JP4224698B2 - めっき浴の作製方法、めっき浴、めっき方法、及び電子部品の製造方法 - Google Patents

めっき浴の作製方法、めっき浴、めっき方法、及び電子部品の製造方法 Download PDF

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本発明はめっき浴の作製方法、めっき浴、めっき方法、及び電子部品の製造方法に関し、より詳しくは電子部品の電解めっき工程に用いられるスズめっき浴等のめっき浴の作製方法、この作製方法により得られためっき浴、このめっき浴を使用しためっき方法、及びこのめっき方法を使用して得られる積層セラミックコンデンサ等の電子部品の製造方法に関する。
積層セラミックコンデンサ等の電子部品では、通常、AgやCu等を主成分とする外部電極の表面にNi皮膜を形成してはんだ喰われを防止し、さらにはんだ濡れ性の向上やNi皮膜の酸化を防止するためにNi皮膜の表面にSn皮膜やSn−Pb皮膜を形成している。
そして、この種のめっき浴としては、従来より、第1スズ塩、グルコン酸等の錯化剤、及び界面活性剤を含有したSn及びSn−Pb合金めっき液が知られている(特許文献1)。
特許文献1では、Sn又はSn−Pb合金めっき液中に錯化剤を含有させることにより、Sn2+が錯化剤と安定的な可溶性錯体を形成してめっき浴の安定性向上を図っている。
また、前記めっき浴を使用して積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品を製造する場合、水素イオン指数pH(以下、単に「pH」と記す)を2〜10、好ましくは3〜7に制御することにより、セラミック素体に含有されるセラミック材料やガラス成分が溶解するのを低減することが可能となり、セラミック電子部品の品質劣化を抑制することができる。
特開昭57−63689号公報
しかしながら、上記特許文献1では、pH調整剤をめっき浴に添加することにより、直接めっき浴のpHをめっき処理に適した所望値となるように調整しているため、作製直後のめっき浴(以下、「初期浴」という)と連続使用した後のめっき浴(以下、「連続使用浴」という)とでは、めっき浴の性状が変化するという欠点があった。このため、被めっき物に電解バレルめっきを施した場合、初期浴と連続使用浴とではめっき皮膜の膜厚にバラツキが生じていた。
すなわち、セラミック電子部品のめっき処理に多用される電解バレルめっきでは、通常、被めっき物と導電性媒体とをバレル容器に浸漬させ、陽極、陰極間に通電し、これにより電解めっき処理を行うが、導電性媒体は一般に鋼球等の金属部材からなるため電流密度が高くなり、セラミック材料を主成分とする被めっき物の周囲は電流密度が低くなる。
一方、金属塩及び錯化剤を含有しためっき浴の場合、初期浴では、金属塩中の陰イオン(例えば、硫酸スズ(SnSO)の場合はSO 2−、塩化スズ(SnCl の場合Cl)の影響が大きく、これら陰イオンがSn2+ (金属イオン)の周囲に存在するため、Sn2+は錯化剤と安定的な錯体を形成することができない。
このように初期浴では、金属塩中のSn2+が錯化剤と安定的な錯体を形成することができないため、電流密度の高い導電性媒体でSnが析出し易くなり、電流密度が低い被めっき物にはSnが析出し難くなる。
すなわち、特許文献1に記載されているような従来のSnめっき浴は、初期浴では安定した錯体を形成することができないため、膜厚の薄いSn皮膜しか形成することができず、連続使用浴と同様の膜厚を有するSn皮膜を得ようとすると電流密度を高く設定するか、めっき処理時間を長くする必要がある。
一方、連続使用浴では、電解処理により陽極から溶出したSn2+が錯化剤に配位して安定的な錯体を形成する。そしてこのように錯体が安定化することにより電流密度の高い導電性媒体のみならず、電流密度の低い被めっき物にも容易にめっき金属が析出し、これにより厚膜のSn皮膜を得ることができる。
