗浄ノズル14は、中空の下部洗浄装着部15と、この装着部15に連通接続されて周方向に等間隔で離間して放射状に延出している複数の下部洗浄パイプ16とから基本的に構成される。下部洗浄装着部15は、上下のカラー部材17,18を備え、上側に位置する第1カラー部材17に形成した中心通孔17aに前記下部ホルダ12が挿通されることで、当該下部洗浄ノズル14が回転可能に支持されるようになっている。また下側に位置する第2カラー部材18は、前記下部ヘッダ10より大径の中心通孔18aが形成された筒状体であって、該第2カラー部材18の下端内周面に形成された下部保持部19の内周面が、下部ヘッダ10の外周面に摺接するよう構成される。前記下部ヘッダ10の上面部には複数の連通孔10aが形成されており、該ヘッダ10の内部に流通する洗浄水が連通孔10aを介して下部洗浄装着部15内に供給されるよう構成される。そして、この洗浄水が各下部洗浄パイプ16の図示しない噴射孔から噴射される際の噴射反力により、当該下部洗浄ノズル14は下部ホルダ12および下部ヘッダ10の周りを回転するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記第2カラー部材18に形成された下部保持部19は、図13に示す縦断面において径方向内方に延出する水平部19aと、該水平部19aの内端において軸方向下方に延在する垂直部19bとから構成され、該垂直部19bの内周面を下部ヘッダ10の外周面に摺接することで、洗浄水の外部への漏れを防止するよう構成されている。しかし、下部ヘッダ10と垂直部19bとが密着していると、該ヘッダ10に対して下部洗浄ノズル14が円滑に回転しなくなるため、両者10,19bの間に僅かではあるが隙間ができるように寸法設定されている。このため、前記下部洗浄装着部15内に供給された洗浄水の一部が図13において矢印のように流れる際に、垂直部19bと下部ヘッダ10との摺接部から外部へ流出することがあった。
【0006】
前述したように、洗浄水の一部が下部洗浄装着部15から外部に流出すると、各下部洗浄パイプ16から噴射される洗浄水の量が減少すると共に、下部洗浄ノズル内の圧力が低下して各パイプ16からの洗浄水の噴射圧力も低下する。この結果として、洗浄力が低下する難点を招くこととなる。
【0007】
そこで、図14に示す如く、前記下部保持部19における水平部19aの上面に垂直部19bに向かうにつれて上方傾斜(下部洗浄装着部15の内部側を向くよう傾斜)する傾斜面19cを設け、洗浄水の流れを垂直部19bと下部ヘッダ10との摺接部に向かわないよう構成することが提案されている。この構成によれば、前記摺接部からの洗浄水の流出を抑制することはできる。しかし、垂直部19bの内周面と下部ヘッダ10の外周面とが平行に延在しているため、前記下部洗浄装着部15内の水圧により摺接部に入り込んだ洗浄水は外部に漏れ易く、依然として水漏れが発生するおそれがある。
【0008】
【発明の目的】
この発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、装着部からの水漏れを防止して洗浄力を向上し得る食器洗浄機のノズル構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る食器洗浄機のノズル構造は、
ノズル支持手段に回転可能に外嵌された中空の装着部と、該装着部に連通接続された複数のパイプとからノズルが構成され、前記装着部内に供給された洗浄水やすすぎ水が各パイプに設けた噴射孔から噴射される際の噴射反力により、前記ノズル支持手段の周りを装着部が摺接しつつノズルが回転するよう構成された食器洗浄機において、
前記ノズル支持手段と装着部とが摺接する少なくとも一方の摺接面に、その周方向に延在すると共に、対向する他方の摺接面から径方向に離間するにつれて、前記装着部の内部から外部へ向けて傾斜する溝を設けたことを特徴とする。
前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本願の別の発明に係る食器洗浄機のノズル構造は、
ノズル支持手段に回転可能に外嵌された中空の装着部と、該装着部に連通接続された複数のパイプとからノズルが構成され、前記装着部内に供給された洗浄水やすすぎ水が各パイプに設けた噴射孔から噴射される際の噴射反力により、前記ノズル支持手段の周りを装着部が摺接しつつノズルが回転するよう構成された食器洗浄機において、
前記ノズル支持手段と装着部とが摺接する少なくとも一方の摺接面に、その周方向に延在する螺旋状の溝が設けられると共に、
前記螺旋状の溝の螺旋の向きは、前記ノズルが回転した際に、両摺接面の間に入り込んでいる水を前記装着部の内部に引込む向きに設定されることを特徴とする
【0010】
前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本願の別の発明に係る食器洗浄機のノズル構造は、
ノズル支持手段に回転可能に外嵌された中空の装着部と、該装着部に連通接続された複数のパイプとからノズルが構成され、前記装着部内に供給された洗浄水やすすぎ水が各パイプに設けた噴射孔から噴射される際の噴射反力により、前記ノズル支持手段の周りを装着部が摺接しつつノズルが回転するよう構成された食器洗浄機において、
