JP3869544B2 - 扉装置 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば業務用冷蔵庫や低温ショーケースなどの貯蔵庫の機械室などを開閉するための扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりホテルやレストランなどの厨房に設置される業務用冷蔵庫などの貯蔵庫は、例えば実公平2−5351号公報(F25D29/00)に示される如く、前面に開口する断熱箱体の当該開口を回動自在の観音開き式扉にて開閉自在に閉塞すると共に、機械室の前面は一側を回動自在に枢支された扉にて開閉自在に閉塞している。
【0003】
従来のこの種の貯蔵庫の機械室前面に取り付けられた扉の上部のヒンジ部材は、貯蔵庫の断熱箱体の前面上部に取り付けられたテーブル補強板に丸孔を形成し、係る丸孔に当該ヒンジ部材の一方の円柱部を嵌合することにより取り付けられ、扉の丸孔に当該ヒンジ部材の他方の円柱部を差し込むことにより、下部のヒンジ部材と共に扉を回動自在に枢支していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のヒンジ部材は、テーブル補強板の丸孔に円柱部を差し込んで固定されていたため、扉の回動により丸孔に対してヒンジ部材が回動してしまい、傾き、又は、回動応力によってこのヒンジ部材が破損してしまう問題が生じていた。また、ヒンジ部材の傾き、又は、回動応力による脱落により、扉が脱落してしまうという問題もあった。
【0005】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、扉開閉の際に扉の脱落を未然に回避して円滑な扉開閉を実現することができる扉装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の扉装置は、被取付板に形成された角孔と、一端に形成された角柱或いは角筒状の第一端部及び他端に形成された円柱或いは円筒状の第二端部とから成るヒンジ部材と、扉と、この扉に形成された係合孔とを備えており、ヒンジ部材は、外方に張り出した押さえ部と、この押さえ部の両側から起立するフランジと、第一端部の側面に形成されて可撓性を備えた抜け止め用突起とを有し、第一端部は被取付板の角孔に嵌合され、その状態で抜け止め用突起は角孔の非扉側に係合し、フランジは被取付板の扉側の面に圧接すると共に、第二端部は扉の係合孔に回動自在に挿入係合されているものである。
【0007】
本発明によれば、被取付板に形成された角孔と、一端に形成された角柱或いは角筒状の第一端部及び他端に形成された円柱或いは円筒状の第二端部とから成るヒンジ部材と、扉と、この扉に形成された係合孔とを備えて扉装置を構成し、ヒンジ部材は、外方に張り出した押さえ部と、この押さえ部の両側から起立するフランジと、第一端部の側面に形成されて可撓性を備えた抜け止め用突起とを有し、第一端部は被取付板の角孔に嵌合され、その状態で抜け止め用突起は角孔の非扉側に係合し、フランジは被取付板の扉側の面に圧接すると共に、第二端部は扉の係合孔に回動自在に挿入係合しているので、扉の回動時にヒンジ部材に加わる応力は、第一端部の各辺に分散されるようになる。
【0008】
これにより、扉の開閉により被取付板に対してヒンジ部材が回動し、或いは、傾き、若しくは、当該応力にて破損してしまう不都合が解消され、それによる扉の脱落を未然に回避して円滑な扉開閉を実現することができるようになるものである。
【0009】
特に、ヒンジ部材は、外方に張り出した押さえ部と、この押さえ部の両側から起立するフランジと、第一端部の側面に形成されて可撓性を備えた抜け止め用突起とを有しており、第一端部が被取付板の角孔に嵌合された状態で抜け止め用突起は角孔の非扉側に係合し、フランジは被取付板の扉側の面に圧接するので、扉の回動に伴う応力により、第一端部が角孔から引き抜かれ、ヒンジ部材が脱落する不都合を一層確実に防止できるようになる。また、突起は可撓性を備えているので、第一端部を角孔に挿入嵌合する作業も円滑に行え、ヒンジ部材の取付作業にも支障が生じないものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を記述する。図1は本発明の扉装置を適用した冷蔵庫1の斜視図、図2はヒンジ部材36及びテーブル補強板30の分解斜視図、図3は冷蔵庫1の機械室パネル27上部の拡大縦断側面図、図4はヒンジ部材36部分のテーブル補強板30の拡大縦断正面図である。
【0011】
