JP7495007B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
従来技術として、卵収納ケース本体の両側面に係止凹部をL字状に形成して設け、卵ケ-ス本体を取り出す必要が生じた時、片手で前部を少し(1センチ程度)持ち上げるだけで抵抗なく容易に引き出し入れが出来る方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「上側」、「下」、「下側」、「左」、「左側」、「右」、「右側」、「前」、「前方」、「手前」、「後」、「後方」、「奥」、「奥行」、「内側」、「外側」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本発明を限定するものではない。また、本明細書において水平とは、2つの向きが0±5°の範囲内にあることを意味する。また、直角とは、2つの向きが90±5°の範囲内にあることを意味する。また、本明細書において方向が略一致するとは、2つの向きが0±5°の範囲内にあることを意味する。また、本明細書において高さや幅等が略一致するとは、2つの構成物の上下の位置や幅の長さが一致する場合だけでなく、2つの構成物の上下の位置や幅の長さの差が0±1mmの範囲内にあることを意味する。
図1は、実施の形態1における冷蔵庫100を斜め上から見た概略斜視図である。図1に示すように、冷蔵庫100は、冷蔵庫本体である箱体1を備える。
図2は、冷蔵庫100の、切替室10を通る位置で奥行方向に垂直な断面を右側から見たときの概略断面図である。箱体1は、鋼板製の外箱2と、樹脂製の内箱3と、この外箱2及び内箱3の間に充填された断熱材4と、から構成される。図2に示すように、冷蔵庫100は、箱体1の内部に複数の貯蔵室を有する。
図3に示すように、冷蔵室8は内部に、複数の冷蔵室棚7a、冷蔵室8奥側に押し込み可能なスライド式冷蔵室棚7b、チルド室上冷蔵室棚7c、複数のチルド室7dを備え、複数の冷蔵室棚7aはそれぞれ高さを調節可能である。各冷蔵室棚7aの上下の距離は、卵収納ケース31の上下の幅以上の大きさである。
図5に示すように、右リブ40は、右リブ40の内側壁44に卵収納ケース31を取付けるための、第1の係止手段である第1の凸部50と、第1の凸部50より下に、右リブ40の内側壁44に卵収納ケース31を取付けるための、第2の係止手段である第2の凸部51と、を有する。同様に、左リブ41は、左リブ41の内側壁47に卵収納ケース31を取付けるための、第3の係止手段である第3の凸部52と、第3の凸部52より下に、左リブ41の内側壁47に卵収納ケース31を取付けるための、第4の係止手段である第4の凸部53と、を有する。
第1の凸部50、第2の凸部51、第3の凸部52及び第4の凸部53はフリーポケット30とボトルポケット32の間に位置する。第1の凸部50と第3の凸部52及び第2の凸部51と第4の凸部53とは、それぞれ左右に対称な構造を有する。第1の凸部50と第3の凸部52が設けられる高さは等しい。また、第2の凸部51と第4の凸部53が設けられる高さは等しい。
図6に示されるように、扉14は、前面板35と内板37と扉枠36(図示せず)とで前後と四方を囲まれた空間に配置された真空断熱材48と、空間に真空断熱材48を介在させて充填された発泡断熱材49とを備えて構成されている。
なお、図6では、右リブ40は、右リブ40の後壁43と右リブ40の内側壁44との間に側面43aを有している。側面43aを設けることで、卵収納ケース31を右リブ40に取付けるときに、側面43aに当接した第1の曲面部61や第3の曲面部63を、右リブ40の内側壁44へ誘導することができる。
第2の凸部51の後端51b(冷蔵庫100の、奥行き方向後方の端部)と、第1の凸部50の後端50b(冷蔵庫100の、奥行き方向後方の端部)は、後端51bの方が右リブ40の後壁43に近い。
一例として、第1の凸部50の大きさは、奥行き方向長さX1=20mm、上下方向長さX2=3mm、左右方向長さX3=3mmである。また、一例として、第2の凸部51の大きさは、奥行き方向長さY1=30mm、上下方向長さX2=3mm、左右方向長さY3=3mmである。
なお、図6では、第2の凸部51の奥行き方向長さY1は、第1の凸部50の奥行き方向長さX1よりも長く、第1の凸部50の前端50a(冷蔵庫100の、奥行き方向前方の端部)と、第2の凸部51の前端51a(冷蔵庫100の、奥行き方向前方の端部)とは、上下方向に略一致しているが、本実施の形態はこれに限られない。第1の凸部50の後端50bよりも第2の凸部51の後端51bの方が右リブ40の後壁43に近く、卵収納ケース31に収納物を収納して第1の凸部50が卵収納ケース31を支持が可能である限りにおいて、X1とY1の値は変更が可能である。
側面部56は底板55と共に収納空間66を形成する。