前記ノズル支持手段と装着部とにおける回転軸心に対して直交する面内で摺接する少なくとも一方の摺接面に、その径方向に延在する溝を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る食器洗浄機のノズル構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明する。先ず、本発明のノズル構造が採用される食器洗浄機の基本構造につき、図2を参照して説明する。なお、図13および図14を参照して従来の技術で説明した既出の同一部材に関しては、同じ符号を付して示すこととする。
【0012】
実施例に係る食器洗浄機20の本体21には、図示しない開閉扉等で液密に密閉される洗浄槽22が画成されており、この洗浄槽22の上部には、後述する上部噴射ノズル組23が設けられ、洗浄槽22の下部には、上部噴射ノズル組23に対向する下部噴射ノズル組24が設けられ、両噴射ノズル組23,24間に置かれた図示しない食器が、両噴射ノズル組23,24から噴射される洗浄水やすすぎ水を受けて洗浄されるよう構成される。
【0013】
前記上部噴射ノズル組23は、上部ヘッダ(ノズル支持手段)35と、この上部ヘッダ35に回転可能に配設された上部洗浄ノズル(ノズル)26と、該上部洗浄ノズル26の下部位置において上部ヘッダ35の内部に配設されるすすぎ水用の上部供給内管27に回転可能に配設された上部すすぎノズル(ノズル)28とを備える。また、前記下部噴射ノズル組24の基本構成は上部噴射ノズル組23と同一構成であり、下部ヘッダ(ノズル支持手段)10と、この下部ヘッダ10に回転可能に配設された下部洗浄ノズル(ノズル)14と、該下部洗浄ノズル14の上部位置において下部ヘッダ10の内部に配設されるすすぎ水用の下部供給内管11に回転可能に配設された下部すすぎノズル(ノズル)13とを備える。そして、上下のヘッダ35,10に連通接続された洗浄水供給管29から供給される洗浄水が、上下の洗浄ノズル26,14を介して食器に向けて噴射されると共に、上下の供給内管27,11に連通接続されたすすぎ水供給管30から供給されるすすぎ水が、上下のすすぎノズル28,13を介して食器に向けて噴射されるよう構成される。
【0014】
図1は、前記下部噴射ノズル組24を示すものであって、該ノズル組24を構成する下部ヘッダ10は、上端が閉塞された円筒状を呈し、その上面部の中央に形成された中央通孔10bを介してすすぎ水用の前記下部供給内管11が上下に貫通するよう配設されている。この下部供給内管11の下部ヘッダ10から突出する上端部に、円筒状の下部ホルダ(ノズル支持手段)12が連通状態で外嵌されている。そして、この下部ホルダ12に、下部すすぎノズル13が連通状態で水平回転可能に配設してある。
【0015】
すなわち、前記下部すすぎノズル13は、直方体状の下部すすぎホルダ31と、このすすぎホルダ31の長手方向に互いに離間して配設された所定の長さを有する2本の下部すすぎパイプ(パイプ)32,32と、下部すすぎホルダ31の上面から底面に向けて挿通された下方に開放する中空の下部すすぎシャフト33とから基本的に構成される。そして、下部すすぎシャフト33における下部すすぎホルダ31の下方に所定長さで延出する嵌合部33aを、前記下部ホルダ12に嵌挿することで、下部すすぎノズル13が下部ホルダ12に連通状態で装着されている。なお、下部すすぎシャフト33に対して下部すすぎホルダ31は水平回転可能に構成されると共に、該シャフト33と各下部すすぎパイプ32とは連通しており、下部供給内管11、下部ホルダ12および下部すすぎシャフト33を介して各すすぎパイプ32にすすぎ水が供給されるようになっている。そして、各下部すすぎパイプ32に供給されたすすぎ水が、該パイプ32に斜め上向きで穿設した噴射孔(図示せず)から斜め上方向に噴射される際の噴射反力によって、当該下部すすぎノズル13が下部すすぎシャフト33を中心として回転するよう構成される。
【0016】
前記下部すすぎノズル13の下部すすぎホルダ31より下方には、前記下部ホルダ12に下部洗浄ノズル14が水平回転可能に外挿されている。この下部洗浄ノズル14は、図1に示す如く、中空の下部洗浄装着部(装着部)15と、この装着部15に連通接続されて周方向に等間隔で離間して放射状に延出している3本の下部洗浄パイプ(パイプ)16とから基本的に構成される。下部洗浄装着部15は、上下のカラー部材17,18を備え、上側(下部すすぎノズル側)に位置する第1カラー部材17に形成した中心通孔17aに前記下部ホルダ12が挿通されることで、当該下部洗浄ノズル14が回転可能に支持されるようになっている。なお、下部ホルダ12の外周所定位置に、径方向外方に延出するフランジ12aが形成され、該フランジ12aで前記第1カラー部材17の下端を当接支持することで、下部洗浄ノズル14が位置決めされるよう構成してある。
【0017】