しかしながら、連続使用浴で電流密度を高くしたりめっき処理時間を長くした場合は、所望膜厚を超える厚膜のSn皮膜が形成される。
そして、このように所望膜厚を超える厚膜のSn皮膜が形成された場合、Snの硬度は低いため、斯かる硬度の低いSn皮膜を介して被めっき物同士が固着し、その結果、製品歩留まりの低下を招く。
このように従来のSnめっき浴では、初期浴と連続使用浴とで錯体の安定度が異なるため、同一のめっき条件で同一の膜厚を有するめっき皮膜を形成することができず、厚膜のめっき皮膜を得るためには初期浴では電流密度を高くしたりめっき処理時間を長くしなければならず、一方、連続使用浴では電子部品同士の固着を防止する観点から電流密度を高くしたりめっき処理時間が長くなるのを避ける必要がある。
すなわち、従来のSnめっき浴では、初期浴と連続使用浴とで同一の膜厚を得るためにはめっき条件を変更しなければならず、このため生産性が悪く、信頼性の高い高品質の電子部品を高効率で得ることが困難であるという問題点があった。
本発明はこのような問題点に管がみなされたものであって、初期浴から連続使用浴まで連続使用しても略同一の膜厚を有するめっき皮膜を容易に得ることができるめっき浴の作製方法、めっき浴、めっき方法、及びこのめっき方法を使用した電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、錯体の安定性がめっき浴のpHに依存することに着目して鋭意研究を行ったところ、めっき浴のpHを錯化剤の酸解離指数pKよりも大きくかつ6.0以上にして所定時間放置し、その後めっき浴のpHを5.0以下にまで低下させることにより、初期浴においても錯体を安定化させることができるという知見を得た。
本発明はこのような知見に基づきなされたものであって、本発明に係るめっき浴の作製方法は、金属イオンを含有した金属塩水溶液と、前記金属イオンとの間で錯体形成が可能な錯化剤とを含有しためっき浴の作製方法であって、前記金属塩水溶液と前記錯化剤とを混合させて混合溶液を作製した後、該混合溶液の水素イオン指数pH前記錯化剤の酸解離指数pKよりも大きくかつ6.0以上となる第1の値に調整した後、所定時間放置し、その後前記混合溶液の水素イオン指数pHを前記第1の値よりも小さい5.0以下となる第2の値に低下させることを特徴としている。
また、錯化剤としては、クエン酸のように複数段階に分かれて解離反応が生じるものも多用されるが、このように錯化剤が、混合溶液中で複数段階の解離反応を生じる場合は、前記第1の値は最終段の酸解離指数pKanよりも大きくする必要がある。
すなわち、本発明のめっき浴の作製方法は、前記錯化剤が、前記混合溶液中で複数段の解離反応を生じる場合は、前記第1の値は、最終段の酸解離指数pKanよりも大きいことを特徴としている。
また、第2の値は3〜が好ましい。
前記錯化剤としては、クエン酸のようなポリカルボン酸の他、ポリオキシモノカルボン酸、アミノカルボン酸、ラクトン化合物、及びこれらの塩から選択された少なくとも1種以上を使用することができる。
また、本発明に係るめっき浴は、上記作製方法により作製されたことを特徴としている。
さらに、本発明に係るめっき方法は、被めっき物と、めっき金属の金属イオンを供給する陽極と、前記被めっき物と接触する陰極とを上記めっき浴に浸漬し、前記陽極と前記陰極との間に通電処理を施し、前記被めっき物の表面に金属皮膜を形成することを特徴としている。
また、電解バレルめっきを行う場合、陰極と被めっき物との間の導通を確実に行なうためには、導電性媒体を被めっき物に混入して行うのが好ましい。
すなわち、本発明のめっき方法は、前記被めっき物と異なる材料で形成された導電性媒体を前記めっき浴に浸漬させていることを特徴としている。
さらに、前記電解バレルめっきを行う場合、被めっき物同士の重なり合い等を回避する観点から、非導電性媒体を被めっき物に混入して行うのが好ましい。
すなわち、本発明のめっき方法は、前記被めっき物と異なる材料で形成された非導電性媒体を前記めっき浴に浸漬させていることを特徴としている。
