JP4224881B2 - フルオレン誘導体およびそれを含む液晶組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示素子、特に強誘電性液晶表示素子に好適に使用できる、新規な液晶性化合物、この化合物を含有する液晶組成物、およびこの液晶組成物を用いた液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
強誘電液晶表示素子は興味ある研究開発の対象である。その理由は、強誘電性液晶素子が原理的に以下の特徴を有するからである。
1.高速応答性
2.メモリ−性
3.広視野角
これらの特徴が表面安定化強誘電性液晶表示(以下SSFLCと略記する)の大容量表示への可能性を示唆していて、ネマチック液晶表示素子では実現できそうにない20インチ以上のサイズの大画面と生産コストの低減の両者を実現する可能性がある(クラーク等;アプライドフィジックスレターズ(Appl.Phys.Lett.)第36巻、899頁(1980))。クラーク等の方式は、強誘電性を示すカイラルスメクチックC相(以下Sc*相と略記する)等のカイラルスメクチック相を利用したSSFLCであり、家電メ−カ−や材料メ−カ−によって特性の改良や商品化が試みられている。
【0003】
しかし、研究が進むにつれて、解決すべき問題が明らかにされてきた。これらの問題の中でもメモリーの安定した発現が第一の課題であるが、この課題の困難さは、ねじれ配列、シェブロン構造の存在などによりスメクチック層構造が一様ではないこと、あるいは自発分極の大きさに起因すると考えられる内部逆電界の発生等から推測される。
【0004】
安定したメモリー性を発現させるための手段のひとつとして、負の誘電率異方性(Δε<0、Δεは誘電率異方性を表わす)を有する強誘電性液晶組成物を用いる方法が提案された(Le ピ−サント等:パリ・リキッド・クリスタル・コンファレンス(Paris Liquid Crystal Conference)、217頁(1984年))。この方法では、ACスタビライズ効果を利用してメモリー性を発現させている。液晶分子の二つの安定状態が、バイアスによる影響を受けないので、光漏れが起こらない。よって高いコントラストが得られることになる。この例はジュアリ−等によって報告されている(SID’85,ダイジェスト,128頁(1985年))。
【0005】
負の誘電率異方性を有する強誘電性液晶材料は、さらに別の特異な性質を持つことが知られている。それは、メモリ−反転可能なパルス幅(τ)が印加電圧に対して極小値(Vmin)を持つことである。この性質を利用して、クロストークのないコントラストの高い表示素子を実現している(フェロエレクトリクス,第122巻,63頁(1991年))。
このように、強誘電性液晶の表示素子にはSSFLC方式、τ−Vminを利用した方式などがあって、強誘電性液晶を構成する化合物にはそれぞれの方式に適した特性が要求されるため、多くの化合物が開発されてきた。
【0006】
フルオレン誘導体は、フルオレンを原料として使えるので安価に合成できる長所があるが、フルオレン骨格を含む液晶性化合物としては種々のものが既に知られている。例えば、フルオレン環の2位がアルキル基あるいはアルコキシ基であり、7位に隣接する環状基が単結合により直接結合しているか、あるいはエステル基を連結基として結合している化合物などである。
環状基を単結合によりフルオレン骨格に直接結合している化合物として、特開平5−125055、EP455219、およびEP440061に開示される化2のような化合物があるが、これらの開示では直結している環状基が限定されており、これらの文献には本発明の一般式(1)で表される化合物に関する一般的な記載はなく、本発明を示唆するような記載もない。
【化2】
【0007】
また、フルオレン骨格と隣接する環状基がエステル基により連結している化3のような化合物がMol. Cryst., Liq. Cryst., 1985年, Vol.129, pp.17〜35に記載されている。しかしながら、粘度が大きいので強誘電性液晶の特徴である高速応答性の観点からは好ましくない。
【化3】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、強誘電性液晶組成物の構成成分として有用な液晶化合物を提供することにある。本発明の別の目的は、該液晶化合物を少なくとも1つ含有する液晶組成物と、該液晶組成物を用いて構成される液晶素子とを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、フルオレン環を有する液晶化合物の探索を行った結果、フルオレン−2,7−ジイル基あるいはフルオレノン−2,7−ジイル基を骨格構造に持つフルオレン誘導体の中に、強誘電性液晶組成物の母液晶を構成する成分として好適に用いることができる化合物を見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は一般式(1)
