JP4222733B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面に開口する断熱箱体内に貯蔵室を構成し、該断熱箱体の開口を、内部に断熱材が充填された扉にて開閉自在に閉塞して成る冷却貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種冷却貯蔵庫は、前面に開口する断熱箱体の開口を回動自在に枢支された扉にて開閉自在に閉塞している。該扉は、外面材及び内面材と、これら外面材と内面材間に断熱材を発泡充填することにより構成される。また、扉の前面には、扉の開閉を行うためのハンドルが取り付けられている。係るハンドルは、外面材に直接固定されるハンドルベースと、ハンドル本体と、ハンドルカバーとにより構成され、ハンドルベースを外面材に固定した後、ハンドル本体をハンドルベースに取り付け、ハンドル本体前面にハンドルカバーを取り付ける構成とされている。
【0003】
ここで、ハンドルベースを外面材に取り付ける場合には、先ず、外面材の裏側にナット部材を宛った後、外面材の表側にハンドルベースの取付部を宛い、ネジにより固定を行う。そして、このハンドルベースにハンドル本体を固定し、係るハンドル本体前面にハンドルカバーを取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ハンドルベースの固定時には、外面材後方からナット部材を指などで固定しなければならないと共に、前面に宛われたハンドルベースを固定しつつネジによる締め付けを行わなければならなかった。そのため、比較的小さなナット部材を固定しながら、ハンドルベースを固定することが困難であり、ハンドルの取付作業が煩雑なものと成る問題があった。
【0005】
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、ハンドルの取付作業を簡素化することができると共に、強固にハンドルを外面材に固定することができる冷却貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷却貯蔵庫は、前面に開口する断熱箱体内に貯蔵室を構成し、該断熱箱体の開口を、内部に断熱材が充填された扉にて開閉自在に閉塞して成るものであって、扉の外面材に形成された切欠と、該切欠近傍の外面材に形成されたネジ孔と、切欠を塞ぐかたちで該切欠に係合されるハンドルベースと、該ハンドルベースに対向し、ネジ孔に挿通されるネジにて外面材に固定されるハンドルとを備え、ハンドルベースは、ネジ孔が位置する外面材裏側に延在するフランジを備え、該フランジには、ネジが螺合するナット部材を外面材との間に保持する保持部が形成されており、この保持部には断熱材が進入する通路が形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、前面に開口する断熱箱体内に貯蔵室を構成し、該断熱箱体の開口を、内部に断熱材が充填された扉にて開閉自在に閉塞して成る冷却貯蔵庫において、扉の外面材に形成された切欠と、該切欠近傍の外面材に形成されたネジ孔と、切欠を塞ぐかたちで該切欠に係合されるハンドルベースと、該ハンドルベースに対向し、ネジ孔に挿通されるネジにて外面材に固定されるハンドルとを備え、ハンドルベースは、ネジ孔が位置する外面材裏側に延在するフランジを備え、該フランジには、ネジが螺合するナット部材を外面材との間に保持する保持部が形成されているので、ハンドルベースのフランジを外面材裏側に宛い、ハンドルベースに対向してハンドルを載置し、ネジにてハンドルと、外面材と、ハンドルベースとを共締めにて固定することができるようになる。
【0008】
また、前記ハンドルベースのフランジには保持部が形成されており、係る保持部に前記ネジが螺合するナット部材を保持することができるため、ネジを容易にナット部材に合致させることができ、強固にハンドルを外面材に固定することができるようになる。
【0009】
更にまた、ハンドル取付の際には、ハンドルベースの保持部にナット部材を載置し、ハンドルベースのフランジを外面材裏側に沿ってスライドさせてハンドルベースを外面材の切欠に取り付けることができるため、ハンドルの取り付け作業を簡素化することができるようになる。
【0010】
