JP3619589B2 - 低温貯蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉側レール部材に上面開口の容器を支持させ、貯蔵室より引き出し自在とした低温貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の低温貯蔵庫は、例えば特公平5−8356号公報(F25D25/00)に示されている。以下、図8〜図13を用いて従来のこの種低温貯蔵庫101の構造を説明する。低温貯蔵庫101は、ドロワー103を構成する扉6に設けられた一対の扉側レール部材108、108に上面開口のステンレス製容器13を支持して、容器13を貯蔵室14に出し入れ自在とし、食材を冷蔵保存するもので、本体の断熱箱体2と、この断熱箱体2の前面開口を開閉自在に閉塞する四個のドロワー103・・・と、前記断熱箱体2の一側部に形成され、内部に図示しない圧縮機や凝縮器等の冷凍ユニットと、温度等の制御装置を内蔵した電装ボックスとを収納した機械室と、前記断熱箱体2の上面に装着された天板を兼ねた作業台5とを備えている。
【0003】
前記ドロワー103は、図9、図12、図13に示す如く内部に断熱材を充填してなる扉6と、後部に扉側ローラ107を有する一対の扉側レール部材108、108から成り、各扉側レール部材108、108の後部間には後支持板122が溶接固定されて連結されている。また、各扉側レール部材108、108の前部間には前支持板121が溶接固定されて連結されると共に、各扉側レール部材108、108の前端にはネジ孔115Aを備えた扉取付金具115がそれぞれ左右対称に溶接固定されている。そして、この扉取付金具115に図示しないネジにて扉6が固定される。
【0004】
一方、断熱箱体2の内壁には本体側レール部材112、112が取り付けられる。各本体側レール部材112、112は前端部に本体側ローラ109を備えており、各本体側レール部材112、112の前端外側にはネジ孔110Aを有した固定片110が溶接固定されている。また、各本体側レール部材112、112の後部間には後金具120が溶接固定されると共に、前端部間には前金具111が溶接固定され、それによって本体側レール部材112、112は予め枠状に組み立てられている。
【0005】
このように、予め枠状に組み立てられた本体側レール部材112、112を図8の如く断熱箱体2の後壁内に挿入し、本体側レール部材112、112の後端を図9の如く断熱箱体2内に差し込むと共に、前端の固定片110、110を断熱箱体2の内壁所定位置にネジ止めして本側レール部材112、112を断熱箱体2に固定する。
【0006】
そして、各扉側レール部材108、108後端の扉側ローラ107、107を本体側レール部材112、112内に挿入し、滑動自在に係合させると共に、本体側ローラ109、109にて扉側レール部材108、108を滑動自在に支持させることにより、ドロワー103を断熱箱体2に取り付ける。一方、ホテルパンと称される前記容器13は、上面を開口した状態で扉側レール部材108、108間における前後支持板121、122に着脱自在に載置し、これによって、容器13は貯蔵庫14内に引き出し自在とされる。そして、貯蔵庫14内には図示しない冷却器が設置されており、この冷却器からの冷気が貯蔵庫14内に循環されて容器13内の食材は所定の冷蔵温度に冷却される。
【0007】
しかしながら、この種低温貯蔵庫の断熱箱体2は、発泡ポリウレタン等の断熱材を現場発泡方式にて壁内部に充填発泡させているため、どうしても内壁面の中央部分が少許太鼓状に内側に変形する。従って、前述の如く、本体側レール部材112、112を枠状に組み立ててから断熱箱体2内に挿入するものでは、係る変形により対向する内壁の間隔が本体側レール部材112、112外面間の間隔より狭くなっていると、本体側レール部材112、112を貯蔵庫14内に挿入できなくって、装着が不可能若しくは極めて困難となる問題があった。
【0008】
係る課題を解決するため、本体側レール部材の取付作業性を向上させる如く、一対の本体側レール部材を用意し、それぞれを固着する構造を特願平6−170308号として、本発明の出願人が出願している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様な構造であると、装着作業を容易とする反面、容器13の重量により本体側レール部材112が変形する問題がある。
【0010】