【化4】
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に、炭素数1ないし16の直鎖状または分岐状のアルキル基、またはこのアルキル基中の少なくとも1つのメチレン基が−O−、−S−、−C≡C−または−CH=CH−で置換された(この時、酸素と酸素または酸素と硫黄が隣接することはない)基を示し、Xは−CH2−または−CO−を示し、Yは単結合、−OCH2−、−CH2O−、−SCH2−、−CH2S−、−C≡C−、−CH=CH−、または−CH2CH2−を示し、Aは1,4−フェニレン基(この基中の少なくとも1つの水素原子は、それぞれ独立にハロゲン原子またはシアノ基で置換されていてもよい)、または1,4−シクロヘキシレン基を示す)で表される化合物、該化合物を用いる液晶組成物および該液晶組成物を利用する液晶表示素子である。
【0011】
(1)式のR1およびR2としてはそれぞれ独立に,炭素数1〜16の直鎖状または分岐状のアルキル基またはアルコキシ基であることが好ましく、炭素数2〜12の直鎖状のアルキル基またはアルコキシ基がより好ましい。具体的なアルキル基としては、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、およびドデシルが好ましく、アルコキシ基としてはプロピルオキシ、ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、およびドデシルオキシが好ましい。
【0012】
なお、(1)式のR1およびR2として、アルキル基およびアルコキシ基以外の好ましい基は、CH3−CH=CH−、CH2=CH−CH2−、CH2=CH−CH2CH2−、CH2=CH−CH2CH2CH2−、CH3−CH=CH−CH=CH−、CH3CH2−CH2CH2−CH=CH−O−、CH3−C≡C−、CH3CH2−C≡C−、CH3CH2−CH2−C≡C−、CH3−C≡C−CH2−C≡C−、CH3CH2−C≡C−CH2CH2CH2−O−、CH3−O−CH2−O−、CH3−O−CH2CH2CH2−O−、CH3−O−CH2−CH2−CH2−CH2−O−、CH3CH2−O−CH2CH2CH2−O−、CH3CH2−O−CH2CH2CH2CH2−O−、CH3CH2CH2CH2CH2−S−、CH3CH2CH2CH2CH2CH2−S−、CH3CH2CH2CH2CH2CH2CH2−S−、CH3CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2−S−、CH3CH2CH2−CH=CH−CH2CH2−S−等である。
【0013】
一般式(1)のAとして好ましいものを以下に例示する。
【化5】
【0014】
本発明の一般式(1)の化合物の中で、好ましい骨格構造の例として、以下の12種の骨格構造を挙げることができる。
【0015】
【化6】
さらに、骨格上の置換基まで考慮すると、以下の骨格構造がより好ましい。
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】
【0019】
【化10】
【0020】
環Aが2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレン基であると、誘電率異方性が負に大きくなる。この場合、とくに(1a−4)、(1b−4)、(1c−4)、(1d−4)、(1e−4)、(1f−4)などの骨格構造が好ましい。
以上のように、本発明の化合物は、コア構造中にエステル基などの粘度を増大させる基を含んでいない、全く新規な化合物である。
【0021】
強誘電性液晶組成物の調製法の1つとして、非カイラルな、スメクチックC、F、G、H、I等の傾いたスメクチック相(以下Sc相等と略記する)を呈する化合物または組成物の母液晶に、1つ以上の強誘電性液晶化合物または光学活性化合物を混合させ、強誘電性液晶相を呈する組成物を得る方法がある。この方法により低粘性の組成物を得ることができるので、応答速度の速い表示素子を実現できる。
【0022】
本発明の一般式(1)の化合物と共に強誘電性液晶組成物を構成するのに好適な、従来から知られている化合物の骨格構造を以下に例示する。
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【発明の実施の形態】