持手用開口73a及び持手用開口73bの上下幅は、使用者が指を差し入れ可能であり、使用者が指の関節を差し入れて卵収納ケース31を持ち上げることが可能な幅に形成されており、一例として16mmである。持手用開口73aの左右幅は、扉14の裏面25(裏面)に設けられた右リブ40に卵収納ケース31が取付けられたときに、右リブ40の後壁43より後方(扉14の後ろ面(裏面)を前面視したとき手前側)に持手用開口73aの一部が突出し、持手用開口73aの一部に使用者が指を差し入れ可能な幅に形成されており、一例として80mmである。持手用開口73bも左リブ41に対して持手用開口73aと同様の構成である。
卵収納ケース31は、持手用開口73aの上方に把手部74aを有する。同様に、卵収納ケース31は、持手用開口73bの上方に把手部74bを有する。
このような構造とすることで、使用者が指を持手用開口73a及び持手用開口73bにさし入れ、把手部74a及び把手部74bを持ち上げることで、卵収納ケース31を右リブ40及び左リブ41に取り付け又は取り外しができる。そのため、実施の形態1の卵収納ケース31は、把手用のフランジを備える必要がなく、持手用のフランジを備える場合と比べて、卵収納ケース31の収納空間66を拡大することができる。なお、本開示では、卵収納ケース31は、第3の側面部59(右側面部)に、持手用開口73a及び把手部74aを有するが、持手用開口73a及び把手部74aに替えて、第3の側面部59(右側面部)の上部を卵収納ケース31の内側に折り曲げることで形成された把手部を備えていてもよい。
先に述べた通り、卵収納ケース31は、第1の側面部57と第2の側面部58とを入れ替えるように180°回転させた場合、回転前と同じ構成を有するので、持手用開口73b及び把手部74bの構成については、持手用開口73a及び把手部74aの構成と同じとして説明を省略する。
溝部75は、第1の曲面部61に形成された第1の溝部75aと、第1の溝部75aの後方に形成され、右側面部59に形成された第2の溝部75bとを有する。図8において、溝部75の点線枠C内の領域が第2の溝部75bである。
第1の溝部75aは、右側面部59に、上下幅Z1を有して奥行方向に直線状に設けられた開口である。第2の溝部75bは、第1の溝部75aの後方に形成され、第1の溝部75aと連続し、第1の溝部75aと同じ向きに上下幅Z2を有して奥行方向に直線状に設けられた開口である。第2の溝部75bは、第1の溝部75aより上下方向の幅が大きく、第1の溝部75aよりも上に幅広であり、第1の溝部75aの上面75cより上に幅広部76を有する。
第1の溝部75aに第1の凸部50が差し込まれ、第2の溝部75bの幅広部76が第1の凸部50に係合することで、右リブ40に卵収納ケース31が取付けられる。
第1の溝部75aの下面75dと第2の溝部75bの下面75eとの高さは略一致している。第1の溝部75aの上下幅Z1は、第1の凸部50の上下幅より大きく、一例として4.5mmである。
溝部75は、右側面部59及び第1の曲面部61を表面から裏面まで貫通する開口により形成されるが、本実施の形態はこれに限られず、溝部75は、右側面部59及び第1の曲面部61の表面に形成された溝により形成されてもよい。
載置用凹部80は、右側面部59の前後の中心線A-A´と重なるように、右側面部59の底辺79に沿って形成される。載置用凹部は、右側面部59の前後の中心線A-A´に対して、対称な形状を有する。
なお、図8において、溝部75と溝部77は、第5の溝部81により連結されており、意匠性を高めている。本実施の形態はこれに限られず、溝部75と溝部77が独立して右側面部59に形成されていてもよい。
図9は、扉14の表面26を前面視して、卵収納ケース31及び右リブ40の断面を示している。図9では、卵収納ケース31の載置用凹部の形状を示すため、図8のA-A´を断面線として、卵収納ケース31の断面を示している。また、図9の右リブ40は、卵収納ケース31よりも手前の位置で断面を示したものであり、第1の凸部50及び第2の凸部51を通る位置で断面を示している。なお、図9では、右リブ40の内部構造については簡略化のため、省略している。
図9、図10を用いて、卵収納ケース31を右リブ40の内側壁44に取り付けるときの、第1の溝部75a、第2の溝部75b、幅広部76及び載置用凹部80と、第1の凸部50及び第2の凸部51の位置関係について説明する。
第1の凸部50の上面50cと第2の凸部51の上面51cとの上下方向の距離をh11、第1の凸部50の下面50dと第2の凸部51の上面51dとの上下方向の距離をh12、底板55の底面55bと第1の溝部75aの上面75cとの上下方向の距離をh21、底板55の底面55bと第1の溝部75aの下面75dとの上下方向の距離をh22、載置用凹部80の上面80aと幅広部76の上面76aとの上下方向の距離をh23としたとき、h21≧h11、h11≧h23及びh12≧h22の関係である。このような構成とすることで、卵収納ケース31を右リブ40に取付けるとき、幅広部76の上面76aと第1の凸部50の上面50cの少なくとも一部を当接させ、第1の凸部50により卵収納ケース31を支持することが可能である。