本発明は上述した様な課題を解決するため、装着作業性を良好とすると共に、本体側レール部材の変形を防止できる低温貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1の発明の低温貯蔵庫は、扉より後方に延在する一対の扉側レール部材に上面開口の容器を支持させ、断熱箱体内前部に位置する本体側ローラにて前記扉側レール部材を滑動自在に支持することにより、前記容器を貯蔵室より引出し自在とした低温貯蔵庫において、前部に前記本体側ローラをそれぞれ備え、前記貯蔵室内において前後に渡り前記断熱箱体にそれぞれ取り付けられた一対の本体側レール部材と、前記扉側レール部材の後部に設けられ、前記本体側レール部材に滑動自在に係合される扉側ローラと、前記本体側レール部材を取り付ける支柱と、この支柱及び前記本体側レール部材との間に設けられたスペーサとよりなるものである。
【0012】
従って、前部に本体側ローラを備えた一対の本体側レール部材を、貯蔵室内において前後に渡り断熱箱体にそれぞれ別個に取り付けるようにしたので、断熱箱体に多少の変形が生じていたとしても、貯蔵室内に挿入不可能となって強引な装着作業を強いられる等の不都合は生じない。
【0013】
また、本体側レール部材を支柱にスペーサを介して取り付けているため、本体側レール部材を取り付けている支柱が、扉開閉により変形しようとするのをスペーサにて吸収する。従って、支柱の変形を防止することができる。
【0014】
また、請求項2の発明の低温貯蔵庫は、内外両箱間に発泡断熱材を充填してなる断熱箱体の前面に形成された開口と、この開口縁に設けられ、前記内外両箱を接続する樹脂性のブレーカと、前記開口を開閉自在に閉塞する扉と、この扉より後方に延在する一対の扉側レール部材と、この扉側レール部材に支持される上面開口の容器と、前記扉側レール部材を滑動自在に支持し、前部に本体側ローラを備えた本体側レール部材とより成る低温貯蔵庫において、前部に前記本体側ローラをそれぞれ備え、前記貯蔵室内において前後に渡り前記断熱箱体にそれぞれ取り付けられた一対の本体側レール部材と、前記扉側レール部材の後部に設けられ、前記本体側レール部材に滑動自在に係合される扉側ローラと、前記本体側レール部材と前記開口縁に設けられたブレーカとの間に設けられたスペーサとよりなるものである。
【0015】
従って、前部に本体側ローラを備えた一対の本体側レール部材を、貯蔵室内において前後に渡り断熱箱体にそれぞれ別個に取り付けるようにしたので、断熱箱体に多少の変形が生じていたとしても、貯蔵室内に挿入不可能となって強引な装着作業を強いられる等の不都合は生じない。
【0016】
また、本体側レール部材と開口縁に設けられたブレーカとの間にスペーサを設けたため、本体側レール部材が扉の重量により変形することを防止し、本体側レール部材とブレーカとが干渉することを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明のドロワータイプの低温貯蔵庫1の正面図、図2は同低温貯蔵庫1の斜視図、図3は本発明の低温貯蔵庫1の縦断側面図、図4は本発明の低温貯蔵庫1の分解斜視図、図5は本体側レール部材の斜視図、図6は請求項1の発明の低温貯蔵庫1の要部拡大図、図7は請求項2の発明の低温貯蔵庫1の要部拡大図である。尚、図8乃至図13に示す如く、従来では2段のドロワータイプ低温貯蔵庫1を以て説明しているが、本発明の3段のドロワータイプ低温貯蔵庫1と基本的構造は同じであり、同一符号で示すものは同一とする。
【0018】
本発明の低温貯蔵庫1は、図1乃至図4に示す如く、内外両箱2A、2B間を樹脂製のブレーカ18にて接続し、発泡断熱材2Cを発泡充填してなると共に、内部に貯蔵室14を画成する断熱箱体2と、この断熱箱体2の前面開口26を開閉自在に閉塞する六個のドロワー3と、前記断熱箱体2の一側部に形成され、内部に図示しない圧縮機や凝縮器等の冷凍ユニットと温度等の制御装置を内蔵した電装ボックスとを収納した機械室4と、前記断熱箱体2の上面に装着された天板を兼ねた作業台5と、下部に排水装置19とを備えたドロワー型の低温貯蔵庫である。尚、低温貯蔵庫1は本体を支持する台脚23及び電源に接続するプラグ24を有している。また、この低温貯蔵庫1では、断熱箱体2の前面開口26の縁にて、内外両箱2A、2Bをブレーカ18にて接続するものである。
【0019】
この低温貯蔵庫1は、例えばレストランの厨房等に設置されて食材の保存のために用いられるものであり、貯蔵室14内に設けた図示しないファンにより、各ドロワー3の上方から下方へ順次冷気を循環させることにより、貯蔵室14内を一定の冷蔵温度に維持している。
【0020】