次に本発明の化合物の製造例を示す。本発明の一般式(1)で表される化合物の中、一般式(1a−1)〜(1a−5)および(1g−1)〜(1g−5)で表される化合物は,化13に図示するような次の経路で製造する。
すなわち、フルオレン(a)のフリーデルクラフツ反応により、対応する2−アシルフルオレン(b)を得、この化合物(b)を塩基の存在下にヒドラジンで還元することにより2−アルキルフルオレン(c)を得る。そして、化合物(c)をクロロホルム、ジクロルメタンなどの溶剤中で臭素と反応させることにより、2−アルキル−7−ブロモフルオレン(d)を得、この化合物(d)とホウ素酸誘導体(e)とをパラジウムなどの触媒を用いたクロスカップリング反応をさせることにより、化合物(1a)を製造する。更に、この化合物(1a)を2−ブタノン、メチルイソブチルケトンなどの溶剤中で、水酸化カリウムなどの塩基の存在下に酸素により酸化することにより、フルオレノン化合物(1g)を製造する。
【0026】
【化13】
【0027】
本発明の一般式(1)で表される化合物の中、化合物(1a−6)または(1g−6)は、化14に図示するような次の反応経路で製造する。
すなわち、2−アルキル−7−ブロモフルオレン(d)からノルマルブチルリチウムなどの強塩基にて対応するリチウム試薬を調製し、これにシクロヘキサノン誘導体を加え、クロスカップリング体を得る。さらに脱水反応、水素添加反応、および異性化反応の工程を順次経ることにより化合物(1a−6)を得、この化合物(1a−6)を2−ブタノン、メチルイソブチルケトンなどの溶剤中で、水酸化カリウムなどの塩基の存在下に、酸素により酸化して化合物(1g−6)を製造する。
【0028】
【化14】
【0029】
本発明の一般式(1)で表される化合物の中、一般式(1b)または(1h)で表される化合物は、以下の反応経路に従って製造する。
すなわち、2−アルキルフルオレン(c)とアセチルクロライドとのフリーデルクラフツ反応により2−アセチル−7−アルキルフルオレン(f)を得、この化合物(f)をバイヤービリガー反応により酸化した後、加水分解して2−アルキル−7−ヒドロキシフルオレン(g)を得る。バイヤービリガー反応には過酸化水素水、過酢酸、メタクロロ過安息香酸などが酸化剤として好適に用いられる。
次いで2−アルキル−7−ヒドロキシフルオレン(g)と4−置換ベンジルブロマイドまたは4−置換シクロヘキシルメチルブロマイド等の環状基を有する化合物(h)とのエーテル化反応により化合物(1b)を製造する。そして、この化合物(1b)を2−ブタノン、メチルイソブチルケトンなどの溶剤中で水酸化カリウムなどの塩基の存在下に酸素により酸化して、フルオレノン化合物(1h)を製造する。この反応経路を化15に図示する。
【0030】
【化15】
【0031】
本発明の一般式(1)で表される化合物の中、化合物(1c)または(1i)は次の反応経路に従って合成する。
すなわち、対応する2−アセチル−7−アルキルフルオレン(f)を次亜臭素酸ナトリウムなどの酸化剤により酸化して2−アルキル−7−カルボキシフルオレン(i)を得、この化合物(i)をエステル化反応、次いで水素化リチウムアルミニウムによる還元反応、臭化水素酸を用いた臭素化反応などの反応工程を経て対応する2−アルキル−7−(ブロモメチル)フルオレン(j)とする。
次いでこの化合物(j)とフェノール誘導体(k)とのエーテル化反応により化合物(1c)を製造する。この化合物(1c)を酸素により酸化して化合物(1i)を製造する。この反応経路を化16に図示する。
【0032】
【化16】
【0033】
本発明の一般式(1)で表される化合物のうち、化合物(1d)または(1j)は,化17に図示するような次の経路で製造する。
すなわち、2−アルキル−7−ブロモフルオレン(d)とアセチレン誘導体(l)をパラジウムなどの触媒を用いてクロスカップリングさせて化合物(1d)を得、この化合物(1d)を酸素により酸化してアセチレン化合物(1j)を製造する。
【0034】
【化17】
【0035】
本発明の一般式(1)で表される化合物のうち、化合物(1e)、(1f)または(1l)は、化18に図示するような次の経路で製造する。
すなわち、2−アルキルフルオレン(c)と酸クロライド誘導体(m)とのフリーデルクラフツ反応により対応するケトン誘導体(n)を得、このケトン誘導体(n)を水素化リチウムアルミニウムなどの還元剤により還元し、ついで脱水して化合物(1e)を製造する。この化合物(1e)をパラジウム炭素などの触媒の存在下に、水素添加して化合物(1f)を製造する。更に、この化合物(1f)を酸素により酸化してフルオレノン化合物(1l)を製造する。