前記下側(下部ヘッダ側)に位置する第2カラー部材18は、前記下部ヘッダ10より大径の中心通孔18aが形成された筒状体であって、該カラー部材18の下端内周面に形成された下部保持部19の内周面(摺接面)が、下部ヘッダ10の外周面(摺接面)に摺接するよう構成される。また前記第1カラー部材17における中心通孔17aの内周面と、前記下部ホルダ12の外周面とが摺接するよう構成され、これにより下部洗浄ノズル14は、下部ヘッダ10および下部ホルダ12に対して略液密状態で水平回転可能に配設されている。前記下部ヘッダ10の上面部には、前記中央通孔10bから偏倚した位置に複数の連通孔10aが形成されており、前記洗浄水供給管29から下部ヘッダ10に供給された洗浄水が、該連通孔10aを介して下部洗浄装着部15の内部に供給されるよう構成される。そして、この洗浄水が前記各下部洗浄パイプ16に供給され、この洗浄水が、該パイプ16に斜め上向きで穿設した噴射孔(図示せず)から斜め上方向に噴射される際の噴射反力によって、当該下部洗浄ノズル14が下部ヘッダ10および下部ホルダ12の周りを回転するようになっている。
【0018】
前記第2カラー部材18に形成された下部保持部19は、図3に示す縦断面において径方向内方に延出する水平部19aと、該水平部19aの内端において軸方向下方に延在する垂直部19bとから構成され、該垂直部19bの内周面(摺接面)を下部ヘッダ10の外周面に摺接している。また下部保持部19における水平部19aの上面には、垂直部19bに向かうにつれて上方傾斜(下部洗浄装着部15の内部側を向くよう傾斜)する傾斜面19cが設けられ、下部洗浄装着部15の内部での洗浄水の流れを、垂直部19bと下部ヘッダ10との摺接部に向かわないよう構成してある。
【0019】
前記垂直部19bにおける下部ヘッダ10の外周面と対向する内周面(下部洗浄装着部15の回転軸心に沿う面)には、その全周に亘って延在する断面角形の溝34が、図3に示す如く、軸方向に所定間隔で複数形成されている。この溝34は、垂直部19bと下部ヘッダ10との摺接部に入り込んで外部に流れる洗浄水に抵抗を付与し、これによって前記下部洗浄装着部15からの水漏れを抑制するべく機能する。
【0020】
次に、図4は、前記上部噴射ノズル組23を示すものであって、該ノズル組23を構成する上部ヘッダ35は、下端が閉塞された円筒状を呈し、その下面部の中央に形成された中央通孔35aを介してすすぎ水用の前記上部供給内管27が上下に貫通するよう配設されている。この上部供給内管27の上部ヘッダ35から突出する下端部に、円筒状の上部ホルダ(ノズル支持手段)36が連通状態で外嵌されている。そして、この上部ホルダ36に、上部すすぎノズル28が連通状態で水平回転可能に配設してある。
【0021】
前記上部すすぎノズル28は、直方体状の上部すすぎホルダ37と、このすすぎホルダ37の長手方向に互いに離間して配設された所定の長さを有する2本の上部すすぎパイプ(パイプ)38,38と、上部すすぎホルダ37の底面から上面に向けて挿通された上方に開放する中空の上部すすぎシャフト39とから基本的に構成される。そして、上部すすぎシャフト39における上部すすぎホルダ37の上方に所定長さで延出する嵌合部39aを、前記上部ホルダ36に配設されているノズル固定部材40に取付けることで、上部すすぎノズル28が上部ホルダ36に対して連通状態で装着されている。なお、上部すすぎシャフト39に対して上部すすぎホルダ37は水平回転可能に構成されると共に、該シャフト39と各上部すすぎパイプ38とは連通しており、上部供給内管27、上部ホルダ36、ノズル固定部材40および上部すすぎシャフト39を介して各すすぎパイプ38にすすぎ水が供給されるようになっている。そして、各上部すすぎパイプ38に供給されたすすぎ水が、該パイプ38に斜め下向きで穿設した噴射孔(図示せず)から斜め下方向に噴射される際の噴射反力によって、当該上部すすぎノズル28が上部すすぎシャフト39を中心として回転するよう構成される。
【0022】
前記上部すすぎノズル28の上部すすぎホルダ37より上方には、前記上部ホルダ36に上部洗浄ノズル26が水平回転可能に外挿されている。この上部洗浄ノズル26は、図4に示す如く、中空の上部洗浄装着部(装着部)41と、この装着部41に連通接続されて周方向に等間隔で離間して放射状に延出している3本の上部洗浄パイプ(パイプ)42とから基本的に構成される。上部洗浄装着部41は、その上下にカラー部材43,44を備え、下側(上部すすぎノズル側)に位置する第1カラー部材43に形成した中心通孔43aに前記上部ホルダ36が挿通されることで、当該上部洗浄ノズル26が回転可能に支持されるようになっている。なお、前記ノズル固定部材40に支持材45が外嵌されており、上部洗浄装着部41は、その下面に配設された複数のボール46を介して支持材45に対して回転可能に載置されている。
【0023】
前記上側(上部ヘッダ側)に位置する第2カラー部材44は、前記上部ヘッダ35より大径の中心通孔44aが形成された筒状体であって、該カラー部材44の上端内周面に形成された上部保持部47の内周面(摺接面)が、上部ヘッダ35の外周面(摺接面)に摺接するよう構成される。また前記第1カラー部材43における中心通孔43aの内周面と、前記上部ホルダ36の外周面とが摺接するよう構成され、これにより上部洗浄ノズル26は、上部ヘッダ35および上部ホルダ36に対して略液密状態で水平回転可能に配設されている。前記上部ヘッダ35の下面部には、前記中央通孔35aから偏倚した位置に複数の連通孔35bが形成されており、前記洗浄水供給管29から上部ヘッダ35に供給された洗浄水が、該連通孔35bを介して上部洗浄装着部41の内部に供給されるよう構成される。そして、この洗浄水が前記各上部洗浄パイプ42に供給され、この洗浄水が、該パイプ42に斜め下向きで穿設した噴射孔(図示せず)から斜め下方向に噴射される際の噴射反力によって、当該上部洗浄ノズル26が上部ヘッダ35および上部ホルダ36の周りを回転するようになっている。