実施例の冷蔵庫1は、例えばホテルやレストランの厨房に設置されるアンダーカウンター型の業務用冷蔵庫であり、前面に開口する横長の断熱箱体2から本体が構成されている。この断熱箱体2は、何れもステンレスなどの鋼板から成る外箱(図示せず)と内箱11間に発泡ポリウレタンなどの断熱材を充填して構成されている。
【0012】
そして、前記内箱11内に前面に開口した貯蔵室17が構成されると共に、この貯蔵室17内の向かって左側面には冷却装置に含まれる図示しない冷却器が取り付けられている。また、断熱箱体2の底面四隅には脚21・・・が取り付けられている。そして、この断熱箱体2の前面には貯蔵室17の前面開口を開閉自在に閉塞するための観音開き式の断熱扉5、5が取り付けられている。
【0013】
また、係る断熱箱体2の外側左には機械室24が構成され、この機械室24内には前記冷却装置の図示しない圧縮機や凝縮器が据え付けられると共に、上部には図示しない電装箱及びコントロールパネル50が収納されている。そして、断熱箱体2の天面には、前記機械室24の天面まで渡る鋼板(ステンレス)製のトップテーブル3が取り付けられ、作業台とされている。
【0014】
この場合、断熱箱体2の前面上部には断面L字状の鋼板製テーブル補強板30が機械室24の前面上部まで左右に渡って取り付けられている。このテーブル補強板30は、垂直な板状の取付部31と、この取付部31の下端から前方に張り出した水平な張出部32と、この張出部32の前端から起立する垂直な細長い垂直部33と、この垂直部33の上端から前方に低く傾斜して延在する傾斜部34とから構成されており、この取付部31の上端部31Aは前方に垂直に折曲されている。また、張出部32の左端部には、後述するヒンジ部材36を取り付けるための角孔38が形成されている。
【0015】
更に、取付部31には、断熱箱体2及び機械室24に取り付けるためのネジ穴35・・が形成されている。そして、このネジ穴35・・・にてテーブル補強板30は断熱箱体2に固定されている。
【0016】
一方、トップテーブル3の前端部3Aは下方に湾曲され、更にその前端部3Aの下端は内側に向かって高く傾斜して屈曲されて傾斜部3Bとされている。そして、係るトップテーブル3を取り付ける際には、傾斜部3Bをテーブル補強板30の傾斜部34下側に係合し、後部は断熱箱体2の後面などにネジ止めされる。この場合、端部31Aはトップテーブル3の内面を保持するかたちとなる。
【0017】
他方、前記機械室24の前面は扉としての機械室パネル27によって開閉自在に閉塞されている。この機械室パネル27には、前記圧縮機や凝縮器を冷却する外気を流通させるためのグリル28が形成されている。また、機械室24の側面上部にも前記圧縮機や凝縮器を冷却するため外気を流通させるグリル29が形成されている。
【0018】
この機械室パネル27の上面左隅にはヒンジ部材36が挿入される係合孔39が形成されている。このヒンジ部材36は、図2に示す如く円柱状の本体40と、上端に位置する角筒シャフト状の第一端部41と、下端に位置する有底円筒シャフト状の第二端部42と、本体40と第一端部41の間に位置して外方に張り出した矩形板状の押さえ部43と、この押さえ部43の左右両側から起立するフランジ44、44と、第一端部41の前後面に形成された可撓性の突起45、45を備え、硬質樹脂によりこれらが一体に形成されている。
【0019】
この場合、本体40は機械室パネル27の上端形成された係合孔39よりも一回り大きい寸法の円柱であり、押さえ部43はテーブル補強板30に形成された角孔38よりも一回り大きい寸法とされている。
【0020】
そして、第一端部41はテーブル補強板30に形成された角孔38の内寸と略同等の外寸を有しており、第二端部42は、機械室パネル27の係合孔39より若干小さい大きさとされている。
【0021】
以上の構成で、前記テーブル補強板30の角孔38にヒンジ部材36の第一端部41を挿入し、ヒンジ部材36に形成された突起45、45を角孔38上側に係合させる。また、フランジ44、44はテーブル補強板30の下面に圧接し、これによって、ヒンジ部材36は抜けなくなり、テーブル補強板30に取り付けられる。そして、下方からヒンジ部材36の第二端部42に機械室パネル27の係合孔39を回動自在に挿入係合することにより機械室パネル27の上部を回動自在に枢支する。
【0022】
尚、係合孔39の下方に対応する機械室パネル27の下面左隅にも図示しない同様の係合孔が形成されており、機械室24の前面左下に取り付けられたヒンジ部材36と同様のヒンジ部材が挿入され、これらによって機械室パネル27は上下を回動自在に枢支される。
【0023】