【0036】
【化18】
【0037】
【実施例】
以下に実施例および比較例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、下記の実施例および比較例において、各種の物性値の測定は次の方法で行った。
相転移温度:試料をスライドガラスに置き、カバーガラスで覆ったものをホットステイジにのせ、1℃/minで昇温させ、偏向顕微鏡下で相転移を観察することにより測定した。相転移においてNはネマチック相を、SAはスメクチックA相を、ScはスメクチックC相を、Sc*はカイラルスメクチックC相を、SBはスメクチックB相を、S1、S2、およびS3は未同定のスメクチック相を、Isoは等方性液相をそれぞれ示す。これらの相を示す記号の間の数字は相転移温度(℃)を示す。
融点: 示差走査熱量分析(DSC)を用い、1℃/minで昇温して測定した。
自発分極値(Ps): ソーヤ・タウアー法により測定した。
傾き角(θ): ホモジニアス配向させたセルに、臨界電場以上の十分に高い電場を印加して、らせん構造を消滅させ、さらに極性を反転させた時に生じる二つの消光位を直交ニコル下で観察し、二つの消光位のなす移動角(2θに対応)から求めた。
応答時間(τ): 配向処理を施した、電極間隔が2μmのセルに各組成物を注入し、ピークツーピーク電圧(Vpp)が20V、0.1kHzの矩形波を印加したときの透過光強度の変化から測定した。
粘度(η): 応答時間を測定した時と同じ条件下に観察される分極反転電流のピークの半値幅Twを Tw = 1.76・η / Ps・E (ここでEは、10Vである)の式に代入して求めた。
【0038】
実施例1
2−ペンチル−7−(4−オクチルフェニル)フルオレン(化合物1)、2−ペンチル−7−(4−オクチルフェニル)フルオレノン(化合物11)の製造
(第1段階)
フルオレン109gのジクロルメタン1L溶液を0℃に冷却し、無水塩化アルミニウム133gを加え、つぎにペンタノイルクロライド80gを滴下し、内温を0℃に保ちながら8時間撹拌した。塩酸1Lを加え、ジクロルメタンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去して固形物を得た。このものをヘプタン、酢酸エチルの混合溶媒から再結晶し、160gの2−ペンタノイルフルオレンを得た。このものの融点は110℃であった。
【0039】
(第2段階)
2−ペンタノイルフルオレン160gのジエチレングリコール1L溶液に水酸化カリウム73g、ついでヒドラジン65gを加え、280℃で6時間加熱撹拌した。水を加え、ジエチルエーテルで有機相を抽出し、エーテル層を水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をエタノールから再結晶し、84gの2−ペンチルフルオレンを得た。このものの融点は61〜63℃であった。
【0040】
(第3段階)
2−ペンチルフルオレン25gをクロロホルム200mlに溶解し、これに臭素16gを滴下した。25℃で3時間撹拌した後2時間加熱還流した。次に反応混合液を飽和炭酸ナトリウム水、チオ硫酸ナトリウム水、水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をエタノールから再結晶し、26gの2−ペンチル−7−ブロモフルオレンを得た。このものの融点は98〜99℃であった。
【0041】
(第4段階)
2―ペンチル−7−ブロモフルオレン6.7g、p−オクチルフェニルホウ素酸5g、炭酸ナトリウム8.8g、テトラキスパラジウム0.24g、ジメトキシエタン100ml、水10mlを仕込み、10時間加熱還流した。水を加え、クロロホルムで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで再結晶により精製し、2gの2−ペンチル−7−(4−オクチルフェニル)フルオレンを得た。この物の相転移温度を表1に示した。
【0042】
(第5段階、化合物11の製造)
2−ペンチル−7−(4−オクチルフェニル)フルオレン2gを2−ブタノン80mlに溶解し、粉末状の水酸化カリウム1.3gを加えて、加熱還流しながら溶液中に酸素を1時間バブリングし、さらに室温で1時間撹拌した。塩酸水を加え、クロロホルムで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで再結晶により精製し、1.7gの2−ペンチル−7−(4−オクチルフェニル)フルオレノンを得た。この物の相転移温度を表1に示した。
【0043】
実施例2