特に、フランジの保持部には断熱材が進入する通路を形成したので、該通路から断熱材が進入し、外面材と保持部間に充填され、保持部に存するナット部材が外面材裏面に押圧され、ハンドルベースを強固に外面材に取り付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述する。図1は本発明の冷却貯蔵庫Rの斜視図、図2は冷却貯蔵庫Rの平断面図を示している。実施例の冷却貯蔵庫Rは、ホテルやレストランの厨房などに設置される縦型業務用冷凍庫であり、前面に開口する断熱箱体18により構成されている。この断熱箱体18内に構成された貯蔵室20には、調理済みの食品(料理)や食材を載置するための棚21・・が架設されており、更に、この貯蔵室20の前面開口22は横方向の図示しない中仕切によって中央部にて上下に仕切られている。また、該前面開口22は、縦方向の中央部に詳細は後述する扉2、3のガスケット30を受けるための支柱31が取り付けられている。
【0012】
また、貯蔵室20内上部には冷却装置24の図示しない冷却器が取り付けられており、この冷却器によって貯蔵室20内は所定の温度に冷却される。更に、断熱箱体18の天面には前面パネル25及び両側面及び後面を構成するパネル26によって機械室27が画成されており、この機械室27内には前記冷却装置24を構成する圧縮機28や凝縮器29などが設置され、前記冷却器と共に冷却装置24の周知の冷媒回路を構成している。
【0013】
一方、前記中仕切によって仕切られた貯蔵室20の上下の開口22は二組の観音開き式の扉(断熱扉)2、3によって開閉自在に閉塞される。ここで、図3乃至図7を参照して扉2、3について説明する。図3は非枢支側の扉2の分解斜視図、図4はハンドル部分の拡大分解斜視図、図5は非枢支側の扉2の縦断側面図、図6は枢支側の扉2の分解斜視図、図7は枢支側の扉2の縦断側面図を示している。前記扉2、3は外面材4と、内面材5と、枢支側キャップ7と、非枢支側キャップ8と、図示しない発泡断熱材とから構成されている。
【0014】
前記外面材4は、例えば鋼板製の板状部材により構成されており、上端及び下端は、前記内面材5に取り付けられた際に内面材5側に折曲された後、更に係る端部を内方に向けて折曲されるフランジ10が形成されている。外面材4の枢支側に位置する上端及び下端に形成されるフランジ10には、扉2を断熱箱体18の開口22に回動自在に取り付けるヒンジ部材9を取り付けるためのヒンジ係合部としてのヒンジ孔11及びネジ孔12が形成されている。
【0015】
そして、この外面材4の両側端は、冷却貯蔵庫R本体の幅寸法に応じて、切断され、非枢支側の側部には、ハンドル50が取り付けられる。このハンドル50は、ハンドル本体51とハンドルカバー52とから構成され、ハンドルベース32により外面材4に固定される。
【0016】
ここで、外面材4の非枢支側の側部には、前記ハンドルベース32を取り付けるための切欠33が形成されている。この切欠33の近傍、本実施例では上方及び下方には、前記ハンドルベース32を固定するためのネジ孔34が形成されている。
【0017】
ハンドルベース32は図3及び図4に示す如く後方に凹陥して形成されており、切欠33に当接されるハンドルベース32の周縁には、下フランジ53が形成されている。この下フランジ53の前面には、少許ハンドルベース32内方に後退した下フランジ53との間に溝を形成するかたちで上フランジ54が形成されている。また、下フランジ53の上部及び下部には、それぞれ上方及び下方に延出する取付部55が形成されている。この取付部55には、後方に凹陥する保持部56が形成されており、係る保持部56には、前記ハンドル本体51を外面材4に取り付ける該保持部56の内径寸法と略同一寸法のナット部材57が収納可能とされている。
【0018】
また、保持部56には、ナット部材57のネジ孔57Aと合致するためのネジ孔56Aが形成されている。更に、保持部56の上縁又は下縁には、通路58が形成されている。
【0019】
前記ハンドル本体51は、上部及び下部にハンドルベース32の保持部56に形成されたネジ孔56Aと合致するための取付孔51Aが形成されている。尚、ハンドル本体51とハンドルカバー52は、それぞれ外縁部に形成される係合部により着脱自在に取り付けられるものとする。
【0020】
以上の構成により、ハンドル50を外面材4に取り付ける際には、先ず、ハンドルベース32の下フランジ53を切欠33を塞ぐかたちで外面材4の内面と当接させる。このとき、外面材4の切欠33の端面は、ハンドルベース32の下フランジ53と上フランジ54との間に形成される溝に挿入される。これにより、外面材4の切欠33の端面が下フランジ53と上フランジ54とにより挟持される。外面材4のネジ孔34とハンドルベース32の保持部56に形成されるネジ孔56Aが合致される。
【0021】
そして、ハンドルベース32の保持部56にナット部材57を載置した後、ハンドルベース32の取付部55を外面材4の裏側に宛い、ハンドル本体51を載置する。このとき、ハンドル本体51の取付孔51Aと、外面材4のネジ孔34とが合致され、図示しないネジにて、ハンドル本体51と、外面材4とハンドルベース32を共締めにて固定する。