【0024】
前記第2カラー部材44に形成された上部保持部47は、径方向内方に延出する水平部47aと、該水平部47aの内端において軸方向上方に延在する垂直部47bとから構成され、該垂直部47bの内周面(摺接面)を上部ヘッダ35の外周面に摺接している。また上部保持部47における水平部47aの下面(上部洗浄装着部41の内部側)には、垂直部47bに向かうにつれて下方傾斜(上部洗浄装着部41の内部側を向くよう傾斜)する傾斜面47cが設けられ、上部洗浄装着部41の内部での洗浄水の流れを、垂直部47bと上部ヘッダ35との摺接部に向かわないよう構成してある。
【0025】
前記垂直部47bにおける上部ヘッダ35の外周面と対向する内周面には、その全周に亘って延在する断面角形の溝48が、軸方向に所定間隔で複数形成されている。この溝48は、垂直部47bと上部ヘッダ35との摺接部に入り込んで外部に流れる洗浄水に抵抗を付与し、これによって前記上部洗浄装着部41からの水漏れを抑制するべく機能する。
【0026】
【実施例の作用】
次に、実施例に係る食器洗浄機のノズル構造の作用につき、主として下部噴射ノズル組の場合で以下説明する。洗浄工程においては、図2に示す洗浄水供給管29から前記下部ヘッダ10内に洗浄水が供給され、この洗浄水は、前記連通孔10aを介して下部洗浄装着部15内に流入し、この洗浄水が各下部洗浄パイプ16に供給されて前記噴射孔から斜め上方向に噴射される。そして、このときの噴射反力によって、当該下部洗浄ノズル14は前記下部ホルダ12および下部ヘッダ10の周りを下部洗浄装着部15の各カラー部材17,18が摺接しつつ回転し、これによって前記洗浄槽22内の食器の全体に洗浄水が噴射されて、該食器の汚れが洗い流される。
【0027】
前記下部洗浄装着部15の内部に流入した洗浄水は、図1に示す矢印の如く、その一部が前記第2カラー部材18における下部保持部19に向けて流れるが、この流れは前記傾斜面19cにより前記垂直部19bと下部ヘッダ10との摺接部から離間する方向に案内されるから、装着部内の洗浄水が摺接部に入り込むのは抑制される。但し、下部ヘッダ10に対して垂直部19bは回転可能に構成されているため、下部洗浄装着部15の内部圧力が高くなった場合に、装着部内の洗浄水が前記摺接部に入り込むのは避けられない。しかるに実施例の垂直部19bにおける内周面には、軸方向に複数の溝34が形成されているから、摺接部に入り込んだ洗浄水は、装着部外に流れる過程で各溝34内に入るため、これが抵抗となって容易には外部に流出しない(図3参照)。すなわち、下部洗浄装着部15からの外部への洗浄水の漏れは抑制され、各下部洗浄パイプ16への洗浄水の供給量を確保すると共に装着部内の圧力低下も防止し得、従って噴射孔からの洗浄水の噴射量および噴射圧は充分に確保され、洗浄力が向上する。なお、垂直部19bの内周面に溝34を形成したことで、該垂直部19bの内周面と下部ヘッダ10の外周面との接触面積が少なくなり、これによって摺接抵抗が減少して下部洗浄ノズル14の回転が円滑となる。
【0028】
前記上部噴射ノズル組23の場合においても、その洗浄工程において前記上部洗浄装着部41の第2カラー部材44と上部ヘッダ35との摺接部に入り込んだ洗浄水の外部への流出は、前記垂直部47bの内周面に形成した複数の溝48により抑制され、従って各上部洗浄パイプ42の噴射孔からの洗浄水の噴射量および噴射圧は充分に確保され、洗浄力が向上する。また、垂直部47bと上部ヘッダ35との摺接抵抗も減少して、上部洗浄ノズル26の円滑な回転が達成される。
【0029】
【別実施例】
図5は、前記下部保持部19における垂直部19bの内周面に形成される溝の第1の別実施例を示すものであって、該第1の別実施例では、各溝49が、下部ヘッダ10の外周面から径方向に離間するにつれて、下方、すなわち下部洗浄装着部15の内部から外部へ向けて傾斜するよう形成されている。言い替えるなら、各溝49は、下部ヘッダ10の外周面から径方向に離間するにつれて、垂直部19bと下部ヘッダ10との摺接部を洗浄水が内側から外側へ流れる方向へ傾斜し、これにより摺接部を流れる洗浄水を溝49内に呼び込み易くなっている。また、一旦溝49に入った洗浄水は、該溝49から出難くなり、これにより洗浄水に与えられる抵抗が大きくなる。従って、下部洗浄装着部15からの外部への洗浄水の漏れを更に抑制することができるものである。
【0030】
図6は、前記溝の第2の別実施例を示すものであって、該第2の別実施例では、各溝51における上側(下部洗浄装着部15の内部側)の面51aは、前記第1の別実施例の溝49と同様に下部ヘッダ10の外周面から径方向に離間するにつれて、下方傾斜するよう形成されるのに対し、該溝51における下側(下部洗浄装着部15の外部側)の面51bは、下部ヘッダ10の外周面に対して直交するよう水平に形成されている。すなわち、第2の別実施例に係る溝51においても、垂直部19bと下部ヘッダ10との摺接部を内側から外側へ流れる洗浄水を該溝51内に呼び込み易く、下部洗浄装着部15から外部への洗浄水の漏れを抑制できる。なお、溝51における下側の面51bを水平としたことで、その端部が鋭角とならず、耐久性が向上する作用効果がある。