さらに、前記金属皮膜は、スズを主成分としていることを特徴としている。
尚、本発明では、「被めっき物」とは、めっきされるべき対象となる物品、例えば電子部品等をいい、めっき処理を都合上めっき浴に混入されたために不可避的にめっき皮膜が被着される物品、例えば鋼球等の導電性媒体は含まないものとする。
また、本発明に係る電子部品の製造方法は、導電部が部品素体の表面に形成された被めっき物にめっき処理を施し、電子部品を製造する電子部品の製造方法であって、上記めっき方法を使用して前記導電部の表面に金属皮膜を形成することを特徴としている。
上記めっき浴の作製方法によれば、混合溶液のpHを、前記錯化剤の酸解離指数PKよりも大きくかつ6.0以上となる第1の値に調整した後、所定時間放置し、その後第1の値よりも小さい5.0以下となる第2の値に前記混合溶液のpHを低下させているので、初期浴の段階で錯体は安定状態となり、したがって、当該めっき浴は連続使用浴のみならず初期浴においても錯体の安定性を確保することができる。
また、錯化剤としてクエン酸を使用した場合のように、錯化剤が、前記混合溶液中で複数段の解離反応を生じる場合は、前記第1の値は、最終段の酸解離指数pKanよりも大きくなるように前記混合溶液を調整することにより、初期浴の段階で安定した錯体を形成することができる。
また、第2の値を、pH3〜とすることにより、めっき浴は弱酸性を維持することができ、これにより連続使用浴時においても安定した錯体形成を確保することができ、かつ、被めっき物がセラミック材料やガラス材を主成分とする場合であっても被めっき物成分が溶解するのを効果的に回避することができる。
そして、上記めっき浴を使用し、陰極と陽極との間に通電処理を施して被めっき物に電解めっきを施すことにより、同一のめっき条件下、連続使用浴のみならず初期浴においても所望膜厚のめっき皮膜を容易に形成することができ、これにより初期浴及び連続使用浴の双方において略同一の膜厚を有するめっき皮膜を容易に得ることが可能となる。
また、導電性媒体及び非導電性媒体をめっき浴に浸漬して電解めっきを行うことにより、被めっき物同士が重なり合うのを防止しつつ、陰極と被めっき物との導通を確実なものとすることができ、これにより被めっき物の表面に所望のめっき皮膜を形成することが容易に可能となる。
さらに、上記電子部品の製造方法によれば、上記めっき方法を使用して前記導電部の表面に金属皮膜を形成するので、初期浴及び連続使用浴でめっき条件を変更することなく、略同一の膜厚を有する金属皮膜を導電部上に形成することができ、信頼性に優れた高品質の電子部品を高効率で製造することが可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態としてのスズめっき浴の作製方法について詳説する。
本スズめっき浴は、少なくとも金属塩としての第1スズ塩及び錯化剤を含有し、さらにpH調整剤の添加によりpH調整がなされたものであり、これにより同一のめっき条件で電解めっきを施しても初期浴及び連続使用浴の双方で略同一の膜厚を有するめっき皮膜を得ることができる。
ここで、第1スズ塩としては、硫酸第1スズ、塩化第1スズ、スルファミン酸第1スズ等を使用することができる。
錯化剤としては、Snめっき浴中で安定的な可溶性錯体を形成する有機酸を使用することができ、具体的にはポリカルボン酸、ポリオキシモノカルボン酸、アミノカルボン酸、ラクトン化合物、及びこれらの塩から選択された少なくとも1種以上を使用することができる。
ここで、ポリカルボン酸としては、例えばクエン酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、トリカルバリル酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、フタル酸、イソフタル酸、2−スルホエチルアミノ−N,N−ジ酢酸、イミノジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、トリエチレンジアミンテトラ酢酸を使用することができ、またポリオキシモノカルボン酸としては、例えばグルコン酸、グルコヘプトン酸、グリセリン酸を使用することができる。