2−((2、3−ジフルオロ−4−エトキシフェニル)メトキシ)−7−ペンチルフルオレン(化合物49)の製造
(第1段階)
2−ペンチルフルオレン30gのジクロルメタン300ml溶液を0℃に冷却し、無水塩化アルミニウム18.6gを加えた。次に塩化アセチル10gを滴下し、0℃を保ちながら2時間撹拌した。塩酸を加え、ジエチルエーテルで抽出、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、および再結晶により精製し、18gの2−アセチル−7−ペンチルフルオレンを得た。この物の融点は94℃であった。
【0044】
(第2段階)
2−アセチル−7−ペンチルフルオレン18g、ギ酸50g、無水酢酸20gをジクロルメタン200mlに溶解し、アイスバスで冷却しながら硫酸6ml、過酸化水素水20mlを加えた。40℃になるまで加熱し、同温度を保ちながら7時間撹拌した。次いで水を加え、ジクロルメタンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査にエチレングリコール150ml、水酸化カリウム11g、水5mlを加え3時間加熱還流した。塩酸を加え、クロロホルムで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をヘプタン、酢酸エチルの混合溶媒から再結晶して7.2gの2−ヒドロキシ−7−ペンチルフルオレンを得た。
【0045】
(第3段階)
2−ヒドロキシ−7−ペンチルフルオレン3g、4−エトキシ−2,3−ジフルオロベンジルブロマイド3g、水酸化カリウム1g、およびジメチルホルムアミド20mlを仕込み、4時間加熱還流した。塩酸を加え、トルエンで抽出後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査シリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで再結晶により、1.7gの2−((4−エトキシ−2、3−ジフルオロフェニル)メトキシ)−7−ペンチルフルオレンを得た。この物の相転移温度を表1に示した。
【0046】
実施例3
2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)エチル)フルオレン(化合物109)、2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)エテニル)フルオレン(化合物128)、2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)エチル)フルオレノン(化合物119)の製造
(第1段階)
2−ペンチルフルオレン6gのジクロルメタン60ml溶液を0℃まで冷却し、そこへ無水塩化アルミニウム7.6gを加えた。つぎに2−(4−ペンチルシクロヘキシル)アセチルクロライド6.4gのジクロルメタン10ml溶液を滴下し、0℃を保ちながら2時間撹拌した。塩酸を加え、ジクロルメタンにて抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査を再結晶により精製して9.8gの2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)アセチル)フルオレンを得た。
【0047】
(第2段階、化合物128の製造)
リチウムアルミニウムハイドライド0.6gのテトラヒドロフラン40ml溶液に2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)アセチル)フルオレン9.5gをテトラヒドロフラン50mlに懸濁させたスラリーを加え、室温で2時間撹拌した。塩酸を加えて反応を終了させ、トルエンで抽出後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査にトルエン80ml、p−トルエンスルホン酸0.3g、モレキュラーシーブ2g加え、70℃で1時間撹拌した。飽和炭酸ナトリウム水を加え、抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査を再結晶により精製し、6.5gの2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)エテニル)フルオレンを得た。この物の相転移温度を表1に示した。
【0048】
(第3段階、化合物109の製造)