【0022】
このとき、ハンドルベース32には保持部56が形成され、係る保持部56にネジが螺合するナット部材57を保持することができるため、ネジを容易にナット部材57に締め付けることができ、強固にハンドルを外面材に固定することができるようになる。
【0023】
また、ハンドル本体51取付の際には、ハンドルベース32の保持部56にナット部材57を載置し、ハンドルベース32の下フランジ53を外面材4裏側に沿ってスライドさせてハンドルベース32を外面材4の切欠33に取り付けることができるため、ハンドル本体51の取り付け作業を簡素化することができるようになる。
【0024】
更にまた、後述する如く、外面材4と内面材5間に断熱材が発泡充填されることにより、ハンドルベース32の保持部56に形成された通路58から断熱材が進入し、係る断熱材が外面材4と保持部56間に充填され、保持部56に存するナット部材57が外面材4裏面に押圧され、ハンドルベース32を強固に外面材4に取り付けることができる。尚、ハンドル本体1の前面には、ハンドルカバー52を取り付けるものとする。
【0025】
そして、このハンドル50が取り付けられた外面材4の非枢支側には、非枢支側の側方から前記非枢支側キャップ8が取り付けられる。この非枢支側キャップ8は、外面材4の非枢支側の側端のカバー部材であり、外面材4の上端から下端に渡って形成される樹脂製の板状部材である。この非枢支側キャップ8は、前端及び後端にフランジ8Aが形成されており、前記外面材4のフランジ10を側方から被覆することができるように形成されている。
【0026】
また、この非枢支側キャップ8の内側には、例えば前部に上部から下部に渡って補強桟14が形成されている。この補強桟14は、非枢支側キャップ8と一体に形成されるものであり、前部から中央部に渡って突出された複数の桟14Aが形成されているものである。これにより、非枢支側キャップ8を補強することができ、非枢支側キャップ8を強固に形成することができるようになる。
【0027】
前記ハンドルベース32に当接する位置の桟14Aは、ハンドルベース32の形状に沿って後方及び側方に後退して形成されており、ハンドルベース32を回避する形状とされている。これにより、ハンドルベース32の取付に支障が生じないものとなる。
【0028】
一方、前記非枢支側キャップ8の内側には、鋼板製の上部キャップ補強板60及び下部キャップ補強板61が取り付けられる。上部キャップ補強板60は、断面略L字状の板状部材であり、前面及び後面にフランジ60Aが形成されている。この上部キャップ補強板60は、前記外面材4の上端に形成されるフランジ10の幅寸法よりも少許小さい寸法に形成され、L字状の一面を構成する上面60Bは、前記外面材4の上端内側に当接するように構成されている。また、L字状の他方の面を構成する側面60Cは、下方に渡って延在して形成され、非枢支側キャップ8の内側に形成される補強桟14に当接して取り付けるための切欠62が形成されると共に、該切欠62の前端は、前記補強桟14に当接するフランジ63が形成される。
【0029】
これにより、非枢支側キャップ8の内側には、上部キャップ補強板60が取り付けられるため、樹脂製の非枢支側キャップ8を補強することができ、扉2、3の強度を向上させることができるようになる。
【0030】
他方、下部キャップ補強板61は、前記上部キャップ補強板60よりも厚肉の鋼板にて構成される断面略L字状の板状部材であり、前面及び後面にフランジ61Aが形成されている。この下部キャップ補強板61は、前記外面材4の下端に形成されるフランジ10の幅寸法よりも少許小さい寸法に形成され、L字状の一面を構成する下面61Bは、前記外面材4の下端内側に当接するように構成されている。また、L字状の他方の面を構成する側面61Cは、非枢支側キャップ8の補強桟14の下方にまで延出して形成される。
【0031】
これにより、扉2又は3の加重が加わる下部キャップ補強板61は、上部キャップ補強板60よりも厚肉の鋼板にて構成されるため、扉2又は3を強固に保持することができるようになる。
【0032】
一方、前記枢支側キャップ7は、前記非枢支側キャップ8と同様に外面材4の枢支側の側端に取り付けられるカバー部材であり、外面材4の上端から下端に渡って形成される樹脂製の板状部材である。この枢支側キャップ7は、前端及び後端にフランジ7Aが形成されており、前記外面材4のフランジ10を側方から被覆することができるように形成されている。
【0033】