このような構成であっても、卵収納ケース31を扉14に取付けるときは、使用者が底板55を第2の凸部51の上面50cに載せ、底面56aを第2の凸部51の上面50cをスライドさせながら、卵収納ケース31を扉14の前方に押し込むことで、第3の凸部150が、溝部151の内側を通り、溝部151が有する幅広部152に係合するので、係止手段を増やした場合でも、卵収納ケース31が扉14の内側に取付けられる。
この発明の実施の形態2の冷蔵庫200(図示せず)と収納容器である卵収納ケース201とについて図13及び図14を用いて説明する。なお、図13中、同一符号は同一部分を指す。この実施の形態2の冷蔵庫200の冷蔵庫右側扉213は、実施の形態1の、奥行き方向に長手方向を有する第1の凸部50及び第2の凸部51に替えて、第1の凸部202及び第2の凸部203を、右リブ40の内側壁44に形成する。第1の凸部202及び第2の凸部203は、奥行き方向に対し角度θの傾きに、長手方向を有する。さらに、この実施の形態2の卵収納ケース201は、実施の形態1の溝部75、第1の溝部75a、第2の溝部75b、幅広部76及び載置用凹部80に代えて、溝部204、第1の溝部204a、第2の溝部204b、幅広部205、載置用凹部206及び誘導用凹部207を、第1の曲面部208及び右側面部209に有する。その他の構成は実施の形態1と同様である。
卵収納ケース201は、底板212を水平な向きに180°回転させた場合、回転前と同じ構成を有する。
図14に示すように、卵収納ケース201は、右側面部209の前後の中心線E-E´に対して前後に対称の構成である。右側面部209は、前後の中心線A-A´よりも後方に、溝部204と前後に対称な形状を有する、溝部213を有する。溝部213は、前後の中心線A-A´に対して第1の溝部204a及び第2の溝部204bと対称な形状を有する、第3の溝部213a及び第4の溝部213bを有する。また、溝部213は前後の中心線A-A´に対して幅広部205と対称な形状を有する、幅広部214を有する。
Claims (7)
- 前面に開口を有する貯蔵室が形成された箱体と、
前記箱体の前面に回動可能に取り付けられ、前記貯蔵室を開閉し、前記貯蔵室を閉じた状態で、裏面に左右方向に所定の間隔を有して後方に延伸する一対のリブを備えた扉と、
前記一対のリブの一つに取付けられる収納容器と、を備え、
前記一対のリブの一つが、前記収納容器を係止可能な第1の係止手段と、前記第1の係止手段より下に前記収納容器を係止可能な第2の係止手段と、を内側壁に備え、
前記収納容器は、前記リブの前記内側壁に取付けられる側面に、溝部と前記側面の底辺に沿って形成された凹部とを有し、
前記溝部は、前後方向に延伸する第1の溝部と、前記第1の溝部より後方に、前記第1の溝部と連続し、前記第1の溝部よりも上に幅広であり、前記第1の溝部より上に幅広部を有する第2の溝部と、を有し、
前記収納容器の底板が前記第2の係止手段上に載置されたとき、前記第1の係止手段は前記第1の溝部の上面と前記第1の溝部の下面の間にあり、
前記第2の溝部は、下面と、前記下面より上に前記幅広部の上面である上面とを有し、
前記第1の溝部に前記第1の係止手段が差し込まれ、前記収納容器を前記扉に対して前方へ移動させることで、前記第1の係止手段が前記幅広部に係合され、前記第2の係止手段が前記凹部に係合され、前記一対のリブの一つに前記収納容器が取付けられ、
前記第1の係止手段が前記幅広部に係合された状態で、前記第1の係止手段は前記第2の溝部の前記下面と前記第2の溝部の前記上面との間にある、
冷蔵庫。 - 前記扉が前記貯蔵室を閉じた状態で、前記第1の係止手段の後端よりも前記第2の係止手段の後端が後方にある、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記収納容器は、複数の卵を保持するための開口を有するトレーを収納する、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
- 前記収納容器は、前記側面と、前面との間に曲面を有し、
前記溝部は、前記曲面及び前記側面に形成される、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。 - 前記収納容器は、前記一対のリブの一つに対し前後に反転して取付けが可能である、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
- 前記第1の溝部及び前記第2の溝部は、奥行き方向に対し角度θの傾きを有して延伸する、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
- 前記収納容器は、前記側面の上方に持手用開口と、前記持手用開口の上に持手部と、を備え、
前記一対のリブの一つに前記収納容器が取付けられた状態で、前記持手用開口の一部及び前記持手部の一部が前記一対のリブよりも後方に位置し、前記持手部の一部を把持が可能な、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
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