2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)エテニル)フルオレン6.2gを酢酸エチル100ml、テトラヒドロフラン50mlの溶剤に溶かし、これにパラジウム炭素0.5gを触媒として常圧下で水素添加した。触媒を濾過し、溶媒を留去して得られた残査を再結晶により精製して5.9gの2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)エチル)フルオレンを得た。この物の相転移温度を表1に示した。
【0049】
(第4段階、化合物119の製造)
2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)エチル)フルオレン5.5gを2−オクタノン70mlに加熱しながら溶解した。そこへ粉末の水酸化カリウム3.6gを加え、酸素をバブリングさせながら3時間還流した。塩酸を加え、トルエンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで再結晶により精製し、2−ペンチル−7−(2−(4−ペンチルシクロヘキシル)エチル)フルオレノンを得た。この物の相転移温度を表1に示した。
【0050】
実施例4
2−ペンチル−7−(2−(4−プロピルシクロヘキシル)エチニル)フルオレン(化合物84)の製造
2−ブロモ−7−ペンチルフルオレン1g、4−エチニルプロピルシクロヘキサン0.47g、ヨウ化銅5mg、ジクロルパラジウムジトリフェニルホスフィン20mg、トリフェニルホスフィン16mg、トリエチルアミン10mlを仕込み、3時間還流した。トリエチルアミンを減圧下に留去して得られた残査に水を加え、トルエンで抽出した。塩酸、炭酸ナトリウム水、水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで再結晶により精製し、0.3gの2−ペンチル−7−(2−(4−プロピルシクロヘキシル)エチニル)フルオレンを得た。この物の相転移温度を表1に示した。
【0051】
実施例5
実施例1と同様にして、2−ペンチル−7−(4−ヘプチルオキシフェニル)フルオレン(化合物2)を製造した。また、実施例2と同様にして2−(4−ヘキシルフェニルメトキシ)−7−ペンチルフルオレン(化合物41)を得、この化合物から化合物11の場合と同様にして2−(4−ヘキシルフェニルメトキシ)−7−ペンチルフルオレノン(化合物51)を製造した。これらの化合物の相転移温度を表1に示した。
【0052】
【表1】
【0053】
上述の実施例1〜4と同様にして製造できる化合物を、実施例1〜5で示した物と併せてその構造を示す。
【0054】
【化19】
【0055】
【化20】
【0056】
【化21】
【0057】
【化22】
【0058】
【化23】
【0059】
【化24】
【0060】
【化25】
【0061】
実施例6
下記の組成のスメクチック液晶組成物(イ)を調製した。
【0062】
【化26】
【0063】
このスメクチック液晶組成物(イ)の相転移温度は以下の通りであった。
Cr 4 Sc 65 SA 79 N 90 Iso
このスメクチック液晶組成物(イ)90重量部と実施例1で製造した(化合物1)10重量部とからなるスメクチック液晶組成物(ロ)を調製した。このスメクチック液晶組成物(ロ)の相転移温度は以下の通りであった。
室温から Sc 53.3 SA 85.2 N 93.2 Iso
このスメクチック液晶組成物(ロ)95重量部と下記の光学活性化合物(ハ)5重量部とからなる強誘電性液晶組成物(ニ)を調製した。
【0064】
【化27】
この強誘電性液晶組成物(ニ)の相転移温度は、
室温から Sc* 58.8 SA 85.4 N* 93.7 Iso
であり、強誘電性特性は表2の通りであった。
【0065】
【表2】
また、25℃における粘度は0.24ポイズであった。
【0066】
実施例7
スメクチック液晶組成物(イ)90重量部と実施例で製造した(化合物109)10重量部とからなる液晶組成物(ホ )を調製した。このスメクチック液晶組成物(ホ)の相転移温度は以下の通りであった。
室温から Sc 43.5 SA 85.3 N 93.1 Iso
このスメクチック液晶組成物(ホ)95重量部と光学活性化合物(ハ)5重量部とからなる強誘電性液晶組成物(へ )を調製した。この強誘電性液晶組成物(ヘ)の相転移温度は、
室温から Sc* 49.9 SA 82.9 N* 92.7 Iso
であり、強誘電性特性は表3に示される通りであった。また、25℃における粘度は0.19ポイズであった。
【0067】
【表3】
【0068】
比較例1
2−ペンチル−7−(4−プロピルシクロヘキシルカルボニルオキシ)フルオレン(化合物141)の製造
【0069】
【化28】