また、アミノカルボン酸としては、例えばグリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、β−アラニン−N,N−ジ酢酸を使用することができ、ラクトン化合物としては、例えばグルコノ−δ−ラクトン、グルコヘプトノラクトンを使用することができる。
さらに、めっき浴中には、必要に応じて光沢剤や酸化防止剤、或いは導電剤を添加するのも好ましい。
ここで、光沢剤としては、アニオン系、カチオン系、非イオン系、又は両性界面活性剤を適宜使用することができる。
また、酸化防止剤は、Sn2+がSn4+に酸化されるのを防止することを目的に適宜適量添加され、ヒドロキノン、ピロカテコール、レゾルシン、アスコルビン酸、ヒドラジン等を酸化防止剤として使用することができる。
また、導電剤としては、硫酸アンモニウム等を使用することができる。
次に、上記Snめっき浴の作製方法を、錯化剤としてクエン酸(COH(COOH))を使用した場合について詳述する。
まず、第1スズ塩、クエン酸、必要に応じて光沢剤、酸化防止剤、導電剤を所定量秤量して混合し、混合溶液を作製する。
次に、混合溶液のpHがクエン酸の解離反応における最終段の酸解離指数pKよりも大きい値(第1の値)となるようにpH調整剤を添加し、所定時間放置する。
すなわち、クエン酸はSnめっき浴中では化学反応式(A)〜(C)に示すように3段階の解離反応を呈する。
Figure 0004224698
ここで、第1〜第3段階の酸解離指数pKanは、それぞれpKa1が2.87、pKa2が4.35、pKa3が5.69であることが知られている。
そして、本実施の形態では、混合溶液のpHを最終段である第3段階のpKa3(=5.69)よりも大きくなるように、pH調整剤としてアンモニア水や水酸化ナトリウム等のアルカリ試薬を使用し、混合溶液のpH(第1の値)を6.0以上の値、例えば7〜10にする。これにより、初期浴作製時に存在していた金属イオンと錯化剤との錯体形成を促進することができる。
次いで、混合溶液を所定時間放置し、Sn2+をクエン酸に配位させて安定したSn錯体を形成する。すなわち、Sn錯体が安定状態となるような所定時間、混合溶液を放置する。
この後、所定時間放置された混合溶液に、硫酸やスルファミン酸等の酸性のpH調整剤を添加し、混合溶液のpHを第2の値に低下させ、Snめっき浴を作製する。
ここで、第2の値は、錯化剤や第1スズ塩の種類によって異なるが、連続使用浴での安定した錯体形成を確保するためには、弱酸性、具体的には3〜に調整するのが好ましい。特に、被めっき物がセラミック材料やガラス材を含有する場合、第2の値が3未満になると被めっき物成分がSnめっき浴に溶解して品質劣化を招くおそれがある。
このように本実施の形態では、混合溶液のpHがクエン酸の最終段の酸解離指数PKa3よりも大きい6.0以上となる第1の値に調整した後、所定時間放置し、その後、前記混合溶液の水素イオン指数pHを前記第1の値よりも小さい5.0以下となる第2の値に低下させているので、初期浴においても連続使用浴と同様、Sn錯体は安定化し、これにより、めっき条件を変更しなくとも初期浴及び連続使用浴の双方で略同一の膜厚を有するめっき皮膜を容易に形成することが可能となる。
次に、上記Snめっき浴を使用した電子部品としての積層セラミックコンデンサの製造方法を詳述する。
図1は積層セラミックコンデンサの一実施の形態を模式的に示した断面図である。
該積層セラミックコンデンサは、BaTiO等の誘電体セラミック材料からなるセラミック素体(部品素体)1に内部電極2(2a〜2f)が埋設されると共に、該セラミック素体1の両端部には外部電極(導電部)3a、3bが形成され、さらに該外部電極3a、3bの表面にはNi皮膜4a、4b及びSn皮膜5a、5bが形成されている。