また、この枢支側キャップ7の内側には、例えば前部に上部から下部に渡って補強桟13が形成されている。この補強桟13は、枢支側キャップ7と一体に形成されるものであり、前部から中央部に渡って突出された複数の桟13Aが形成されているものである。これにより、枢支側キャップ7を補強することができ、枢支側キャップ7を強固に形成することができるようになる。尚、係る枢支側キャップ7に形成される補強桟13も非枢支側キャップ8と同様にハンドルベース32を回避するように形成されていてもよい。これにより、非枢支側キャップ8と枢支側キャップ7とが同様の部材を使用することができるようになり、部品点数の削減を図ることができるようになる。
【0034】
一方、前記枢支側キャップ7の内側には、鋼板製のキャップ補強板35及びヒンジ補強板36が取り付けられる。キャップ補強板35は、断面略L字状の板状部材であり、前面及び後面にフランジ35Aが形成されている。このキャップ補強板35は、前記外面材4の上端に形成されるフランジ10の幅寸法よりも少許小さい寸法に形成され、L字状の一面を構成する上面35Bは、前記外面材4の上端内側に当接するように構成されている。また、L字状の他方の面を構成する側面35Cは、下方に渡って延在して形成され、前記枢支側キャップ7の内側に形成される補強桟13に当接して取り付けるための切欠37が形成されると共に、該切欠37の前端は、前記補強桟13に当接するフランジ38が形成される。
【0035】
また、このキャップ補強板35の上面35Bには、前記外面材4の上端のフランジ10に形成されるヒンジ孔11及びネジ孔12と合致するためのヒンジ係合部としてのヒンジ孔39及びネジ孔40が形成されている。キャップ補強板35が外面材4の上端のフランジ10に合致された状態で、ヒンジ孔11及び39の上方から前記ヒンジ部材9が係合するヒンジカラー41が取り付けられると共に、ネジ孔12及び40の上方から固定ビス42が取り付けられる。
【0036】
これにより、キャップ7の内側には、キャップ補強板35が取り付けられるため、樹脂製のキャップ7を補強することができ、扉2、3の強度を向上させることができるようになる。
【0037】
また、キャップ補強板35には、ヒンジ部材9が係合するヒンジ孔39を一体に形成したので、ヒンジ部材9が係合するためのヒンジ補強板が不要となり、部品点数の削減を行うことができるようになる。
【0038】
他方、前記ヒンジ補強板36は、前記キャップ補強板35よりも厚肉の鋼板にて構成される断面略L字状の板状部材であり、前面及び後面にフランジ36Aが形成されている。このヒンジ補強板36は、前記外面材4の下端に形成されるフランジ10の幅寸法よりも少許小さい寸法に形成され、L字状の一面を構成する下面36Bは、前記外面材4の下端内側に当接するように構成されている。また、L字状の他方の面を構成する側面36Cは、前記キャップ7の補強桟13の下方にまで延出して形成される。
【0039】
このヒンジ補強板36の下面36Bには、前記外面材4の下端のフランジ10に形成されるヒンジ孔11及びネジ孔12と合致するためのヒンジ係合部としてのヒンジ孔43及びネジ孔44が形成されている。ヒンジ補強板36が外面材4の下端のフランジ10に合致された状態で、ヒンジ孔11及び43の下方から前記ヒンジ部材9が係合するヒンジカラー46が取り付けられる。また、ネジ孔12及び44の下方から図3に示す如くヒンジストッパー45を介して固定ビス47が取り付けられる。
【0040】
これにより、下側のヒンジ部材9が係合するヒンジ補強板36は、キャップ補強板35とは別体として扉2又は3に取り付けられ、ヒンジ補強板36は、キャップ補強板35よりも厚肉の鋼板にて構成されるため、扉2又は3の加重が加わる下側のヒンジ部材9に係合する部分を強固に補強して扉2又は3の変形や脱落を未然に防止することができるようになる。
【0041】
前記内面材5は、例えばステンレス製の板状部材にて構成されており、外縁部には、ガスケット30を取り付けるための取付溝64が形成されている。また、ガスケット30は、例えば軟質合成樹脂にて形成される環状部材であり、内部に中空を形成し、内面材5に形成される取付溝64に着脱自在に取り付けられる。
【0042】
以上の構成により、扉2又は3を組み立てる場合には、上述の如く、ハンドル50を取り付けた外面材4のフランジ10の内面に前記内面材5を当接させる。その後、扉2又は3の枢支側にキャップ補強板35及びヒンジ補強板36を固定ビス42、47にてそれぞれ固定した後、枢支側から枢支側キャップ7を取り付ける。また、扉2又は3の非枢支側に上部キャップ補強板60及び下部キャップ補強板61を取り付け、非枢支側から非枢支側キャップ8を取り付ける。そして、内面材5と外面材4及びキャップ7、8間に発泡断熱材を充填する。そして、内面材5にガスケット30を取り付けることにより、扉2、3が構成される。