実施例2の第2段階で得られた2−ヒドロキシ−7−ペンチルフルオレン4.5g、4−プロピルシクロヘキシルカルボン酸クロライド3.5gをピリジン20ml、トルエン50mlからなる溶媒に加え3時間加熱還流した。水を加え反応を終了させ、トルエンで抽出、トルエン層を塩酸、炭酸ナトリウム水、水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで再結晶により精製し5.6gの2−ペンチル−7−(4−プロピルシクロヘキシルカルボニルオキシ)フルオレンを得た。この物の相転移温度は実施例の化合物の相転移温度とともに表1に示した。このようにして得られた化合物141を用いて組成物を調製した。
【0070】
(組成物の調製)
スメクチック液晶組成物(イ)90重量部と比較例1で製造した(化合物141)10重量部とからなる液晶組成物(ト)を調製した。このスメクチック液晶組成物(ト)の相転移温度は以下の通りであった。
室温から Sc 56.3 SA 80.6 N 94.4 Iso
このスメクチック液晶組成物(ト)95重量部と光学活性化合物(ハ)5重量部とからなる強誘電性液晶組成物(チ)を調製した。この強誘電性液晶組成物(チ)の相転移温度は、
室温から Sc* 59.9 SA 77.8 N* 93.1 Iso
であり、強誘電性特性は表4のようになった。また、この組成物の25℃における粘度は0.38ポイズであった。
【0071】
【表4】
【0072】
実施例6、実施例7を比較例1と比較すると、本発明の化合物は、比較例の化合物141に較べて、傾き角、自発分極は小さいが、それ以上に粘度が低いため、応答速度が早いことが判る。
【0073】
【発明の効果】
本発明の特徴は分子骨格中にエステル基などの粘度を増大させる基を含まない化合物を提供したことにある。これにより、該化合物を含む液晶組成物は、従来のエステル基を有する液晶化合物を含む液晶組成物よりも粘度が低くなる。この結果、該液晶組成物を用いて構成される液晶素子の電気光学応答の時間を短かくすることができる。本発明の化合物は、高速応答の液晶表示素子材料として極めて有用である。
Claims (16)
- 一般式(1)
- 一般式(1)において、R1およびR2がそれぞれ独立に、炭素数1ないし16の直鎖状または分岐状の、アルキル基またはアルコキシ基である請求項1に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Xが−CH2−である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Xが−CO−である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Yが単結合である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Yが−OCH2−または−CH2O−である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Yが−CH2CH2−である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Yが−CH=CH−である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Yが−C≡C−である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Aが1,4−フェニレン基である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Aが2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレン基である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、Aが1,4−シクロヘキシレン基である請求項1または2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、R1が炭素数2ないし12の直鎖状のアルキル基である請求項2に記載の化合物。
- 一般式(1)において、R2が炭素数2ないし12の直鎖状のアルキル基またはアルコキシ基である請求項2に記載の化合物。
- 請求項1または2に記載の化合物を少なくとも1つ含有し、少なくとも二つの化合物からなる液晶組成物。
- 請求項1または2に記載の化合物を少なくとも1つ含有し、少なくとも二つの化合物からなる液晶組成物を用いて構成される液晶素子。
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