断熱箱体2の内壁には図4乃至図6に示す如き本体側レール部材12、12が取り付けられる。各本体側レール部材12、12の後端には、断熱箱体2の後壁に設けた図示しない装着孔に挿入可能な装着部12Aが設けられると共に、前端部には本体側ローラ9が取り付けられている。更に、前端外側にネジ孔16を有する脚部10Aを設け、前端内方に突出したストッパー部材10Bを設けた固定片10が溶接固定されている。
【0021】
係る二本の本体側レール部材12、12は、それぞれ別個に貯蔵室14内に前方から挿入され、それらの後端の装着部12Aを断熱箱体2の後壁の前記装着孔にそれぞれ挿入すると共に、前端部の固定片10を断熱箱体2の上下方向に延在した支柱11に図示しないネジでそれぞれ固定する。この場合、前記後壁の装着孔と支柱11のネジ孔の位置を予め設定して置くことにより、両本体側レール部材12、12は相互に相対向し、貯蔵室14内において何れも後側が徐々に低くなるよう前後に渡り傾斜して取り付けられる。
【0022】
また、図6に示す如く、前記固定片10は脚部10Aが外方に突出した略コ字状を成しており、この脚部10A間にはプラスチック等の樹脂製、若しくはステンレス等の金属製又はゴム製の弾力性部材にて形成されたスペーサ17が設けられている。
【0023】
更に、図7に示す如く、前記本体側レール部材12の前端部の固定片10と前記ブレーカ18との間にも、前述同様のスペーサ17が取り付けられている。このスペーサ17は、前記本体側ローラ9の裏側に設けられ、この本体側ローラ9の取付ボルト9Aを回避する穴17Aが形成されている。
【0024】
このように、両本体側レール部材12、12を断熱箱体2にそれぞれ別個に取り付けるようにしたので、断熱箱体2の内壁に多少の変形が生じていたとしても、従来(枠状に組み立てたもの)の如く貯蔵室2内に挿入不可能となって強引な装着作業を強いられる等の不都合は生じない。従って、本体側レール部材12、12を断熱箱体2に極めて容易に取り付けることが可能となる。
【0025】
また、スペーサ17により、本体側レール部材12に応力がかかっても、本体側レール部材12が変形することを防止できる。更に、本体側レール部材12とブレーカ18との間にスペーサ17を設けることにより、図6矢印の如く容器13等の重量により、固定片10のストッパー部材10Bが変形し、ブレーカ18を傷つけることを防止する。
【0026】
一方、ドロワー3は、図3及び図4に示す如く、把手25を有すると共に、内部に断熱材を充填して成る扉6と、後部に扉側ローラ7を有する一対の扉側レール部材8、8から成り、各扉側レール部材8、8の後部間には支持板22が溶接固定されて連結されている。また、各扉側レール部材8、8の前端にはネジ孔を備え、扉取付金具15がそれぞれ左右対称に図示しないネジにて固定する。そして、この扉取付金具15に図示しないネジにて扉6が固定される。
【0027】
そして、従来同様各扉側レール部材8、8の後端の扉側ローラ7、7を本体側レール部材12、12内に挿入し、滑動自在に係合させると共に、本体側ローラ9、9にて扉側レール部材8、8を滑動自在に支持させることにより、ドロワー3を断熱箱体2に取り付ける。一方、ホテルパンと称される前記容器13は、上面を開口した状態で扉側レール部材8、8間に着脱自在に載置し、これによって、容器13は貯蔵庫14内に引き出し自在とされる(図3は引き出した状態を示す)。そして、容器13内の食材は貯蔵室14内を循環する冷気により所定の冷蔵温度に冷却される。
【0028】
ここで、前記扉側レール部材8、8の後部間を連結する支持板22は、図3の如く容器13が貯蔵室14より引き出された状態で、本体側ローラ9が位置する部分よりその前端が前側となる位置に取り付けられると共に、そこから後方に延在する延在部22Aを備え、この延在部22Aは扉側レール部材8、8の後端部まで延在し、各扉側レール部材8、8の上面に重合した状態でスポット溶接されている。
【0029】
即ち、支持板22は図3の如く容器13が引き出された状態で、本体側ローラ9が位置する部分から、扉側ローラ7が位置する部分に渡って扉側レール部材8、8に固定されている。従って、図3の状態で本体側ローラ9から扉側ローラ7に渡る部分の扉側レール部材8、8は二重となり、著しく強度が向上されるので、前述のテコの応用により扉側ローラ7にそれを持ち上げる方向の大きな応力が加わっても逆ハの字状に容易に変形する危険性は無く、引き出し操作に支障を来す不都合も解消される。
【0030】