具体的には、各内部電極2a〜2fは積層方向に並設されると共に、内部電極2a、2c、2eは外部電極3aと電気的に接続され、内部電極2b、2d、2fは外部電極3bと電気的に接続されている。そして、内部電極2a、2c、2eと内部電極2b、2d、2fとの対向面間で静電容量を形成している。
以下、上記積層セラミックコンデンサの製造方法を詳述する。
まず、BaCO、TiO、ZrO等の所定の誘電体セラミック材料を混合し、粉砕、乾燥、仮焼等の工程を経、ドクターブレード法等によりセラミックグリーンシート(以下、「セラミックシート」という)を作製する。
次いで、AgやCu等の導電性材料にガラス粒子やワニス等の有機成分が含有された内部電極用導電性ペーストを作製する。そして、該導電性ペーストを使用してセラミックシートの表面にスクリーン印刷を施し、導電パターンを形成し、この後、前記導電パターンの形成されたセラミックシートを積層し、導電パターンの形成されていないセラミックシートで挟持・圧着して積層体を形成する。その後、所定温度(例えば、900〜1300℃)で前記積層体に焼成処理を施し、バレル研磨を行ってバリ取りを施し、これによりセラミック素体1が作製される。
次に、AgやCu等の導電性材料を含有した外部電極用導電性ペーストを作製し、該導電性ペーストをディップ方式等によりセラミック素体1の両端部に塗布した後、温度600〜800℃で焼付処理を行なう。これによりワニス等の有機成分が燃焼して焼失し、外部電極3a、3bが前記両端部に形成される。そしてこの後、外部電極3a、3bの形成されたセラミック素体1を被めっき物とし、電解バレルめっき法によりNiめっき及びSnめっきを施してNi皮膜4a、4b及びSn皮膜5a、5bを形成する。
すなわち、Niめっきを行う場合は、まず、例えば、硫酸ニッケル、塩化ニッケル及びホウ酸を含有したNiめっき浴でめっき槽を満たす。
次に、被めっき物、鋼球製導電性媒体及び樹脂等で形成された非導電性導体をバレル容器に収容し、次いでNi製の陽極と、陰極と、前記バレル容器とをめっき槽に浸漬し、該バレル容器を回転、揺動、振動等させて被めっき物を陰極に接触させつつ、所定の電流密度で陽極、陰極間に所定時間電流を通電し、これにより電解めっきを施し、外部電極3a、3bの表面にNi皮膜4a、4bを形成する。
また、Snめっきを施す場合は、まず、めっき槽を上記Snめっき浴で満たす。
次に、前記Ni皮膜4a、4bが形成された被めっき物、導電性媒体及び非導電性媒体をバレル容器に収容し、次いでSn製の陽極と、陰極と、前記バレル容器とをめっき槽に浸漬し、バレルを回転、揺動、振動等させて被めっき物を陰極に接触させつつ、陽極、陰極間に所定時間電流を通電し、これにより電解めっきを施し、Ni皮膜4a、4bの表面にSn皮膜5a、5bを形成する。
このように本積層セラミックコンデンサでは、上述したSnめっき浴を使用して電解めっき処理を行っているので、電流密度を高くしたりめっき処理時間を長くしなくとも、初期浴時から連続使用浴と略同一の膜厚を有するSnめっき皮膜5a、5bを形成することができる。しかも、連続使用浴で過度に厚膜のSn皮膜5a、5bが形成されることもなく、したがって製品同士がSnめっき浴中で固着するのを回避することができ、信頼性に優れた高品質の積層セラミックコンデンサを高効率で製造することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、Snめっき浴について説明したが、Sn−Pbめっき浴、Sn−Agめっき浴、Sn−Znめっき浴、Sn−Cuめっき浴、Sn−Biめっき浴、Sn−Inめっき浴等のSn合金めっき浴についても同様に適用することができる。
また、Snめっき浴やSn合金浴以外のめっき浴にも同様に適用でき、例えばAuめっき浴、Agめっき浴、Pdめっき浴、Ptめっき浴、Cuめっき浴、Niめっき浴、及びこれら金属種を主成分とする合金めっき浴等にも同様に適用することができる。