【0031】
図7は、前記溝の第3の別実施例を示すものであって、前記第2カラー部材18における垂直部19bの内周面に、その軸方向の所定範囲に亘って螺旋状の溝50が形成されている。この溝50は、下部洗浄ノズル14が回転した際に、前記摺接部に入り込んでいる洗浄水を下部洗浄装着部15の内部に引込む向きで螺設される。例えば下部洗浄ノズル14が平面視において右回転する場合は、溝50は右ネジの向き(軸方向から見た時、右(時計方向)回りにたどればその人から遠ざかるようなネジの向き)に設定され、逆に左回転する場合は、溝50は左ネジの向き(軸方向から見た時、左(反時計方向)回りにたどればその人から遠ざかるようなネジの向き)に設定される。
【0032】
すなわち、溝50を螺旋状に形成することで、摺接部に入り込んだ洗浄水は、下部洗浄ノズル14の回転に伴って下部洗浄装着部15の内部側に向けて戻されるように移動し、従って下部洗浄装着部15からの外部への洗浄水の漏れを抑制することができる。なお、この第3の別実施例においては、摺接部に入り込んで下部洗浄ノズル14の回転を阻害する残菜等の異物を、螺旋状の溝50が摺接部から排除する作用を奏し、これにより常に下部洗浄ノズル14の円滑な回転を確保し得る利点がある。また螺旋状の溝50は形成が容易で、製造コストを低廉に抑えることができる。
【0033】
なお、前記上部噴射ノズル組23における第2カラー部材44に形成される溝として、図5〜図7に開示の溝を採用することで、前述したと同様の作用効果を奏する。但し、溝49,51の傾斜向きや上下面の関係は、下部噴射ノズル組24と上部噴射ノズル組23とでは上下逆となる。
【0034】
【別の実施形態例】
図10〜図12は、下部噴射ノズル組の別の実施形態例を示すものであって、基本的な構成は前述した実施例と同じであるので、対応する部材には同じ名称を付して示すこととする。
【0035】
別の実施形態例に係る下部噴射ノズル組60を構成する下部ヘッダ61は、上端が開放する円筒状を呈し、その中央部に挿通されているすすぎ水用の下部供給内管(ノズル支持手段)62の上部は、該ヘッダ61の上端から所定高さだけ上方に延出している。この下部供給内管62の下部ヘッダ61から突出する上端部に、円筒状の下部ホルダ(ノズル支持手段)63が連通状態で螺合されている。そして、この下部ホルダ63に、下部すすぎノズル(ノズル)64が連通状態で水平回転可能に配設してある。
【0036】
前記下部すすぎノズル64は、装着部としての下部すすぎホルダ65と、このすすぎホルダ65の長手方向に互いに離間して配設された所定の長さを有する2本の下部すすぎパイプ(パイプ)66,66と、下部すすぎホルダ65の中央に形成された中心通孔65aに上側から挿通された下方に開放する中空の下部すすぎシャフト(ノズル支持手段)67とから基本的に構成される。下部すすぎシャフト67は、下部すすぎホルダ65の上部に臨む大径頭部67aと、該頭部67aから軸方向に所定長さで延在する筒状の軸部67bとから構成され、該軸部67bが前記中心通孔65aに挿通される。そして、中心通孔65aから下方に延出する軸部67bの端部に形成した螺合部67cを、前記下部ホルダ63に螺合することで、下部すすぎノズル64が下部ホルダ63に連通状態で装着されている。すなわち、下部すすぎホルダ65には、下部すすぎシャフト67(中心通孔65a)を挟んでクランク状の通路65bが夫々形成され、該通路65bに下部すすぎシャフト67が連通すると共に、該シャフト67が下部ホルダ63に連通している。そして、下部供給内管62、下部ホルダ63および下部すすぎシャフト67を介して下部すすぎホルダ65の各通路65bに供給されたすすぎ水が各すすぎパイプ66に流入するようになっている。なお、前記クランク状の通路65bは、各すすぎパイプ66から下部すすぎシャフト67へのすすぎ水の逆流を防止するべく機能する。
【0037】
前記下部すすぎホルダ65の中心通孔65aにおける上下の開口部にはスラストカラー(軸受部材)68が夫々一体回転可能に嵌合されて、両スラストカラー68,68を介して下部すすぎホルダ65は下部すすぎシャフト67に対して水平回転可能に配設される。そして、前述したように下部供給内管62から各下部すすぎパイプ66に供給されたすすぎ水が、該パイプ66に斜め上向きで穿設した噴射孔(図示せず)から斜め上方向に噴射される際の噴射反力によって、当該下部すすぎノズル64が下部すすぎシャフト67を中心として回転するよう構成される。
【0038】
前記スラストカラー68は、図12に示す如く、前記下部すすぎホルダ65の中心通孔65aに内嵌される筒部68aと、筒部68aにおける軸方向一端に形成されて下部すすぎホルダ65の外側に臨むフランジ部68bとから構成され、前記下部すすぎシャフト67の軸部67bが、上下のスラストカラー68,68の筒部68a,68aに回動自在に挿通されている。前記下部すすぎホルダ65における中心通孔65aの上側の開口部に筒部68aが嵌合されたスラストカラー68におけるフランジ部68bの軸端面(下部すすぎホルダ65の回転軸心と直交する摺接面で、この例では水平な面)には、前記下部すすぎシャフト67の大径頭部67aの対向する面(摺接面)が摺動可能に面接触し、下側の開口部に筒部68aが嵌合されたスラストカラー68のフランジ部68bの軸端面(下部すすぎホルダ65の回転軸心と直交する面となる摺動面)には、前記下部ホルダ63のフランジ部63b(後述)の対向する面(摺接面)が摺動可能に面接触するようになっている。