以上の如く、請求項1の発明の低温貯蔵庫1は、扉6より後方に延在する一対の扉側レール部材8に上面開口の容器13を支持させ、断熱箱体2内前部に位置する本体側ローラ9にて前記扉側レール部材8を滑動自在に支持することにより、前記容器13を貯蔵室14より引出し自在とした低温貯蔵庫1において、
【0031】
前部に前記本体側ローラ9をそれぞれ備え、前記貯蔵室14内において前後に渡り前記断熱箱体2にそれぞれ取り付けられた一対の本体側レール部材12と、前記扉側レール部材8の後部に設けられ、前記本体側レール部材12に滑動自在に係合される扉側ローラ7と、前記本体側レール部材12を取り付ける支柱11と、この支柱11及び前記本体側レール部材12との間に設けられたスペーサ17とよりなるものである。
【0032】
従って、前部に本体側ローラ9を備えた一対の本体側レール部材12を、貯蔵室14内において前後に渡り断熱箱体2にそれぞれ別個に取り付けるようにしたので、断熱箱体2に多少の変形が生じていたとしても、貯蔵室14内に挿入不可能となって強引な装着作業を強いられる等の不都合は生じない。
【0033】
また、本体側レール部材12を支柱11にスペーサ17を介して取り付けているため、本体側レール部材12を取り付けている支柱11が、扉6開閉により変形しようとするのをスペーサ17にて吸収する。従って、支柱11の変形を防止することができる。
【0034】
また、請求項2の発明の低温貯蔵庫1は、内外両箱2A、2B間に発泡断熱材2Cを充填してなる断熱箱体2の前面に形成された開口26と、この開口26縁に設けられ、前記内外両箱2A、2Bを接続する樹脂性のブレーカ18と、前記開口26を開閉自在に閉塞する扉6と、この扉6より後方に延在する一対の扉側レール部材8と、この扉側レール部材8に支持される上面開口の容器13と、前記扉側レール部材8を滑動自在に支持し、前部に本体側ローラ9を備えた本体側レール部材12とより成る低温貯蔵庫1において、
【0035】
前部に前記本体側ローラ9をそれぞれ備え、前記貯蔵室14内において前後に渡り前記断熱箱体2にそれぞれ取り付けられた一対の本体側レール部材12と、前記扉側レール部材8の後部に設けられ、前記本体側レール部材12に滑動自在に係合される扉側ローラ7と、前記本体側レール部材12と前記開口26縁に設けられたブレーカ18との間に設けられたスペーサ17とよりなるものである。
【0036】
従って、前部に本体側ローラ9を備えた一対の本体側レール部材12を、貯蔵室14内において前後に渡り断熱箱体2にそれぞれ別個に取り付けるようにしたので、断熱箱体2に多少の変形が生じていたとしても、貯蔵室14内に挿入不可能となって強引な装着作業を強いられる等の不都合は生じない。
【0037】
また、本体側レール部材12と開口26縁に設けられたブレーカ18との間にスペーサ17を設けたため、本体側レール部材12が扉6の重量により変形することを防止し、本体側レール部材12とブレーカ18とが干渉することを防止できる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、扉より後方に延在する一対の扉側レール部材に上面開口の容器を支持させ、断熱箱体内前部に位置する本体側ローラにて前記扉側レール部材を滑動自在に支持することにより、前記容器を貯蔵室より引出し自在とした低温貯蔵庫において、前部に前記本体側ローラをそれぞれ備え、前記貯蔵室内において前後に渡り前記断熱箱体にそれぞれ取り付けられた一対の本体側レール部材と、前記扉側レール部材の後部に設けられ、前記本体側レール部材に滑動自在に係合される扉側ローラと、前記本体側レール部材を取り付ける支柱と、この支柱及び前記本体側レール部材との間に設けられたスペーサとよりなるものである。
【0039】
従って、前部に本体側ローラを備えた一対の本体側レール部材を、貯蔵室内において前後に渡り断熱箱体にそれぞれ別個に取り付けるようにしたので、断熱箱体に多少の変形が生じていたとしても、貯蔵室内に挿入不可能となって強引な装着作業を強いられる等の不都合は生じない。
【0040】
また、本体側レール部材を支柱にスペーサを介して取り付けているため、本体側レール部材を取り付けている支柱が、扉開閉により変形しようとするのをスペーサにて吸収し、支柱の変形を防止することができる。従って、本体側レール部材の装着作業性を良好とすると共に、本体側レール部材の変形を防止でき、製品の品質向上を図ることができるものである。
【0041】