また、めっき方法として回転バレルめっきを例に説明したが、振動バレルめっきや揺動バレルめっき等、他のめっきについても本発明と同様の作用効果を奏することができる。
また、電子部品についても積層セラミックコンデンサに限定されることはなく、サーミスタや抵抗体等の電子部品にも適用可能である。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
〔Snめっき浴(Sn合金めっき浴も含む)の作製〕
まず、表1のめっき組成を有する実施例1〜4及び比較例1〜4のめっき浴を作製した。
Figure 0004224698
〔実施例1〕
金属塩として210mol/mの硫酸第1スズ、錯化剤として420mol/mのクエン酸水素二ナトリウム、光沢剤として0.1kg/mのアルキルアミン型界面活性剤、導電剤として100mol/mの硫酸アンモニウムを混合させて混合溶液を作製し、pH調整剤としてアンモニア水を添加し、Snめっき浴のpHを7.0に調整した。
すなわち、カルボン酸類であるクエン酸水素二アンモニウムは、混合溶液中でカルボキシル基(−COOH)のプロトンH(H)が解離する解離反応を生じるが、クエン酸水素二アンモニウムは化学式(NHHCで示され、3個のカルボキシル基を有しているため、3段階に分かれて解離する。そして、第1段階〜第3段階のそれぞれの酸解離指数pKはpKa1が2.87、pKa2が4.35、pKa3が5.69である。
したがって、実施例1では、混合溶液にアンモニア水を添加し、pKa3(=5.69)より大きなpHとなるように、混合溶液のpHを7.0に調整した。
次いで、Sn錯体が安定化するように浴温25℃下、24時間放置し、その後硫酸を添加してpHを4.5に低下させ、実施例1のめっき浴を作製した。
〔実施例2〕
金属塩として420mol/mのスルファミン酸第1スズ、錯化剤として3360mol/mのリンゴ酸、光沢剤として0.1kg/mのアルキルアミン型界面活性剤を混合させて混合溶液を作製し、pH調整剤として水酸化ナトリウムを添加し、Snめっき浴のpHを6.0に調整した。
すなわち、カルボン酸類であるリンゴ酸は、クエン酸水素二アンモニウムと同様、混合溶液中でカルボキシル基のプロトンHが解離する解離反応を生じるが、リンゴ酸は化学式HOOCCH(OH)CHCOOHで示されるように2個のカルボキシル基を有しており、2段階に分かれて解離する。そして、第1段階、第2段階のそれぞれの酸解離指数pKはpKa1が3.24、pKa2が4.71である。
そこで、実施例2では、混合溶液に水酸化ナトリウムを添加し、第2段階のpKa2(=4.71)より大きなpH値となるように、混合溶液のpHを6.0に調整した。
次いで、Sn錯体が安定化するように浴温30℃下、5時間放置し、その後スルファミン酸を添加してpHを4.5に低下させ、実施例2のめっき浴を作製した。
〔実施例3〕
金属塩として200mol/mのスルファミン酸第1スズ、及び1mol/mのスルファミン酸鉛、スズの錯化剤として600mol/mのグルコノ−δ−ラクトン、鉛の錯化剤として6mol/mのグリシン、光沢剤として0.5kg/mのアミノベタイン型界面活性剤を混合させて混合溶液を作製し、pH調整剤として水酸化ナトリウムを添加し、Sn合金めっき浴のpHを10.0に調整した。
ここで、Sn合金めっき浴のpHを10.0に調整したのは以下の理由による。
スズ(めっき浴の主成分金属)の錯化剤であるグルコノ−δ−ラクトンは化学式C10で示され、カルボキシル基を有していない。しかしながら、グルコノ−δ−ラクトンは、混合溶液中で加水分解し、大部分はグルコン酸に変化する。
一方、グルコン酸は化学式CH(OH)(CHOH)COOHで示され、1個のカルボキシル基を有しており、酸解離指数pKは3.60である。また、グルコン酸はpH11以上の強アルカリ性領域ではヒドロキシル基(−OH)のプロトンが脱離してSn錯体の安定性に寄与すると考えられる。
そこで、実施例3では、混合溶液に水酸化ナトリウムを添加し、混合溶液のpHをグルコン酸の酸解離指数pK(=3.60)よりも十分に大きなpH値となるように10.0に調整した。