以上の構成で機械室パネル27が開閉(回動)されると、ヒンジ部材36にはそれを回動させる応力が加わるが、この応力は第一端部41の四辺に分散されるようになる。これにより、機械室パネル27の開閉によりテーブル補強板30に対してヒンジ部材36が回動し、或いは、傾き、若しくは、当該応力にて破損してしまう不都合が解消され、それによる機械室パネル27の脱落を未然に回避して円滑な機械室パネル27の開閉を実現することができるようになる。
【0024】
また、第一端部41の側面には、可撓性を備えた抜け止め用の突起45を形成しているので、機械室パネル27の回動に伴う応力により、第一端部41が角孔38から引き抜かれ、ヒンジ部材36が脱落する不都合を一層確実に防止できる。更に、突起45は可撓性を備えているので、第一端部41を角孔38に挿入嵌合する作業も円滑に行え、ヒンジ部材36の取付作業にも支障が生じないものである。
【0025】
尚、実施例では第一端部41を角筒シャフト状としたが、角柱状であっても差し支えない。また、第二端部42も有底円筒シャフト状としたが、円柱状であっても良い。
【0026】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、被取付板に形成された角孔と、一端に形成された角柱或いは角筒状の第一端部及び他端に形成された円柱或いは円筒状の第二端部とから成るヒンジ部材と、扉と、この扉に形成された係合孔とを備えて扉装置を構成し、ヒンジ部材は、外方に張り出した押さえ部と、この押さえ部の両側から起立するフランジと、第一端部の側面に形成されて可撓性を備えた抜け止め用突起とを有し、第一端部は被取付板の角孔に嵌合され、その状態で抜け止め用突起は角孔の非扉側に係合し、フランジは被取付板の扉側の面に圧接すると共に、第二端部は扉の係合孔に回動自在に挿入係合しているので、扉の回動時にヒンジ部材に加わる応力は、第一端部の各辺に分散されるようになる。
【0027】
これにより、扉の開閉により被取付板に対してヒンジ部材が回動し、或いは、傾き、若しくは、当該応力にて破損してしまう不都合が解消され、それによる扉の脱落を未然に回避して円滑な扉開閉を実現することができるようになるものである。
【0028】
特に、ヒンジ部材は、外方に張り出した押さえ部と、この押さえ部の両側から起立するフランジと、第一端部の側面に形成されて可撓性を備えた抜け止め用突起とを有しており、第一端部が被取付板の角孔に嵌合された状態で抜け止め用突起は角孔の非扉側に係合し、フランジは被取付板の扉側の面に圧接するので、扉の回動に伴う応力により、第一端部が角孔から引き抜かれ、ヒンジ部材が脱落する不都合を一層確実に防止できるようになる。また、突起は可撓性を備えているので、第一端部を角孔に挿入嵌合する作業も円滑に行え、ヒンジ部材の取付作業にも支障が生じないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の扉装置を適用したアンダーカウンター型冷蔵庫の斜視図である。
【図2】 本発明の扉装置を構成するヒンジ部材及びテーブル補強板の分解斜視図である。
【図3】 図1の冷蔵庫の機械室パネル上部の拡大縦断側面図である。
【図4】 本発明の扉装置を構成するヒンジ部材部分のテーブル補強板の拡大縦断正面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
3 トップテーブル
11 内箱
17 貯蔵室
24 機械室
27 機械室パネル(扉)
30 テーブル補強板
31 取付部
31A 端部
32 張出部
33 垂直部
34 傾斜部
35 ネジ穴
36 ヒンジ部材
38 角孔
39 係合孔
40 本体
41 第一端部
42 第二端部
43 押さえ部
44 フランジ
45 突起

Claims (1)

  1. 被取付板に形成された角孔と、一端に形成された角柱或いは角筒状の第一端部及び他端に形成された円柱或いは円筒状の第二端部とから成るヒンジ部材と、扉と、この扉に形成された係合孔とを備え、
    前記ヒンジ部材は、外方に張り出した押さえ部と、該押さえ部の両側から起立するフランジと、前記第一端部の側面に形成されて可撓性を備えた抜け止め用突起とを有し、前記第一端部は前記被取付板の角孔に嵌合され、その状態で前記抜け止め用突起は前記角孔の非扉側に係合し、前記フランジは前記被取付板の扉側の面に圧接すると共に、前記第二端部は前記扉の係合孔に回動自在に挿入係合されていることを特徴とする扉装置。
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