そして、各スラストカラー68におけるフランジ部68bの摺接面には、周方に離間して複数の別の溝68cが、該摺接面に沿って略径方向に延在するよう形成されている。この別の溝68cは、スラストカラー68の内周端から所定間隔離間した位置を始点として、外周端(終点)まで延在して該外周端で開放すると共に、始点から終点に向かうにつれて、該カラー68が下部すすぎホルダ65と共に回転する方向(図12の矢印A)とは逆らう方向に傾くように形成されている。すなわち、スラストカラー68のフランジ部68bと下部すすぎシャフト67の大径頭部67a、または下部ホルダ63のフランジ部63bとの間に入り込んだ残滓等の異物は、スラストカラー68の回転に伴って別の溝68cを介して外周方向に排除されるようになっている。
【0039】
前記下部すすぎノズル64の下部すすぎホルダ65より下方には、前記下部ホルダ63に下部洗浄ノズル(ノズル)69が水平回転可能に外挿されている。この下部洗浄ノズル69は、図11に示す如く、中空の下部洗浄装着部(装着部)70と、この装着部70に連通接続されて周方向に等間隔で離間して放射状に延出している3本の下部洗浄パイプ(パイプ)71とから基本的に構成される。下部洗浄装着部70には、上下の嵌合部72,73が一体的に形成され、上側(下部すすぎノズル側)に位置する第1嵌合部72に形成した中心通孔72aに前記下部ホルダ63が挿通されることで、当該下部洗浄ノズル69が回転可能に支持されるようになっている。
【0040】
前記第1嵌合部72の中心通孔72aにおける上下の開口部には、前述したと同一構成のスラストカラー(軸受部材)68が夫々一体回転可能に嵌合されて、両スラストカラー68,68の筒部68a,68aに、前記下部ホルダ63の軸部63aが回動可能に挿通されており、前記下部洗浄装着部70は下部ホルダ63に対して水平回転可能に支持される。図10に示す如く、第1嵌合部72における中心通孔72aの上側の開口部に筒部68aが嵌合されたスラストカラー68におけるフランジ部68bの軸端面(下部洗浄装着部70の回転軸心と直交する面となる摺接面で、この例では水平な面)には、下部ホルダ63の軸端に設けたフランジ部63bの対向する面(摺接面)が摺動可能に面接触し、下側の開口部に筒部68aが嵌合されたスラストカラー68のフランジ部68bの軸端面(下部洗浄装着部70の回転軸心と直交する面となる摺接面)には、前記下部供給内管62の対向する軸端面(摺接面)に摺動可能に面接触するようになっている。そして、各スラストカラー68におけるフランジ部68bの摺接面に設けた別の溝68cにより、スラストカラー68のフランジ部68bと下部ホルダ63のフランジ部63b、または下部供給内管62の軸端面との摺接部に入り込んだ残滓等の異物は、下部洗浄装着部70と共にスラストカラー68が回転することによって外周方向に排除されるようにしてある。
【0041】
なお、下部洗浄ノズル69は、前記下側に位置するスラストカラー68が下部供給内管62の軸端面に当接することで位置決めされる。
【0042】
前記下側(下部ヘッダ側)に位置する第2嵌合部73には、前記下部ヘッダ61より大径の中心通孔73aが形成され、該嵌合部73の下端内周面(摺接面)が、下部ヘッダ61の外周面(摺接面)に摺接するよう構成される。そして、下部ヘッダ61が下部洗浄装着部70に連通し、前記洗浄水供給管29から下部ヘッダ61を介して下部洗浄装着部70の内部に供給された洗浄水が、前記各下部洗浄パイプ71に供給され、この洗浄水が、該パイプ71に斜め上向きで穿設した噴射孔(図示せず)から斜め上方向に噴射される際の噴射反力によって、当該下部洗浄ノズル69が下部ヘッダ61および下部ホルダ63の周りを回転するようになっている。
【0043】
前記第2嵌合部73における下部ヘッダ61の外周面と対向する内周面(下部洗浄装着部70の回転軸心に沿う摺接面で、この例では鉛直な面)には、螺旋状の溝74が形成されている。この溝74は、第2嵌合部73と下部ヘッダ61との摺接部に入り込んで外部に流れる洗浄水に抵抗を付与し、これによって前記下部洗浄装着部70からの水漏れを抑制するべく機能する。
【0044】
なお、前記下部ヘッダ61の開放端部内面には、開口端に向かうにつれて縮径するテーパ部61aが形成されている。
【0045】
【別の実施形態例の作用】
次に、別の実施形態例に係る下部噴射ノズル組の作用につき説明する。なお、該ノズル組の作用は、前述した実施例と略同様であるので、該別の実施形態例に特有の作用についてのみ説明する。
【0046】
洗浄工程において食器から洗い流された残滓等の異物は、前記下部すすぎホルダ65を下部すすぎシャフト67に対して回動自在に支持する一対のスラストカカラー68,68と、下部すすぎシャフト67の大径頭部67aおよび下部ホルダ63のフランジ部63bとの摺接部あるいは、下部洗浄装着部70を下部ホルダ61に対して回動自在に支持する一対のスラストカラー68,68と、下部ホルダ63のフランジ部63bおよび下部供給内管62の軸端面との摺接部に入り込むことがある。しかるに、前記各スラストカラー68の摺接面には複数の別の溝68cが斜めに形成されているから、該スラストカラー68の回転に伴って摺接部から異物は外周方向に排除される。これにより、下部すすぎノズル64および下部洗浄ノズル69の円滑な回転を確保し得る。また摺接面に別の溝68cを形成したことで対応する部材67,63,70との接触面積が減少するから、ノズル64,69のより円滑な回転を図ることが可能となる。なお、スラストカラー68の回転時には別の溝68cから放射状に水が放出され、これによる水流によって各ノズル64,69からの漏れ水を低減し得る作用も奏する。