次いで、Sn錯体が安定化するように浴温25℃下、12時間放置し、その後スルファミン酸を添加してpHを4.5に低下させ、実施例3のめっき浴を作製した。
〔実施例4〕
金属塩として200mol/mの硫酸第1スズ、及び5mol/mのヨウ化銀、スズの錯化剤として800mol/mのクエン酸水素二ナトリウム、銀の錯化剤として1500mol/mのヨウ化カリウム、光沢剤として0.5kg/mのアルキルイミダゾリウム型界面活性剤を混合させて混合溶液を作製し、pH調整剤としてアンモニア水を添加し、Sn合金めっき浴のpHを6.5に調整した。
そして、スズ(めっき浴の主成分金属)の錯化剤であるクエン酸水素二アンモニウムは、上述したように3段階に分かれて解離し、pKa3が5.69であるため、混合溶液にアンモニア水を添加し、pKa3(=5.69)より大きなpH値となるように、混合溶液のpHを6.5に調整した。
次いで、Sn錯体が安定化するように浴温40℃下、10分間放置し、その後硫酸を添加してpHを4.5に低下させ、実施例4のめっき浴を作製した。
〔比較例1〕
実施例1と同一・同量の金属塩、錯化剤、光沢剤、導電剤を混合し、pH調整剤として硫酸又はアンモニア水を適宜使用し、pHを上昇させることなく、直接pHが5.0のめっき浴を作製した。
〔比較例2〕
実施例2と同一・同量の金属塩、錯化剤、光沢剤を混合し、pH調整剤としてスルファミン酸又は水酸化ナトリウムを適宜使用し、pHを上昇させることなく、直接pHが3.5のめっき浴を作製した。
〔比較例3〕
実施例3と同一・同量の金属塩、錯化剤、光沢剤を混合し、pH調整剤としてスルファミン酸又は水酸化ナトリウムを適宜使用し、pHを上昇させることなく、直接pHが4.5のめっき浴を作製した。
〔比較例4〕
実施例4と同一・同量の金属塩、錯化剤、光沢剤を混合し、pH調整剤として硫酸又はアンモニア水を適宜使用し、pHを上昇させることなく、直接pHが4.5のめっき浴を作製した。
次に、縦1.0mm、横0.5mm、厚み0.5mmの被めっき物を用意した。尚、この被めっき物は、内部電極の埋設されたセラミック素体の両端部にガラス成分を含有したCuからなる厚膜電極(外部電極)を形成したものである。
次いで、この被めっき物を、下記めっき組成を有するNiめっき浴を使用し、8Aの電流を2時間通電して電解バレルめっきを施し、膜厚約3μmのNi皮膜を形成した。
〔Niめっき浴の組成〕
硫酸ニッケル 1000mol/m
塩化ニッケル 200mol/m
ホウ酸(pH緩衝剤) 70mol/m
pH:4.5
浴温:60℃
次に、Ni皮膜が形成されたセラミック素体を被めっき物とし、実施例1〜4及び比較例1〜4のめっき浴を使用して電解バレルめっきを施した、すなわち、所定個数の被めっき物を1バッチとし、各バッチ毎に8Aの電流を2時間通電して電解バレルめっきを施し、被めっき物の表面にSn皮膜を形成した。
次いで、初期浴及び連続使用浴における試料の中から20個をサンプリングし、Sn皮膜の膜厚を蛍光X線膜厚計で測定した。ここで、初期浴は、第1回目のバッチ処理に供したSnめっき浴、連続使用浴は、めっき浴に含有されている金属塩中のSn2+が全て陽極からのSn2+で置換された後のめっき浴とし、1m当たりの電気量Qで連続使用浴か否かを判断した。
すなわち、Snの陰極への析出量w(g)は、ファラディーの電気分解の法則より数式(1)で表される。
w=(I×t×M)/(Z×F)…(1)
ここで、Iは電流(A)、tは通電時間(sec)、MはSnの原子量(=118.7)、ZはSnの原子価(=2)、Fはファラディー定数(=96500クーロン)であり、(I×t)が電気量Qを示す。