【0043】
これにより、外面材4の両側に内面材5側に折曲されたフランジを形成する必要が無くなり、外面材4の形状の簡素化を図ることができ、生産性の向上を図ることができるようになる。
【0044】
また、扉2、3の左右両側において上下にキャップ7、8は延在するかたちとなるので、扉2、3の上下に左右に渡ってキャップを取り付ける場合に比してキャップ自体に塵埃が堆積し難くなり、衛生的となる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、前面に開口する断熱箱体内に貯蔵室を構成し、該断熱箱体の開口を、内部に断熱材が充填された扉にて開閉自在に閉塞して成る冷却貯蔵庫において、扉の外面材に形成された切欠と、該切欠近傍の外面材に形成されたネジ孔と、切欠を塞ぐかたちで該切欠に係合されるハンドルベースと、該ハンドルベースに対向し、ネジ孔に挿通されるネジにて外面材に固定されるハンドルとを備え、ハンドルベースは、ネジ孔が位置する外面材裏側に延在するフランジを備え、該フランジには、ネジが螺合するナット部材を外面材との間に保持する保持部が形成されているので、ハンドルベースのフランジを外面材裏側に宛い、ハンドルベースに対向してハンドルを載置し、ネジにてハンドルと、外面材と、ハンドルベースとを共締めにて固定することができるようになる。
【0046】
また、前記ハンドルベースのフランジには保持部が形成されており、係る保持部に前記ネジが螺合するナット部材を保持することができるため、ネジを容易にナット部材に合致させることができ、強固にハンドルを外面材に固定することができるようになる。
【0047】
更にまた、ハンドル取付の際には、ハンドルベースの保持部にナット部材を載置し、ハンドルベースのフランジを外面材裏側に沿ってスライドさせてハンドルベースを外面材の切欠に取り付けることができるため、ハンドルの取り付け作業を簡素化することができるようになる。
【0048】
特に、フランジの保持部には断熱材が進入する通路を形成したので、該通路から断熱材が進入し、外面材と保持部間に充填され、保持部材に存するナット部材が外面材裏面に押圧され、ハンドルベースを強固に外面材に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷却貯蔵庫の斜視図である。
【図2】 本発明の冷却貯蔵庫の平断面図である。
【図3】 非枢支側の扉の分解斜視図である。
【図4】 ハンドル部分の拡大分解斜視図である。
【図5】 非枢支側の扉の縦断側面図である。
【図6】 枢支側の扉の分解斜視図である。
【図7】 枢支側の扉の縦断側面図である。
【符号の説明】
R 冷却貯蔵庫
2、3 扉
4 外面材
5 内面材
7 枢支側キャップ
8 非枢支側キャップ
9 ヒンジ部材
10 フランジ
11 ヒンジ孔
12 ネジ孔
13、14 補強桟
18 断熱箱体
22 前面開口
30 ガスケット
32 ハンドルベース
33 切欠
34 ネジ孔
35 キャップ補強板
35A フランジ
35B 上面
35C 側面
36 ヒンジ補強板
36A フランジ
36B 下面
36C 側面
37 切欠
38 フランジ
39、43 ヒンジ孔
40、44 ネジ孔
41、46 ヒンジカラー
42、47 固定ビス
50 ハンドル
51 ハンドル本体
52 ハンドルカバー
53 下フランジ
54 上フランジ
55 取付部
56 保持部
57 ナット部材
60 上部キャップ補強板
60A フランジ
60B 上面
60C 側面
61 下部キャップ補強板
61A フランジ
61B 下面
61C 側面
62 切欠
63 フランジ
64 取付溝

Claims (1)

  1. 前面に開口する断熱箱体内に貯蔵室を構成し、該断熱箱体の開口を、内部に断熱材が充填された扉にて開閉自在に閉塞して成る冷却貯蔵庫において、
    前記扉の外面材に形成された切欠と、該切欠近傍の前記外面材に形成されたネジ孔と、前記切欠を塞ぐかたちで該切欠に係合されるハンドルベースと、該ハンドルベースに対向し、前記ネジ孔に挿通されるネジにて前記外面材に固定されるハンドルとを備え、
    前記ハンドルベースは、前記ネジ孔が位置する前記外面材裏側に延在するフランジを備え、該フランジには、前記ネジが螺合するナット部材を前記外面材との間に保持する保持部が形成されており、該保持部には前記断熱材が進入する通路が形成されていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
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