【0047】
前記別の実施形態例に係る下部噴射ノズル組の構成は、上部噴射ノズル組に採用することができる。また別の溝の形状は、直線的なものでなく、弧状や放物線状等であってもよい。更には、スラストカラーの摺接面に、図示例の別の溝と対応する突条を突設し、周方向に隣接する突条間に別の溝を形成する構成であってもよい。更にまた、別の実施形態例ではスラストカラーに別の溝を形成したが、該カラーの摺接面と対向する下部すすぎシャフト、下部ホルダまたは下部供給内管の対応する面(摺接面)に別の溝を形成してもよい。なお、第2嵌合部に形成される溝の形状としては、前記実施例あるいは別実施例の構成を採用し得る。
【0048】
【変更例】
前述した各実施例では、下部洗浄ノズル14における下部保持部19と下部ヘッダ10との間の摺接部に対応して溝を設けた場合で説明したが、図8(a),(b)に示す如く、前記下部ホルダ12の外周面(摺接面)に対して摺接する第1カラー部材17における内周面(摺接面)に、前述した各種の溝34または溝49を形成するようにしてもよい。また、図6に示す溝51と同様の溝を第1カラー部材17に形成してもよいが、前記溝49や溝51を形成する場合は、その傾斜向きや上下面の関係は、上下逆となる。更に図9に示すように、第1カラー部材17の内周面に螺旋状の溝50を形成してもよい。そして、この場合においても、下部ホルダ12と第1カラー部材17との摺接部を介して洗浄水が外部に流出するのを抑制することができる。なお、同様の構成を上部噴射ノズル組23の同じ箇所に採用してもよい。
【0049】
前述した各実施例では、上下の洗浄装着部側の摺接面に溝を形成した場合で説明したが、上下のヘッダ側あるいは上下のホルダ側の摺接面に溝を形成してもよく、また対向する両摺接面に形成する構成を採用することができる。但し、両摺接面に溝を夫々形成する場合は、各溝が軸方向にずれるように位置させるのが好適である。また、洗浄装着部を構成する第2カラー部材とヘッダとの摺接部位、または第1カラー部材とホルダとの摺接部の、何れか一方の部位にのみ溝を設けたり、あるいは両方の部位に夫々溝を設ける構成を適宜に採用し得る。
【0050】
本発明のノズル構造は、上下の洗浄ノズルの実施に限定されず、上下のすすぎノズルの取付け構造として採用し得ることは勿論である。すなわち、装着部として機能する上下のすすぎホルダと、ノズル支持手段として機能する対応するシャフトとの少なくとも一方の摺接面に、前述した各種の溝を形成すれば、摺接部を介してすすぎ水が外部に流出するのを抑制することができる。なお、実施例では各噴射ノズル組が洗浄用とすすぎ用のノズルを夫々備えた場合で説明したが、何れか一方のノズルを配設した構成のものであってもよい。
【0051】
前記別の実施形態例で挙げた下部噴射ノズル組については、前述した変更例に示す各種の構成を適宜に採用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上に述べた如く、本発明に係る食器洗浄機のノズル構造によれば、ノズルの装着部とノズル支持手段との少なくとも一方の摺接面に溝を形成したことで、摺接部を流れる洗浄水やすすぎ水に抵抗を与え、該摺接部を介しての水漏れを抑制することができ、洗浄力を向上し得る。また溝を複数としたり斜めに形成することで、更に水漏れの発生を抑制することが可能となる。更に、溝を螺旋状に形成することで、摺接部に入り込んだ洗浄水やすすぎ水を装着部内に戻す作用を奏するから、水漏れの発生をより抑制し得る利点がある。
【0053】
また、ノズル支持手段と装着部とにおける回転軸心に対して直交する面内で摺接する少なくとも一方の摺接面に、その径方向に延在する溝を設けることで、摺接部に入り込んだ残滓等の異物を排除することができ、装着部の円滑な回転を達成し得る。更に、摺接面に溝を形成することで、摺接部の接触面積を低減することができ、より円滑な回転を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施例に係るノズル構造を採用した下部噴射ノズル組の概略縦断面図である。
【図2】 実施例に係るノズル構造を採用した食器洗浄機の要部概略斜視図である。
【図3】 実施例に係る第2カラー部材と下部ヘッダとの摺接部を示す要部縦断面図である。
【図4】 実施例に係るノズル構造を採用した上部噴射ノズル組の概略縦断面図である。
【図5】 第1の別実施例に係る溝を形成した第2カラー部材と下部ヘッダとの摺接部を示す要部縦断面図である。
【図6】 第2の別実施例に係る溝を形成した第2カラー部材と下部ヘッダとの摺接部を示す要部縦断面図である。
【図7】 第3の別実施例に係る溝を形成した第2カラー部材の縦断面図である。
【図8】 変更例に係るノズル構造を採用した第1カラー部材と下部ホルダとの摺接部を示す要部縦断面図である。