したがって、数式(1)に電気量Q(電流I、通電時間t)を代入することにより、陰極への析出量wを算出することができる。そして、この析出量wが金属塩中のSn2+濃度(g/L)と全て置き換わったときが連続使用浴になったと考えることができる。したがって、Snめっき浴の金属塩含有量からSn2+濃度を算出し、このSn2+濃度に対応する1m当たりの電気量Qを求め、該電気量QがSnめっき浴(電解槽)に負荷されたときが連続使用浴になったときとなる。本実施例及び比較例では連続使用浴は電気量が300〔A・min/m〕となった時点以降とした。
表2は各実施例及び比較例における膜厚測定結果を示している。
Figure 0004224698
この表2から明らかなように比較例1〜4は、めっき浴を直接所定のpHに設定しているため、連続使用浴では4.0〜4.1μmの膜厚を有するSn皮膜が得られたのに対し、初期浴では2.4〜2.7μmと薄い膜厚のSn皮膜しか得られなかった。これは初期浴ではSn錯体は安定化していないため、連続使用浴のような厚膜のSn皮膜を形成することができないためと思われる。
これに対して実施例1〜4は、めっき浴のpHを一旦錯化剤の最終段の酸解離指数pKan以上に上昇させて所定時間放置した後、所定値に低下させているので、Sn錯体は初期浴の状態から安定し、その結果初期浴でも連続使用浴と同一の膜厚(4.0〜4.1μm)を有するSn皮膜を得ることができた。
本発明のめっき浴を使用して製造されたセラミック電子部品としての積層セラミックコンデンサを模式的に示した断面図である。
符号の説明
3a、3b 外部電極(導電部)
5a、5b Sn皮膜(金属皮膜)

Claims (10)

  1. 金属イオンを含有した金属塩水溶液と、前記金属イオンとの間で錯体形成が可能な錯化剤とを含有しためっき浴の作製方法であって、
    前記金属塩水溶液と前記錯化剤とを混合させて混合溶液を作製した後、該混合溶液の水素イオン指数pH前記錯化剤の酸解離指数pKよりも大きくかつ6.0以上となる第1の値に調整した後、所定時間放置し、その後前記混合溶液の水素イオン指数pHを前記第1の値よりも小さい5.0以下となる第2の値に低下させることを特徴とするめっき浴の作製方法。
  2. 前記錯化剤が、前記混合溶液中で複数段の解離反応を生じる場合は、前記第1の値は、最終段の酸解離指数pKanよりも大きいことを特徴とする請求項1記載のめっき浴の作製方法。
  3. 前記第2の値は、3〜であることを特徴とする請求項2記載のめっき浴の作成方法。
  4. 前記錯化剤は、ポリカルボン酸、ポリオキシモノカルボン酸、アミノカルボン酸、ラクトン化合物、及びこれらの塩の中から選択された少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のめっき浴の作製方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の作製方法により作製されたことを特徴とするめっき浴。
  6. 被めっき物と、めっき金属の金属イオンを供給する陽極と、前記被めっき物と接触する陰極とを請求項5記載のめっき浴に浸漬し、前記陽極と前記陰極との間に通電処理を施し、前記被めっき物の表面に金属皮膜を形成することを特徴とするめっき方法。
  7. 前記被めっき物と異なる材料で形成された導電性媒体を前記めっき浴に浸漬させていることを特徴とする請求項6記載のめっき方法。
  8. 前記被めっき物と異なる材料で形成された非導電性媒体を前記めっき浴に浸漬させていることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のめっき方法。
  9. 前記金属皮膜は、スズを主成分としていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載のめっき方法。
  10. 導電部が部品素体の表面に形成された被めっき物にめっき処理を施し、電子部品を製造する電子部品の製造方法であって、
    請求項6乃至請求項9のいずれかに記載のめっき方法を使用して前記導電部の表面に金属皮膜を形成することを特徴とする電子部品の製造方法。
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