また、請求項2の発明の低温貯蔵庫は、内外両箱間に発泡断熱材を充填してなる断熱箱体の前面に形成された開口と、この開口縁に設けられ、前記内外両箱を接続する樹脂性のブレーカと、前記開口を開閉自在に閉塞する扉と、この扉より後方に延在する一対の扉側レール部材と、この扉側レール部材に支持される上面開口の容器と、前記扉側レール部材を滑動自在に支持し、前部に本体側ローラを備えた本体側レール部材とより成る低温貯蔵庫において、前部に前記本体側ローラをそれぞれ備え、前記貯蔵室内において前後に渡り前記断熱箱体にそれぞれ取り付けられた一対の本体側レール部材と、前記扉側レール部材の後部に設けられ、前記本体側レール部材に滑動自在に係合される扉側ローラと、前記本体側レール部材と前記開口縁に設けられたブレーカとの間に設けられたスペーサとよりなるものである。
【0042】
従って、前部に本体側ローラを備えた一対の本体側レール部材を、貯蔵室内において前後に渡り断熱箱体にそれぞれ別個に取り付けるようにしたので、断熱箱体に多少の変形が生じていたとしても、貯蔵室内に挿入不可能となって強引な装着作業を強いられる等の不都合は生じない。
【0043】
また、本体側レール部材と開口縁に設けられたブレーカとの間にスペーサを設けたため、本体側レール部材が扉の重量により変形することを防止し、本体側レール部材とブレーカとが干渉することを防止できる。従って、本体側レール部材の装着作業性を良好とすると共に、本体側レール部材の変形を防止でき、製品の品質向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温貯蔵庫の正面図である。
【図2】本発明の低温貯蔵庫の斜視図である。
【図3】本発明の低温貯蔵庫の縦断側面図である。
【図4】本発明の低温貯蔵庫の分解斜視図である。
【図5】本発明の低温貯蔵庫の本体側レール部材の分解斜視図である。
【図6】請求項1の発明の低温貯蔵庫の要部拡大図である。
【図7】請求項2の発明の低温貯蔵庫の要部拡大図である。
【図8】従来の低温貯蔵庫の断熱箱体と本体側レール部材の斜視図である。
【図9】従来の低温貯蔵庫の縦断側面図である。
【図10】従来の低温貯蔵庫の本体側レール部材の斜視図である。
【図11】従来の低温貯蔵庫の本体側レール部材の分解斜視図である。
【図12】従来の低温貯蔵庫の扉側レール部材と容器の斜視図である。
【図13】従来の低温貯蔵庫の扉側レール部材の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 低温貯蔵庫
2 断熱箱体
2A 内箱
2B 外箱
2C 発泡断熱材
6 扉
7 扉側ローラ
8 扉側レール部材
9 本体側ローラ
10 固定片
10A
10B ストッパー部材
11 支柱
12 本体側レール部材
13 容器
14 貯蔵室
17 スペーサ
18 ブレーカ
26 開口
Claims (2)
- 扉より後方に延在する一対の扉側レール部材に上面開口の容器を支持させ、断熱箱体内前部に位置する本体側ローラにて前記扉側レール部材を滑動自在に支持することにより、前記容器を貯蔵室より引出し自在とした低温貯蔵庫において、
前部に前記本体側ローラをそれぞれ備え、前記貯蔵室内において前後に渡り前記断熱箱体にそれぞれ取り付けられた一対の本体側レール部材と、前記扉側レール部材の後部に設けられ、前記本体側レール部材に滑動自在に係合される扉側ローラと、前記本体側レール部材を取り付ける支柱と、該支柱及び前記本体側レール部材との間に設けられたスペーサとよりなることを特徴とする低温貯蔵庫。 - 内外両箱間に発泡断熱材を充填してなる断熱箱体の前面に形成された開口と、該開口縁に設けられ、前記内外両箱を接続する樹脂性のブレーカと、前記開口を開閉自在に閉塞する扉と、該扉より後方に延在する一対の扉側レール部材と、該扉側レール部材に支持される上面開口の容器と、前記扉側レール部材を滑動自在に支持し、前部に本体側ローラを備えた本体側レール部材とより成る低温貯蔵庫において、
前部に前記本体側ローラをそれぞれ備え、前記貯蔵室内において前後に渡り前記断熱箱体にそれぞれ取り付けられた一対の本体側レール部材と、前記扉側レール部材の後部に設けられ、前記本体側レール部材に滑動自在に係合される扉側ローラと、前記本体側レール部材と前記開口縁に設けられたブレーカとの間に設けられたスペーサとよりなることを特徴とする低温貯蔵庫。
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JP32217695A Expired - Fee Related JP3619589B2 (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 低温貯蔵庫 |
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