【図9】 変更例に係るノズル構造を採用した第1カラー部材の縦断面図である。
【図10】 別の実施形態例に係る下部噴射ノズル組を示す概略縦断面図である。
【図11】 別の実施形態例に係る下部噴射ノズル組を分解状態で示す概略縦断面図である。
【図12】 別の実施形態例に係る下部噴射ノズル組のスラストカラーを示す概略斜視図である。
【図13】 従来の技術に係るノズル構造を採用した下側のノズルを示す概略縦断面図である。
【図14】 従来の技術に係るノズル構造を採用した第2カラー部材と下部ヘッダとの摺接部を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
10 下部ヘッダ(ノズル支持手段),12 下部ホルダ(ノズル支持手段)
13 下部すすぎノズル(ノズル),14 下部洗浄ノズル(ノズル)
15 下部洗浄装着部(装着部),16 下部洗浄パイプ(パイプ)
26 上部洗浄ノズル(ノズル),28 上部すすぎノズル(ノズル)
31 下部すすぎホルダ(装着部),32 下部すすぎパイプ(パイプ)
33 下部すすぎシャフト(ノズル支持手段),34 溝
35 上部ヘッダ(ノズル支持手段),36 上部ホルダ(ノズル支持手段)
37 上部すすぎホルダ(装着部),38 上部すすぎパイプ(パイプ)
39 上部すすぎシャフト(ノズル支持手段),41 上部洗浄装着部(装着部)
42 上部洗浄パイプ(パイプ),48 溝,49 斜めの溝,50 螺旋状の溝
51 溝,62 下部供給内管(ノズル支持手段)
63 下部ホルダ(ノズル支持手段),64 下部すすぎノズル(ノズル)
65 下部すすぎホルダ(装着部),66 下部すすぎパイプ(パイプ)
67 下部すすぎシャフト(ノズル支持手段),68c 別の溝
69 下部洗浄ノズル(ノズル),70 下部洗浄装着部(装着部)
71 下部洗浄パイプ(パイプ),74 溝

Claims (4)

  1. ノズル支持手段(10,12,33,35,36,39)に回転可能に外嵌された中空の装着部(15,41,31,37)と、該装着部(15,41,31,37)に連通接続された複数のパイプ(16,32,38,42)とからノズル(13,14,26,28)が構成され、前記装着部(15,41,31,37)内に供給された洗浄水やすすぎ水が各パイプ(16,32,38,42)に設けた噴射孔から噴射される際の噴射反力により、前記ノズル支持手段(10,12,33,35,36,39)の周りを装着部(15,41,31,37)が摺接しつつノズル(13,14,26,28)が回転するよう構成された食器洗浄機において、
    前記ノズル支持手段(10,12,33,35,36,39)と装着部(15,41,31,37)とが摺接する少なくとも一方の摺接面に、その周方向に延在すると共に、対向する他方の摺接面から径方向に離間するにつれて、前記装着部 (15,41,31,37) の内部から外部へ向けて傾斜する(49,50)を設けた
    ことを特徴とする食器洗浄機のノズル構造。
  2. 前記摺接面には、その軸方向に離間して複数の前記溝(49)が形成されている請求項1記載の食器洗浄機のノズル構造。
  3. ノズル支持手段 (10,12,33,35,36,39) に回転可能に外嵌された中空の装着部 (15,41,31,37) と、該装着部 (15,41,31,37) に連通接続された複数のパイプ (16,32,38,42) とからノズル (13,14,26,28) が構成され、前記装着部 (15,41,31,37) 内に供給された洗浄水やすすぎ水が各パイプ (16,32,38,42) に設けた噴射孔から噴射される際の噴射反力により、前記ノズル支持手段 (10,12,33,35,36,39) の周りを装着部 (15,41,31,37) が摺接しつつノズル (13,14,26,28) が回転するよう構成された食器洗浄機において、
    前記ノズル支持手段 (10,12,33,35,36,39) と装着部 (15,41,31,37) とが摺接する少なくとも一方の摺接面に、その周方向に延在する螺旋状の溝 (49) が設けられると共に、
    前記螺旋状の溝 (49) の螺旋の向きは、前記ノズル (13,14,26,28) が回転した際に、両摺接面の間に入り込んでいる水を前記装着部 (15,41,31,37) の内部に引込む向きに設定される
    ことを特徴とする食器洗浄機のノズル構造。
  4. ノズル支持手段(62,63,67)に回転可能に外嵌された中空の装着部(65,70)と、該装着部(65,70)に連通接続された複数のパイプ(66,71)とからノズル(64,69)が構成され、前記装着部(65,70)内に供給された洗浄水やすすぎ水が各パイプ(66,71)に設けた噴射孔から噴射される際の噴射反力により、前記ノズル支持手段(62,63,67)の周りを装着部(65,70)が摺接しつつノズル(64,69)が回転するよう構成された食器洗浄機において、
    前記ノズル支持手段(62,63,67)と装着部(65,70)とにおける回転軸心に対して直交する面内で摺接する少なくとも一方の摺接面に、その径方向に延在する溝(68c)を設けた
    ことを特徴とする食器洗浄機のノズル構造。
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